カンスト勇者のやり直しハーレム無双~異世界帰りの俺、今度はアニメの推しヒロイン達を全員幸せにします~ 作:のびすけ。
1.お洒落な勝負服と三人の親友
あの日、佐藤海斗と運命的な出会いを果たしてから、三日が経っていた。
佐天涙子の日常は、何も変わらない。
親友の初春飾利と登校し、授業を受け、放課後は友達とファミレスに寄る。
だが、たった一つ、決定的に変わってしまったものがあった。
彼女の頭の中は、常にあの少年のことでいっぱいだったのだ。
(海斗くん、何してるかな…。連絡、来ないかな…)
スマホを何度も確認しては、ため息をつく。
そんな乙女心を見透かしたように、ぴろん、と軽快な通知音が鳴った。
表示された名前は『佐藤海斗』。
『佐天さん、こんにちは。突然だけど、今度の週末、もしよかったら二人で出かけませんか?』
「――ひゃっ!?」
思わず素っ頓狂な声を上げ、ベッドの上で飛び跳ねる。
デート!?これって、デートのお誘い!?
佐天はスマホを胸に抱きしめ、きゃあきゃあと声を上げながらベッドの上を転げまわった。
一通り興奮が収まると、彼女はすぐさま親友たちに助けを求めるべく、グループチャットにメッセージを打ち込んだ。
『【緊急】みんな、助けて!【SOS】』
翌日の放課後、第七学区のファミレスには、四人の少女の姿があった。
「――というわけで、海斗くんにデートに誘われちゃいましたーっ!」
「なっ…!?」
佐天の爆弾発言に、御坂美琴は飲んでいたジュースを吹き出しそうになり、白井黒子はカッと目を見開いた。
「さ、佐天さん、そ、それ本当ですか!?」
初春が身を乗り出す。
「本当だよ!で、でも、何着ていけばいいか全然わからなくて…。みんな、力を貸して!」
「しょ、しょうがないわね!アンタなんかのために、この私が付き合ってあげなくもないんだから!」
美琴は、動揺を隠すかのように腕を組み、そっぽを向く。
だが、その耳は真っ赤に染まっていた。
「涙子、相手はあの殿方ですのよ?もしものことがあっては…。わたくしが、涙子の護衛兼、ファッションアドバイザーとして同行して差し上げますわ!」
黒子も、友情と牽制の入り混じった複雑な表情で協力を申し出る。
こうして、三人の複雑な想いを乗せた、『佐天涙子・勝負服選び大作戦』が始まった。
週末、四人が訪れたのは第十七学区の地下街(アンダーグラウンド)。
流行の最先端を行くショップが軒を連ねる、学生たちの聖地だ。
「涙子はスタイルがいいから、こういうのも似合いますわよ?」
黒子が持ってきたのは、身体のラインがくっきりと出る、少し大人びたワンピース。
「いや、こっちのボーイッシュな方が、コイツらしくていいんじゃない?」
美琴は、ショートパンツにパーカーという、活発なスタイルを提案する。
「データによりますと、男性は『普段とのギャップ』に弱い傾向があるそうです。ここは、ふんわりとしたスカートなどが効果的かと!」
初春は、タブレット端末を駆使して的確な分析を披露する。
試着室で、佐天は次々と服を着替えた。そのたびに、三人の親友は真剣な表情でジャッジを下す。
その光景は、まるでアイドルの衣装合わせのようだった。
そして、数時間に及ぶ試行錯誤の末、ついに運命の一着が決まる。
それは、肩が少しだけ覗くオフショルダーの白いブラウスと、淡いブルーを基調とした花柄のフレアスカート。
風が吹くたびにふわりと揺れるスカートは、彼女の『風』のイメージにもぴったりだった。
普段の元気な彼女のイメージを残しつつ、女の子らしい可憐さと、ほんの少しの背伸びした色っぽさを感じさせる、完璧なコーディネートだった。
「よし、服は決まりね!次は…」
美琴がニヤリと笑い、三人をランジェリーショップへと導いた。
「み、御坂さん!?わ、私、こういうのはまだ…!」
「ばっかね!こういうのは形から入んのよ!見えないところも気合入れなさい!」
結局、美琴に押し切られる形で、佐天は普段は絶対に着ないような、淡いピンクのレースがあしらわれたブラとショーツのセットを購入することになった。
家に帰り、そっとそれを身に着けてみる。
鏡に映る自分の姿は、いつもよりずっと大人びて見えて、恥ずかしさで顔が熱くなった。
(でも…なんで、海斗くんは、あたしを選んでくれたんだろう…)
喜びの裏で、ずっと心のどこかにあった疑問が顔を出す。
美琴さんは、学園都市にたった七人しかいないレベル5の超能力者。
黒子さんや初春だって、すごい能力を持っている。
それに比べて、あたしはレベル0の無能力者。何の取り柄もない。
(あたしなんかで、本当にいいのかな…)
一抹の不安を抱えながらも、佐天は「ううん、楽しまなきゃ損だよね!」と無理やり笑顔を作った。
明日のデートを想像すると、不安よりも、胸のドキドキの方がずっと大きかったからだ。
2.五つの舞台と濡れた秘密
デート当日。
待ち合わせ場所に現れた佐天の姿を見て、海斗は目を丸くした。
「佐天さん…すごく、綺麗だ」
「えへへ、そ、そうかな?ありがと…」
海斗の素直な賞賛に、佐天の顔はリンゴのように赤くなる。
幸先の良いスタートを切った二人のデートは、まず、思い出のクレープ屋から始まった。
「んー、おいしー!」
クリームを口の周りにつけながら、幸せそうにクレープを頬張る佐天。
海斗はそんな彼女の姿を微笑ましく見つめ、そっと指でクリームを拭ってやった。
「あ…」
「ふふ、ついてたよ」
その自然な仕草に、佐天の心臓はまたしても大きく跳ねる。
その後、二人はウィンドウショッピングを楽しんだり、ゲームセンターで遊んだりした。
UFOキャッチャーで、どうしても欲しいゲコ太のぬいぐるみが取れず、むきになる佐天。
「うーん、もうちょっと右かなあ…」
「ちょっと貸してみて」
海斗は、彼女の後ろから覆いかぶさるようにして、その華奢な身体を包み込み、操作レバーに手を添えた。
【佐天涙子の視点】
(ひゃっ!?)
背中に、海斗くんの胸の感触が…。硬くて、広くて、なんだかすごく安心する。
耳元で、「このくらいかな」って囁く彼の声が、直接脳に響いてきて、くらくらする。
彼の吐息がかかるたびに、身体がびくって震えちゃった。
優しい石鹸の匂いがして、なんだか頭がぼーっとしてくる。
「…とれた」
「え、あ、ほんとだ!すごーい!」
気づけば、ゲコ太のぬいぐるみは簡単に取れていた。
でも、そんなことよりも、私は彼に抱きしめられていた感触の方で頭がいっぱいだった。
お腹の奥が、またきゅんって疼いてる。なんだか、下着の中が、少しだけじっとりしてきたような気がした。
【三人称視点】
その後、二人が向かったのは映画館。
上映されているのは、学園都市を舞台にした派手なアクション映画だ。
暗闇の中、隣に座る彼の存在を、佐天は嫌でも意識してしまった。
大きな爆発音に驚いて、思わず海斗の腕にしがみつく。
「わっ!?」
「大丈夫?」
耳元で囁かれ、佐天は自分が彼の腕にぴったりとくっついていることに気づく。
太ももと太ももが触れ合い、彼の体温がダイレクトに伝わってくる。
鍛えられているのだろう、彼の足は硬くて、たくましかった。
(ど、どうしよう…映画の内容、全然頭に入ってこない…)
意識すればするほど、触れ合っている部分に感覚が集中してしまう。
彼の筋肉の感触、体温、匂い…。その全てが、佐天の知らない世界へと彼女を誘っていく。
じわ…と、ショーツの中が温かいもので湿っていくのが、はっきりとわかった。
生まれて初めての感覚に、佐天はパニックになりそうだった。
映画が終わり、外に出ると、空は美しい茜色に染まっていた。
今日一日、海斗はずっと優しかった。重い荷物は持ってくれたし、車道側を歩いてくれた。
どんな時も、私のことを一番に考えてくれているのが伝わってきた。
佐天の中で、海斗への好感度は、とっくに限界値を振り切っていた。
3.夕暮れの告白と初めての味
二人が最後にやってきたのは、大きな川にかかる、古い鉄橋の上だった。
夕日が川面をキラキラと照らし、世界がオレンジ色に染まっている。
なんてことない場所なのに、今は世界で一番ロマンチックな場所に思えた。
「今日は、すっごく楽しかった。ありがとう、海斗くん」
「僕もだよ。佐天さんが楽しそうで、本当によかった」
優しい笑顔。もう、それだけで胸がいっぱいになる。
でも、ずっと聞きたかったことを、今、聞かなければいけない気がした。
「ねえ、海斗くん」
「ん?」
「なんで…あたしだったの?」
佐天は、鉄橋の柵に寄りかかりながら、俯いて呟いた。
「御坂さんみたいに、すごい力があるわけじゃない。黒子さんみたいに、頭がいいわけでもない。初春みたいに、特別な技術があるわけでもない。あたしは、レベル0で…何の取り柄もないのに…。なんで、あたしなんかを、デートに誘ってくれたの?」
ずっと抱えていた不安と劣等感。それが、涙と一緒に溢れそうになる。
すると、海斗は優しい手つきで、彼女の頬に触れた。
「取り柄がないなんて、絶対に言わないで」
真剣な眼差し。佐天は、その瞳に吸い込まれそうになった。
「佐天さんには、誰にも負けない素敵なところがたくさんあるよ。いつも明るくて、周りの人を笑顔にする力がある。友達想いで、自分のことより先に、誰かのために走れる優しさがある。僕が最初に助けた時だって、本当は怖かったはずなのに、友達の前に立とうとしてた。そういう、佐天さんの心が、僕は好きだ」
彼の言葉が、一つ一つ、佐天の心に染み込んでいく。
レベル0であることに、ずっとコンプレックスを感じていた。
でも、彼は、そんな私の内面を、ちゃんと見てくれていた。
「僕は、そんな佐天さんだから、好きになったんだ。僕と、付き合ってくれませんか?」
まっすぐな告白。
もう、涙を堪えることはできなかった。
「…っ、う、うん…っ!」
佐天は、頷きながら海斗の胸に飛び込んだ。
「あたしも…あたしも、海斗くんのことが、大好き…!」
顔を上げると、彼の顔がゆっくりと近づいてくる。
佐天は、そっと目を閉じた。
【佐天涙子の視点】
唇に、柔らかくて温かいものが触れた。
これが、キス…?
頭が真っ白になって、心臓が爆発しそう。
触れるだけの、優しいキス。それだけで、身体中の力が抜けちゃいそうだった。
少しだけ唇が離れて、名残惜しいな、なんて思ったら、今度はさっきよりもっと深く、彼の唇が重なってきた。
少しだけ開いた私の唇の隙間から、ぬるり、と彼の舌が入ってくる。
「んっ…!?」
びっくりして身体が震えた。初めての感触に、どうしていいかわからない。
でも、彼の舌は、私の舌に優しく絡みついて、口の中をくすぐるように撫でていく。
それが、なんだかすごく気持ちよくて、恥ずかしいのに、もっと欲しくなっちゃう。
「ふ、ぁ…んん…かい、とく…ん…♡」
息の仕方も忘れちゃって、苦しくなって、でも離れたくなくて。
漏れる息が、甘い声に変わる。
ちゅぷ、くちゅ、と、水っぽい音が耳元で響いて、ますます頭がぼーっとする。
その時だった。
お腹のずっと奥の方、子宮のあたりが、きゅううううんっ!って、甘く締め付けられた。
「ひゃぅっ♡!?」
びくんっ!と、身体が大きく震える。腰の力が、すん、て抜けて、立っていられなくなる。
それと同時に、下着の中に、じゅわああ…って、温かいものが一気に広がるのがわかった。
さっき映画館で感じたのとは比べ物にならないくらい、たくさん。
「あ、あ、あんっ…♡!」
もう、何がなんだか分からない。気持ちいいのか、恥ずかしいのか。
ただ、海斗くんの腕の中で、身体がとろとろに蕩けていくのを感じていた。
4.約束と、一人きりの夜
「…大丈夫?」
唇が離れた後、腰が砕けてしまった私を、海斗くんが優しく支えてくれる。
私は、彼の胸に顔をうずめて、こくこくと頷くことしかできなかった。
顔、真っ赤なはず。絶対に見られたくない。
海斗くんは、そんな私を笑うでもなく、愛おしそうな瞳で見つめて、家まで送ってくれた。
家の前で、名残惜しくて、なかなか手を離せないでいると、彼が言った。
「佐天さん。明日も、会えるかな?」
「…うん」
「よかったら、僕の家に来ない?引っ越したばかりで何もないけど、手料理、ごちそうするよ」
彼の、お家…。
それって、つまり…。
私の頭の中で、今日最後に感じた、あの甘い痺れが蘇る。
「…うん、いく」
私は、蚊の鳴くような声で、そう答えていた。
玄関のドアを閉めた瞬間、私はその場にへなへなと座り込んでしまった。
心臓はまだバクバクしてるし、足はガクガクする。
キスだけで、こんなになっちゃうなんて…。
ふと、股間の濡れた感触を思い出し、慌ててトイレに駆け込む。
意を決して、今日のためにおろした、勝負下着のショーツを下ろしてみて…私は、自分の目を疑った。
「こ、こんなに…?」
淡いピンク色のクロッチ部分が、ぐっしょりと濡れて、濃い染みになっている。
指でそっと触れてみると、透明な愛液が、とろり、と糸を引いた。
自分の身体からこんなものが出たなんて、信じられない。
恥ずかしくて、すぐにシャワーを浴びることにした。
湯船に浸かって、今日のことを思い出す。
彼の優しい言葉、力強い腕、そして、私の全てを蕩かした、あのキス…。
思い出すだけで、また身体の奥が熱くなる。
私は、無意識のうちに、自分の指を、お股のところに持っていっていた。
少しだけ膨らんだ部分を、そっと撫でてみる。
「んっ…」
小さく声が漏れた。そこから、一番ぷっくりしているところに指を移して、くるくる、と円を描くように撫でてみた。
「ひゃぅ…!な、に、これ…っ」
びりり、と、背中に電気が走ったみたいな、甘い痺れ。キスの時に感じたのと、少しだけ似ている。
気持ちいい…。もっと、触ってみたい。
でも、それと同時に、なんだかすごく悪いことをしているような気になって、怖くなった。
私は、慌てて指を離した。
はあ、はあと、息が上がっている。
(明日、海斗くんのお家に行ったら…もしかして、この続きを…海斗くんと、しちゃうのかな…?)
不安と、期待が、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。
でも、不思議と嫌な気持ちはしなかった。むしろ、期待の方がずっと大きい。
「うふ、ふふふ…!」
私は、湯船のお湯を両手でばしゃばしゃとかき混ぜながら、一人で笑っていた。
明日が、楽しみで、楽しみで、仕方がなかったからだ。
一人の少女が、本当の意味で『女』になるまで、あと、ほんの少し。