レックス「うおらぁぁ!!」
『バコォォッ!!』
娼婦「ぐああっ!!」
レックスの猛烈な右フックで、魔薬で凶暴化したエルフの娼婦を打ちのめした。
ルーク「レックス…容赦無えなぁ…」
ルル「ルークお兄ちゃん!前!!」
少年奴隷「ギャアア!!」
ルーク「やべっ!!」
ルカ「ッ!!」
『ヒュン!!ザクッ!!』
少年奴隷「グアッ!?」
ルークを食いちぎろうと飛び掛かった奴隷の少年は、ルカが投げた投げナイフに刺さった。
奴隷「グルルルル…!」
ルカ「ルークと言ったな…?行けるか?」
ルーク「言われなくてもわかってるぜ…!ルル!!俺から離れるなよ!」
ルル「!!う、うん!」
ルルは落ちていたナイフを持ち、ルーク達は臨戦体制を取った。彼らが臨戦体制を取っている中、レックスも彼らの中に加わる。
レックス「イカれたパーティの始まりって訳か…!!」
『バサッ!!バサッ!!バサッ!!!』
レックス「ッ!!!?」
突如巨大な翼が羽ばたく音が鳴り響き、レックス達は音がした方角を見た。彼らが目にしたのは…!!
ルル「お、お兄ちゃん…何あれ…!?」
ルーク「あんな奴…知らねえよ…!!」
レックス「ドラゴン…!!」
レックスが目にした巨大な魔物は、黒く染まった鱗を持つ魔竜だった。
ルカ「魔竜…!奉仕国家が主力として使う予定だった生体兵器…だが、危険である事を奉仕国家の地下世界の中で閉じ込めたはず…!!」
ルカは、あの魔竜が奉仕国家の新兵器である事を理解していた。
魔竜の存在は、ごく一部の者でしかわからない存在で、あまりの危険な力を持ち、流石のディレクでも恐れたという。
ルカ「ディレク…お前はあの魔竜を解き放って、何を考えている…!!」
魔竜『グオオオオオオオオッ!!!!!』
魔竜が咆哮し、レックス達はその咆哮を耳で塞いだ。
レックス「コイツは野放ししては行けねえ奴だとわかった。」
ルカ「ああ、アイツがここから解き放ったら、セレヌス大陸の環境が悪影響を及ぼす…!」
レックスとルカは戦闘態勢を取り、魔竜を睨みつける。
ルーク「魔竜…俺達は余りにも無理がある…ルル、ここはレックスとルカを任せて、俺達は安全な所へ隠れるぞ。」
ルル「レ、レックスおじちゃん…ルカお姉ちゃん…。」
ルークとルルは安全な所へ隠れた。
◇◆◇
レックス「そう言えばお前、ルカと言ったな?」
ルカ「………(この人…ディレクに似ている…だが、私が知っているディレクと同じ匂いがする…)」
レックス「………今は戦闘に集中する状態だな…!」
魔竜『グルルルル…』
レックス/ルカ(口から黒炎が漏れている…)
レックスとルカの予想は的中で、魔竜の口から黒炎弾が放たれた。二人はその攻撃を躱し、それぞれの武器で魔竜に攻撃し始めた。
ルカは二本の短剣で魔竜を攻撃し、レックスは得意の肉弾戦で魔竜を攻撃する。
魔竜『グルルルルッ!!グアアアアッ!!』
魔竜は反撃するかの様に尻尾を鞭の様に二人を打った。
『バチィィィン!!』
ルカ「ちいっ!!」
レックス「くっ!」
二人は魔竜の攻撃を防ぎ、周囲にいた娼婦や奴隷達も巻き込まれた。
魔竜『グアアアアッ!!』
『ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!!』
娼婦「グアアッ!!『ぶちっ!!』」
『バリッ!!バリッ!!バリィッ!!!』
奴隷「ギャアアアッ!!!」
魔竜に踏み潰されたり、貪り食われ、放たれる黒炎の息によって黒焦げに焼かれる奴隷達と娼婦達。
レックス「歯が立たねえ…あのバカでかい尾っぽをなんとかしねえとな…!!」
レックスは魔竜の尾を切断出来る物を探すと、オーガ戦士が使っていた大剣を見つけた。丁度その大剣はまだ誰も使われておらず、出来たばかりの物だった。
レックスはその大剣をすぐさま持ち出し、魔竜に攻めていった。勿論、狙う場所は…!!
レックス「コイツでぶった斬ってやらぁ!!!!」
レックスは大剣で魔竜の尾をぶった斬った!!
『ザシュッ!!!』
レックス「まぁ、そう簡単には斬れねぇよな(汗)」
『ブォン!!』
レックス「ッ!!」
魔竜の尾っぽが鞭の如くレックスに向けて襲い掛かった。
『バチィィィ!!』
レックス「ゴフッ!?」
レックスは吹き飛ばされるも、直ぐに受け身を取る。
レックス「へっ、コイツは面白え相手になるじゃねえか…!」
レックスは獲物を発見した獣の様な眼をして、魔竜を攻めていく。
ルカ「……………!!」
ルカはレックスに追い付くかの様に、彼女も魔竜に喰らい付いていく。
◇◆◇
ルーク「レックス…それに…ルカ…まるで…!」
ルル「お兄ちゃん…わかってるよ…でも…!」
二人が目にしているのは、魔竜を勇猛果敢に立ち向かっていくレックスとルカが見えていた。
まるでレックスがディレクに見え、ルカはディレクと共に最後までお供する部下の様に見えた。
ルーク「レックスの奴がディレクに見えて来たな…ルル…!?」
ルークは側にいたルルを見ると、側にいたはずのルルが消えていた。
ルーク「ル、ルルッ!!どこいって『ここにいますよ』ッ!!」
ルークは老神官の様な声がした方角を見ると、そこに触手に拘束されたルルと、異形の存在へと成り果てた老神官がいた。
ルーク「て、てめぇは…クソ神官のレイモンドゥス!!」
レイモンドゥス「クソとは失礼ですね!貴方もこちらへ来てもらいますよ!」
レイモンドゥスはそう言うと触手を召喚し、ルークを捉えた。
ルーク「くそっ!!なにしやがるッ!!離せッ!!」
レイモンドゥス「貴方達二人は、闘技場の所へ向かいますよ。私と共にね!」
レイモンドゥスは転送魔法でルークとルルを捉えたまま闘技場へ転送した。
次回、ルーク、ルル奪還!!