相棒の放浪騎士:氷と炎のパコられふたりたび 作:ハンノーナシ
「騎士団本部の場所は……この辺りに地図の掲示板は……」
「姉さん、スマホにマップってアプリがあってね……」
五人は騎士団本部を求めて、広く広く……広大なメニアの地を練り歩いていた。
スマホのマップアプリを頼りに、騎士団本部に辿り着く。
そこは……デカデカとモニターに表示された、可憐で魅惑的なフリフリとした衣装を着た者達の映像が表示されていた。
マップを何度も確認するが……ここが『観測者の騎士団の本部』に違いない。
「と、とりあえず……入ったら案内があるんじゃないかな〜……?」
「そうだね、入らずに判断するのも違うし!」
「連絡は来ている……玄関ホールで待ってくれているらしいが」
騎士団学校に来たセーニャという来客が玄関ホールで待っている。
五人は電動の扉を抜けると……そこは、様々なフィギュアや人形のグッズの置いてある売店等で賑わい『チケットの販売所はこちら』言った言葉も聞こえる……まるで、こちらで言う『アイドル関連の場』だろう。
「オヤ、やっと来てくれましたネ……『観測者の騎士団』にようこそ、客人の皆様」
「ここが本当に騎士団なのか……?騎士団の厳正な雰囲気も何もありはしないが……」
「我が騎士団は国民である観測者に愉快で痛快、応援しがいのあり……歌って踊れる『推し』と呼べる者達を集めた騎士のグループを作っておりまス」
推しってなんだ……?そんな言葉が脳裏に浮かぶ五人。
セーニャは淡々と説明を続ける。
「貴方達はしばらく、我が騎士団での『新人アイドル騎士グループ』として活動して貰イ、我が騎士団におけル……『情報漏洩』をしてしまった裏切り者を探して欲しいのデス」
「あ、あいどるきしぐるぅぷ……?」
「貴方達に最適な衣装は既に用意されており、新規IPも確立しておりまス。観測者の騎士団のホームページで『coming soon』とデカデカと新規グループの宣伝をしておいたのデ、反響があると助かりますガ」
理解が追いつかなさすぎて全員口を半開きにしている。
何とか理解出来たこの中でも最年少のケイドは、それでも尚理解を拒もうとしていた。
騎士とは厳格な物だと、親から幾度となく聞かされてきたケイドだからこその反応だろう。
「さて、事務所へ移動しましょうカ……他のアイドルとの交流の機会もまた設けまス、その間まで……新たなアイドルに期待しているファン達と交流してクダサイネ」
五人は未だに頭上に『?』を浮かべながら、セーニャに着いていく。
そうして事務所に移動すると、事務所は白黒を基調としたゴシックな雰囲気であり……5人分の衣装も用意されていた。
「しばらくこの衣装を着て過ごすでショウシ、今の内に慣れておいてハ?あ、着替えシーンとか諸事情の理由でカメラやマイクはちゃんとオフにしております、観測者達の初お披露目にはまだ早いデス」
……名前の書かれた五人分のクローゼットに最初から入れられていた各々の服を……手に取り、着用する。
中々キツイが、魔法がかけられている様ですんなりと着こなす事が出来た。
事務所の内装と同様に白と黒を基調としており、露出も激しいが……中々しっかりとデザインされた服である。
しかしながら。
「おっぱいの下の方見えちゃってるじゃん〜……!!」
「胸の下着はある様だぞ」
「こんな応急処置用の黒い眼帯を2個連結させました〜……みたいなビキニみたいな下着、下着って呼んじゃダメじゃない〜……?!」
「ま、ケイドくん……似合ってるよ♡」
各々は衣装に複雑な感情を抱きながらも、案外似合っているんじゃないか……?と言った思考に陥る。
そんな事を考えていると、セーニャが戻ってくる。
「事務所のプロデューサーも用意しておりますガ、到着が明日になる予定なのデ……今は、ファンとの交流を優先してくださイネ。衣装や顔のお披露目のファン交流祭が数分後に開かれますノデ……」
……黙って頷く三人と、流される様に頷くメギラス。
そして、唯一恥ずかしさと困惑を覚えているケイド。
「心の準備ってモノがあるでしょ〜?!!!」
「ま、仕方ないデス」
「何処が〜?!!」
抗議の声を上げるが、聞き入れられる事はない。
心の準備の時間は少ない……四人は既に覚悟を決めていた。
ケイドはプルプルと震え、小さな椅子にぽてっと座った。
「仕方ないけど〜……先に言ってね〜、こういう事させるなら〜……!」
「ケイド」
ケイシーは目を瞑りながらケイドの肩に手を置くと、ケイドは姉さんが何か抗議の声を上げてくれるのではないかと期待する。
「諦めろ……」
「姉さん〜!!!」
──────……
''ファン交流祭、開催時間''
五人は体育館の様なステージで、登場の合図を待っていた。
まだ歌って踊れると言うか、歌った事も踊った経験もない連中が五人程度いるだけである。
アイドルと呼ぶには程遠いが……その圧倒的な『ビジュ』は誤魔化すには十分過ぎるだろう。
「さぁ、登場です!『しろくろ・ないつ!』のメンバーです!」
ステージの横から現れる五人に、盛大な拍手が襲う。
ケイシーはいつも通り凍てついた様な真顔で。
ケイドは赤面しながら、小さく手を振り。
アレンは大きく手を振りながら、ウィンクして。
ヴィズは腕を伸ばして、脱力しながら。
メギラスは腕を組み、目を瞑りながら。
五人がファンになりに来た者達の方を向くと、様々な小さな声が現れる。
「全員おっぱいでっか……」
「太ももふっと」
「バカほど露出多い……エロ」
「ビジュメロいな〜」
耳の良いメギラスには全ての声が丸聞こえであったが、顔を少し赤くする程度で済んでいた。
そうして紹介を受け、自己紹介が始まる。
「ケイシー・ラインハルト。元居た騎士団では序列二位……剣の腕に自信はある、観測者を守る事に奔走する事を約束……」
「カタイ!めちゃくちゃカタイですよ〜!!」
司会者が茶化すように横槍を入れる。
ファン達の小さな笑い声がステージに広がる。
「ぼ、僕の番……?え、えっと……ケイド・ラインハルトです……しゅ、趣味は剣の練習で、えと……がんばります……」
「恥ずかしがり屋さんの様ですね〜!!これは萌えってヤツですよ〜!!」
「……も、もう……」
「アレン・フレデリックだよ!観測者の皆は配信で知ってると思うけど、もう一度ご挨拶!アイドル騎士として活動する事になったよ、よろしくね!」
「同様、ヴィズルルィーフ。アタシは色々多すぎて、逆に自己紹介する事はないけど……よろしく!」
「お二人は双子でしょうか〜!!見た目もそっくり、声もそっくりで……まるで鏡写しですね!」
「アレクサンドリア・メギラスじゃ。元白光騎士団で活動していたのはある程度知る者もおろう。……き、今日からあいどる騎士として活動するぞ……よ、よろしく頼む……」
「あのアレクサンドリア様が、まさかのアイドル騎士!!これは人気グループ確定か〜?!」
司会者の茶々を終え……ファンとの交流が始まる。
報道陣やファンはカメラを携え、サイン色紙を持つ者も。
様々なファンに揉みくちゃにされるのは目に見えているが……五人はどう対処するのか。
『観測者』達との交流が……今、始まる。
ファン交流祭や!!
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セクハラ!!!
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盗撮!!!
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特別裏チケット購入ファンとのゴムあり!