あれは私が蜀に来てから間もない頃だった。
たまたま訓練所の横を通り、丞相の元へ向かおうとした時、彼女の姿が目に入った。
女性とは言い難いほど鍛え抜かれた身体、男と間違われてもおかしくない髪型と身長、何より右目の傷が特徴的だった。
そんな姿に、一瞬だけ武士として惹かれてしまった。
「あ、姜維殿!」
馬岱殿の呼びかけにより、彼女がこちらへ振り向いた。
「あれが、馬岱殿が言っていた新しい奴か?」
「あぁ、姜維殿だよ。最近ここに来たばかりなんだけど、彼の策は諸葛亮殿に匹敵するくらい良い策を出してくれる」
「ふぅーん」
彼女の眼差しは私を疑うようなもので、私の目の前へと歩いてきた。
「姜維殿、彼女は〇〇だ」
馬岱殿の紹介を無視し、彼女は私をじろじろと見定めるように見る。
「…………お前、弱いな」
「んなっ!?」
前言撤回だ。この女、最悪だ。いくらなんでも、初めて顔を合わせる者に対してその言葉を口に出してはいけないだろう!
二週間ほど続いた魏軍との戦から無事に帰還し、それを祝して久しぶりに男だけで呑むことになった。
「今回の姜維殿と諸葛亮殿の策のおかげで、勝利を収めたんだ!もっと吞んでくれ!」
馬超殿は私と丞相の盃に酒を注ぐ。
「そんなことはありません。今回の策の要だった〇〇殿が上手く動いてくれたおかげです」
「確かに、〇〇殿のあの鬼神のように戦場を駆ける姿は圧巻だった」
周りはここにいない〇〇殿の話で盛り上がる。確かに彼女は武将として素晴らしい方だ。しかし、あの日以降、私は彼女に対して少しだけ対抗心が芽生え、彼女に負けたくないと思うようになってしまった。戦に一緒に出陣すれば喧嘩が絶えない関係なのに、彼女が戦で傷つく姿を見るたび、内心でなんとも言えない感情が湧き上がってくる。
「そういえば、姜維殿」
「あ、はい。なんですか、馬岱殿?」
「姜維殿は結婚とか考えてます?」
「けっ、結婚!?」
馬岱殿の急な言葉に思わず、含んだ酒を噴き出しそうになった。
「え……?え?私が結婚?……そもそも意中の女性など……」
「そうかな?俺から見たら、〇〇殿とか良さそうだけど」
「え?あ、はぁ!?私が〇〇殿と!?ないない!あんな無神経で戦のことしか考えていない人と結婚だなんて」
「へー、姜維殿は〇〇殿をそう思っているんだね」
私の言葉に馬岱殿がにやにやしながらこちらを見ている。
「さっきからなんなんですか!」
「いや、ただ聞いてみただけだよ。それに姜維殿はもったいないことをしている」
「もったいない?」
「彼女、見た目に反して意外と可愛いところがあるんだよねー」
可愛い?あの戦馬鹿が?そんなわけ……。
心中で〇〇殿への不満を漏らそうとしたが、一瞬彼女が戦前に見せた笑顔が頭をよぎった。
まぁ、確かに笑った顔は可愛い。恐らく彼女が普通に暮らしていれば、それなりに美しい女性になっていただろう。
そんなことを考えていたら、不意に自分の下半身が反応してしまった。
「……っつ……す、すまない馬岱殿。どうやら吞みすぎたようで……先に失礼します!」
私は恥ずかしさから、酒を理由にその場を後にし、すぐに自室へと向かった。
「くそ、私のしたことが……なんであんな奴なんかに」
きっと酒を飲みすぎたのだろう。そうだ……これは酔ったせいにしよう。
そう考えるものの、自身のそれは治まらず、今すぐにでも抜いてくれと言わんばかりに硬くなってしまっている。
「くっ…」
私は羞恥心を押し殺して、衣服を脱ぎ褌を解いた。
そして、自分の手が己の欲情した部分に触れようとしたその時だった。
コンコン!
「なっ、」
静寂な自室に、扉を叩く音が響いた。
「姜維!馬岱殿から頼まれた酒を持ってきたぞ!まだ起きてるんだろう?開けろ!」
今一番聞きたくない声が響き、その声は間違いなく〇〇殿のものだった。
私は慌てて下衣を引き上げたが、すでに勃ち上がったものは隠せないほど隆々としていた。
「い、今は無理だ!後にし……」
「なんだ?酔い潰れたのか?馬超や馬岱殿達がお前のことを気にしていたぞ。ほら!開けろ!」
声と共に扉が激しく揺れ始めた。
もし今この扉を開けたら、どうなるか……想像するだけで冷や汗が背中を伝う。
「やめろ!本当に駄……」
バァン!
私が〇〇殿に言い返そうとしたその時、扉が無理やり開く音がした。
その光景に私が愕然としていると、酒瓶を抱えた〇〇殿が半ば蹴破るようにして部屋に入ってきた。
「ったく……鍵なんて掛けて……ん?」
〇〇殿の視線がゆっくりとの下半身の方へいき釘付けになった。
彼女はしばらく沈黙した後、ゆっくりと酒瓶を床に置いた。
「……なるほどな」
「ち、違う!これは……その……酒のせいだ!」
私は必死に弁明するものの、〇〇殿は聞く耳もたず、何か納得したような事を言いだした。
「なるほど、お前もちゃんとした男だったわけだ」
〇〇殿はニヤリと笑いながら、平然と近づいてくる。
その表情は戦場での鋭さとは異なる、どこか妖艶な空気が漂っていた。
「な……何を言って……」
「最近のお前は戦場でなかなかやるようになったからな。少し興味が出てきた」
彼女の手が自然と伸び私の頬に触れた。
その指先の熱が肌を通して伝わり、余計に下半身が反応する。
〇〇殿の手が予想外に優雅に動き、私の肩に触れた瞬間。
私は彼女に対し何故か恐怖を感じた。
喰われる…その言葉が頭を過り一歩下がろうとしたが、〇〇殿が私の腕を強く掴んだ。
「逃げるな。お前のその"武器"を見てやろう」
彼女は無理やり私を抱き寄せ、背後から腕を回してきた。
その動作は戦場での剣捌きと同じように正確で迷いがない。
「ちょ、〇〇殿!?」
「暴れるな、なぁに……私がその武器を鍛えてやる」
〇〇の指先はまるで刀剣を扱うように滑らかに動き、私の乱れた下衣の隙間から忍び込んでくる。
その指は武人の証である硬い皮膚を持ちながらも、驚くほど繊細な触り方で私の猛ったものを包み込んだ。
「つ……〇〇殿やめ……」
「ほう……見た目と反して立派なものだな」
彼女の囁きには嘲笑と賞賛が入り混じり、それが私の欲を余計に加速させる。
「酒だけでここまで勃つとは……お前、まだ若いな」
指先が肉茎をそっと握ると同時に、親指が鈍器のような強さで亀頭を押さえつけ、予期せぬ痛みと刺激が背筋を走る。
「くっ……!」
彼女の攻めのせいで、不意に呻きが漏れる。
その様子をみた〇〇殿は耳元で低く笑う。
「戦場では勇敢な姜維が……こんなことで腰を浮かせるとはな」
彼女は右手全体を使って竿を握り込み、上下運動を始める。
「あっ、やめ……そんなこと言う……な」
「やめろ?どの口が言う?」
最初は軽く撫でるような動きだったが、次第に力を込めた。
拇指が裏筋を這うように刺激し、他の四指は根元を締め付ける。
「あっ、あぁ……」
「そうだ、お前が考える策よりもっと実用的な戦術を教えよう」
挑発的な言葉と同時に彼女の左手が私の胸板を探り当て、乳首を爪で引っ掻いた。
「あっ、や……ん」
その刺激は初めての刺激で、今の私には刺激が強すぎて、耐えるのが精一杯だ。
「ほぉら、さらに硬くなった」
そして〇〇殿はいつの間にか私の乱れた帯を取り除き、下衣の紐を完全に解いていたのだ。
剥き出しになった男性器を彼女の右手がしっかりと握ると、その指先からは微かな自身の汗の匂いが漂い、それが彼女自身の興奮を示しているかのように感じられた。
「あの時からだ、お前を始めてみた時から……」
「なっ、止……止め……!」
この後の事が怖くなり声を張り上げようとしたが、彼女の膝が太腿の間に割り込み、股関節を固定され、逃げられない体勢で彼女の指使いが加速する。
指の輪は根元まで強く締まり、上昇時には先端へ滑るように移動する。
その繰り返しが波のように快感を送り込み、私の欲が沸々と出来上がっていく。
「あの時みたいに私に抵抗してみろ…私を興奮させてみろ」
彼女はそう言いながら指の角度を変え、親指の腹がカリ首に引っかかるように擦り付ける。
「や、やめろ……そ、それ以上やると……っつ」
「なんだもうイキたいのか?」
突然彼女の唇が耳朶に触れ、熱い吐息と共に「気持ちいいか?」という問いかけ。
答えられずにいる私に構わず、彼女の右手はさらに巧妙な動きを見せ始める。
三本の指が螺旋を描くように回転しながら竿を摩擦し、残る指で睾丸をやわやわと揉みほぐす。
「あっ。やめ、やめろ――っつ!あぁぁ!」
抑えきれなかった喘ぎが喉から溢れた同時に自身の欲を放ってしまった。
「はぁ……はぁ……もうやめ……」
「おいおい、まさか一回だけで終わると思ったか?」
「へ……」
休む暇を与えることもなく、〇〇は離れようとした私を無理やり抱き寄せた。
〇〇の体臭と汗と鉄粉が混じった独特の匂いが私の鼻腔を刺し、それが更なる興奮材料となった。
「ほら見てみろよ、お前の武器はまだ終わっていない……」
「なっ……」
普段自分でするときは一回で十分なのに……なんで……。
「お前今なんでとか思っただろ」
「っつ……」
彼女の身体が密着しており、鎧の金属片が腹部に当たる冷たさが妙な現実感を与える。
「私はそれなりに男を喰っていた。男を開発するのは得意なんだよた。」
突然、〇〇は私を抱えたまま寝台に座ると、私の腰を強引につかみ引き寄せると、再び硬くなったそれを握りしめながら、私の頭を押さえ無理やり私の口を開かせる。
「はな……んっつ」
「対面座位というやつだ。前からしっかり見てやろう」
「な……やめ、んっつ」
柔らかいと思ったのは一瞬で、彼女が貪るようにキスをすれば歯が軽く当たり、唇が裂けるような痛みが走る。
そして彼女の舌が侵入し、内部を犯し舐め尽くすように動き始めた。
唾液が溢れ出し顎を伝い、二人の呼吸が一つになる。
「はぁはぁん……ッ!」
「はぁ……ん」
思わず漏らした声を塞ぐように彼女の舌先が喉奥まで届く。苦しいのにどこか甘美な感触。
同時に下腹部では彼女の右手が加速し、親指が亀頭の縁を擦りながら他の指が裏筋を絞り上げる。
快感と窒息感が渾然一体となり意識がぼやける最中。
「まだイクなよ?」
「んっ、んっ」
彼女は囁きながらキスを中断せず、唇の隙間から熱い息と唾液が零れる。
彼女は自身の上着を脱ぎ棄て、私に密着して動くたびに乳房が私の胸板に擦れて気持ちい。
これは拷問か愛撫なのかは判別できない境地……もっとその愛撫が欲しくなってしまう自分がいる。
「姜維、もっと気持ちよくなりたいか?」
「……へ……」
「もっと気持ちよくなりたいのであれば、私にお願いしてみろ」
あぁ、悔しいがもっと気持ちよくなりたい……理性などすててもっと味わいたい。
〇〇のその言葉にさっきまで我慢していたのが弾け飛んでしまった。
「〇〇殿…はぁはぁ…もっと気持ちよく……してください」
「……ふっ……いい子だ」
彼女は満足そうに笑うと同時に手の動きが変わった。
上下運動を止め、今度は回転するようにグリップを締めながら先端を中心に責め立てる。
敏感な部位を集中的に刺激され背筋に電流が走った。
「あぁ…ッ…!」
私の喘ぎを塞ぐように彼女のキスが激しさを増し、舌が絡み合い互いの口内を蹂躙する。
唾液と空気が混ざり合い、その音が鼓膜を犯す中、下腹部で決壊寸前の感覚が高まっていく。
「んっ、イクっ……いっちゃ……またイカされる」
「イケよ……」
最後の一突きのように〇〇の右手が猛然と動いた。
彼女の全身が興奮で震えているのか、私も震えているのか分からなくなる。
「イクイク……んんん♡」
互いにキスが深くなるにつれ手の動きも激しさを増し……そして限界に達した。
「はぁ……はぁ……ん」
キスで奪い去った私の吐息を味わうように、〇〇が唇を離した。
彼女の瞳には奇妙な潤いが宿っており、乱れた髪が額に貼り付きいつもは冷静な右目の傷痕が妙に生々しく映った。
「はぁ、はぁ……もう無理……だ」
「はは、まさかこのまま続けるぞ」
「へっ!?」
彼女はそう言うと、傍らに置かれていた布袋から奇妙な物体を取り出した。
革製の装具に硬い芯が通っているらしい、戦場で使う馬具の一部かと思えるほど頑丈そうな作りだ。
「なっ…何をするつもりだ?」
〇〇は答えず、その装置を自身の腰に装着し始めた。革ベルトを調整しながら冷たく言い放つ。
「お前が言っただろ?気持ちよくなりたいと……」
「な、まっ……まさか」
装置の先端—黒光りする棒状の部分—が私の視界に入る。
それは明らかに男性器を模していながら、どこか異様な迫力を持っていた。
戦槍を思わせる鋭角的な形状と、表面の凹凸が目に焼き付く。
嫌な予感がし、逃げようとしたが脚が動かず、そのまま〇〇に掴まりそのまま後ろから持ち上げられた。
「軽いな、これならこうやって攻めれるな!」
「ちょ、やめ」
〇〇は私の言葉など無視をし、腕で勢いよく脚を抱え開かせ頭を固定し密着する態勢になった。
自身の下にその先が微かにあたり、この後の展開に恐怖を感じるが力強く抑えられ動けない。
「さぁて、続きをしよう」
そんな私を知ることもなく、先端が窄まりに押し込まれた。
初めての挿入はあまりに唐突で、痛みと衝撃が脊椎を駆け抜けた。
「ぐ……ぅ…!」
思わず逃げようと腰を引くが、〇〇の私を強く拘束する。
「おいおい暴れるな……」
彼女の声とともに腰の動きが加速する。
最初は引き攣るような痛みだけだったが、徐々に摩擦による熱と内部からの圧迫感が奇妙な快楽へと変貌していく。
「あっ……やば……やっ」
「徐々にお前の中が私の形になっていく」
彼女の動きは規則正しいリズムを持ちつつ、時折角度を変えて未知の領域を探索する。
まさに彼女らしい緻密かつ大胆な戦略だった。
「どうだ……姜維……この感覚を覚えろ……これが私の……」
〇〇の吐息が荒くなり始め、汗で濡れた前髪が額に張りつき、普段の鬼神像が崩れかけていた。
あぁ……彼女もまたこの倒錯した情事に昂っているのが分かる。
その証拠に彼女の腰が微かに早くなっている。
「あの時から…私はお前を…」
彼女は一瞬言葉を詰まらせ、同時に深く突き刺さり、内部の一点が強烈な電流を発する。
「あぁッ……!♡」
意図せず声が漏れ、それはまるで女のような声だった。
そして〇〇は一瞬確信し、そして本格的な攻めが始まった。
腰の動きは単純な往復運動から複雑な円運動へと変わり、内部をかき回される感覚に思考が霧散する。
「お前の身体に私を刻まさせる……」
彼女は私の首筋に吸い付き、吐息混じりに囁く。
その言葉通り、彼女の攻撃は途切れない。私は意識が飛びそうになりながらも、色んな角度から何度もイカされ、その都度敏感な箇所を的確に探り当ててられ、身体が〇〇を離さないように反応する。
「もうやめてくれ……♡あっ♡あっ……」
懇願にも似た声が漏れるが、〇〇はそれを遮るように唇で塞いだ。
舌が入り込み唾液を啜りながら腰の動きを速め、空いた手で自身のモノを攻められ逃げ場がない。
そして体内で再び熱が、膨張し始めるのが分かった。
「姜維分かるか?……お前、私にイカされた回数は8回……」
彼女の囁きが耳に入るが応じる余裕もない。
欲の波が体の内側から津波のように押し寄せており、〇〇はそれを知っているかのように巧みな角度調整で内部の弱点を的確に捉え続けている。
「ほらイケよ、お前の汚いところ全部みてやるよ」
耳朶を噛みながら囁かれると同時に一番敏感な箇所をペニバンの瘤で抉られる。
「んっ……ぐ…あああっ♡」
背中が弓なりに反り返り、白濁した液体が再度宙を舞った。
それは私の腹筋だけでなく、覆いかぶさる〇〇の胸元まで飛び散る。
「……はぁはぁ」
果てたばかりの私を見下ろす彼女の目は獲物を狩る獣の輝きを放っていた。
「〇〇どのぉ……」
私をみた〇〇は満足そうにそれを外す。
だが、その動作には一瞬の名残惜しさすら感じてしまった。
「そんな顔をするなよ、今度はもっと気持ちよくなる」
「……へ」
彼女が自らの下衣を剥ぎ取る様子に私は息を呑んだ。
戦場での勇ましさとは異なる裸身が月光に照らされる。
鍛えられた腹筋と意外なほどの豊かな曲線が同居する肉体。
彼女は躊躇いもなく私の上にゆっくりと跨った。
「感じるか?」
すでに準備万端であることを示す温かな感触が入口に触れる。
その温度と湿度に思わず腰が跳ね上がりそうになり、その様子をみた〇〇が私の肩に手を置いた
「動くな」
命令口調の中に、何故か切なさが滲んでいる。
彼女はゆっくりと腰を落とし始めると同時に言葉を紡いだ。
「あの時……お前を見た時…可愛いと思ってしまった……戦でもお前を見る度、心配からかお前を独占したいと思うようになってしまった……だから」
初めて聞く感情的な声に驚く暇もなく、柔らかくも確かな圧迫感が私を包み込む。
「っつ!?」
「どんな女よりも、お前の身体を私なしでは生きてはいけないように……覚えさせてやる」
「あっ……ん」
彼女の内部が収縮しながら迎え入れる感覚に思わず呻いた。
完全に飲み込まれた状態で〇〇は動きを止めた。
その額に浮かぶ汗が頬を伝い落ち、普段の厳格さは影を潜め、そこには一人の女性の脆さがあった。
「姜維……私が……怖いか?」
言い淀んだ言葉の続きを待つ間にも彼女の内部は断続的に脈打ち、その律動が催促となっているようだった。
「…っつ……あなたは馬鹿なんですか……っつはぁはぁ……散々私を攻めてそれを聞く?分かっているでしょう……私があなたを拒むなら、今この瞬間が拒みやすいのにそれをしない……それが答えだ」
「……っつ……お前ってやつは本当にむかつく程可愛いな」
決意を固めたように彼女は動き出す。
騎乗位の主導権は完全に彼女にあったが、私も激しく上下する動きに合わせて下から攻めた。
「ん、あっ……姜維……姜維……好きだ」
再び言葉を切りながらも彼女の動きはさらに加速する。
結合部から零れる水音が夜の静寂を淫靡に彩った。
「はぁはぁ……好きだ……〇〇」
互いの叫びに呼応するように、彼女の内壁が強く締まり私は彼女が果てる兆候を感じ取る。
「はぁはぁ…愛してる……愛している……お前の可愛い種子を中に出してくれ」
鬼神と呼ばれた彼女が私の前で女になり淫らに腰を振っており、それに抗える者などいない。
「あぁ、出すぞ……受け取ってくれ……〇〇!」
「あぁぁぁ♡」
最後の波が彼女の最も深い場所で爆ぜ、同時に彼女も身体を大きく反らせて絶頂を迎えた。お互いの叫びが溶け合い天井に消えていった。
「はぁ……はぁ」
静寂を取り戻した部屋で〇〇は倒れ込むように私に体重を預け、汗で濡れた肌が密着し離れがたい。彼女の心音が自分の鼓動と共鳴するのが分かる。
「私の可愛い姜維、これからよろしくな」
私がその言葉の意味を理解するより早く、彼女は私に口づけした。
それはもう自分所有物で恋人になる接吻だった。