※この作品はR-18です。

Mad empire 黒獣黙示録   作:YU-GO

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第9話 ~ルカ~

リュカオン、ニコラを倒したレックス。ルークとルルと共に向かった場所は………!

 

『グルルルルル…!』

 

『ギリリリリリ…!!』

 

『ニンゲン、オトコ………コロス……コロスコロスコロスッ!!』

 

レックス「…反吐が出るぜ…」

 

今レックス達がいる場所は、魔薬の影響なのか、凶暴化した奴隷エルフや奉仕国家の妊婦館にいた娼婦達が巣食う風俗街だった。

 

この風俗街は多くの娼館が立ち並んでおり、『街娼通り』やら、『壁尻通り』やらと、耳で聴いただけでも性欲塗れの施設が並んでいた。しかし、今では魔薬によって凶暴化したエルフやその娼婦達が、歯軋りしながらレックス達を強く睨みつけ、殺意を出している。

 

ルル「お、お兄ちゃん…」

 

ルーク「どう見ても俺達を餌として認識しているな。それに、俺と同じ同年の奴らもいやがる…。」

 

ルークが言う通り、ここにいる彼らは青年や美女だけではなく、少年や少女といった小さい奴隷までも凶暴化しており、その姿はまるで飢えた猛獣の子の様だ。

 

「グアアッ!!」

 

一人の小さい奴隷が牙を剥き出しながらレックスに飛び掛かってきた。

 

レックス「フンッ!!」

 

『バキィッ!!』

 

「グギャア!?」

 

レックスは飛び掛かってきた奴隷を左フックでブチかまし、レックスに殴られた奴隷は吹き飛ばされながらも受け身を取った。

 

レックス「狼煙を上げやがったか…!!」

 

レックスは落ちていた槍を拾い、拾った槍を振り回しながら構えを取った。

 

ルーク「ルル、俺から離れるなよ?」

 

ルル「う、うん…!」

 

◇◆◇

 

『アイツ、ウラギリ!!』

 

『追エ!追エ!!』

 

『犯ス!イヤ、殺ス!!』

 

「くっ!!」

 

一人のハーフエルフが追手から追われており、彼女は曲がり角を利用しながら追手達の目から掻い潜っていく。

 

「やはり、最初からこの異変を気づくべきだったか…今のディレク様は、もうあの時のディレク様じゃない…!私もいずれは捨てられる…!!」

 

ハーフエルフは右腕に負った傷を自ら手当した後、短剣2本を取り出し、警戒しながら辺りを見回した。

 

「ここもやられている…」

 

彼女が目にしたのは、多くの血の跡が酷く目立つ風俗街だった。暴動が起きたかの様に、多くの残骸や瓦礫が目立ち、窓ガラスも割れている施設が並んでいる。もちろん、その暴動を止めに行った奉仕国家の兵士達は、無惨な死体へと変わり果てており、中には腐敗した死体や白骨化した死体も多くある。

 

「………うっ…!」

 

彼女は余りにも酷い光景を見て、少し青ざめながら手で口を押さえた。あの奉仕国家がここまで地獄へと変わってしまったのを…。

 

『グギャアァァ!!!』

 

「娼婦の悲鳴…いや、魔物へと変わり果てた娼婦の悲鳴…!!」

 

ハーフエルフは断末魔が響いた方角に向かっていった。まだここにも生存者がいる事を信じて…。

 

◇◆◇

 

『ガキィンッ!!』

 

ルーク「この野郎…!!」

 

ルークは落ちていた剣で娼婦エルフの攻撃を防いだ。

 

レックス「オラァ!!」

 

『ドスッ!!!』

 

「グエエエッ!!」

 

レックスは槍で娼婦エルフの脇腹を貫いた。

 

レックス「ルーク…」

 

ルーク「俺だってやるよ。おっさんに頼ってばかりじゃ、どうしても納得できねえからな。」

 

ルル「私だって…私だってぇ!!」

 

ルルは涙を流しながらも手斧をぶん投げ、目の前にいた娼婦の頭部を見事に命中した。

 

ルーク「俺達はアイツらに弄ばれ、性処理される道具なんかじゃねえ…狐人を舐めるなよ…!!」

 

ルークは剣を両手で持ち、身震いを抑えながら戦闘態勢を取る。レックスは使い物にならない存在となった槍を捨て、彼も戦闘態勢を取り、ルークの背後に回り、ルルはルークとレックスの間に隠れた。

 

ルーク「途中でくたばるなよ!?おっさん!!」

 

レックス「そっちのセリフだぜ!!」

 

???「みんな!!危ない!!」

 

謎の声が聞いたレックス達は、謎の攻撃にいち早く察知し、レックス達はその攻撃を躱す。

 

レックス「さっきの攻撃はなんだ!?」

 

ルーク「俺にもわからねえ!それに、さっきの声は…!!」

 

ルル「あれは…ルカのお姉ちゃん!!」

 

ルルは声がした方角を見ると、そこにはハーフエルフの『ルカ』がいた。

 

ルル「ルカお姉ちゃん、なんでここにいるの?」

 

ルカ「今はそれどころじゃないわ。今はここを切り開くぞ。」

 

レックス(見たところダークエルフの様な奴だな…)

 

レックスはルカをダークエルフである事を思い込みながら、飛びかかってきた獣人の奴隷の顎にアッパーでお見舞いした。

 

ルーク(ルカって…あのディレクの傍にいたハーフエルフか…)

 

◇◆◇

 

ディレク「ルカの奴、ここにいたのか。」

 

城ではルカの生存を水晶玉で確認したディレク。禍々しく、漆黒に染まった鎧を纏う彼は不満のある顔を浮かべていた。

 

ディレク「俺の忠実に誓うあの女も、いずれは雌奴隷として叩き落とす予定をしていたが、まさか最後の最後に裏切ったか…まあ良い。」

 

ディレクは不適な笑みを浮かべ、悪魔の様な瞳をギラリと光らせた。

 

ディレク「ここでようやく奴らの出番の様だな。レックス、この奉仕国家の新戦力をとくと見るが良い。クックックック…!」

 

ディレクがいる城から、翼を持つ謎の魔物が解き放たれた。その魔物はレックス達がいる所へ向かっていった…。




topics
ルカ
かつてディレクに忠誠を誓っていた元奴隷のハーフエルフ。
剣技だけではなく、女としても鍛え上げられており、一流の娼婦としても通用するほどの奉仕の腕前。
自分に道を示してくれたディレクに仕える事を喜びとし、主であるディレクの為ならどんな汚れ仕事でも進んで引き受けた。

奉仕国家が地獄と化して以来、唯一の生存者の一人で、レックス達と共闘する。


ディレク・ロンド
冷徹で残忍な黒衣の騎士団長にして、奉仕国家の魔王。
王として、悪徳の光を照らしていたが、奉仕国家が地獄と化して以降、前よりも冷酷で残忍な魔王と化し、前からリュカオンもニコラも用済みとして捨てようとした。
レックスとは何かしらの因縁を抱いている。

次回、魔竜襲来ッ!!!
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