私は契約した。
契約したのだ。
先生には手を出させない為に。
契約すれば、先生に危害を加えないで済むと。
だが、その代償として私は……
私は……
(……私は、私の意志で決めたんだ)
そう……私は……
(だから、これでいいんだ)
そうだ……これでいいんだ……
私は先生を守る為に選んだ道なんだ。
だから……これは……
これは必要な事なんだ。
蹂躙。その言葉に等しく、ヒナの身体は玩具のように扱われていた。
最早服として機能しているかすら怪しい布切れを残し、殆ど裸同然の姿を晒したヒナの身体を、大勢の傭兵達が弄んでいく。
腰を鷲掴みにされ、首を鷲掴みにされ、上と下の口に無理やりイチモツを打ち付けられ、呼吸もままならない状態で悶え苦しむ。
逃げ場はなく、抵抗する手段もない。
無遠慮に打ち付けられ、引き抜かれ、擦り付けられ、打ち付けられる。
嬌声とも悲鳴とも取れない、ただただ苦痛に満ちた声を漏らしながら、ヒナは快楽を得られないまま延々と犯され続ける。
ゴプリとどちらかが果て、代わる代わるに入れ替わる。
文字通りの性処理道具。生きた肉便器。
何度も何度も飽きることなく延々と繰り返される輪姦。
その狂宴に、参加している傭兵達の嗜虐心を煽り立てる要素は十分過ぎるほど揃っていた。
「お゛っ……ご…っ……ぇ」
嘔吐くも口を塞がれているせいか吐瀉物は逆流せず胃袋へ逆戻りしてしまうだけで終わる。
そして吐瀉物と共に白濁とした体液が共に胃に戻される感覚に、再び嘔吐いては飲み込んでしまうという繰り返される地獄絵図。
(ぐる……じぃ……ぐるじ……ぃ……っ)
喉を圧迫され続けていることで酸素不足による頭痛や眩暈にも似た症状が発生しているのだろう。脳が警鐘を鳴らし始めた証拠として耳鳴りや視界の暗転が顕著になってきている様子だ。
呼吸すらままならない状態ではいくら体力のある者でも長時間は耐えきれない。
壊される。自分の身体が、自分の心が、自分の尊厳が。
それでも、身体が壊されようと、心が壊れようと、尊厳が壊れようと、ヒナは意識を手放すことを許されない。
「ぅ゛……ぁ゛……」
痛みと苦しみだけが鮮明に感じられる。薬漬けにされた身体は神経を過敏に研ぎ澄ませ、僅かな刺激ですら敏感に反応してしまう。
首を押さえつけられ、喉奥を突かれる度に嘔吐中枢が刺激され、胃液や唾液などが混ざり合った液体が大量に分泌され鼻腔に侵入し、呼吸困難となって咳き込み吐き出そうとするも、喉の奥深くまで異物が詰まった状態ではまともに息すら吸えない。
ヒナの喉はイチモツの形に拡張され、嗚咽によって開いた隙間を埋めるかのように抽送を繰り返す度に呼吸できる僅かな空間を確保できず窒息寸前の状態が続くこととなる。
さらに、口腔内で暴れ回る陰茎は柔らかな頬肉を穿ちながら前後左右上下斜め様々な方向へ移動し、喉の奥底を突き刺さんばかりに貫いてくる。
まるで串刺しのような感覚に襲われ、涙を流し悶え苦しむしか術はない。吐き気が最高潮に達しようとしたところで今度は喉の奥を引っ掻くように抜かれるため余計に不快感が増すばかりである。
「ぉ゛……お゛……お゛ぉ゛っ!?」
嘔吐を促すかのような刺激を与え続けられている状態では正常な判断などできるはずもなく、ただただされるがままになってしまうだけだ。
だが、そんな彼女を嘲笑うかのごとく、さらに追い討ちをかけるかのように、腕や太腿の内側に針の無い注射器を押し当てられ、薬を流される。流し込まれる度に身体中に電流を流されたかのような快楽が走り抜ける。
「あ゛ぁ゛……!? い゛ぃ゛!? あ゛あ゛っ!?」
全身の筋肉が強張り、硬直する。頭の芯まで蕩けるような甘美な陶酔感に襲われ、理性を喪失して獣と化すかの如く乱れ狂うヒナの姿を見下ろす傭兵達の視線には嘲りと侮蔑の色が浮かんでいた。
注射される薬は媚薬の類だった。
痛みを和らげるのではなく快楽を増幅させるものであった為、彼女の体内に入れば入る程感度は高まり、結果として苦痛を伴う悦楽を得ることになる。
痛みの上昇。快感の増幅。
相反する二つの感覚が混在するという矛盾を抱えたまま彼女は翻弄されるしかなかった。
口内のものを吐き出そうとしても物理的に不可能である以上我慢するしかないわけだが、それでも人間としては考えられない大きさまで膨張しているそれが舌の上に乗ったまま抜き差しされれば反射的に押し返そうとする力が働いてしまうのは致し方ないことだと言えるかもしれない。
しかし、傭兵の剛直は一切の容赦を見せることなく喉奥を犯し続け、それが彼女の精神に甚大なダメージをもたらしていた。
息苦しさで意識が朦朧としていく。眼球がぐるんと上向きになり焦点が合わなくなっていくのが自分でもよくわかる。
苦しいのは喉だけではない。
膣内も乱暴に突き上げられているせいで激しい痛みが生じていた。特に子宮口付近を重点的に狙われたときは身体が裂けそうになるほどの苦痛に苛まれ、思わず悲鳴を上げそうになったくらいだった。
(い゛だぃ……い゛だぃ……い゛だぃ゛……)
身体が裂けそうなほど痛い。苦しい。辛い。
しかしそれでも傭兵達の動きは止まることを知らない。
膣内の最も深いところにまで到達したところで一旦動きを止めると、今度は膣襞を擦るようにしながら引き抜かれていき、再び一気に突き入れられる。
「お゛ごぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ!」
勢いをつけた挿入の衝撃で結合部から盛大に潮が噴き出した。
その刺激は凄まじく、彼女にとってはまさに地獄そのものであった。
子宮口をノックされた時点で既に意識を失いかけていた彼女だが、その度に鳩尾を殴られたり、顔面を踏みつけられたりして痛みで覚醒させられるため逃げ出すことすら叶わない。
そして、大量に吐き出された精液はヒナの子宮を満たし、収まり切らなかったものは逆流し膣口から溢れ出た。
大量の体液が零れ落ちる音が響くが、それすらも雑音としてかき消されるほどの騒音が室内を支配する。
「ふぐぅっ!? ぐぼぉっ!!」
「んぐっ!! ごぉっ!! んぶぅぅっ!!」
口内に、子宮に。至る所にペニスが挿入され、突き上げられ、蹂躙され、陵辱されていく。苦悶に満ちた喘ぎ声と激しい水音が反響して混沌とした空間が作り上げられていった。
もう彼女には自分がどこにいるのかすら分からない。ただそこに居て犯されているだけの哀れな少女となってしまった。
ヒナの身体は跳ね上がる、腕が跳ねる毎に、床に叩き付けられる毎に、ビチャビチャと水音を響かせる。
溢れ出た精液が、ヒナを中心に水溜まりを形成する。その上を這いずり回り、のたうち回り、もがき苦しむ彼女の姿はまるで壊れた人形のようであった。
周囲に散らばる空の注射器。
中身は全てヒナの体内へ流し込まれた後のようだ。
どれだけの量を投与されたのか、何十本という数の空瓶が転がっている。その一つ一つがヒナの心と身体を蝕んでいるのだと思うとゾッとするものがある。
そんな凄惨な現場でありながらも、傭兵達の欲望の矛先は一向に衰えることなく彼女を貪り続けている。
既に正気を失ったかのように嬌声を上げ続ける彼女に同情する者は一人としていない。彼等にとって彼女は性欲処理の道具であり、単なるオモチャにすぎなかったのだ。
「あ゛あ゛っ! い゛ぃ゛! あ゛あ゛っ!」
膣内射精。大量に吐き出された精液によってお腹は妊娠したように膨れ上がり、収まりきらなかった分は膣口から溢れ出していく。
「お゛ぉ゛……お゛……お゛お゛……っ!」
精液と血液の混合液がヒナの足を伝って流れ落ちる。
「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!」
膣と口の両方に精液を流し込まれ、全身が痙攣するように跳ね上がる。
「ん゛ぎぃ゛っ! ん゛ぐぅ゛っ!」
大量に中出しされた精液が膣内を満たし、行き場を失った精子達は卵管を通って卵巣まで浸透する。
傭兵達は皆、先生と同じ顔、同じ声色の同一個体。つまり遺伝子的に全く同じ精子が彼女の子宮を支配するのだ。
未熟な身体が、好意を寄せる先生と同じ見た目の男達の精液に塗れ、絶頂を繰り返す。その事実は彼女にとって耐え難い屈辱であると同時に彼女自身を責めるものでもあった。
(こ…んな……こんな……のっ…て……っ)
(わた……し……な…んて……きたな……)
ボロボロと涙を零し、そして再び大量の薬を投与されて、白濁液塗れにされて、その上で更に口と膣を貫かれる。
「ぐぉ゛っ! ごぶぅ゛っ!」
精液を撒き散らしながら、ヒナは視界がチカチカと明滅していくのを感じる。
思考もままならない。意識を保つこともできない。
「お゛……お゛っ……お゛っ……」
子宮を抉るようなピストン運動に反応し、身体は勝手に絶頂を迎えていた。
しかし、その快楽信号を処理できるほどの精神力は残っておらず、ただただ反射的にアクメを迎えてしまっているだけに過ぎない。
ヒナの瞳からはハイライトが失われており、虚ろな目付きになっている。身体の自由は完全に奪われており、抵抗する力も意志もない状態と言えるだろう。
「お゛……お゛ぉ゛……っ! お゛っ! お゛ぉ゛っ!」
子宮を抉られ、膣壁を削られる度に身体を仰け反らせ、そして精液を吐き出しては再び注がれるという繰り返し。
ヒナの心は壊れかけ、ついに限界を迎えた。
「お゛……お゛ぉ゛っ……お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ……」
ビクビクと痙攣し、大きく仰け反った直後、全身が弛緩したかと思うと脱力し、グッタリと倒れ込む。
いくら殴ろうと踏みつけようと意識が回復しない事を確認すると、残った傭兵達も事務的にヒナを使い、満足すると、そのまま退室するのであった。
これで終わり。今までのゲームであれば終わりである。
しかし、傭兵達が退室した後、変わるように巨漢の傭兵が入室してきた。
まだ終わっていない。いや、ある意味で終わってしまうのだろう。
それを如実に表すように、スピーカーから懐かしい声が流れてきた。
『久し振りですね。先生。私です。コンコースです』
忘れる筈もない声。
憎しみの対象として記憶に刻まれている忌々しい声。
『まず初めに、改めて謝罪をさせて頂きます。申し訳ありませんでした。この音声は事前に録音したものです。私はこの場にいません。恐らく、今頃は貴方の生徒に襲われ重傷を負っている事でしょう』
『貴方たちの居場所を悟られないように私自身を囮としました。もしも、この声を貴方が聞いているのでしたら、成功したと判断しても宜しいでしょうね』
『さて、前置きはここまでとして本題に入りましょう。私は空崎 ヒナさんと契約しました。勿論、貴方には知らせるわけにはいきません。もし、知られれば無理にでも止めたでしょうからね』
『その内容は非常に簡単なものでした。空崎 ヒナさんが私の要求する事を全て飲む代わりに、貴方には危害を加えない事。これが条件であり、交渉でありました。そして、私はそれを破ることなく順守しております』
『そう、貴方に危害は加えません。ですが、私は彼女から全てを奪います。そういう契約ですので』
『貴方はそこで、見届けていてください。彼女の最後を。空崎 ヒナの最後を』
その言葉を最後に、スピーカーからブツリとノイズが走り、沈黙に包まれる。
全てを奪う。
その言葉の意味が分からない訳ではない。
これから行われるのは、ヒナの……。
あの傭兵は、それを成す為にここにいる。
この場でヒナを殺す為に、ヒナから命を奪うために来た。
「やめろっ! やめてくれっ! やめてくれぇぇぇぇっ!!」
先生は叫ぶも、当然巨漢の傭兵は反応しない。
巨漢の傭兵はヒナを一瞥すると、だらりと垂れ下がった翼を握り、それを首に巻き付ける。
そして、ヒナの太腿と同等の太さと長さのイチモツを秘部にあてがうと、一気に根元まで押し込んだ。
「ぅ゛……お゛……っ」
あまりのサイズにヒナの腹が膨れ上がり、亀頭が子宮にまで到達する。その衝撃により意識が覚醒するが、もはや朦朧としているためか視界が定まらないようだ。
「あ゛……ぁ゛……」
ヒナは掠れた声で呻く。その表情は恐怖で彩られており、何をされるのかを察しているらしい。
「ぐぅ゛っ!」
そのまま腰を動かされ始めると、内臓を押し潰されるような痛みが走り抜けた。
ミシミシと骨が軋む音が聞こえる。膣壁は裂け、血が滲み出てきている。
それでも、巨漢の傭兵は動きを止めない。更に強くヒナの翼を締め上げていく。
「か……はっ……!」
ヒナの首が締まり、呼吸ができなくなる。
それでもなお巨漢の傭兵の腰は止まることなく、激しく前後に揺さぶり続ける。その度にヒナの腹部は波打つように膨張を繰り返していた。
子宮を突き破りそうな勢いで打ち付けられる肉棒に、彼女の幼い体躯は耐えられるはずもない。
「ぅ゛……ぁ゛……」
声帯が振動し、空気を震わせる。それが音となり鼓膜を揺らし、脳に伝わる。
「かはっ……ぁ゛……」
「ぁ゛……ぁ゛……ぁ゛……」
「ぁ゛……っ」
肺に酸素が入らなくなり、視界が霞んでいく。
「ぅ゛……ぅ゛……」
「ぅ゛……っ」
意識が薄れていく。生命活動に支障が出るレベルで血液循環が阻害され、脳細胞が死滅していく過程で発生するドーパミンにより幸福感が分泌される。快楽物質によって極限状態まで高められた官能が脳髄を焼くような快感となって襲いかかり、それに反応するように全身の筋肉が硬直して痙攣を始める。
子宮が破裂するかと思われるほどの衝撃に加え、酸欠による意識不明状態に陥った状態での性的興奮によって、身体中の細胞が最後の残り火ともいえる活性化を果たしているせいであろう。
死の淵に立ちながらもヒナは愉悦を感じていた。絶頂を迎える度に魂が抜けていく感覚に恍惚となり、更なる深みへ堕ちていく錯覚に溺れていく。そんな彼女は、間違いなく幸福に包まれていたのだ。
「ぉ゛……っ…ぉ゛……っ」
しかし、そんな幸福な時間も長くは続かない。
巨漢の傭兵はヒナの首を締め上げながらもピストン運動を継続しており、その激しさは一向に衰える気配がない。
「ぅ゛……ぉ゛……っ」
息ができない。視界が歪む。思考が停止する。
「ぉ゛……ぁ゛……っ」
子宮を押し潰すように叩き付けられる肉杭によって内臓が圧迫され、肋骨にヒビが入り、背骨が軋みを上げる。
それでもなお巨漢の傭兵は腰を振り続け、ヒナの小さな身体を蹂躙し尽くす。
「…………ぁ゛っ」
身体が痙攣し、ガクガクと震える。股間からは夥しい量の尿が吹き出し、絨毯のように敷かれた精液や体液の海に混じって広がっていった。
「………………っ」
そして、とうとう彼女の四肢から力が抜ける。糸の切れた操り人形のように脱力した彼女の肢体は完全に委縮し、巨漢の傭兵はその華奢な身体を貫いたまま静止した。
それと同時にヘイローが消失する。それもただ消失するのではなくボロボロに崩れ落ちるように砕け散っていく。まるで風化してしまった砂岩が自重で崩れ落ちてしまったかのように脆く崩れて消えていったのだ。
「ヒナ……ヒナ……っ」
先生の呼びかけは当然届かない。その瞳は何も映していない。虚空を見つめる瞳孔の開いた眼に光は宿っておらず、完全に意識を失っている。
動かぬ身体を成り果てたヒナは、そのまま活動を停止したかのように思えた。
しかし、次の瞬間、傭兵は翼から手を離すと、両腕で腰をがっつりと掴み、ピストン運動を再開したのだ。
それも、ギリギリまで引き抜いては根元まで打ち込むという力強いものだった。それは、彼女を完全に破壊する為のものであり、その意図は明白だ。
そう、思っていた。
しかし、子宮の内部まで到達した傭兵のイチモツは激しいピストン運動と共にヒナの身体の内側から心臓に向けて刺激を与えたのだ。
心臓マッサージ。ヒナは完全に絶命していたわけではなかった。首を絞められた事によって呼吸困難に陥った状態からの心停止。そして、傭兵のピストンによる心臓マッサージで蘇生処置が施されていたのだ。
「は……ぁ゛……」
「ぅ゛……ぐぅ゛……」
ゆっくりと意識を取り戻すヒナ。酸欠状態に陥っていた彼女の脳細胞は復活を遂げて機能を取り戻し、脳内麻薬の分泌によって得られる快楽に支配されていく。だが、その快楽は、決して幸せなものではなかった。
「ぅ゛……ぅ゛……」
「ぁ゛……ぁ゛……」
巨漢の傭兵の容赦ない攻めによって身体は完全に屈服させられており、抵抗するどころか逃れる事すら出来ない。そんな無防備な獲物を前にすれば捕食者が興奮するのも無理はないというものだ。
腰を掴んでいた手が再び翼を握り始める。
そして、蘇生して間もないヒナの首を絞め始める。
「ぅ゛……っ」
そして、再びヒナの身体が跳ね上がり痙攣が始まる。内臓を直接揺さぶられる衝撃によって視界が真っ白に染まっていき、全身の血管が脈打つように熱くなっていく。
その感覚すら気持ち良いと感じるほどに、彼女は壊れかけていた。
「か……はっ……!」
呼吸困難による酸欠状態に陥ったヒナの身体は無意識に酸素を求めて喘ぐ。しかし、その口からは空気を吸い込むことが出来ず、呻き声を漏らす事しか出来ない。そして、それすらも許さないとばかりに、傭兵はヒナの翼を締め上げていく。
「ぅ゛……ぁ゛……っ」
呼吸が出来ず苦しいはずなのに何故か心地良さを感じてしまっている自分に戸惑うヒナ。
「ぁ゛……ぁ゛……」
子宮を突き上げられる度に膣全体が収縮を繰り返し、大量の潮を吹き出しながら、ヒナの意識は再び闇の中へと落ちて行った。
ボロボロとなったヘイローが出現して間もなく、再びヘイローがボロボロとなって消失する。
そして、心肺が停止した事を確認すると、再び激しいピストン運動による心臓マッサージによる蘇生を繰り返す。そして、再び首を絞めて酸欠状態に陥らせ、彼女を地獄へ突き落とすのだ。
生者を犯し、死者を犯す。冒涜の限りを尽くし、そして死と生を繰り返させて愉悦を求める。
これは性行為ではない。レイプでもない。これは只の虐殺だ。生きている事が罪かのように、存在している事が悪かのように、蹂躙し尽くす。
ヒナは死に、蘇り、また死ぬ。それを永遠に繰り返すだけ。
「やめろぉぉぉぉぉぉっ! もう止めてくれっ! ヒナは悪くない! 私のせいなんだっ! 私が悪いんだっ! ヒナは優しくて良い子なんだっ! だからもう、ヒナを殺さないでくれっ! お願いだからっ! 頼むっ!! もう止めてくれぇぇっ!!」
どんなに叫んでも、傭兵には届かない。
「やめてくれ……頼む……やめてくれ……」
何度も懇願する。何度目かもわからない懇願を続けるが、返ってくる答えは変わらない。何も変わらず、同じ事を繰り返すだけだ。
そして、幾度目かの心肺蘇生の後、腰を鷲掴みにした状態のまま、中腰の姿勢で動きを止める。
ヒナの身体も傭兵のイチモツによって下半身が持ち上がった状態で固定され、両手足はだらりと垂れ下がっている。
その姿勢から少しずつ、ほんの僅かに腰を引き始めたかと思うと、次の瞬間、ズンッとヒナの身体を押し潰すように勢い良く腰を突き出したのだ。
勢いのまま突き出されたイチモツにより、子宮がヒナの骨盤を砕き、そのまま背骨にも罅を入れたかと思うと、そのまま子宮の内部に大量の精液が吐き出された。
「~~~~~~~~~~っっっっ!!?!」
子宮が膨らむと同時に、ヒナの全身が弓形に仰け反り、大きく痙攣する。だが、その反応は一瞬のことであった。
「ぁ゛……っ」
吐き出された精液は子宮の容量を超えて、破裂寸前まで膨れ上がり、最終的には腹腔全体にまで浸透し、その圧力によって胃や腸といった消化器官をも破裂させてしまうほどの凄まじい圧力を受けていたのだ。
「か……はっ……」
肺に残った空気と共に胃の中に溜まっていた精液を全て吐き出すとともに、ヒナの目が焦点を失う。瞳孔が開ききった状態で宙を見つめる彼女の瞳は、もはや何も映していない。
「……」
声帯が震える音すら聞こえない。呼吸の音もない。心拍の音もない。
傭兵はその後も何度も腰を振り、最後の一滴まで吐き出すと、イチモツを引き抜く。
ゴポッと音を立てて膣口から溢れ出すのは白濁液の塊であった。そして、それだけに留まらず、引き抜かれた瞬間に大量の体液が噴き出し、ヒナの股間を濡らしていく。それは血であり、愛液であり、尿であり、様々な体液が混ざり合った混合物でもあった。
動かなくなったヒナを、傭兵は一瞥する。
いや、傭兵の視線は、ヒナの首に巻き付いた翼へと向けられていたのだ。
そう、傭兵はあろうことか、既に呼吸を停止させたヒナの首を絞め始めたのだ。当然、反応はない。指先一つ動かすことはない。
それでも尚、首を絞め上げる。力を入れて締め付ける。息の根を完全に止めるべく、確実に殺すために全力で締め上げているのだ。それでも、反応はない。ただ静かに、微動だにせずに、彼女の首を締め上げ続けるのみである。
暫くして、傭兵は手を離すと、ヒナの上半身を持ち上げる。
持ち上げられたヒナの身体からは血と汚物が混ざり合った液体がボタボタと零れ落ちた。
それを見て満足したように頷くと、傭兵はヒナの身体を再び床に放り投げた。投げ出された彼女の身体は、受け身を取ることもなくそのまま崩れ落ちる。
そして、これまでの傭兵達と同じく、部屋を後にする。
静まり返った部屋の中で、再びスピーカーから機械的な音が聞こえた。
『空崎 ヒナ様へ、貴女はコンコースとの契約を完遂されました。これより報酬をお渡し致します。報酬は"先生の解放"、"ヒナ自身の解放"。以上の二点となります。尚、お二人を隔てたガラスは10分後に開放されます。どうぞ、最後までお楽しみ下さい』
スピーカーから流れる機械音声を聞き終えると、先生は再びヒナに視線を向けた。
これから10分間も放置される。心肺が停止してからの救命処置は早ければ早いほど生存率が高くなる。だが、死後の蘇生に関して言えば、5分以内だと約25%。10分を越えるとほぼ難しいと言われている。つまり、ヒナが助かる可能性は極めて低い。しかし、それでも諦めるわけにはいかないのだ。
一分一秒が長く感じる。
早くヒナを助けたいのに、時間が経つのが遅すぎる。
焦燥感に駆られながら待つこと10分。ついに二人を隔てたガラスが上に収納され、入口が出現した。
「ヒナっ!」
僅かに開いた隙間から滑り込むようにヒナのもとに向かう。直ぐに心音を確認するも、心音は聞こえない。脈拍も測れない。
時間はない。直ぐにでも心臓マッサージを行わなければならない。
ヒナを仰向けに寝かせて気道を確保し、胸部の中央を手のひらで強く押す。心臓マッサージには30回の胸骨圧迫を行い、人工呼吸を二回行う。これを繰り返す必要がある。
「ヒナ! しっかりして! ヒナ!」
何度も呼びかけるが反応はない。それでも諦めず胸骨圧迫を行う。
だが、一向にヒナは息を吹き返さない。心臓マッサージの効果はないようだ。
次に人工呼吸に移る。まずは自分の口で覆い隠すように彼女の唇を塞ぎ、息を吹き込む。一度、二度と吹き込み、その後に胸骨圧迫を行う。やはりこれも効果がない。ヒナは眠ったままだ。
「ヒナ……お願いだよ……起きて……っ」
再び心臓マッサージを行うも変化はない。
それでも、諦めるわけにはいかなかった。彼女はまだ死んでいない。きっとまだ間に合うはずだと思い込みたいだけなのかもしれない。だけど、それでも構わない。私は彼女を救いたいのだ。
「ヒナ……ヒナ……」
何度も繰り返すうちに、自分の顔が涙でぐしゃぐしゃになっていることに気づく。しかし、それを拭う暇もなく、私はヒナの胸に耳を当てる。そして、少しでも良いから心音が聞こえてくれることを祈った。
「……ヒナ……ヒナ……っ」
しかし、聞こえてくるのは自分の荒い呼吸音だけであり、期待していたような音は一切聴こえなかった。
「……ヒナ」
何度目かの人工呼吸。これで駄目なら……いや、駄目なんて考えるな。
彼女を救う方法は必ずある。絶対にあるはずなのだ。
それを探し出せばいいだけなのだから。
「ヒナ、まだ諦めちゃいけないよ。私と一緒に帰ろう?」
そう言いながら彼女の手を握る。冷たくて細い指先だが、まだ温もりはある。彼女はまだ生きている。絶対に助ける。絶対に連れて帰る。
「ヒナっ! 私は君と一緒にいたいんだっ! だからお願いっ! 目を開けてっ! 起きてっ!」
ヒナの名前を呼ぶ声がどんどん大きくなるにつれて、先生の感情も昂っていく。もう、我慢することなんてできない。この想いを抑え込むことなどできやしない。
大切な生徒。誰よりも頑張り屋で、誰よりも繊細で、誰よりも強くて、誰よりも優しい彼女。
そんな彼女が、自分のせいでこんな目に遭っている事実を受け入れることが出来なかった。
「ヒナっ! ねぇっ! お願いだからっ! 目を開けてっ! 起きてっ! 起きてよっ!」
再び人工呼吸を行う。しかし、それでもヒナの意識は戻らない。
「ヒナっ! ヒナっ! ねぇっ! お願いだよっ!」
再び人工呼吸を行う。もう何度目かもわからない。それでも諦めずに行う。
「ヒナっ! お願いっ! ねぇっ! 起きてっ!」
再び人工呼吸を行う。
深く、長く、意味がないと分かっていながらも、ヒナの体内に酸素を巡らせるべく、ヒナの肺の中に酸素を送り込む。
すると、ヒナの瞼が微かに動いた。
「ヒナっ!?」
先生は咄嗟にヒナから顔を離すと、ヒナの反応を伺う。
「ヒナっ!? しっかりしてっ!? ヒナっ!?」
先生は必死になってヒナに呼びかける。
すると、ヒナの瞼がゆっくりと開かれた。
「……せ……せ……っ?」
ヒナは小さく呟くと、先生の方を見つめる。
先生は涙を流しながら微笑むと、『よかった』と呟いた。ヒナも弱々しく笑い返す。
「せ……せ…」
「ヒナ、良かった……本当に良かった……っ」
「せ……せ…わ……わたし……」
「そうだよ、ヒナ。君はもう、自由だよ」
そう言って、ヒナを優しく抱きしめる。
すると、ヒナは震える手で先生の背中に腕を回した。
「せ……せ…わ……わたし……いき…………たい……」
「うん、うんっ。私も、私もヒナと一緒がいいっ」
ヒナの言葉を聞いて、先生は嗚咽を漏らす。
絶対に助ける。どんな手を使ってでも彼女を救う。そう誓うのであった。
以上をもちまして、敗北の証明は完結となります。
元々は来年の夏コミ用の大まかなプロットの為、夏コミの際は内容が変化すると思います。
追加要素や部分的に削除する部分もあります。特に最後の方は追加要素があります。
所謂後日談ですね。
無事に救助された先生とヒナ。
二人のその後が描かれます。
コンコースの最後も描かれます。
ネタバレになりますが、コンコースは自身が負けた事に気付き、絶望します。
この作品のタイトル、敗北の証明は、先生やヒナではなく、コンコースに向けられたものです。
という盛大なネタバレと共に、失礼します。
追伸:本作の表紙や挿絵もご依頼しているので、来年の夏を楽しみにしていただけたらと思います。
それでは、本作が改めて表に出る際は、コミケ前と思っていただけると幸いです。
ではでは、失礼します。