相棒の放浪騎士:氷と炎のパコられふたりたび 作:ハンノーナシ
いやほんとに待たせすぎとちゃう?
「今頃、ケイシー達は何してるかなぁ……全然仕事は無いし。今時単発の仕事って少ないのかなぁ……?」
「昔もそんなにあった訳じゃないでしょ〜?逆に珍しいって〜」
アレンとヴィズはとぼとぼと街角をぶらぶら歩いていた。
募集チラシを漁るが、特にめぼしいものは無く。
どうせなら、メニアらしい仕事がしたい物ではあるが。
そんな時、配信窓を見ると……注目コメント欄に、青色のでかでかと表示されたコメントに気が付く。
「……ん?これ、って……」
何かをはっと思い出したアレンは、パンフレットを覗く。
配信関連の項目に……一つ、金銭に関する事が書かれてあった。
「『MENIAPAYで、配信者に投げ銭をする事が可能……』」
「配信で生計を立ててる人もいるって聞くよね、ここら辺で聞き込みしてたら大体の人はそう言うじゃん」
アレンは細い蜘蛛の糸を掴んだ者の様にキラキラと目を光らせる。
ヴィズはその光景を見て『一体何?』と言った、きょとんとした表情でアレンを見つめる。
「折角だ、この逃れられない「配信」とやらの投げ銭で資金を集めようよ!!」
「そ、そんな短絡的な事出来る……?これって『投げろ』とか『投げて〜♡』みたいな感じで催促する物じゃない気がするんだけど……」
「ふふ、こう言ったのは戦略を練る物だよ……」
人差し指を立て左右に振りながら、アレンはそうヴィズに語る。
ヴィズは不安げなジトッとした瞳でアレンを見つめていた。
こそこそと耳打ちをして、アレンは考えている事を伝える様だ。
「観測者達は刺激に飢えている……新たな、自分を楽しませてくれる、興奮させてくれる存在を求めている。だろう?」
「確かに、皆そう言ってたけど……刺激って具体的に何すればいいの?」
「簡単、至極簡単な事さ……色仕掛けをするんだ♡」
アレンはヴィズと共に人気のない路地裏に辿り着く。
そして雑談をして二人の様子を見ている配信画面に向けて……突如、ブラを着用したその爆乳を見せびらかす。
「皆にサービスさ♡もし、これ以上の『興奮出来る』展開を求めるのなら……少し、お金を投げてくれると助かるな~♡」
(うわぁ……これ、ダメなヤツじゃない……?)
ヴィズは心の中で躊躇しながら、アレンに手招きされ……ブラを晒す事になった。
アレンの予想通り、コメント欄という物に生息する観測者達は簡単な生き物達の様で。
次々と投げ銭を始め……この勢いに乗る様にヴィズもおっぱいを晒す。
「あっ……ヤバッ……♡」
しかし。
ヴィズは今更思い出した。
自らが『ノーブラ派』な事に。
ヴィズの生乳が配信画面に赤裸々に写ってしまった。
その顛末にコメント欄は大興奮、投げ銭が加速する。
「随分とビッグサプライズだね、ヴィズ♡」
「アタシもやりたくてした訳じゃないって!もう……♡」
そんな大きな色仕掛けを次々と行っていく。
画面を谷間を覗けるようなアングルにしたり、そんな色仕掛けを次々と。
コメント欄は加速していく、次の性的なイベントを待ち望んでいる。
そんな動向にアレンとヴィズは行動を起こさなければならない、という使命感に駆られてしまう。
「こ、ここからは野外ですんのはマズイって〜……!や、宿屋とかの部屋借りようよ!」
「それもそうか……よし、近くの宿屋を見つけようか♡行動は早くした方が、視聴者達を待たせなくて済むじゃないか♡」
──────……
宿屋を見つけた二人は、宿屋の一室のベッドの上で小型カメラと向き合う。
配信画面には笑顔のアレンと困り顔のヴィズが映っている。
「よぉし、それじゃあ……ここからは有料で良いかい?♡勿論、無料でもサービスするけれど……リクエストは有料だ、これで行こう♡」
「(なんでこんなノリノリなんだろう……はぁ、付き合うしかないけど……)」
アレンは配信画面にちらりと綺麗な肌を映したり、ブラの肩紐をズラしたり。
サービスを続けていると……MENIAPAYで投げ銭をしながら、配信者に言葉を伝える事が出来る『スーパーチャット』という物を利用したリクエストが届く。
『乳輪見たいです!!!!』
「おや、そんなので良いのかい?♡観測者って子達は結構優しいんだね♡」
「完全に感覚麻痺してんじゃん……ま、いーけどさ……♡」
ブラから覗く乳輪を画面に見せつけると、ギフトやスーパーチャットが更に盛んに飛び交う様になる。
本当に言う事を聞いてくれるのか、という検証を兼ねてのスーパーチャットだった様だ。
そこから、段々とリクエストは過激になっていく。
下着、乳首、最終的にはおまんこまで。
全てを晒すという勇気を持った行動は観測者達の好奇心を刺激し、興奮を加熱させていく。
チャットの人数は段々と増えて行く、観測者達は更に過激な物を求めて投げ銭の金額を倍増させて行く。
「ほら、私の言った通りだっただろう?ヴィズ♡」
「はぁ……なんでこんなになっちゃうかなぁ?♡お金の為ならしゃーないけど……♡」
二人のキスが見たいという性癖がダダ漏れのリクエストにもヴィズは苦渋を示しながら対応する。
今頃ケイシー達はどうしているだろう……そんな考えを持ちながらも、コメントの対応を早めていく。
ひょんな時、アレンはMENIAPAYの残高を見る。
そしてそこにあった文字は……『150000 MENIA PAY』という文字。
こんな短時間で圧倒的に稼げてしまう感覚に、悪い脳内物質が分泌されているのを感じているが……辞められない。
『オナニー見せて!!!』
「もっちろん♡ほら、よく見ててね……♡」
「アレン、これダメじゃないかな……♡なんか、人間の悪い部分が出てる気がするんだけど……♡」
「もう、そんな事言ってたらお金貰えないよ?♡ここは言う通りにしとくのが吉さ♡」
アレンは中指と人差し指をおまんこに宛てがうと、優しくすりすり♡と自慰行為を始める。
観測者達も大興奮……ささやかに漏れる嬌声の度にスーパーチャットが飛び出る。
「お゛っ……♡お゛〜……♡」
コメントは異様な速度で流れていく。
今やこのメニアに住む観測者達のほぼ全てがアレンとヴィズの痴態を知っているだろう。
哀れなり、だが……お金の為なら、仕方がない。
「お゛ッ?!♡お゛〜ッ♡」
プシーーーッ♡と潮が飛び出ると、同時にスーパーチャットも大量に。
自分が気持ち良くなって、観測者も満足する……ウィンウィンだ。
そう自分を納得させるアレンの心中に……『承認欲求』の四文字が浮かんでいる事をまだ、誰も知らない。
ヴィズはその様子を見ながら、顔を赤らめており……ヴィズ単品のリクエストも現れる。
そうして二人は……何度もイキ狂う羽目になったのだった。
────────……
「小型カメラの動作が終了したね……深夜だからかな?♡」
「も、もう無理……♡」
二人を映すカメラの動作が終わり、二人は力なくベッドに倒れる。
そうして力尽きる直前、アレンは自らの手元のスマホのMENIA PAYの残高を覗く。
そこには……『560000 MENIA PAY』と言った、信じられない量のMENIAPAYがあったのだった。
そうして……二人の中に、観測者達への承認欲求が芽生えてしまったのは別の話。
そして、翌日……。
──────……
「ど、どうするの〜?仕事探し、結構難航してるけど〜……」
「仕方ないのう……求人依頼をスマホで探すと言う事を折角知ったのじゃ、チラシが今時少ないのも頷ける。スマホで探してみるとするかのう……」
メギラスのスマホの求人サイトには……『メイド喫茶』の文字が映っていた。
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