もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい! 作:クズ吉
ピーッ!
名古屋アハトVS広島スリーアローズ
後半
KICK OFF!
名古屋ボールで始まる。
・・・・・・・・・・・
後半5分頃
広島の攻撃。名古屋は5-4-1で守っている。
広島14番右WBミヒッティがサイドに張ってボールを受けた。
相対するのは名古屋11番左WB成田。
ミヒッティは広島9番右シャドードルヴナスとワン・ツーパスを交わす!
ミヒッティはクロスを上げる!
ボンッ!
バシッ!
成田のブロックでボールはピッチの外へ。広島ボールのコーナーキックだ。
両チームペナルティエリア内に選手が集合して…
ボンッ!
コーナーエリアからクロスボールが放たれる!
そのボールに頭を合わせるのは…
ドンッ!
ドルヴナスだ!
強烈なヘディングシュートを放つ!
このシュートはゴール枠外だった。
・・・・・・・・・
後半10分頃
広島の攻撃。
広島6番赤嶺が攻撃のタクトを振る。
赤嶺から左シャドー白河に楔のパス、白河は赤嶺にバックパス。
赤嶺は広島27番左WB椎名にボールをつける。
椎名の強引な縦へのドリブル突破!
しかし名古屋19番右WB八木もしっかりついて行く。
広島の5トップに対する名古屋の5バック。膠着状態が続く。
かと思いきや、椎名はマイナス方向へ切り返し、再び赤嶺にボールを戻す!
赤嶺はそのボールをトラップしてミドルシュートを放つ!
ボンッ!
シュートはゴール左隅に飛んでいる!
パシッ!
名古屋1番GK長嶋がシュートセーブ!広島ボールのコーナーキックへ持っていった。
コーナーキックのために選手達がペナルティエリアに入ってくる。
密集したペナルティエリア内にコーナーエリアからクロスボールが放たれる!
ボンッ!
ボンッ!
名古屋18番ノグァロディッチがヘディングクリア!
さらにペナルティエリア外にいた36番左シャドー妻神がクリア!
…いやこれは左サイド前線に走り出している11番左WB成田へのパスだ!
ボールをトラップし、ハーフウェイラインを越えても大きなドリブルで前進するハヤブサ成田。
これは…一人で行くのか?
俺も必死に駆け上がる。
さすがにペナルティエリア手前で減速する成田、細かなタッチで相手DFと対峙する。
そこへ妻神がサポートに入り、成田からパスを受けドリブルでカットインすると!
右サイドを駆け抜けた俺にパス!
俺は冷静に左足でゴール右隅へシュート!
ボンッ!
パサッ!
勢いよく流し込まれたそのシュートは広島1番GK塙には触れられなかった。
GOAL!
名古屋2-1広島
ウオオオオ! ワアアアア! キャアアア!
歓喜に沸く豊田スポーツアレナ!
俺は観客に向かっていつものポーズ。
がおー!
「成田さん速すぎ!」
「大雅もな!」
「妻神さんもナイスアシスト!」
「やったな!」
攻撃を完結させた3人でゴールを喜び合う。
「ナイスカウンターだ!」
「まだまだ点とるぞ!」
そこへ後ろから追いついたほかの面々も輪に入る!
広島相手に1点差では安心できない。これまでも何度も複数失点をしてるからな。
勝負はこれからだ!
・・・・・・・・・
後半15分頃
広島の選手交代。FW11番酒向に代えてFW29番天尾が入る。
さぁ要注意人物、ジャガー天尾が入ってきた。彼を調子に乗らせると勝利は遠のくぞ。
現在名古屋ボールのスローイン。
ハーフウェイライン付近右サイドから19番右SB八木が31番右ボランチ大瓦にボールを投げ入れる!
大瓦は八木にボールを返し、八木は2番右CB種口にバックパス。
4番左CB高尾、6番左SB堀井、11番左WG成田とボールを回していく。
成田は近寄ってきた36番トップ下妻神にボールを預け前方へ走り出す!
妻神は成田を使わずドリブルで少し横に運んでから大瓦にパス。
大瓦は…ダイアゴナルランで広島DFラインを抜け出した39番右WGの俺に左足で針を穴に通すようなパス!
完全フリーになってボールをトラップした俺は、浮き球で中央にクロス!
それに合わせるのは…
18番CFノグァロディッチ!
ドンッ!
ノグァはヘディングシュートを放った!
パサッ!
勢いよくゴールネットにボールが突き刺さった。
GOAL!
名古屋3-1広島
ウワアアアア!
スタジアムの名古屋サポーターが喜びをあらわにする!
「タイガ!いい抜け出しだ!」
「ノグァ!さすがの決定力だね!」
俺とノグァは抱き合ってゴールを喜び合う!
ゴール裏の名古屋サポーターはスロベニア国旗を沢山振ってくれている!
俺達は勝利の確信を一段階ずつ深めていった。
・・・・・・・・・
後半30分頃
広島は14番右WBミヒッティに代えて18番
一方で名古屋は11番左WB成田に代えて22番
さぁ、3-1で名古屋がリードする展開。守れば勝ち。だが広島相手にはそう簡単にいかないだろう。
現在広島の自陣からフリーキックの場面。
広島1番GK塙は味方にポジションを上げるように指示して、9番右シャドードルヴナスに向かってロングキック!
ボンッ!
ボンッ!
敵味方入り乱れる中、ドルヴナスはしっかりヘディングで合わせる!中央へパスを送った!
ボンッ!
ヘディングで跳ね返す名古屋4番中央CB高尾!
しかしセカンドボールを広島6番ボランチ赤嶺に拾われる!
赤嶺は右WBの位置に入った要にボールを展開!
要は縦にドリブル突破!クロスを上げる!
それに合わせたのは、中央に入っていたドルヴナス!ヘディングシュート!
ボンッ!
パシッ!
名古屋1番GK長嶋がシュートを弾く!
しかしこぼれ球を…
ボンッ!
29番FW天尾がきっちり決める!
パサッ!
GOAL!
名古屋3-2広島
ウオオオオ!
広島サポーターが息を吹き返す雄たけびを発する!
天尾はゴールパフォーマンスをせずに、すぐセンターサークルへ向かう!
「おい!次に点入れられたらアウェイゴールの差で負けるぞ!何としてでも守りきれ!優勝まであと少しだから!最後の力を振り絞れよ!」
高尾キャプテンが皆を集めて喝を入れる。
残り時間は広島にとって十分ある。
俺達名古屋は守りきれるだろうか。
いや、守ってみせる!
・・・・・・・・・
後半40分頃
名古屋の攻撃。
22番左WG古飯塚がドリブルで持ち上がって、18番ノグァロディッチにパス。
ノグァはミドルシュートを放つ!
ボンッ!
バシッ!
シュートブロックに入る広島5番中央CB知多!
広島1番GK塙は転がってきたボールをキャッチせず、角度を作ってすぐさまキックで6番ボランチ赤嶺にパス!
「まずい!」
名古屋10番トップ下の岡田がチェックに行く!
潰せ!
ピーッ!
岡田が赤嶺を倒しファール判定の笛が鳴る。
いいぞ!ロングフィードをそう何度も出させるわけにはいかないからな。
・・・・・・・
後半45分頃
広島の攻撃。
広島18番右WB要のカットイン!クロスを上げる!
ボンッ!
ボンッ!
ヘディングで跳ね返す名古屋キャプテン高尾!
8番左ボランチダミスコムが大きくクリア!
その瞬間…
ピッ、ピッ、ピー!
試合終了の笛が鳴った。倒れ込む両チームの選手達。
スタジアムが歓声で揺れる。
ピッチに雪崩込むのは…
名古屋アハトのスタッフと選手達だ!
「よっしゃー!」
「Nリーグ連覇だー!」
「N1リーグ全チームに勝ったぞ〜!」
「Nリーグ年間30勝!名古屋アハト最強!」
最終スコアは…
名古屋3-2広島
2戦合計
名古屋5-4広島
危なかった。なんとか耐えきったな。
「タイガー!」
俺はピッチに倒れ込みながら、何人もの仲間が覆いかぶさってくるのを感じた。
その重みは1年の喜び、悔しさ、悲しみ全てをひっくるめたようなとても重いものだった。
・・・・・・・・・
しばらく仲間と喜びあった後、広島キャプテン赤嶺選手と話をする。
「優勝おめでとう。最後の最後に負けた」
「ありがとうございます。勝ちました。でも手強かったです広島は」
「そうか。くそー、年間勝ち点2位で優勝掻っ攫うチャンスだったのになー」
「ハハッ、でも広島が優勝してたら相当叩かれてたと思いますよ」
赤嶺選手は悔しそうにしながらもどこか納得した顔をした。
「まぁ、そうだな。名古屋の完全優勝ってことで、よかったのかもな。いやー強かった。そういえば来季も大雅はいるのか?」
「はい。いますよ。ただ夏に海外からオファーが来たら…」
「なるほどね。まぁ大雅にオファーが来ないわけないな。じゃあ来年は半年の辛抱だ」
「そうですね。何事もなければ半年…また絶対に勝ちますからね広島に」
赤嶺選手は笑って「おう。楽しみにしてる」と言って去っていった。
・・・・・・・・・
恒例のトロフィーリフト。
昨シーズンに引き続きNリーグの優勝を証するシャーレを掲げる。
ォオオオオオオ?
名古屋キャプテン高尾が溜めて…
イエェェェーイ!!
シャーレを高く掲げた!
Nリーグ連覇、成し遂げたな。
2015シーズン残るはクラブワールドカップのみ!
今季3つ目のタイトルも頂いてしまおう!