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朝7時。スマホからアラームが鳴り、ハカリは布団から右手を出してベッドの横をまさぐった。
「もう朝ですか……昨夜はちょっとやり過ぎちゃいましたね……」
8月下旬の暑さのせいか、それとも別の理由かは定かではないが、ハカリは布団の中で汗ばんでいる。手に取ったスマホのアラームを止めようと、うとうとしながら画面を覗き込む。するとそこにはレンタローからのラインの通知が。どうやら15分前くらいに送られてきたようだ。愛する人からのメッセージにドキッと鼓動が高鳴り、ハカリはしゃきっと目覚めた。
「昨日のお返事みたいですね……♡」
ハカリは昨夜、レンタローにお泊まりのお誘いを送っていた。
詳しくは前話を参照してほしい。レンタローはそのメッセージに朝イチで返信したというわけだ。
「ハカリおはよう!お誘いありがとう!2人きりでのハナシって何かな?何か悩み事?準備した方がいいこととかある?」
文面を見るに、どうやらこのハガネのケンゼンジュツシはお泊まりのお誘いがソウイウ意味であるとは思っていないようだ。
「ふふっ……レンタローくんはこういうところ鈍感ですね……いや……ほんとは気付いてて気持ちを出さないようにしてるのかな……?」
真面目な彼氏からのメッセージを見て顔が緩んでしまう。
「もう少し攻めてみますか……♡」
ハカリは追撃を試みる。
「おはようございますレンタローくん♡お話の内容はヒミツです♡して欲しいのはココロの準備だけですよ♡」
ハカリはスマホの画面上で滑らかに指を動かした。すると1分もしないうちに既読が付き、すぐさま返事がきた。
「その感じだと悩み事ではなさそうで安心したよ!さてはまた何か企んでるな〜?」
とりあえず深刻な話ではないことは伝わったようだ。
「あとは焦らしておきましょうか……」
ハカリは白々しい返事を送ることにした。
「え〜♡なんのことでしょう〜♡」
そこからしばらくチャットが続く。
「さては図星だな〜?」
「ヒミツったらヒミツです♡お泊まりはOKですか?」
「行きたいけど、2人きりでってのは初めてだよな。ちょっと考えさせて」
レンタローはお泊まりには慎重なようだ。堅牢な彼氏の貞操を崩すには一歩引いてじわじわ攻めた方がよさそうだとハカリは判断した。
「お泊まりじゃなくてもいいので遊びにはきてくれますか?泊まるかどうかは当日判断してくれて構いませんよ?」
といいつつハカリに帰す気はない。
「それなら喜んで行くよ!3人にもよろしくね!」
ハハリ、メイ、マイへの配慮も忘れないトップオブ彼氏。
「はい♡お泊まりに誘うってことは皆にお話ししてありますから、アンシンしてくださいねっ♡」
「泊まるかどうかはまだわからないからね!その前にどこか出かける?ってかいつにしようか?」
気づけばいつのまにかデートの予定を立てる話になっていた。
「そうですね♡詳しい話は朝ご飯を食べた後で通話して決めませんか?」
「わかった!じゃあまた後でね!」
最後にハカリが大きなハートの動くスタンプを送って文面上の会話はヒトクギリとなった。ちょうどそのタイミングで部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「おはようございますハカリおじょうさま!朝食の準備ができましたよ……っておんぎゃーーー!!!」
「まったくマイさんったら……」
賑やかなハナゾノケのイチニチが今日も始まった。
一方その同時刻、レンタローはとんでもなくドキドキしていた。
「やばいやばいやばい!ハカリとお泊まり!?今までファミリーみんなで花園家に泊まったことは何度もあるけど、俺だけは初だよな!?2人きりってことを念押ししてるってことはついに本気で仕掛けてきてる?いや待て待て勘違いかも知れないぞ!?落ち着けオレ!」
健全王と言えどレンタローも立派な男子。彼女とのお泊まりが意味することが分からないはずがない。
「ぬおおお!!ついに俺の理性がはち切れそうな気がする!これは当日泊まらずに帰った方がよさそうだな!そのつもりでデートの予定を立てよう!うん、そうしよう!」
1人でドギマギするレンタロー。
「全員が成人するまではそういうことは我慢我慢!宇宙一みんなを大切にするんだから!よし、健全なデートの予定を立てるぞ!どこ行こうかな?あっそうだこの前マツリちゃんが誕生日パーティーのときに……って、ん?」
ついに気づくレンタロー。
「あれ……?この前マツリちゃんが18歳の誕生日だったってことは、もうそろそろ全員成人するんじゃないか……?もしかして、もう我慢しなくていい……?」
レンタローの鼓動が一気にはやくなり、顔面が紅潮する。股間が熱くなるのを感じる。
「いやいや何考えてんだ俺!?でも時期的にもハカリの雰囲気的にもそういうことだよな!?てかずっとハカリに我慢させちゃってるからむしろやってあげた方が……いやそれは俺のヨコシマな考えを正当化しようとしてるだけかも……どっどうすればいいんだ!?というかずっと前から先延ばしにしちゃってたけど、これみんながどうしたいか話し合わなきゃいけないよな?とりあえず次のデートでハカリだけにでも相談してみるか?でもハカリのことだからもしそれでうまく話が進んだらその日にでも……わああどうしよう!?」
朝っぱらからまったくレイセイでないレンタロー。頭を抱えて部屋をうろうろしていると、机の端に置いてあるハカリのブロマイドが目についた。大学生になってからは高校の時以上に過激な写真を渡されている。写真の裏には『使ってくれると嬉しいな♡ガマンしなくていいんですよ♡』とハカリの直筆で書かれている。
「……。いったん落ち着かせるか……。」
右手にティッシュ、左手に過激なブロマイドを持ち、布団に潜り込んだ。
「ごめんハカリ……!」
自分に最初に告白してくれた運命の女の子が写真の中できわどい水着を着ている。興奮しないはずがない。腰の紐が片方ほどけており、鼠蹊部がギリギリまであらわになっているが、いちばん大事なところは腕で隠れている。胸は水着がずれていて、桜色のベレー帽の端が少し見えてしまっている。そして扇情的な表情。そんなあられもない姿になっているハカリの“手作りおかず”をみて、自然と右手が下半身へ伸びていった。
およそ20分後、レンタローはレイセイな顔で呟いた。
「……落ち着いても考えが変わらないな……。」
布団から出て立ち上がり、拳を握りしめる。
「買うか……ゴム……!」
ついにレンタローは、おとこになる決意を固めた。
その約1時間後にハカリと通話をし、デートの予定を立てた。決戦の日は3日後となった。
「そういえば今日からしばらく誰とも予定が入ってないんだよな……」
それもそのはず。ハカリが根回しをしているからだ。
「最近ミミミ先輩とナディー先生、ヤマメちゃんとデートができてなかったから3人に連絡入れようと思ってたけど、これはハカリが優先だな……!」
なお、デートができてないと言っても他の彼女と比べて1週間も差が出ていない。
「準備期間は3日か……!いかにしてハカリに気持ちよくなってもらうか考えなきゃ!くそっ俺が経験豊富な彼氏だったら……!所詮未経験の人間なんだから考え過ぎない方がいいのか?そもそもハカリが今回そういうつもりかどうかは確定してないんだって!いや、だけど準備しておくに越したことはないから今から考えるぞっ!」
この日のためにお気に入り登録していたむふふなウェブサイトを開き、レンタローは女体の勉強を始めた。今まではそういうことを具体的に考え始めると我慢できなくなるかもと考えてあえて避けていたのだ。
「ハカリは女性向けのそういう動画とか見るのかな……?あっ、この動画は女性が説明してる……!なるほど腰に負担をかけないようにそうするのか!こっちはどうだ?いやこのサイトはダメそうだな……」
なお、ハカリは感度が良すぎてどこを触っても興奮するため、この勉強はたいして役に立たないことが3日後に判明するが、今のレンタローには知る由もない。
3日間の脳内シミュレーションの後、ついにその日はやってきた。
「俺は今日ついにハカリと……いや絶対そうと決まった分けじゃないんだって勘違いするな俺……!そもそも他のみんなが納得しなきゃいけないから今日はみんなに同意を取るための算段の話をハカリとするだけ……!これは万が一、万が一のためだから……!」
アマゼン、カッコ、ドスを買ったときに利用した通販サイトでこっそり買ったゴムなどをカバンに忍ばせ、レンタローは家を出た。
その日のデートは昼過ぎからであった。丸一日遊ぶと疲労で夜に支障が出るかもしれないと考えたからだ。2人は出会ったばかりの頃によく出かけていたショッピングモールを散策し、高校の頃にここでこんなことがあったね、とあまたの思い出バナシを重ねた。高校時代にはハイレなかった、高級とは言わないまでもちょっとだけお高めのレストランで食事をとった。二人はもう大学生で成人しているが、お酒は飲まなかった。特にハカリはちょっとくらいお酒が入ってた方がいい雰囲気になるかな……と最初は考えたようだが、レンタローとの初めてには似つかわしくないような気がして、ベロンベロンの状態でやるのはもう少し先かなと思うことにした。
少し早めの夕食を済ませ、2人は腕を組んで花園家へと向かった。何度来ても少し緊張してしまう大きな玄関を開けて中に入ると、ハハリたちの出迎えがあった。いつもならハハリはレンタローちゃ〜ん♡と飛びついてくるが、この日はゆっくりしていってちょうだい、と簡単な挨拶だけでスキンシップはなかった。マイは妙にドギマギしていた。メイはいつも通り……と普通の人からは見えるが、レンタローからは少しそわそわしているように見えた。その様子を見たレンタローは考える。
(これやっぱ完全にそういうことじゃん……!)
レンタローはハカリの部屋に着くまでに脳内で今日がソノ日であることをほぼ確定させてしまった。
ハカリはレンタローの表情の変化をうまく読み取り、今日こそやっと本当に計画がうまくいきそうだと心を弾ませた。
「ベッドすわっていいですからね♡」
「うん、ありがとう」
ハカリは小さなカバンを机の上に置き、本棚から分厚いホンを取り出してベッドに腰掛けた。
レンタローは部屋の端の椅子に荷物と上着を置き、ハカリの横に座った。
「これ、一緒にみませんか?」
「もしかしてアルバム?いいね」
硬い表紙を開くと、ファミリーの写真がたくさん入っていた。こんなのありましたね、いや俺は全部覚えてるよ、なんて会話を弾ませた。少し会話が落ち着いてから、ハカリが呟く。
「いまどきアルバムなんてスマホでいいって人が多いんでしょうけど……最初はその……お母様にスマホを取り上げられてしまう可能性も覚悟してお付き合いしていたので、こうやって写真を印刷してアルバムにしていってたんですよね……ホントに取り上げられましたし……」
「ハカリ……」
「大丈夫です。あのときのことは、今となってはレンタローくんが私を本気で愛してくれていることを示してくれた思い出だと思ってますから……」
あのときの窓を見つめながら、アルバムを閉じてレンタローに肩を寄せる。
「レンタローくんは本当にすごいです……彼女が100人まで増えたのに、最初に付き合い始めた私のこともずっとずっと大事にしてくださって……」
「当然だよ!こちらこそ、ハカリが最初に認めてくれたおかげで今のファミリーがあるって思ってる。最初がハカリでよかったよ。本当にありがとう。」
「こちらこそ感謝してもしきれません……いつも私のわがままなお願いとかも聞いてくれて……」
「全然いいんだよ。いろいろ言ってくれて俺も嬉しい」
少し間を開けてハカリが呟く。
「レンタローくんは私の望むことなんでもしてくれます……ただ一つを除いて……」
明らかな心当たりにレンタローの心臓が大きく脈打つ。
「ハッ、ハカリ?」
ハカリは立ち上がってアルバムを棚に戻す。その横顔がどこか何か決心したような表情にレンタローには見えた。
ハカリの誘惑が始まる。喜べ読者よ。やっとここからエッチが始まるぞ。
ハカリがくるりと振り返り、少しわざとらしい悩ましげな表情でついに話を切り出し始める。
「あの、レンタローくん……♡今日は泊まっていってくれないんですか……?」
レンタローの正面に立って目を見つめはじめるハカリ。目を泳がせるレンタロー。
「え、えっと……、その、この前言ってた、大事な話ってやつ次第……かな……?」
「……。」
ハカリが再度レンタローの横に腰掛け、彼に身を寄せる。
「ハカリ?。」
「お話って、なんだと思いますか……?」
いつも誘惑するときによく見せる表情で胸を腕に押しつけながらレンタローに問いかける。
「ハカリっ……、む、胸が……」
「もう……はぐらかさないでください……♡」
ハカリの胸の谷間にレンタローのひだりうでが飲み込まれていく。
「ほんとは私のキモチ、わかってくださってるんじゃないんですか?レンタローくん?」
「ちょちょちょ、ちょっと待って!!」
レンタローがハカリを絶妙な力加減で振り払う。
「べ、ベッドの上なんかでそういうことされたら……!我慢できなくなっちゃうだろっ!!」
「なんの我慢ですか〜?レンタローくんの気持ち、聞きたいですっ……♡」
レンタローがついに思いを口にする。
「ハ、ハカリと……エッチなことがしたいけど我慢してるってことだよっ!!!」
その言葉を聞くや否や、ハカリが抱きつく。
「やっとはっきり言ってくれましたね……♡私もレンタローくんとシたいです……今夜にでも♡」
「で、でもっ!」
「私たちもう成人してるんですよ?」
「それはそうだけど……」
「……他のファミリーのこと、やっぱり気になりますか?」
「……うん……。ごめんな、100股なんて俺のエゴのせいでずっと待たせちゃって……」
レンタローが優しくハグを返す。
「……みんながOKしたらいいんですよね?」
「それはそうだけど……」
「ふふっ♡言質取りましたよっ♡」
「えっ?」
ハカリがするっとレンタローから離れ、スマホに手を伸ばす。手に取って端末を数秒操作し、画面をレンタローに向ける。
「ほら、この前自宅待機をお願いしてましたよね?そのときにみんなに同意をとったんですよ♡レンタローくんのことだからそろそろ解禁だとは思いつつみんなに気をつかってどうアプローチしていいか悩んでると思ったんです。だから私が一番手の許可とっちゃいました♡」
画面を見てその事実を知るや否や、一気にレンタローの顔が紅潮していく。
「みんながOKしたらいいって言いましたよね?」
「……。」
「レンタローくん?」
「……ハカリ、明日の予定は?」
「えっ?特にないですけど……どうしたんですか?」
レンタローがガバッとハカリに抱きつき、耳元で囁く。
「……じゃあ、今夜は寝かさないからなっ!」
ハカリの脳内で期待が爆発する。
「ハッ、はい♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
お泊まりが決定した。
「ハカリ……」
レンタローがキスをしようとハカリの唇に顔を近づける。
「ちょちょちょっと待ってくださいっ!!!」
ハカリがレンタローを突き飛ばす。
「ぐえっ」
「あっ、ご、ごめんなさい!レンタローくんいつもガードがかたいからいきなりこんな雰囲気になると思ってなくてっ……!あ、あの、私お風呂入ってきますっ!!!」
ハカリが顔をマッカにして部屋を飛び出していった。
「しまった俺としたことが欲のあまり彼女が身を清める時間を設けるデリカシーすら失ってしまうとは……。」
長年抑圧された思いがレンタローに彼らしくない思考をもたらす。
「いけない、待ってる間に準備くらいしとかないと……」
レンタローはカバンからゴムを出し、枕元のティッシュの箱の下に潜り込ませた。クッションやタオルを1箇所に集め、常温のミネラルウォーターを2本、枕元のランプの横に置いた。その後レンタローは自分の入浴セットをまとめ、ドキドキしながらベッドの上で律儀に正座して彼女が戻ってくるのを待っていた。
「お待たせしました……♡」
ドアがキィっと小さく音を立てて、パジャマ姿のハカリが入ってくる。
「ほぎゃあああ!!!パジャマかわいいい!!!!」
「いやこのパジャマもう何度も見てますよね!?」
「ごめん似合いすぎててつい……」
「もう……レンタローくんったら……♡」
ハカリが困惑と嬉しさが入り混じった表情を浮かべる。
「あっ、じゃあ俺つぎお風呂いただいていいかな?」
「どうぞごゆっくり♡」
「ありがとう!でも待たせちゃ悪いから体の清潔さを保証できるギリギリの猛スピードで入浴してくるよ!じゃあいってくるね!」
レンタローは疾風のごとく部屋から飛び出していった。
と思いきやその30秒後に戻ってきた。
「さすがにハヤスギませんか!?!?」
「違う違う、言い忘れたことがあって!そこの水飲んでいいからね!」
「あっ、ありがとうございます!」
「ごめんそれだけ!」
レンタローは爆速で浴場へ向かった。
「お水まで用意してくれてるんですね……さすがレンタローくん……配慮が行き届いてます♡」
枕元の2本のペットボトルを見てハカリが呟く。片方は3分の1くらい減っている飲みかけで、もう片方は未開封。おそらく後者がハカリ用だろう。しかし脳みそピンクの彼女は迷わず飲みかけのほうを手に取り、残っている量の半分くらいをぐいっと飲んだ。
「ふう……確か175ミリリットル……これくらいかな?……ふふっ、懐かしい……。あの時できなかった間接キスです、なーんて……」
告白した日のことを思い出す。
「あれから5年以上続いたプラトニックラブが今日でついにか……長かったな……」
よくもまぁ双方耐えたものである。
「よし、一番手として責任持ってレンタローくんを絶対満足させなきゃ!」
決意と共に残りの水も飲み干した。勢いよく飲んで濡れた口を拭おうとティッシュの箱をたぐりよせる。すると箱の下から小さなケースが出てきた。
「これってもしかして……」
しばらくして入浴を済ませたレンタローが戻ってきた。
「ハカリお待たせ!ってうわあ!」
ハカリはレンタローがいない間に、パジャマからセクシーなネグリジェに着替えていた。
「ふふっびっくりしましたか?」
「う、うん……!」
「これも似合いますか?」
「うん、ハカリ、キレイだよ……!」
「ありがとうございますっ♪あ、お水頂きましたよ!さすがレンタローくんのホスピタリティーです♡」
「ハカリのことを思ったら当然だよ……!ってあれ!?俺の飲みかけのほう飲んだの!?」
「あれれ〜間違えちゃいました〜♡間接キスになっちゃいましたね〜♡」
「わざとやったな〜?」
「ふふふっ♡」
水でここまでイチャつけるのも才能だろう。
「そんなことよりぃ〜……レンタローくん、これはなんですか〜?」
「あっ、それは……!」
レンタローが隠しておいたコンドーム入れをハカリがひらひらさせた。ギリギリまで隠しておくつもりだった予定が崩れてあたふたするレンタロー。
「財布とかじゃなくてちゃんとハードケースに入れてるなんて流石レンタローくんですね、♡でも今日これを持ってきてるってことは……ホントは最初からお泊まりするつもりでしたね?」
「えっと……あくまで可能性というか……」
「ふうん。レンタローくんのエッチぃ♡」
いたずらっぽくハカリが笑う。
ハカリのペースに乗せられていたレンタローだったが、これではいけないと思い、開き直った表情でニヤッとしながらハカリに言い返す。
「……そういうこと考えちゃうのは当たり前だろっ?だってハカリがこんなに魅力的なんだからっ!」
「きゃっ!」
レンタローがネグリジェ姿のハカリを押し倒した。覆い被さるレンタローが最終確認をする。
「ハカリ……ホントにいいんだよな?」
「……はい♡、優しくしてくださいね♡」
熱い2人の夜がはじまった。
「ハカリ、かわいいよ」
優しく頭を撫でるとハカリが目をつぶった。
ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……
短いキスを繰り返す。
しばらくするとハカリが少し体を起こし、自慢のGカップを持ち上げるように動かしながら呟いた。
「レンタローくん……触ってください……♡」
レンタローは唾を飲み込んだ。今までラッキースケベで何度か触れたことがあったが、感情が死んでない状態で自分の意思で触るのは初である。
「……あっ♡」
レンタローの指がハカリの胸にむにっとうずまる。レンタローは自分の脳内に快楽物質がドバドバ出るのを感じる。少しずつ力を強めながら胸を揉みしだいていった。
「あん……激しいっ♡」
レンタローは少し我を取り戻す。
「ごめん……痛かった?」
「……いえ……私はもみくちゃにされるの……求められてるって感じで好きですっ♡もっとくださいっ♡」
レンタローはハカリのネグリジェの肩紐をおろした。豊満な2つの大福親方が露わになり、桜色のベレー帽を隠すようにハカリは胸元に手をやった。
「いやん……恥ずかしい……♡」
大嘘である。本当はレンタローにまじまじと自慢のGカップを見てほしい。でも適度な恥じらいが彼を興奮させるはず。その思いからハカリはわざとらしく恥ずかしがって見せ、上目遣いでレンタローを見つめた。
「ハカリ……隠さずに見せてよ……」
レンタローが彼女の両ウデを優しく掴んで手をどかした。ハカリは抵抗しない。ベレー帽がレンタローの目に入る。今すぐにでもそのピンクの突起にしゃぶりつきたい思いをグッとこらえ、優しく乳房を撫でるように刺激し始める。
「えっと……こういう触り方のほうが気持ちよかったりする……?」
「すっすごく焦らされてるような気分になりますっ……」
レンタローは無言で乳首の周囲を弱めの力で触れ続ける。
「レンタローくんっ♡じれったいですっ♡乳首触ってくださいっ♡」
しかしレンタローは無言でその触り方を継続する。
「そんなっ♡触ってくれないと切ないですっ♡」
レンタローもボルテージが上がってきて、次第に激しく揉みしだき始める。
「もう我慢できない……!」
レンタローはハカリの向かって右側の乳首にしゃぶりつき、舌先で円を描くように先端を愛撫しはじめた。同時に左手の人差し指でもう一方の乳首を下からカリカリと刺激する。
「ああっ♡すごいっ!自分でしゅるのとちがうっ!ぎもぢいいっ!!!!♡♡♡♡♡」
日々のたゆまぬ“訓練”で敏感になっているハカリは、通常の処女では有り得ぬスピードで絶頂秒読みの状態になった。
ハカリが腰をもぞもぞさせ始めると、レンタローは動きを止める。イキかけたハカリは絶頂をおあずけされた。
「あっ♡やめないでっ♡」
レンタローが先ほどとは逆の乳首を口に含み、もう片方の乳首を手でこね回す。
「あーっ……あーっ……あーっ♡」
再度ハカリのボルテージが上がっていく。
「レンタローくんっ♡わたし敏感でっ♡乳首だけでもうイッちゃいそうですっ♡」
レンタローがまたしてもピタッと乳首への刺激をやめ、ゆっくり両手で胸を揉みしだく。
(好きな人に触られるってこんなに気持ちいいんだっ……これっ……次に乳首触られたら絶対イッちゃうっ……ああじれったいじれったいっ……)
ハカリが目を瞑って無言でもぞもぞとしはじめる。彼女の両の乳首は充血し、屹立している。レンタローは乳首を避けて無言で乳房を揉み続ける。
(ああっ♡乳首触ってほしい触ってほしい触ってほしい触ってほ)
……カリカリカリッ!♡
レンタローが突然ハカリの両方の乳首を人差し指の爪で掻くように同時に刺激した。
「あ……イク……!」
ハカリの脳内で快感が溢れ出し全身を駆け巡る。腰がビクついて思わず股間に手をやるハカリ。あへあへの表情のハカリにレンタローはぐいっと顔を近づけて囁く。
「ハカリ……世界一可愛いよ……!」
その一言の直後、レンタローはハカリの唇に自分の唇を強く押し当てハグをする。
「んっんん……!!!♡」
長年待ち望んだ彼からの愛撫による快楽にハカリは溺れていった。もうパンツはネグリジェごとびしょびしょである。
しばらくして頭がふわふわした状態から少し我を取り戻したハカリは、ネグリジェを完全に脱がされてパンツだけの姿になっていることに気がついた。
「あれ……いつのまに……?」
ふと横を見るとレンタローが律儀にネグリジェを畳もうとしている。
「レンタローくん、いいですよっ、その……濡れてしまいましたし、あとですぐ洗濯に出しますからっ」
「あっそっかっごめんねっ雑に扱っちゃダメかなと思って……!」
「いいんですよ……♡」
畳んでいる途中の服をハカリは掴んで椅子にそっとかけた。
「レンタローくん……さっきのはすごく気持ちよかったです……♡だから今度はお返ししますっ♡」
ハカリがレンタローに這い寄り、ジャージの上から股間を優しく撫でる。
「うあっ……!」
初めて異性に股間を触られたレンタローは思わず声を出す。ハカリの柔らかな手がすりすりと撫でるように何度か股間のテントを刺激する。
「硬くなってますね……♡」
ハカリが両手をレンタローのジャージに引っ掛け、パンツごとゆっくりと下ろしていく。
ボロンッとそそり立ったレンタローの肉棒がハカリの前に現れた。
「これがレンタローくんのおちんちん……!」
息を荒らげながら顔を近づけるハカリ。吐息が彼の竿をくすぐる。ハカリはレンタローのパンツを完全に脱がし、彼の太ももの内側をさわさわしながら語りかけた。
「レンタローくん……どうしてほしいですか……?」
「え、えっと……」
そっと彼の男根を右手で包み込み、動かし始める。
「うぁっ……」
声が漏れるレンタロー。
「なんでも言ってください♡」
「えっと……その……ちゃんと清潔にしてるので……口で……してくれると……嬉しいです……」
「おちんちんペロペロしてほしいんですか?」
「う、うん……」
「ふぅ〜ん……」
ハカリはニヤニヤしながらレンタローの耳元に顔を寄せて囁く。
「……ダメです♡」
レンタローの表情が一気に曇る。
「えっ……なっなんでっ……?」
「ふふふ♡レンタローくんったら可愛い♡実はですね……」
ハカリは緩やかに手を上下させながら、先日の家族会議のあらましを話した。
「……ですから、みんなレンタローくんに何かしらハジメテのプレイを提供してくれるんですよっ♡すべてはレンタローくんに喜んでもらうためですっ♡ちょっと我慢させちゃうことにはなりますけど、きっとその我慢もスパイスになりますよ♡」
「そ、そんな、みんな俺のためにっ……!」
そしてハカリがヨウエンな声で続ける。
「例えば……さっきレンタローくんがしてほしいって言っていた、いわゆるフェラチオは……クルミさんがやってくれますよ♡私含め最初の6人はおあずけですけど、そのあとであのクルミさんがレンタローくんのココを美味しそうにペロペロ舐めたり、いきおいよくほおばったりしてくれるんですよ……どうです?最高じゃないですか……?」
思わずレンタローはクルミの舌が自分の股間にまとわりつくのを想像してしまい、レンタローの陰茎は怒張した。
「あれえ〜?急に硬くなりましたね?もしかしてソウゾウしちゃいました?今はわたしとエッチしてるのに、他の女の子のことを考えて興奮しちゃったんですか〜?」
ニタアッとした表情でハカリがレンタローを問い詰める。
「だってハカリがそんなこと言うからっ!」
「そんなウワキモノのレンタローくんには……おしおきですっ♡」
ハカリが突然右手のグリップを強め、激しくレンタローのアソコを摩擦し始めた。カリ首付近の皮を高速で被せたり戻したりして敏感なところを攻めていく。同時にハカリの左手の爪がレンタローの陰嚢を優しく引っ掻き回す。
「うおあっ!!!あああっ!ハカリっそれヤバいっ!!!」
おしおきという名のご褒美にレンタローは腰砕けになる。ハカリは激しくレンタローの弱いところを刺激し続ける。実はレンタローに先日の家族会議の件を話している間にハカリは惰性で手を動かしていたわけではなく、少しずつ刺激する場所を変えてレンタローの表情の変化を観察し、ものの数分でレンタローの弱点を見抜いていたのだ。
「なんで俺の気持ちいいとこ分かるんだよっ……」
「わたしにはお見通しですっ♡」
「答えになってな……ってああっマジででそうっ!」
「おっと!」
限界ギリギリまで射精感が込み上げてきていたレンタローだったが、突然ハカリが両手を離し、イクことはできなかった。
「おしおきはこれくらいですかね♡」
スンドメのほうがよっぽど生殺しであるが、挿入前に暴発しなくてよかった、とレンタローは考えることにした。
「ちょっと休憩させて……今すぐ続けるとやばそう……」
「わかりました……休憩の前に、シャツも脱いでもらっていいですか?……レンタローくんのカラダ見せて欲しいですっ♡」
「うん、もちろん……!」
レンタローは上半身を脱ぎ、完全に全裸の状態になった。
「おおっ……さすがレンタローくん……!いい筋肉ですっ……!私いつまでも眺めていられますっ♡ だからゆっくり休憩してください……!」
「そ、そう……?じゃあおことばに甘えて……」
目を瞑って呼吸を整えるレンタローの横で、ハカリはメロメロのメス顔でレンタローの腹筋や胸筋を観察しながら、この後の展開を想像して思わず自分で股間をいじり始めた。
「はあ……ちょっと……落ち着いた……」
ハカリの極上の手コキの後、数分の休憩を挟んだことで今にも暴発しそうだった股間が少し鎮まった。
「お待たせハカリ……!ってハカリ!?」
ハカリは下着の中に手を入れて一心不乱に自分のアソコを指でぐじゅぐじゅとほぐしており、1人で出来上がってしまっていた。
「レンタローくんのカラダ……♡最高ですっ……!」
トロトロで横たわるハカリを見て、レンタローはこれ以上ゼンギは不要だと判断した。
「ハカリ……脱がすよ……!」
彼女が身につけていた最後の1枚を優しくずりおろす。2人は互いに生まれたての姿になり、キスをした。
「ちょっと待ってね……」
レンタローが布団の周辺をまさぐり始める。かんづいたハカリがレンタローに声をかける。
「レンタローくん……もしかして探し物はコレですか?」
レンタローが持ってきていたゴムの入ったケースはハカリの近くに落ちていたようだ。
「あっ……ごめんありがとう……」
「私がつけてあげますねっ♡」
ケースを開くと、コンドームが複数入っていた。
「わっ♡たくさん入ってますね♡もう……レンタローくんったら一晩で何回戦するつもりなんですか……♡」
「い、いやっ、ほらやぶれたり付ける向き間違えたりとかするかもしれないから予備を多めに持っておこうと思って……!」
「ふふっ♡わかってますよ♡」
「ハカリぃ……!」
ハカリがゴムを開封し、慎重にレンタローのアソコに装着させる。
「ありがとう……」
「これで思い切りできますね♡」
「うん……ほら横になって……」
レンタローが優しくカラダを支えながらハカリを押し倒した。彼女は枕に頭をのせ、膝を立ててレンタローを見つめる。
レンタローがハカリの足を広げようとすると、ハカリは抵抗せずに股を開く。レンタローの前にハカリの股間があらわになった。そしてレンタローは衝撃を受ける。
「はっハカリ!?えっと……その……」
「はいそうです……♡ツルツルにしてるんですよ♡」
ハカリはパイパンだった。
「インターネット上のアダルトコンテンツはおけけがないことが多いので、レンタローくんもこのほうが見慣れてるかなって♡」
「いやっ、俺はそういうのは……」
「え〜♡ほんとですか〜?♡」
「俺のために手入れしてくれてて嬉しいよ!ハカリのまんこ、すごく可愛いっ……!」
「あれ〜はぐらかしましたね?」
「そういうハカリはどうなんだよっ!」
「私もヒミツですっ♡」
「ずるいぞ♡」
「ふふっ♡それより……ほら、私のココ……今から好きにできるんですよ……?」
ハカリは自分の足の付け根にあるほくろあたりを自分で撫でながらレンタローに甘い言葉を囁く。レンタローは彼女の股を見つめて息を呑む。100回も振られてきて自分は一生童貞なのではないかと悩んでいたところで最初に告白してくれた女の子が、いま目の前で股を開いている。しかもその初彼女はグラマラスなボディでエッチに興味シンシンという男にとって最高に都合のいい女だという奇跡。そして彼女は運命の人であり、それ即ち目の前にある気持ちよさそうな蜜壺は自分専用の穴であることが確約されているということである。
(この穴は……俺のチンコを挿れるために存在してるだなんてっ……そんなのヤバいっ……!!)
その事実がレンタローの興奮のボルテージを振り切れさせる。息の上がったレンタローにハカリが足を絡め、決めゼリフのように囁く。
「私……花園ハカリがレンタローくんに提供するハジメテは……正常位でのイチャラブセックスです♡……いつでも来てください♡」
レンタローはハカリの腰をつかみ、熱い肉棒を彼女の股に当てて擦り付けはじめる。
「ハカリ……いくよ……」
「はい……♡」
レンタローはハカリの大事なところをめがけて、股間の先端を強く押し当てる。するとゆっくりとハカリの肉の割れ目に先端が飲み込まれていった。
ぬぷっ……ぬぷっ……ぬぷっ……
「あ……うあっ……!」
温かい感触がレンタローの脳みそをとろけさせる。
「んっ……♡ハイッテきてます……♡」
ハカリの嬌声が耳をくすぐる。
レンタローは彼女に痛みを与えないようゆっくり、そして感覚を味わいながら深く挿入していく。
ぬぷっ……ぬぷっ……ぬぷっ……
最後に少しレンタローが腰を打ち付けるように力を強める。
ぱちゅん……♡
「あ……ハカリ……奥まで……全部入ったよ……痛くない?」
息を荒げながらレンタローが尋ねる。
「んっ……♡ちょっときつく感じますけど……私はレンタローくんとの初エッチがうまくいくよう今までほぐしてきたので全然耐えられます……!それよりレンタローくんとやっと繋がれたことの悦びのほうが……何百倍も強いですっ♡しばらくこうしてたいです……♡」
2人は深く挿入したまま、長めのキスを交わした。
「レンタローくん……♡好きに動いてください♡」
その言葉を皮切りに、レンタローがペニスをゆっくりと引き抜きはじめる。そして完全に抜き切らずに再度奥までねじ込む。そのピストン運動をゆっくりはやめていく。
「ぐあっ……ハカリ……ハカリのまんこっ……気持ち良すぎるっ……!」
レンタローは彼女の腰をやや強く掴み、細くよだれを垂らしながら腰を前後に動かした。そしてネット知識をふと思い出す。
「あっ……そうだハカリ……体勢キツくない?腰の下にクッションとか入れる?」
「あのっ……そのままでも大丈夫ですけど……角度つけた方が気持ちいいかもです……♡」
「わかった」
レンタローがクッションを彼女の腰の下に入れる。挿入の角度が変わり、ハカリはオナカガワに程よい圧迫感を感じた。
「ハカリは……どうされるのが気持ちいい?この辺とか?」
ネットで得た知識で試しにGスポットらしき位置をレンタローが刺激してみる。
「あのっ……あとちょっと奥ですっ……!」
「この辺?あっこのあたり刺激がなんか強いっ……!」
「あっ♡そこですっ!私もそこ気持ちいいですっ!そこ押さえて欲しいですっ♡」
レンタローが亀頭をぐりぐりと押し付ける。
「あっ♡あっ♡少し強いかもっ♡あっそっそれくらいですっ♡そこトントンしてくださいっ♡」
「こう?気持ちいい?」
「あんっ♡あんっ♡そうですっ♡それ続けてください♡ぎもぢいいっ♡あっ♡いっちゃうかも♡」
ハカリが手のひらをこちらに向けて手を伸ばす。察したレンタローは彼女の手を握り、恋人繋ぎの状態で手を布団に押し付ける。
「レンタローくん♡いっぱい名前呼んでくださいっ♡」
「ハカリっ!好きだよハカリっ♡ハカリ!ハカリっ!!」
「レンタローくん♡レンタローくんっ……♡あっ……イっちゃうっ……♡」
ハカリが腰をガクガク振るわせ、オーガズムを迎えた。長年おあずけをくらっていた欲求不満がホウカイしていく感覚を伴い、頭の中が多幸感で満たされる。
「あへっ……あへっ……レンタローくん……私イっちゃいました……♡私たちカラダの相性もいいんですかね……?好きな人とのエッチってこんなに満たされるんだ……♡」
エッチに興味シンシンだった彼女を満足させられたようで、レンタローは少しホッとした。
「私は十分気持ちよくしていただきました……♡だからあとは私のカラダ……好きに使ってください♡100人も彼女がいるのに何年も我慢し続けていたなんて相当欲求が溜まってるはずです……♡」
「ハカリ……いいのか……?でも……」
「男の子はガシガシ動くのが好きなんでしょう?容赦なく楽しんでください♡むしろ手加減してるって感じたら……ほかのファミリーに、レンタローくんエッチ下手だったっていっちゃおうかなぁ……♡」
「なっ……言ったなっ……!……もう戻れないぞ?」
「はいっ♡どんなに激しくても私がレンタローくんのはじめて、受け止めて見せますっ!」
レンタローが腰を動かし始めた。ゆっくり動かせばふわふわでとろけるような低刺激。膣壁に押し当てるようにガシガシ動かせば無数のひだが絡みつくような感触が堪能できる。レンタローは一心不乱に腰を振った。
「そうですそうですっ♡レンタローくん♡私のナカで今まで押さえつけてた欲を解放してくださいっ♡」
乳を揉みしだきながら激しくピストンを繰り返す。
「ハカリ!ハカリ!ハカリ!」
「あん♡あん♡あん♡」
レンタローはハカリに膝枕をしてもらったときの夢を思い出していた。詳細は原作56話参照だ。あのときの“はじまっていた”状態が今と重なり、興奮を掻き立てる。
「ハカリ!好きだよハカリ!!!」
「私も大好きですっ!れんたろーくんっ!!!」
「ハカリ!そろそろイきそうっ……!」
「はい♡たくさん出して気持ちよくなってください……!」
「ハカリっ!ハカリハカリハカリ!!」
レンタローの両手の指がハカリの胸にぐにっと深く沈み込む。Gカップを鷲掴みにし、腰のスピードが最高潮になったところで、ハカリがレンタローを見つめて囁く。
「いっぱい出してっ♡」
その言葉と同時にハカリはお腹に力を入れる。膣がキュッと締まり、えも言われぬ強い快感が絶頂寸前のレンタローの陰茎にトドメを刺した。
「あっ……イくっ……!!!!!」
精巣からぐわっと一気に快感が込み上げ、レンタローはハカリの膣内で思い切り射精した。深く差し込んだペニスにまとわりつく快感を感じながら童貞卒業のカタルシスで頭が真っ白になる。レンタローはしばらく目の焦点が合わなくなった。この瞬間を長年待ち続けたレンタローの股間は何度も強く精液をポンプのように睾丸から汲み上げ、脳にご褒美のシグナルを送りながらドクドクと放出を続けた。
「はあっ……はあっ……ハカリ……めちゃくちゃ気持ちよかった……」
ハカリの頭を撫でるレンタロー。
「よかったです……♡あんなにケダモノの表情のレンタローくんはじめて見ました……レンタローくんも男の子ですねっ♡なんだか可愛かったですっ♡」
ハカリがレンタローの頭を撫で返す。
「ハッ、ハカリ……」
2人は繋がったままキスをした。
「そうだ、早く抜かないと……」
レンタローは小さくなり始めたペニスをあわてて引き抜き、ゴムを外して縛った。
「……ふう……やぶれたりとかしてなさそうだな……」
「レンタローくん……見せてもらってもいいですか……?」
「う、うん……!」
「わ……♡すごい……♡」
精液だまりの3倍近い量の白濁液がゴムの中に封じられていた。
「こんなに出されたら絶対妊娠しちゃいます……!今後もしばらくはちゃんとゴムつけて、快楽のためだけのエッチ……またしましょうね♡」
「うん……!もちろん……!」
2人は軽くキスをして、もう1本のペットボトルで水分補給をしたりタオルでお互いのカラダを拭いたりして布団の上での運動会の後片付けをして、ベッドの中に入った。
ピロートークに入ろうとしつつレンタローが枕の位置を調整していると、枕の下にコンドームがあるのを見つけた。
「あれ俺落としたかな……?いやこのゴム、メーカーが違うぞ!?もしかして……?」
「はい♡私もそのつもりだったので、そこに忍ばせてました♡」
「ハカリ〜♡」
「それはそれでいつか使いましょうねっ♡使用感の違いとか気になりませんか?♡」
「うん……そうだね……」
「今度はいつしましょうか……レンタローくん的には全員をイッカイずつ抱いてからってのがいいでしょうから……ちょっと先になっちゃいますかね……?でも私今日の思い出だけで半年は我慢できちゃいそうです♡なーんて……ってレンタローくん?」
レンタローはハカリが用意していたゴムの封をピッと切った。
「レンタローくん……何してるんですか……?今開封したら使えなくなっちゃいますよ……?」
「ハカリ……言ったよな……?今日は寝かせないって……!」
「まっまさかっ……!」
「そのまさかだよっ♡♡♡♡♡」
レンタローが布団の中でハカリに覆い被さる。
「きゃあっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
2回戦目が始まった。その後いつまで続いたかはご想像にお任せしよう。
いつもより少し遅めの時刻に設定されたスマホのアラームが鳴り、ハカリが目を覚ます。窓の外からスズメたちの鳴き声が聞こえる。
「……ん……これが朝チュンってやつですか……」
ハカリはレンタローの寝顔を見て満たされた表情で微笑む。
レンタローの顔にそっと触れると、彼が目を覚ました。
「おはようございますレンタローくん……♡」
「ん……おはよう……ハカリ」
「……わたしたち……ついに……しちゃいましたね♡」
「うん……すごくよかったよ……」
2人はゆっくりカラダを起こし、軽くハグをした。
ふたりが自分たちだけの世界に浸っていると、ノックの音が聞こえ、2人の心臓が跳び上がった。
「……はっはいっ!?」
「おはようございますハカリ様レンタロー様。朝食の準備ができました」
ドア越しにメイの声が聞こえる。
「わわわかりました!ありがとうございます!2人とも起きてるのですぐ行きますっ!」
「かしこまりました……では紅茶を淹れ始めておきますね」
「はいお願いしますっ!」
2人はあわてて身支度をはじめた。
最低限の身なりを整えた2人は、さもなにもなかったかのような顔を取り繕い部屋を出て歩き始めた。
「ちょっとトイレいってくるね」
席を外したレンタローを廊下で待っていると、マイが通りかかった。いつも通り身綺麗に身支度を整えてはいるが、少し疲れたような表情をしてよそ見をしながら歩いている。
「おはようございます、マイさん」
「あっ……お、おはようございますハカリお嬢様……」
肌がツヤツヤのハカリに気付き、ドギマギしながらマイが挨拶を返す。そしてなぜかマイのほうも肌がツヤツヤになっている。ピンときたハカリがにやけながら尋ねる。
「マイさん……お疲れの表情ではありますが今日はなんだかお化粧のノリがいいですね……もしかして昨晩……」
マイの顔が一気にマッカになる。
「ハカリお嬢様っ!?そっそんなことないですやめてくださいっ!」
「いいんですよ〜♡私もマイさんとレンタローくんがする日になったらきっと想像して……」
「おっお嬢様勘弁してください!えっと、マイ、庭の手入れをして参りますっ!」
目をぐるぐるさせたマイが踵を返して小走りで立ち去ろうとする。
「あっ、マイさんブッチが……!」
「えっ?」
足元の猫につまづきそうになったマイが、踏まないように咄嗟に身をかわす。無理な体勢になった彼女は案の定見事にずっこける。
「おんぎゃーーーー!!!」
レンタローとハカリが交わった次の日も、相変わらず騒がしいハナゾノケのイチニチがまた始まった。
「……で?その……どうだったのよ?」
電話グチからツンデレガールの声が聞こえる。
「無事にコトが運びましたよ♡思っていた100倍良かったですよ〜!」
「100ばっ!?そっそうなんだ……」
カラネは髪の毛を指先でくるくる触る。
「ちなみに4回戦目のときにカラネさんの弱いところ教えときました♡」
「ななな何してんのよっ!!!!!てかなんで私の弱点なんか知ってるわけ!?」
「ツンデレ喪失回で一緒にお風呂入ったじゃないですか」
「てめー人がおとなしくなってるときになにしてんだ!!!」
「え〜?気持ちよさそうによがってましたよ〜?」
「てかヨンカイセンってあんたたちどんな体力してるのっ!?ああツッコミが追いつかないわっ!!!」
「ふふっ、カラネさんは相変わらず騒がしいですねぇ」
「誰のせいよっ!!!」
「とにかく、次はあなたの番ですよカラネさん。カラネさんはカラネさんの武器でちゃんとレンタローくんを気持ちよくさせてあげてくださいよ?」
「わっわかってるわよ……」
しばらく沈黙が訪れる。
「……ハカリ……その……」
「……どうしたんですか〜?はっきり言わないとわかりませんよ〜?」
「くっ……れ、レンタローを気持ちよくするコツ……教えなさいよっ!」
「あら〜予習ですか♡さすが院田アルティメットエロエロスケベカラネさんです♡」
「だあれがアルティメットエロエロスケベよっ!!!原作よりグレードアップさせるな!!!!」
その夜、電話越しにハカリとカラネは“勉強会”に励んだ。
電話が落ち着いたあと、カラネは枕に顔をうずめ、しばらく足をバタバタさせた。
(あんな恥ずかしいこと私がするのっ……!?でも……レンタローが喜ぶなら……!)
決心したカラネはレンタローに連絡を入れようとスマホを手に取る。
(どうやってレンタローを家に呼ぼう……あっそうだ)
「レンタロー、先週話したあのお店、近いうちに行かない?あっ、別にその店が私の家に近いから誘ってるとかじゃないんだからねっ!!」
レンタローにLINEでデートの誘いを送った。何度もやりとりしている相手なのに、その夜はなんだか返信が少し怖くなって、充電ケーブルを繋いた状態で少し離れた位置にスマホを置き、布団に入った。
(ついに……レンタローと……別に……期待してなんか……ないんだからね……)
物思いにふけりながらカラネは眠りに落ちていった。カラネはその日の夜とんでもない夢を見たが、それがだいたい正夢になる未来はそう遠くない。