鉄弓の狩人と呼ばれた英雄クロが魔法の国の王を射ったのは恋人である白龍ミラのためである。
魔法の国の王は魔法の研究に貪欲であった。
古今東西の魔術書を集め、その知識をもとに魔法生物を材料にした新たな兵器を次々と生み出していた。
魔法生物の体は死後も適切な処理さえすれば、生前に行使していた魔法の力を生み出すことができる。
魔法の国の王からすれば、天候さえ変えるほどの魔法生物である白龍ミラは、喉から手が出るほど欲しい存在であった。
アンに始まり、何度も現れるミラを捕えようとする魔法の国の兵達。
何度撃退しても現れる魔法の国の兵の前に、ミラは自分が卵の時から生まれ育った村に危害が及ぶことを危惧して村を出ようとした。
クロはそんなミラを引き留め、魔法の国の王を射ることで平穏を得ようとしたのだ。
クロは下半身に纏わりつく蕩けるような気持ちよさで目覚めた。
じゅぽじゅぽというクロにとってもはや聞きなれた粘着質な音が布団の中から鳴っている。
クロが身じろぎしたため目覚めたことに気付いた音の発生源であるシズネは、そのままフェラの勢いを強めてクロを射精に導いた。
クロの目から見えるのは膨らんだ布団だけでシズネが見えないため、夢精した時のようなパンツや布団を汚してしまうんじゃという心地の悪さを感じる。
朝から射精後の気怠さと満足感でクロが放心していると、布団が下に引っ張られ男根を咥えたままのシズネと目が合った。
「おふぁおうございまふ」
(今日もか……)
アンがいないのをいいことにシズネは朝勃ちにまで手を出しに来たようだ。
「うぁ」
シズネはちゅぽんとクロのペニスから口を離すと、大きく口を開いて精液の溜まった口の中の確認をクロに求めてきた。
クロの目が自分の口の中に向いたのを確認したシズネは口を閉め、こくりと喉を何度かに分けて鳴らした。
「……」
精液を飲み込み終わったシズネがクロの顔をじっと見つめてくる。
シズネの表情はあまり変わっていないが、どこか満足気な様子だ。
クロが察するにシズネはうまく奉仕が出来たことをアピールしているのだろう。
(犯されてんのに褒めるわけないだろ……)
だがクロからすれば抵抗できないのをいいことに無理やり犯されているという認識のため、身振りでも褒める気になれない。
だからクロは顔を背けて拒絶の意をシズネに示す。
(アンといい、このメイドさんといい、女ってこんなに性欲が強いもんなのか?)
クロは捕虜となりアンに性的に手を出されてからは毎日搾り取られる日々が続き、アンがいなくなった途端メイドにも手を出されるようになった。
(ごめんミラ……)
シズネが未だ衰えることのないペニスに再び顔を埋めるのを眺めながらクロは心の中で謝った。
クロの今の恋人は白き龍ミラである。
クロの幼少期からの幼馴染であり、初めてを捧げた相手だ。
戦争に参加したのはミラのためであり、戦争が終わったら結婚式を挙げる予定だった。
それが何の因果か元恋人に軟禁され、そのメイドにまで手を出されている。
「浮気したら殺す」
ミラはそう言ってクロに釘を刺し、口づけをして戦争へ送り出した。
卵の頃から人の村で育ってきたミラの感覚は人に近く、嫉妬深かった。
そのためクロは軍について回ってきていた娼婦にも手を出してこなかった。
自分の意思と関係ないとはいえ、未だ心がミラにあるクロは他の女と性行為を行っているこの状況に罪悪感を覚えていた。
もしクロがもう少しだけ欲望に忠実な男であれば、開き直って肉欲を楽しむことができただろう。
だが残念ながらクロは情に厚く、恋人のためならば戦争に赴き、その間禁欲できる男である。
(ミラに殺される……)
クロは蕩けるような快感を受けながらも恋人への罪悪感を消し去ることは出来なかった。
そんなクロの心情に気付かないシズネは、意識的に下品な音を立てて奉仕を続ける。
シズネは小刻みに頭を振ってカリ首の上を唇でひっかけるように往復させる。
口で覆われていない根本の方に利き手の右手を添え、頭の動きに合わせて扱くのも忘れない。
シズネがクロに手を出して三日目、研究熱心な彼女は本から得た知識を次々と披露するようになり、まるで娼婦のような技術を身に着けていた。
舌の動きなどまだ拙いところはあるが、勉強熱心な彼女が傾国の性技を身に着けるのは時間の問題だろう。
ペニスで頬袋を内側から押し広げ、膨らんだ頬越しに外から指でグリグリと刺激しながらシズネは考えていた。
(入れたいみたい……)
奉仕という大義名分でフェラに手を出してしまったシズネの我慢はそろそろ限界に来ていた。
三日前のシズネが初めてフェラをした後のオナニーは、彼女の人生の内で最も興奮し気持ちのいいものであった。
本で読んで想像するしかなかった生身の男の味を実体験で得ることができたのだ。
いつもより股をこすり穴に突っ込む指に力が入った。
そんな生涯で一番の快楽を得ることができたシズネだが、人とは欲深いもので、一度味わった快楽のさらに向こう側があるとすればそれが欲しくなるのは当然のことである。
臭いも硬さも知ってしまい、止める者もいない今、シズネの自制心はあっさり崩壊してしまった。
クロから吐き出された精液によりシズネの頬が膨らむ。
それもしっかりと飲み込んだシズネは、出したばかりにも関わらずそそり立つペニスを見てまだ自分の職務が終わってないことを確認する。
「まだ満足されていないようですね……」
男が満足すればペニスは小さくなるという事をシズネは知っていた。
ここ数日、手と口で何度もクロを射精に導いてきたシズネだが、クロが射精後に萎えた所を一度も見た事がない。
(私のやり方が駄目なんでしょうか……)
シズネはそう思ったりもしたが、今もクロは射精に導くことができていた。
となればそもそもクロに限界などないか、回数が足りていないということである。
(今日こそは満足させて見せます)
気合を入れたシズネは、まだ日が出ていない深夜に早起きして既に屋敷の仕事を終わらせていた。
今日は丸一日クロへの奉仕に使う気である。
シズネはクロを跨ぐようにしてベッドの上で立ち上がると、跳ねる心臓を落ち着かせるため深呼吸する。
「次はこちらでご奉仕します」
シズネがエプロンドレスのスカートをたくし上げる。
するとクロの目に薄い桃色の割れ目が飛び込んできた。
下着は付けておらず、遮るものがないため愛液が太ももを伝って白いガーターベルトを汚している。
シズネがクロを満足させるために至った結論、それは自分の穴、まんこを使う事であった。
口と手で駄目なら穴を使うしかない。
クロの性欲処理は命じられていないにもかかわらず、シズネの中ではクロの性処理を完遂することがメイドの仕事の内だと錯覚していた。
相変わらずシズネの表情に感情はあまり出ていないが、よく耳をすませば鼻息が荒くなっている。
アンのセックスを見せつけられ、アンを貫いた男根をしゃぶる事でぐつぐつと煮込まれたシズネの性欲は限界となっていた。
客観的に見れば、シズネがやろうとしているセックスは、クロのというよりはシズネ自身の性欲処理でしかなかった。
(このメイドさんマジかよ!)
クロはシズネがセックスしようとしていることを察して目を見開いた。
(アンに怒られるだろ?!)
クロはアンが嫉妬する女だと経験から知っている。
初めてシズネにペニスを咥えられたときに聞いた言い訳からして、シズネの言う奉仕がアンの指示という訳でもない。
貴族の世界を良く知らないクロであるが、シズネがしようとしている行為はアンに対する裏切りにしか思えなかった。
(流石にまずいって!)
本来はシズネがフェラをする時点でアウトなのだが、クロは抵抗しても無駄なことをアンによりペニスに教え込まれているため抵抗らしい抵抗はしない。
できるのは首をブンブンと左右に振り意思を表明することだけだ。
ゆっくりと降りてくるシズネの女性器が、ぬちぃっと粘着質な音を立ててクロのペニスに触れる。
「っぁ……ぅ……」
枯れた喉から必死に声を振り絞ろうとするが、出るのはうめき声だけだ。
クロの様子を無視し、シズネの女性器に亀頭が埋まっていくが、そのまま中に入ることなく表面をずるりと滑った。
「んぅっ」
小さく甘い声がシズネから漏れた。
挿入は失敗したが、自分の指ではあり得ない太さの存在を女性器に感じ、シズネの背中がぞくりと震える。
シズネはそのまま何度かペニスを入れようと腰を持ち上げ、やり直すが中々ペニスが膣穴に潜り込まず、割れ目の上をズルズルと何度も滑る。
「ふぅ……ふぅ……」
(あれ? 入らない?)
クリトリスを弾く熱いペニスの感触によだれが出そうなほど快感を感じるシズネだが、セックスするという目標は達成されていない。
シズネはスカートを持つ手を片方離し、クロのペニスを握って向きを自分にあわせた。
「お待たせいたしました」
最初からそうすればいいのだが、シズネは本で見た手を使わずに腰を落としてペニスを入れるという描写で何度も抜いたことがあるため、挑戦せずにはいられなかったのだ。
一種の夢を諦め、妄想と現実に折り合いをつけたシズネは今度こそ自分の中にペニスを入れていく。
閉じられていた肉がかき分けられ、粘膜がぐりぐりと刺激される。
(これで……入っ……たっ!)
そしてクロのペニスが余すことなくシズネの中に収められた。
指では到底到達できないほどの奥まで入り込んだペニスの衝撃に喉からカヒュッと短い息が漏れる。
性的好奇心の強いシズネは膣穴の中に何度も指を入れたことがある。
サクッと抜きたいときはクリトリスだけを虐めてオナニーするが、余裕のある時は指を入れてじっくり時間をかけて絶頂を迎える。
そのためシズネは処女にも関わらずこなれた穴をもっているのだが、指より圧倒的に太く長いクロのペニスが与えてくる快楽は全く未知のものだった。
シズネの膣穴はかつてないほど拡張され、子宮を潰して押し上げてくる。
「うううぅぅ……」
珍しく顔を歪ませて口を引き結ぶシズネは、内臓を潰される苦しい感覚を覚えているにもかかわらず絶頂していた。
膣穴がきゅうっと締まり、クロのペニスの周りがうねる。
ペニスが挿入されたことによる単純な粘膜による快楽は勿論、子宮ごと内臓を押しつぶされる苦しさも、シズネにとっては等しく快楽だったのだ。
どうやらシズネはマゾヒストの気があるらしい。
処女にもかかわらず、いきなりへその裏まで貫かれたシズネは白いガーターベルトに包まれた太ももでクロの腰を挟み、つま先がきゅっと固く閉じて絶頂を味わい続ける。
「はぁ……はぁ……すぅ……ふぅ……気持ちいい……ですか?」
やがて絶頂の波が引き、呼吸を整えながらシズネはクロにそう問いかけた。
それは自分が女性として使い物になるかという問いでもあった。
「……」
クロは下半身がシズネの中に溶けて行ってしまうんじゃないかと思うほどの快楽に包まれていたが、目を瞑りシズネの問いに反応しない。
シズネはそんなクロの様子にちくりと心が痛んだが、そのままセックスの続きを始めることにする。
シズネは掴んでいたスカートから手を離し、クロの体に両手を突いて抜き差しを開始した。
手足がなく、ただペニスを勃てるクロはまるで出来のいいディルドようだった。
「はっ……はっ……」
エプロンドレスのスカートの中からぺちぺちとお尻がクロの太ももを叩く音だけが聞こえる。
スカートをおろされたシズネは一切の露出がないが、両者に生まれる快楽が確実に下半身が繋がっていることを伝えてくる。
入れただけで絶頂したシズネが快楽を我慢しながら動き、子宮を持ち上げられるたびに肺を潰されたかのように呼吸が漏れる。
(こんな奥まで……)
子宮を持ち上げる感触が、シズネに自分のどの位置までペニスが入っているのかを精確に理解させるため、それがよりシズネの興奮を掻き立てる。
シズネの形のいいお尻がエプロンドレスのスカートの中でクロにぶつかるたびに、どんどん快楽の波が絶頂へとシズネを押し上げてくる。
だがクロはまだ射精していない。
シズネはなんとかクロが射精するまではと気を強く持ち、クロのペニスを出し入れし続ける。
(早く鎮めないと……)
対してそう思うのは勃起をミラへの裏切り行為だと戒めようとするクロである。
クロは目を瞑り、なんとか快楽から意識を背けてペニスを萎えさせようとしている。
だがそれは不可能であった。
クロの心はミラのものであるが、アンもシズネも若く美しい娘である。
残念ながら手足以外は健全な男であるクロの目から見て、二人とも非常に魅力的な女であり、その二人に直接的に迫られて勃起しないほど体は枯れていない。
どれだけ操を立ててもおっぱいを出されれば目が行くし、ペニスを触られれば勃起するのが男という生き物である。
理性で性欲を抑え込もうとも、視覚的にも肉体的にも抗いがたい刺激を与えられれば、クロはペニスを硬くするしかなかった。
クロの拒絶心に比例するようにガチガチになったペニスを、柔らかく包み込んで快楽を与えるシズネ。
このままでは先に絶頂するのはシズネの方である。
それを察したシズネは緩慢とした騎乗位に加えて、クロの体についていた手を滑らせ、クロの逞しい胸板の方へ移した。
(私のと全然違う……)
アンほどではないがそこそこ大きな脂肪がついた自分の胸と違い、弾力のある何とも言えない男の胸板の感触にシズネの鼻息が荒くなる。
シズネの目から見てクロの胸筋はエロいのだ。
浮き上がった腹斜筋から胸筋の凹凸がシズネの女の本能を刺激してくる。
クロの筋肉の感触で興奮したシズネの股から愛液が溢れ、子宮が疼いて絶頂しそうになるが、シズネは何とか耐えてクロの乳首に指を伸ばす。
「これはどうですか?」
シズネはカリカリとクロの乳首を人差し指でひっかき始めた。
全く開発されていないクロの乳首は今はまだ性感帯になっていない。
だがシズネのその行為自体がクロの目から見て卑猥に映り、射精が近いのもあいまってシズネの中でペニスが跳ねた。
「っ♡」
突然動いたペニスに声にならない媚声をあげるシズネ。
本格的ではないが、軽い甘イキをしてしまったようだ。
絶頂によりうねる膣肉がクロのペニスを射精寸前にまで押し上げ、甘イキしたにもかかわらずシズネの腰は動き続けている。
シズネの腰がぺちぺちと動きながらも力が抜けた上半身は、クロの胸板に崩れ落ち、天使の輪が出来たシズネの髪がクロの胸板にかかり、ふわりと甘い女の香りをクロの鼻をくすぐってくる。
甘イキしながら上下する動きを止めないシズネの膣穴は、入れるたびにギュッと断続的に締まりながらも動く男の理想のような膣穴となっており、クロは我慢の限界を迎えた。
「あぁ……ああああああ!」
ドプッドプッとシズネが手や口で抜いた時よりはるかに多い量がシズネの中に注ぎ込まれる。
今までメイドとして必死に我慢してきた声がついに我慢できなくなり、シズネは大きな声を上げて絶頂する。
子宮を持ち上げられること自体が快楽と感じるシズネにとって、精液でさらに子宮を持ち上げられることになる射精はとてつもない快楽を催すものであった。
「じゅぅぅぅ!」
シズネは目の前にあるエロい男の乳首に無意識に吸い付いた。
クロの体を必死に抱きしめ、上の口でも下の口でも男のすべてを吸いつくそうとする。
乳首で感じることのないクロであるが、女に献身的に奉仕されているという事実に対してどうしても性的興奮を覚えてしまう。
クロは射精による快感により、拒否の意思を伝えるため体を出来るだけ動かないようにしていたが、腰が浮き上がり、本能でペニスをシズネの奥に押し付け最後の精液を放った。
シズネのクロを抱きしめる力が一段と強くなり、クロのペニスから精液を搾り取るかのように膣圧が一段と強くなるとシズネの力が抜ける。
(死ぬほど気持ちよかった……)
シズネはクロが一瞬ミラの事を忘れてそんな感想を抱くほど抱き心地のいい女であった。
未だシズネの中に挿入されたままで硬さを保ち続けるクロのペニスだが、射精したことで冷静になった頭にミラのことがよぎる。
(アンに続いてこれで二人目……ミラに殺される……ならいいけど)
クロの脳裏によぎるのは涙を流すミラの顔。
クロにとって恐ろしいのはミラの怒りを買う事ではなく、悲しませてしまう事であった。
「死んだら殺す」
(なんとか生きてるって伝えたい……)
そのためにもクロは体の回復を待つしかなく、耐えると言っていいのかは分からないが、アンとシズネからの行為を受け止め続けるしかない。
「まだ……お元気ですね」
絶頂の余韻から覚めたシズネが腰をゆすり始める。
クロはミラの伴侶となるため、身もふたもない言い方をすればミラを孕ますために作り変えられたクロの肉体は、皮肉にもミラ以外の女のために使われてしまった。
「今日は満足して頂けるまでお付き合いしますね」
クロは快楽で流されそうになる心を必死につなぎ止め、ミラの事を思い続けながらシズネに犯され続けた。