俺たちは湯船で十分に温まってから、風呂を出た。
風呂では手を出さなかったので、俺の股間はビンビンだ。
風呂を上がって早々だが、汗を流すことにしよう。
「真昼。ベッドに行くぞ」
「・・・今日もやるんですか......」
「こちとらお前の裸をずっと見てるんだぞ。生殺しと一緒だわ」
そうして俺は真昼をベッドに連れていく。
お互いに服を着ていないので、脱がす手間は省ける。
まあ、その手間も大事なスパイスではあるのだけど。
今回はお風呂という前哨戦があったから無くても良いだろう。
真昼をベッドに寝かせ。俺は真昼の上に跨る。
未だに真昼はベッドの上だと顔を赤らめる。
その初々しさが俺の興奮を誘う。
今日はお風呂で甘い雰囲気を作っていたので。今日は徹底的に優しくしよう。
まずは頭を撫でながら優しく、軽い口付けをする。
そして、優しく真昼の胸をなぞる。
「......んっ。ん」
乳首を弄ったり、脇腹やへその辺りも優しく触る。
くすぐったいのか、少しだけ身体をくねらせる。
胸からへそ。へそから陰部へ。彼女の身体をなぞっていく。
そして、陰部へと指を入れていく。
優しく、ゆっくりと愛撫していく。
どんどんと愛液が溢れ出してくる。
というか、元々結構濡れていた。
だがそれでもゆっくりと丁寧に愛撫していく。
「...んぁぁ......」
「別に声を我慢しなくてもいいんだぜ?」
真昼は目を逸らした。
真昼は俺とのセックスは一切抵抗しない。
だが、自分から行動することは苦手なようだ。
自分の声を出したり、自分から何かを求めたり。
「ねえ、みなとくん」
「なんだ?」
そんな中で真昼が口を開いた。
俺は愛撫している手を止める。
「みなとくんは、他の女性と関係を持っていたのですか?」
「なんでだ?」
「妙に......上手いから......」
俺は少しだけ笑ってから愛撫を再開する。
「少なくとも、生まれてからお前以外に関係を持ったことはないよ」
「...んっ。じゃあ、なんで、こんなに上手なんですか......んっ...」
「まあいいじゃねえか。こうして気持ちよくなってるんだし」
「あっ......んっ!」
真昼はイったようで、少しだけ息を切らしている。
そろそろ本番だな。
「はぁ、はぁ。本当に、いないんですか?」
「なんだ?嫉妬か?」
「......そんなんじゃないです」
真昼は顔を背けて、俺と目を合わせようとしない。
だが、この一瞬で頬と耳は真っ赤に染まっている。
「安心しろ。今のところ真昼以外と関係を持つ気はないし、今後一生真昼を手放す気もない」
「・・・」
そろそろ挿れるか。
俺は自分の性器を真昼の膣内に挿れる。
「んんっ......くぅ......」
俺の性器が真昼の膣内の奥深くまで入った。
優しく、だだし力強く腰を振る。
生でヤっているので、真昼の体温を直接感じる。
真昼は口を閉じているが、反射的に出てくる喘ぎ声を抑えきれていない。
抑えなくてもいいんだけどな。
俺のピストンは少しずつ速度を速めていく。
「んぁああっ......んんっ......んんぅ......あっん......」
だんだんと真昼も声を抑えきれなくなる。
そして......
「んぁぁああああ......」
真昼はイった。
俺もそれの直後に真昼の中に出した。
「はぁ、はぁ。中に、出さないでくださいよ......赤ちゃんできたらどうするんですか」
「その時は責任持って育ててやるよ」
俺は真昼から性器を引き抜いて、真昼の横に寝る。
ちょっとした賢者モードだ。
だからちょっとしたピロートークへと入ることにしよう。
「なあ真昼」
「なんですか」
「もうちょっと楽に生きようぜ」
「楽?」
真昼は俺の前では素直に感情を出す。
だが、出すのは表面の感情だけだ。
自分で何かがしたい、何かをしてほしいなどの欲望を表に出さない。
椎名真昼がこうしたいと思っても、天使様がストッパーとなる。
それがどれだけ苦であるか。
「セックス。気持ちよかっただろ?」
「・・・そう、ですね......」
「何でここで言い淀むんだ?何でセックスの時に声を抑えるんだ?」
「それは......」
「気持ちよくなることはダメなこと。声を出すのは下品なこととか思ってんだろ?」
「......そう、なのかもしれません」
真昼は自分の考えであるにも関わらず、不確定な返しをしてくる。
だから、真昼にちょっとした疑問を問いかける。
「何でダメなことや下品なことはしちゃいけないんだ?」
「・・・え?」
真昼は鳩が豆鉄砲を食ったような表情をする。
「なんで......?」
やっちゃいけないことは、主に二種類ある。
世界からのルールか、自分からのルールか。
世界からのルールは法律やモラルなど。
守らなければ生きていくことが難しくなる。
だから誰もが守ろうと意識する。
だが、自分からのルールは違う。
例え破ったとしても、罰則などは一切ない。
自分でルールを簡単に書き換えることすらできる。
だが、真昼にはその自分へのルールは簡単に書き換えることはできない。
なぜなら彼女の中には、『天使様』の仮面が存在するから。
「それは誰からも好かれていたいお前の中の『天使様』がしちゃいけないって言っているんだ」
「私の中の天使様?」
「俺はお前に言ったはずだ。俺が欲しいのは『天使様』じゃなくて『椎名真昼』だ。例え下品でも、醜くとも、天使様なんかよりずっといい。誰からも好かれる『天使様』じゃなくて、俺にだけ好かれる『椎名真昼』であれ」
俺は真昼に覆い被さる。
「だからこれからは一切我慢をするな。自分に正直になれ。俺に遠慮をするな。どんなことがあっても、俺はお前の側に居続ける」
逃げ場のない至近距離で、互いの視線が深く繋がり合う。
「・・・本当にずっと側に居続けてくれるんですか」
「約束だ」
「急に居なくなったり、嫌いになったりしませんよね」
「当たり前だ」
「本当の私は可愛げとかないし、臆病で自分勝手だし、性格悪いし口悪いし」
「でも、それが『椎名真昼』だろ?」
先ほどと同じように目を見開いているが、今の目には光がある。
「じゃあ、我が儘言ってもいいですか?」
「いいぞ」
「キス、してください」
真昼が目を瞑る。
俺は真昼に顔を近づける。
そして、深く、長く、キスをした。
口を離すと、そこには幸せそうな表情があった。
「もし、赤ちゃんが今欲しいって言ったら叶えてくれますか?」
「別にいいぜ。一緒に育てるか」
すると真昼はくすっと笑った。
「これは後の楽しみに取っておくことにします」
その笑顔は、俺の人生の中でも最も可愛いものであった。
う〜ん......