※この作品はR-18です。

もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい!   作:クズ吉

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194話

 『心身の回復のため1ヶ月の休養を医師に勧められたので、本日より1ヶ月程お休みします。

関係者の皆様、僕の試合を楽しみにして下さっていた方、本当にごめんなさい。』

 

 『1つお願いがあります。推定無罪の原則をぜひ思い出して下さい。うわさの段階で誰かを傷つけることは皆さんにしてほしくないです。』

 

 母さんの車で実家に帰ってきた。

 

 父さんが帰ってくるまで暇だったので、こんな2つの呟きをtmitterでした。

 

 tmitterのリプライ欄はなんだかすごいことになっている。

 

 『大雅君ゆっくり休んでください!色んな人が色んな事を言うだろうけど、私はずっと大雅君を応援します!』

 

 『推定無罪の原則!ちゃんと覚えてますよ!今あーだこーだ言ってる人は皆おかしいです!』

 

 といった好意的な意見もあれば…

 

 『逃げ足早すぎワロタwwwさすがスピードスターwwwちゃんと説明しろー!』

 

 『二股がバレた途端休養ねぇ…都合良すぎね?噂じゃなくなれば思いっきり叩いていいんだよな?」

 

 といった批判的な意見もある。

 

 肯定派と否定派がレスバしている様子もリプライ欄に散見される。

 

 「はぁ…」

 

 俺はため息をつく。

 

 まぁ考えすぎてもしょうがない。

 

 もう楔は一度打った。さっきの呟きで批判的意見が減ることを祈ろう。

 

 

 ・・・・・・・・

 

 

 「帰ったよ」 

 

 父さんが帰ってきた。玄関の方で母さんが泣きながら父さんに抱きついてる雰囲気がする。

 

 リビングで俺は二人を待つ。父さんはなんて言うだろうな。

 

 「いやー、今日お父さんは沢山の人に聞かれたよ。大雅は大丈夫か?ってね。皆心配してたぞー」

 

 父さんが母さんを肩に抱きながらリビングに入ってきて、そう言った。

 

 「ごめんお父さん色々面倒かけて」

 

 「いや、いいさ。面倒とも思ってないからね。それで?記事は事実なんだって?」

 

 「うん…」

 

 俺は父さんに二山夕梨と新名凛華との関係を話した。

 

 「ふむ…新名凛華ちゃんはまぁいいとして…いや二股は良くないんだが、二山夕梨さんとはちゃんとお話をしないとな」

 

 それから夕梨さんが眠りから覚めて俺に連絡してくるまで、母さんに話したスキャンダルへの対応等も話すことになった。

 

 「大雅の二山さんを犯罪者にしたくない気持ちはよく分かった。だけど、大雅、君は自分に降り掛かった問題から逃げるために海外移籍をするのかい?

以前聞かせてくれた世界一のサッカー選手になる夢はどうした?」

 

 「それは…もちろん世界一になる事も諦めてないさ。でも世界一のサッカー選手になれば皆俺の女性関係に不満は持っていても文句は言えなくなる」

 

 俺がそう言うと父さんは驚いた顔をした。

 

 「君は女性関係の問題を封じ込めるために世界一のサッカー選手になるのかい?それは…極めて不純だよ」

 

 「不純だってなんだっていい!俺は…俺は目標を立てたんだ!世界一のサッカー選手になって美女を何人も手に入れるって!」

 

 俺が声を荒げてそう言うと、父さんはまた驚いて母さんと顔を見合わせた。

 

 母さんは悲しそうな顔をしている。

 

 そして父さんは話を続けた。

 

 「これは…随分と重症だね。大雅、君がサッカーを熱心にやってきたのは…美女を何人も手に入れるためだったのかい?」

 

 「違う…サッカー選手として大成して栄光を掴みたいからって理由もある。だけど、美女を手に入れる事も同じくらい俺にとって大切なんだ!」

 

 「あー…その…大雅?美女は一人じゃだめなのか?」

 

 「だめなんだよ!最初にできた彼女と関係を持った時、俺はすぐ次の美女を欲しがった!次も!その次も!際限がないんだよ。この欲望は!」

 

 俺は興奮して話しながらも、どこかうっすらと嘘をついている気がしていた。

 

 そうだ。俺が2回目の人生であることを伝えていないからだ。

 

 俺は1回目の人生で女性達に誰一人振り向いてもらえなかった。

 

 俺が美女に固執するのは…前世の復讐だ。

 

 美女を何人も手に入れることで前世の無念を晴らそうとしている。

 

 それを伝えなければ両親とは一生分かり合えないだろう。

 

 だが、それだけは…俺が人生2回目だということだけは伝えられない。

 

 両親との思い出が、両親が俺に注いでくれている愛情が全部偽りに変わってしまう気がするから。

 

 テレンッ♪

 

 机においてあった俺のスマホからLIMEの通知音が鳴る。

 

 スマホのLIMEアプリを開くと…

 

 『大雅君、ぐっすり眠れました。今後の事についてお話したいのでLIME電話していいですか?』

 

 夕梨さんからメッセージが来ていた。

 

 『おはようございます、夕梨さん。今僕は両親と話しています。両親が夕梨さんと話したいと言っているので、4人で会話することになりますが、それでもよければ僕から電話かけます』

 

 『分かりました。大丈夫です。よろしくお願いします』

 

 夕梨さんから了承を得て、これから両親と夕梨さんが電話をする運びとなった。

 

 「ごめん。さっきの話は後でまた。夕梨さん電話できるって言うから繋いでいい?」

 

 「ああ」

 

 「いいよ」

 

 果たしてどんな会話になるのやら…

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