カンスト勇者のやり直しハーレム無双~異世界帰りの俺、今度はアニメの推しヒロイン達を全員幸せにします~ 作:のびすけ。
公園のトイレ、ショッピングセンターの試着室、屋上駐車場……。
佐藤海斗君と恋人になってから、私の日常は、かつて「完璧な優等生」だった頃の自分からは想像もつかないほど、スリリングで、背徳的で、淫らな色に染まっていた。
彼に求められるのが嬉しくて、彼と繋がることが気持ちよくて、私はもっと、もっとと、刺激的なセックスを求めてしまった。まるで、箍の外れた獣のように。
週が明け、月曜日の朝。学校の鏡に映った自分の顔を見て、私はぞっとした。
頬は紅潮し、瞳は潤み、唇は微かに腫れている。
誰が見ても、週末に男と耽溺していた女の顔だった。
私は慌てて完璧な澄まし顔を作ったけれど、一度知ってしまった身体の疼きは、もうどうにもならなかった。
(私は、どうなってしまったのかしら……)
授業中も、休み時間も、私の頭の中は海斗君とのことばかり。彼と目が合うだけで、スカートの中がじゅわっと濡れてしまう。
隣の席の久世君が、呆れたように「九条、お前、最近本当に様子がおかしいぞ」と呟くのが聞こえたが、反論する気力もなかった。
おかしいのは、自分が一番よくわかっている。
最初は、ただ彼が好きだという、純粋な気持ちだったはず。
なのに、今はどうだろう。
私が求めているのは、彼の優しい言葉? それとも、私の中をめちゃくちゃに掻き回す、あの大きくて熱いおちんちん?
快感に溺れ、場所もわきまえずにセックスをねだる、こんな淫乱な私。
海斗君は、本当にこんな私を好きなのだろうか。
彼が好きになったのは、「完璧な銀のお姫様」だった私のはず。
その仮面が剥がれ落ちて、中から出てきたのがこんな雌の獣だったなんて知ったら……きっと、幻滅されてしまう。嫌われて、捨てられてしまう。
そんな不安が、黒い靄のように、私の心に広がり始めていた。
放課後、私は海斗君を、人気のない中庭に呼び出した。
私の様子がおかしいことに、彼も気づいていたのだろう。心配そうな顔で、私の言葉を待っている。
「佐藤君……」
私は、意識的に、彼との間に距離を作って、冷たい声で言った。
「私たち、もうこういう関係、やめにした方がいいと思うの」
「……は? どういうことだよ、アリサ」
彼の顔から、表情が消える。
「どういうことも、何もないわ。私たちがしていることは、普通じゃない。異常よ。私は、もっと……ちゃんとした、清いお付き合いがしたいの」
嘘。全部、嘘。
本当は、彼に触れてほしくて、キスしてほしくて、めちゃくちゃに抱きしめてほしくて、たまらないくせに。
私の唇は、心とは裏腹の、冷たい言葉を紡ぎ続ける。
「アリサ、俺は……」
「もう、やめて!」
私は、彼の言葉を遮るように叫んだ。
「あなたが好きだと言ってくれた“九条アリサ”は、もうどこにもいないのよ! 今の私は、ただセックスのことしか考えられない、恥知らずで、淫乱な女よ! あなたも、本当はそんな私に幻滅してるんでしょ!? 汚いって、思ってるんでしょ!」
ああ、言ってしまった。
ずっと心の奥底で燻っていた、いちばん醜い不安と恐怖。
涙が、ぼろぼろと溢れ出して止まらない。
「Я грязная! Я грязная!!(私は汚い!汚いのよ!!)」
もう、おしまいだ。
これで、彼は私に愛想を尽かして、どこかへ行ってしまうだろう。
私が、泣きながら俯いていると、不意に、強い力で、ぐっと腕を引かれた。
気がつけば、私は彼の胸の中に、強く、強く抱きしめられていた。
「……馬鹿野郎」
頭の上から、震える声が降ってくる。
「俺が、そんなことでお前を嫌いになると思ったのか?」
「だ、だって……!」
「いいか、よく聞け、アリサ」
彼は、私の肩を掴み、涙でぐしゃぐしゃの私の顔を、無理やり上向かせた。その瞳は、怒っているようで、泣きそうなくらい、優しかった。
「俺が恋に落ちたのは、完璧な“銀のお姫様”なんかじゃない。強がって、一人で全部背負い込んで、でも、本当はすごく弱くて、たまにロシア語で悪態をついちゃう、不器用な君だ。そして、俺の前でだけ、蕩けきった顔で、可愛い声で喘いで、めちゃくちゃにイかされる、淫らな君も。その全部が、俺の好きな、俺だけの“アリサ”なんだよ。汚いわけ、ないだろ。世界で一番、綺麗だよ」
彼の言葉が、私の凍りついた心を、ゆっくりと溶かしていく。
「……本当?」
「ああ、本当だ」
「本当に、こんな私でも、好きでいてくれるの……?」
「好きじゃない。愛してるんだ」
彼はそう言うと、私の涙を、その唇で優しく吸い取った。
「アリサ、うちに来い。お前の不安が、全部なくなるくらい、俺の愛を、お前の体に、心に、教えてやるから」
***
彼に連れられてやってきたのは、彼の家だった。
安心できる、誰にも邪魔されない、二人だけの空間。
彼は、私をベッドに座らせると、まず、私の制服を、一枚一枚、本当に丁寧に脱がせてくれた。まるで、神聖な儀式みたいに。
「君の髪も、瞳も、唇も……」
彼は、私のすべてを、宝物のように褒め称えながら、全身に優しいキスを落としていく。
「君の胸も、お腹も、この綺麗な足も……」
そして、下着だけの姿になった私の前に跪くと、私の、不安の源泉である、秘密の場所に、そっと顔を近づけた。
「もちろん、ここも。俺を狂わせる、君のいちばん綺麗な場所だ」
彼は、クンニを始める前に、ただ、じっと、そこを見つめた。
その、まるで聖域を崇めるかのような眼差しに、私の心の中にあった「汚い」という気持ちは、すうっと消えていった。
そして始まった愛撫は、今までのどんなセックスとも違っていた。
スリルも、背徳感も、そこにはない。
ただ、ひたすらに、優しくて、温かくて、私を丸ごと受け入れてくれるような、深い、深い愛情だけがあった。
彼の舌は、焦らすように、でも確実に、私の快感の泉を掘り当てていく。
私は、声を殺すこともせず、ただ、彼の愛撫に身を任せた。
「かいと、くん……♡ あ、ぁ……♡ すき……♡」
日本語で、素直な気持ちが溢れ出す。
私が、穏やかな快感の波に揺られながら、一度目の絶頂を迎えると、彼は「よく頑張ったな」と言って、私の頭を優しく撫でてくれた。
その後、彼も服を脱ぎ、私たちは生まれたままの姿で、ベッドの上で向き合った。
彼の、熱く漲ったおちんちん。それは、私の欲望の象徴であり、不安の種でもあった。
彼は、そんな私の気持ちをわかっているかのように、それを私の手に取らせた。
「アリサ。これは、お前を傷つけるためのものじゃない。俺の愛の、カタチだ。これでお前を、世界で一番幸せにする」
彼は、私を仰向けにすると、ゆっくりと私の上に覆いかぶさった。
そして、その愛のカタチを、私の、彼を待ちわびていた入り口に、そっと当てがう。
「ズ……ゆっくり…♡ ゆっくり、入れるからな…♡」
彼の言葉通り、おちんちんは、信じられないくらいゆっくりと、私の体の中に入ってきた。
一ミリ、また一ミリと、私の内壁を押し広げ、彼の存在で満たしていく。
痛みは、もうない。
あるのは、彼と完全に一つになっていく、魂が震えるような、深い、深い悦びだけ。
根元まで完全に結合すると、彼は動きを止めて、私の瞳をじっと見つめた。
「どうだ? アリサ。これが、俺たちの、本当のセックスだ。怖いか?」
「……ううん」
私は、首を横に振った。そして、涙を流しながら、微笑んだ。
「全然、怖くない。すごく……あったかくて、幸せ……♡」
そこから始まったピストンは、今までのどんな時よりも、深く、優しく、愛情に満ちていた。
彼は、私のいちばん気持ちいい場所を、的確に、でも、決して乱暴にではなく、慈しむように突き続けた。
「アリサ、愛してる……♡」
「私も…♡ 愛してるっ、海斗君…っ!」
「君が、君のままでいてくれるだけで、俺は幸せなんだ…♡」
「あ、あぁっ!♡ うん、うんっ…!」
「だから、もう、一人で泣くなよ…♡」
「ん、ぁあっ!♡♡」
彼の言葉一つ一つが、私の不安を消し去り、自己肯定感という、温かい光で心を満たしていく。
私は、彼の腕の中で、何度も、何度も、愛に満たされた、幸せな絶頂を迎えた。
そして、最後。
「アリサっ!いっぱい、いっぱい、愛してる…!♡ 中に、だすぞ…!」
「うんっ!♡ いっぱい、ちょうだい!♡ 海斗君の愛で、いっぱいにしてぇっ!!♡♡」
私の懇願と共に、彼の熱い、熱い愛のすべてが、「びゅくびゅくっ!」と、私の体のいちばん奥深くに、注ぎ込まれた。
それは、まるで、私の空っぽだった心に、彼の愛が、これでもかというくらい、注ぎ込まれていくようだった。
***
その翌朝。
私は、生まれ変わったような、晴れやかな気持ちで、教室のドアを開けた。
隣の席の久世君が、私の顔を見て、ぎょっとしたように目を見開いている。
「く、九条……? お前、なんか……雰囲気、変わったか?」
私は、彼に、今まで見せたことのないような、自然で、柔らかな笑みを向けた。
「そう? おはよう、久世君」
私の変化に、一番に気づいてくれたのは、やはり有希さんだった。
「アーリャさん……」
彼女は、私のそばに来ると、何も言わずに、ただ、優しく微笑んだ。
その目には、すべてを理解した、という温かい光が宿っていた。
「本当に、幸せそうですね」
そこに、海斗君が教室に入ってくる。
私と目が合うと、彼は、はにかむように、でも、確かな愛情を込めて、小さく微笑み返してくれた。
もう、私たちの間に、不安や隠し事は何もない。
この恋は、もう秘密じゃない。私たちの、大切な日常の一部なのだ。
私は、もう「完璧な銀のお姫様」の仮面を被る必要はない。
少し弱くて、意地っ張りで、素直じゃなくて、そして、大好きな人の前では、淫らに蕩けてしまう。
その全部が、「私」。
そして、彼は、そんなありのままの私を、愛してくれる。
それ以上の幸せが、この世にあるだろうか。
私は、窓から差し込む朝の光を浴びながら、人生で一番、輝いている自分を、確かに感じていた。
私の、本当の物語は、今、ここから始まるのだ。