俺を好きな【悪霊】が、美少女に【憑依】してくれる話。さっそく【銀髪美少女】を寝取ります。 作:BIBI
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――カケルがクオンと最後に話した日から、もう一ヵ月が過ぎていた。
「
「そうなんですか? 僕も餃子は手作りしますよ?」
「ほら当たってんじゃん。お前育ち悪いだろ?」
「確かに! ホントですね! 当たってました!」
――下校時刻。タイチとクリタは馬鹿話して帰路に着いていた。
「出会い系使って会う女は、やたらと手作り餃子率が高いんだよなぁ……。マ~ジで鬱になる。一緒に料理しようとか言い始めたら、俺ソワソワしちまうよ。そもそも料理好きアピールしてくる女って、偏差値低くて攻撃的な奴多すぎてよぉ……」
数々の嫌な事を思い出したのか、タイチはガタガタ震え始める。聞きながらカケルは「はぁ……」と大きな溜息を吐き、交差点の信号が変わるのを待っていた。
「何か元気ねぇな、最近。そんなクオンが心配かよ」
ズカズカと無遠慮に、タイチが揶揄う様な事を言う。
「もう一ヵ月くらいになりますもんねぇ、クオンちゃんが来なくなって」
呑気な口調で「霊媒師の名家ですから、呼び出される事でもあったのでは? たとえば……、縁談だとか」と軽く揶揄う。
「…………縁談、か」
カケルがクオンと知り合ったのは、ハジメのナンパが切っ掛けだった。
多くの生徒はハジメがしつこくクオンに言い寄っていても、何も言わなかった。それは別に怖くて見捨てたとか、そういう理由じゃない。
校内でも彼女が霊媒師の家系として有名だから、周りも危険はないだろうと判断していた。だけどカケルは偶然気づいてしまう、クオンの震えを。
たとえ霊力で振り払えるとしても男が怖いのだと。だからクオンを助け、上級生のハジメに
それからだった、クオンが少しずつ話し掛けて来る様になったのだ。それ故か、明らかに他の男より優位な立場に居ると、彼は油断してしまったのかも知れない。
カケルは今告白しなくても、次第に仲を深め、遠からず付き合う事になるだろうと期待していた。たった一歩、踏み出す勇気を振り絞れなかった。
『……カケル君は、彼女が欲しい?』
クオンの言葉。顔を赤らめ、明らかに好意が込められた態度。それを思い出し、カケルの胸中はザワザワと不安が募る。
仮に婚約が決まっていたのなら、何であんな事な質問を。そう思わずにはいられない。
最後に気持ちを確かめたかったのかも知れないと、カケルは深読みし始める。
「――お、おい……。あれ……、クオンじゃね?」
学校を出た帰り道。震える指でバス停を差すタイチ。
「あ……。これは……」
声を震わせ、気不味そうに目を泳がせるクリタ。
「…………え?」
カケルは小さく声を漏らす。
その視線の先に居たのは、楽しそうに自らハジメの手を引くクオンの姿。バスが扉を閉めそうで焦っているとはいえ、彼女が自分の意思で男の手に触れる事が信じられなかった。
何かを手渡す事でしか、カケルはクオンの手に触れた事がない。
加えて服装だ。何度かクオンとカケルはデートの経験がある。だから彼女の私服は知っている。いつも女らしい可愛い系の服装だった。
でも今の彼女は明らかにサイズが合ってない男物の黒シャツにジーンズを着用している。そして変装のつもりか、黒いキャップを被っていた。
腕を引かれているハジメも同じようなファッションセンスだった。つまりそれは、彼の私服をクオンが着ているという事じゃないかと、カケルは察してしまう。
「な、なぁ流石に、見間違いだろ……?」
「そ、そうですよ! 偶々似た様な超絶美少女で、似た身長で、同じ銀髪だっただけで、偶然に決まってますよね……⁉」
タイチとクリタが慌てふためき、どうにか励まそうしていた。だがカケルは優れた霊的才能を持っている。
何となく気配で分かるのだ、アレは本物のクオンであった事が。「――――」隣でタイチとクリタが何か言っている。だが、
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木造に
「クオン様は現在、どうやら男の家に入り浸りな様で……」
重苦しい空気の中で、
「…………。聞いての通りです。お恥ずかしながら、娘は貴方に相応しくありません。婚約の方は解消し、直ちに慰謝料として――」
着物姿で黒髪の女――ミキは背筋を伸ばし、上品な佇まい。畳の上で正座し、真っ直ぐ前に視線を向けていた。
その様子の射貫くような視線には力が込められており、娘――クオンに怒りを抱いている様に見えた。
だが意外に彼女の
そもそも家を追い出した事は、クオンを冷遇した訳ではない。失望したのは事実だが、娘相手に悪意は抱いていない。
寧ろ、妹を忘れさせる為に、罪悪感を忘れる為、配慮して別邸に住まわせる結論を出したくらいだ。
親や家から離れた方が精神的には楽になるだろうと気遣っていたに過ぎない。当然、クオンが自由恋愛し始めて憤りは殆どない。
「〈避妊の刻印〉はしているのでしょう? なら構いませんよ、遊び程度」
金髪の男――マイロが苦笑する。彼はイギリスの霊媒師だが、日本の霊媒師と強固な協力関係を築きたいが故、クオンと結婚を考えていた。
どうせ表向きの愛情。政略結婚だ。別にマイロは心無い人間ではないが、立場が立場なのである程度冷めた恋愛観を持っている。
仮にクオンがビッチだとしても何も問題だと思わない程度には、結婚自体に大した期待はしていない。
「私も既に妾がいる身です。クオンさんにだけ
これは彼の本音でもある。
霊媒師は第一子が親の才能を受け継ぐ性質上、女には高い貞操観念が求められがちで、逆に男は多くの女性を孕ませるべきだと言われている。
それをマイロは常々公平さに欠けていると考えていた。
「……本当に宜しいのですか?」
ミキとしては娘の幸せを優先してあげたい気持ちはある。しかし、マイロは
「えぇ。二言は有りません」
「……豪堂。今すぐクオンを連れ戻して来なさい」
ミキが豪堂に命令した時だった。
「――私が連れて来ます」
声を上げたのは、長い金髪をハーフツインで束ねている少女――シャーロットだ。
彼女の顔立ちは非常に整っており、服装は白シャツと黒のサロペットスカート。全体的に可愛くて優しそうな印象。だが――。
「…………。いえ、これは……」
嫌な予感を抱き、言い淀むミキ。
「――マイロからクオンを寝取ったクソ野郎の住所と写真、氏名を教えて下さい、
シャーロットの口調は丁寧。声も穏やか。しかし彼女を知る者なら分かる、この言葉が何の偽りもなく本気である事が。
「……そこまでする必要はないよ、ロッティ」
隣に座る妹の愛称呼びしつつ、
こんな人になってはならないと、彼は常々感じている。
「――口答えは無意味よ? だって、私の決定だもの」
傲岸不遜。何故なら彼女は――イギリスで最強の
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最初、クオンはハジメに強い恐怖と嫌悪感を抱き、上手く声すら出せなかった。だが体の主導権は呪難に握られ、自分の家に帰る事すらできない。
その上、呪難は性行為の最中に度々、体の主導権をクオンに返す。だからクオンは自らの意思でハジメに奉仕するしかなかった。
断れば呪難に知人や家族を殺されるかも知れない。そう恐れて、ハジメの情欲を受け止めていた。
しかし嫌々だった行為も一週間も続ければ割り切れる様になってしまう。
どうせ逃げられないのなら、いっその事、楽しんでしまおう。みっともなく喘いでいる癖に、受け身を続けるなんて馬鹿らしい。
そう思い至ってからはずっと、積極的に自ら動いていた。一時的でもカケルを忘れようと、男が怖いって気持ちを誤魔化そうと、ストレスを解消しようと、激しい快楽に身を委ねた。
「…………」
軽い性行為のつもりが、気づけば数時間が経過していた。暗く沈む夕日。バルコニーで椅子に座り、クオンは腰を曲げてマッチに火を付ける。
そしてじっくりと細い葉巻――シガリロを
耳や口にもピアスを付け、ハジメと同じように爪に黒いマニキュアを塗っている。意味もなく指輪、腕輪、ネックレスも金属類をごちゃごちゃ身に付け、ハジメのセンスに染まってしまっている。
ほぼ監禁の様な状況故だからか。それとも彼女が元々近い感性を持っていたのか。ハジメのセンスに染められた事に、彼女自身は不思議と満足感を得ていた。
「ふぅ……」
溜息と一緒に煙を吐き出し、性行為後のシガリロを楽しむ。手前の丸テーブルにもウィスキーが用意されており、何だかんだハジメとの生活を満喫していた。
学校で優等生していた時とは違う。
殆どハジメとしか関わらなかった一ヵ月。将来の事も、やらないといけない努力も、明日の予定も、何も考えず過ごせて――ただただ幸せだった。
「案外、楽シソウダナ……」
呪難は不敵な笑みを浮かべ、ウィスキーに口を付けた。氷で冷えているので、風呂上りだと
隣に置かれた瓶から更に追加で注ぎながら「オ前ハ、ヨク耐エタ。ダカラ体ヲ返シテヤル……。モウ私ハ、オ前カラ出テ行ク」と、夜に変化しつつある空を眺めた。
「――――ッ」
クオンは動揺していた。神霊の考えや目的なんて人には大抵理解できないものだが、それにしてもあまりに唐突だった。
歓喜と不安が入り混じる。「で、出て行くって……。
「次ノ女ヲ探シテ、マタ、ハジメト
あっけらかんとした様子で答える。クオン如きには何もできないだろうと
「…………。…………こども?」
聞き捨てならないと、不安でクオンの胸は締め付けられる。
彼女の下腹部に刻まれた〈避妊の刻印〉が母親によって
「…………」
〈避妊の刻印〉は消えていないと、服の上から下腹部を触り気配を確かめる。
消えてない――はず。確かに術の気配がある。
だが、クオンの中に潜むのは――神霊。
気配を残したまま、〈避妊の刻印〉だけ消す事も不可能ではない。
「ソウダ。既ニ居ルゾ、オ前ノ腹ニモ」
シガリロを咥え、悪びれなく答える。神が人の身を操り何をしようが、神の勝手。そう言わんばかりの不遜な態度。
クオンの人生など知るかという様子で、のんびりとウィスキーとシガリロを嗜み、空を眺めていた。
「――――ッ」
現実に引き戻された様な気分だった。クオンは息を呑み、背筋に
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〈あとがき〉
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増え方が凄くて驚きました!
モチベが上がります!!