もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい! 作:クズ吉
2015年12月 大阪
〜♪
世界フットボール機構のアンセムが流れる満員の長居陸上競技場。
その音楽に乗せて選手達が入場する。
この曲を聴けるのもいつまでだったかな。
この曲で選手入場するのが昔から夢だったから何度体験しても気分が高揚する。
さて今日はクラブワールドカップ準々決勝FCマデンゼ戦だ。
クラブワールドカップは世界の7つの地域を代表するクラブが戦って、世界一のクラブを決める大会だ。
俺達名古屋アハトはアジアCLを優勝して、アジア王者として大会に挑む。
今日の対戦相手FCマデンゼはアフリカ王者だ。
2010年クラブワールドカップで準優勝した強豪でもある。
彼らに勝てば準決勝に進み、シードの南米王者リーデルプリメーロと戦える。
今日の名古屋のスタメンはこんな感じ。
背番号1GK長嶋
背番号2右CB種口
背番号4中央CB高尾
背番号6左CB堀井
背番号19右WB八木
背番号31右ボランチ大瓦
背番号8左ボランチダミスコム
背番号11左WB成田
背番号39右シャドークラウチ
背番号36左シャドー妻神
背番号18CFノグァロディッチ
アジアCL決勝、Nリーグチャンピオンシップ決勝と同じスタメンだ。
フォーメーションは3-4-2-1。攻撃時4-2-1-3、守備時5-4-1の可変システムだ。
広島から学んだ3-4-2-1システムは、Nリーグチャンピオンシップ決勝のハーフタイムに二階堂監督が突然変更を加えた。
攻撃時の形を4-1-5ではなく、4-2-1-3にすることで、攻撃から守備へ切り替える時のリスクを軽減した形にしたのだ。
ぶっつけ本番で上手くいったから良かったものの、クラブワールドカップにそのまま挑むのは無謀。
というわけでこの一週間は新しい形へ適応すべく猛特訓をしていた。
その猛特訓が実を結ぶことを祈ろう。
さぁ、そろそろ試合が始まる。
ピーッ!
主審が笛を鳴らした。
クラブワールドカップ2015
準々決勝
名古屋アハトVSマデンゼ
KICK OFF!
マデンゼボールで始まる。
・・・・・・・・・
前半3分頃
マデンゼの攻撃。
彼らのフォーメーションは4-2-3-1だろうか。
現在相手右SHにボールが渡りドリブルで名古屋DFに相対するところ。
相手右SBが右SHをオーバーラップ!
右SHは右SBをシンプルに使う。
しかしそこには左WBの成田がしっかりついて行く。
相手右SBは右SHにボールを戻し、右SHは右CBへ、右CBから左CB、左SBとビルドアップをやり直す。
俺達名古屋は5-4-1ブロックを敷いてるので、外で回される分には問題ない。
気をつけないといけないのは流動的なポジションチェンジやミドルシュート、強引なドリブル突破といったところか。
相手左SBはパス&ゴーで左SHにボールを渡し、インナーラップを仕掛ける!
ボールを受け取った左SHは少しタメを作って追い越した左SBにパス!
名古屋の2列目と3列目のライン間でボールを受ける相手左SB!
右CB種口が迎撃に出るが、相手左SBはポストプレー、そして内側に回り込んだ左SHにパス!
ボールをトラップした左SHは名古屋の右CB種口と中央CB高尾の間をドリブル突破!
中央へクロスを上げる!
ボンッ!
中央で待っていたのはマデンゼCF!ヘディングシュートを放つ!
ボンッ!
パサッ!
ボールは勢いよくゴールに吸い込まれた。
GOAL!
名古屋0-1マデンゼ
ヤアアアア!
アフリカから遥々きたマデンゼサポーターが喜びの声を上げた!
アァ…
一方で落胆する多くの日本の観客の声。
「「ヨオオオ!」」
ゴールを喜ぶマデンゼの選手たち。
名古屋は早くも先制点を許してしまったのだった。