もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい! 作:クズ吉
2014年12月 東京
今日は東京でCM撮影の仕事だ。
以前スポンサー契約したMIKEから依頼されたCM出演。
俺は共演者に【
MIKEは俺の願いを叶えてくれた。
いる!あの新名凛華が!目の前に!!かわいい!!!!
前世で出していた凛華ちゃんの写真集には息子が何度お世話になったかわからない。
今世ではぜひとも彼女とオツキアイしたいものだ。
まずはあいさつから!最初が肝心だ。
「はじめまして!クラウチ大雅です!今日はよろしくお願いします!」
俺は出来る限り爽やかに凛華ちゃんへ挨拶をした。
「・・・・・」
彼女からは返事が返ってこない。
「凛華さんあいさつはちゃんとしましょう」
横にいるマネージャーらしき女性が俺に挨拶をするように促した。
「新名凛華でーす…よろしくお願いしまーす」
凛華ちゃんは気だるげな態度で渋々と挨拶を俺に返す。
かわいい〜!
新名凛華は現在高校2年生の17歳。身長は166cmだっけな。
人気アイドルグループ「夕暮れサンシャイン」のメンバーなのだが…
彼女はこの時期、やさぐれているのだ。
いつもツンケンした態度で歌番組やライブコンサートに出演する。
そのためアンチも多いのだが、顔立ちが綺麗なことと、声が綺麗で歌と演技が抜群に上手い事で、多くのファンもいる。
このやさぐれキャラ、反抗期特有のものかと思いきや、実は彼女の本性ではない。
後のインタビューで、アイドル戦国時代で生き残るために個性を出そうと思ったら、やさぐれキャラを演じるしかなかったと語っていた。
アイドルとはいつもニコニコして笑顔を届ける存在である。
その概念と逆を行く事で彼女は自分の個性を確立しようとしたのだ。
但し彼女がぶっきらぼうにしているのは番組やライブのトーク中だけ。
歌唱中や演技中は誰にも負けない可愛いアイドル仕草や演技力を見せつける。
要はあえてギャップを作ることでギャップ萌えを意図的に作り出しているのが、新名凛華なのである。
19歳で夕暮れサンシャインを脱退してから、彼女は徐々にまともな受け答えをするクールキャラになる。
おばさんになってもやさぐれてたらただの不機嫌ババアだからな。
つまり彼女は戦略家だということだ。
さてそんな凛華ちゃんと仲良くなるために俺も戦略を立ててきた。
「実は僕、新名さんのファンなんです!貴方にお会いしたくてMIKEの人に新名さんと共演したいってお願いしちゃいました」
ズバリ、好意をそのまま伝える作戦だ!
俺というイケメンに好意を伝えられて嫌な人はいないはず!
「ふーん…」
興味なさげに受け答えする凛華ちゃん。
いいね!その冷たい目がいい!ゾクゾクするな。
この女をベッドでヒーヒー言わせてやりたい!
「あっ、これもしよかったらどうぞ!」
俺は紙袋を凛華ちゃんに差し出した。
今度はプレゼント作戦だ!
「なにこれ?」
「愛知の海老せんべいです!是非お家で食べてください」
「そう…」
またも凛華ちゃんは興味なさげだ。マネージャーに紙袋を渡した。
実は海老せんべいの箱に俺の電話番号とLIMEしてくださいというメッセージを書いた付箋が貼ってある。
でも紙袋から取り出さないとそれは見えない。
現在周りには付き添いで来てくれた俺の母と凛華ちゃんのマネージャー他スタッフが複数いる。
今取り出されても困るので、興味がないのは逆にありがたい。
「そろそろ撮影始めまーす!」
スタッフが俺達を呼ぶ。
ひとまずここまでか。
・・・・・・・・
「「MIKEのシューズで走り出そう!」」
「はい、オッケー!」
凛華ちゃんはディレクターの声を聞くと、すぐさまふっとやさぐれモードになった。
さっきまであんなに笑ってたのに…
また彼女の笑顔を見たくなる。
俺は凛華ちゃんはわざわざやさぐれキャラを演じなくても、清純派アイドルを演じ続ければアイドルの天下を取れると思っていたのだが…
ギャップだ。このギャップに世の男は心を撃ち抜かれるのだ。
新名凛華恐るべし。
・・・・・・・
CM撮影は無事終了して愛知の自宅に帰ってきた。
MIKEのスポーツウェアに身を包んだ凛華ちゃんは可愛かったな。
テレンッ♪
おっLIMEの通知音だ。
誰かな?
スマホを見ると…
「新名凛華」の文字が表示されている。
マジか!凛華ちゃんからLIME!?
「今日はCM撮影お疲れ様でした。素っ気ない態度をとってしまってごめんなさい。クラウチさんが私のファンだと言ってくれたこと、とても嬉しかったです。実は私もクラウチさんのファンなんです。よかったらお友達になってください。あとこのLIMEを送ったことは2人だけの秘密にしてくれますか?」
うおおおお!トップアイドルと!LIME交換に成功!!
しかも凛華ちゃんが俺のファン!!
いけるぞこれは!!
その後俺は凛華ちゃんとLIMEで何度かやり取りして、デートの予定を取り付けた。