※この作品はR-18です。

【精力最強】ただしホモ   作: 燃える空の色

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(´・ω・`)<一発ネタみたいなもん


第0話 "精力最強”

□■

 

 

 <Infinite Dendrogram>というゲームにおいて、最強と呼称される三人のマスターがいる。

 

 西方にて最も強く、最も名の知られた<マスター>にして、一世を風靡したガードナー獣戦士理論の頂点――"物理最強”【獣王】。

 

 大陸中央に座すカルディナ議長の夫にして、地上最大の魔力を誇り、超級によって構成されたクラン<セフィロト>に所属する最高戦力にして懐刀――"魔法最強”【地神】。

 

 大陸から分かたれ修羅の蔓延る蠱毒と化した天地で尚も最強の名を維持し、その身一つでジャンル違い(規格外)の領域に至った武の継承者――"技巧最強”【絲神】。

 

 それぞれが頂点として君臨し、他の追随を許さない"最強”の座の名を冠した彼らは、数多くいる<マスター>たちの中でも正しく頂点と謳われている。

 ……けれど、条件下においては彼らと匹敵するだけのマスターというのも存在する。

 

 それは例えば――、

 

 ――海上において無類の力を有し<グランバロア七大エンブリオ>に数えられ"四海最強”の名を与えられた男――【大提督】醤油抗菌

 ――空を喰らい世界を喰らい、かつて【犯罪王】とも引き分け、<神話級>の怪物すらも喰らった<デザイア>最強の犯罪者――【暴食魔王】ディス・サティスファクタリィ

 ――異物からの干渉を跳ね除け、埒外の魔術を駆使し、大気を操る風の皇子――【嵐王】にして【傲慢魔王】ケイデンス

 ――突出した力を誇り、制限はあれど物理最強と並ぶステータスを発揮できる、如何なるものをも破壊する“正体不明"――【破壊王】シュウ・スターリング

 ――幾多の重犯罪を繰り返し、全国家から指名手配を受けた“無貌"にして屈指の犯罪者クラン<IF>のオーナー――【犯罪王】ゼクス・ヴュルフェル

 ――冥界より魂を呼び戻し、かつて力を奮った超越者たちをこの世に再び甦らせる、この世で最も優しく哀れな巡礼者――【冥王】ベネトナシュ

 その他にも【武神】や【超闘士】、【抜刀神】に【剣王】など、最強に勝るとも劣らぬ猛者たちがいる。

 

 ―――そんな彼らを押し退けて、最強の二つ名を冠するものが、もう一人いた。

 

 名を挙げられた彼らの誰一人とて、その者には決して及ばない。

 その特異性において並び立つものは無く、対するものはなく……彼の手の内で抗えるものもいない。

 レジェンダリアを発祥地とし、世界中で大罪を犯しながらも、彼は決してどの国からも指名手配を受けることはなかった。

 国家権力であろうとも、彼を糾弾することはできない。

 彼を敵に回すということが、どれだけ恐ろしいかを理解しているからだ。

 彼を敵視することを、世界が拒んでいるからだ。

  

 あらゆる寝具の上で、彼に勝る者はなし。

 戦わずして、勝たずして、されど敗れることもなし。

 真の意味で敵は無く、この世全てを抱くもの。

 

 熱をもって殺意を制し、技をもって敵意を絆す不殺にして無敵の男。

 

 彼の歩む道に血は流れず。

 されど、人々は倒れ、震え、恍惚を晒す。

 人であれどもあらぬとも、彼に傷一つ与えることはできず、頭を垂れてひれ伏し、その寵愛を求める者の数知れず。

 

 

 西方最強と名高い"物理最強”ですら忌み嫌い、多くの超級を抱えたカルディナ最高戦力の"魔法最強”ですら遭遇を避け、天地に住まう"技巧最強”ですら敵わぬ技量を持つ男。

 【大淫婦(マザー・ハーロット)】【性神(ザ・セックス)】【淫蕩王(キング・オブ・ルードネス)】【絶倫(スタリオン)】の四つの超級職に就く規格外の才能を持ち、誰よりも高みに座す者。

 

 

 そう、彼こそは――、

 

 

 

 

 

 ―――“精力最強”

 

 

 

 

 

 ただし、ホモである。

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