※この作品はR-18です。

俺を好きな【悪霊】が、美少女に【憑依】してくれる話。さっそく【銀髪美少女】を寝取ります。   作:BIBI

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第15話 神頼み。その結果は――。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 御母さんの不倫相手は土方で働く、少しオラついた感じのヤンキー崩れの人だった。

 

 

 そいつはよく言っていたらしい。

 

 

『勉強もしねぇ。何もしてねぇなんて、根性が腐ってんだよ。俺の所で一回仕事させてみるか? 根性を叩き直してやるからよぉ』

 

 

 

 なんてことを、酒の席で母親によく言っていたらしい。

 

 

 私はそれを母親伝手に聞いて――。

 

 

『アンタが不倫する様な性根を叩き直したら? 自分の悪い部分を変えられない根性なしが、他人の根性を語るな。お前が一番根性ねぇだろ、気持ち悪いオッサンが年下にマウントを取るとか余計にキモイって気づくべきじゃない? もういい年なんだからさ』

 

 

 

 なんて言い返した。それを御母さんは不倫相手の男に伝えてしまったらしい。面白半分だったんだろう。

 

 

 

 翌日、私の家に知らない車が停まっていた。

 

 

 一瞬性的な被害が脳裏を過ぎったが、その男はただ怒り狂っていただけだった。駐車場でそのまま、私が失神する寸前まで暴力を振るい続けて、そのまま逃走した。

 

 

 

 男はカッとなったら、怒りを我慢できない性格だったらしい。

 

 

 これには御母さんも激怒して、『御母さん! もうあんな奴と別れたからね!? 御母さんは子供を大切にできない男が一番嫌いだから! 私は男より子供の方が大切だから!』と私に言い続けた。

 

 

 

 でも私の胸中は、御母さんへの怒りが満たされていた。そもそも何で私の発言を男に伝えてしまったのか、それが我慢ならなかった。

 

 

 

 御母さんが余計なことを男に言わなければ、こんなことにならなかった。

 

 

 それを伝えた時、御母さんに言われた。

 

 

『ナギが変なことを言うから、反抗期だと思って、御母さん心配で相談しただけ……。貴女が変なこと言わなければ、こんなことにならなかったんだけどね……? でも私があの男を信用したのも悪かったよね? それはごめんね? 御母さんが悪かったよね?』

 

 

 

 その言葉は、暗に因果応報だと告げるもの。余計なことを言ったのは私だと、御母さんは言ったんだ。

 

 

 しかも謝っているふりして、私への責任転嫁をしている。

 

 

 

 私は……、少しだけ納得してしまった。

 

 

 口は禍の元。

 

 

 自分も余計なことを言ってしまった。母親が男を信用してしまった様に、私もあんな母親を信用していたんだ。

 

 

 

 信用して、余計なことを言って、裏切られて、似た者親子で、本当に馬鹿みたいだ。本当に惨めだった……。

 

 

 痣ができるほど殴られて、親子で醜い言い争いをして、あまりにも惨めで……。

 

 

 腹や足、顔には醜い痣が残っていて、ホントは凄く痛い筈なのに、それがどうでも良くなるくらい、私は自分の馬鹿さ加減に嫌気が差した。

 

 

 

 それから母親は、まだその男と不倫関係を継続させていた。一度は振っても、また『あの人はホントは良い人だから』とよりを戻したらしい。

 

 

 

 私は馬鹿な母親だと無視し続けた。

 

 

 

 いつも御母さんは料理を作ってくれて、昼夜問わず寝る時間以外はほとんど働いて、私を養う金は捻出していた。賢くないから簡単にお金は稼げないけど、沢山時間を掛けてお金を工面していた。

 

 

 

 母子家庭だったので、色々と苦労は多かった様に思う。

 

 

 

 私はそれにも苛立っていた。『私はナギの為に凄く頑張って働いてるからね? 御母さん頑張るからね?』と顔を合わせる度にアピールされていたからだ。

 

 

 

 私は『アンタが馬鹿だから長時間働かないと金が稼げないだけだろ。一々恩着せがましいことを言わないでくれる?』と冷たく言い放っていた。

 

 

 

 そんな生活が続いた数年後、呆気なく母親は過労死した。

 

 

 

 今、私は後悔していた。墓前で私は泣き崩れた。

 

 

 ボロボロと涙がこぼれて、止まらなかった。

 

 

 母親が私の為に頑張って働いてくれているって知っていたのに、何であんなに冷たくしてしまったのか後悔だけが残った。

 

 

 

 いなくなって初めて気づいた、何だかんだ御母さんが好きだったことに。

 

 

 でも今さら自分は母親がホントは好きだったなんて、口が裂けても言えなくて、そんなこと言う資格なんてなくて……。

 

 

 

 何で私、駄目な子供だったのに、何で親の駄目な所を許せなかったんだろって。

 

 

 何で感謝の言葉を口に出来なかったんだろ。何で冷たくしちゃったんだろ。

 

 

 

 自分もクズでゴミなのに、それに比べて御母さんは凄く凄く頑張ってくれていたのに、何で冷たくしちゃったんだろって……。

 

 

 

 自分は働きもせず、学校にも行かず、口では音楽で食っていくんだって喚いて、ダラダラと遊んで暮らして……、大して何もしてなくて……。

 

 

 

 ずっと生活は母親頼りで……。

 

 

 嫌という程に痛感してしまう、母親を好きだったと言えないことが、言う資格がないってのが、こんなに辛いことだなんて……。

 

 

 

 だから私は願ってしまった。

 

 

 願わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 神様――どうかお願いします。

 

 

 御母さんに、もう一度――。

 

 

 

 





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〈https://ci-en.dlsite.com/creator/36741/article/1819242〉



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