「シェリル。オレはこれから用事がある。
もし何かあったらまたその時に連絡をくれ」
「はい。あの、ですね……。助けて頂きありがとうございました♡」
去り際のアキラに近付いたシェリルが、自分よりも背の高いアキラへ精一杯背伸びをしてキスをする。唇の隙間など無くなるほどに濃密で、媚びるように何度も舌でアキラの舌を突いていると絡めとられて動けなくなってしまう。
────ちゅぷ、ちゅぱっ♡ れろれろ……れろれろ……っ♡ れるるっ♡
最初にキスをしたのはどちらだったか。そんなのを忘れてしまう程に情熱的なキスにより、シェリルの中にあった小さな不安感などは消え去った。
最後に魂すら抜き取られるのではと思うほどに口内に残っていた唾液を吸い取られ、舌が、唇同士が離れる。
「じゃあまたな。再三言うけど、オレはあいつらの装備に関してはどうでもいい。そっちで好きに処理してくれ」
「はい。分かりました♡
また、後日……♡」
瞳にハートマークを幻視する程に蕩けたシェリルの頬を一撫でした後、アキラはシェリルの私室から出ていく。その後、数分もしない内に拠点の外から車両が遠ざかる音がシェリルの耳に入る。
その間、シェリルは腰が砕けたようにその場で女の子座りの状態で動けずにいた。頬に両手を添えてずっと、そうずぅっと呆けたように夢うつつの中に浸る。
それから十数分後、アリシアが私室のドアをノックするまでその状態は続くことになった。
──
────
シェリルはアキラに買い物へ付き合ってもらった日の夕暮れ、アキラから頼みを聞いてその場で了承を返した。
内容は遺物収集であり、大量にある遺物を回収するには1人では難しいがゆえに人手を借りたいというもの。シェリルはそれぐらいであれば即座に了承を返せる。そも徒党の構成員は、アキラという後ろ盾によって常日頃守られているからこそ、現在安全な生活を享受できているだけに過ぎない。
たった一秒生きていることにも、一呼吸入れる際にも借りというものは溜まっているのだ。それを返せるのだから多少の危険性は受け入れるべきであると、シェリルは考えている。
アキラから未発見の遺跡を見付けたという驚愕の事実を聞いた数日後、シェリルはカツラギやカツラギの商売人仲間を通じて少しばかりの偽装工作を行なった。その結果3台もの大型トラックを確保。
前をアキラの車両が、最後尾にエリオを乗せたトラックという形で車列を組み、闇夜に紛れて目的地へ。
道中現れるモンスターにも近付かれる前にアキラが撃破。数体はエリオに経験を積ませるためにある程度の距離まで無視したりなどして安全に到着した。
アキラは以前レイナ達と遺物を収集した集積場の入口へとトラックを並べて停車。しかし当然ながらそこは地下で、月明かりなどは決して届かない。
アキラやレイナ達は自前の高性能な情報収集機器が暗視機能や反響定位などで把握し表示することで問題無く進めたが、この場に居るのはスラムの子供たち。辛うじてエリオへ連携データとして送られているアキラの情報収集機器の取得データが暗闇の中を見せるが、それだけだ。
アキラは持って来た一つ1000オーラムの照明を幾つか取り出してその集積場内に配置していく。子供たちにはそれを頼りに遺物を回収しろと言ったが、それでもここは荒野で、遺跡の中。モンスターが居るかもしれないという恐怖が付き纏うのだ。
例えアキラが一度探索してモンスターの気配はないと言ってもそれは払拭されなかった。
その中にいた1人が手を挙げ、そして近くにいた少女も連れて集積場内に足を踏み入れていく。ナーシャだった。当然だが、恐怖を飲み込んでというのは建前で、ただのサクラだ。
アキラに無礼なことをしたルシアを庇ったことで、彼女の地位は一度転落した。そこから這い上がるためには徒党へ、ひいてはアキラに貢献しなければならない。だからこそ恐怖を飲み込んで進んで行ったのだろうと周囲に思わせる。それもただの演技だ。シェリルに仕込まれた分、スラムの子供たち程度では見抜けない。彼女の親友だと知られているルシアを連れて行ったことも、その思いを固めることとなる。
更に言えば、この場のファーストペンギンとして志願。周りの子供たちより少し前に戻り、アキラに再度以前の無礼な振る舞いを許して欲しいと願い、それを許諾してもらうまでが、だ。
そしてそれが通れば、この場に居る子供たちにとっては一度は殺そうとしたスリ師を許せるぐらいには、重要なことだという意識が芽生える。
子供たちは頼りない光量の中での遺物収集を必死に頑張った。
──
────
シェリルファミリーの子供たちを使った遺物収集はモンスターの登場することなく終了。
だが、この帰り道をギューバというハンターに見られたことで、子供だけで構成された車列を怪しまれた。
結果として、ギューバはシェリルを誘拐。尋問の末、「知らないわw」という言葉だけが残る。
怒りをそのままにシェリルの腹部を蹴り付けたが、その直後、車両の前輪が破損、更にはバンパーを撃ち抜かれて前に傾き地面と接触。急いでいたこともあり、車両の速度は充分。勢いよく車の後部が跳ね上がり、乗員全てが宙へと投げ飛ばされた。
更に銃声が3発。そして跳び上がった影により、シェリルは抱き留められ地面と衝突することなく安全に回収される。
シェリルは旧世界製の衣類から仕立て直していた衣服を着ていたこともあり、強化服の膂力による蹴りを受けても痣が出来た程度で内臓が傷付くことはなかった。
そこでようやくアキラが助けに来てくれたのだという事実にシェリルは気付き、抱き付いた。指を折られていたが、そんなこと気にも留めずに。
そしてアキラの後ろを見たことで驚愕を見せる。横転させられた車両の近くには、頭部を撃ち抜かれて既に事切れている誘拐犯たるハンター3人が横たわっていたからだ。
その後、アキラに回復薬を飲ませて貰ったシェリルは、アキラがハンター達から装備を剥いでいる内に周辺に転がった、ギューバが用意した道具を収集。その内の敵寄せ機だけタイマーをセットして、壊れた車両と共に放置して帰ったのだ。
シェリルはアキラが戦っている姿などあまり見たことがなかった。だからこそ理解出来た。自分では計れないほどにアキラが強いということに。それだけ強いハンターの笠の下に居るという事実に。
カツヤを優秀だと認識し、その優秀なハンターでも更に優秀なハンターがいるように、徒党の運営技術が自分以上に高い人物も居るかもしれないという現実を理解する。
これからも頑張ろう。努力を、研鑽を続けよう。比較など時間の無駄だとアキラに思わせる程、有能な存在へ。身体だけで繋ぎ止められるなどという、甘い考えをシェリルはしなかった。
「急に呼び出して悪かったな」
「そう思うなら、毎日でも一緒にいてくれても良いんだけど?」
「それはそっちに悪いだろ。オレは結構その時の気分屋なんだ。あまり振り回しても悪いかなって、こっちも結構考えていたんだよ……。
うん、考えては、いたんだけどな……」
「ではアキラ様。今後の予定について、そして以前収集した遺物の内、換金済みのものについての分配方法について話し合う為にも、本日の日暮れから時間は御座いますでしょうか?」
「ん? それぐらないならまぁ」
「おっ!ホントっすか!? やった! 久しぶりっす!
この前は姐さんだけ1人抜け駆けしたっすからね。その分いーっぱい────」
「カナエ。そろそろ黙りなさい……」
テンションを上げ始めたカナエの口を手で塞ぐようにシオリは腕を伸ばし、そのまま黙らせ続けるかの如く持ち上げて運転席の方へと先に戻っていく。それを見ていたアキラとレイナは視線を交わして笑い合う。
「それにしてもバレちゃったか」
「悪いな。こっちで色々やってみようとした結果だったんだが……」
「そこはもうあれよ。ほら、運が悪かったってやつよ」
「そうか? ……そうか」
「それに、……ね? 運が悪くても、その先まで悪いってことは無いと思うの。
だってそうじゃなきゃ、いま、私って、幸せじゃないはずだもん……」
そう言って距離を詰めたレイナが上目遣いでアキラを見上げる。目尻は幸せそうに下がり、口角は喜びを隠し切れないように僅かに上へ。
アキラが腕を広げれば、レイナはその中に縮まりながら収まり、背中とお尻に添えられた手の平の感触を幸せに感じつつ、首元に鼻先を埋めてアキラの匂いを堪能していた。
────すうぅぅっ♡ っはぁ♡ すうぅぅぅぅっ♡ はふぅ♡
──
────
アキラはギューバ達を訓練相手にはしなかった。そもそも今の強化服を用いた戦闘訓練からすればギューバ達では相手にならない。車両を跳ね上げた銃撃や、道中の運転はアルファのサポートありきだったが、車両から投げ飛ばされたギューバ達を撃ち貫いたのもシェリルを抱き留めたのもアルファのサポートは無しで行なったことだ。
今更敵にはならない相手に時間を掛けるよりも、手っ取り早く殺して装備や道具を回収し使える物は使い、使えない物はカツラギへ売ればいい。
そしてギューバが動いた時点で、ヴィオラが裏で遊び始めたのは間違いないとして、その場の確認のためにヴィオラの手の人間が確認に来るだろうとアキラは推測した。
それの足止めに加え、その時点で遺跡のおおよその位置は特定されていると判断し、レイナ達に連絡を入れる。ヴィオラが動いたとしても、彼女の悪評は知る人は嫌悪感を抱くほどに酷いモノだ。そも準備に時間が掛かる。
アキラはその時間差を利用し、最後に一回レイナ達と遺物を回収しようと考えたのだ。
ギューバがこの辺に向かっていたこともあり、近くにはギューバの車。そしてその頑丈な荒野仕様車両で守られるように残してきた敵寄せ機が、周辺のモンスターを集めてくれた。敵寄せ機は基本的にさっさと壊れてしまう代物だが、それはモンスターによるもの。荒野仕様車両の中にあれば、壊されるまで時間が稼げると判断したのだ。
その所為でギューバ達が成功したか失敗したか確認が遅れる。遅れた分、確定情報をヴィオラが手に入れ辛くなり、情報をばら撒くのに不確定情報が混ざり過ぎてしまう。
ヴィオラの性分を知っているアキラであれば、情報屋としての情報の確度に関しては
結果として、アキラはレイナ達と集積場内にある大量の遺物をとことんまで詰めた状態で都市へと帰還。その間にも誰にも
なお、アキラ達は集積場に今後用は無いとして、その通路が完全に封鎖されるほどに壊し続け、地上に関しても近くにあった廃ビルを倒壊させることで完全に隠蔽した。
見つかる場合はアキラが最初に侵入した際に使用した階段だろうと、アキラは内心どこかどうでもよく感じつつ、抱きしめたレイナの体温を愉しんでいた。
(精神的な成長のおかげか? 最初の時のような乳臭さが薄れてきたな……。
今は、女って感じのいい匂いだ…………)
頭髪の匂いも愉しんでいた。
ギューバ達の死体を回収に来たコルベという男がいる。
モンスターによって大部分を食われた所為で、死体の大部分が損壊。何とか車両内に残されていたハンター証などで本人認証を解決した。
連れてきた借金持ちのハンター達は、周辺に集まっていたモンスターの回収に回し、その死骸の借金返済に充てれると言って散らす。
「俺だ。ギューバの死体を確認した。返り討ちにあったようだな」
情報端末から楽しげで妖しげな女性の声が出る。
「そう。お疲れ様。報酬は振り込み済みよ。確認して」
そうして口座を確認したコルベは迷った末に尋ねた。
「ギューバに何を吹き込んだんだ? いや、違うな。情報を流して何をさせたかったんだ?」
「何のこと?」
「お前がギューバを唆したことぐらい分かる」
「私は彼に最近情報を売ったことなんて無いのだけれど」
「売ったなんて言ってねぇよ。適当にそれらしいことを言って、こいつが伝手を持ってる情報屋には関連する情報を先に流しておいただけ。そうだろ?」
そうでもなければ少し怪しい子供たちの集団を見掛けただけで、確証を持ってギューバが動けるはずがない。にも拘らずギューバは翌日には準備を終えてシェリルを誘拐したのだ。裏で糸を引いている者は必ずおり、それは通話先の女だとコルベは推測していた。
「お前がそこまで出し渋る小芝居をするってことは、ほんとに未発見の遺跡があるのか……」
「あら、何か心当たりでもあるの?」
「……答える義理はねぇな。
逆に聞きたいね。お前、アキラってハンターについて調べてくれって頼まれてるんだろう? 本当に強いのか弱いのかってな。誰に頼まれたんだ?」
「何のこと?」
「例の徒党。弱小にしては随分と羽振りがいい。拠点や縄張りの立地もそれなり。後ろ盾を排除出来れば徒党をそのまま奪えるってやつは多い。そんなところだろ?」
「私も情報屋だからね。顧客とのやり取りを漏らすことは出来ないわ。そう簡単にはね。幾ら出せる?」
「要るかよ」
「あっそ」
情報端末を操作しようとコルベが指を動かそうとした時、再度告げられる。
「遺物収集に動くなら早い方が良いわよ? そういうものは早い者勝ち。
……おっと、貴方には無理? でも他の人にやらせるって方法もあるわよね」
「余計なお世話だ」
苛立ちからコルベは通話を切った。そして内心を映した玉虫色の表情をしながら情報端末を見下ろして呟く。
「俺にも情報を流したってわけか……」
──
────
都市の下位区画。その防壁に近いホテルの一室で情勢が情報端末越しに楽し気に話をしている。
「ええ、そうよ。未発見の遺跡。良い情報でしょう? 私とあなたの仲だから特別に話を持ち掛けたのよ?
その辺り、分かってもらえると嬉しいわ♪」
興味と警戒を現した返事を聞いても、その女性の思わせぶりな声は止まらない。
「不確定情報だってことは最初に話した通りよ。でもその可能性だけでも充分価値があると思うの。あなたは違うの? それなら別に良いのだけれどね。私は情報屋ってだけで、ドランカムに無理強いなんてできないもの」
警戒よりも興味をが上回った声を聞いてほくそ笑む。
「ええ、ええ。即答できる金額じゃ無いことぐらい分かっているわ。でも、先着順だってことは忘れないでね?
あなたへ先に話を持ち掛けたのも私の善意なんだから。それについても。それじゃあミズハさん。快いお返事、待ってるわ」
女性は通話を終えると、一度机に置いたタブレット型の情報端末へ目を落とした。
「それにしても、こんなヘマをするようなタイプなのね……。
スリに逃げられかけるぐらいだし、そういう時もあるってことかしら? まぁ、調子が悪い時もあるわよね」
とある商売人の下へと流れた強化服から得た取得データは完全に消されていた。壊されていたのでも、抜き取られていたのでもなく、消去というよりも焼却に近く。
それでも装備のほとんどが銃撃戦による傷ではなく、地面に強くぶつかったようなモノだった。それはつまり銃撃戦に発展するよりも早く撃破されたということに他ならない。3対1の状況で。
強さは確認出来た。だからこそ少しばかり粗が目立つ。ヴィオラは少しばかり悩んでから一旦棚上げとし、別の者へと通話要求を送った。
ギューバには最近羽振りの良い徒党があるらしいという噂が民間金融業者の方で流れていると話した。その後ろ盾が子供のハンターであるらしいという情報も含めて。
勝手に解釈して勝手に都合良く動いてくれたことに感謝しながら、ヴィオラは多くの者を相手に長々と楽し気に話をしていた。
とあるホテルの一室に朝日が差す。まだ短針が右側に残っている時間帯、眠る前に体力の残っていた者だけが最初に目を覚ました。視界に映る美女の声が響く。
『おはよう、アキラ。ホント、相変わらず精力が強いわね。最近は3人同時に相手することが多いのに満足するのは最後って……』
『おはよう。本当にオレのチンコというか、生殖能力ってどうなってんだろうな』
身体を起こしながら上で眠る金髪の美少女の細い腰を両手で掴み、ゆっくりと持ち上げる。
────ぬぷぷぷぅぅ♡ じゅぽんっ♡♡ ぶるんっ♡
レイナの
『うっわ、レイナのお腹、妊婦みたいになってんな。顔は可愛いのに首から下は淫靡って感じだ』
『寝てる間も何発も出すからよ。抜かずに何度も出していればそうもなるわ』
この場の女性陣の中で最年少でありながら、ぼってり♡ という擬音が似合う状態に一足早く辿り着いた少女へと、アキラは笑みを向けながらベッドから抜け出す。流石に3人と時間を掛けて色々なプレイを続けていると様々な淫液が混ざるもので、彼女らがぴったりくっついて寝るものだから、アキラの身体にも色々と付着しているのだ。
レイナ達にシーツを掛け直してアキラは先に風呂場へと向かった。
『そう言えば昨日の夜にカツラギから遺物の査定が済んだから入金したって連絡が入っていたわよ』
『意外と掛かったな。幾らぐらいだ?』
『それだけ念入りにしたのでしょうね。4300万オーラムよ。私は問題無いと思うわ』
『そうか。アルファが問題無いっていうならオレも異論はない』
そうしてアキラはシャワーを浴び、順に起きてきた女性陣が身支度を済ませるのを待ち、共に食事へと出かける。シオリの取るホテルは基本的に警備員の装備が充実している高級ホテルだ。朝食に出てくる料理も防壁内でも食べられるぐらいに品質が高く、アキラの舌を満足させていた。
なお、その様子を見ていたレイナ達は胃袋を掴むのも良いかもしれないと考える。シオリは十分以上に上手い。それは以前アキラの家で泊まった時に振る舞ったのでアキラの反応を知っている。カナエも問題は無い。教育課程で仕込まれたので下位区画のレストランの味を超えられると自負している。レイナはまた別種の訓練が増えるかもしれないことへの心労と、アキラの為だという活力が湧いていた。
その後、今回の遺物はシオリ達に全て任せる旨を伝え、アキラは自宅へと帰っていった。
一週間後、荒野を2台の荒野仕様車両が走っている。片方がアキラの車で、もう片方はエレナ達の車だ。そして現在、エレナ達の車にアキラが同乗して事情を聴いていた。
「未発見の遺跡についての情報?」
「ええ、そうよ。手付かずで残ってるらしい。既に空らしい。モンスターがいないらしい。逆に物凄く強いモンスターがいるらしい。
良い情報も悪い情報も錯綜してる感じだけど、遺跡があるかもって話は信憑性が高いみたいなのよね」
「エレナも疑ってはいるんだけどね。ドランカムが動いてるってことで、ちょっとした気掛かり程度なら私たちも動こうって話になったの」
「それにオレも呼んでもらえたってことか。ありがとうございます」
「そんな畏まらないでよ。シズカにアキラが高性能な装備に新調したって話を聞いてね。私たちだけで不安が残るならって、思ったから呼んだの。
まぁ、以前のことを一切含めてないかって言われたらちょっと自信ないんだけどね」
「確かに補充にシズカさんのところに行っても時間が合わなかったな……。
そう言えば、エレナ達のハンター稼業って基本的に遺跡探索とか遺物収集がメインで、モンスター討伐は優先度低いんだろうけど、今回の遺跡は良いのか? モンスターが居なくても大勢のハンターが集まってるって話だし、交戦の可能性はいつもより高くなると思うけど」
「それも考えたわ。でもね……」
そう言ってエレナはスッと横へ視線を向ける。その先にはサラの大きな胸が中心にあった。釣られてアキラも目を向けたことで、サラは急いで両手で隠す。
「サラのおっぱいってナノマシンの保管庫の役割があるんだけど、伸縮するもんだから下着の合う合わないが多いのよ。
前までは旧世界製の下着を使ってたんだけど、色々あってもう無くなっちゃったの。おかげで今はノーブラよ」
サラがバラされたことで徐々に顔が赤くなっていく。しかし耳まで真っ赤にしながらも、アキラの方へと視線を向け、言う。
「……アキラ、見たい…………?」
「ここ荒野だけど」
「痴女ね」
軽く流された挙句親友からの痴女認定にサラが意気消沈した。
そのまま目的地までの間に接敵したモンスターは、アキラが軽く処理しつつ進んで行く。
──
────
「モンスター、多いな」
「地上は壊滅。階段や通路の傷からして遺跡の中に逃げ込んだって感じかしらね」
「近くにある店舗は……、駄目ね。他のハンターかモンスターか不明だけど荒らされて遺物の価値なんて残ってないわ」
ヨノズカ駅遺跡に到着したアキラ達は、エレナの提案により一度地上部分のマップ製作、そしてその最中にモンスターが地下から出てこない事から、殲滅された可能性を考え、進入。
アキラは可能な限り初見の場所に来た
通路を3人で警戒しながら進み、モンスターの群れと遭遇すれば応戦。目につく店舗が尽く壊されている最中、アキラがアルファに頼んでランジェリーを取り扱ってそうな店舗を見付け、2人を誘導すればその品揃えに喜ぶエレナやサラから「見たい?」と揶揄われる。
一応気分ではないと自己暗示のように心の中で唱えつつ「2人は美人だし興味はあるな」と口が滑る。
サラが顔を赤くして視線を明後日の方向へ、その間にエレナがアキラの耳元で「後日になるわね」と囁いた。
(これ、恋愛脳のサラよりエレナの方とベッドインするのが早くなりそうだな。
多分打算込みだろうけど。サラの治療費を稼げるに越したことはないし、オレの装備の拡充具合を見てお零れに預かれればってところか? 別に邪魔さえなければ構わんが)
そうこうしている内に、リュックの空き具合から探索を続けていると、レビン達を発見。一応見殺しも面倒な為に扉を蹴破り、地上までの護衛依頼を頼まれて成功報酬に5000万オーラムを払えという交渉中、アルファが近付いてくる反応を掴んだ。
『アキラ。一応CWHの方を使いなさい』
『AAHじゃ火力不足か?』
『時間を掛けると死にそうなのよね』
『つまりは誰か追われてるわけだ』
アキラが反転してCWH対物突撃銃を構えたことにエレナ達も気付いて同じく銃を構える。レビン達が急いで先程の部屋へ隠れた次の瞬間、横の通路から影が飛び出してきた。
それはユミナだ。そしてその後を追って、大量の警備機械が出現する。
「伏せろっ!」
アキラの声に気付いたユミナが身を屈めた瞬間、その頭上をCWH対物突撃銃の専用弾が通過し警備機械を数体纏めて吹き飛ばす。
エレナやサラも参加し、たいして時間も置かず出現した警備機械の群れは残骸と化した。
(ユミナを態々助けさせたってことは、アルファもエイリアスから救援要請を受けてるだろうし、こっちから何かしら理由をこじつける必要性は無さそうだな)
銃撃音が完全に止み、戦闘は終わったと信じてアキラ達の下へ近付いて来るユミナ。彼女の表情には、敵を押し付けた申し訳なさがありありと映っており、同時にアキラへ向ける僅かな期待感が映っていた。
地下街攻略時にシオリと交戦した上で
シェリル達を使って遺物収集 → ギューバに怪しまれる(これは運) → シェリル救出(マッチポンプ) → ヴィオラが情報拡散開始 → ドランカムが動くので原作通り
更に襲われたばかりのシェリルを置いて他の女のところに行くし、そのままホテルへ
同時系列の原作アキラが知ったらドン引きするかな? エレナ達に手を出してないしノーカンかな。………シズカ
シェリル達と行なった遺物収集時のトラックはアキラの家の車庫に収まりました。おかげで車庫がアキラの車分しか空きがありません。訓練は倉庫ですれば良いからね。家賃100万の賃貸にしたおかげ。
このアキラはレイナのぼってりお腹を押して「精液鉄砲w」とか気分が高揚してたらやります。