もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい! 作:クズ吉
ピーッ!
後半開始の合図が鳴った。
日本代表VS韓国代表
後半
KICK OFF!
韓国ボールで始まる。
両チームともに選手交代はない。
・・・・・・・
後半10分頃
韓国の攻撃。
右SHソム・フムニムが右サイド深くから切り返し、右SBにパス。
右SBはCFとワン・ツーパスを交わしペナルティーエリア内に侵入!
グラウンダークロスを放つ!
その先にトップ下が待っていたが、DMF羽賀田がクリア!
俺はクリアボールに反応し、トラップ、すぐに反転する!
さぁ、カウンターだ!
ボランチのキ・ソムウォムのチェックを躱してグングンと前方にボールを運…
バシッ!
痛っ!
俺は倒れ込む。
ピーッ!
主審の笛の音が鳴る!
どうやら後ろからキ・ソムウォムに足を引っ掛けられたようだ。
キ・ソムウォムにイエローカードが提示されている。
「大丈夫か!大雅!」
星野選手が真っ先に駆け寄ってきてくれた。
「はい、なんとか」
チャンスを潰されたのは残念だが、キ・ソムウォムにイエローカードをお見舞いしたのは後に効いてくるだろう。
・・・・・・・
後半20分頃
日本の選手交代。
1.OUT→背番号9大杉修人 (ドイツ)
IN→背番号18
2.OUT→背番号4星野謙一 (イタリア)
IN→背番号14
アビーネ監督はFW二人を変えてきた。
さぁ日本ボールのスローインの場面。
敵陣内右サイド、右SB澤田がボールを投げ入れる!
右IH榎本がボールを受け、澤田にボールを戻す。
澤田はポーンと高いロングボールを中央に送る!
そのボールを俺は相手DFと競り合って、前方右斜め前に送る!
ゴールラインギリギリでボールに追いついたのは…
右WGのポジションに入った向井!
グラウンダーのクロスを中央へ!
パシッ!
韓国GKキン・ジヌニョヌがボールを弾く!
しかし弾いた先に…
俺がいる!
シュート!
…と見せかけたフェイントを入れてから、ゴール左隅にボールを流し込む!
ボンッ!
パサッ!
GOAL!
日本1-1韓国
ウオオオオ!
日本サポーターが歓声を上げる!
「ヨシッ!」
俺はすぐさまゴール内のボールを取りに行く!
…しかし韓国DFがボールを先に取って離さない。
いや、そういうのいいから。
俺は少しイラッとしたが、韓国DFを無視して自陣にさっさと戻った。
・・・・・・・
後半35分頃
日本は最後の交代カードを切る。
OUT→背番号10金田修斗 (ドイツ)
IN→背番号20
韓国の攻撃。
ゴールキックから始まる。
ボンッ!
GKのキン・ジヌニョヌがCFに向けてロングキック。
CFはトップ下に、トップ下は右SHソム・フムニムにパス。
ソム・フムニムVS左SB中園!
ソム・フムニムは縦に突破、クロスを上げる!
ボンッ!
ボンッ!
相手CFがクロスに頭を合わせる!
ガンッ!
このシュートはクロスバーを叩く!
だがピッチ内にボールは残っている。
そのボールを左CB米谷がクリア!
ボンッ!
俺はそのボールを受けに行く。
胸トラップして左IHのポジションに入った白河にパス。
白河は左WGのポジションに入った碇にスルーパスを送る。
左サイドで碇のドリブルが始まる!
推進力のあるそのドリブルで左サイド奥深くまで侵入する!
そして最後にグラウンダークロスを放った。
中央に走り込んでいるのは…
俺だ!
ドンッ!
ダイレクトシュートを放つ!
パサッ!
ゴール右隅に流れ込んだそのシュートは、キン・ジヌニョヌが手に触れることは出来なかった。
GOAL!
日本2-1韓国
ウオオオオ!ワアアアア!
逆転弾に絶叫する日本サポーター!
よしっ!これは決めていいだろ!
ずざぁ!
がおー!
コーナーエリア付近でスライディングタイガーポーズだ!
そして後ろから日本のメンバーが、次々と俺を祝福しに来る!
「よっ!得点王!本当に頼りになるな!」
「ナイスー!でもまだまだ気を引き締めなきゃだぞ!」
そう、相手は韓国代表。油断は許されない。
・・・・・・・
後半40分頃
韓国も3枚の交代枠を使い切った。
日本の攻撃。
ビルドアップの場面。
右SB澤田から右IH榎本にパス!
ドンッ!
しかし榎本の後ろからキ・ソムウォムがプッシング!
榎本は倒れ込む。
ピッ!
キ・ソムウォムのファールだ。
榎本はすぐに立ち上がらず、倒れ込んでいる。
多分疲労が限界なんだろう。
しかしキ・ソムウォムは腕を引っ張り、強引に榎本を立ち上がらせようとする!
早く試合を再開させたいのだろうが、これはいけない!
俺は榎本選手のもとに向かう。
「触るな!」
英語でそう言いながら、キ・ソムウォムの手を掴み榎本選手から引っ剥がし、軽く突き飛ばす!
すると激昂するキ・ソムウォム。
ピーッ!
彼が胸を突き出しこちらへ向かってこようとする所を主審が止める!
そしてイエローカードを俺に提示した。
ちょっと押しただけですけど?
他の選手達も寄ってきて周囲はピリついた雰囲気になる。
「早く起こせよ!時間稼ぎだろ!」
「体力の限界なんだよ。決勝戦なんだ。分かるだろ?」
「それにしたって長すぎるだろ!」
俺とキ・ソムウォムは英語で口論になるが…
まだ起きない榎本選手に痺れを切らした韓国代表キャプテンは、もう一度榎本選手の手を引っ張る!
「やめろって!」
榎本選手はそれでも起き上がらない。…確かに少し遅いかも。
キ・ソムウォムは一度手を離し、呆れた仕草をして主審にアピールする!
「榎本さん、警告受けますよ!」
「いやごめん大雅、無理っぽい!足つった!伝えて!」
榎本選手は手で交代のハンドサインを出した。
「え、嘘!レフェリー!彼は足がつってるそうです!」
「わかった」
ひとまず主審に状況を伝える。
それにしても交代カードは使い切ったから交代なんて出来ないぞ!
「榎本さん足伸ばしますか?」
「うん、お願い」
「あとちょっとだと思いますけど走れます?」
「いや、多分無理」
無理って、10人で守れってことか?
一応主審に残り時間を聞いとくか。
「レフェリー!時間はあとどれくらいですか?」
「5分くらいかな」
答えてくれたか。でも残り5分を10人で戦うというのは…
その後榎本選手はピッチ外に出た。
戻ってきてくれよ?
ピーッ!
さて日本ボールで試合再開。
「無理に攻めなくていいです。時間稼ぎましょう!」
フリーキックのキッカーである左IH白河にそう告げて前線に向かう。
白河は左CB米谷にバックパス。
そうそれでいい。あとはボールを繋ぎ続ければ、理論上は5分間を耐えきれる。
米谷はGK神山に、神山は右SB澤田にパスを出す。
韓国代表も必死だ!
前線からハイプレスをかけてくる!
俺もサポートに行かねば!
澤田から右WG向井へ、向井は俺へとパス!
しかし向井のパスはズレて韓国CBがインターセプト!
「まずい!」
韓国CBはCFへ楔のパス、CFはトップ下へ、トップ下は右SHソム・フムニムにパス!
ソム・フムニムからオフサイドラインギリギリで抜け出したCFへパスが送られる!
韓国CFとGK神山の1対1だ!
ボンッ!
韓国CFのシュート!
バシッ!
神山が弾いた!
しかしその先にソム・フムニム!
シュートを放つ!
ボンッ!
バッ!
左CB米谷のシュートブロック!
ボールはゴールラインを割り、韓国ボールのコーナーキックへ移行する。
榎本選手は…戻ってきた!
これでひとまず数的不利はなくなったか。
だが、韓国代表は高身長揃いだ。
セットプレーは日本にとって脅威となる。
ボンッ!
韓国はコーナーエリアからシンプルに高いボールを入れてきた!
ここは…
俺が弾き返す!
ボンッ!
しかしその先に韓国の選手!
ミドルシュートを放つ!
ボンッ!
バシッ!
シュートは日本DFに当たり、もう一度コーナーキックだ。
そこへ韓国GKキン・ジヌニョヌがペナルティーエリアに入ってきた!
彼は俺と同じくらいの高身長だ!
耐えきれるか日本代表!?
ボンッ!
コーナーキック、高いボールだ!
ボンッ!
キン・ジヌニョヌがヘディングシュートで合わせる!
しかしこのシュートは枠をとらえきれなかった。
ピッ、ピッ、ピーッ!
試合終了の笛が鳴る。
俺はピッチに倒れ込む。
ずさっ…
「よっしゃー!」
そして天に向けてガッツポーズ!
韓国相手に勝利!
様々な不利をものともせず、最終的に怪我人なしで終われたぞ!
それにしても日韓戦はやっぱり疲れるな。色々と。
ベンチから出てきたスタッフ、選手達と共に俺達はしばらく喜びあった。
・・・・・・・
表彰式では得点王と最優秀選手賞のトロフィーを貰った。そして…
今まさに…
ウォォォォイエェェェーイ!!!
羽賀田キャプテンがカップを掲げる!
パンッ!
バズーカが発射され、ひらひらと舞う紙吹雪の中、俺達日本代表は喜びをあらわにする!
アジア杯連覇!俺達はやり遂げた!
新生日本代表の強さを証明できたんだ。
そしてコンフェデレーションズ杯への出場権も獲得だな。
あとは…
アビーネ監督の去就がどうなるか。
このあとホテルで日本代表の皆とアビーネ監督解任反対声明の動画を撮る予定だ。
こちらもうまく事が収まるといいのだが…
好きなヒロインは?
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神田紗那(かんださな):幼なじみ
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五十嵐望結(いがらしみゆ):同級生
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神田茉那(かんだまな):紗那の妹
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二山夕梨(ふたやまゆうり):女子アナ
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新名凛華(にいなりんか):アイドル