もし、ヒロイン達が『最後の一線♡』を超えたなら 〜キスシーンで終わり? 朝チュンでごまかす? …「お約束」で守られた純潔なんて、もう、いらない♡〜 作:のびすけ。
ふと、意識が浮上する。
なんだか、すっごく、幸せな夢を見ていた気がする。
キラキラしていて、身体の芯までとろけちゃうくらい、甘い夢。
ゆっくりと目を開けると、見慣れない天井がぼんやりと見えた。
「…おはよう、翼」
すぐそばから、大好きな声がした。
「…ん…おはよ、お兄ちゃ…」
えっ? お兄ちゃん? あたし、なんでお兄ちゃんのベッドに…? そこで、あたしは気づいた。
あたしは、なにも着ていない、裸んぼだ。
隣で微笑んでいるお兄ちゃんも、同じく裸で…。
「―――好きです!あたし、ずっと、お兄ちゃんのことが、好きでした…! ―――キス、して…♡ ―――セックス…して、ほしいな…♡ ―――あああああああああああああーーーーーーーーっっ!!!!♡♡♡♡」
さっきまでの出来事が、一気に、鮮明に、頭の中に蘇ってくる。
夢じゃ、なかった。
全部、本当に、あったことなんだ。
そう思った瞬間、あたしのまんこの奥から、じゅわっ、と、なにかがあったかいものが溢れてくる感覚があった。
シーツに、白い、とろりとした液体が染みを作っていく。
お兄ちゃんの、精子だ。 あたしの中に、こんなにたくさん…。
「うわっ…!」
顔が、かぁーっ!と熱くなる。
恥ずかしくて、布団を頭まで被ると、お兄ちゃんが、くすくす笑いながら、優しく言った。
「翼、すっごく、かわいかったよ」
その一言が、嬉しくて、恥ずかしくて、愛おしくて。
あたしは布団から飛び出して、力いっぱい、彼に抱きついた。
「…お兄ちゃん」
「ん?」
「あたし、今、世界で一番幸せだよ。お兄ちゃんが、あたしの初めての人で、ほんとによかった…!」
「俺もだよ」
「これからも、ずっと、お兄ちゃんのこと、大好きでいさせてください!アイドルも、もっともっと頑張るから!お兄ちゃんに、世界一キラキラしてるあたしを、見ててほしいから…!」
あたしの今の気持ちと、これからの気持ち、ぜんぶ。
彼は、うん、うん、と頷きながら、あたしの告白を、ぎゅっと抱きしめて、聞いてくれた。
ーーーーー
翌日、765プロ
レッスン中なのに、どうしても、にやけちゃう。
昨日の夜のこと。
お兄ちゃんの優しい顔、熱い身体、あたしの中に入ってきた時の感覚…。
思い出すだけで、顔が熱くなって、口元が緩んじゃう。
でも、不思議だった。
ダンスのキレは、いつもよりずっと良かったし、歌声も、トレーナーさんに「感情が乗っていて、すごくいい」って褒められたんだ。
「お疲れ様ー!」
レッスン後の休憩中。
あたしが床に座って、まだ昨日の余韻に浸っていると、未来と静香が隣に座ってきた。
「ねぇねぇ、翼!なんか、すっごく良いことでもあった?」
未来が、きらきらした目で、あたしの顔を覗き込んでくる。
「なんだか今日の翼、すっごくキレイだよ?レッスンも、ビビッときてたじゃん!」
「…ずっと、にやにやしてるよね」
今度は、静香が、じとーっとした目で指摘する。
「見てて、こっちが恥ずかしくなるくらい。…もしかして、例のお兄さんと、何か進展があったとか?」
二人の鋭いツッコミに、あたしは、もう降参するしかなかった。
ううん、違う。
本当は、誰かに、この幸せを、言いたくて、言いたくて、仕方がなかったんだ。
「…うん。あったよ。すっごいこと」
そこからは、もう、全部白状するしかなかった。
あたしの、初めての体験。
昨日、彼に告白したこと。
キスをして、身体中を触られて、おっぱいを弄られただけで「イっちゃった」こと。
「…えっ!?おっぱいだけで!?」と驚く未来。
「それは…翼さんがすごく敏感だったのね…」と、なぜか少し詳しい静香。
「それからね、彼、あたしのまんこに、顔をうずめてきて…」
「きゃあっ!?」
「く、クンニじゃない…!それで?それで!?」
未来と静香の食いつきがすごい。
「なんかね、真ん中の硬いとこの皮を剥かれて、直接舐められたら、もう、すっごいキラキラが来ちゃって…!そしたら、なんか、おしっこみたいのが、びゅーって!」
「潮吹き…!本に書いてあった通りのことを、本当に…!」
静香が、顔を真っ赤にしながら、ぶつぶつ解説してくる。
耳年増ってやつかな?
そして、焦らされながら、お兄ちゃんのおちんちんを、中に入れられたこと。
最初は痛かったけど、すぐに、今までで一番の幸せな気持ちになったこと。
優しくされて、激しくされて、何度も何度もイかされて、最後に、子宮の奥に、あったかいのを、いっぱい注ぎ込まれたこと。
ぜんぶ、話し終わった後。
あたしも、未来も、静香も、三人で、しばらく、ぼうっとしてしまった。
なんだか、お腹の奥が、きゅん、て疼く。
「…すごい…」
未来が、ぽつりと呟いた。
「…アイドルの恋愛って、すごいわね…」
静香が、うっとりした目で、どこか遠くを見ている。
あたしは、二人の顔を見て、ふふっ、と笑った。
そして、勢いよく立ち上がる。
「じゃあ、あたし、今日も、お兄ちゃんのところにいくから!お先!」
ぽかんとしている二人を残して、あたしはレッスン室を駆け出した。
早く、会いたい。 大好きな、あたしだけのお兄ちゃんに。
ーーーーー
あたし、伊吹翼は、ずっと「ビビッとくる」何かを探していた。
それは、ステージの上で、ファンのみんなの声援を浴びる中にあるんだって、そう思ってた。
でも、違った。
あたしが本当に見つけたかったキラキラは、スポットライトの中じゃなかった。
ずっと隣で、あたしだけを、静かに、でも、誰よりも熱く、見守ってくれていた、彼の腕の中にあったんだ。
恋を知って、愛を知って、初めてのセックスを知って。
あたしは、ただのアイドルから、一人の「女の子」になれた。
でも、それは、終わりじゃない。
この、胸いっぱいの幸せと、身体の奥で疼く甘い熱を、全部、力に変えて。
あたしは、もっと、もっと、輝ける。
ステージの上で、今まで誰も見たことのないくらい、キラキラのアイドルになってみせる。
大好きな彼と、応援してくれるみんなのために。
あたし、伊吹翼の、本当のセンセーションは、まだ、始まったばかりなんだから!