※この作品はR-18です。

Re:ビルドハレム   作:たっぷり

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 戦闘描写はカット


・004 ナレ氏?

──◆──

 

 目を覚ましたアキラはふわふわに包まれていた。

 

(……?)

 

 起きたアキラは背中に低反発な感触を覚えており、視線の向きは上へ。天井を眺めていた。

 

(知らない天井だ)

 

 そこに見知った顔が映る。既に数か月の付き合いとなったアルファだ。

 

『起きた?』

 

『ああ、起きた。おはよう。……で、ここどこだ?』

 

『それを知りたいなら右と左を確認したほうが早いわよ?』

 

『ん?』

 

 アルファからの意味深発言を真に受けたアキラが右に顔を動かした。

 

 エレナの寝顔がある。

 

 慌てて左へ動かす。

 

 サラの寝顔が物凄い近くにある。

 

「────ッ!?」

 

『声出てないわよ』

 

 起きたら知らない場所。左右には美人の寝顔という状況にアキラが慌てるが、体が動かない。両側からがっちりとホールドされているのが原因だ。

 

 エレナ達は眠っているが、サラは身体強化拡張者で、エレナは産まれた時から周囲の人達よりも身体能力が比較的高かった。長いハンター稼業によってサラは身体機能の調整が、エレナは更に筋力などが伸びている。

 

 最近ようやく真面な食事と訓練を始めたばかりのアキラでは足搔(あが)いたところで無駄だった。

 

(オレこうなるような関係値築いてないはずなんだけどなぁ!)

 

 心の中で叫んでも無駄なことは分かっている。しかしアキラは叫ばざるを得なかった。

 

 美女に挟まれている気分はどうかとか聞いて来るアルファとしょうもない言い合いをしていると、時期に窓から朝日が差してくる。

 

 それを浴びた2人の腕から力が抜け、アキラはここぞとばかりに抜け出してベッド周辺に自分の衣服が無いか探す。

 

 運が良いのかエレナ辺りが察したからか、アキラの股間はしっかりサポーターが保護しており、男の象徴がご挨拶していなかった。

 

 なお、このアキラはサラのことをあまり評価はしていない。索敵を基本的にエレナに投げている所為で、単独戦力としては微妙な点と、功名心を隠し切れない言動が多く、ポンコツ一号とさえ考えている節があるからだ。

 

 DKPI感謝とは考えていたが。

 

──◆──

 

 強化服を着込んだアキラがエネルギーパックの残量が切れていることに気付いて溜め息を吐いていると、エレナ達も起床してくる。自分たちの間に寝かせていたアキラが居なかったことに最初驚いていたが、アキラも流石に他人の家で自由勝手に動くことはない。そのまま寝室に置いてあった椅子に腰かけていた。

 

 そのまま「襲わなかったのね?」などの揶揄いも含めた自己紹介を改めてしたアキラ達は朝食を取っている。

 

「エレナさん達はカツラギの護衛に行くんですよね? オレもいつまでも邪魔していたら悪いですし帰りますよ?」

 

 仕事があるのでしょうとアキラが言うが、食事も一段落とばかりにエレナもサラも少しばかりの緊張を表情に表して本題に移った。

 

「アキラ。もし……、もしで良いのだけど、私の質問に答えてくれない?」

 

 エレナの表情に一段と真剣さが宿る。

 

(あっ、これ以前助けたのがオレかどうか聞かれるやつか。……そのためにオレを挟むようにして座ったのか)

 

 どうしようか。強化服のエネルギーパックもエレナが半分程度使っていたやつがあるからと貰った物を装着しているので、今すぐにでも動かせる。逃げ出せる。

 

 しかしそれはサラに妨げられるだろう。下手に反抗しては身体能力が高いと言えど一般人の域にいるエレナに強化された拳でも当たればことで、下手な真似は封じられていた。

 

 アキラが黙っているのを了承だと勝手に解釈したエレナが回復薬の箱を取り出す。それはクズスハラ街遺跡で助けた時に投げ渡した物だ。

 

「アキラはこれと同じ回復薬を使用していたわね? ……あの時、私たちを助けてくれたのは、……アキラで、あってる?」

 

 疑問。問い掛け。しかしその言の葉に宿っている心情はほぼ確信に近いモノであり、そしてそれ以上踏み込まないという譲歩でもあった。

 

「………………そうです」

 

 しかしその疑問に譲歩が絡んでいたとしても、それ以外にも逃がすことはないと言わんばかりの交渉術が絡んでいるのも明らかだ。

 

 全ては明かさない。相手から踏み込むしかない状況に持ち込む、多少の汚さ。

 

 女性2人組。ハンターとしてやっていくには身に着けるしかなかった事であっても、それを向けられて喜べる者はいない。少なくともアキラは違う。それ故に顔を僅かに顰めさせた。

 

 本人は気付かずともエレナは自分たちを守る為に交渉術を磨いてきたのだ。アキラのそれは容易く見破った。

 

「責めるつもりはないの。ただ、ありがとうって、そう言いたかったの」

 

 申し訳なさも含んだその言葉に、サラも続く。

 

「エレナを助けてくれて、私を助けてくれて、本当にありがとう。

 ……やっと、ちゃんとお礼が言えたわ。ごめんね。無理矢理(やり)聞き出して。命の恩人にお礼も言えないのが結構辛(つら)くて。それも私の勝手か。命の恩人にすることじゃないわね」

 

「そんなに気にしなくても……。ほら、オレも今回助けて貰いましたし、お互い助けて助けられて。連絡も交流も特に無い間柄でもそれが成ったんですから運が良かった。それでどうですか?」

 

 エレナとサラはアキラに心の内を真剣に伝えるため少々前のめりになっていた。その所為であまり凝視すべきでない場所がアキラの視界を占領し始める。

 

 先日シェリルで大量にヌいたとはいえ、アキラの生殖能力は何故かずば抜けて暴力的だ。アキラは必死にそれを理性で抑え付けているが、アルファがほぼ毎日邪魔をするので一部修行僧のようになっている節がある。それでも身体は若く活力に漲っているのだ。視線は当然、胸へ行く。

 

 それに気付いたエレナ達に揶揄われていたアキラだったが、それも数分で終わる。エレナ達には現在カツラギの護衛という仕事があるのだ。実情は荷台に乗っていた商品を金銭へと変え、その上で都市外へ逃げ出さないかの監視も含まれたものだが。

 

──◆──

 

 去り際に「すこしぐらいはサービスするけど?」とサラが胸元を大きく露出してきたが、アキラは耐えた。陰嚢の中を大量に生まれるオタマジャクシでグツらせながらも耐えた。

 

 脳内チャート的にエレナ達とこれ以上の仲になると今後の原作が完全に崩壊しかねない。そうなるとアドバンテージがアルファのサポートしかなくなるのだ。流石にそれで今後を文字通り精力的に動くのは面倒になってしまう。それを防ぐ為の自制だ。

 

『…………………………』

 

 現在はエレナ達の家から出て下位区画を歩いている最中。向かう方向はシェリルの徒党の拠点だ。

 

 原作では3日ほど経っていたが、強化服を入手していたことや遺物を精力的に収集していたこと、最初期からアルファのサポートを十全に受けると決めていたこともあり、現在のアキラの戦闘力は概算で原作よりも高いだろう、という想定になっていた。

 

 別にアルファに聞いたりした訳ではないので感覚的なモノでしかないが、それでも全く指標が無い状態でよちよち歩きは出来ないと考え、アキラは自分が足踏みせずに済むようにと考えつつ、考え過ぎて臆病にもならないようにと覚悟を決めていた。

 

 そんなアキラをアルファがジーっと眺め続けている。エレナ達の家を出てから少しした後からずっとだ。

 

 いい加減うっとおしく感じたアキラが聞く。

 

『どうしたんだよ、さっきから』

 

『いえね。ぶっちゃけるまでもなくアキラって女好きじゃない?』

 

『……否定はしないけど』

 

『そうよね? ならなんでエレナ達に手を出さなかったのかなって思って。因みに聞いたら返答は返ってくるのかしら?』

 

『ベガスに行ってる』

 

『帰ってきたら教えてね?』

 

 アキラは答える気は無いとこたえ、アルファはどこかで聞き出すと返した。お互い、それ以上詳細なモノへはしないが。

 

──◆──

 

 シェリルがスラム街の拠点で書類の作成を行なっていた。背筋を正し、胸を張って淡々と書類に物を書き込んでいる様は他者に余裕を、そして威厳を感じさせる。新しく書き上げた一枚を面倒そうに横の山へ移し、再度同じ内容を書き綴る。

 

 その様子をアリシアという少女が見ていた。彼女は構成員の中から側近として適性のある人物は誰か居るだろうかとシェリル本人が選別した人物だ。彼女もまた、同じ内容の書類を作成している。

 

 書く手は止めず。しかし胸の内に疑念を抱いており、それを隠そうと努力し、それに失敗していた。

 

 そしてシェリルも見られていることに気付いており、それが一定時間を超えたことに嘆息して注意を促す。

 

「アリシア。書類作成に集中しなくても問題無いぐらい慣れたのなら速度を上げて貰える?」

 

 非常に淡々とした声にアリシアが震え、それでも聞くべきことだと思い、問う。

 

「……えっと、その、……アキラさんって本当に、来(く)るの?」

 

「来(く)るわ」

 

 しかし返答は一言だけ。顔を向けることも無く、感情を動かすことも無く、些事だと言わんばかりに。

 

 アリシアはそれでは納得できない。安心できない。

 

「……ほ、ほんとう……?」

 

 再度問い掛ける。そこでシェリルの手が止まり、明かりの無い無情の瞳がアリシアを貫いた。

 

「それに私は何度答えれば、あなたの気は済むの? 10? 20? 悪いけど、今とても忙しいの。それこそ猫の手でも借りたいぐらいには。アリシアが今ここにいるのもそれを可能な限り緩和する為で、他の徒党から食い物にされない為の一環なの。

 分かるわよね? …………それの意味はあとで教えてあげるから今は手を動かしなさい」

 

 無表情で理を説(と)き。そして笑顔で安堵を齎し。最後には威圧の籠った命令を出す。アリシアは自分に掛けられた重圧に圧し潰されない為にも、今は心配事も焦りも無視するべきなのだと手を動かした。

 

 それを見てシェリルも作業に戻る。

 

 シェリルは徒党の構成員にアキラは一週間以内に顔を出すと伝えている。だが、来ないのではないかと邪推する人間はどこにでもいるもので、それが少しずつ伝播している所為で仕事を雑に行なう者が少々出て来ていた。

 

 シベアの徒党に所属していた子供達で構成された新たな徒党は、シェリルを新たなボスとして既に活動を再開していた。縄張りや近場の荒野などで屑鉄(くずてつ)や金目の物を探したり、スラム街の食糧配給場所に皆で向かったりする様子から、他の徒党にも活動再開を知られている。

 

 今のところは嫌がらせや暴力沙汰(ざた)などは受けていない。シェリルの徒党の者達はそれを、アキラが自分達の後ろ盾になったからだと信じている。だがそのアキラが拠点に一度も顔を出さない。皆が不満と不安を覚えるのは仕方が無いことだった。

 

 シェリルもそれらしい説明もして宥めている。だがそれにも限度があり、徒党内の雰囲気が徐々に悪くなっていた。

 

 シェリルが嘘を吐いている。嘘でなくとも、アキラに弄ばれただけ。あるいはすでに見捨てられた。徒党の構成員は裏で色々と不満や疑念を漏らしていた。シェリルに向けられる視線にも、既にシェリルへの疑念が大分混ざっていた。まだ表立って刃向かうほどではないが、それも時間の問題だった。日が経(た)つごとにそれは強く成っていくのだから。

 

 対して、それを見たシェリルの感想は「どうでも良い」だ。自分を、ひいてはアキラを信用できない人物をこの徒党で養う必要性を感じない。それどころかシェリルの中での優先順位はアキラを頂点としたピラミッドの先端から大きく離れた位置に自分。他の者たちは最下層にいるかどうかすらも怪しいレベルで興味がない。

 

 徒党には必要なので置いているだけで、働かない蟻に意味は無いとばかりにその内斬り捨てることになるだろうと脳内にリストアップする程度。

 

 その余裕すぎる態度を訝しむ者もいた。

 

 そしてそこへ待望し続けた来訪者が来る。アキラだった。

 

「ここにシェリルが居るって聞いたんだけど」

 

 扉をノックして促されたアキラが入室した瞬間、先程まで冷めきっていたシェリルの表情が、ぱぁ、と花開くような笑顔で彩られた。

 

「ようこそ、アキラ!」

 

 甘美と幸福が含まれたその声にアリシアが驚愕し、その視線の先へ目線を移す。シェリルが飛び付くように抱き付いたアキラと、ようやく顔を出した後ろ盾を見ようと後をつけてきた者たちがその目に映る。

 

 そこへアキラに抱き着いたままのシェリルから視線で合図が送られ、背筋が凍えるような感覚に襲われたアリシアは即座にドアを閉めて、シェリルとアキラを2人きりにした。

 

 そんなアリシアの慌てた様子になんだなんだと騒々しくなる子供たちを放置し、アリシアは内心の動揺を抑えるために深呼吸を繰り返している。

 

(……な、ナニアレッ!?)

 

 アリシアはドアの前で、アキラの後をついてきた者たちにこの後顔合わせがあるだろうからと一度落ち着かせるように説明しつつ、先程のシェリルの変わりように内心動揺し続けていた。少なくとも自分に向かって射殺さんとばかりに視線を向けて来たのが本性ではない、ということも無いのだろうと察する。

 

 アキラに笑顔で抱き付いたのも、自分に冷ややかな視線を向けたのも、どちらもシェリルなのだと。ただ、アキラと自分たちとで重要度が天と地ほどにあるだけだと、何故か納得していた。

 

 シェリルの性格が完全に変わっている。少なくともアキラ襲撃の際に一度集められた時にはそこまでではなかった。完全に別物になったのかと断言するにも、アリシアは自分がシェリルとそこまで親密な関係であるとは言えないため、単純に隠していただけという線もあると考えている。

 

 シベアの徒党に入ってから結構な期間同じ組織に居たが、シェリルは身の振り方が他の子供たちよりも断然に上手かった。それはつまり裏があることの証左なのだが、当然ながらそれは自分たちに対してもシベア達のような大人組に対しても一緒であり、決して腹の内は明かさないということに他ならない。

 

 しかし、今のシェリルは完全に別だ。それはいつからか、考えるまでもなくアキラ襲撃からシェリルが徒党を乗っ取るまでの間になる。その間にあったことはアキラとの交渉程度。つまりはそこで何かシェリルのこれまでの価値観や自尊心が吹き飛ぶようなことがあったのだろうと察した。

 

(やっぱり怖い……)

 

 アリシアはシェリルとアキラ。両名に同じだけの恐怖を覚えていた。

 

──◆──

 

 アキラがスラム街を歩いている。1人ではない。隣には可能な限り着飾ったシェリルを侍らせている。シェリルは肩が触れ合いそうな距離でありながら、そこからは決して近付かないようにと気を配っているかのように距離感を保っていた。少なくともアキラはそう感じている。

 

 相手から来て欲しいといういじらしさか? とアキラは思うも、それに応える気は更々ない。

 

 スラム街で青姦などしてしまえば格好の的も良いところだ。それを無視しても、今のアキラはエレナ達の所為で数日前にしっかり出し切ったにも拘らず、溜まっている状況。

 

 一度始めると数時間は拘束されるだろう。そう思い、意識を別のことへと移していた。

 

(おかしいな……。どの媒体でも取り敢えずエリオが殴り掛かってくるはずなんだが、そのイベントが無かった……。いや、強化服着てるハンターに殴り掛かるなんて自殺行為は普通しないだろって話なんだが……、でも抗争編の触りで原作アキラは強化服着ててもスリにあってたんだよなー……。

 オレがア(・)キ(・)ラ(・)に(・)な(・)っ(・)た(・)ことで印象送信の好悪のバランスが変わった? ……あり得る。モンスターは単純に旧領域接続者の一般人より強い信号や電波に反応するだけで、その内容には然して興味は無いだろうからな。反応があって、それが味方でなければ襲う、というプログラムを本能レベルでインプットされているだけだろうし……。

 逆に人間ならその好悪に左右されて動くことはままある。例えその相手が酷く無能であっても、明るい人物だったり優しい人格の持ち主なら協力してやろうという気になったりは良くあるからな…)

 

 先ほどのシェリルの徒党の構成員への紹介の際、アキラは原作と同じように「シェリルの後ろ盾であってお前らの後ろ盾じゃない」と宣言した。

 

 勿論そこに非難や文句の類いをのたまう連中もいたが、アキラはそこに「シェリルは殺される可能性をのみ込んでオレの下(もと)へ交渉しに来た。お前らは? 少しでも行動したか?」と言えば全員が黙った。

 

 アキラはそれでもういいかと思いシェリルに話がある。そう言って連れ出した。しかしそこでアキラに文句を吐く者は出ず、子供たちを置いて出てくるに至った。

 

(たしか……、ゼブラだったか? Web版だとただの考え無しだったけど書籍版だと結構な仲間思いな奴だったな。まぁ、結局そこを利用されたんだけどな。

 ……オレは事実陳列しただけだし、それだけで逆上して殴り掛かってくることもねぇわな。

 後は……、ナーシャがこの段階でいるってことはアルナ(Web版)じゃなくてルシア(書籍)の方か? 運命力で強引にスッて来ても然(さ)して気にせんが)

 

 この先、シェリルの徒党回りで起きそうなことを考えていると、流石に気になったのであろう、行き先をシェリルが問う。

 

「アキラ。どこへ向かっているの?」

 

「ん? あぁ、先に言うべきだったか。知り合いの店と言うか、商人のところだ。恩を売ったからその分を交渉材料にでもしてくれ」

 

「それは、……良いんですか?」

 

「構わない。というよりオレは基本的にハンター稼業でスラムにいる時間なんて限られてる。使えるモノは使っておけ」

 

 アキラが作った恩を自分が利用する。それは流石にどうかとシェリルは考えた。

 

 徒党の戦力向上は確かに急務だ。人数を増やすでも、装備を整えるでもして見た目(ガワ)だけでも改善すべき事項だ。

 

 人数を増やす方は当てがある。というよりも向こうから来る。今のところ子供が多く所属している影響で、何処にも所属していないスラムの子供の入党希望は競争率が高い。それら全てを受け入れれば小規模から中規模の間ぐらいには徒党規模を拡大できるだろう。

 

 しかし管理できるかという問題も膨れ上がる。後先考えずに入れるという選択肢は無い。多少の選別は必要不可欠。

 

 人数不足について改善策があるのなら、武装拡充に繋がるこの機会は逃すべきではないと考えた。

 

 アキラがシェリル個人への支援をしているという宣言に加え、自分が商人との交渉ルートを作れば、恩恵を得られる部下たちはそれを失うまいと自分を守ろうと躍起になる。価値は上昇する。肩書としての徒党のボスというだけではなくなり、不満を持つ構成員の理性へストッパーとしての役割を担ってくれるだろうと期待可能だ。

 

 いろいろと思案したあと、シェリルはアキラの提案に乗らせてもらう旨を伝える。

 

 そしてその後、アキラ達はカツラギのトレーラーの停車場に着いた。




 色々省きながら、重要そうな場所をピックアップしていきたい所存。
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