猫塚ヒビキに愛されてオナホ狂いで女装癖の包茎よわよわマゾペットに躾られちゃうお話 作:瑚白糖
「お疲れ様、ヒビキ」
日もすっかりと落ち切り星々が顔を見せ始めた夕暮れ時、私は電子音や機械音が絶えず鳴り響くエンジニア部へと足を進めた。
「あ、先生」
私の入室と共に反応を見せた少女は猫塚ヒビキ、私に会釈をすると、すぐに目の前にあった物体に顔を戻し、先程まで続けていた作業に戻っていた。
希薄な反応ではあったが、可愛らしく垂れた耳がぴこぴこと跳ねている辺り、歓迎されていない訳ではないのだろう。
「ふぅ」
手土産に持ち込んだ夕食の入った小袋を談話用の机へ置き、彼女の作業が一段落着くまで待つことにした。
「何買ってきたの?」
「毎日ピザばかりじゃ身体に悪いからね。ほら、お寿司だよ」
「!!」
私が待機してから程なくして、作業を切り上げたヒビキはてきぱきとした流れで後片付けを済また後、私の傍へと腰を下ろした。
「皆はどうだった?」
「今日は向こうで作業するって、2人も差し入れに喜んでたよ」
「そう、良かった」
ヒビキは私が差し出した夕食を手に取った。私も彼女と一緒に夕食へと伸ばす。互いに手を合わせ、隣合わせにしてご飯を食べる。それが生徒でありながら私の彼女のなってくれた、ヒビキにしてやれる共同作業だった。
「扉の修理はどんな感じ?」
「順調だよ。材質は出来る限り硬化したから既製品のロケットランチャー程度ならビクともしない。指紋認証音声認証も取り付けて、侵入者が入って来ようものならレーザー光線で撃退するの。まだまだ」
「それ予算は大丈夫なの……?」
彼女達エンジニア部は子どもながらしてプロフェッショナルな精神の持ち主だ。予算と納期は外す事はない。限られた予算内で厄介な物を取り付けてくるのが難点なのだが……。
「それより先生、今日は何処で寝るつもり?」
「いやぁ、ほんとにね……。まぁ仕事も溜まってたし良い機会なのかなって……」
「ダメだよ先生。ちゃんと寝ないと」
「はは……。その通りだ、ヒビキもだよ」
これが今エンジニア部が仕事に駆り出されてる案件にして私の悩みの1つ、ミレニアム仮眠室の大規模爆破事故だ。今修理中の仮眠室はこの学校での仕事が立て込んでいる時はよくお世話になっていた。
「結局、あれはなんだったんだろうね」
「その事なんだけど、原因が特定出来たよ」
「本当?なんだったの?」
「うん。それがこれ」
ヒビキは引き出しから棒状の何かを取り出し私に見せつける。衝撃的な爆発元に私は言葉を失ってしまった。
「な!?こ、これって!!」
「性玩具……、だね」
互いに少し顔を紅潮させ気まずそうな顔を浮かべる。事件当日、現場には見慣れないシリコンやゴム素材が散らばっていたという。材質の調査を頼んだ所、ブラックマーケット産の電動ディルドという事が判明した。
「それがなんで爆発を……」
「何を言ってるの先生。自爆はロマン、でしょ?」
所謂オナバレ防止の証拠隠滅機能という所だろう。この製作者はセンスがいい。とヒビキはそれが性玩具である事も忘れて弄り始める。そんなヒビキの扇情的な指使いに思わず息を飲む。
「けどなんでそんなものが……」
「先生は知らなくてもいいんじゃないかな」
「ま、まぁ生徒のプライベートに絡んでくるからね」
幸い、被害者の生徒は軽傷でもう既に退院している。キヴォトスの住人と自分の基本スペック差には毎度驚かされてしまう。
「けどやっぱりブラックマーケット、詰めの甘さが感じられる。私だったら…」
「あ、あのヒビキ……、その辺で」
「あっ……うん。そうだね……」
何故人目に付く仮眠室で、それも私の定位置でことに及んでしまったのか、疑問に思う所は沢山ある。ただ、考えると目の前にいる恋人でその光景が映し出されしまう。むらむらと込み上げてくる情欲を振り払うように思考をリセットさせることにした。
「けどどうしようかな、明日も早いからなぁ……」
「ごめんね、先生。もう少しで終わる手筈だから」
「大丈夫だよ、他に緊急な事は沢山あったからね」
仮眠室とは言っても個々の部室や寮を持ってる生徒達は必要としていない。利用者は私だけみたいな物で、修理は後回しにしてもらっていた。一度はセミナーのオフィスで寝泊まりしたこともあったが、その時は会計士達に気を遣わせる結果になり迷惑をかけてしまった。だからあまり人目につかず、身体を休められる場所は無いものかと考えていた所だった。
「だったら……、先生、ここで休んでいく?」
「うーん……、それは悪いかな」
「大丈夫だよ。ここの休憩室は試作品なだけあって仮眠室よりも頑丈。空調も完備されてるし、遮音性、遮光性も完璧。部員毎に自動で部屋分けされるから、プライベートは誰にも侵せない作りになってるの。私もよく使ってる」
「そ、そんな物よく許可されたね……」
とはいえ、この悩みを分かってくれるのはこの場において彼女しか居ない。彼女が乗り気である以上、断る理由も特に考えつかなかった。
「それじゃあ決まりだね」
夕食を終えた後、軽い談笑と言う名の座学を受け、私は彼女のいう休憩室へと案内されるのだった。そしていざ彼女の部屋への入口に立つと、腰が引けてしまう自分がいた。心拍数が加速度的に上がっていく。一度は断ち切った妄想が想起される。ヒビキの事を女性として強く意識してしまってる私にとっては、足を踏み入れては行けない禁断の地のように感じられた。
「ねぇ、ヒビキやっぱり……」
「この先だよ。認証も無しに無理にこじ開けようとすると自爆する仕組みになってるの。認証は済んでるから、自由に使ってね」
「自爆!?ちょっとまっ…!」
力の差は歴然、私は有無を言うことすら出来ず、彼女の個室へと追いやられてしまった。私を自室に押し込むやいや、作業に戻るとヒビキは1人取り残して去っていく。私は自爆に巻き込まれる訳にも行かず、私はただ途方にくれるしか無くなった。
「よし、こんな所かな」
『お疲れ様でした先生。今日はもうお休みになりますか?』
「うん。しっかりと睡眠も取らないと、生徒の見本にもならないし、非効率的だからね」
『分かりました!なら私も寝ないとですね!お休みなさい!』
「そうだね。おやすみ、アロナ」
仕事も一段落着いた事で優秀なナビゲーターも休息に入った。教え子たちの模範となるべき私が働き詰めな姿を晒すのは適切とは思えない。
「あ……そうだった……」
休息を取るべくモニターから目を離した先は、見慣れない異様な景色だった。そして私は思い出す、ここはシャーレでもなく、学校の仮眠室でもない。猫塚ヒビキ、私の生徒であり、私の彼女、一人の少女の部屋の中に私は居た。
「どうしたものか……」
考えてみれば当然の流れではあったとはいえ、彼女の個室に招かれるとは思いもしなかった。子ども同士のシェアハウスならまだしも、異性である私が彼女の部屋で寛ぐなんて倫理的には大問題だ。
「けど、ここまでして貰ったのに、断ったら怒るよな……」
強引ではあったものの部屋を提供して貰った矢先、やっぱり無理だというのも申し訳がない。だからといって寝ないという選択肢は、もっとない。
「研究の為、だもんな……」
休む時は彼女のベッドで眠るように司令を出された。これは彼女にとって研究の一貫となっているからだ。ヒビキは働き詰めで不眠に悩む生徒たちの為に安眠グッズの研究をしている。現に彼女の開発した品物はその需要を満たし今も尚愛用者が増え続けていると聞く。それでいて更なる品質向上を目指し試行錯誤を続けている彼女の姿は目を奪われる程に立派で応援してしたくなってしまう。
彼女のベッドには細工が施されていて、今は彼女が練っている新たな安眠システムが作動する仕組みになっているらしい。その使用感を他人からの評価で精査してみたいとのことだ。だから彼女のベッドだからと気を使って使用しなかったら、それこそ彼女の大目玉を食らってしまう。
「そう、研究の為だ。ヒビキの……彼女の為だから……」
彼女の使い込まれたベッドに、恐る恐る手を伸ばす。正直な所、この光景に私は今とても焦っている。このベッドは本来ヒビキだけの物だ。匂いや汗、彼女の生活が深く染み込んだ物に触れ、包まれようとしている。
「所詮は布団なんだ…何をそんなに意識して……」
そう、何も意識する事ではない。今までだってしてきた事だ。寧ろもっと問題な事だって今までしてきたじゃないか。にも関わらず私の鼓動は激しく高鳴ってきている。
「うっ……」
これは不味い。今更私の本能が、教師としての矜恃が今までにないほどに警笛をならしている。こんな事1度もなかった。私がヒビキを異性として意識してしまっているのか、自制心が働かない。
「ヒビキ……ヒビキの……」
彼女由来の独特な抜け毛が指に絡む。そんな物に触れた私は、理由も分からないまま、とてつもなく湧いてくる情欲に身を焼かれる様な気持ちに陥っていた。
少しでも落ち着こうと顔を上げる。それが間違いだったと気付くのにそう時間はかからなかった。
「そっか……ここって……」
机には丁寧に並べられた整備済みの工具達、同じく規則正しく鎮座された裁縫道具達。クローゼットの隙間からからは彼女が熱心に作り上げたコスプレ衣装が見え隠れしている。
過去に見たチアリーダー服に、彼女が熱弁していたキャラクターの衣装、中には目のやり場のない際どさを感じさせるものまである。これらを彼女が着たらという淫らな妄想に囚われ呼吸を荒らげてしまう。
ありとあらゆる空間が彼女の色に染め上げられている、そんな事実を理解してしまった私はもうどうにかなってしまいそうだった。
「ヒビキ……ごめん……」
彼女の使い込まれた枕に顔を落とす。その瞬間彼女から染み込んだ強烈な色香が鼻腔を擽ってきた。意識するなと頭に念じても止められない。気がついた時にはその枕に埋もれるようにして彼女のベッドへと抱き寄せられていた。
「はぁ……はぁ…………」
分かっている。こんな事は間違っている。私は彼女の先生だ。生徒の先ゆく道標となれる存在でないといけない。子どもたちに欲情し、その性欲の捌け口として利用する大人なんてものは唾棄すべき在り方でしかない。
「ヒビキ……ヒビキ……!」
今まで抑えてきたつもりの自制心がここにて大きく揺らいでいる。なんて情けない姿なのだろう。こんな自分を愛する生徒に見せられない。何度も何度も自身を叱り付ける度に、その欲求は加速する。止まらない情欲はいつしか抑えきれない物になり、窮屈になった服を脱ぎ捨てていた。
「はぁ……!はぁ……!」
そして、生徒達に見せられるはずのない粗末な下半身を握りしめ、彼女の色香を貪るようにして扱き立てしまった。
「ごめんね先生。ちょっと聞きたいことがあって、まだ起きて………」
「………えっ?」
来ないはずの無い、最愛の訪問者が顔を見せる。理性を失いまともな判断さえ出来なくなっていた私は無様な姿を見せびらかしていた。
「ま、待ってくれ!ヒビ…!」
情けなく呼び止める私の声は届く筈もなく、ヒビキは一目散に逃げ去っていく。彼女の自室に静寂が訪れ、誰も居なくなった扉の前に呆然と突っ伏していた。
「ごめん……ヒビキ……」
生徒を前にして最も見せてはならない姿を晒してしまった。そんな事実に絶望をしながらも、何故か私の下半身は萎える事はなく、さらにも増して腫れ上がっている。
今も尚立ち込めている正気を奪う程の色香の中、快楽を貪りたいする誘惑を跳ね除け、脱ぎ去った衣服も着直す事にした。そして距離を話されてしまった彼女に誠心誠意の謝罪をしたいが為、少しでも興奮を落ち着けようと息を整えようとしていた。そうして幾ばくかの呼吸の後、私の意思とも関係なく、閉まっていた扉が動きだした。
「せ、先生……」
「ひ、ヒビキ……」
私の愛する少女、猫塚ヒビキが帰ってきてくれた。顔は真っ赤に染まり、俯いているため前髪に隠れたその瞳はどこに向いてるのか分からない。普段は垂れたふさふさとした垂れ耳は見たこともないぐらいに跳ね上がり、同じく触り心地の良さそうな尻尾もピンと高く張っている。相当な程に緊張しているのがよく分かる。
「ご、ごめん、ヒビキ……」
「………………」
「み、見たかな……私の……」
「言いたいことは分かる、答えはノーだよ」
「そ、そうか……」
ヒビキは扉を背にして凍りついたように動かない。私の息も整わないまま、気まずい時間がただただ流れ去っていく。情けなくも沈黙に耐えられなくなった私は、敗れ被れに土下座に持ち込もうかとした矢先、彼女の方から動きがあった。
「ね、ねぇ先生、 今まで……、我慢してくれてたの…?」
彼女の問に息が詰まる。今までに無いほど窮地に立たされていると言っても過言では無い。
「ち、ちが……」
「違うの……?」
「……………………」
「私以外の生徒にもそんな事してたの…?」
「そ、それは無い!ヒビキじゃなかったら!こんな事は……、あっ……」
「そ、そう、なんだ……」
再び気まずい静寂が訪れる。焦りからか、本心からの言葉が漏れしまう。本心だからこそあってはならないのだろうが……
「ごめん……ヒビキ…やっぱり私達…」
「ごめんね、先生。私、なにも分かってなかった」
「別れ……えっ?」
うじうじとしている私を尻目に、彼女は私をベッドまで運び座らせる。そして私の股間に顔を寄せるようにして床に屈めていた。
「我慢してたんだよね?」
「だ、だめだよ……」
「私も、貴方の彼女だから……、やれる事をやりたい」
「ダメだって!ヒビキ!」
私の制止も虚しく、ヒビキは私のベルトに手をかけ、流れる様に脱がしていく。そしてズボンを脱がされた私は下着越しに張り上げた股間を彼女を見せつけるような姿を晒してしまった。
「私だって知ってるよ。男性器、ペニスを扱いて、精液を出させると落ち着くんだよね。少し勉強したことあるから」
「勉強って一体……、と、とにかくダメだっ……あぅっ!」
「へぇ、こんな感触なんだ。初めて触るから」
「や、やめ!」
ヒビキの靱やかな指が、下着越しに私のペニスに絡めだす。下着の上からでもわかる彼女の指先から伝わる快楽に私の言葉が遮られる。
「凄い張ってる……。テントっていうんだっけ、辛そうだし、脱がすね」
彼女の言葉に嘘は無い。おそらく本気で下着を剥ぎ取りに来ている。けど、私にだって他人に見せられない理由がある。今ここで抵抗しなかったらそれさえも奪われる。そう私の本能が感知した。
「そ、それ以上は……、だ、ダメだよ!ほんとにダメだって!」
「私が良いっていってるんだから、これ以上の抵抗は非効率的だよ」
「み、見ないで!!」
力でさえも叶わず、私に出来たる事は餌を待つ子どものように泣き叫ぶことしか出来なかった。
「こ、これって…………」
今まで誰にも見せてこなかった、私の包皮に覆われた惨めなペニスを前に、ヒビキは目を丸くして完全に凍りついていた。
「やめてって……、言ったじゃん……」
「え、えっと…………」
どんな生徒にも見せたことも無い姿で懇願する。ヒビキの動揺した目が私にも伝わってくる。そう、私のペニスは包茎というものだ。本来剥き出しになってる筈のペニスは包皮に覆われ、勃起した今でさえその包皮は決して剥けることはない。最悪の個体と言ってもいいものだ。
「知ってるんだろう、ヒビキ……。これが、私なんだよ……」
「う、ううん……、初めて見た……。け、けど資料で見たのとは変わらない、はず……。確か……」
「や、やめ!」
ヒビキの震えた手が私のペニスを握り締める。そのまま方向にゆっくりとグラインドさせ、亀頭に被さる包皮を向こうとし始めた。
「痛っ!」
「え!?えっ!?」
「い、痛い!やめて!」
狭い包皮の先と敏感過ぎる亀頭に激痛が走り、私は涙目になりながら取り乱したまま情けない悲鳴を上げる。ヒビキも私の反応に驚いたのか、手を離し心配そうにこちらの顔色を伺ってくる。
「ご、ごめんね、先生。そんなつもりじゃなかった……」
男性器というのは基本、勃起時にも包皮が剥ける仕組みになっている。にも関わらず私の物は包皮が狭く、完全に剥くことが出来ない。無理に剥こうとすれば裂けてしまい出血は免れなられない。そして皮に被さった亀頭も外部からの刺激に弱く、普通の男性に得られる快楽を得られない。更には汚れが溜まりやすく病原菌の温床ともなっているため、性行為は不可能と行ってもいい。
「そうなんだ……、先生がそんなに……」
「笑ってくれよ……情けないよな……」
大人になっても尚積み重ねてきた私のコンプレックスを、自分と比べてもまだまだ子どもでもある少女に打ち明ける。羞恥心と初めて得られた謎の開放感に情緒が乱れ、彼女を前にして涙を抑えきれなくなっていた。
「なぁ……ヒビキ……」
こんなみっともない姿、誰であろうと幻滅する。私が彼女の立場なら多分耐えられない。だからもう彼女のとの関係はこれまでだ。未来ある彼女に夢を見させようとした罪はもう取り消せないけど、少しでも彼女に明るい未来を見せてあげなくては行けない。だから先ずはこの関係を終わらせる。
だが、別れ話を切り出そうとした瞬間、思いもしない反応を見せつけられた私は、私はその言葉を止めてしまった。
「ふふ、そうだったんだね」
ヒビキはこんな私を前に微笑んだ。その笑顔はまるで万物をも慈しむ聖母のような柔らかさだった。
「大丈夫だよ。大丈夫」
ヒビキは立ち上がり、怯んだ私を静かに抱き寄せた。耳元で囁かれる迷い子をあやす様な優しい声、零距離から発せられる彼女の色香が、昂って暴走しかけていた私の心を鎮めてくれているようだった。
「私ね、貴方のこともっと知りたいと思ってた。だから私は貴方を選んだの。ちょっと驚いちゃったけど、嬉しかった。先生のそんなところが知れた事が。だって、私は貴方の彼女なんだから」
「ヒビキ……でも……」
「これからも教えて欲しい。恥ずかしい事も、皆が知らないことも……、少しずつでいいから、ね?」
「………………うん」
「落ち着いた?」
「うん…………」
彼女の献身のおかげか、私の精神は落ち着きを取り戻し、溢れんばかりの涙も次第に治まっていった。
「ありがとう……、ヒビ……?」
紅潮した笑顔、熱を帯びた吐息、下半身くすぐられるかのような僅かな感触。冷静になったせいか、見えなくなっていたあらゆる情報が頭の中に入ってくる。私の身に置かれた状況を思い出した。
「先生、痛かったら教えてね」
「や、やめ……うぅ…」
ヒビキは抱擁を解くことなく私のペニスに指を絡める。そして優しく、緩やかに包皮ごと扱き始めた。刺激を最大限に抑えられた優しい手さばき、もどかしくも蕩けるような快楽を受け、彼女の赴くまま身を委ねた。
「先生、こういうのは初めて?」
「うん……」
「そうなんだ。憧れたこともなかったの?先生なら私以外にも迫る女の人はいそうだけど」
「あ、あったよ……でもダメなんだよ……、こんな私じゃ……」
ヒビキは私のペニスを弄りながら耳元で囁くように質問を重ねる。快楽という飴を目の前に吊り下げられた私はその報酬欲しさに、素直に答えを話していた。
「なら先生、いつもはどうやって慰めてるの?」
「一人で隠れて……、自分の手で……」
「確か男の人用の淫具もあるって聞くけど、そういうのは使わないの?」
「つ、使えないよ……。だって私の…、こんなんだし……」
皮を剥げない以上、そういった行為は全て苦痛の対象になる。こんな下半身である以上、満足に快感を得られない。そんなみっともない告白を赤裸々に語らされていた。涙が出てくるほどに惨めな気分だ。それなのに自分でも分かってしまうほどに酷く興奮し、粗末なペニスを張り上げていた。
「泣きそうなのに、硬くなってるね」
「あぅぅ……」
彼女な繰り出すしこしこと優しい快感に理性をとかされていく。不甲斐なく、悲しい筈なのに、それが何故か気持ちいい。いつまでも味わっていたいと錯覚する程に。
「綺麗な手じゃないかもだけど……気持ちいい?」
「気持ちいいよ……あぁ……」
「ふふ、嬉しい」
ヒビキの掌は火傷痕や切り傷で、同級の生徒と比べたら綺麗な物とは言えないのかもしれない。材料の加工や機械の組み立ての際に怪我をしてしまうからだ。
彼女はそれを自身の未熟さ、魅力の欠如として気にしているが私にはそれがとても美しいものに見えていた。その傷は彼女の更なる伸び代でもあり、努力を重ねてきた物語であるからだ。
「気持ちいい……気持ちいいよヒビキ……」
そんな何にも劣らない美しい芸術品が今は私の粗末なペニスを握り締めている。あまりにも不釣り合いな奉仕行為により一層自身の矮小さに気付かされる。有り得ない、あっては行けない背徳感で脳がショートしてまうかのような快楽へと変貌していった。
「汁が垂れてきたね。こんなにヌルヌルしてるんだ」
「み、見ないで……」
包皮の先から垂れてきた先走り汁を指ですくい、興味深く観察される。快楽を享受した証を目の前で広げられ、羞恥心のあまり直視出来なかった。
ヒビキは我慢汁を潤滑油代わりに私のペニスに塗り広げる。次第に責めを激しくなる。にちゅにちゅとした淫らな水音が私を更に掻き立てる。
「あぁ…、や、やめ……これ以上は……!」
「気持ちいい?出しちゃうの?」
シコシコと竿を優しく、そして激しく扱きたてる。彼女の掌が包皮越しの亀頭に刺激を与える。射精させようとする容赦ない責めを前に、私は無様にも屈し彼女の掌に救いを求めた。
「い、いく!イッちゃう!」
「出して、先生の射精私にも見せて」
「あ、あぁあぁぁぁ……ッ!」
全身をガクガクと震わせて情けない悲鳴を上げる。耳元で囁かれた誘い声に誘われるまま、溜め込んでいた精液がドクドクと噴き出した。人前での射精、それも他人の手によるもの。あらゆる要因によって増幅された快感は制御を超え、とめどなく溢れだした精液が彼女の網タイツに覆われた太ももを汚し尽くした。
「す、凄い…。熱い、それにドロドロ……」
すっかりと体力を使い果たした私は少女の元へ倒れ込む。耳元で僅かに感じる、彼女の恍惚とした吐息が全身を震わせる。
「大丈夫?射精は体力を消耗するって聞いてるよ」
「ごめん……ごめんなさい……」
「先生……。ふふ、大丈夫だよ。私がいるから」
完全に腰が抜けてしまい身体が脱力しきっている。なすがままに精を撒き散らした無力感と罪悪感に全身を震わせる事しか出来ない。そんな情けない私を前にヒビキは私の背中を優しくさする。
「気持ちよかった?」
「うん………」
まるで泣きじゃくる少年をあやすかの様な声色、そんなヒビキの慈愛を求め、私は彼女に身を委ねる。そこに悩み多い生徒達の道行を示し、彼女らの求める理想の大人を演じる先生としての姿はあるはずも無かった。
「ごめん……、眠くなっちゃって……」
「うん、いいよ。私が見ててあげるから」
すっかりと力を使い果たした私はヒビキの胸の中で意識を落とした。彼女の見せる母性の様な何かに包まれたこの瞬間は、何事にも代えがたいほどに気持ちよかった。
「おやすみ先生。また私が、気持ち良くしてあげるね」