もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい! 作:クズ吉
俺は母さんに夕梨さんとの関係を洗いざらい吐いた。
・テレビ番組出演時にLIME交換をしたこと。
・2014年9月日本代表戦に夕梨さんを招待し、12月夕梨さんのお家に招かれたこと。
・俺から夕梨さんを性的関係に誘い、夕梨さんから避妊せずに行為をしようと持ちかけられそのまましてしまったこと。
・2015年4月に夕梨さんが俺の自宅に数日間泊まりに来たこと。
・2015年5月に夕梨さんから妊娠の報告を受けたこと
話したのはこんなところだ。
「あのさ、大雅の前でこんな事言いたくないけど…二山夕梨、頭おかしいんじゃないの!?」
「お母さん…」
母さんは怒り心頭に発した様子。
「ごめんね大雅。でもさ、普通の大人は未成年の異性を自宅に招いたりしないよ。避妊なしの性行為なんてもってのほか!二山さんはこうなること想定してなかったの?」
「いや、想定はしてたと思う。父親はいないことにするからって言ってたし」
「はぁ!?それは完全に犯罪を隠す人の言い分じゃない!…大雅はそれで納得したの?」
「養育費だけ払って貰えばいい、なんなら実家が太いから払わなくてもいいって言われて…それからはその…流れで…もちろん!俺は養育費を払うつもりでいたよ?親の責任としてさ」
俺がそう言うと、カチン!と母のさらなる怒りスイッチが入った音がしたような気がした。
「親の責任って簡単に言うけど!養育費を払うだけが親の責任じゃないんだよ!」
「それは…分かってるよ」
「分かってない!大雅!分かってたら未成年で避妊しないなんて選択しないんだよ!父親はいないことにするからって言われて、流されたりなんかしないんだよ?!」
「んー…」
言葉が出てこない。
「大雅…大雅はお父さんの背中を見てないの?あれだけ熱心にサッカーの練習に一緒に取り組んできたじゃない。
英語だって、スペイン語だって、ドイツ語だって!大雅の将来を思って教育の事を一生懸命考えてた!
大雅!お父さんがいなかったら今のあなたになれてた?」
「いや、なれてないと思う」
「ならなんで二山さんとの子供に父親がいなくてもいいと思うの?大雅、親の責任ってお金だけじゃないんだよ!ちゃんとその子を親として育てる責任があるの!それが分かってないならまだ大雅は子供なんて作っちゃだめだったんだよ!」
その言葉を聞いてなぜだか俺もカチンときた。
「子供を作っていいかどうかなんてお母さんに決められることじゃない!俺は俺なりにちゃんと考えてる。養育費だって沢山出すし、子供にもできるだけ会いに行く!」
「だからそれだけじゃ…」
「俺は!1人だけを愛せる人間じゃないんだ!今回は2人が有名人だったから二股ってことになってるけど、今俺は4股してる!
これからもっと増えるだろうし、そしたら子供も増える!もうどうしようもないんだよ!俺は1人しかいないんだから、全員の子供に親の責任がー!とか言われても対応出来ない!」
「た、大雅一旦落ち着いて?4股してるの?その子たちとはちゃんと避妊してるんだよね?」
しまった。つい感情的になってしまった。
俺も今回のスキャンダルで追い詰められてるのだろうか。
「…はぁ…うん、その子たちはちゃんと避妊してる。夕梨さんだけだよ避妊してないのは」
「そ、そう。あの…ね?大雅はもうどうしようもないって言ったけど、どうしようもなくないよ?
まだ未来は何も決まってない。あなたは1人だけを愛することだってきっと出来るよ。子供だって二山さん以外とはちゃんと避妊してるんでしょ?
それは大雅がちゃんと考えてるって事だよ。ごめんさっきはお母さんが言い過ぎた」
母さんは俺をなだめるように言った。続けて
「じゃあ4股の事は一旦置いておいて、問題は…二山さんだね。二山さんの事は世間になんて説明するつもりなの?」
「・・・弁護士に一任しているのでお答えできません」
「え?」
「弁護士に一任しているのでお答えできませんって言い続けるんだ。それで2016年の夏まで言い張り続けて俺は海外に行く」
母さんは困惑した表情になった。
「ど、どういうことなの?お母さんに分かるように大雅の考えたことちゃんと教えて?」
俺は母さんに自分の考えを伝えるのだった。