もし、ヒロイン達が『最後の一線♡』を超えたなら 〜キスシーンで終わり? 朝チュンでごまかす? …「お約束」で守られた純潔なんて、もう、いらない♡〜 作:のびすけ。
どうか、私をめちゃくちゃにしてくれ…!
「…カズマ、いるか」
アクセルの街にある、私たちが住む屋敷。その自室のドアを、私は震える指でノックした。
夜も更け、アクアやめぐみんが寝静まったのを確認してからの、密かな訪問。
私の心臓は、まるで警鐘のようにうるさく鳴り響いていた。
「…ダクネスか? こんな夜中に何の用だよ」
中から聞こえてきたのは、不機嫌そうな、しかし紛れもない彼の声。
ああ、カズマ…。その声を聞くだけで、私の身体の芯が、じゅん…と熱くなるのを感じる。
領主である父から、またアルダープとの見合い話を持ちかけられた。
貴族としての責務。ダスティネスフォード家の未来。
そんなものは、どうでもいい。
私の心は、とうの昔にこの家の主である、最低で最高のクズ男に捧げているというのに。
(…もう、逃げるのはやめよう)
あの白い空間で、私は誓ったのだ。
この歪んだ性癖を、恋心から逃げるための言い訳にするのは、もう終わりにする、と。
私は、私の意思で、この男と結ばれたい。
「入れ」という声に、私は意を決してドアを開けた。
部屋の主…カズマは、ベッドの上でだらしなく寝転がりながら、訝しげな顔で私を見ている。
「用件は何だよ。どうせまた、ゴブリンの群れに単身で突っ込みたいから許可が欲しいとか、そんな話だろ」
「ち、違う!」
私はドアを背中で閉め、鍵をかける。
カチャリ、という音が、やけに大きく響いた。
「…頼みが、ある」
「あ?」
「私を…私を、めちゃくちゃにしてくれ…!」
息を荒くしながら、私は懇願した。
さあ、罵るがいい!「このドMが!」と蔑み、「発情期か、この変態クルセイダー!」と罵るがいい! そして、その欲望のままに、私を組み敷き、力ずくで…!
「……はぁ」
しかし、返ってきたのは深いため息だけだった。
カズマはゆっくりと身体を起こすと、私のことをじっと見つめた。
その瞳には、いつもの呆れたような色だけでなく、何か…真剣な光が宿っているように見えた。
「…お前、本気で言ってるのか」
「も、もちろんだ! 私は今、どうしようもなくムラムラしている! この有り余る性欲を、貴様にぶつけてほしいのだ!」
「違うだろ」
カズマの静かな声が、私の心を貫いた。
「お前のその目…いつものただの変態の目じゃない。…何か、覚悟を決めた目だ」
…っ!
見抜かれた。この男にだけは、私の鎧の下にある、か弱い素顔を。
「…もう、待てん」
羞恥と、見抜かれたことへの興奮で、私の理性のタガが外れた。
私は、猛獣のような勢いでベッドに駆け寄り、呆気に取られているカズマの身体を、力任せに押し倒した。
「なっ!?おい、ダクネス!?」
「今夜、私はお前のものになりに来た。…いいや、お前を私のものにしに来たのだ! 覚悟しろ、カズマ!」
私は、彼の唇に、自分のそれを乱暴に押し付けた。
騎士の誓いも、貴族の誇りも、今夜だけは、この欲望の炎の中に投げ捨ててしまおう。
「んんっ…!ふ、んむぅ…っ!」
初めてのキスは、鉄の味がした。
興奮のあまり、自分の唇を噛んでしまったらしい。
だが、そんな些細な痛みすら、今の私にとっては最高のスパイスだった。
カズマが何かを言おうとするが、私はそれを許さない。
彼の口を塞いだまま、私は自分の身体を彼のそれに、ぐりぐりと押し付けた。
硬い鎧越しにでも、彼の身体の熱が伝わってくる。
「(ああ…!カズマだ…!カズマの匂いがする…!)」
しばらくして、私が少しだけ唇を離すと、カズマはぜえぜえと息を切らしながら、顔を真っ赤にして私を睨みつけた。
「てめぇ、いきなり何しやがる! この変態女騎士!」
「はぁ、はぁ…っ♡ そ、その罵り、いいぞ…! もっとだ、もっと私を罵れ! そして、この鎧を力ずくで引き剥がすがいい!」
私はそう言って、カズマの上に跨ったまま、両手を広げてみせた。
さあ、私を好きにしろ、と。
「…自分で脱げよ」
「なっ!?」
「人に頼るな。お前がその気なら、まずはお前から誠意を見せろ」
カズマの言葉は、私の予想とは全く違うものだった。
だが…それもまた、いい! 私に指図するとは、いい度胸だ、このクズマ!
「(ああ、命令されてしまった…! この私が、カズマに…! たまらない…!)」
私は恍惚の表情を浮かべながら、震える指で、自分で自分の鎧の留め金を外し始めた。
ガシャン、ガシャンと、堅い鎧がベッドの下に落ちていく。
ブラウスとスカートだけになった私は、カズマのペニスが、ズボンの上からでもわかるほど硬くなっていることに気がついた。
「ふふ…♡ 貴様も、満更ではないようだな」
「…うるせぇ」
カズマはぶっきらぼうに言うと、あたしのブラウスに手を伸ばした。
そして、ボタンを一つずつ、丁寧に外していく。
「(な…!? もっと、こう、引き裂くように破り捨てるとか、そういう乱暴なことを…!)」
しかし、彼の指つきは、まるで宝物を扱うかのように、どこまでも優しい。
その優しさが、私の身体の、一番感じやすい部分を、じわじわと侵食していく。
「あ…っ♡」
肌着の上から、豊満な胸を、その大きな手のひらで包み込まれた。
きゅっ、と優しく揉まれて、それだけで変な声が出た。
「ひゃぅっ…♡♡ な、なんだ、その触り方は…! もっと、鷲掴みにして、揉みしだかんか!」
「こうか?」
カズマは、私の言葉通り、少しだけ力を込めて胸を揉んだ。
「ああんっ♡♡ そ、そうだ…! その調子だぞ、カズマ…!♡」
(ああ、感じてしまう…! 屈辱的なのに、気持ちがいい…! いや、違う、これは…嬉しいのか…? カズマに、一人の女として、こうして触れられていることが…!)
彼の指が、私の乳首を、肌着越しにこりこりと捏ねる。
「はぅ、あ、あひぃっ♡♡♡ そ、そこは…! そんなところを弄られては、私は…っ♡♡」
腰が、びくん、と勝手に跳ねる。
カズマは、私の反応を見てにやりと笑うと、私のスカートの中に手を入れてきた。
「こ、この痴れ者が! 聖騎士の聖域に、土足で踏み入る気か!」
「うるさい。もうとっくに、ぐしょぐしょじゃないか」
彼の指が、厚手のパンティの上から、私の秘裂をぐり、となぞった。
「あああああんっ♡♡♡♡」
もう、ダメだった。
罵倒の言葉も、騎士の誇りも、彼の優しい愛撫の前には、全て溶けてなくなってしまう。
そこには、ただ一人の“オンナ”になった、ララティーナがいるだけだった。
「…カズマ…お願いだ…♡」
「ん?」
「もう、我慢できない…。貴様の、その…おちんちんを、私の中に…♡」
いつの間にか、私の口調は素のララティーナのものに戻っていた。
カズマは少し驚いた顔をしたが、すぐに優しく微笑んで頷いてくれた。
彼は自分のズボンを手早く脱ぎ捨てると、熱く猛ったペニスを露わにした。
「(おお…! なんと、雄々しく、立派な…。これが、カズマの…)」
私は、その黒光りするペニスに、恍惚として見入ってしまった。
カズマは、そんな私のパンティを優しく脱がせると、そのペニスの先端を、私の愛液で濡れそぼった入り口に、そっと押し当てた。
「…っ♡♡♡」
「いくぞ、ララティーナ」
「ああ…! 来い、カズマ! この私の聖域を、貴様の穢れたペニスで、思う存分貫くがいい!」
ずぶ、ずぶ、ずぶり…!
私の絶叫と同時に、カズマのペニスが、ゆっくりと、しかし確実に私の中へと侵入してくる。
処女膜が破れる、鋭い痛み。だが、それすらもが、今の私には最高の快感だった。
「あああっ♡♡♡ い、痛い…! だが、それがいい! もっとだ! もっと奥まで、貴様のペニスをねじ込んでくれぇ!」
私の願いに応えるように、カズマはぐっと最後のひと押しをした。
ずぶり、と音を立てて、彼のペニスの全てが、私の奥深くに突き刺さる。
「んんっ…♡♡♡ ああ、ああ…! 入っている…! カズマの大きいおちんちんが、私の奥まで…♡」
カズマは、ゆっくりと腰を動かし始めた。
ぐじゅ、ぐじゅっ♡ ずぶ、ずぶ…ん♡
私の身体の中で、彼のペニスが蠢くたびに、脳が蕩けるような甘い痺れが全身を駆け巡る。
「はぅ、あ、あひぃっ♡♡♡ き、きもち、いい…! こんな、こんなはしたない身体にされて…! 最高の気分だぁ…♡♡♡」
「ララティーナ…お前、本当に可愛いな」
「なっ…♡♡♡」
不意に囁かれた甘い言葉に、私の身体はびくんと大きく跳ねた。
それを合図に、カズマの動きが、だんだんと激しさを増していく。
ぱん! ぱん! ぱん!
肉と肉とがぶつかる、淫らな音が部屋中に響き渡る。
「あああっ♡♡♡ い、いってしまう! いってしまうではないか! この私が! こんな、こんな簡単に…!」
「いいんだよ、ララティーナ。俺の前では、ただの可愛い女でいろ」
その言葉が、私の最後の理性を吹き飛ばした。
「あああああーーーーーっ♡♡♡♡♡」
一度、二度、三度…。
私は、カズマの腕の中で、何度も何度も快感の頂点へと導かれた。
そして、カズマのペニスが、私の中でびくん、びくんと大きく脈打つのを感じた。
「ララティーナっ…! 俺も、もう…!」
「ああ…! 頼む、カズマ…!」
私は、彼の耳元に、最後の、そして最大の願いを告げた。
「私の中に、貴様の全てをぶちまけてくれ…! 私を、貴様の子を孕む、ただの牝豚にしてくれぇぇ…!♡」
「…っ、ああ!」
びゅるるるるっ…!
どぴゅ、どぴゅっ、と、熱く濃厚な液体が、私の身体の奥深くに、何度も、何度も注ぎ込まれてくる。
私は、そのすべてを受け止めながら、ただ恍惚として、彼の背中に爪を立てた。
(ああ、穢される…! カズマの胤で、私の腹が満たされていく…! 最高だ…! これ以上の祝福が、あろうか…!)
行為の後、カズマはぐったりとベッドに沈み、私はその胸の上で、ほう…と熱い吐息をついていた。
あれほど望んだ陵辱とは程遠い、どこまでも優しいセックスだった。
だが、私の心と身体は、今まで感じたことのないほどの満足感で、満たされていた。
「…カズマ」
私は、いつものM的な口調ではなく、貴族の娘、ララティーナとしての素の口調で、彼に語りかけた。
「すまなかったな、私の我儘に付き合わせてしまって」
「…いや。俺の方こそ、お前の気持ち、ちゃんとわかってやれてなくて、悪かった」
カズマは、私の髪を優しく撫でてくれる。その手つきが、本当に愛おしい。
「アルダープの件は、半分は本当だが…半分は口実だ。本当は…ただ、貴様に触れてほしかった。一人の女として、見てほしかったのだ」
「……」
「あの白い空間で決めたのだ。もう、この歪んだ性癖を言い訳にして、自分の本当の気持ちから逃げるのはやめよう、と」
私は、少しだけ身体を起こして、彼の瞳をまっすぐに見つめた。
「私はクルセイダーだ。これからも、パーティーの仲間として、貴様の『盾』となり、どんな攻撃からも貴様を守りたい。それは、変わらない」
「ああ」
「だが…もし許されるのなら、プライベートでも、貴様だけの…その…」
言葉に詰まり、顔が真っ赤になる。
「…貴様だけの、『盾』…いや、つ、妻に…なれたら、嬉しい…のだが…」
我ながら、なんという可愛げのない告白だろうか。
だが、カズマは呆れたように笑うと、私のことを優しく引き寄せ、その唇を塞いでくれた。
翌日、私はダスティネスフォード家の屋敷に戻り、父上の前で正式にアルダープとの縁談を断った。
最初は烈火の如く怒っていた父上も、私の瞳に宿る、決して揺らぐことのない覚悟を見て、最後には静かに頷いてくれた。
「…ララティーナ。お前の好きにしなさい」
屋敷に戻ると、案の定、アクアとめぐみんが鬼の形相で待ち構えていた。
「「ダクネス(あなた)がカズマと!? よりにもよってあのクズ男と!?」」
「ふ、ふふん。何を言うか。あの男は、私がいないと何もできんからな。仕方なくだぞ、しかたなく!」
口ではそう言いながらも、私の顔はきっと、だらしなく緩んでいたことだろう。
あれから、私とカズマの関係は、少しだけ変わった。
私のM的な言動は相変わらずだし、カズマのクズなところも治ってはいない。
でも、その根底には、お互いへの絶対的な信頼と、そして…愛がある。
カズマは、私の変態的な要求に呆れながらも、二人きりの夜には、私が満足するまで、優しく、そして激しく付き合ってくれるようになった。
私の本当の居場所は、立派なダスティネスフォード家の屋敷でも、モンスターがひしめく最前線でもない。
カズマ、アクア、めぐみん…お前たちがいる、あの騒がしくて、どうしようもなく温かい屋敷なのだ。
魔王討伐という、私たちの旅の目的はまだ終わらない。
けれど、私には新しい夢ができた。
この戦いが終わったら、今度こそ、カズマの本当の妻になる。そして、いつか、彼の子をその腕に抱くのだ。
「さあ、今日もクエストに行くぞ、お前たち!」
私は、いつものように、仲間たちの前に立ちはだかる。
どんな攻撃も、私が受け止めてやる。
愛する人たちを守るためなら、この身がどうなろうと、構わない。
だって、それこそが、聖騎士ダクネス…いいや、ララティーナ・ダスティネスフォードの、最高の喜びなのだから。