この話単体でもお楽しみいただけますが是非シリーズを最初からご覧下さい。
ちなみにハカリ編は快感(エロさ)、カラネ編は幸福感(ラブラブ度)を重視して執筆しております。
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それではお楽しみください!
「わぁっ……かっ可愛い……!」
「もふもふだな!」
ある日の午後。カラネとレンタローは最近オープンしたばかりの小動物カフェに来ていた。
膝の上にうさぎをのせてデレデレの表情のカラネ。そんな彼女を見てデレデレのレンタロー。2人は今日の客の中で明らかにいちばんのバカップルの雰囲気を醸し出していた。
「その子がお気に入り?」
「うん……ほら眉毛みたいな模様が可愛くて……ってべ別にあんたに似てるとか思ってないんだからねっ!?!?」
「そういうことかぁ〜♡」
「ちち違うってばっ!」
照れ隠しでコーヒーをぐいっと飲むカラネ。
「あ、おかわり頼む?」
「ゲホッ……えっと……そうね……まだあと30分あるしあと1杯だけ飲もうかしら……」
「うんわかった!すみませーん!」
「少々お待ちくださ〜い!」
店員を待っている間にレンタローがふと足元を見ると、丸っこい小さな影が這い寄って来ていた。
「さっきレンタローが呼んだから来たんじゃない?すみませーんって」
「そっか〜きみもある意味店員さんだもんな!」
レンタローの足元にやってきたのは小さなハリネズミだった。機嫌を損ねないようにそっと抱き上げて膝にのせると、ちょうど店員がやってきた。
「お待たせしました〜!ご注文承ります♪」
「あ、コーヒー2杯と、あとこのうさぎクッキーください」
「かしこまりました〜!」
店員がレンタローの膝をチラッと見る。
「あ、その子が寄ってきたんですね!気まぐれで心を開いてくれない日も多い子なんですよ〜!お客さんラッキーですね!」
「へぇ……!きみはツンデレさんなんだね!」
自分のことを言われているわけではないのにドキッとするカラネ。
「よかったら名前呼びながら撫でてあげてくださいね!名前は……」
「すみませーん!」
「あ、はーい!すみません、ではごゆっくりどうぞ〜」
別の卓からの声に反応して店員が離れていった。
「店員さんも忙しいな……名前なんだろ?」
「あっ、この写真の子じゃない?」
テーブルの上を指差すカラネ。『ハガネ』と書いてある。
「へ〜ハガネっていうのか!」
名前を呼ぶとコロンと転がり、ハガネはお腹を上に向けた。
「おお、可愛いな〜よしよし!」
人差し指でハリネズミのお腹を撫でるレンタロー。
「ツンデレのハガネか〜!なんだか誰かさんに似てるな?名前も韻を踏んでるし。」
ニヤッとして横を見るレンタロー。
「だっ誰がハリネズミみたいな性格よっ!!」
「ハガネは今日甘えたい気分なんだってさ!カラネはどうなのかな?」
「ちょっとやめてよっ!!!」
カラネの指がレンタローの横腹に突き刺さる。
「ぐふっ、ハリネズミもびっくりの威力ッ!」
「お待たせしましたー!コーヒーとクッキーでございます♪」
うさぎの顔の形をしたクッキーにはアイシングで眉毛のついた顔が描かれていた。
「あっ可愛いクッキー……!これってもしかして……!」
目を輝かせるカラネ。
「はい、今お客様が抱っこしているピョンタローくんをモチーフにしている当店オリジナルのクッキーでございます♪」
「へぇ……!あんたクッキーになるくらい人気なのね!やるじゃない!」
カラネが膝の上のうさぎの眉毛に見える模様あたりを優しく撫でる。それを見てレンタローは少し意識してしまった。
クッキーを分け合ってコーヒーを飲み干すと、残り時間があと10分程度になった。
「お会計しとくからカラネは撫でてていいよ!」
「うん、ありがとう」
「よし、じゃあ寄ってきてくれてありがとなハガネ!」
レンタローは膝の上でひっくり返っていたハリネズミをそっと持ち上げてケージに戻し、レジへ向かった。
数分後。
「お待たせ、そろそろ行く?それとも時間ギリギリまでいる?」
レンタローがうさぎを名残惜しそうに撫でる彼女に尋ねる。
「……もう少し撫でてあげたい……かも……」
「ふふっ、カラネは優しいなぁ……!」
「べっ別にギリギリまでいた方が料金的にお得だと思っただけな……ってあっ!」
目を離した瞬間、眉毛模様のうさぎが急に走り出し、見事なジャンプでハリネズミのケージに飛び込んだ。
「うわ、すごいわねあの子……」
呆気に取られるカラネ。
「てかうさぎがこのケージに入っちゃ……ってえ!?」
なんと2人の目の前でピョンタローはハガネに後ろからのしかかり、一心不乱に腰を振り始めたのだ。
「ええっハリネズミと!?!?」
驚きを隠せないカラネ。
「あらこの子ったらまた!全く見境ないんだから!」
店員が慌てて2匹を引き離す。するとピョンタローはケージをまた飛び越え、今度は部屋の隅でプルプル震える小柄なうさぎとイチャつきはじめた。
「カラネ……あと5分あるけどどうする……?」
「も、もう行きましょ……」
(どうしよう……せっかく近所に小動物カフェができたってのにあんなの見ちゃったらもうレンタローとこれなくなっちゃうじゃない……!てかこの雰囲気このあとどうすんのよ……!)
無言でスタスタ歩くカラネに、レンタローが声をかける。
「え、えっと……!みんな可愛かったな!またこような!」
「……ん……」
小さく頷くカラネ。
「ほら……!なんだか俺たちに似てる子もいたし……!」
それを聞いてカラネの耳がマッカになる。
(やべっ、言わないほうが良かったか!?)
カラネが歩みを止める。
「どうしたカラネ?」
(これは逆にこの雰囲気を利用するしかなさそうねっ!)
突然カラネはレンタローの小脇に自分の腕を通し、彼にぎゅっと寄りかかる。
「ね……レンタローは……ハリネズミみたいに棘があっても……抱きしめてくれる……?」
「もっもちろん……!」
「ハカリみたいに柔らかくなくても……そういう目で見れる……の?」
ドキッとするレンタロー。
(この感じ……!やっぱりカラネは今日そのつもりなのか……!?)
「もちろん……カラネとも……たくさんくっつきたいよ」
「べっ別に私のことだなんて言ってないわよっ!」
カラネは肘をグリっとレンタローの脇腹に捩じ込む。しかしその表情はまんざらでもなさそうだ。
「ぐふっ……えっと……カラネ、今日はこのあとどうする?もうすぐカラネの家ついちゃうけど……」
午後3時半というなんとも微妙な時刻。さっきのカフェに行くこと以外特に決めていなかった2人のデートがこのままでは終わってしまう。
「俺は今日他に予定ないし……もっとカラネといたいけど……解散する?」
カラネがはっとして反射的に答える。
「まっ待って!……今日、その……うち私以外いないの……!みんないろいろ用事があって、いちばん早く帰ってきそうな姉も9時までは帰らないって……私は彼氏と晩御飯まで一緒に食べるかもって伝えてある……でも私は今夜は外食の気分じゃないかも……」
「えっと……それはつまり……」
「……うちくる……?」
「うっ、うん、ぜひ!」
「じゃあ、あそこのコンビニで夕食……とか……買いましょ」
「そうだね、えっとまだ晩御飯の時間には早すぎるけど……それまで……いやっなんでもない……」
無粋なことを聞こうとしてしまったなと思ったレンタローが口ごもる。
「今日イエに誰もいないって言ってるでしょっ。それまで何しようが……その……自由よっ!」
「……期待しちゃうぞ?」
レンタローがニヤッとした表情でカラネに対する欲をチラ見せする。
「ふん……あんたって見境ないのねっ!さっきのうさぎみたいっ」
「そっちから誘っといて!?」
そんなこそばゆい会話をしながら2人はコンビニに入っていった。
「いや〜さっき食べたばかりだから夕食決めるの困っちゃうな〜ってあれ?」
一緒に弁当を見ていたはずのカラネの姿が見えない。
「飲み物かな?」
レンタローが店の奥に進むと、カラネが歯ブラシがぶら下がっているあたりでしゃがみ込んでいた。
「……もう……なんでこんなに種類あんのよっ……どれがいいかわからないじゃない……!薄い方が気持ちいいとか……?」
「……カラネ?」
「ひゃいっ!?!?!?!?」
カラネは高速で手に持っていた箱を棚に戻し立ち上がる。
「いや〜商品が落ちてて!?戻さなきゃって思って!あっ!とっトイレットペーパー!そういえばトイレットペーパー探してたのよねっ!」
少し離れた位置の袋を持ち上げる。
「カラネ……その……」
「何!?トイレットペーパー探してたっていってるでしょっ!これも買うんだからっ!」
「いや……そうじゃなくて……それ、キッチンペーパー……」
カラネの顔がマッカになる。
「なんでこんな紛らわしい陳列してんのよっ!」
トイレットペーパー、もといキッチンペーパーを棚に戻し、顔を両手で覆ってしゃがみ込むカラネ。
「ああもうなんでこうなるのっ……」
「あのさ……カラネ……」
「何よっ!!!!!」
ハン泣きハンギレの表情で彼氏をキッと睨む。
「えっと……持ってきてるから買わなくて大丈夫だよ……その……さっき左手に持ってたのと同じやつ……」
カラネは再度顔をマッカにして目を見開き立ち上がる。
「はあっ!?じゃあ今日私のイエに上がる前提で来てたってワケっ!?このヘンタイヘンタイヘンタイっ!!!」
ドスドスと脇腹を攻撃するカラネ。
「いやほらカラネの家に近いとか言ってたし念のためって、痛い痛い痛いここ店内店内店内っ!!!」
「ごめん……レンタロー……つい……」
落ち着いたカラネが平謝りする。
「まぁ恥ずかしいのはわかるから……」
脇腹をさするレンタロー。
「……で?これって言ってたっけ?」
カラネが開き直ったようで微妙に恥じらいを残した顔で箱を手に取る。
「えっだから持ってきてるって、大丈夫だよ」
「いやそうじゃなくてっ!私は私でちゃんと持っておきたいのよっ!100人もいるんだからこれの代金もバカにならないでしょ?これくらい私に払わせなさいよねっ」
「カラネ……ありがとう……!」
「あと……レンタローいるときじゃないと恥ずかしくてかえないから……!」
「わかった、俺がお会計するから、お金あとで出してくれればいいよ」
「……うん、じゃあお弁当選ぶわよっ」
2人はゴムをヒトハコ、カゴに入れて移動した。
なお、レジ係の店員はそのドタバタ茶番劇の一部始終を見ていた。
(あの子は多分この辺に住んでるっぽいんだよな……いきつけのコンビニでゴム買うの気まずくないタイプか……へぇ……)
余計なことを考えているうちに目の前にカゴが置かれた。
「いらっしゃっせ〜、お弁当温めますか〜?」
「いえ大丈夫です、あ、レジ袋ください」
「かしこまりました〜」
店員がふと前を見るとカラネと目が合った。カラネは『あっよく見る店員さんだヤバッ』という表情を一瞬見せ、会計中のレンタローの後ろにささっと隠れる。
(恥ずかしいならなんでこの店で買ったんだよ……)
「えっとこれ紙袋入れます?」
店員は気を遣って極力無表情で尋ねる。
「いえすぐ使うんで」
「ええっ!?」
目を丸くするカラネと店員。
「はぁっ!?ちょっとレンタロー何言ってんのよバカホンット信じらんない!!!!この店もう来れなくなっちゃうじゃない!!!!ああもうその買ったもの全部あんたが持ちなさいよねっ!!!」
カラネがレンタローの背中を思い切りひっぱたき、店を飛び出した。
呆れた店員が呟く。
「……彼氏さん……今のはダメですよ……」
「す、すみません……」
「まぁ僕今週でここのバイト辞めるんで気にせずまた来ていいって伝えといてください」
「なんというご都合展開」
「早く彼女さん追いかけてあげてください」
「ほんとすみませんありがとうございます」
レンタローはそそくさと会計を済ませ、小走りでコンビニをあとにした。
「ごめんカラネ、さっきのは流石にデリカシーなかったね」
「ほんとよっ!全くあんたらしくもない……」
「……怒ってる?」
カラネはこの上ない恥ずかしさを感じたものの、普段ボコボコにしても怒らない彼氏の失言1つに起こるのもおかしいかなと、少し溜飲を下げた。しかし、少しだけわざと怒ったようなふりをしてみることにした。
「ふんっ……家ついたらおしおきするから覚悟しなさいよっ」
レンタローが青ざめる。
「えっ……これ俺死ぬ……?」
「大袈裟ねっ!察しなさいよっ!……その……ハカリにもおしおきされたんでしょっ!?」
「え!?あっそういう……」
「ハカリよりキツイのお見舞いしてやるんだからっ」
「……違う意味で昇天しちゃうかも……」
「あんたホントに反省してるのっ!?」
そうこうしているうちに『インダ』の表札が見えてきた。
「ほら入りなさいよっ」
自宅の玄関の扉を手で支えるカラネ。
「ありがと、おじゃましまーす……」
両手が塞がっているレンタローが戸をくぐり、スニーカーを脱ぐ。カラネもそれに続いてローファーを脱いで揃える。
「冷蔵庫に買った弁当とか入れるからその間に私の部屋先に行ってなさいよっ」
レンタローの両手のレジ袋を奪い取るカラネ。
「あっ俺も手伝うよっ」
「いいわよっ、ほら飲み物とかも持ってくからっ。来客はゆっくりしてればいいのっ」
レンタローは引き下がってカラネの部屋に向かった。
キッチンで作業しながらもんもんとするカラネ。
(なにが『すぐ使う』よっ、ほんとしんじらんないっ!)
ビニール袋をひっくり返して弁当やペットボトルを冷蔵庫にそそくさと詰めていく。
(……あんなにデリカシーのないレンタローなかなか見ないわね……そっそんなに私とすることに興奮して動揺してたってコト?)
いいように捉えようとするカラネ。レジ袋をたたみ、グラスに氷を入れる。
(今日……私今から……ついにしちゃうんだ……)
オレンジジュースをなみなみと注ぐ。
(……さっきおしおきなんて言っちゃったんだから覚悟決めなきゃ!)
お盆に2つのグラスを乗せ、ゴムをポケットに入れてキッチンをあとにする。
一方その頃レンタロー。
(……さっきはやらかしたな……でもなんか上手い方に転んだ……のか?)
おしおきのことを考えて少しムラムラしているレンタローは座布団の上であぐらをかき、部屋をキョロキョロ見回す。すると見覚えのある水着がハンガーにぶら下がっているのが目についた。
「わっびっくりした下着かと思った……これ初めてレジャープールデートいったときの水着だよな……水着とはいえなんだか見てはいけないものを見たような……」
「おまたせー」
カラネが部屋に入ると、水着を見つめる彼氏の姿が目に入った。
「ぎゃー!!!水着出しっぱなしっ!!!!」
カラネは思わずジュースを放り出し、水着を布団の中につっこんで隠した。レンタローはすかさずひっくり返りそうなお盆とコップを空中キャッチし、1滴もこぼさずテーブルの上に置いた。
「あっごめん……」
急にレイセイになるカラネ。
「いいよ、こっちこそごめんね、見られたくないもの見ちゃったみたいで」
「別に水着なんだから見られてもいいわよっ!」
「じゃあなんで隠したんだよ……」
「ああもうっ!!!!ちょっと部屋掃除し直すから一旦出てって!!!!」
「あ、はい」
彼女を一旦一人にさせた方がよいと判断したレンタローは大人しく廊下に出て待つことにした。
数秒後カラネが部屋から顔を出し覇気のない声で呟いた。
「……掃除中ヒマだったらシャワーでも浴びてなさいよっ……」
「……それって……」
「あっ勘違いしないでよねっ!部屋がケモノくさくなるのがイヤなだけなんだからねっ!ほらこれキガエっ!バスタオルとかは適当に使ってっ!私も浴びるからチンタラ入るんじゃないわよっ!!」
カラネがレンタローが着られそうなサイズのジャージを部屋から放り出し扉を閉めた。
「うん、わかったありがとう!」
レンタローはインダケの浴室へ向かった。
「カラネおまたせ〜……ってあっ……」
シャワーを浴び終わったジャージ姿のレンタローが部屋のドアを開けると、カラネが空になったグラス片手にゴムのパッケージをまじまじと見つめていた。
「ひゃっ!?ちょっ!あがったならノックしなさいよっ!今日なんかあんたおかしいわよっ!?」
「ご、ごめん……」
カラネは慌てて手に持っていたものを背の低いテーブルの上に置いて姿勢を正した。
「とにかく私もシャワー浴びてくるから適当にくつろいでなさいよっ、カラトのだけど机の上のマンガとか読んでいいから!」
カラネは着替えを持って部屋から飛び出していった。
小一時間が経過し、部屋のノックが聞こえた。
「はーい」
返事するレンタロー。
「……私もあがったわよっ」
部屋着姿のカラネが戻ってきた。
「自分の部屋なんだからノックしなくてよかったんじゃない?」
「あんたが変なことしてたら気まずいでしょっ」
「変なことしててよかったんだ?」
「そんなわけないでしょっ!!」
「あっ髪型ハーフアップにしたんだね、可愛いよ」
話を逸らすレンタロー。
「べっ別にツインテールにもどすのが面倒だっただけなんだからねっ!」
ドア横で突っ立って触角をくるくる触るカラネ。
「……とりあえず座らない?」
「……わかってるわよっ!」
カラネが部屋のドアを閉め、レンタローの横の座布団に座った。座布団は明らかに身を寄せて座れるように配置された形跡があった。
「……座布団……なんかさっきより近くなってる気がするんだけど……」
カラネが尋ねる。
「……近いの嫌?」
「……そうは言ってないわよっ」
そう言いつつカラネがツンとした表情のままレンタローの肩に頭を預けた。レンタローは優しく微笑んでカラネの肩に手を回した。お互いが安心できるような優しい沈黙に2人は浸った。
「カラネとくっつけるのは幸せだなぁ……」
レンタローが呟く。カラネはずっと無言である。
「……カラネはどう?」
レンタローが尋ねる。
「私もレンタローとくっつくの……す、すき……」
ツン状態なら“嫌いじゃない”などの言葉選びをするはずだが、口ごもりながらも好きとはっきり言ったカラネの様子を見て、レンタローはデレモードに入ったな、と察知する。
「……もっとカラネとくっつきたいな……」
「……うん……」
しばらくすると今度はカラネが少し体勢を変え、レンタローのほうへ手を伸ばした。
「……ぎゅってして……?」
レンタローがカラネを優しく抱きしめる。何度味わっても飽きない深い幸福感が2人を包む。レンタローがハグを緩め、そっと肩に手を置く。察したカラネが背筋を少し伸ばす。
「カラネ……目、瞑って……」
「……。」
カラネは言われるがままに目を閉じ、一瞬小さく舌を出して動かし自身の唇を潤した。レンタローが顔を近づけ、2人は唇を重ねた。
少し長いキスのあと、レンタローがカラネを見つめながら口を開く。
「カラネと……もっともっと……くっつきたいな……」
くっつくとはそういうことだ、と言わんばかりに視線をテーブルの上の小箱にうつす。カラネの顔が紅潮する。カラネは目を泳がせるが、小さく頷いた。
レンタローがカラネの後ろに手を回す。自分の手が冷たくないか確かめ、そっとカラネのシャツをめくって手を入れ、彼女の背中に優しく触れた。直接肌に触れられたカラネの心臓が一瞬ドキッと跳ねる。レンタローに背中をゆっくり撫でられたカラネは、じんわりと伝わる彼の温かさに身を委ねた。
「レンタローの手……あったかい……」
「……もっと温めてあげる。おいで……」
レンタローはあぐらをかき、カラネを自分の前に背を向けて座らせ、後ろからハグをした。背中に触れていた手はゆっくり脇腹を撫でながらカラネのオナカガワへ移動した。
レンタローがカラネにバックハグをした状態で彼女のお腹をさすりながら尋ねる。
「どう?さっきよりあったかい?」
背中全体に彼の温もりを感じるカラネ。
「……うん……すごくあったかい」
「俺もカラネの温もり感じられて嬉しい……それに、カラネのおなか、すべすべだね……」
「……ん……」
カラネはハカリ救出劇の際のトムクルーズでもインポッシブルなミッションを遂行中にお腹に頬擦りされたことを思い出して顔を赤らめつつも、彼に撫でられる喜びに浸った。
次第にレンタローの撫で方がどこかいやらしい手つきになっていき、撫でる位置もゆっくり上に移動していることをカラネは感じる。
(……レンタローの手が……私の胸に……!)
ついにレンタローの右手がカラネの右胸を覆い、ゆっくり揉み始めた。同時に今度は左手がカラネのお腹を撫で回す。
「……あっ……やんっ……♡」
カラネから漏れる声と手に伝わるぷにぷにとした感触にレンタローの鼓動が高鳴る。レンタローは後ろから両手でカラネの体をまさぐっていった。
しばらくしてレンタローは下着の上から触ったにしては感触が妙な気がすると感じ、胸をさわりつつカラネに尋ねる。
「ねぇカラネ、これ何つけてる……?こういうブラあるの……?」
カラネが恥ずかしそうに答える。
「……これ……みっ水着……。」
ハッとしたレンタロー。
「あっ、もしかしてさっきの……?」
「あっ変な誤解しないでよねっ!あの、そのっ、これには理由があってっ……」
レンタローは少し驚いたがなんとなく事情を察して優しく答えた。
「うん、ちゃんと聞くよ」
「……でも、胸揉むのは、やめないのねっ。レンタローのえっちっ……」
「触りながらじゃダメか?」
「別にダメとは言ってないわよっ」
「じゃあいっぱい触らせて……」
「好きにしなさいよっ」
カラネは胸を触られて身をよじりながら話始めた。
「ハカリから聞いたと思うけど……私たちはレンタローにみんな何かしてあげる担当があるの……でも私は最後のほうまでなかなか決まらなくて……」
「そうなんだね」
「胸は自信ないし……足とかお尻とかは褒められたことあるかもだけど比べたらエイラや育の方がいいだろうし……髪はエルの専売特許だし……これは私よりもっとむいてる子がいるなってプレイが多かったの。そういえば私の個性って素直じゃないとかパワーとかツッコミとか変なのばっかだなって……ごめんね、魅力のない女で……」
「そんなことないよ!最初の告白のときを思い出してよ!確かにハカリとかは女性的な魅力が分かりやすいかもしれないけど、俺はカラネと1日話しただけで、ハカリと優劣が1ミリもつけられない子だなって思ったんだよ?カラネは間違いなく魅力的な女の子だよ!」
「……やっぱりレンタローはそういってくれるのね……」
「もちろんだよ……!」
「はじめてレジャープールに行ったときにもさ、こういう話、レンタロー聞いてくれて、そういうこといってくれて、すごくドキドキして……会議のときそれを思い出したの……だから私たちが密着してドキドキしあったときの思い出と繋がるようなことをしたら、レンタロー興奮してくれるかなって……」
「そっか、いっぱい考えてくれて嬉しいよ!」
レンタローがカラネを後ろから抱きしめる。
「ほら……俺がドキドキしてるの……背中から伝わる……?水着姿のカラネと今からエッチできるんだって考えて、すごく興奮してるよ俺……」
「ん……ドキドキもわかるけど……お尻に何か硬いの当たってる……」
「それもカラネに興奮してるからだよ……!」
「ふーん……」
カラネはレンタローが自分に性欲を向けていることを察知し、恥ずかしさと嬉しさを感じた。
「水着姿……見せて?」
「うん……」
カラネは立ち上がって、レンタローに背を向けたまま水着の上に着ていた部屋着を脱いだ。
「……どう?」
カラネがくるりと振り返ると、胸元の愛らしいフリルがふわっと舞い、あの日見た姿のカラネが目の前に現れる。
「だからあの日と同じ髪型にしてくれてたんだね」
「……なんで覚えてんのよっ」
といいつつもカラネは、やっぱり覚えててくれたんだ、と感じて笑みがこぼれそうになる。それをこらえるように口元を歪めながら触覚をくるくる指でいじる。
「……あの日と同じように可愛くて……あの日より大人びて……キレイだよ……!」
「……ん……嬉しい……」
カラネは顔を両手で覆い、可愛い、キレイという言葉を噛み締め、恥ずかしさをグッとこらえ、彼に身を委ねる覚悟を決めた。
カラネは少し深く呼吸し、決めポーズのように腰に左手を当てて右手の人差し指をレンタローに向ける。
「ふんっ……わたしっ……インダカラネがあんたに提供するハジメテはっ……みっ、水着姿での密着セッ…………クスよっ……!」
レンタローは彼女がセックスという言葉をはっきり使ったことに思わず唾を呑んだ。
「あんたをメロメロにしてやるんだからねっ!!!」
「ほら、ベッドに座りなさいよっ」
「う、うん」
座布団から立ち上がり真後ろのベッドに腰掛けるレンタロー。
「……腰あげてっ」
カラネがレンタローの下をずり下ろすと、ばるんっとそりかえったレンタローの息子が姿を現した。
「わっ!?こっこれがレンタローのっ……」
思わず息を呑むカラネ。
(こっこんなのが私のお腹に入るのっ!?)
想像して顔がマッカになる。
「さっ触るわよ……」
カラネが恐る恐る手を伸ばし、レンタローのペニスを両手でやさしく包み込んだ。
「……ふあっ……!」
彼女のスベスベとした手の感触が股間に伝わり思わず声が漏れるレンタロー。
(力強く握られるかもと思ってたけどっ……めっちゃやさしい触り方っ……!これはこれでヤバいっ……!)
カラネはとても弱い力で彼に触れていた。というのもカラネは事前にハカリから
『男性は強い刺激で興奮するみたいですが、カラネさんだったら強く握りすぎて使い物にならなくしちゃいそうなのでふんわり触ってあげてください』
と言われており、ちょっと釈然としなかったが、軽く触れただけで目の前の彼が気持ちよさそうに声を漏らしたため少し嬉しくなった。
「えっと……上下に動かすと気持ちいいのよね?」
「……うん……」
お祈りのように指を組んだ両手で陰茎を挟み、ゆっくりと皮を動かしはじめるカラネ。ハカリの“知り尽くした”動きと違ってぎこちない動作だが、広範囲にゆったりとした刺激を感じ、レンタローは目を閉じて幸福感を味わった。
「……カラネに触られるの……気持ちいい……」
「よ、よかった……」
はっきり気持ちいいという言葉を聞けてカラネの口角が少し上がる。
(レンタローのおちんちん……熱い……どんどん硬くなってる……)
カラネはカラネで手に伝わる感触にドキドキが高鳴っていく。
「……ほら、せっかく水着姿の彼女が目の前にいるんだから目あけなさいよっ」
「……あっうん」
目をあけると女の子座りで自分のペニスをしごく水着姿の彼女が目に入る。くびれた腰やへそにドキッとするレンタロー。少し陰茎が怒張する。
「あっ……今急に硬く……私の姿見て興奮したでしょっ……!」
「……カラネのスタイルがよくてつい……」
「……レンタローのえっち……」
といいつつカラネは彼の褒め言葉に口元が緩んでしまう。
「……カラネ……水着可愛いよ……」
股間に刺激を感じながらカラネの頭を優しく撫でるレンタロー。互いに優しく触れ合う幸福な時間が流れた。グラスに残った氷がカランと音を立てるが、2人の耳には届かない。
しばらくしてカラネが手を止めた。何かを察してレンタローも撫でるのをやめる。するとカラネが立ち上がり、ベッドに上がってレンタローの後ろに回った。
「……カラネ?」
「……レンタロー、バンザイしてっ」
言われるがままに両手を上げると、カラネは彼のシャツをそっと脱がせた。レンタローは全裸になった。
(……レンタローの背中……広い……)
カラネは彼の背中を優しく撫でる。撫でる位置が次第に下がってゆき、後ろから前に手が回り、軽くお腹を撫でた後、最終的にレンタローの股間へ移動した。カラネはペニスを背後から握りつつ、背後からレンタローに密着した。
「……カラネ!?」
背後からの温かみに驚くレンタロー。
「……さっき後ろからハグしてくれたでしょ?……おかえしっ」
カラネはむにむにと胸を押し付けながらレンタローの陰茎を右手でしごき、左手でお腹や足の付け根を撫で回した。後ろから手を回されていることによって正面から触られているときよりも自分で触るときの感触に近くなるのをレンタローは感じ、背中の温かみに安心感をいだきつつ彼女の動きに身を委ねた。
「……カラネ……背中あったかい……」
「……ん……他になんかないのっ」
カラネが密着度を高め、胸をさらにぐりぐり押し付ける。
「えと……カラネちゃんのぷにぷにのお胸が当たってるんですけど……」
「……当ててんのよっ」
(……彼女に言われてみたかったフレーズだぁ……)
レンタローは心の中で涙を流す。
「カラネがセクシーアピールしてくれるの嬉しいよ……!まるでハっ……いやなんでもない」
「今ハカリみたいって言おうとした?」
カラネが手を上下させるのを止める。
「あっいやその……ごめん……」
「何がごめんなのかちゃんと言って?」
「エッチ中に他の女の子のこと考えてごめんなさい……知ってるかもだけど……ハカリにも言われておしおきされました……」
「ふーん……まぁファミリーなら別に私は大目にみるけど……こんなときくらい自分だけ見てって子もいるだろうから気をつけなさいよね……あっそうよ、おしおき!コンビニではよくもあんなこといってくれたわね!もうあの店舗行けないじゃない!」
「ごめん、あの店員さんにもたしなめられたよ……でもあのレジの人近いうちに辞めるらしいからカラネに伝えてって……」
「あっじゃあ……ってそういう問題じゃないわよっ!!!」
「返す言葉もございません……」
「じゃあ私からもおしおきをおみまいするわよ!覚悟しなさい!」
「お、お手柔らかに……」
カラネが背後で密着したままレンタローの竿を左手でそっと握った。
「……あっ……お手が……柔らかい……」
「反省してんのっ!?あんたなんかこうよっ!!!」
「うおっ!?!?!?」
カラネが左手のグリップを少し強め、そして右の手のひらで亀頭を磨くように動かしはじめる。敏感なところを刺激されながら竿を上下にこすられ、背後から胸を押し当てられていることも相まってレンタローの興奮のボルテージが急上昇する。
「ぐあっ!!!カラネそんなのどこで覚えてっ……くうっ!!!」
「ハカリに聞いた……じゃなくて吹き込まれたのよっ!!!」
カラネは内心、ほんとにこれ気持ちいいんだ聞いてよかった、と彼の背後で頬を緩ませてしまう。
「カラネ……やばいっ!でちゃうっ!!」
カラネが手をぱっと放す。
「まっこんなとこかしらねっ」
カラネが密着状態から離れ、レンタローの横に座った。
レンタローが息を整えながら尋ねる。
「……えっと一応確認するけど……いまのっておしおきという名目のそういうプレイ……だよね?ほんとはあんまり怒ってないってことで大丈夫?」
「ん……私の方がいっつも乱暴なことしちゃってるのを許してもらってるし……ツンツンの私に何かされるのも喜ぶだろうってハカリが……だからおしおきの理由にしただけ……」
「そっか、よかった、気持ちよかったよありがとう」
「べっ別にっハカリがテキトーなこと言ってないか確かめたかっただけなんだからねっ」
「……でもコンビニの件はカラネが許してくれても失言は失言だと思うからさ、何かお詫びするよ。カラネは何かしてほしいことない?」
急な申し出に困惑するカラネ。
「えっそんなの考えたことないわよっハカリみたいに詳しくないし……」
「彼氏にこういうこと言われたいとか憧れるシチュエーションとかそういうのでもいいんだよ」
「……。」
しばらくカラネが沈黙する。何か言いたげであることを感じとったレンタローはカラネが口を開くのを待った。しばらくしてカラネがつぶやく。
「……お姫様抱っこ……して……」
「よしきた!!!」
ヒョイっとカラネを持ち上げるレンタロー。
「きゃっ、そんないきなり……」
レンタローがカラネの目を見つめる。
「愛しております、カラネ姫……」
カラネは憧れのシチュエーションに一瞬デレモードになりかけたが、後続のシズカの担当プレイのことをハッと思い出して我に帰った。
「あっダメっ!姫とかそういうのはシズカのためにとっておいてあげてっ!」
「ふふ、こんなときでもカラネは優しいなぁ」
「……バカっ!やっぱり恥ずかしいからおろしてっ!」
「わかった、またしてほしかったら言ってね」
レンタローはカラネを抱きかかえたまま振り返ってベッドのほうを向き、そっと彼女を寝かせた。そして仰向けに横たわるカラネによつんばいで覆い被さる。
(あ……私今からレンタローに抱かれるんだ……)
カラネは後頭部の枕の柔らかさを感じつつ目の前の彼氏を見て自分たちが今から一線を越えることの実感が湧いてくるのを感じた。
「今度はカラネが気持ちよくなって?」
レンタローがカラネの体を優しく撫で、だんだん手を胸に移動させる。水着の上から数回揉んだ後、水着の中に手を滑り込ませて直接触りはじめた。
「カラネの胸……すべすべで……ぷにぷにで……気持ちいい……」
「……んっ……」
「……おっぱい……見せて……?」
レンタローはカラネの水着を上にずらす。
「きゃっ……」
カラネは反射的に胸を隠すが、すぐにレンタローに腕を掴まれてどかされた。
「カラネの乳首……キレイだね……」
「ばかっあんまり見ないでよっ」
カラネは腕をつかまれた状態で身を少しよじる。レンタローは掴んだ腕を放す。カラネは顔を手で隠す。レンタローが両手で彼女の乳房を覆う。
「カラネの胸……かわいいよ……」
優しく揉みしだきはじめる。
「……んっ……水着が上にずらせるようなサイズで……悪かったわねっ……」
「何言ってんだ、ちゃんと女の子らしさを感じるし、全体を手で覆うようにこうやってさわれるのはこのサイズの特権だよ……」
「……ふーん……まあ私も……胸全体でレンタローの手を感じられるのは……ちょっと嬉しいかも……」
カラネは口元を緩ませる。
「カラネ、舐めていい?」
「……好きにすれ……ひゃんっ♡」
カラネが許可する言葉を最後まで言い切らないうちに、レンタローは彼女の右乳首を舐め、左乳首は敢えて触らないように周囲を指でなで回した。しばらくその状態が続き、悶えるカラネが呟く。
「なんで……なんで右ばっかり攻めるのお……」
「わかった、やめるよ」
レンタローが両方の乳首の周囲をくるくる触る。左の乳首がどんどん充血していく。
「そうじゃなくてっ……」
「どうして欲しいの?」
ニヤッとしたレンタローが尋ねる。
「れんたろのいじわるぅ……左も……左も舐めて……あんっ♡」
彼女の懇願を聞いてレンタローが左乳首を口に含み、舌先でクリクリと刺激した。カラネは触ってもらえなかったじれったさから解放されカレの口の温かみに心を溶かしていった。
「レンタローに触られて……ペロペロされて……すごく頭がふわふわするの……」
レンタローが舐めるのをやめ、両胸を揉みながらカラネを見つめる。
「俺も脳みそ沸騰しそうだよ……」
カラネは乳首の周囲を触れ続けられて興奮が高まっていく。
(……どうしよう……私の弱いところ今触られたら……恥ずかしい姿見せちゃうかも……お願い……あの部分だけは今触らな)
「あっそうだカラネはここが弱いんだって?」
「えっちょっとまっ」
ぐにぐにっ!♡
レンタローがカラネの乳首を両端から少し強めにつまみねじるような刺激を与えた。ハカリから伝えられた弱点を攻めたのだ。
「あっそこだめっ♡」
カラネの腰が少しびくつき、下の水着に小さなシミができてしまった。
「……カラネ……もしかしてちょっとイった?」
「ちっちがうのっ!ちがうのっ!」
顔を手で隠して体をうねらせるカラネ。レンタローが彼女の耳元で囁く。
「素直じゃないカラネは可愛くていじめたくなっちゃうなぁ……ここも弱いんだろ?」
レンタローは彼女の耳たぶを口に含む。
「ひゃああああん♡耳っ敏感で感じちゃうっ!はむはむしないでぇっ♡」
彼女の股間のシミが少し広がった。
とろとろになったカラネが声を絞り出すように話し始める。
「……レンタロー……いつも素直じゃなくてごめんね……今日はいつものお詫びにレンタローにいっぱい気持ちよくなってほしいから……こっちも好きにして……♡」
カラネは自分の股間に手を伸ばす。
「何言ってんだ、素直じゃないところが最高に可愛いんだよ!カラネも気持ちよくなってほしいよ!」
「……うん……」
カラネはそう答え、彼に身を許すと言わんばかりに下半身の力を抜いた。
「じゃあ脱がすよ……」
レンタローがカラネの腰に手をかける。
「ま、待ってっ!」
カラネが下腹部を両手で押さえる。
「せっかく水着着てるんだから……その……脱がさずにしなさいよっ」
「えっ、それって……」
「ハカリから聞いたけど、ほらっ、男の子ってこういうのが……好きなんでしょ?」
股を開いたカラネが股間の布に左手の人差し指をかけて横にずらし、湿った陰部を見せた。
「……ん!?カラネっ……つるつるなんだね……!」
カラネは下の毛を完全に剃っており、綺麗な割れ目がレンタローの目に入った。
「べっ……別にあんたのために剃ったんじゃないんだからねっ……その……水着からはみ出さないように整えてたら上手くいかなくて全部剃っちゃえって思っただけなんだからっ!」
「カラネ……それはそれでエロいぞ?」
「なっ……!バカっ!」
足を少しバタつかせるカラネ。
「カラネのまんこ……可愛いよ……!」
レンタローがお腹や足の付け根をフェザータッチで撫でてから、カラネの局部の周囲を指でなぞる。しばらく指を滑らせたレンタローは、カラネの股間の小さな突起の周囲をとても弱い力でくるくるとなぞった。
「やっ♡レンタロー……そこ……むずむずするっ……!♡触ってっ♡真ん中触ってっ♡」
「真ん中って何?」
とぼけるレンタロー。
「指でぐるぐるなぞってるとこの真ん中よっ!分かっててやってるでしょ!?」
「さぁ〜真ん中ってなんだろうなぁ〜」
「〜〜〜!!突起のところよっ!」
「名前で言って?」
「もうっレンタローのいじわるっ……」
「ほらほら言わないとずっとこのままだぞ?」
ニヤッとしながらレンタローが愛撫を続ける。
「…………ク……クリ……クリトリスっ……触ってください……」
「よく言えたね……♡」
レンタローがカラネの頭を撫でつつ、彼女の陰核にぐにっと指を押し当てた。
「……ほらカラネ、ご褒美だよ……」
レンタローがプリンをつつくように優しくカラネのクリトリスをトントンと刺激した。
「あっ……♡やんっ……♡んっ♡」
股間に感じる微弱な振動に腰をよじるカラネ。しばらくして割れ目から液体が垂れはじめる。
「カラネ、ここ濡れてるね……」
割れ目をさするレンタロー。
「べっ別にただの生理現象なんだからっ!気持ちいいとかじゃ……ひゃっ!?」
レンタローが中指を割れ目に押し当て、カラネの膣内に指先を潜らせた。
「カラネ……痛い?」
「……んっ♡ゆ、ゆっくりなら……だいじょぶ……あっ♡」
レンタローの指がどんどん深く入っていく。
「カラネの中……あったかくてぬるぬるだね……」
レンタローは自分のペニスを早くここに入れたい衝動に駆られムラっとするが、それを我慢してゆっくり撫でるように指を出し入れする。
歯を食いしばっていたカラネの表情がだんだんととろけてくる。
「あっ♡慣れてきた……かも……♡」
カラネがもっときても大丈夫という顔を見せる。
「じゃあ2本入れてみるね……」
中指と薬指をゆっくり挿入し、中からお腹を撫で回す。
「ぐっ……!んっ……♡キツいっ……けど……♡レンタローに触られるとふわふわするっ……♡」
股間が彼の指で押し広げられる圧迫感に耐えながら、キツいのが気持ちいいという育の気持ちがちょっと分かるかもとカラネは思った。
しばらくしてレンタローが指を抜いて尋ねる。
「……カラネ……大丈夫だった?」
「ん……でも正直ちょっと痛かったから……よしよししてほしい……」
「わかった」
レンタローがカラネを抱き寄せ、頭を撫でた。カラネは彼の優しさを感じ、先程まで指が入っていた空間あたりが熱くなり、またそこを塞いでほしいという欲求が下腹部から発せられるのを感じた。
「ね……指じゃなくて……れんたろうの……ほしいかも……」
ついにこの時がきたかとレンタローの心臓が高鳴る。
「うん、ちゃんとゴムつけて、カラネが気持ちよくなれるように動くからね」
「ん……」
カラネをベッドに寝かせ、レンタローはコンドームを装着した。ずらした水着を一旦もとに戻して布の上からペニスをこすり付ける。しばらくすると耐えられなくなったカラネが自分で股の布を再度ずらし、レンタローを見つめて呟く。
「……いれて……?」
レンタローはカラネの脚を持ち上げて腰の下に座布団を挟み、角度を調整した。そしてレンタローは彼女の水着姿を目に焼き付けながら、股間にイチモツを押し当ててこすりつける。あの日レジャープールで見た姿の彼女が今は目の前で煽情的なポーズをとり、じぶんのモノをおねだりしている。息を荒らげながらレンタローはゆっくり陰茎を彼女の割れ目に潜らせていった。
ぷちゅっ……ぐにっ……ぐににっ……
(うぐっ……ハカリより……せまいっ……!)
ずぷぷぷぷ……ぶちゅん……♡
「くぁっ……!カラネっ!全部入ったよ……!ああっ……やばいこれ気持ちいいっ……!」
「私もレンタローと繋がれて……うれしいっ♡♡♡」
カラネは目をギュッと瞑り、彼の形をお腹の中で感じることに集中する。レンタローは股間にかかる圧力に快感を覚えつつ、カラネの身体を眺める。
(これがあのっ……!“ずらし挿入”……!布の端から覗く接合部……!エロいっ……!)
レンタローは全裸ではないセックスの背徳感を覚えてしまった。
「ね……レンタロー……ちょっとお腹の圧迫感……怖いかも……」
「あっごめん、じゃあ座布団はずすね」
「ううん、気を使ってくれたのは分かるから大丈夫、ありがと」
(……全部ネット知識を鵜呑みにしたらダメだな……クッション入れない方がいい子もいる……と)
レンタローは経験値を獲得しながら体勢を変えて少し前のめりになる。すると突然カラネの口から嬌声が漏れる。
「あっうそっ、そこダメっ♡」
少し角度が変わって、レンタローの亀頭が彼女の子宮コーの少し背中側に偶然当たったようだ。
「ここ……気持ちいいの……?」
「ん……いま奥当たってるとこのあたり……グリグリしてほしい……」
(これがポルチオってやつか……?)
レンタローがカラネの奥を刺激する。
「あっ♡やっ♡うそっ♡はじめてなのにっ♡奥圧迫されるのっ♡きもちいっ♡」
「くっ……カラネの中……締め付けがすごくて……俺もこうやって動かすだけで気持ちいいっ……!」
2人は互いの表情を見て、快感をうまく与えあえていることを実感した。レンタローはカラネの背中側に手を入れてカラネを抱き寄せ、カラネもそれに応じてレンタローをハグし返した。
「れんたろっ♡いっぱいくっつこっ♡ぎゅーしてっ♡」
レンタローは腰を動かしながらカラネを抱きしめ、カラネも胸を押し付けることを意識しながら強く彼を抱き返す。
「れんたろのしんぞのおとっ♡すごくかんじるのっ♡」
「俺もカラネの鼓動感じるよっ!」
「ね……私のカラダ、気持ちい?」
「うん、こんなに密着できる子とエッチできて俺幸せだよっ!」
「ねっ♡あのときと同じこと……言ってっ♡」
「カラネのドキドキと俺のドキドキがピッタリくっついて恥ずかしいくらい感じ合ってる。こんなにくっつけるのっ……」
レンタローがカラネの耳元で囁く。
「……カラネだからなんだよ……♡」
「ッ〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡」
カラネは耳元で名前を呼ばれ、脳内に幸せがブワッと広がるのを感じた。
「レンタロー……私……イけそうかも……♡」
「よかった、じゃあカラネが気持ちいいように動くから、俺のことは気にしないでいいからしっかり気持ちよくなって!」
思い切り抱きついたままのレンタローが体勢を整えようとするが、それをカラネが止めた。
「待って……レンタロー……」
「どした?」
ハグを緩めて彼女の顔を見る。
彼女は口元に手を当てて恥ずかしそうに紅潮した顔で上目遣いで彼を見つめて呟く。
「一緒に……イきたい」
レンタローは思わぬ言葉に唾を飲むが、彼女の肩に手を置いてレイセイに応じる。
「……確かに男女が同時にオーガズムを迎えるのは理想かもしれないし……俺もできるならそうしたいよ……でもカラネは初めてだし俺も経験豊富なわけじゃないしさ、ハードル上げすぎて初めてが微妙な思い出になっちゃわないようカラネが気持ちよくなってくれることが今日は大事だと思うんだ」
カラネはレンタローが自分のことを真剣に考えてくれていることに内心嬉しく思ったが、少しわがままになってみることにした。
「……ふーん……ハカリを助けに行ったときは大丈夫って言ってくれたのに……私たちって息ピッタリじゃなかったんだ……」
不満げに少しツンとして見せる。金持ちの家の赤外線センサーを突破したときのことを思い出してハッとするレンタロー。
「……ごめん、そうだよな。ホントはその……カラネのナカが気持ち良すぎて俺だけ早く出しちゃったらどうしようとか考えちゃってヒヨってたかも。でも俺たちなら大丈夫だな!!同時イキ、挑戦してみよっか!」
「……うん……♡私は結構昂ってきてるから、レンタローが好きに動いて……?」
「ありがと、痛かったら言ってね」
レンタローは再度カラネを思い切り抱きしめ、彼女の胸の感触を自分の胸元でジカに感じながら、ペニスを引き抜く。さっきまでペニスで埋められていた空間が直ちに収縮し、再度腰を押し込むと、こじ開けていくような感触がレンタローの股間に走る。
「カラネ……せまくて……うねってて……かきわける感触気持ち良すぎるっ……!」
自分のカラダに夢中になる彼氏の声を聞いてなんだか可愛いなと感じ、少し楽しくなるカラネ。もっと気持ちよくなってほしいと思ったカラネは何かできないか考え、ふと思い出す。
「レンタロー……紅葉がね……私のお尻は素直だって……私は性格がひねくれてるから……レンタローに素直なところも知ってほしい……」
カラネはレンタローが手を離しても密着状態を保てるように彼を強く抱きしめる。レンタローが手を緩めてその位置を下げていく。
「じゃあおことばに甘えて……」
レンタローは抱きつくカラネのお尻を鷲掴みにし、感触を味わいはじめた。
「カラネはいろんなところがぷにぷにで……女性らしさが感じられて……めっちゃ興奮するよ……!」
「……うれしい……なんだか気持ち、ぽわぽわする……♡」
レンタローは密着する彼女の感触を全身で味わいながら腰を振り、興奮のボルテージが振り切れる直前まで上がるのを感じた。
「……カラネっ……俺ヤバいかも……カラネは気持ちよくなれてる?」
「うんっ♡あっ♡そこ突かれるのっ♡私も気持ちよくてっ♡そろそろ……イけそうかもっ……♡」
「わかっ……くっ……うあっ!俺も限界かも……!じゃあ一緒にイこう!」
「……うん……♡レンタロー……きてっ……♡」
カラネは息が詰まるほど強く彼を抱きしめる。レンタローは指を彼女のお尻に食い込ませ、腰を振るスピードを速めた。
「れんたろぉだいすきぃっ……!」
「俺も大好きだよカラネっ!!!」
レンタローが互いのフィニッシュに向け、彼女の気持ちいいところを狙って全力で腰を振る。
「カラネっ!イくよっ!!」
「わっわたしもぉっ……!!あっ……!♡♡」
2人は隙間なく密着しながら同時に絶頂を迎えた。レンタローは彼女の柔らかい胸や肌触りのよいお腹が自分の前面に押し当てられていることを感じ、彼女の温かさを味わいながら、自分の股間から発せられる脈動の快感に浸った。彼女のヒップをがっちり掴み、思い切り奥に陰茎を押し当てながら勢いよく射精した。カラネは初めてのまぐわいで同時に彼とイくことができたシチュエーションにこの上ない多幸感を覚えて腰をビクつかせた。2人はあのときとおなじように押し当てあった胸で互いの鼓動を感じあいながら、全身に染み渡る幸福感に溺れていった。
しばらくして2人の痙攣が止まったあと、2人は互いを抱き合う力を緩め、顔を見合わせた。
「ハァ……ハァ……カラネ……同時にイけたね……俺超幸せ……」
「わたしもっ……ほんとに同時にできて……嬉しい……♡」
しばらく余韻に浸ってからレンタローは萎えかけたペニスを引き抜き、ゴムを縛った。その中には常人の倍以上の白濁液が入っており、カラネはそれを見て目を丸くし顔を赤らめた。
「……私でそんなに出たんだ……ふ〜ん……」
髪をくるくる触るカラネ。彼の子種を見て彼女は思いを告げる。
「レンタロー……私ね、将来レンタローの赤ちゃん……産みたいの。結婚したらそれ……直接……ほしい……」
思わぬ“生”おねだりにレンタローの股間が怒張してしまい、それを見たカラネが慌てる。
「えっちょっ今はダメよっ!?てか男の子って出したらしばらくできないんじゃないの!?」
「カラネに赤ちゃんほしいなんて言われたらこうもなるよ……」
「もうっレンタローのヘンタイッ!!今日はこれでおしまいなんだからねっ!!!ほらっ」
カラネがレンタローににじりより、目を瞑って少し顎をあげた。
「カラネ……」
「レンタロー……」
2人は優しく抱き合い、口づけを交わした。
しばらく抱擁を続けているとピコン!とカラネのスマホの通知が鳴り、2人は現実に引き戻された。
「……!びっくりしたっ……!なんなのよもうっ……!」
「……家族?確認してみたら?」
カラネはベッドから起き上がってズレた水着をすっと直し、スマホに手を伸ばした。その間にササっとレンタローがパンツとズボンを履いた。
「大丈夫?大事な連絡だった?」
上半身裸で尋ねるレンタロー。もじもじしながらカラネが口を開く。
「……えっと……姉からだったんだけど……帰るの10時半だって……」
「そっか、遅くなるんだね」
「他は出張とか友人の家に泊まりに行ってるとか日付変わってから帰るとかだから……だれもいない時間、伸びたみたい……」
カラネが顔を赤らめて叫ぶ。
「あっ、べっ別にあんたにもっと長くいて欲しいとか思ってないんだからねっ……!」
カラネの気持ちを察したレンタローはカラネのもとに近づき、そっと抱きしめた。こいつらハグしすぎだろ。
「ほんとにお邪魔なら予定通り9時前に帰るよ。でも俺のわがままが通るならギリギリまでカラネといたいよ。……カラネは?」
「……ほんとは……いてほしい……かも……」
「……わかった」
そういうとレンタローは彼女の背中を撫で、そっと水着のヒモを引いた。
「ちょっ!?レンタローなにしてんのよっ!」
背中のヒモがほどけて焦るカラネ。
「……晩ご飯にはまだ早いよな?」
「……そうだけどっ……!」
「……じゃあもっとくっつきたいな……」
「……まぁ私が変なこと言ってその気にさせちゃったみたいだしその責任くらいは……ってきゃっ!?」
レンタローがお姫様抱っこでカラネを抱え、ベッドに運んですかさず彼女に覆い被さった。
「水着姿もいいけど……何も着てないカラネも見せて……?」
「もうっ……レンタローのえっち……」
レンタローがカラネの下を脱がし、2回戦目が幕を開けた。その後も別の水着を着てしたり、あえて下だけ脱いでしたり、何度も互いの愛を確かめ合った。
「ん……レンタロー……時間……ヤバくなってきたかも……」
「……ほんとだ、もう9時過ぎてるね……遅くなったけど夕食食べよっか」
「そうね、私温めたりしてくるから片付けてもらってていい?ゴムは……その……普通にゴミ箱でいいからっ」
「うん、わかった」
2人はササッと服を着て夕食の支度に取り掛かった。レンタローはベッドやテーブル周辺を何事もなかったかのように元の状態に戻し、片付けおわるのとほぼ同時にカラネがコンビニで買っておいた夕食を持って部屋に戻ってきた。
「お待たせ、はいこれ」
カラネはペットボトルのお茶を彼に渡して弁当をテーブルに置く。
「うんありがと、いただきます」
他愛のない会話をしながら2人は夕食を食べ始めた。
しばらくしてレンタローは幕の内弁当の卵焼きを口に運びつつ、ふと思い立ちカラネに尋ねた。
「そういえばその……ハカリから聞いたりした?ハカリの家に俺が泊まった日のデートの内容とかさ」
「ショッピングモールいってあそこのレストランいってハナゾノケいってイチャイチャでしょ?ハカリに電話でのろけられたから知ってるわよ」
「そっか……ごめんな、カラネ」
「えっ、何がよ」
たらこパスタをプラスチックフォークで巻き取りながらカラネがキョトンとした顔で尋ねる。
「ほら、ハカリとはじめてのときはちょっといいレストランいったのにさ、カラネとはこうやってコンビニ弁当でさ、もっとロマンチックなデート計画すべきだったかなって……」
「何いってんのよ、私がコンビニで夕食買おうっていったんじゃない」
「……うん、だからそれに甘えちゃった……」
「いいのよ、こういうほうが等身大の大学生の恋愛なんじゃないの?ただでさえエッチするかもって緊張してたのに、慣れないイイトコのレストランなんかいったら心臓はち切れちゃうわっ、私はこういうのでいいのっ」
「……ありがとう……でも……」
レンタローは申し訳なさそうな表情が抜けない。
それを見てカラネがため息をつきながら口を開く。
「もうっアンタらしくないわねっ!そもそも二股認めたときから多少の扱いの違いくらい覚悟してたわよっ!それに、おしゃれなレストランじゃこういうこととか……しにくいでしょ?」
カラネがパスタの巻きついたフォークをレンタローに向ける。
「……!カラネ……♡」
「ほら、口開けなさいよっ……」
「あーん……♡」
ずぷらっしゅ!!!!!
レンタローの右目にフォークが突き刺さった。
夕食をとって後片付けをすると10時15分頃になり、レンタローはインダケをあとにした。カラネは玄関前で彼を見送った後、部屋に戻って布団にダイブする。
「はぁ〜〜〜〜〜ついにしちゃったぁ〜〜〜〜〜」
ジタバタするカラネ。余韻に耐えかねたカラネはシズカのLINEを開く。
「ねぇシズカ、今いい?」
メッセージを送って天井を眺めてぼぉっとしていると、3分程度で通知が鳴った。シズカから「OK」のスタンプが届いたようだ。
「ごめんね遅くに」
「どうしたでやんすか」
「今日イエにレンタローきて、さっき見送ったの」
「もしや」
「うん、しちゃった……」
即既読がつくが少しタイムラグが生じて返事が来た。
「おめでとうございます、というべきなのであろうか」
「ん、ありがと、だから報告しようと思って」
「了解でやんす」
「だから次はシズカの番よ」
「かしこまった」
そこで横槍が入る。
「カラネさ〜ん♡デートはどうでしたか〜?♡」
ハカリからのメッセージのようだ。
「今シズカと取り込み中だから待って」
ハカリに返信するとシズカからの通知。
「今夜は緊張で眠れないかもしれません」
「さっきハカリから連絡あったんだけど3人でグループ通話する?」
「準備します」
カラネはハカリにも連絡を入れ、無数のグループの中から3人だけの部屋を掘り起こして通話を開始した。
「こんばんはシズカさん」
「“こんばんは”“この3人だけで杯を交わすのも何年ぶりか”」
聞き慣れた機械音声がスマホ越しに聞こえる。シズカはいつものスマホで通話し、予備の端末の読み上げアプリを使っているようだ、カッコ、ここ非公式設定。
「確かにこの3人だけの通話ってしばらくなかったわね」
「ふふっなんだか懐かしいですね、あっそういえばシズカさん、例のモノ準備できたとお母様が言ってましたよ」
「“楽しみでやんす”」
3人は夜遅くまでいつもよりオトナな内容の恋バナに花を咲かせた。
深夜2時、通話を終えて布団の中でもんもんとするシズカ。
(……ついに私の番……!)
小さな心臓が強く脈打つのを感じる。
(……あしたになったらレンタローくんに連絡しなきゃ……!)
シズカはグッと目を瞑って眠りについた。
次の日の朝、意を決したシズカはレンタローにメッセージを送る。
「おはようございますレンタローくん。羽々里さんから『私とレンタローくんの2人に見せたいものがあるから泊まりにおいで』とお誘いを受けました。ハナゾノケの皆さんには確認を取ったので、一緒に行きませんか。」
次回、ハナゾノケ、ゲストルーム、ラブホと化す!デュエル、カッコ、意味深、スタンバイ!