※この作品はR-18です。

Mad empire 黒獣黙示録   作:YU-GO

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第2話 ~ゾンビまみれの大通り~

地獄と化し、死の都と化した奉仕国家ごとニグラムスティア帝国に入ったレックス。だがそこは、ガラの悪い兵士や、男の性処理として扱われた奴隷や娼婦、更にはオークやゴブリンなどがゾンビ化し、バイオハザードでも起きたかの様な地獄が広がっていた。

 

レックス「成程…女にとっては地獄な悪徳帝国から、物理的に地獄と化したカオスな国って事か…(呆)」

 

レックスは大通りを渡っていると、ゾンビ兵士達がレックスに向けて、殺意に満ちた瞳でレックスを睨みつける。

 

レックス「チッ………どいつもこいつも殺意が強え奴らだぜ。」

 

レックスは義手となっている右腕の中にある魔導コアを起動し、戦闘態勢を取る。

 

「グアアアアアア…!!」

 

「グルルルルル…!」

 

「ギギギ、ギギギギギギ…!!」

 

レックスを対象にして、ゾンビ達は唸り声を上げる。兵士の他には、凶暴化したゴブリン達も唸り声を上げる。

 

レックス「ビビってんのか?ならこっちから行くぜ!!!」

 

レックスはゾンビの大群に突撃し、挨拶代わりの攻撃として、強烈な右フックでゾンビ兵士の顔面をブチ殴った。

 

『ボコォォォ!!!』

 

「グヘァ!!!」

 

レックスの右フックによって顔面に殴られたゾンビ兵の頭蓋骨は容易く砕かれ、さらにレックスは回し蹴りでゾンビ兵を蹴り飛ばした。

 

『ドゴォォ!!!』

 

レックス「オラァ!!今度はコイツだぁ!!」

 

レックスは落ちていた二つの剣を拾い、二刀流でゾンビ達を一斉に切り刻んだ。

 

レックス「ハハハハハハァ!!!血祭りの時間だぁぁぁぁ!!!!」

 

レックスの狂気じみた猛攻により、ゾンビ達はバラバラに解体されるかの様にズタズタに切り刻まれ、大通りは血塗れの地獄絵図と化していった。

 

◇◆◇

 

レックス「この剣はもう使いモンにはならねぇな………ん?」

 

レックスはボロボロになった二つの剣を捨てた後、何かを察知した。謎の魔法弾がレックスに向かって来た。しかしレックスはその魔法弾を即座に躱し、尖り帽子の様に尖った奇妙な仮面の魔導士を見た。

 

レックス「アイツ、先程のゾンビの様に汚れてねえが、どう見ても敵で、奉仕国家の魔導士だな。」

 

レックスが言う通り、あの魔導士は奉仕国家にいた魔導士で、その姿は怪しげで気味の悪い感じを取った。

 

「………!!」

 

魔導士は魔法弾を放ち、レックスはその魔法弾を躱し、魔導士に超接近して、彼の渾身の右ストレートが、魔導士の腹にブチかました!!

 

『ドゴォォ!!!』

 

「ッ!!!!!」

 

『キュイイイイイン!!!』

 

レックスの義手に搭載しているコアが光り出し、魔導士の背面を破壊し、内臓が飛び散った。魔導士はそのまま倒れ込み、絶命した。

 

レックス「見るからに人間じゃねえ色だな。」

 

レックスはそう言いながら、魔導士の遺体を蹴り飛ばした。

 

「ア、アァ…」

 

レックス「ん?」

 

レックスは下を見ると、下半身を失った娼婦のゾンビが、レックスの足を噛みつこうとしていた。

 

レックス「…………」

 

『グシャアッ!!』

 

レックスは無言のままゾンビ娼婦の頭を踏み潰した。

 

レックス「………………(コイツは元々良い奴だったが、クソ野郎に色々された様だな…胸糞悪い…)」

 

◇◆◇

 

大通りの中へ進む中、レックスは奴隷らしき人物を発見する。

 

レックス「ん?この地獄の中にまだ生き残りがいたのか?」

 

奴隷は幼い少女で、彼女はレックスの事を呼んでいるかの様な手振りをしていた。レックスは奴隷の少女の所に近づく。

 

奴隷の少女「おじさん、ここで長居したら危ないよ。」

 

レックス「いや、気にするな。こんなモンは平気だ。」

 

奴隷の少女「でも、ここで休んでたら、さっきの化け物達に襲われちゃうよ。安全な所の方が休めるから!!」

 

レックス「……………わかった。その安全な所を案内してくれ。」

 

レックスは奴隷の少女によって導かれていくと、地下に繋がる扉があった。少女は扉を開けて下へ降り、レックスも下へ降り、扉を閉めた。

 

◇◆◇

 

レックス「こんな薄汚ねえ地下の中、どこか安全なんだ?」

 

奴隷の少女「目の前に、みんながいるよ。」

 

少女が言う通り、レックスの目の前には教会の様な所に着いた。そこには奉仕国家のまともで僅かな生存者達がいた。

 

フードの少年「あんた、この国の者ではない様だな。」

 

レックス「………ああ。」

 

フードの少年「道中でゾンビ化した奴らに襲われたのだろ?殺したのか?」

 

レックス「………勿論だ。」

 

フードの少年は、レックスが多くの返り血を浴びているのを見て『コイツはヤバい奴だな…』と思った。

 

フードの少年「そうか………あっ、俺の名はルーク。そして、このデカい胸を持った少女はルル。」

 

ルル「よろしく…おじさん…」

 

レックス「俺はレックス。」

 

フードの少年はルークと名乗り、レックスをこの安全地帯を案内した奴隷の少女はルルと名乗った。

 

レックス「この国は、一体何が起きた?」

 

ルーク「そうだな…この国は呪われた者と骸と死者の国だ。」

 

ルル「奴隷のみんなも、娼婦さんもみんなゾンビになって…私はルークお兄ちゃんや良い人達と一緒にここで避難してるの…」

 

ルルはびくびくと震えながらルークの後ろに隠れた。どうやらこのルルは地獄を見た事で怯えている様だ。

 

ルーク「避難所のみんなにも挨拶しに言ったらどうだ?」

 

レックス「そうだな。ひとまず周囲の人に挨拶しに行ってくる。」

 

レックスはそう言ってこの避難所にいる生存者達に挨拶しに行った。

 

◇◆◇

 

ルル「お兄ちゃん…あのおじさん、怖そうだけど良い人だよ…」

 

ルーク「薄々思えばそうだな…アイツと共に行けば、ディレクのクズ野郎をぶっ潰せるかもな…」

 

ルークは冷や汗を垂らしながらも、強い眼差しで他の生存者達を挨拶しているレックスを見ていた。




topics
ルーク
地下の教会で避難している生存者の少年。悪徳が蔓延る奉仕国家の中では数少ない常識人の一人。

ルル
ハーフリングの少女で、ルークの傍らにいる。ハーフリングの仲間達が悪徳達に酷く陵辱される光景や、ゾンビ化し、暴徒化した奉仕国家の住民による暴動の影響で心は不安定となっており、常にびくびく震えている。
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