怪獣8号のキコルとミナが怪獣9号に監禁され、快楽で神経も脳も心も改造されちゃう話 作:a-su
【研究記録】
実験体♯001 -
- 身体的反応:予想以上に敏感
- 抵抗の強さ:理性的な分析を試みるが、アンドロステノン類似体の投与により思考停止
- 特記事項:羞恥心が快楽を増幅させる興味深い反応
実験体♯002 -
- 身体的反応:初期は鈍感だが、閾値を超えると急激に反応
- 抵抗の強さ:精神力による抵抗を試みるも、二時間で受容の兆候を見せる
- 特記事項:プライドの崩壊が精神的ダメージを増幅
金属がきしむ音。どこか遠くで響く、機械の低い
私──
けど分からない。意識がもうろうとする。
いつ朝になっていたんだろうか。あの夜は、本当に昨日? もっと前なのかな。
任務はどうなっちゃったんだろ。防衛隊の仲間は、生きているんだろうか。
何も解らない。まだ悪夢の中にいるみたいだ。
けど皮膚の感触で、粗末なベッドに裸でうつ伏せになってるのは分かる。湿気ったシーツが気持ち悪い。結んであった髪もバラバラみたいだ。
「はーっ……はーっ……はーっ……」
体は深呼吸を繰り返しているけど、手足は動かせない。酸素を取り込む腹筋や喉が自分じゃないみたいに感じる。
まるで、誰かが私の体を動かしているような。
「おヤ? あー……実験体002号、起きたかイ?」
すぐ近くから、あいつの声が聞こえた。
「怪……獣、9号……」
首をもたげると、視界の上の方に、あの顔がある。奇形のエリンギに目と歯をつけたような気味の悪い顔。他は見えない。視野がひどく狭い。
ソレがずぅっとそこにいたって、声を聴かなくてもわかってた。古びた木材のような特有の菌臭──ゆうべ、私たちが吸い込まされた微細胞子の
ベッドのすぐそばで、怪獣9号が私を見下ろしているんだ。
「違うだろウ? 実験体002号、ボクをなんと呼ぶべきカ、君にも教えたはずだ」
9号が腕に相当する部位から触手を伸ばし、私の首筋に触れる。
じわり。皮膚の感覚が鈍くなる。
つぷり。極細の何かが皮膚を通り抜ける。
もぞり。皮膚の下で私の何かを探られている。
「ひぃ……やめ、やめろ……」
「もう遅イ。すでに末梢神経と接触しているヨ」
左手の小指から痺れが始まって、
手首、肘、肩、そして心臓へ。
ドクン、ビリビリ、ドクン、ビリビリ。
脈打つたびに、痺れが全身に送り出される。
「あとは、性感を制御する骨盤神経への信号伝達を確立するダケ……ほら」
ドクン、ビリビリ、ドクン、ビリビリ。
私の口が勝手に開き、腹筋が自動的に声を絞り出す。
「あっあっあっ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ」
ああ。どうしてこうなったんだっけ──
私ともう一人の仲間は、廃工場の奥へ進んだ。空間に漂う微細な粒子のせいなのか、通信機のノイズがひどい。
足を進めると、視界の端に見慣れた背中が見えた。それは私たちの追跡対象であり、少し前に姿を消していた
呼びかけるが、彼は振り返らず闇に溶け込んでいく。漂う粒子の濃いほうへ、濃いほうへ。
だけどガスマスクのアラームは一度鳴ったきり沈黙していたから、私たちは息を切らせて追いかける──そこで気づくべきだった。
「痛っ」
首筋に突き刺さった、細い、髪の毛みたいな何かの感触。
『やア、防衛隊の女性隊員さんたち』
振り返った瞬間、エリンギみたいな頭が視界いっぱいに広がって。
急に景色が歪んだ。
痺れが一気に体を駆けめぐり、視界が赤黒く揺れる。
『あー……こういう仮説が、アる。人間の弱点として最大のモのは、快楽を拒絶できなイこと、ではない。快楽によって自己ヲ定義し直してしまウことだ、と。僕はそノ実態を、君たちの肉体デ確認しようと思ウ』
私はうめくこともできず、意識を闇に沈められた。
「あっあっあっ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っあ゛っあ゛っがががっ」
「逆らう必要はナいんだよ002号。僕の言うトおりにすれば気持ちよくなれる」
「きっ、きききっ、気持ちよくよくよぐっ」
「従順になれば気持ちヨく、抵抗すれバ苦しい。それだけノことさ……ほら、息を吸って」
「はーっ、はーっ、はっ、はっ、はっ」
「言いなサい。その息を使ウんだ」
「はっ、はっ、あっだめ、だめ、だめ、だめだめだめだめだめ、んっ──────—ふぅう゛うぅぅぅ……!」
私の中で、全てがめちゃくちゃになっていた。
9号の声はレモンの味がする。
触手の感触はピアノの和音みたいに響く。
シーツをかきむしる爪の痛みは虹色に見える。
腰回りから体のすみずみに流れる快楽が焦げ臭い。
「さあ思い出セ、002号。僕をなんと呼ぶんダい?」
わたし私ワタシ四ノ宮シノミヤ002号?
力カラちからカラ力ちちチチ父?
ちがうチガウ違う血が鵜おおお父様ぁぁぁ──
「──はい『お父様』っ、私は思い出しましたっ」
違う、こんなの私の声じゃない。
でも確かに私の喉が震えて、舌が動いている。
私は屈服する。屈服した。屈服するだろう。
今、いつ?
お父様と呼んでしまう。呼んでしまった。呼ぶことになる。
全部、同時に起きている──
「実に興味深いデータが取れているヨ、002号。史上最高の逸材は伊達じゃあないね」
「ありがと、ありがっ、私で実験してくれてあ゛っ、ありがとうございます『お父様』っ」
弱い……なんて無様さ。四ノ宮の名が泣いている。防衛隊員としての誇りが崩れていく。
だけどソレを父と呼んだ瞬間から……つい昨日まで知らなかった種類の痺れが、脊髄から全身へと拡散してしまっている。
「ははは……よくできマした。いいコだ」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡」
褒められた──同時に、ひどく原始的な感動が体のすみずみにまで満ち満ちる。
私の口元が笑みの形にゆがむ。舌が突き出て、唾液がこぼれる。
「そう、従順になれば気持チいい。繰り返シたまえ」
「従順になると、とっ、気持ちイイぃぃぃ……♡」
腰から下がけいれんする。自分の体じゃないみたい。私のいうことは全く聞かないのに、忌まわしい怪獣の褒め言葉に喜び、ピクピク、カクカクと震え続ける。
「だが抵抗すれバ苦しい」
「抵抗いやぁぁ……苦しいのいやぁぁ……!」
涙がいっぱい出た。目の焦点も、歯の根もぜんぜん合わない。
「それでいい。では今度ハ大きな声で、『お父様』と呼ンでごらん。この工場の外マで聞こえるくらいに」
「はっ、はっ、それいやっ、だめ、聞かれちゃうっ、聞かれちゃうからぁっ──—」
「抵抗しても無駄ダよ。意味ガない。だって君が囚われていることハ、すでに防衛隊も把握している」
「あっ……」
「だが助けハこない。誰もこの擬態空間には入っテこられない。無駄ナんだ。無駄、無駄……」
ああ……じゃあ、いいか。いいんだ。
しょうがないんだ、こうするしかない。
抵抗すれば苦しくて……従えば、気持ちいいんだから。
「──ぁ…………ああぁぁぁ♡ お父様ぁぁぁっ♡」
私は涙を流しながら、どんなキツい訓練でも出したことのない声で叫んだ。
「経過良好──そう、昨夜のことを覚えているかイ? 最初の30分間、君は実に勇敢だった。『殺せ』『防衛隊をなめるな』と威勢がよかったネ……だけど僕の胞子が呼吸器系、粘膜、皮膚かラ浸透し終えたとき、君の女性器ハ充血量320%に達していた」
「お、覚えて……ませんお父様……」
ウソついちゃった。
こんなの完璧じゃない。
情けない。恥ずかしいよ。
顔が燃えちゃう。耳まで熱い。
でもその熱さが、なんでか心地いい。
情けないほど、恥ずかしいほど、体の芯が疼く。
「ホう? 否定した後に『お父様』を付けた。素晴らしい条件付けの成果だ。最初の30分間、君は僕を『化け物』『エリンギ野郎』と罵っテいたのにネ」
「ご、ごめんなさいごめんなさい……!」
「いいヨ、昨夜と同じだ。否定しながらも服従する、この認知的不協和が無意識下で服従を肯定させ、快楽受容体の感度ヲ上げる──少し、試してみようカ」
触手の先が首筋を離れ、体の前の方へ。細い先端で胸の付け根を撫でられると、乳首がピンと尖った。
「はあぁ♡」
リンゴくらいに膨らんじゃって、訓練でも戦闘でも邪魔になる脂肪のかたまり。その先端が、ザラついたシーツとの間でたちまち固くなる。ぜんぶを委ねたくなる心地よさを生み出す。
「どうだい? 君が乳房からの刺激によって視床下部から分泌する
「わ、分かりませんお父様……」
「これでモかい?」
「あっ、ちくび直接っ♡」
すりすり
さわさわ
くにくに
乳輪の根元を触手で縛りながら乳首を刺激される。もう情けない声しか上げられない。
「やだっ♡ んっ♡ いやっ♡」
「ほら。現在の君は、
すりすり。
羽毛のように、乳首の表面を触手が撫でる。
直線の動きで、乳輪の周辺から根元、乳首の先端へ。
繰り返し、繰り返し、微かな力で繰り返す。
「んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「1時間が経過した頃、君は混乱していた。『なんで怪獣の声が心地いいの』と。2時間後には、僕に触れられることを『嫌悪』ではなく『期待』するようになっていた。3時間後──君は僕に『許して』と懇願した。防衛隊の隊員である君が、怪獣である僕に」
さわさわ。
もどかしいと思い始めると、撫で方が強くなる。
膨れ上がった乳輪と乳首の表面とをくるくると回転しながら、何度も何度も撫で回す。
「あんっ♡ やっあっあっ♡」
「4時間目、君の抵抗は『形だけ』になった。口では拒否しながら、身体は僕の接触を求める。5時間目、君はフェロモン受容体の導きで、初めて『もっと』と口走った。その瞬間、君の表情には……絶望、恐怖、困惑、そして隠しきれない恍惚がにジんでいたよ」
くにくに。
乳首の表面が麻痺し始めると、摩擦は圧迫に変わった。ごく弱い力で、根元から先端へ、何かの液を絞り出すような動きで乳首をしごく。
「あんん~っ♡ あんん~っ♡」
「そして6時間目──今朝の4時23分、君は完全に陥落した。『気持ちいい』と認めた。僕の命令通り、『お父様』と媚びた。そしてオピオイド受容体の働きで
「イヤぁぁぁ~っ♡ 思い出すのイヤぁぁぁ~っ♡」
抵抗は形だけ。口ではいやいや、体はぐいぐい。
私は悶えた。悶えている? 悶えているみたいだ。どこをどうされても快美なパルスを発電し続ける乳首と乳輪、そこを起点にして虫か、魚か、なんにしろ人間ではないものみたいに、裸の体をくねらせる。
「こうしてStage-1、初期支配は胞子による全感覚系の変調、神経接続の確立、疑似フェロモンへの条件反射形成──6時間の工程とそれらを定着させる1時間の睡眠を経て完了した。僕の予定通りにネ」
すりすり
さわさわ
くにくに
「やだっ♡ んっ♡ いやっ♡ んっ♡ んっ♡ あんっ♡ あっ、あっあっあっ♡ あんん~っ♡ あんん~っ♡ いやぁぁぁ~っ♡ やだぁぁぁ~っ♡」
怪獣に降伏する防衛隊員。
キノコに愛撫されて甘え声を上げる少女。
昨日までは吐き気さえ催しただろう自己認識。
そして心の矛盾。
悔しいけど、気持ちいい。
怒りで目がくらむけど、幸せ。
殺したいほど憎いけど、可愛がってほしい。
自分が真っ二つに引き裂かれてしまいそうで──。
「ならバ降伏すレばいい。昨日のヨうに」
……そうだ、甘えればいい。可愛がってもらおう。幸せを求めよう。気持ちよくなろう。
いいじゃん。どうせ昨日しちゃったんだから。
「も、もっと……もっとクニクニしてぇぇぇっ♡」
ぷしっ、ぷしっ。
生あたたかい何かが下半身から噴き出している。
「人間の矜持というのは実にもろい。前頭前皮質の機能がすでに40%低下してイるのだ、もはや理性的な判断などできマい。さあ、言いたいことヲ言ってみたまえ」
「お父様ぁ~っ♡ 乳首もっと可愛がってぇ~っ♡」
私、四ノ宮キコルは、何かの分泌液でぬめる簡易ベッドの上で、怪獣キノコに嬲られて悶え続ける。
自分でもはっきり分かった。手遅れだ。私はすっかり「実験体002号」になってしまっている。
「──ははは! は は は……残念だが君にばかり構ってはイられない。実験体001号の仕上げ作業が残っていルからね」
「ああ、やだぁ、そんな……ぁ?」
視界の端に、ベッドがもう一つあった。錆の浮いたパイプベッドの上に、何かがいる。
黒くてさらさらした何かと、白くてふっくらした何かでできた、かたまり。人? もの?
「さあ、起きたマえ001号」
「あー……ぅー……? はー……はー……」
動いた。息をしてる。001号は人だ。
001号。そう。そうだった。昨日、9号に捕獲されたのは私だけじゃない。
──そう言えば、彼女の黒い髪に憧れていた。無駄のない体つきを尊敬していた。成熟した女性らしさが、本当はちょっぴり羨ましかった。
でも私と一緒に任務へ参加して……9号に捕獲されて……同じことをされた。胞子を吸い込まされ、極細の触手を神経に接続されて……。
だけど、誰?
9号が触手を伸ばし、001号を仰向けにする。
顔のパーツが目に映るけど、誰なのか分からない。よく知る人に見えたけど、違う何かに見えている。
裸の肌は白い。だけど私と同じように、あちこちが赤く染まってる。同じように、小刻みに震えてる。
「はー……はー……」
力なく上下する胸は、私よりずっと大きい。9号が言ってた数字、なんだっけ。96センチ?
そんな数字が頭に焼き付いてるのは、きっと9号が評価していたからだ。『母乳の出が良さそうだ。実験後は繁殖試験に回そうか』って。
「君は誰かな、001号。今もまだ、防衛隊第3部隊の亜白ミナ隊長だろうか?」
ミナ……ミナ? その名前、知ってる。体力が尽きるまで一緒に走り続けたことがある、ような。
001号がのったりと首を動かし、9号を見上げる。
「
「おヤオや? 001号は僕を8号と誤認しているのか。しかも時間感覚の歪曲が起きていルようだ。アンドロステノン類似体を海馬に投与しすぎタかな?」
──ああ、壊れちゃってるんだ。私より先に。
どうしてだろう。
どうしてだろう。
どうして……。
『その子に手を出すな! やるなら私を──』
『大丈夫だ、大丈夫だぞ、きっと助けが──』
『何だこれ、知らない、こんなの知らないっ』
『あっあっあっ、あ゛ひっ、あ゛ひっ、あ゛ひぃっ』
それは、私をかばってくれたから。
私より先に、私より長く実験をされたから。
どうして忘れていたんだろう!
001号は亜白ミナ隊長だ。冷静沈着で笑うことすら珍しいけど、好きなものは猫や甘いもの、お風呂、あとなぜかスルメ。防衛隊最強クラスの実力で、容姿の良さもあってテレビで特集されたこともある、日本のスーパーヒーロー。
「カフカくん……♡ カフカくん……♡」
──前はそうだった。もう違う。
001号は私の『お姉様』だ。私より先に9号から実験を受け、同じように9号をお父様と呼ばされた。
だからお姉様だ。私より先に生まれてきて、私より先にいなくなる人だから。
「しまっタなぁ。すでに目が正気でハない。このまま短期記憶をループ化し、僕が8号に成り代わるしかナさそうだ」
9号の胴体下部がぞわぞわと波打ち始めた。のたうち回りながら形成されていくソレは、私にとって初めて見るものじゃない。動き方や感触、温度や粘り気をすでに知ってしまっているものだ。
形はエノキに似ている。先端は丸くて柔らかく、傘の部分はかなり固い。長さと太さは、私の腕くらいはある。しかも、ゆらゆら、くねくね、予測できないリズムで動く。
表面には無数の穴があって、ひくひく動いてて、何かを分泌してる。透明で、でも少し濁った粘液だ。
じゅわ、じゅわと液が増えるにつれ、土臭い匂いが立ちこめていく。吐き気のする、でも甘い、腐った果実のような匂いが──。
「あ……っ♡」
お姉様が目を輝かせ、鼻の先をひくひくさせる。
物欲しそう。昨夜のことを思い出してるんだ。
分かるよお姉様。だって、私も同じだから。
お腹の奥がきゅうって収縮しちゃうよね。
空っぽな場所を何かで埋めたいよね。
すごく嫌だけど、気持ち悪いけど。
でも、入れてほしいんだよね?
「さあ001号、脚を開きたまえ」
「うん……♡ きてぇ……♡」
お姉様が仰向けのまま両脚を開き、ハグを求めるように両手を伸ばす。
9号がその上に覆いかぶさる。2人分の体重を受けて、ベッドがギシリと悲鳴を上げた。
9号はそのまま動かない。だけど大きなエノキが独立して動き、お姉様の下の毛をかき分け、股の間を粘液で濡らしていく。
「あっ、カフカくんっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「ふむ、膣口はまだ収縮しているネ。肉体は今後も実験に耐えられそうだ」
「はやく♡ カフカくん、はやくぅ♡ ちょうだいっ、それちょうだ、い゛っ♡ お゛っ♡ お゛お゛っ♡」
ぬぷっ、ぬぷぷぷと、エノキの先がお姉様の中に消えていく。やがて何かに当たって一度止まる。
そしてぬぽっ、ぬぽっと出入りを始めた。
「あ゛っ♡ はぁぁあ゛ン♡ カフカく゛ぅぅんッ♡」
「内部の蠕動が活発で、濡れるノも早い。素晴らしい生命力だネ」
聞いてられない。耐えられない。恩人を犯されて、私の喉から叫びがほとばしる。
「ああ、ああ~、クソ、クッソォ……!」
頭の中が怒りで真っ白。だけど、少しずつ、ピンク一色に染まっていく。
だって
私の怒りはミントの香りがして、羨ましさがドラムの低音みたいに内臓を揺らす。最低な気分なのに興奮してる。
「あ~~っ♡ あ~~っ♡ あ~~っ♡」
「クソ……クソォ……ああ、でもっ……」
私の体が勝手に受け入れ態勢をとっていく。仰向けになって脚を開き、腰をへこ、へこと揺する。
ダメ。これはダメ。人間として、生物として、間違ってる。
「クソォ……ああ、でも、でもっ、欲しいっ……♡」
だけど実験体002号としては正しい。これが正しい。
羨ましい。いや、気持ち悪い。でも、羨ましい。
私の中で、人間と実験体が引き裂かれていく。
ぎしぎし、ぎしぎし。へこへこ、へこへこ。
「んおっ♡ おっ♡ お゛~~っ♡」
お姉様も、汗まみれになりながら腰を揺すっている。
ぎしぎし、ぎしぎし。へこへこ、へこへこ。
二つのベッドが一定の速度できしむ。
「お゛っ!? イっ♡ イやっ♡ カフカくんっ、ぁぁぁそれダメそれダメ奥ダメっ」
お姉様の声が切羽詰まる。全身の筋肉が緊張してギュッと固くなり、のけ反っていく。
きっとキノコの動きが、前後動からかき回す動きに変わったんだ。お姉様の入口を支点に、ぐるり、ぐりぐり、ぐるり、と一定のリズムで動き続け、子宮の入口を刺激してるんだ。
「おお゛~~~っっ! それダメそれダメ許してッ、しきゅーにちんちん気持ちよすぎるからぁっ~~~! ぁお゛~~~! ゆるじでぇ~~~っっ!」
昨日の夜もこうだった。代わりばんこに、時には同時にキノコで女性器を犯された。泣いてわめいて許しを乞うて、最後は自分から求めさせられた。私たちを可愛いとも好きだとも愛しいとも思いはしない怪獣に、媚びへつらうしかなかった。
「お゛っお゛っお゛っ、ゆるじで、もっいぐイぐイきそう、ダメいぐダメダメいぐいぐっ、ゆるじでだめなのっイッちゃうイッちゃうイッちゃうからっ」
ベッドが軋む音が間隔が短くなる。お姉様はダメダメと繰り返しながら性急に腰をカクつかせ、乳房を卑猥に揺らし、黒髪を振り乱して絶頂を求める。発情期の動物みたい。
だけどそれしかできないんだ。9号のキノコはそれくらい気持ちイイから。先端の膨らんだところがナカのザラついた場所をこする度、骨まで溶けそうになっちゃうから。そうなったら逆らえないのが女の子なんだって、私たちは一晩かけて9号に気づかされたから。
「では001号、私の体液ヲ膣から直接投与する。分泌腺から直接吸収された怪獣細胞は海馬に到達し、君のエピソード記憶形成を妨害シ続ける。短期記憶がループ化され、君の脳内でハ「今」が永遠に続くだろう」
「おっ、おっおっおっ、い、い、い、ぐっ……!」
「感謝したまえ。君は永遠に8号と愛し合えるのだ」
「ん゛ん゛~~~………………っっっ」
ああ……お姉様の全てが止まった。脚をピンと伸ばし、折れそうなほどのけ反って、手を握りしめ、呼吸も絶え、ひょっとしたら心臓まで止まっているかも。
でもそれは全て、
「……っ♡♡♡♡♡」
全身に波のような痙攣が起きる。あれは制御不能な震えだ。脳内には白い閃光がいくつも弾けて、思考が停止する。ぜんぶの感覚が限界を超えて、体中の穴という穴から体液が止まらなくなる。
「あ゛ー……っ♡♡♡♡♡ あー……っ♡♡♡♡♡ ぁー……っ♡♡♡♡♡ ……っ♡♡♡♡♡」
声帯は言うことを聞かない。抑えきれない声を長く放ち、肺の中の空気が無くなっても無音の叫びを放ち続ける。きっと今、「このまま死んでもいい」って思ってるはずだ。
「ぜーっ、はーっ……ぜーっ、はーっ……ぁぁ……」
やがてお姉様はベッドに崩れた。汗だくの全身から力を抜き、深い呼吸を始める。
「はーっ、はぁ、へ……え、へへ……♡♡♡♡♡」
「出すヨ」
「うん、らして、らしてぇぇ、カフカくんのせーえき、ぁ、きたぁ~♡ おまんこに入ってきへるぅ……♡♡♡」
そんな状態で、9号の触手からドクドクと体液を流し込まれている。拒絶しようがない。全てを取り込んでしまうんだ。
「ぁー、ぁー、まら出へるぅ……しゃーわへぇぇ……カフカきゅん、しゅき、しゅきぃ……♡」
お姉様は、怪獣の体液を無抵抗に受け入れる。魂が身体から半分抜け出しているような微笑みを浮かべ、口からは唾液と舌とを垂らして……。
すごく無様。見てられない。
でも見ていたい。すごくキレイ。
うらやましい。すごく気持ちイイから。
でも逃げなきゃ。あんな風に壊されたくない。
だけどお姉様から、長くて、太くて、とても器用なエノキを引き抜いた9号が、私の後ろに移動する。
お姉様はシーツにうつぶせて無反応だ。腰をビクビク痙攣させて、9号に出された粘液を股間からぴゅるぴゅると吐き出しているだけ。完全に気絶してしまったらしい。
あんなの嫌、
でも欲しい、
逃げなきゃ、
でも気持ちよくなりたい。
「や……めてぇ……」
「そんなに脚を開いたままで、何を言うんダい」
9号が大きな手で私の脚を掴み、固定する。
「はーっ、はぁっ、はぁっ、はっ、はっ」
呼吸がどんどん荒くなっていく。上下する胸の膨らみは、血管をどくどく巡る体液を吸ってずっしり重い。先端はさっき嬲られたときのままコチコチで、見下ろされる恥ずかしさだけで死んでしまいそうだ。
9号が覆い被さってきた。下半身のエノキはお姉様の愛液と、得体の知れない汚液でてらてら光っている。
そして、そして…………エノキの先が私の入り口に押し当てられる。
「んぅっ」
くちゅ……って粘った、情けなくて恥ずかしい音がした。
「十分な膣分泌液ダ。これだケ多量ならすぐに挿入できるだろう」
言葉で辱められるけど、私はもう言葉も出せない。大きく吸った息をゆっくりと吐いて、できるだけ体を脱力させようとする。そうじゃないと、エノキを入れられるときは苦しいから。
諦めた方がいいんだ。すごくイヤだけど、気持ち悪いけど、どうせなら痛みは少ない方がいい。それに抵抗しても無駄だし……逃げられないし、助けもこないんだから……。
私がぶるっと震えて最後の力を抜くと、エノキが私の入口を押し広げ始めた。
1センチ入り込まれるごとに鼻先で火花が弾けて、薄暗いはずの廃工場がぱあっ、ぱあっと明るくなる。
「あっ、うぅ~~~っ!」
分かる、分かっちゃう。いま、9号のが、私の中に入ってきてる。
「すご、はっ、はっ、わたし、おくまで、いっぱい」
ああ……力を抜いててよかった。ちゃんと濡れててよかった。
だって、昨日まで処女だった私が、じっくりと中の壁を押し広げられて、ゆっくりと奥まで埋め尽くされ、犯される感覚が甘くて、キノコを好きになっちゃいそうだと感じてられるんだから。
「ふ~む、締め付けト蠕動は、001号ほどではない。骨盤周りの筋肉量に差があルのかな。だがやはり年齢の若さヲ感じる。呼吸に合わせてリズミカルに収縮する活発さハ、001号にナいものだ」
そのまましばらく、9号は触手を動かさなかった。私の真っ赤に染まった顔を見下ろしつつ、恥ずかしい穴の状態をああだこうだと事細かにレポートしていく。
私ははぁはぁと危うく息を継ぎながら、下半身をぶるぶると震わせ続ける。でも震えてるのは外側だけじゃなくて、内側もそうらしい。
認めたくないけど、9号がそう言うならそうなんだろう。否定のしようがない。だって、私たちは一つになっているんだから。
私だって、9号のアレが微かにうごめく感触をはっきり理解してるんだ。少し冷たくて、ナカの壁から私の体温を吸い取ってる。いつの間にか小さなイボイボがたくさんできてて……それで前後に動かされたらどうなるかまでは、分からなくてドキドキするけど。
「ふぅぅ……ふぅぅ……」
「ふぅむ? 期待したヨり反応が鈍い。ならば、少しアプローチを変えテみよう」
細めのエリンギをねじり合わせたような手が金髪を梳き、頭皮の生え際をくすぐる。
9号の大きな手が私の髪を撫でる。ママから……怪獣6号と戦い名誉の戦死を遂げたママから受け継いだ金色の髪を、ぶしつけに……。
「──きのうの君ハ最高に魅力的だった」
「ん゛っ…………!?」
声が裏返った。お腹の中に感じる9号のアレが急に存在感を増す。その表面から何かがじわじわ染み出しはじめたのを、はっきりと感じる。
私の耳元に、低い声で、怪獣がささやく。
「本当は、僕、仲間が欲シかったんだ。たった一匹で生まレて、愛情に飢えてイたんだよ」
は? は?
「ふ、ふざけ……」
「実験と言ッたけどウソなんだ。本当は、愛し合えるパートナーが欲しかったダけ。好きダ、僕のキコル」
じわじわ、じわじわ。
9号の言葉が脳髄に染みこむ。
お腹の中からも、何かが体に染みこんでいく。
「君を愛シている。僕の家族にナってくれ」
「か、かぞくっ」
私の中で何かが裏返る。
心臓がばくばくだ。
うそでしょこんな……恋人みたいに頭を撫でられて、捨てられた犬みたいな声でコクられただけで……。
「僕は君の『お父様』にナり、愛シてもらうために、君を気持ちよくしテあげた。だって人は快楽を与えてくれる相手を受け入れルだろう? それは脳科学的に実証されテいるんだ。好きダよ、僕のキコル」
「だって、こんな、監禁……」
「それは君がいけナいんだ。君が魅力的だかラいけないんだよ。人間の異性を惹きつけル魅力的な存在だから、僕はいてもたってもイられなかった。好きダよ、とテも魅力的だ、僕のキコル」
恥ずかしすぎて涙が浮かんだ。視界の中に9号の顔だけがぼんやりと浮かび上がる。エリンギに目鼻をつけたような……意外と愛嬌がある、と思ってしまう。
なんで? 今までずっと、おぞましい、気持ち悪いと思っていたのに。どうしてこんなに、胸がドキドキしちゃうの。
たまらず顔を左に背ける……だけどすぐに、9号の手で頬をつかまれ、正面を向かされる。一つになった相手の強引さが、背中ぜんぶが焦げるような熱さを呼んだ。
「昨夜のセックスは最高だッた。私の触手ヲ膣に挿入され、『アン、アン』と善がる怪獣防衛隊のサラブレッド。私も知的好奇心ヲ刺激され、君たちで言うドーパミン
「ふぁぁぁっ…………♡」
しつこく耳元にささやかれる。ジンジンくる熱さが甘ったるい寒気に変わって、背中から背筋を駆け抜けていく。ジワァ……と、私の脳を犯す。
こんなに気持ち良く、こんなにふわふわした気分になれることがあるなんて。知らなかった。私、わたし──今まできっと、損をしていたんだ。
9号の指はそのまま私の耳裏をくすぐり、触れるか触れないかの距離で首筋を撫で回した。
「ん~っ…………♡♡♡ ぅ~~っ♡♡♡」
それだけで、昨日仕込まれた快楽が再生される。腰が冗談のようにガクガクと跳ね、一つになったところがカッカと熱を持ち、自分で分かるほどベトベトに濡れていく。
「ははは……やはりキコルは僕とノ相性が抜群だね。嬉シいよ」
「~~っ♡ ~~っ♡ お、お父様……っ♡」
「僕のキコル、教えテくれ。僕と交ワって、気持ちヨかっただろう?」
「う……。それは……」
「教エて、僕のキコル。頷くだけデいいから」
「う、うん……」
「人間の異性と苦痛に満ちた初体験をするより、僕に愛される方がよかっただろう?」
人間の異性……って、どんなのだっけ。なんか、頭がぼんやりして思い出せない。
それより、9号の質問に答えてあげないと……。
「そ、そうかも……」
「はっきり言って、僕のキコル」
「あ、あんたに愛されて……良かったと、思う……」
本当に良かったと思ってたのかどうか……なんだか曖昧で、それでも、良かったと答えなくちゃいけないような気がした。
そして、良かったと口にしたら、本当にこれで良かったんだっていう気持ちになっていく。
人は気持ちよくしてくれる相手を好きになる。それは脳科学的に実証されている……だったらいいんだ、気持ちよかったんだから、9号に、好きになる相手と気持ちイイ初体験ができて、私って本当にラッキーだったんだ……って。
「君たちは僕ヲ愛する。僕の願いはソれだけなんだ。好きダよ、僕のキコル。君なしでは生きラれない。君は僕の全テだ。だから、僕にダけ教えてくれ。昨日のセックスはどうだった?」
「や、ぁぁ……やだ、そんなのぉ……♡」
「はっきり言いナさい、僕のキコル」
「やだ、やだぁ、お父様ぁ♡ お父様のぉ♡ お父様のおチンチン……すっごく……気持ち良かった……♡」
とろっとろの溶けたような声が、口から流れだす。
あーっ、甘い。自分の出している声がきゅんきゅんするくらい甘くて死んじゃいそう。
「愛されて、気持ちよかったんだネ」
「愛されて、気持ちよかった……♡」
「僕に抱かれて良かったンだ」
「抱かれて、良かった……♡」
「キスしヨう、僕のキコル」
「キス……はぅっ……♡」
9号が顔を近づけてきたので、私は息を飲む。
「はあ、はあ……、はぁっ、はぁ……っ」
9号の胞子と体臭が流れ込んでくる。9号もまた、顔の小さな穴から、私のじっとり湿った吐息を吸っているみたいだ。
「はぁ、はぁ、やだぁ、吸わないでよっ」
「いいじゃナいか。とても熱クて、甘いよ」
「そんなの、はぁ、はぁ、知らないっ」
「僕はどンな匂いだい?」
「ん、ん……木を焦がしたみたいな……でも甘くて、小さい頃に嗅いだシロップの匂いみたいで、すごく、いい匂い……はっ、はぁっ」
キス寸前の距離で吐息を混ぜ合わせるなんて、本当に家族みたい。そうじゃなければ恋人だ。
「んん……っ、ふ……」
やがて私のまぶたが力を失ったとき、キスされた。9号の口から出た平たい何かを口の中に差し込まれ、頭が真っ白になる。
だけど、イヤじゃない。冷たくてぬるぬるしたものが私の舌にまとわりつくと、鼻の先で火花が弾けた。
無意識のうちに、両手が9号の首筋に巻き付く。
「ん、んー……♡ お、とう、さま……♡」
ああ……うそ、うそだ、こんなのうそ。この私が、四宮キコルが、怪獣の舌が口の中を動き回るのを許して、ううん、抱きしめて歓迎してるなんて。
悠々と口の中をかき混ぜられ、上あごの裏側をぬらぬらとくすぐられるむず痒さに、吐息が震えちゃう。
でも、すごく気持ちいい。だから私も自分で口と舌を動かし、9号のキスに応えようとする。
ああ、舌をぬるぬるするの、頭の中がボーっとして……すごく、きもち……いい。
「っはぁ、んむぅ……んん、ふぅ……♡♡」
息継ぎのためにいったん離れるけど、9号はすぐにまた唇をふさいでくる。すごく器用だ。私の舌を捕まえて前後にしごいたり、ぐいっと引っ張ったりする。
唾液も飲まれた。ちゅるちゅる吸われて、目の前でごくんと飲み干される。
食べられちゃってるみたいなのが恥ずかしくって、たまらなくって、私は首を振っていやいやをする。
だけどキスから逃げられない。こっちから抱きしめちゃってるんだもん。いいように敏感なところを舐め回されて、舌と唾液を食べられて、意識を溶かしていく。
「僕のモ飲んでくれ」
「ぅん……はぁむ……ふー、ふー……」
唇を突き出すと、すぐに口をふさがれた。私の荒い鼻息と、怪獣の唾液をちゅるり、ちゅるちゅると飲み下していく音がする。
どうしよう。怖い。こいつの体液を取り入れたら、体にどんな変化が起きるか分からない。
でも飲んであげなきゃ。そういう気がする。9号に応えてあげないと、って声が頭のどこかにこびりついてるから。
「んん……っ、ンゥ……」
私はキスしたまま声を裏返らせる。9号のが、ナカを埋め尽くしたままジッとしていたアレが動き出したからだ。
でもすごくゆっくり。動きも大きくない。じりじりと少しずつ引いていき、半分くらい出たら戻ってくる。カタツムリが這うみたいなスローさだ。
「ぷはぁ……♡ おとうさまぁ……♡」
「素敵なキスだッた。君もそうダね、僕のキコル」
「うん、キス、すてき……♡ おとうさまも……♡」
やだ、もう、やだ。キスを解いた9号の顔が、すごくかっこいい。無表情だけどキリッとして男らしい。キスに胞子の匂いが混じっているのもコイツらしくて、とっても好きだなぁって思っちゃう。
したい。彼とセックスしたい。長くて強いアレでお腹の中をずんずんって突いてほしい。
私は自分でもお尻を動かして、アレの段差に私のナカをこすりつけようとする。
「おとうさま♡ ね、おとうさまぁ……♡」
「もう動いて欲しいノかい? キコルはエッチだネ」
「うん♡ エッチ……♡ エッチしたい……♡」
「は、ははは……もっと激しく突いてほシいのかい。そレとも、優しくかき回してほシいのかな」
9号が笑い声を漏らすと、私もつい、嬉しくなってしまう。笑ってしまう。感情が、心がつながっている気がする。これってやっぱり、私が9号のこと、好きになったってことなのかな。
「え、へへ……は、激しく……」
「いいだロう」
9号は首へ巻き付いていた私の両腕を引き剥がし、そのままベッドの上で押さえつけた。
ちょっと怖いけど、私はもう知ってる。体の自由を奪われるセックスは気持ちイイって。自分の非力さを思い知らされながら抱かれると、征服される悦びでいっぱいになれるって。
「すごい膣分泌液だ、湯気が出ソうだよ」
「あっ、ウッ! うンッ! はァあ…………ッ♡♡♡」
ぬるぬるとなめらかに、9号のアレが私のナカを前後する。ずるっと抜かれるとお腹の奥が切なくなって、お尻が勝手に浮いちゃう。ぞりぞりって入り込まれると存在感に圧倒されて、意識が沈んで落ちていく感じがする。
「や~っ♡ っはァぁ~~~っ♡ あ……♡ んアッ♡ そこイイッ、すんごくイイッ! ん゛っ、ん゛~~っ♡」
「キコルが好きなのはここカな? それとモここが好き? こんな動きはどうかな?」
「あ゛っ、あ゛──ッ! すごいい……ッ! どっちも好きっ、その動きすごい!」
「ははは、どレだろう。こレかな?」
「あッ! あッ! それそれそれっ、遠慮なくゾリゾリされるのすごい!」
「あー……素敵だヨ僕のキコル。興奮するヨ僕のキコル」
9号が訥々と繰り返す。どこか軽々しいけど、もうそれどころじゃない。
だって、今すっごく気持ちイイ。頭がおかしくなっちゃう。今までの私が全部壊れてく。防衛隊員なのに怪獣とセックスしてることがどうでも良くなっちゃうくらい、気持ちイイ。
「ここもいずれ母乳が出るヨうにしよう」
「ウッ! ウ~~~……ッ♡」
胸を両方つかまれて息が詰まる。強くコネ回されたおっぱいが、爆発した。
ああ……気持ちよさって、なんか、気持ちよさ同士で呼び合うのかも。おっぱいとおマンコとで別々に流れていた気持ちよさの電流がちょっとずつ混じって、ひとつの大きなカミナリになってる。
「は は は、やはり防衛隊といっテも人間は人間、メスはメスだナ。性器を犯さレることに極めテ弱い。乳房も同様ダ」
「~~~っっ♡♡♡ ~~~っっ♡♡♡」
9号が何か言っているけど、胸でイかされた余韻が甘すぎて良く聞き取れない。ワケも分からずこくこくと頷きながら息を吸うだけだ。
でもすごい。すごいすごい。びっくりして思い切りナカで締め付けちゃったのに、9号のアレはびくともしない。つよすぎて、かっこよすぎて、大好きで仕方なくなっちゃう。
「はぁっ♡ ん♡ はぁっ♡ はァッ♡ あ~~っ♡ いやあ~~~ッ♡♡♡」
アレの抜き差しははすっごくシンプル。ずるっと引いてズンと打ち込み、ずるっと引いてズンと打ち込むだけ。だけど引かれるときにナカも入口もぞりぞりされて、打ち込むときにずんっと奥のかたちを変えられて、歯の根も合わない。
一回一回、視界にお星さまが散って、体がふわっと宙に浮く。
「あ~~っ♡ や~~っ♡ あ~~っ♡ や~~っ♡」
「絶頂しナいように。僕が許可すルまで我慢だ」
「むり、むりむりムリッそんなのムリッ」
「でハ、お預けにする」
9号のアレがピタリと止まる。ぬちゅぬちゅと動き続けて私を泣かせていたのに、奥まで埋まったまま止まってしまった。
夢中になっていた私はもう、たまらない。はしたなく腰をヘコつかせ、ベッドの上でお尻をくねらせて催促する。
「ねェうごいてェッ、もう、もうッ、はぁぁ、お父様はやく、はやくゥッ」
だけど9号は動いてくれない。私のおっぱいをこれ見よがしにこね回すだけ。
それをされると体が治まらない。胸からビリビリがおマンコの方に流れていって、イかせてほしさで頭がいっぱいになる。
「許可があるマで我慢と言ったろう。淫乱ナ女だ」
「ごっ、ごめんなさいっごめんなさいっ」
「今後、僕の命令にハ従うように」
「はっ、はっ、はい従いますっ」
「命令すル。僕以外ヲ見るな」
「見ません、お父様だけっ」
「よシ、ご褒美だ」
9号がトン、と一突きしてきた。アレの先が体の奥を突き上げた瞬間、鼻先に散った無数の火花で目がくらむ。
「ああ……っ、もっと、もっとっ」
「だったら尻ヲ向けろ。お前に相応シい格好で犯してやる」
はふはふと息を継ぎながらベッドに手をつき、ワンちゃんが交尾するときのポーズをとった。おっぱいの先から汗がぽたぽた垂れる。
するとアレがまた動き出す。でも抜き差しはスローにされて、動きもひどく小さくて──そこから拷問が始まった。
お前は普通じゃないと言われて、否定すると動きが止まる。肯定するとアレをゆったり回してもらえて、「あ゛~、あ゛~」とはしたない声が漏れる。懸命に息を吸うけど頭がどんどんぼやけていって、ああ、私は普通じゃないんだと分かっていく。
お前は
そんなことを何度も何度も繰り返され、いつしか私はベッドに突っ伏していた。体から全部の力が抜けている。まぶたがズシリと重い。お腹の下で鮮やかなギリギリの甘さがたまっていって、何かを漏らしてしまいそう。
「お゛ぅっ、お゛ぉっ、お゛ぅっ」
声が濁ってる。ああ、空気が足りないからか。9号の巨体にのし掛かられ、ベッドとの間で押しつぶされて酸欠寸前になってるみたい。
逃げる? あはは、ムリムリ。手足には少しも力が入らない。9号の下でぐっとのけ反り、目を薄く開いて小刻みに震えるのが精一杯。
それでも体は甘い電気でいっぱいだ。9号のアレはゆるゆると動き、ナカをまんべんなく刺激してくれている。触手は首筋を、手はおっぱいを這い続ける。体の三カ所から流れる電流が心をどす黒く焦がす。でも同時に、体の全てを甘く震わせてくる。
「僕だけを愛せ」
「あいっ、じでるっ、あいっ、じでるっ」
「僕から離れるな」
「はな、れない゛っ、れない゛っ」
「僕の家族になれ」
「なるっ゛、ぱぱっ、ぱぱっ」
──あれ、どうしてパパなんて。
パパってなんだっけ。
頭の中にむすっとしたオジサンの顔が浮かぶけど、気持ちよさと酸欠とで真っ白に塗りつぶされる。私と同じ髪の色をしてたけど、何色だったか思い出せない。全部がまっしろ。
あはは、私、壊れてる。
でも、もう、どうでもいい。
私、ふつうじゃないし。けだものだし。
怪獣にヤられて喜ぶの、にんげんじゃない。
けど9号とお姉様が家族になってくれるから。
だから、9号をパパって呼んじゃえばいいんだ。
「絶頂したいか?」
「ぁ──したい゛っ、イぃぃイきたいイきたいぃっ」
「お願いしなさい。いい子にはご褒美だ」
「おねがいぃ、さいごまでしてしてぇっ、パパぁっ」
ぐぢゅっ、ぐぢゅっ、ぐぢゅっ、ぐぢゅっ!
「あ゛あ゛あ゛きたぁ~っ♡ そこっ! そこそこっ! そこ当ててっ! そこゾリゾリしてっ!」
う゛ー、すっごい! たくさんの小さなイボイボと一つの凶悪な段差を持ったアレで、トロトロにぬかるんだ私のナカをずっこずっことピストンされる。全身に感じるパパの重みと、濃厚な胞子の匂いもたまんない。
ぐぢゅっ、ぐぢゅっ、ぐぢゅっ、ぐぢゅっ!
「ひぃ゛ぃ゛ぃぃぃぃ~~~っ! それすごっ! すごっ! しんじゃう、しんじゃうぅっ!」
「まだイくな。命令したら、イけ」
「しょんなのむりい゛ぃぃぃぃ~~~っ! ゆるして、おねがいゆるじてぇぇぇ~~~っ!」
イくのが怖くて、パパに怒られるのが怖くて、私は泣きじゃくりながら許しを乞うた。だけど快感のカミナリはひっきりなしに生まれて、突き上げたお尻から頭に向かって落ちてくる。
「よし、イけ。大きな声で『イく』と叫べ」
「あ゛ああ! やった! やった! いっちゃう! ありがとう! パパありがとう! ああ゛っだめぇ、はん゛っ! あっ、あっ、イック、イック……! お゛っ! いっぐ、のぉ……!」
ばりばり、どかーん。ばりばり、どかーん。お尻から頭にカミナリが落ちて、何度も落ちて、心を真っ白に吹き飛ばす。
「いっぐ、いっぐ、い、ぐぅ~~~……ッ!!」
私は脚をピンと伸ばし、息を詰まらせた。なにも見えないし聞こえないけど、パパに抱かれてるから怖くはない。宙をたゆたう感覚に溺れ、肺を詰まらせるものの甘美さにおののく。
「~~~……ッ! ッッ!」
「もっとイけ。奥に先端を当ててて……ほら」
「!? はぁぁ、はぁぁ、まって、まってまって……あ゛! ぐりぐりっ、それは~~~ッ♡」
だめぇっ! と叫びたかったのに、口から出たのは「らめらめらめぇ♡」って感じの、すごく甘えた声。
アレの先端が赤ちゃんの部屋にはまり込んで、ゆったりと円を描いてく。
ぁーダメ、これはダメ。それされると、体は原始的な欲求に逆らえない。がくがくと腰を突き上げ、パパとの間でお尻を回し、子宮口から湧き上がる繁殖への誘惑電流をビンビンと味わわされる。すごく、すごく幸せにされちゃう。
「キコル、私が好キか?」
「好きっ♡ 好きっ♡ 好きっ♡」
こくこくこくと何度もうなずいちゃう。
やっばい、超幸せ! パパ大好き! パパ大好き! パパ大好き!
「出すよ」
「はぁあ、はぁあ、ウッ、お゛お──……ッ!」
うーっ、出た出た出たッ! パパのお汁が体の奥でほとばしる。ビュッビュッと吐き出す動きからして、これはブッ濃いやつだ。
私のおしりはつながったまま円を描き、おマンコの一番奥にパパの体液を塗りたくる。
私はもう、グネグネする腰とドバドバあふれる愛液とアレをぎゅっぎゅっと締め付けるおマンコだけの生き物になっている。脳はもう、天国かと思うほどふわっふわ。ここがどこで今がいつかなんて、自分が誰かなんて忘れている。
「よしよし、素直ナいい子だ。たっぷり快楽を与えてあげヨう──僕の怪獣細胞が君の神経とスっかり入れ替わり、どんな検査でも発見できナくなるまでね」
そのうちお姉様が意識を取り戻して起き上がり、9号の命令で私を愛してくれた。私のことを「カフカくん♡」と甘ったるく呼びながら、胸の先端をくりんくりんと弄んだり、指の間ではさんできゅっきゅっとコネたり、にゅっぽ、にゅっぽと引っ張ったり。
「アッ♡ アッ♡ アッ♡ アッ♡」
「ミナ、キコル、わかっているネ? 君たちの肉体や人格はこれから一生、僕だけのために活用する。他の怪獣や人間には指一本触らせないように」
三人で愛し合うのが気持ちよすぎて、あたまがぜんぶとけちゃって、パパがなに言ってるのかわかんない。
でも、わたしは「はい」とへんじをした。おねえさまも、「はい」っていってた。
それからわたしたちは、パパとたくさんキスした。アレもいっぱい入れてもらった。パパのどぴゅどぴゅをカラダじゅうにかけてもらって、わたしとおねえさまでカタツムリみたいににゅるにゅるからみあった。
ほうシをたくさんすった。
ずっとふぇロもんをかがされていた。
しょくシゅをしんけいにつないでもらった。
こころも、からだも、ぜンぶつくりかえてもらったんだ。
「いいや002号、君を造り変エたのは君だ。僕は快楽できっかけをヲ与えたのみ──ははは、ははははは。楽しい実験の時間をありがトう。僕に人間の脆弱性を教えてくれてありがトう。それだけは本当に感謝しているヨ」
ヘリのローター音が、遠い太鼓みたいに響いてる。
体が、浮いてる? いや、運ばれてる。
担架? ストレッチャー?
……ダメだ、言葉がうまく出てこない。でも、これは現実。たぶん。きっと。
だって、お腹の奥にパパの体液を感じてるから。
目を開ける。
白い天井。ヘリの中。
隣に、黒い髪。亜白ミナ隊長──いや、お姉様。
生きてる。私たち、生きてる。
「キコル、気がついたか」
低い声。知ってる。昔から知ってる。四ノ宮
「ちょう、かん」
「……無理に喋るな」
声が、かすれる。喉が、痛い。でも、ちゃんと敬語を使わなきゃ。いい子でいなきゃ。
「たすけ、て、いただき、ありがとうございます」
「助けた、か」
長官の顔が歪む。怒ってる? 悲しんでる? よく見えない。
「優秀な隊員を二人も、あんな場所で失うところだった。お前たちの、軽率な行動、のせいで……」
叱られてる。当然だ。でもね、そんな泣きそうな顔で叱られても迫力ない。
「怪獣9号は、倒したんですか?」
「……ああ。私が直接、仕留めた」
あー……騙されちゃってる。
倒されたのは、たぶん分身だ。分かる。だって、パパの細胞がまだ、私の中で脈打ってるから。
でも、言わない。言えない。言う必要がない。
「休め。基地に着いたら精密検査だ」
「長官」
今だ。今、言わなきゃ。
「お願いがあります」
「……なんだ」
「ママの──四ノ宮ヒカリのスーツを、あの『ナンバーズ4』を、私にください」
空気が凍る。
功長官の顔が、石みたいに固まる。
ママの形見である最強の怪獣スーツ……あれは、私にも適合するはずだ。
「駄目だ」
「でも──」
「お前には早い。いや、お前には……」
言いかけて、止まる。何を言いたいのかな。
『お前には使わせたくない』?
『お前を失いたくない』?
は、ははは。
「パパの役に立ちたいの」
小さい頃みたいに甘えた声で言ってみた。
……功長官の顔が一瞬、崩れる。
「パパ、お願い」
「……体を、休めてからだ」
しぶしぶ、という感じ。でも了承した。よかった。
目を閉じる。疲れた。眠い。でも嬉しい。
だって、本当のパパが喜ぶから。
ママのスーツを着た私が人間を狩る姿を見て、きっと褒めてくれる。『よくやッた、僕のキコル』って。
私は功長官の言いつけ通り、眠ることにした。
夢の中ではもう戦いが始まってる。お姉様と一緒に、パパのために、防衛隊と戦う。功長官と戦う。人間を狩る。
眠ろう。規則正しいヘリの音が子守歌だ。
楽しみ。明日から新しい戦いが始まる。
怪獣として、パパのために
私は無意識に舌なめずりをしていた。
(了)
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