戦艦・津名魅の内部構造は摩訶不思議だった。
食事をとった六畳間から出るとすぐに広々とした浴場につながっていたのに、風呂から上がるとすぐに寝室になっていた。
樹雷の寝室は畳敷きで、ベッドはなかった。布団は薄く見えるのに、上に乗るとふかふかだ。
(冷静になると、あんなちっちゃい子と……いいんだろうか?)
ひとりの時間ができると、さすがのダヴィスも少し考えてしまう。
(砂沙美ちゃんはファニィと同じくらいかな……)
年下なのは間違いないだろう。マナ、ルイズ、凛々蝶はみんなダヴィスより年上だ。
(というか、砂沙美ちゃんってどれぐらいの家柄なんだろう? 軍艦を与えられるぐらいだから、名門の跡取りなんじゃないか? 凛々蝶から樹雷の事情をもっと詳しく聞き出しておくべきだったな……)
などと考えているうちに、ふすまが静かに開いた。
「おまたせ、おにいちゃん♡」
砂沙美は薄桃色の浴衣姿だった。湯上がりの肌は上気して、毛穴の一つもないんじゃないかと思うほどすべすべだ。
「髪、ほどいたんだ。その格好も素敵だよ」
いつもは結っている髪はしっとりと垂らされている。
「えへへ……」
そっと膝をつき、砂沙美は畳の上に座った。
「あっ、そうだ。先に言っとかないと」
砂沙美が小さな手をぽんと打った。
「魔獣から出てきたカードのことは、世界いちの天才科学者が調べてくれるって」
「世界いちって?」
「そう言わないと返事してくれないの」
「そ、そう……」
樹雷の複雑な人間関係に思いをはせながら、ダヴィスは頷いた。
「それじゃあ、改めて……」
すっと背を伸ばした砂沙美が、三つ指をついて深く頭を下げた。
「不束者だけど、砂沙美のこと……もらってくれますか?」
上目遣いの瞳は子ウサギのようにうるんで、不安げに揺れていた。
「もちろんだよ!」
ダヴィスは気づけば砂沙美を抱き上げていた。家柄や外交のことは頭から吹っ飛んでいる。
「きゃっ……も、もぉ。おにーちゃん、こういうのは、『おさほー』があるんだよ?」
「ごめんごめん。あんまりかわいくて」
さらりとした浴衣越しに、細くしなやかな体を感じる。ふんわりと甘い、果実のような香りが漂う。
「うーん……許しちゃう!」
両手を広げてがばっと飛びつく砂沙美。甘えるように額を胸に擦り付けてから、じっと見上げてくる。大きな瞳に映る自分の顔まで、ダヴィスには見えた。
「おにーちゃんの国では、次のおさほーはどうするの?」
「そうだな、目をつぶって……」
「ん……♡」
ほんの小さな、梅のつぼみのような唇にみずからの唇を触れさせる。
「んっ……ちゅ……♡ ちゅっ……んっ♡」
ぎゅっとダヴィスの肩を掴みながら、砂沙美は繰り返しキスを求める。何度も吸い付いて、つぼみを開かせるように舌を伸ばした。
「んんっ……! ふ、ぅ……んんっ……ちゅる……ん、っちゅっ♡ れりゅ……♡」
はじめこそ大人のキスに驚いたようだが、すぐに自ら吸い付くように受け入れる。だんだんと舌を絡めて、甘い息が漏れ始めた。
小さな舌を絡めとるようにして触れ合わせる。甘い唾液が濡れた音を立てて、静かな寝室のなかに響く。津名魅には他の誰も乗っていない。誰にも邪魔されない二人だけの場所だ。
「はぁ……♡ はぁ……♡ す、すごいんだね……キスってぇ……♡」
ぎゅっと砂沙美が首元にすがりつく。膝の上に抱えているのに、砂沙美の頭は胸の高さだ。
「それじゃあ、もっとしちゃうぞっ」
しっとりとした髪をなでながら、額に唇を触れさせる。不思議な紋章。次に鼻筋のそばかす。りんごのように赤らんだほっぺや細いあごの下にもキスを触れさせていく。
「あんっ、くすぐったいよぉ……♡」
もじつく砂沙美の首筋から、浴衣の袷(あわせ)からのぞく胸元に唇をすべらせていく。むきたての卵のようになめらかな肌に吸い付くと、赤いあとが小さくのこった。
「おにーちゃんのものにされちゃった……♡」
砂沙美の細い指がいとおしげにキスマークをなぞる。
(エッチだ……)
大人びたそのしぐさを見ると、ダヴィスの体の中央で急速に熱が高まっていく。
しゅる……。
浴衣の帯は簡単にほどくことができた。
「恥ずかしいよ……」
「砂沙美ちゃんのこと、よく見せて」
部屋の光源は魔法の光だ。砂沙美はその灯りを消すこともできるはずだが、そうはしなかった。
はだけた浴衣の下から、クチナシの花のようにしらじらとした裸体が現れる。
(細い……)
砂沙美の体は驚くほどに華奢で、魔力を込めずとも片手で持ち上げられそうなほどに軽い。
それなのに、ふんわりと柔らかな肌はほんのりとした膨らみをえがいていた。
薄紅色の先端部はうっすらと立ち上がっていた。
「恥ずかしい……♡」
そういいながら、砂沙美は止めることはしなかった。ダヴィスはなるべく優しく、なだらかな胸に触れた。
(心臓がトクトク鳴ってる。それに……まだ大きくなる前は、こんな感触なのか)
ぷにっとした柔らかな感触かと思いきや、身が詰まったような感触があった。まるで、発酵させる前のパン生地のタネのようだ。
「んんっ……」
少女は胸を突き出すようにそらした。力を入れるとつぶれてしまうんじゃないかと思うような繊細な体を、ダヴィスは優しくなでていく。
「あ、んっ……♡ 先っぽは、ピリピリしちゃう♡」
甘えるような声で砂沙美がささやく。つんと尖った先端は敏感なようで、指先が触れるだけでもピクリと身を震わせる。
「かわいいよ、砂沙美ちゃん」
「もお……いじわる♡」
砂沙美はダヴィスの口元にかじりつくようにして、何度もキスをねだった。
「ちゅ……♡ んっ♡ はむ、ちゅ……ぅ♡ おにいちゃんの体、熱くて……♡ んちゅっ、ぇ……る♡ 男の子の、かっこいい体……だよぉ……♡」
キスをしたい気持ちと、ささやきたい気持ちと、どちらも抑えられないみたいだ。ぽたぽたと唾液が細いあごに垂れても構わず、少女は言葉を続ける。
「んちゅっ♡ ちゅっ♡ 砂沙美ね、おにいちゃんが津名魅を守ってくれた時から、いつも……ちゅっ♡ ふ……んんっ♡ おにいちゃんのこと考えて……自分でシちゃってっ♡」
小さな腕で必死に抱き着き、愛を求めてくる姿は、赤ちゃん猿のようだ。だけど、親猿にエサをねだっているのではない。
「おにいちゃんと、一つになりたいの♡」
キスを繰り返しながら、二人はすっかり裸になっていた。砂沙美はもぞもぞと下半身を揺らし、ダヴィスの膝の上に乗せる。
「おにいちゃん、熱くなってる……♡」
無邪気に全身で「抱っこ」を求めるような姿勢。しかし、砂沙美の足の間には屹立した男根がくっきりと上を向いていた。固く反り返ったものに、砂沙美はゆっくりと股をこすりつけていく。
「あっ……♡ んんっ、あっつ、い……♡」
海綿体が充血して張り詰めたそこに、ぷにぷにと未成熟な恥丘が押し付けられる。まだぴったりと閉じている縦筋のようだったが、その中に隠れた小さな秘芯がこすれると、
「んっ♡ あぁん……♡」
抑えきれない嬌声が漏れる。覚えたての性感にあらがえない少女は、夢中で腰をくねらせた。
「おにいちゃんの……おちんちん♡ 砂沙美で大きくしてくれてる……ぁあっ♡」
「砂沙美ちゃんだって、トロトロになってる」
「だってっ♡ 何回も想像して……ぅう♡」
彼女にとっては、ダヴィスはすっかり自慰のお相手として刷り込まれているらしい。割れ目からあふれる蜜はとろりと粘りけを増し、自分のにおいを塗り込もうとするかのように、肉棒全体にたっぷりとまぶされていた。
「砂沙美ちゃん」
正面から抱っこしていた少女の体を抱いて、布団に背中をつけさせる。
すらりと細い体をなぞりながら、舌を絡ませた。
「んぅ……♡ んちゅ、れる……んく……♡」
砂沙美はダヴィスの舌に夢中で吸い付き、ゆっくり喉を鳴らした。唾液までいとおしむように、ちゅ、ちゅっ♡ としゃぶりついてくれる。
「砂沙美ちゃんの……はじめてがほしい」
「はぁ……はぁ♡ うん、砂沙美も……おにいちゃんにもらってほしい♡」
くぱっ♡ ぷっくりした割れ目に指を添えて広げると、その奥の「おんなのこ」の場所がよく見えた。
真っ赤な入り口はとろりとした蜜をあふれさせ、布団の上にぽたぽたと垂らしてさえいた。
「行くよ……」
「うんっ♡」
ちゅ、ぷっ……ちゅ、ぷ、ちゅぷっ♡
「ぁあああっ……♡ おっきい……っ♡」
未成熟な入り口を押し広げて挿入する感覚は、青々しい果実を齧るときのようだ。だが、中は温かく潤み、わずかな抵抗の後は吸い付くように強く締め付ける。
「っ……ぁ、ぁああっ♡」
薄い膜を貫いて、濡れた中に進入していく。
ぴく、ぴく、と細い脚が揺れる。砂沙美の体をすっぽりと覆うようにかぶさって、ダヴィスは動きを止めた。
「入ってる……砂沙美の中に、おにいちゃんが……ぁあっ♡」
亀頭が奥に行きあたっている。中に入ったのは半分と少しぐらいだろう。ダヴィスをすべて受け入れるには、まだ膣が浅い。ちいさな子宮口に行き着くと、砂沙美は少し苦しそうに息を漏らした。
「んっ……♡ ふぅ……っ♡ 中でぐりぐり……しちゃってるっ……♡」
だがすぐに、その吐息も甘さを増していく。主祖の魔力に守られているせいだろうか、痛みや苦しみよりも快感のほうが大きいらしい。
「おにいちゃん♡ 砂沙美、しあわせ♡」
「俺もだ。んっ……」
「ちゅっ♡ んんんっ♡」
砂沙美は布団の中で精いっぱい背伸びして、ダヴィスは少し背中を丸めて、つながったままでもキスをする。
ダヴィスの唇が、すっかりお気に召したようだ。
「ちゅっ♡ ちゅっ……はむっ、ちゅる……んんっ♡」
キスをしながら腰を揺り動かすと、きゅうううんっ♡ と、ただでさえ狭い膣がさらに収縮してしゃぶりついてくる。
みっちりと包まれると、指で強く握りこまれているかのようだ。
未成熟な中を自分の形に広げているのだと思うと、ダヴィスはますます興奮した。
「あったかくて、気持ちいい」
「砂沙美は、おにいちゃんのものだよっ♡」
体全部を差し出すように、少女の手足がダヴィスに巻き付く。腕を背中に、足を腰に巻き付けて、ぎゅっ♡ としがみつく。
「だいすきっ♡ おにいちゃん♡」
奥まで入り込んだまま、ずりゅっ♡ ずぷっ♡ 腰を揺らす。全部が入りきっていないぶん、つながった先端が敏感さを増し、亀頭もみっちりとしゃぶりあげられているのが分かる。
「はあっ♡ ぁあっ♡ おなかの奥、ずんっ♡ずんっ♡ してくれてるっ♡」
全身をこすり合わせるように前後させる。砂沙美の細い体は甘えるようにダヴィスに押し付けられて、浅い膣の中をめいっぱい埋めてもらおうとしていた。
「おにいちゃん♡ おねがいっ、中にぃ……♡」
「ああ、砂沙美ちゃん、お嫁さんになってくれっ!」
「~~~~~~っ♡♡」
力強く突き上げるのに合わせて、びっくんっ! と若木のようにしなやかな体が震える。
びゅるるるるっ! びゅううううううううっ!
「ぁあああああっ♡ おにいちゃん♡ 中に出してくれてる♡ ぁあああっ♡」
びくん、びくん! 腰を浮き上がらせながら、砂沙美は足でのホールドを続けていた。
全部が入りきらないほど未熟な膣の奥に押し込んだまま、ダヴィスは欲望をほとばしらせていく。
少女の体の奥に、荒々しく白濁が流し込まれていく。
「だいすき♡ しあわせぇ……♡」
ぎゅっと体ごと密着させながら、砂沙美は濡れた頬に笑みを浮かべた。
♡
「んちゅっ♡ ちゅっ♡ んっ……♡」
絶頂の高ぶりから戻ってきた砂沙美は、さらにキスを求めた。もちろんダヴィスはそれに応える。一夜で百回以上は唇を吸いあっているに違いない。
「えへへ……おにいちゃんのお嫁さん♡」
柔らかな布団の上で頭を擦り付けてくるしぐさは、幼い少女のようだ。思わず髪をなでる。
「明日の朝には、お父様たちに手紙を書かなきゃ……♡」
「そういえば……」
ダヴィスは確かめなければならないことを思い出し、意を決して聞くことにした。
「砂沙美ちゃんのお父様って、位(くらい)は……」
凛々蝶の白鬼院家が従三位である。それより上か下かによって、決めなければならないことがある。
とはいえ、樹雷の秘法である船をひとつ専用で持っているのだ。間違いなく、大臣級だろう。
と、たかをくくっていたのだが。
「ないよ?」
「ないって?」
「位はないよ。だって砂沙美、皇女だもん」
恐ろしきは女の情か。それとも男の欲望か。
ダヴィスは目の前のにんじんを我慢できなかったばかりに、大陸を揺るがす立ち位置へ自ら飛び込んでいったのだった。
砂沙美をどう活躍させるのかかなり迷ったのですが、「侯爵嫡男~」が貴族社会を描く作品である以上、やんごとない身分であることを話に入れ込むことにしました。
あと、いたずらっぽくてしたたかな初期のキャラ付けを拡大しています。作者の好みもありますが、話として動かしやすいので……。
でも家庭的な部分はちゃんと出したいので、こういう形に。
ラブラブちゅっちゅはお気に召したでしょうか。
9~12話で気に入ったところを教えてください
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(9話)政治描写
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(9話)砂沙美の登場
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(10話)冒険
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(11話)砂沙美とのやりとり
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(12話)キス描写
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(12話)本番描写