※この作品はR-18です。

もう一度サッカー選手に生まれ変わったなら美女も世界一も掴み取りたい!   作:クズ吉

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205話

 名古屋の選手達が集合して円陣を組んでいる。

 

 「まだ始まったばかりです!顔上げて行きましょう!」

 

 「大雅の言う通りだ!まずは自分のゾーンに来たらチェックを厳しく、マークの受け渡しをしっかりしろ!今の失点は仕方ない!俺もだけど、CBは簡単に釣り出されないように!」

 

 俺が掛け声を出して、高尾キャプテンが守備の修正を指示する。

 

 「ライン間はもっとコンパクトに!ドリブルするスペースも与えるな!あとブロックはミドルで構えてDFラインは下がりすぎないように気をつけろ!」

 

 守護神長嶋も身振り手振りを加えながらチームメイトに指示を送る。

 

 早い時間の失点だったが、チームは冷静だ。

 

 さぁ俺達攻撃陣もすぐさま反撃したいところだ。

 

 ピーッ!

 

 名古屋ボールで試合再開!4-2-1-3に陣形を広げる。

 

 左CB高尾に渡ったボールは右CB種口へ。

 

 マデンゼの守備陣形は4-4-2のようだ。前からプレスを仕掛けてくる。

 

 種口は右SB八木にパス。マデンゼは八木にはあまりプレスせず、パスコースを塞ぐ守備をする。

 

 八木は俺にパスを出したがっている。

 

 ちょっと試してみるか・・・

 

 「はい!」

 

 俺は右サイドタッチライン際で八木からパスを呼び込む。

 

 その瞬間に相手左SHと左SBがグンッと俺に距離を詰める!!

 

 ダブルチームだ!

 

 すぐさま八木にバックパスをする俺。

 

 どうやら簡単にドリブルはさせてもらえないようだな。

 

 もう一度右SB八木→右CB種口→左CB高尾→左SB堀井とボールが渡った時。

 

 堀井は近寄ってきたトップ下妻神に楔のパス!

 

 しかし相手DFのチェックにあった妻神はそのまま堀井にバックパス。

 

 堀井はそのボールをトラップして、裏に抜け出そうとする左WG成田に浮き球のパスを送った!

 

 ボンッ!

 

 

 

 ボンッ!

 

 このボールは相手右SBがヘディングでクリア!

 

 しかしセカンドボールを読んでいた左ボランチダミスコムがボールを回収!

 

 足元でトラップしたボールを…

 

 トップ下妻神につける!

 

 妻神はターンで前を向いてドリブルを開始!ピッチを横断するように中央へ!

 

 それから右サイドにいる俺にボールを展開した。

 

 俺の行く手を阻む2人の相手選手。これをどう攻略するか。

 

 細かなタッチで少しずつ前進する俺に飛び込んではこないダブルチームの二人。

 

 クソっ!ここはまたバックパスだ…

 

 という素振りを見せてから!

 

 切り返して相手二人の間にボールをポンと浮かせて通してから俺もボールを追う!

 

 しかし…

 

 ガツンッ!

 

 両選手にユニフォームを引っ張られ、身体を当てられて挟まれた。

 

 痛え!

 

 でもこれは…?

 

 ピーッ!

 

 主審が笛を鳴らした。

 

 マデンゼのファールだ!

 

 ちょっと無理があったが、フリーキックを得られたならヨシッ! 

 

 強引にドリブル突破を仕掛ける姿勢を見せる事は、マデンゼの俺への警戒を強めると共に他の選手がフリーになりやすくなる効果があるだろう。

 

 じわじわと痛めつけてやるからなマデンゼ!

 

 フリーキックの位置はゴールから35メートルほど離れた、ゴールに向かって右斜め30度ほどの位置だ。

 

 コーナーキックに近いかな?

 

 ペナルティエリア内にぞろぞろと両チームの高身長選手が入る。

 

 俺はペナルティエリア中央、左にはCFノグァロディッチ、後ろには名古屋の高身長組が控えている。

 

 フリーキックキッカーを務めるのはボランチ大瓦。

 

 ピーッ!

 

 主審が笛を鳴らし…

 

 ボンッ!

 

 大瓦がキック!

 

 ボールの行先は…

 

 ペナルティエリア左のノグァの方だ!

 

 GKが出てこれない位置にいる!

 

 ボンッ!

 

 ノグァはヘディングで中央に折り返しのパス。

 

 中央で誰よりも高く飛ぶのは…

 

 俺だぁ!

 

 ボンッ!

 

 ゴール右隅へとヘディングシュートを放つ!

 

 

 

 

 

 パサッ!

 

 ゴールネットを内側から揺らすボール。これはまさに!

 

 GOAL!

 

 名古屋1-1マデンゼ

 

 「しゃあー!」

 

 俺は真っ先にノグァの下へ向かう!

 

 「大雅!ナイスゴール!」

 

 「いいぞー!前半の早いうちに追いついた!」

 

 しかし周りの選手に囲まれてバシバシと叩かれた。

 

 「ハハッその調子だタイガ。俺達が空中戦で仕留めてしまえば、相手の俺達への対策なんて無に帰す」

 

 ようやくゴール祝福の輪から抜け出すとノグァがそんな事を言った。

 

 「たしかにそうだね。俺達の武器を存分に活かそう!」

 

 俺達はセンターサークルへ笑顔で向かう。

 

 とりあえず同点、勝負はまだこれからだ!

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