俺を好きな【悪霊】が、美少女に【憑依】してくれる話。さっそく【銀髪美少女】を寝取ります。 作:BIBI
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「…………⁉ 良いんですか……?」
願ってもない提案だった。アミからすれば好都合の展開。
「天草が襲撃に遭っているとしたら、狙いは恐らく貴女でしょ? 修祓院の要なんだし。私が付いていた方が確実じゃない?」
「……感謝します、リリ。ではヤチヨにはハジメさんが護衛だと伝えておきますね。安心してください。彼女の隣の部屋は、私が借りてます。とりあえず最低限の家具は用意しているので、通常の生活には問題ないかと」
リリとしてもハジメにヤチヨを託したいくて、アミとしてもリリを監視していたい。二人は互いの益の為に同行することとなった。
「――可愛い女の子二人が隣にいるからって、レイプとかしちゃ駄目よ?」
冗談めかしてリリはハジメに言うが、内心では少し違う。
「…………⁉」
「したことないっての……。俺はどちらかと言えば、食われてきた側だしな……。あれ…………? そういえば俺から誘ったこと一度もないような……」
「あら? シャーロットもそうだったの? 随分とモテるのね、ハジメ君って。まぁそれはそうか」
クスクスとリリは笑う。呪難の存在を知るリリにとっては、女側からハジメに近づくのは当然のこと。何より、本来肉食系なはずのハジメが、もっと肉食系な女達に迫られている姿を想像すると少し面白かったらしい。
「はわわわわ……。や、やめてください、そういうお下品な話は! 早すぎますよ! そういうこと! 貴方達の歳で!」
アミは修祓院の女らしく、婚前交渉なし、処女を拗らせた潔癖だ。ハジメとリリの会話があまりにも刺激的過ぎて、顔を真っ赤に染めていた。
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焼きそばを食べた後、呪難は言った、『可能な限りはヤチヨに体の主導権を返す。今後のことは二人で話し合え。どうしてもヤチヨがハジメを巻き込みたくないのなら、私は無理強いしない』と。
あまりにも意外だった。まだ話し合いの余地が残っているんだと、ヤチヨは思った。当然私はナギの気持ちを知りつつも――自分の死を受け入れるつもりだった。
一か八かの賭けに、ハジメを巻き込みたくない。神に勝てる人なんて限られている。到底ハジメが神を倒せるとは思えない。
だからヤチヨはナギに伝えたのだ――『私は無関係な人は巻き込みたくない』と。
そう伝えたばかりなのに――。
『――結界が後二週間で壊れます』
そのメールがアミから届い時、ヤチヨは眩暈がしてしまう。急に突き付けられた死の宣告に、激しく動揺し自分の弱さを痛感した。
この二週間以内にハジメが神を殺さないと、自分の死が確定してしまう。その現実がヤチヨの覚悟をいとも容易く砕いてしまった。
その心境は態度に、表情にありありと現れており、隣にいたナギにも気づかれている。
所詮、私は深く考えず、答えを先送りにしていただけ。目を逸らしていただけ。本当は死ぬことを、大して強く覚悟できていなかった。
死ぬ未来を考えず、今を楽しもうと目を逸らして――――……。
そう思い詰める程、ヤチヨの表情に焦燥と疲れが浮かぶ。
「――という訳で、暫く隣に住むことになった」
ハジメは予約していたステーキハウスで、隅の席に座っていた。周囲は人が多く話し声が賑やか。ここでなら余程大きい声で喋られない限りは、話し声を聞かれることもないだろう。
「アミさんから聞きました……。もしかしてヤチヨは、もう助からないんですか……?」
既に昼食を済ませていたナギは、小さいステーキとフライドポテトだけ頼んでいる。彼女はヤチヨほどの疲れはない。何故なら、依然として目的は変わってないから。
元から希望がなく、友人の死を受け入れるしかなかった状況だった。それが呪難の助言により好転した。
二週間以内という期限付きにはなったものの、未だ事態は好転したまま。
ハジメが結界に入り、神を倒せばヤチヨは助かる。そう信じて、ナギは今ハジメと会話している。
「…………」
ヤチヨは食欲がなかったが、それでも空気を読んで小さなステーキは頼んでいた。
「――ごめん。一応ヤチヨが助かる道はないか俺も考えたんだ。例えば――俺がヤチヨちゃんから呪いを伝播してもらって、結界に殴り込みを仕掛けるとか。ほら? 神を殺せば結界の条件が変わって、呪いを安全に解けるかもだろ?」
「…………え」
「…………ッ」
申し訳なさそうに説明するハジメに、ナギとヤチヨは嫌な予感を抱いていた。
「――でも、アミさんに無理だと断言された。俺の力じゃ、勝負にはなっても十中八九勝てないんだと。霊力の強さだけなら、神に通用するらしいんだけど。まぁ知識不足は否めないんだよな。俺って神とか結界とか、よく分からねぇんだ。少し前まで普通の学生だったしな。霊媒師として、ズブの素人って訳」
ハジメは残酷な現実を打ち明けた。勿論、本気を出せば勝てるだろうが、それを見せる訳にはいかない。
あまりにも強すぎることが知られたら、呪難の存在に気付かないことに多少の違和感が生まれてしまう。
呪難とハジメが結託していることがバレる訳にはいかない以上、本気は周囲に隠す方針を取っている。
だからこそ、どうしたものかと、ハジメ自身少し真面目に悩んでいた。
「そん、な……。それじゃあ……」
――話が違う。呪難が言っていたことと違う。
ナギは動揺し、呆然する。
呪難は五分で勝てる様な口ぶりだった。
嘘を吐かれた? 希望をチラつかせて、ただ子作りする様に向けていただけ? そもそも何でこんな簡単に呪難を信じてしまったんだろ……。
少し前に神様に頼って酷い目に遭ったばかりなのに……。
でも、呪難は無理強いはしなかった。体の主導権も返してくれたし……。ヤチヨがハジメを巻き込まないって言った時も、その考えを尊重してくれて……。
でも――。
「――じ、実は私、アミにも内緒にしてたけど……、儀式の力を増幅できるんだよね……。多分だけど、私が結界の外から協力すれば、神と五分の勝負はできると思う」
桜色に染まった瞳。それは呪難の言葉だった。ヤチヨの姿を借りて、呪難が喋っていた。
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