もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい! 作:クズ吉
2015年4月 愛知県
「イタリア戦、クラウチ消えてたね」
「クラウチでもイタリアの守備陣は攻略できなかったかー」
「2軍のドイツ戦で期待させといて1軍のイタリア戦では何もできないクラウチ大雅」
現在時刻は夜の7時。
俺は自宅でそわそわと一人スマホを見ていた。
日本に戻ってきてから俺はTmitterで「イタリア クラウチ」と検索しては、俺への批判を見つけて落ち込む日々を過ごしている。
さすがに帰国後のNリーグの試合は切り替えてしっかり勝利に貢献したが、家に帰ってからはまだあの試合を引きずったままだ。
きっと両親にでもいいからこのモヤモヤとした鬱屈を話せばいいのだろうが、俺は一人暮らしを始めたばかり。
実家にホイホイ帰るのはためらわれた。
名古屋アハトで過ごしている時間に父さんが何か言ってくるかと期待のようなものもしていた。
でも父さんは日本代表のことにはあまり口を出さないのだった。
仕方なくエゴサーチばかりして暇を潰していた俺。
そんな俺を救ってくれたのは今年の3月にテレビ局を退職した夕梨さんの電話だ。
俺に会いたいからいつが都合いいか知りたいとの連絡だった。
今日の昼に電話が来たが、俺は今すぐ会いたいと甘えてしまった。
そうしたらすぐ俺の元へ向かうと言ってくれて、今俺はそれを待っているところだ。
テレンッ♪
スマホのLIMEの通知音が鳴る。
「あと3駅のところまで来ました!」
夕梨さんからの連絡だ。
「迎えにいきます!」
俺はウキウキしながら、変装をして家を出た。
・・・・・・・
ガチャッ
「どうぞー」
「お邪魔しまーす」
夕梨さんを駅まで迎えに行き、自宅まで連れてきた。
「荷物運んでくださってありがとうございました。すみませんこんな大荷物で」
彼女は大きなキャリーケースを持ってきている。
数日間俺の家に泊まるためのお泊りセットだそうだ。
「いいですよ。夕梨さんが泊まってくれるのは嬉しいですし」
「そうですか?じゃあ大雅君、お世話になりますね♡」
「はーい。ところで夕梨さんは夕食もう食べました?一緒に食べようと思ってカレーを作っておいたんですけど…」
「わぁ♡ありがとうございます。まだ食べてないのでお腹ペコペコですよ。一緒に食べましょう」
・・・・・・・
「それでイタリア戦の後からエゴサーチしてばかりいて、皆の期待に応えられなかったのが悔しくて落ち込んでしまってるんです」
「そうだったんですね。んー、難しいかもしれませんが、あまり批判的な意見は見ないほうがいいと思いますよ。大雅君は有名ですからその分負の感情を抱く人も沢山いるんです。きっと」
俺達は夕食のカレーを食べ終えて、ソファで隣り合って座り話をしている。
「やっぱりそうですよね。夕梨さんはエゴサーチとかしないんですか?」
「私は…テレビに出始めた頃はよくしたんですが、私に対する性的な欲求を呟かれてる方が一定数いて気持ち悪くてやめました」
「あーなるほど。それは嫌ですね。僕も自分の名前を検索するとたまに性的なつぶやきを見かけてびっくりすることがあります」
「大雅君もあるんですね」
ふふっと笑う夕梨さん。
「エゴサーチって自分に関心を持ってくれてることが嬉しくてどんどん見て気持ちよくなれるんですけど、負の側面も多いですよね」
「そうですね。それなら…大雅君、試しに私がお家にお邪魔してる間エゴサーチはやめてみませんか。その代わり私が大雅君のこと気持ちよくさせて、私に夢中にさせてあげます」
「えっ、それは…いいですね。気持ちよくしてくれるんですか?」
「はいっ♡イタリア戦の事忘れるくらいに、お姉さんが大雅君のこと一杯甘やかしてあげますよ♡」
ごくり…
お姉さん、確かに夕梨さんは9歳年上のお姉さんだ。
それなら…
「じゃ、じゃあ今日は夕梨さんのことお姉ちゃんって呼んでもいいですか?」
「いいですよ♡」
うおおお!
今日は良い夜になりそうだ。
「お姉ちゃん、僕のこと大雅って呼び捨てで、話す時タメ口にして」
「うん♡分かった♡大雅♡」
破壊力抜群だ。胸がキュンキュンする。
「お姉ちゃん、僕、お姉ちゃんとキスしたい」
「んー、いいけど、カレー食べた後だし歯磨きしてからにしよっか♡ついでにお風呂も一緒に入ろ♡」
俺は前回夕梨さんの家で見た彼女の裸体を思い出す。
またあの体を好きにできるのか。
楽しみで仕方ない。