※この作品はR-18です。

TSゆりフタ令嬢侍女メイド!   作:min(みならい)R18

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1章 お嬢さまと、勇者さま
フターリアと、お嬢さま


◆♀◆ 1、フターリアと、お嬢さま ◆♀◆

 

「フターリアです。お嬢様、いらっしゃいますか?」

 

 ノックする俺。

 伯爵令嬢、15歳。

 ──前世と同じ年齢になってしまった。

 

「お嬢さま? お部屋の掃除に参りました」

 

 前世は、男子高校生だった。

 付き合ってた女子の家に招かれて、いざ初体験! ってとこで、そっちの記憶は終わってる。

 

「失礼します」

 部屋に入る。

 水の入ったバケツを、メイド服のスカートに当たらないように、ぐるっと回す。

 後ろ手で、ドアを閉める。

 さて、どこから掃除しようか──と、顔を上げたら。

 ベッドの上で、お嬢さまが。

 

 股おっ広げて、割れ目をいじっていた。

 

 お嬢さまは、私を見た。

 ハーフエルフの、とんがった耳を、ピコッと立てて。

 

 ──お嬢さま。ハーフエルフである。

 名は、テニッサメイズ。侯爵の妾腹の娘。13歳。

 フワフワの金髪に、キラキラ光を反射する大きな瞳をした、美少女だ。

 その美少女の。

 まっ白な内腿が、大開き。

 白い股間、丸見え。

 ピンクの割れ目は、閉じた唇みたい。

 割れ目の上端に勃起した、小指ほどの突起を、つまんでいる。

 

「失礼いたしました」

 バケツを床に置き、頭を深ぁ~く下げ、ササササッとドアまで下がった。

 後ろ手にドアを開け、お尻から廊下に脱出を果たs──

 

「待ちなさい」

 

 脱出失敗である!

 

「ドア閉めて」

「・・・はい」

「鍵も掛けてね?」

「はい」がちゃり。

「こっちに来なさい」

「はい」

 ベッドの脇へ。

 顔は上げない。お嬢さまが、さっきのポーズのままなので。

「ちょっと、見てみてほしいんだけど」

「・・・何をです?」

「これ」お嬢さま、自分の股間を指差す。「男のモノに見える?」

「・・・あのですね、お嬢さま」

「なに?」

「あなたは、侯爵令嬢でいらっしゃいます」

「ええ、そうね」

 

 我らが王国の貴族は 伯<侯<王 と並ぶ。

 伯 ・・・領地持ちの貴族

 侯 ・・・伯を複数従える大貴族

 である。

 

 お嬢さま、侯爵家の妾腹の姫。

 私、伯爵の娘。『侍女』としてお嬢様の家に奉公中──つまり、人質ですね。

 

「言いたいことはわかるわ」

「幼い頃から共に育ったこのフターリアに、どうかお慈悲を」

「乳姉妹だものね!」

「まこと光栄なことに」

「私の頼みを聞いてくれる? フアーリアお姉ちゃん」

 

 むかし、お嬢さまは私を「ふあーりあ」と呼んでいた。「フターリア」が発音できなかった頃です。可愛いですね。

 たま~に、おねだりするときとかに、これを繰り出してくる。可愛いですね!

 

「・・・はい。何なりと!」

「いま迷った?」

「グッと来ただけです」

「・・・あ、そう。じゃ、これ見てみて」

「見ないとダメですか?」

「サッサと見てくれない? 足広げてるの、恥ずかしいのよ!」

 

 恥ずかしかったんかい。

 

 乳姉妹の股間を見る。

 女性器。

 前世では一度も見ることなく死んだ──いまはもう別にどうでもいいかなっていう女性器である。自分のがあるし。

 しかし、お嬢さまのモノ、綺麗だな・・・

 まっ白な内腿にピンクの唇。雪に花のつぼみのよう。それに、小指くらいのピンク色の突起・・・

 

 ピンクの突起?

 

「なにそれ」

「これ、男のモノだと思う?」

「いえ。ちがいますね」

 

◆♀◆ 2、ちがいますね ◆♀◆

 

 お嬢さまの股間。

 クリトリスの位置からそそり立つ、ピンクの小っこいのは。

 ピンと立ってる様子だけは、男性器っぽいが・・・

 

「穴がないし、裏側の筋もない。筋というか、管ね。皮もついてきてませんし──」

「ねえ?」

「はい」

「あなた、男嫌いじゃなかった?」

「嫌いですが?」

「なんでそんな詳しいの?」

「・・・。」

 

 しまった。

 お嬢さまが私より賢いの忘れてた。バカなポーズしてるから。

 

「・・・まあ、見たことはあるので」

「あるんだ・・・」

「あるよ」

 しごいたこともな!

「そう・・・」

「あ、このフターリアは純潔ですよ」前世もな。「念のため」

「ま、いいわ」

「ホントですよ?!」

「信じるって言ったのよ。──で、男のモノとはちがうのね?」

「ちがいますね。クリトリスが長く伸びただけに見えます」

「わかったわ」

 お嬢さまは、勃起した自分のモノに、ちょんと指を触れて、呪文を唱えた。

「元にも~どれ!」

 

 お嬢さまの勃起は、シュルッ! と、小さくなって。

 柔らかな鞘の中につつましく隠れた。

 

「やっぱり魔術か」

「気付いてた?」

「ええ、まあ。『そんな形じゃなかったよな』とは」

「乳姉妹だものね!」

「まこと光栄なことに!」

 

 ずっと一緒にお風呂入ってるからね。

 あんなサイズのがついてたら、とっくに気付いてますわね。

 

「それに、一緒に魔術を習った身ですから」

 

 同じ家庭教師に、一緒に魔術を習ったのだ。

 お嬢さまは『発動』の天才だと先生に褒められていた。

 ・・・私? 全然ダメ。

 

「にしても、こんな変態・・・珍しい呪文を、どこで?」

「母の遺品に呪文書があってね。封印解くのに1年かかったわ」

「・・・お母さまが、男性器を生やす呪文を?」

「勃起不全の治療呪文よ!」

 お嬢さまは、ノーパンのままベッドから降りた。

 スカートだけ直す。

「じゃ、次はあなたの番ね」

「え?」

「ドアに鍵は?」

「掛けましたが」

「じゃ、脱いで!」

「なにが『じゃ』なのか?」

「・・・。」

 

 お嬢さまのエルフ耳、下がる。

 左右の耳が └(・v・)┘ から ─(・_・)─ に。

 これはいけませんね。「マジで引っ掻いてやろうか」の耳ですわ。

 

「はい! フターリア、お嬢さまの魔術研究に資するべく、脱がせて頂きます!」

「ほんと? うれしいわ!」

 

 伯爵令嬢、フターリア。

 15歳。処女。

 乳姉妹のためにストリップします!

 

◆♀◆ 3、フターリアのストリップ ◆♀◆

 

 いま着てるのは、メイド服。

 下女の作業着ですね。

 なんで伯爵令嬢が下女の服着てんのかと申しますと・・・

 

 ・お嬢さまがメイド服のフターリアを気に入ってるから

 ・俺もメイド服のフターリアを(ry

 

 ・・・など、さまざまな理由があるのですが。

 

 似合うんですよね。ダークブルーのメイド服。

 フターリアちゃん。

 長身で、手も足も長くて。

 キリッとした美男子系の顔してるクセに、乳はすごい突き出してて。

 メイド服着て、ムスッとした顔してると・・・

 

 バックから抱き締めて、メッチャクチャに犯したくなりますね!

 

 男にやられるのは絶対にイヤだけど。

 

 お嬢さまも、似たようなこと考えてると思う。

 たまに私を見る目がオオカミみたいになってますからね。

 

「それでは・・・」

 まずは、手首のボタンを外す。

 白いシャツの生地は絹。ボタンは鼈甲。

 初めて着た日、洗濯を下女に任せたら「ボタンが取れていたようですわ。奴隷に付け替えさせました」とか言って、安物の貝殻のボタンになって帰ってきました。以来、洗濯は自分でやってます。

 襟のボタンも。

 あらわになった鎖骨を見て、お嬢さまがゴクリと唾を呑んだ。

「・・・。」近いな?

「・・・。」

 ジロッと見たぐらいでは、お嬢さまはビクともしない。

 逆に見つめ返されて・・・なんか緊張してきた。

 エプロンをほどいて、外す。お嬢さまが手に取って、たたんでくれた。あなた貴族の令嬢ですよ? 私もですが。

 手を後ろにやって、ワンピースの背中の紐をほどく。

 腕を動かすたびにムニムニと動く胸を──私の乳房がふくらませている濃紺の生地を──目で追いかける。

 ワンピースがゆるんだ。

 

 ちなみに、メイド服の生地は亜麻である。

 コットンじゃないの? と言われそうだが、侯爵家ではすべて亜麻ですね。下女は亜麻100%。

 私のは、南方の麻がブレンドされたフターリア・カスタム。お嬢さまの贈り物。美しい光沢があって、丈夫で、皺もできにくい。肌に直接触れるとチクチクするが、シャツとタイツを着るので問題はない。

 フターリア・カスタムは、メイド長のおばちゃんにもプレゼントされている。賄賂ですね!

 

 その専用メイド服から、ゆっくりと、上半身を解放する。

 上が白いシャツ、下が脱ぎかけの濃紺ワンピース、という状態になった。

「・・・。」すごい見てますね?

「・・・。」

 なんか熱くなってきました。こめかみに汗が。心臓がドキドキ。

 ちょっと、まずいかも知れん・・・。

 ワンピースを足元へ下ろす。左足を抜いて、右足を抜いた。

 お嬢さまに取られた。目の前で丁寧にたたまれて、ベッド脇の椅子に置かれる。

 なんか、すごいな。

 脱いだ服を目の前に並べられるの。

 ストリップ感というか、剥かれていく感が。

 さあ、これで、白いシャツと絹のタイツ姿になった。本格的に『下着姿』のフターリアちゃんだ。

 シャツはパツパツに張ってる、下半身はスマートなタイツだ。

「・・・。」

「・・・。」

 どうだお嬢。これはクルだろ? と見たら、お嬢さまも真っ赤になっていた。

「全部・・・ですか?」

「下は、全部、脱いでもらわないと、ね?」

「は、はい・・・」

 タイツか・・・

 この下はもう、パンティだけ・・・

 ゴクリ。

 作業用のローファーを脱ぐ。

 お嬢さまが手を出してきたが、ペチンと叩いて自分で脇に置いた。さすがに靴はね。お嬢さまを感染症から守るために、私が掃除までやってんだから。

 ベルト代わりの紐をほどく。このタイツ、伸縮性はあるんだけど、さすがにゴムみたいには行かないからね。紐で締める必要はあるんだ。

 ずり下ろす。

 お尻を、タイツから解放する。15歳にしては大人っぽい、でも肌のツヤは間違いなく15歳という、フターリアのお尻。

 左足を抜いて、右足を抜いて・・・

 お嬢さまが手を出してきたので「シャー」と威嚇して、ワンピースの下に隠す。

 素肌である。生足である。貴族の娘のする格好ではない!

 ・・・シャツの裾のあいだには、パンティが見えているはずだ。

 パンティも、絹である。それも、お尻にぴったり合うオーダーメイド。芸術的なレースの入った、真珠のように輝く・・・

「・・・。」

「・・・。」

 シャツの裾をかき分けて、パンティを・・・

 パンティを・・・

 

 ・・・あれ? 手が動かねえ。

 

「実験だから」お嬢さまの、手が。「誰にも言わないでね? 私も言わないから」

「・・・。」

 お嬢さまの、指が。

 私のパンティに!

 パンティが、逃げていく。お尻から、ぷりん! と。

 涼しい空気が。下腹の茂みに。わ、割れ目に・・・

 絹の感触が、膝の裏まで、下りてゆく。

 それを追うように、トロリと粘液が・・・。

「・・・。」

「・・・。」

 

 見られた。完全に。

 なんで濡れてるの? フターリア・・・。

 

「ハッ・・・ハッ・・・」

 ちょっと誰? 発情した獣みたいに喘いでんの。

「ふあーりあお姉ちゃん?」

「ハッ・・・、ハイ」

「やるわね?」

「・・・・・・ハイ・・・」

 

 お嬢さまは、うっすらと唇に笑みを浮かべつつ、呪文を唱えた。

 

「変容せよ、フターリア。女性器/クリトリスよ、疑似男根に。──ふたなりに、な~れ!」

 

「んッ!?」

 クリトリスに、ゾクゾクッと快感の稲妻。

 快感がそのまま天へとそそり立って、一気に弾けそうになって・・・

 目の前が真っ白になる、その一歩手前で、せき止められた。

「ふ・・・ぅン・・・ッ♥」

 

「すご・・・!?」

 お嬢さまが床に膝をついて、まじまじと私の股間を見つめている。

 私は息もできないほど、切羽詰まった感覚で、シャツの中のブラジャーに詰め込まれた乳房をいっぱいにして、汗をかいて・・・

 震えながら、自分の股間を見た。

 

 そこには、ピンク色の男根が、そそり立っていた。

 

◆♀◆ 4、フターリアの1尺砲 ◆♀◆

 

「・・・。」

 私は、身体を傾けて、自分の股間を見た。

 乳が邪魔で、まっすぐには見えないのだよ・・・。

 あと、じっとしてると、先端がシャツを犯そうとしてくるのだよ。

 そのぐらい、長いんですよ。フターリアちゃんの男性器(?)。

 

 お嬢さまが、自分の腕で長さを計っている。

 肘を私の股間に合わせて、可愛い拳をニュッと握って、「このぐらいあるわ」

「そんなにゴツくないですよね!?」

「長さよ」

「ああ、長さ。・・・・・・1尺あんの!?」

「ありそうね。これは、男のモノかしら?」

「ええと・・・ちょっと、触って確かめたいんですが」

「いいわよ」お嬢さまはハンカチを取り出して、「念のため、はい」

「え?」

「これで触れば安全でしょ」

「こんなモノをお嬢さまのハンカチで!!!」

「こんなモノだからでしょ。素手で触るの、なんか恐いし」

 

 真っ白な絹のハンカチが、フワッ・・・と、かぶせられて。

 お嬢さまのなよやかな指が、その上から。

 私に。

 私の、クリトリス(?)男根(?)に。

 

 きゅっ♥

 

「ぬッひッ!!???」

「えっ?」

 

 フターリアちゃん、精通してしまいました。

 

「く、うっ、ひッ、ぃン♥」

 床に転がった私。

 顎を突き出して、バカみたいにガクガク震えながら、絨毯に射精する。

 とっさに横に倒れたので、お嬢さまは大丈夫。手で押さえたので、私の服も無事だったが・・・

 

 絨毯に、糊をブチまけたみたいに、糸引く粘液をぶっかけてしまいました。

 

「だ、大丈夫?」

「ハァ、ハァ・・・だいじょうぶれす。ケガれは、ないのれ・・・」

「えっと、も、もしかして、それ射精? ねえ、いま射精したの?」

「は、はい」

「ちょっと握っただけよ!?」

「・・・・・・・・・ハイ」

 

 すみませんね?

 ちょっと握っただけで暴発して。

 

 ・・・いや、しかしですね。

 先端部分を、お嬢さまに握られた瞬間。

 股間から後頭部まで、快感の光がつながったんですよ。

 その瞬間には、すでに身体が思うようにならなくて、倒れるのがやっとだった。

 よくやったと思う。

 よくぞ、お嬢さまを守った。倒れてなければ、侯爵令嬢ぶっかけフィニッシュになってた。

 絨毯は妊娠したけど。

 

「す・・・すみません。お部屋の、床をッ・・・♥」

「い、いえ・・・」

 お嬢さまも、初めは呆然としていたが。

 立ち直るのは、早かった。

「そのままで!」と叫んで、隣の部屋に引っ込む。

「は・・・はひっ・・・?」

「そのままよ! 拭いたりしないで! 拭き取っちゃダメ、何もしちゃダメ、動いちゃダメ」

「え・・・え?」

 

 何もするなと?

 射精して、コケたままで?

 お尻もチ×ポも丸出しなんですけど?!

 

「はっ、はっ・・・」

 それにしても、快感がヤバい。

 背中、腰のあたりに、ジンジンと痺れが駆け巡ってる。

 『気持ちいい』と『金縛り』の中間ぐらいのヤツ。全然、立てそうにない。

「はい、採取するから、どいてどいて」

 お嬢さまが戻ってきた。

 スプーンとシャーレを持っている。

「どいて」

「どけません・・・」

「もう! 恥ずかしがってる場合じゃないでしょ」

「あひっ♥」

 脇腹を押されて、転がされた。

 やめろ。イク。もう一発出ちゃうwww

「う、ひィン♥」

「しっかりなさいな」

「無理ぃ・・・♥」

 

 脇腹にあなたが触っただけで飛び出しそうになるんだぞ?

 絨毯に転がされた背中の刺激で、もう一回イキそうになったし。

 いま射精したばっかりなのに、バッキバキに勃起してるし。先端がシャツにブチ当たってイキそうになるし、それを避けようと手で押さえたら、自分の手(女の子の手だから柔らかいんだよね・・・)でイキそうになるしさぁ!

 

「どっか痛いの?」

「気持ちイイだけでしゅ・・・」

「ならいいわ。そのままじっとしてて。採取が終わるまで」

「・・・?」

 もうダメだ。

 お嬢さまが何言ってるかわかんねえ。

 乳姉妹なのに、声がものすごく可愛く聞こえる。耳元でその声出されたら間違いなくイケる。

「ハッ、ハッ・・・」

 ぼーっとしたまま、お嬢さまの行動を見る。

 お嬢さまは呆れ顔で、スプーンを動かしている。

「それ、疑似男根で、子種はないハズなんだけど。確認はしないとね。本番で万が一があっちゃ困るから」

 精液をすくい取って、シャーレに入れて。

 匂いをかいで。

「ちょ!? 何してんの!!?」

 お嬢さま、小指でツンツンと精液をつつく。

 ペロ。

 舐めた。「苦っが」

「ちょーーー!!!?」

「・・・ん、大丈夫だわ。指でも舌でも、生命の気配を感じない」

 お嬢さま、にっこり。

「じゃ、もう1回出してみてくれる?」

「うわーん!」

 

 フターリア、限界です。泣き出してしまいました。

 

◆♀◆ 5、フターリア、搾られる ◆♀◆

 

「う・・・ぐぐぐ・・・」

「いつまで泣いてるのよ」

「そうは言いますがね、お嬢さま・・・」

 

 幼稚園ぐらいから一緒にいる乳姉妹だぞ?

 実家で過ごした時間より、お嬢さまと過ごした時間のほうが長いんだぞ?

 しかも、家としては子分やけど、私が姉やぞ?

 

 妹に射精させられて、精液を味見される姉の気持ち──おまえにわかるか!?

 

「・・・私はみじめです」

「ごめんね。じゃ、お詫びをするわ。ベッドに座ってちょうだい」

 

 あなたの「じゃ」は信頼できません・・・

 

「まず、元に戻してくだしゃい・・・」

「ちゃんと戻してあげるから、ベッドに座って」

「ですが・・・濡れてしまいますから・・・」

「大丈夫。あなたに洗ってもらうから」

「・・・。」

 

 グスグス泣きつつベッドに座る。

 ああ・・・お嬢さまの匂いがする。

 股間の大砲に、また血が集まって・・・。

 

「リラックスしてね」

「は・・・はい」

「汚れるとか、気にしなくていいから、」

「はい」

「思いっきり出してね♥」

「え」

 

 お嬢さまの手が、また、キュッ♥

 

「ぇいッひッッッ!!?」

 

 フターリアちゃん、また射精。

 

 ホントに砲弾みたいな勢いで、白い粘液を射出。

 自分の顔に、命中させてしまいました。

 

「んんっぷ!?」

「すごい。こんなに飛ぶんだ」

「ッぷぁ、しごっ、しごかないでッ!!?♥」

 

 フターリアちゃん、三たび射精。

 

 快感がすごすぎて・・・!

 

 これッ・・・クリトリスの感度ッ・・・だなッ・・・!

 

「もう一度見てもいい?」

 お嬢さま、両手でしごきだした。

 なめらかに、左右を巧みにずらして、根元から先端の襟首のトコまで、締め上げ、撫で回す。

「やめッ・・・!」

「出していいから」

「息ッ、息できにゃ♥」

 

 フターリア、4発目の射精。自分のシャツと、顔面に。

 

 セルフぶっかけ3連射・・・。

 

 右目にドロッと重たいのがへばりついてる。もうこっちの目は開けれない。

 頭の上にも大きな塊が乗ってる・・・。

 唇から喉に、ヌルリと垂れてくるし・・・。

 

 ・・・ところで、いま気付いたけど、これ精液の匂いじゃないですね。

 女の愛液の匂いですね。

 もっとハッキリ言うと、フターリアちゃんがオナニーしたときに指先につく匂いですね。

 

「何か気付いたことある?」

「いえ・・・」

「あるのね」

「はい・・・」

 さすが乳姉妹。

 言いたくないですの「いいえ」を聞き分けやがる。

「私ね、いま、すごく機嫌がいいの。──あなたが協力してくれてるからね?」

「くそガキ・・・」

「なんて? もう一度」

「匂いがちがうようです。男の精液の匂いではない」

「・・・あなた、本当に男嫌いなの?」

「誓って。性交はもちろん抱擁も接吻も断固拒否いたします」

「女が好きなの?」

「・・・。」

「そう♥」お嬢さまは、御機嫌になった。「で、匂いについて」

「これ、私の匂いだなと。つまり、女の匂い」

「なるほど・・・オスの機能のない疑似男根だと、女の体液をそのまま使うのかしらね?」

 お嬢さまはスプーンで私のぶっかけ液を採取した。

「タオルを取ってくるわ。そのまま待ってて」

「はい・・・」

 

 私は、フラフラと上半身を起こした。

 心から脱力して、ぼんやりとベッドサイドの鏡を見る。

 

 黒髪の美女が、魂の抜けた目でこちらを見ていた。

 ドロッドロに粘液を浴びたままの、みじめな姿で。

 

 黒い髪と白い粘汁が溶け合って、整った顔の上を這い回っている。

 垂れ落ちる粘液は糸を引き、娘の呼吸に合わせて揺れている。

 いつもはクールな顔は真っ赤になって、唇もトロンとゆるんで、涙で潤んだ瞳はぼんやりしてて・・・

「エロい・・・」

 

「お待たせ」

 お嬢さまが、濡らしたタオルで、顔を拭いてくれた。

「ごめんね。やり過ぎちゃった? 大丈夫?」

 乳姉妹の、小さな、優しい手。

 私は、正気に戻った・・・。

「大丈夫です。なんか、まだ勃起してますが・・・」

「そうね。小さくはなってるけど」

「出すと小さくなるので・・・?」

「ふつうの魔術と同じでしょうね。使った分だけ、効果が薄れていく」

 お嬢さまは、もう一度、たおやかな腕で、私の勃起の長さを計り直した。

「3割ほど縮んだかしら? 10回・・・ってとこかしらね」

「10発出せば、女に戻るのでしょうか?」

「そのハズよ」

「なら安心ですね・・・」

 

 納得した私であったが。

 

「・・・いやいやいや! 戻して!?」

「そうね。今日はもういいでしょう」

「今日だけじゃなく」

「フターリア/女性器/疑似男根よ、元にも~どれ!」

 

 フターリアちゃんの男根(現在、7寸ほど)は・・・そのままであった。

 

「・・・戻りませんが?」

「おかしいわね?」

「ホントに戻してくれました? いま」

「誓って。ちゃんと『戻れ』と命じたし、発動もしたわ」

「・・・。」

 私は股間を見る。

 ビクン。股間の勃起がうれしそうに跳ねた。

「きゃっw」お嬢さま、笑う。「元気なお子さんね!」

 なんでそんなうれしそうなの?

「自分で抜くしかないのか・・・」

「?」

 私のその言葉を聞いて、お嬢さまは首をかしげた。

 いったん私から目を離し、なにやら考えをまとめてから、

「フターリア。あなた、すごいわ」

「なにがです?」

「『変容』の天才なんじゃない?」

 

◆♀◆ 6、魔術の3つの才能 ◆♀◆

 

 『発動』、『変容』、『妨害』──魔術の、3つの才能である。

 魔術の神・マーミクリーテが、人間に下さった贈り物だ。

 

 『発動』は、奇跡を発生させて、物事を動かす力。いわゆる魔術の才能である。

 『変容』は、変化を許容する力。

 『妨害』は、害のある奇跡を妨げ、自分を守る才能だ。

 

 お嬢さまの『発動』は、家庭教師に「ぜひ魔術大学に!」と言わせるほど。

 私は「ダメですね」と言わせるほどであった。

 

「その私が、『変容』の天才?」

「そうよ。だから、こんなすごいのが生えてきたんだわ」

 お嬢さまは目をキラキラさせて私のチ×ポを見ている。

「家庭教師は、私たちに呪文をかけたりはしなかったでしょう?」

「そうですね・・・」

 この世界には『呪殺』があるからね。うかつなマネはできんのだ。

「・・・呪文をかけられたのは、初めてです」

「でしょ?」

「なるほどなー」

「実物を詳しく知っているというのも、あるかも知れないけど、」

 あ、そっちですわ。

 才能じゃないですわ。

「いえ、でも、これは才能だわ。機能まで再現するなんて。私は、いじっても何も出なかったのに」

「それでいじってたのか・・・」

「そうよ」

 とか、言いながら。

 お嬢さまは、また手を伸ばしてくる。

 私、逃げる。

 だが。

 足に力が入らんし、うつ伏せにもなれないので・・・(うつ伏せになると、シーツに射精してしまうんですね・・・)

 キャッチされてしまう。

 ギュッと。

「あっ♥ もッ♥ おやめっ♥ くだしゃッ♥ お嬢ッさまあン♥」

 

 フターリアは射精した。

 

 今度は、お嬢さまの手の中に・・・

 

「ひぃぃン・・・」

「あったかい♥ ヌルヌルしてる」耳元でささやくお嬢さま。

「い・・・言わないでぇ・・・」

 恥ずかしさに身をよじる私だが、ひと回り小さなお嬢さまに簡単にホールドされ、仰向けにされてしまう。

 ふだんの私なら、筋力とウェイトで、余裕で勝てるのに・・・

 悶える太腿に、お嬢さまがまたがった。

 私の、太腿に。

 お嬢さまの・・・お尻が!!!

 

 もうダメだ♥

 

 フターリア、6発目。

 

 絹のシャツに、どっぷりと。シャツだけでなく、ブラジャーまでベトベトに濡れて、乳房に張りつく。

 その乳房をハァハァと激しく上下させて喘ぐフターリアちゃん。

 自分の乳の重みで、呼吸が止まりそうです・・・。

 

「テニス・・・お嬢さま・・・」

「なあに?」

 テニッサメイズ。略してテニスお嬢さま。

 幼い唇を妖艶に光らせて、私を見下ろしてくる。

「よ、横ッ・・・向かせて、くだしゃ・・・」

「あら、そうね。重たいものね・・・」

 お嬢さまは、私の乳房を撫で回した。

 べっとりと精液(≒愛液)のついた手で、重たい乳房をユサユサと愛撫する。

「苦しいでしょ? ブラ、ゆるめてあげるね・・・」

 

 お嬢さまの手が、シャツのボタンを外した。

 背中に入って、這い回る(ヌルヌルする・・・)。

 ブラジャーの留め具を外した。

 横になった私に馬乗りになったまま、ブラジャーの中に手を入れて、ヌルヌルとお揉みになられる。

 

「あ・・・ふッ・・・♥」

「ファーリア♥」

「ああ・・・テニスお嬢さま。あ、あ・・・」

 2歳年下の乳姉妹に弄ばれて、私は、夢見心地だった。

 そのせいで、反応できなかった。

 

 お嬢さまが、ぱくっと、肉棒を咥えたのに。

 

「んんんっ♥♥♥」

 

 なんにもできず、背中を反らして、快感を満喫して。

 7発目。お嬢さまの、お口の中に。

 

 愛らしい唇でキューッと締めつけられながら。

 お嬢さまの髪を撫でながら腰を突き上げて、最後に、もう一絞り──

 

 初体験の記憶は、ここで終わっている。

 

 ・・・まあ、そりゃな。7発も連続絶頂したら、失神もしますわね。

 

◆♀◆ 7、侯爵閣下の執務室 ◆♀◆

 

「魔王の残党が、この領地に侵入した」

 ヨーセイ・アイメンカ侯爵は、低い声でそう言った。

 

 侯爵。四十代半ばの、がっしりした男である。

 隣には長男が立ち、脇には正妻が座っている。

 机を挟んで、正面に次男と長女。次男は成人したばかり。長女は未成年。13歳だ。

 

 全員、ヒューマンだった──妾腹の長女以外は。

 

「敵は、深緑川沿いに、ここへ迫っておる」

「・・・モターズ伯は何をしていたのです?」次男が口を尖らせた。「やすやすと国境を抜かれるとは」

「詳細は不明だ」長男が答えた。「全滅したか、逃げたか」

「いずれにせよ、敵が迫っておる」と侯爵。「それが事実だ。おまえは王都へ走って、この知らせを伝えよ」

「はい!」次男が背を伸ばした。

「重要な役目だ。騎兵隊を預けるから、しっかり頼むぞ」

「必ずや」

 次男は満足そうにニヤッと笑って、隣に立つ、ハーフエルフの妹を見下ろした。

 妹は反応しない。まっすぐに立っている。次男はフンと鼻を鳴らした。

「テニス。そなたは、侍女の実家に向かえ」

「フターリアの。ダンゼイズ伯爵家ですね」

「そうだ」

 

 テニスは、父・侯爵に頭を下げると、さっさと部屋を退去した。

 廊下に女剣士が待っていた。テニスがスタスタ歩くのに、静かについてくる。

「モリーヌ。あなたの主の御家に向かうことになったわ」

「・・・ダンゼイズに、ですか?」と、女剣士・モリーヌ。

「ええ。侯爵閣下の御命令よ。ばあやに準備をさせて」

「かしこまりました」

 女剣士モリーヌと別れ、テニスは自室に戻る。

 自室だが、ノックをした。「私よ」

「お帰りなさいませ」

 ドアが開いた。

 火照った顔をした黒髪の美女が、脇に下がって、テニスを迎え入れる。

 彼女の身体からは、甘酸っぱい匂いがした。ダークブルーのメイド服の下は、桜色に染まったままだろう。テニスはちょっとだけニンマリした。

「着替えたのね」

「騒がしいようなので」

「正解よ。残党が攻めてきたわ」

「それでは?」

「あなたの実家に向かえと言われたわ。準備をしましょう」

「うちに? かしこまりました」

「ねえ、お姉ちゃん」

 テニスは手を伸ばし、美しい侍女のお腹に触った。

 硬くて熱い肉の棒の感触がした。

「あひっ♥」

「ごめんね? 着いたら、ちゃんと最後まで、してあげるから・・・」

 テニスは小さな手で円を描くように勃起をあやした。

「はッ、はっひッ・・・♥ じゃない、ダメれす。そんにゃッ、のっ♥」

「ふふふ」

 

◆♀◆ 8、運試しの旅 ◆♀◆

 

 フターリアです。

 私たちは、その日の午後に出発しました。

 

 2頭立ての馬車。

 中には、お嬢さま、私、女剣士モリーヌ、乳母のリチャータ。

 

 お嬢さま。テニッサメイズ(テニス)。侯爵令嬢。ただし妾腹。13歳。

 私。フターリア(ファリア)。侍女メイド。実家は伯爵。15歳。

 

 女剣士モリーヌ。27歳。

 うちの実家に仕える武家の娘。私と一緒に奉公に出て、もう11年目。

 キリッとした美人なのに、未婚のまま、口元に皺の見える年齢に・・・。

 

 乳母のリチャータ。38だったかな?

 その乳で3人の実子を育て、私を育て、お嬢さまを育てた。

 モリーヌによれば、侯爵家の乳母が「エルフに乳をやるなんて」と嫌がったので、リチャータが引き抜かれたらしい。

 育てた5人は全員すこぶる元気。本人は皺くちゃ。まるで、自分の生命まで私たちに分けてくれたみたい。

 

 護衛は騎兵が4騎だけ。徒歩で10人ほど付いてくるが、洗濯奴隷や馬の世話係で、戦力にはならない。

 

「戦力、5人かよ」

「ファリア、めっ」お嬢さまに怒られた。

「失礼いたしました」

 私は謝った。

 謝ったけども。

「しかしですね!」

「なあに!」

 ガラガラガラガラ!

 走り出した馬車の音に負けない程度に、声を上げる。

 私もお嬢さまも、地声はデカい。モリーヌには「あなたの悪影響です」と褒められたぜ。

「魔王の残党は、深緑川を下って来るのでしょう?」

「らしいわね!」

「我が実家は、深緑川の上流方向でして!」

「そうだったわね」

「これって、『敵に突っ込め』ってことですよね!」

「・・・お嬢さま?」

 モリーヌが口を挟んできた。

 この『お嬢さま』は、私のことだ。「そのへんにしとけよ? フターリア」という意味ですね。

「我々は深緑川の南に出て、森を抜けてゆきます」

「はぁ」

「運が良ければ、遭わずに済むでしょう」

「運が良ければ」

「はい」

「天よ照覧あれ!」私は両手を広げた。「侯爵令嬢、運試しの旅! よき神々の御加護のあらんことを!」

「もう、ファリアお嬢さまったら」乳母が笑った。

「ふふふ」お嬢さまも。

 

 運試しの結果は、その日の夕方に出た。

 

「ドンマロウだ!」

 御者の叫びがした。

 同時に、『敵襲』を伝える騎兵のラッパも。

「呑馬狼・・・!」モリーヌがうめく。

 

 呑馬狼。

 魔王軍の偵察獣。馬を呑むという、巨大な狼だ。

 恐ろしくデカい顎で、馬の首を一噛みで砕く。もちろん、人間なんぞ、ひとたまりもない。

 

 俺は席を立って、テニスお嬢さまの側に移った。

 俺とばあやで、お嬢さまを挟んで、抱き締める。

 お嬢さまは何も言わず、私たちの腕を抱き締めた。

「私は変容する」

 モリーヌは、自分に魔術をかける。強化呪文だ。Buffってヤツだね。

「我が身は鉄のごとく、獣の牙をはねのける」

「・・・。」お嬢さまは、その様子を見て、「ファリア」

「はい、お嬢さま」

「いまの呪文、あなたも頼んでみてはどうかしら?」

「これは、失礼しました。気付きませず・・・」モリーヌがあわてて、お嬢さまを強化しようとする。

「いえ、私ではなく」

 お嬢さまは、手を振った。

「フターリアね、『変容』の才能が、すごく高いらしいのよ」

「そうでしたか!」

 モリーヌの顔がパッと明るくなった。

「では、失礼して。──フターリアよ、変容せよ。御身は鉄のごとく、牙も打撃もはねのける」

 

 この呪文が終わるのと同時に。

 カーテンの外で、砂利を蹴散らす足音が轟いて──

 

 馬車が、横転した。

 

◆♀◆ 9、丸呑みの狼 ◆♀◆

 

「きゃああっ・・・!!」

 私たちの悲鳴。

 御者の悲鳴。

 馬の絶叫。

 馬車の屋根が、地面と激突する音。

 グゴルルルル!! 血で濁った吼え声。

 

 馬車はグルリと回転し、激しく叩きつけられたあと、ばあやの側を下にして止まった。

 横倒しである。

 俺は、四つん這いになっていた。

 腕の中にお嬢さま。

 目の前には、モリーヌの股間。でんぐり返ってお尻を天に向け、M字開脚しとる。

 前世のエロ表現で言えば『まんぐり返し』である!

 私に呪文かけるのに立ち上がったばっかりに・・・可哀相な子。

 ばあやも伸びている。

 動けるのは俺だけか。

 ブフォッ、ブフォッ。ケダモノの吐息が近付いてくる。

 

 上の窓が、破られた。

 

 ガラスの破片が降ってきた。とっさにかざした腕が、ギャキーン! と、ガラスを砕く。

 窓枠も落ちてきた。私の頭に当たって(ガン!)、モリーヌのお尻に落ちた。「きゃん」

 

 私は無傷であった。ここまでは。

 

 巨大な爪が、窓枠に掛かる。引っ掻く。壁が砕けた。

 バカデカい鼻面が、飛び込んできた。

 牙とヨダレと舌と喉チンコが、私の眼前に広がった。たとえるなら、サメ映画のサメですわ。

 お嬢さまを突き放す。

 噛まれた。

 犬が骨を咥えるみたいに、横抱きに、がっぷりと、胴体を咥えられた!

 外に引きずり出される──ガゴーン! 頭とケツが、馬車の壁にぶつかった。

「いッでででで!!!」

 ものすごい力で引っ張られ、グリグリねじられ、また引っ張られる。

 呑馬狼のヤツ、俺が抵抗してると思ってんのか?

 引っ掛かってるだけだよ!

 ねじるんじゃない! そーっと引っ張れそーっと!

 フターリア専用メイド服が!! 破れる!!!

 

 ──破れました。

 

 壁が破れ、スカートが破れた。

 外に引きずり出される。

 視界がグルングルン回って、何が何やら!

 視点が、ふだんの2倍ぐらいの高さになった。

 どうやら、空に向けて振り上げられたようだ。

 黒髪メイドゲットだぜ! って?

 甘いな。いまの俺に、おまえの牙は通らんぜ。丸呑みにでもされん限りはな!

 

 狼が口を開いた。

 

 ──あ、やめて?!

 

 私は落っこちる。

 頭からお腹まで、狼の喉に入ってしまった。もう腕は動かせない。

 足をガバッと開いて、必死に抵抗する。

 スカートが破れてパンティ丸出し状態なのが幸いした。

 下顎をカニ挟みにして、足首をロックするとこまで持っていけた。

 前世のエロ表現で言えば『大好きホールド』である!

 スカートが破れたお尻が寒い。パンティ、狼のヨダレでビショビショ。

 パンティの中にかろうじて収まっているフターリア砲が気持ちイイのが気持ち悪い・・・。

 このままでは、狼フェラチオでイキながら死んでしまう・・・。

「ファリア、逃げなさい! 『鉄身』では、窒息は防げないわよ!」

 お嬢さまの声。

 そうですね。そうしたいのは山々なんですがね。

 狼が頭を激しく振った。呼吸ができない上にガクンガクン揺さぶられては、意識を保つのは難しい。

(あ・・・もうダメだ・・・)

 太腿が、すべった。

 喉の奥へ、すべり落ちる。

「お嬢さまーーーッ!!!」

 モリーヌの悲鳴が、聞こえなくなった・・・

 

◆♀◆ 10、アスカリアの勇者 ◆♀◆

 

 暗闇の森。

 夕焼けの光は遮られ、ランタンは踏み砕かれて、光るのは呑馬狼の眼だけ。

 ギラギラ輝く獣の眼。

 中でも強く輝くのは、メイド服の乙女を呑み込んだ、リーダーの狼──

 

「助太刀、いたす!!」

 

 ──その喉を、銀の刃が切り裂いた。

 

 呑馬狼の喉が開く。胃の中に落ちるはずだった乙女が、外に落ちた。「ぐえっ!」

 小さな人影の、銀の刃はひるがえる。

 背後に迫った2頭目の、その鼻面をカチ割った。

 落ちてくる巨体をスルリとかわし、馬車の上に飛び上がる。

 馬車の向こうの3頭目、こちらは頬を横に斬る。

 呑馬狼は、泣き叫ぶ。

 倒れた1頭はそのままに、クルリと向き変え、逃げ出した。

「マリ! 行ったぞ!!」

 銀の刃の持ち主は、赤い髪を逆立てて、高い声でそう叫ぶ。

 森の向こうで、声がした。「──撃ちます」

 

 爆発!

 

 馬を呑む巨狼の身体、それも2頭を包み込む、赤い炎が燃え上がる。

 狼は、その一発で焼け死んだ。

 

 ──戦闘終了である。

 

「うげぇえっっほ!!」

 フターリアです。

 這いつくばって、えづいてます。

 呼吸ができんかったので、息を吸うじゃないですか?

 そうすると、狼の悪臭が胸一杯に入ってくるんですね。

 えづく→息苦しい→吸う→臭い→えづく(ループ)。地獄ですわ。

「おええええ! げはげは!!」

「ファーリア!!!」

 テニスお嬢さまが飛び付いてきました。

「ケガは。『鉄身』は効いてる?」ガコーン! 頭を叩かれた。

「なんでどついた?」

「痛った・・・! 効いてるわね! よかったわ」

「ああ、なるほど。ええ、無事です。だと思います・・・」

「お嬢さま・・・」

 モリーヌも来た。メッチャしょげとる。

 気持ちはわかる。だが、いまはしょげとる場合ではないぞ?

「モリーヌ。あなたの『鉄身』が救ってくれたわ。──毛布を取ってきてちょうだい」

「はい!」

 パンティ丸出しなのだよ、おまえのお嬢さまは。

 

 モリーヌが毛布を取りに行くあいだ・・・

 お嬢さまが、自分のケープで、私の腰をくるんでくれた。

 そうしておいて、赤毛の剣士に向き直る。

「どなたか存じませんが、助かりました。仲間が、まだ前後に散っているのですが」

「私の仲間もです」

 赤毛の剣士は、ほほえんだ。

「もう大丈夫だと思いますよ」

 ・・・あれ?

 女の子じゃん、この剣士。

 それも、結構若いぞ。はたちぐらい?

 赤い髪を短く刈って、ヘアバンドで留めている。

 スマートな身体は、私より少し小さい。女の平均より、ちょい上、ぐらい。

 焦げ茶色の目が、こちらを見た。

「ひどい目に遭われましたね。大丈夫ですか?」

「ええ。ま、なんとかね」

「気丈な御方だ」

 剣士はほほえんで、私から目を逸らした。

 自信に満ちた、鋭い横顔。

 美人だ・・・。

 

 随行の者どもは無事に戻ってきた。

 だが、馬は3頭やられた。騎兵1・下馬騎士3になってしまった。

 馬車もダメだ。1頭が首を噛まれて失血死。もう1頭は横転時に足を折って、ここでお別れだ。

 ここから、どうしたらいいのやら?

 

 ──ともあれ、お礼はしなくてはならない。

 

「勇敢な御方。ただの剣士ではありますまい。ぜひ、お名前を」

 お嬢さまがそう求めると、赤毛の剣士はこう名乗った。

 

「私は、ユリ。アスカリアの勇者、ユリです」

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