TSゆりフタ令嬢侍女メイド! 作:min(みならい)R18
森の女神にお伺い
◆♀◆ 1、北領への騎行 ◆♀◆
ぱかぼこっ、ぽこどかっ、ぱかずしゃっ。
フターリアです。騎行中です。
黒光りする青鹿毛の戦馬。
その背中、いつもよりちょい高い鞍の上からお送りしております。
夏の風が心地よく吹いて、マントをふくらませてゆきます。剣杖星樹紋章──アスカリア伯爵家のマントをね。
同じ風が、私の前を徒歩でゆく戦士長のマントも波打たせます。こちらは、3つの尾根の紋章が入ってる。我が実家・ダンゼイズ伯爵家のマントですな。先の戦い(八百長)で『捕虜』になった戦士長。配下の5人と共に、私を護衛してくれております。
私の斜め後ろには、私と同じマントをなびかせている、金髪のハーフエルフちゃん。
テニッサメイズお嬢さまですな。可愛い可愛いご主人さまです。
「ベロ~ン君が寂しがってるわよ」と、そのテニスお嬢さま。
「はい?」
青鹿毛の背中から、振り向くと。
お嬢さまの乗る、黄色い馬が、馬目でこっち見てました。
(馬目なんて言葉はないですが・・・横目なのにこっちに焦点合ってる感じの目ね。)
ベロ~ン君ですな。
耳を私に向けたり、お嬢さまに向けたり、青鹿毛に向けたりしてる。
「はははw 青鹿毛殿をモリーヌのとこまで連れったら、そっちに戻るって」
「ブヒ・・・」
お嬢さま、私、戦士長と5人の部下、荷運びの下男12人。
総勢20人の一行は、北に向かって進んでゆきます。
目指すはアスカリア北領。ついこの前カエル人と戦争やった、あの北領です。
目的は、お祭り。
『日差さぬ森』の女神さまへの、感謝のお祭りです。
その開催の準備のため、事前に北領に入る。こういう旅行でございます。
4泊5日の旅をして、ダンゼイズ伯爵領の都・ダマルトに到着しました。
急げば1泊短縮できたのですが・・・
手前のショーシナー伯爵領で2泊したので、少し遅くなりました。
『なんでダンゼイズ軍の通過を許したのか!』という抗議をしなきゃいけなかったんでね。ユリからの手紙を渡し、返答を受け取り、で半日近くかかってしまった。こうなると2泊せざるを得ない。
ショーシナー伯爵夫人、つまり私の祖母ちゃんは、新しいトーガを贈ってくれました。
『ショーシナーの生んだダンゼイズ伯爵夫人の生んだドラゴンの姫・フターリア』
とか刺繍してある。
「着てみてちょうだい」
「アスカリア伯に無断でフタゴンにはなれませんねぇ」
などという会話もしました。
「ちゃっかりしてるわね」
「ショーシナーは・・・武力ないのに調子に乗りすぎじゃないですかね・・・」
お嬢さまと話しながら、山道を登りに登って、ダマルトに到着です。
道険しく、風涼しい、山岳の都。谷間を埋め尽くす夏の緑が鮮やかです。
「・・・。」「・・・。」「フターリアさま・・・!」
「なんか遠巻きにされてるんですが・・・?」
「あなたがダンゼイズ軍を蹴散らしたからでしょ」
ダマルトの都民に畏怖の目で見られながら、迎賓館に入りました。
渋~い顔をしたダンゼイズ伯爵──父ちゃん──と面会。
ユリからの手紙を渡します。
手紙を読んだ父ちゃん。『おや?』という顔になり、母ちゃんに見せます。
手紙を読んだ母ちゃん。『まあ』という顔になり、弟に見せます。
手紙を読んだ弟。首を傾げて訊いてきました。
「なんじゃ? 姉上。ユリさまは、そのぅ・・・どういうおつもりじゃ?」
「盗まれるぐらいなら、正規に売ってやるよ! クソ! というおつもりじゃないかな」
私が答えると、父母が噛みついてきました。
「なんじゃと!」「誰を盗人呼ばわりしているのかしら? フターリア」
「ダンゼイズ領の『山賊』の話ですわ、母上」
北領は、ブレロッケの水源地であり、米どころ(稗ですが・・・)でもあります。
ところが、その稗がうまく本領に届かないんですな。
運搬の担当者によれば、
「山賊に襲われた」「やけに美男子で装備のいい山賊だった」
とのこと。
「ダンゼイズの美男子っつったらオマエだろ」私は、弟をジロッと睨みました。
「美男子っちゅうだけでワシと決め付けられても困るのう!」弟は言い放ちました。
「我が息子を山賊と抜かしたか!」父もキレるフリをしてきました。
「いいえ? ダンゼイズの若殿は父母にも劣らぬ美男子──と褒めただけですわ」
「・・・。」
「・・・。」
というような応酬をして。
返答の手紙を受け取って、午後に出発しました。
「結局買うのね。稗」
「しかも文面が『安くしてね♥』ですよw 笑っちゃいますよホント」
お嬢さまと話しつつ、ダマルト郊外へ向けて、騎行します。
近郊の山ン中。2階建ての木造邸宅。広いお庭。
その前で、私だけ下馬します。
青鹿毛の手綱を戦士長に預け、荷運びの下男を1人だけ従えて、玄関へ。
「これは、フターリアさま! すぐ伝えて参ります」
番兵がすぐさま中に飛び込んで、お屋敷の一族を呼び出してくれました。
戦士長にも劣らぬ、ごっつい身体した主人。その奥さん。若い戦士が数人。
そして・・・
「ご主人さま!」
「モリーヌ。すまんかった」
我が侍女にして愛人、モリーヌが飛び出してきました。
◆♀◆ 2、モリーヌの実家にて ◆♀◆
玄関に入る前に、私は、下男に持たせた金品を出しました。
まずは、私が書いた謝罪の手紙。そして金一封です。
「娘さんをこちらに置き去りにして、貴家に恥をかかせたこと。まこと、申し訳ない」
モリーヌの父ちゃんに、謝罪します。
「アスカリア伯からも、謝罪は取り付けましたが・・・」
ユリからもぎ取った謝罪の手紙と金品を、上に乗せました。
「・・・悪いのは私だ。私にスキがあった。これを限りに改めるので、どうか、お許し願いたい」
「・・・どうぞ、中へ」
モリーヌの父ちゃんは、受け取ってくれました。
屋敷の中。
モリーヌの部屋。
私とモリーヌの肖像画が飾られてます。以前プレゼントしたヤツだな。私が子供の時のヤツ。
部屋にいるのは、3人だけ。テニスお嬢さま・私・モリーヌだけです。
とりあえず、モリーヌを引っ張って抱き寄せ、髪と背中を撫で回してやりました。
「ゴメンな」
「正直申して、長兄が初陣に出た時より心配しました」
「はははw ・・・いや、本当に悪かった。ユリに何もかも任せすぎた。甘えすぎてたよ」
「いえ、そこはまあ・・・」
モリーヌが落ち着いてから、不利益がなかったか、確認したのですが。
予想外の答えが返ってきました。
「不利益はナシ?」
「はい。我が家は、むしろ名誉を得ました」
「名誉」
「噂は御存知ですか? ドラゴンのフターリア姫が、ダンゼイズ歩兵を蹴散らした! という」
「あー・・・それでか。都に入ったとき、めっちゃ遠巻きにされたの」
「モリーヌは、あのドラゴン姫の愛人だ──というので、一目置かれまして」
「なるほど。・・・え? 『愛人』って名乗ってんの?」
「噂!」
「ああ」
「父も、政治のヘタな人ではありませんから。大丈夫ですよ」
「ありがと。リーヌ」
私はもう一度彼女を抱き締めました。
翌朝、私たちは出発したわけですが・・・
ダンゼイズでは、こんな噂が立ったそうです。
「ダンゼイズのドラゴン姫と、アイメンカのエルフ姫が、戦士の家に泊まったそうじゃ」
「愛人のモリーヌか? 子供の頃からドラゴン姫に仕えておったという・・・」
「そうじゃ。あの家は、滝登りの家だったワケじゃ」
「あいさつにいかねば!」
ぱか、ぽこ、ぱか。
フターリア、ベロ~ン君の背中に戻りました。お嬢さまとタンデムです。
青鹿毛には、本来の乗り手であるモリーヌがまたがっております。
「戻ったはいいけど、重たいだろ。俺が乗ると」
「ブヒ」
声かけてやったら、舌をベロ~ン♥ してきました。
「小柄なのにタフだよな、おまえ」
「ブヒン」
「そう言えば、この子、正式に買い取ったわよ」と、テニスお嬢さま。
「あ、お金払ってくださったんですか?」
「賠償の項目に入っててね。ユリさまが、格安で私に払い下げてくれたわ」
「おお~!」
私はベロ~ン君の首筋を叩きました。
「正式にお嬢さまの騎馬になったってよ。よろしくな!」
「ブヒ~ン♥」
「いやー・・・やっぱ、このポジションが落ち着きますな」
「ちょっと暑いけど」お嬢さまが文句言いました。
「降りろってか」私はスネました。
「あなた、暑くないの?」
「全然」
「ウソ」
「ウソ。ちょっと暑い」
「でしょ」
乳のあたりが蒸し暑いです。ダンゼイズは高地なので大丈夫ですが。
「なんにせよ、これで大っぴらに実験できるわね」とお嬢さま。
「・・・実験?」
「子種の実験よ。『彼氏にな~れ』の」
「あー」
男にする呪文ね。
いきなり誰かを妊娠させて事故ったらえらいことなんで、動物実験しようって話ね。
・・・しかし、ネーミングな。
テニスが20歳ぐらいになったら後悔するんじゃないかな。まあいいけど。
「こっちもそう言えばだけど、ニーズ」
「なに?」
お嬢さまが勢いよく振り向いてきました。ポニテが顔面に当たりました。「いてっ」
「あら、ごめんなさい」
「まあいいけど。いつ完成してたの? あの呪文」
「こっそり練習してたのよね。もう大丈夫だろうって」
「・・・こっそり練習?」
「ええ」
「自分で?」
「ええ、自分で」
「おいおい」
「大丈夫よ。『変容からの帰還』があるんだし」
「自分で試しちゃダメでしょ! あと1人でやっちゃダメ! せめて俺に言って!」
ちょっと怒ると、お嬢さまはスネました。
「だって・・・びっくりさせたかったんだもん」
「・・・そうか」
「今晩やるわよ」
「え?」
「なにが『え?』なの?」
「いや・・・ユリが怒んない? あいつお預け喰らわせたし」
「バレなきゃいいでしょ」
◆♀◆ 3、三度目の彼氏にな~れ ◆♀◆
その夜。私たちは、アスカリア北領に入って、国境の城に泊まりました。
戦士長たちも、私が預かってる捕虜ということで、一緒にお城に。
ただし城の防衛に関わるような内部は見せず、外郭の建物に留められましたが。
で。
夜。3人だけの寝室で、こっそり『彼氏にな~れ』をやってみることにしました。
「じゃ、やるから。着替えてくれる?」
「あいよ」
珍しくお嬢さまが着替えの時間をくれたので、素直に脱ぎました。
2人の前で・・・
侍女のドレスをゆるめて、抜き取り・・・(モリーヌがハンガーにかけてくれました)
シルクのシャツを、ボタンをひとつひとつ外して、脱ぎ去り・・・
ブラジャーをモリーヌに外され、お嬢さまに取り上げられ・・・
しばらくデカパイを2人に揉まれたあとで・・・
「なんで揉む」
「今夜は見れなくなると思って」
「久しぶりですし・・・」
「まあいいけど。はい、どうぞ」
カモーン。準備は万端だぜ。ってやったんですが、お嬢さまは首ひねってます。
「なんかダメなコトある?」
「メイド服でなくていいの?」
「・・・はい?」
「モリーヌには、初披露するワケじゃない」
「ええ」
「メイド服でなくていいの?」
「・・・は?」
話が噛み合わないことになりました。
「なんでメイド服なんだよ」
「・・・あの時ね。一瞬だけ、見えたのよ」
「・・・初めて男に戻ったとき?」
「そう」
「ああ、即寝落ちしたと思ったら、ちょっと意識あったんだ」
「ええ。獣のウンコの臭いで、一瞬目が覚めちゃってね」
「その説明いらなかったね! ・・・それで、メイド服ってのは?」
「ひと目だけ、あなたのコト、見たんだけど」
「うん。どうだった?」
「・・・。」
テニスお嬢さまは、なんか突然真っ赤になって、そっぽ向きました。
「・・・メイド服が似合いそうな美男子だったわ」
なんじゃそれ。
でも真っ赤になってて可愛いから、喜んでおくことにしました。
「さすが俺! ・・・だからメイド服でって?」
「うん」
「そうか。うん。そうか」
しょうが・・・ねぇな・・・
男が女の服着ると滑稽になるから好きじゃねぇんだが・・・
逆はね。カッコよくなるんだけど。ユリの男装とか。シンプルにカッコいいしな。
男の身体に女の服は・・・
まあ・・・しょうがねぇな・・・
「変容せよ、我らがフターリア。あなたにない性器も手に入れて、メイドな彼氏にな~れ!」
私は男に戻りました。
メイド服で。
視点が高くなる。身体が引き締まる。
胸が、肩が、お腹が軽くなって・・・
「あいてて」
「どうしたの?」
「肩んトコと爪先が。服がキツくて」
・・・あわててローファーを脱ぐ羽目になりました。
「せっかくのメイドなのに・・・」お嬢さま、ガッカリ。
「服は我慢するから。靴は勘弁して。ホントキツいんだって」
説明する声も、低くて大きいです。
「んで、どう?」
広げる両手も、女の時より遠くまで届きます。サッと広がりビシッ! と止まります。ブレません。
「・・・。」お嬢さまは、私を見上げて、ゴクリと唾を呑みました。
「あれw そんなにイイ感じ?」
「う、うん」さっきより真っ赤になってます。「ちょっと・・・恥ずかしくなってきた」
「なんでだよ」
「だ、だって、初めてなんだもん」
「ニーズ♥」
私は、お嬢さまを抱き寄せようとしました。
「ひゃあ!!!」お嬢さまは、すくみ上がりました。
「・・・あれ。ごめん。そんな恐かった?」
「い、いえ・・・大丈夫。大丈夫よ」
「ゴメンゴメン」
私は振り向きました。
「モリーヌはどう?」
「・・・♥」
さっきから反応がなかったモリーヌ。
すごいだらしない顔で、こちらを見上げてました。
唇がメッチャゆるんでます。
ちょっと引きそうになっちゃったw 素早く隠して、抱き寄せます。
「リーヌ♥」
「ふぁ・・・♥」
で、お嬢さまも抱き寄せました。
「大丈夫だから。ニーズ」
「う、うん。わかってる。けどねッひゃあ!!」
可愛いハーフエルフと、成熟した女戦士。2人を男の腕で抱き締めます。
あっという間に2人の体温が上がり、こっちに熱が伝わってきます。
全然ちがうな・・・
フターリア(♀)の腕で2人を抱いたときと、手応えが全然ちがう。
すごい柔らかい感じがする・・・
「これは新鮮だな・・・」
「・・・。」
「・・・。」
2人は黙ってます。
「なんか言ってよw」
「・・・。」
「・・・。」
やりづれぇんだけど・・・。
「とりあえず座るか。お茶、淹れてくるよ。メイドだし・・・」
2人をベッドに座らせて、別室の暖炉へ。
火種(小箱に入った、火のついたまんまの紐みたいなヤツね。線香みたいに時間かけて燃えます)を出して、暖炉に火を移し、小さな火を炊いて、お湯を沸かします。
肩がキツくて・・・
あと、2人がヒソヒソ話を始めたのが聞こえて・・・
居心地が悪い。
これ、女体フタナリのほうが良かったんでは?
男体だと、もしかして、仲間外れにされるんじゃ・・・?
不安を感じつつ。
お湯を確保して、2人の元に戻ります。
「お待たせ!」
「・・・。」
「・・・。」
黙りこくる2人の前で、お茶を淹れました。
「はい。お嬢さま」
「あ・・・ありがと・・・」
「モリーヌ」
「頂きます・・・」
2人とも借りてきたネコみたいになってやがる。
くっついて座ってるので、「ちょっと空けて?」と頼んで、間に割り込みました。
2人はお茶のカップに鼻先突っ込みつつ、チラチラこっちを見てきます。
「なんなんだよw やりづらいだろ」
「か・・・鏡・・・」
「え?」
「鏡、見てきたら?」
「ええ?」
化粧台のトコに行って、銀の鏡を覗き込んでみました。
この世界の鏡は曇ってるから正直よくわからんのだが・・・
・・・うむ。
弟のナンカヂーノ君に似てんな。
いや当然だけどさ。
弟とくらべると、線は細いな。優男って感じ。ロン毛だし。首ほっそいし。
弟は首太いんだよな。チェインメイル着て鍛錬してるからだろうね。
フターリアは、革鎧しか着たことねぇからな。
ま、美男子ではある。
メイド服着ててもそこそこカッコついてる。
ってか、自分で見ても「女?」ってなる。
しかし。
やっぱ、別人なんだな。
「見てきましたよ」
「・・・。」
お嬢さまは生唾呑みながらこっちを見上げてます。
いやホントやりづらいんだけどw いつもの君はどこ行ったの?
「ちょっとイラッと来る感じの男だよね」
「え?」
「は?」
2人の反応がありました。
「いやなんか優男っつーか」
「なに言ってんの・・・?」
「イヤミですよ!」
「え?」
噛み合わねぇな。
フニャフニャしてて顔だけいい男とか、どう見てもイラつくだろ。
「バカなコト言ってないで、はっ、肌っ、見せてくれない?」
「そうですそうです。脱ぎましょう。服」
飢えた牝2匹がギラギラした目で見てきます。
なんか恐いんだけど。
「しょうがねぇなー」メイド服を脱ごうとします。「・・・あれ? あれ? 手が届かねぇ」
「何してんの?」
「背中の、紐に。手が届かねぇ。モリーヌほどいて」
「はい」
「さっき、自分で結んだでしょ?」
「そうだけど」
自分で着たメイド服の背中の紐を、自分でゆるめることができない、という状態に陥りました。
足元からめくり返して無理やり脱げば脱げるとは思うが・・・
痛むからな。
モリーヌに紐をほどいてもらい、腕を抜きます。
これまたキツい。手が袖をうまく通らない。
男って、手もデケぇんだな・・・
「はぁ」
やっとのことで、上半身をメイド服から抜くことができました。
下はスカート、上はシャツという姿です。
この姿を、また2匹の牝が♥浮かべて見つめてきました。
なんというかその・・・
盛り上がってくれるのは嬉しいんだけど・・・
こっちが「はぁ」ってため息ついただけで♥出されても、逆に困るんだが・・・
やっぱ男体にならないほうがよかったんじゃ・・・
「シャ・・・げほっ。シャツ脱いでみてっ」
お嬢さまが咳き込みながら求めてきます。
興奮しすぎでは?
君そんなオトコ好きだっけ?
『男でも女でもいい』って言ってなかったっけ?
・・・あ、いや、『男とも女とも恋愛してみたい』だっけか。
ああ、そっか。
男にも女にもなれるフターリアは、この娘の夢の恋人なのか・・・
◆♀◆ 4、御希望とあらば ◆♀◆
「かしこまりました。私のお姫さま」
俺は、手を広げてあげました。
「愛しいニーズの御希望とあらば!」
「あ、カッコつけなくていいから。ふつうにしててくれる?」
「・・・はい」
なんやねん。頑張ったのに!
シャツのボタン外して、がばっと脱ぎました。
裸の胸板を見たお嬢さまが、また赤くなって、自分で顔を押さえて、モリーヌにすがりつきました。
モリーヌはジーッと胸の筋肉を見てます。
不満げです。
「筋肉が足りないと思ってんだろw」
「・・・。」ニヤニヤしてます。
「『これから私が鍛えてやろう』とか思ってんだろ」
「もうw いちいち言い当てないでください。だっ・・・旦那さま♥」
「へーい」
俺はシャツのボタンを全部外し、ダラッとした感じではだけた状態にして、2人に迫りました。
「なぁ」
「なっ、なによっ!?」
「避妊具持ってる?」
「・・・持ってないわね」
「・・・私もです」
「だよな」
おお。なんとしたことか。
フターリアの子種ナシふたなりSEXに慣れてた我々は、誰も避妊具を持っておりませんでした。
・・・あ、ちなみに、この世界の避妊具は、ソーセージの皮みたいなモンです。
材料も一緒です。羊の腸とか。
考えるとちょっとグロいね。あまり考えないようにしましょう。
「じゃあ・・・手でやってもらっていい?」
「てっ、手でっ!?」
「こんなんじゃ寝れないしw」
俺はメイド服のスカートをめくって、勃起してる男性器を見せました。
フターリアのタイツとパンティから突き出してる男性器です。
ふたなりでは、ないです。
割れ目なし。金玉もついてる。
本当の男性器ですな。
「うわっ!」
「ちょ、ニーズw もうちょっとその、いつも通りにして?」
「い、いつも通り?」
お嬢さまは、襟元をゆるめながら、うわずった声で言いました。
「なにが? 私はいつも通りよ。あ、あなたが、ちがうんでしょっ?」
「まあ、ちがうけどね。いや、中身は一緒だけど」
「全然ちがうわ!!!」
「一緒だよ。ニーズとリーヌを大事に思ってるのは、一緒だって」
「・・・。」
「そのポーズなんとかなりませんか?w」
「あ、すまんw」
スカートめくりながら甘い言葉を吐いた変態男です。
ベッドに座り、スカート、タイツ、パンティを脱ぎました。
だいぶ変態度が下がった・・・ひと安心です。
2人のあいだに座り直すと、モリーヌが手を伸ばそうとして・・・お嬢さまを見ました。
お嬢さまはモリーヌの視線に気付いて手を伸ばそうとして・・・ためらって、俺を見ました。
俺を見て、男性器を見て、俺を見て・・・
まだるっこしいな、君は!
俺は、ゆっくりした動きで、ニーズの手を優しく掴みました。
「あ・・・」
小っちゃい手だな。
それを、自分の胸に引っ張ります。
いやホントは股間に引っ張ろうと思ったんだけどね。
なんか、変質者っぽいから、やめましたw
胸に手を当てさせ、こちらは肩を抱いて撫でさすります。
少しお嬢さまが落ち着いたので、顔を近付けます。
「中身は一緒だから。女でも男でも」
「う・・・うん」
「2人と一緒に生きてきたフターリアだし」
「うん」
「ニーズ」
「は、はい」
「愛してる」
「タリア・・・♥」
男になって、初めてのキスです。
お嬢さまがものすごい興奮してるっぽいので、少し短めにしてあげました。
それでも、声も出なくなってしまった様子。
こっちを見つめて、微笑んで・・・
「ふにゃ・・・」
「おい、ニーズ?」
ばたんきゅー。仰向けに倒れてしまいました。
「あれれ」
「・・・興奮しすぎたんでしょうね」
脈を診たモリーヌが、お嬢さまの服を、ゆるめました。
「・・・今日はこの呪文だけだし、大丈夫かと思ってたよ」
「・・・初めての男ですからね」
俺とモリーヌで寝かし付けてやって、隣のベッドで小声でしゃべります。
「やれやれ」
「つらそうですね?」
モリーヌは、結構露骨に男性器を見てきます。
「俺も興奮してるし。緊張もしてるし。寝れそうにねぇぞこりゃ」
「・・・でも、先に手を出したら、愛しのニーズに怒られますし?」
「もうユリが出したけどね。ふたなり状態だったけど」
「・・・ほう?」
モリーヌが、そーっと指を伸ばしてきました。
「では、くっ、口でお慰めするだけなら・・・アリですかね?」
「どうだろうな・・・」
「きっとアリですよね・・・」
「そうかな・・・」
モリーヌの指が、男性器に絡みつきました。
舌をトローンと出して、先端の丸い部分を舐めてきました。
やべぇ・・・
気持ちいい・・・!
「おお・・・」
「フターリアさまのときより、ガマンが効きそうですね?」
「そうなんだよ。ってかフターリアはアレちょっと敏感すぎ・・・おおっ・・・!」
「ガマンは・・・♥ しなくていいですからね・・・♥」
モリーヌが俺の男性器を咥えて、唾液をたっぷり塗り込めて、唇と指でしごき始めました。
あれ? コイツ結構うまい・・・!
フェラチオ女王のツナちゃんに迫るぐらいうまいかも・・・
あ、いや、あっちはフターリア砲だからか。いまはサイズが常識の範囲だから・・・
「なにを考えていらっしゃるのです? 旦那さま」
「ごめんw」
俺は素直に謝って、モリーヌの髪を撫でました。
「いや、リーヌ、上手いなって。気持ちいい」
「ふふふ♥」
手を伸ばして、モリーヌのお尻を掴みました。
モゾモゾするお尻を掴み上げるように、強く力を入れて揉みます。
吸い上げが強烈になりました。指の動きも激しくなって、一気に追い詰められます。
「リーヌ。出すから。リーヌ?」
「ンぐンむむ♥」
「あああ・・・!」
俺はそのまま、27歳の女戦士の口内に、射精しました。
「はぁはぁ・・・」
「1発で大丈夫ですか?」
「まあね。フターリア砲ほどムチャクチャじゃないから」
「まだ硬いですけど?」
「若いからねw」
射精が終わっても、しばらくモリーヌは男性器を弄んでました。
ジーッと見つめてるので・・・
俺は、しばらく考えてから、ここが打ち明け時かなと判断しました。
「実はさ。ベロ~ン君で実験しようかって、話をしてるんだ」
「はい? 実験とは?」
「子作りの実験。この呪文で子供作って、問題がないかどうか」
「・・・。」
モリーヌは、しばし絶句しました。
「・・・ベロ~ン君は去勢馬でしたね」
「そう。あいつでも子供が作れるんなら、たぶん、俺も行けるんじゃないかって」
「そうですか・・・」
「結果が出てから話そうかと思ってたんだけど。それだと、おまえが蚊帳の外になりそうだし」
「旦那さま」
「リーヌ」
俺はモリーヌを抱き寄せ、おでこにキスしました。
「・・・ところでさぁ」
「はい」
「さっき鏡見たじゃん?」
「ええ」
「『別人』って感じがしたわ。女の時よりも」
「・・・どういう意味です?」
「いやぁ。なんとなく、期待してたんだろうな。元に戻れるかもって」
俺は、笑いました。
「ナンカヂーノの兄ちゃんになっただけだったわw」
「そんな顔をなさらないでください。旦那さま・・・」
「ははは。ありがと」
俺は、もう一度モリーヌのおでこにキスしました。
「さて・・・お嬢さまもお疲れだし」
「・・・残念ですが、お預けですね」
「だな」
「 残 念 で す が 」
「わかったわかったw おいで」
「♥♥♥」
抱き寄せると、モリーヌはしがみついてきました。
シャツを掻き分け、裸の胸板に顔をこすりつけてきます。
「んふ・・・♥」
こっちは彼女の背中や腰を撫で回し、ギュッと抱き締めてやります。
柔らけぇ・・・
ハダカにしてメチャクチャにしてやりてぇ・・・
こっちを見上げてくるモリーヌの目もトロトロになってて、歓迎状態なのがわかります。
クソ・・・
「寝るか。残念ですが」
「ええ。残念ですが!」
◆♀◆ 5、森の女神にお伺い ◆♀◆
数日後。
真っ黒な大森林の手前に、樹が1本、立っておりました。
大きな果樹(たぶん柑橘系)に、人が3人入れるほどの大きなウロ。
その樹から、ツタが伸びて・・・
ネコ娘が1人・・・
フヨフヨと宙に浮いておるのですが・・・
はい。
そのネコ娘、私です。
樹にゃーリアです。
目的地『日差さぬ森』にやって参りました。
人を拒む迷いの森ゆえ、中には踏み込みません。
半町ほど離れたところに、樹にゃーリアだけが立って、ご挨拶をします。
挨拶っつっても、何すりゃええかわからんのだが・・・
とりあえず、あちこちの神殿で共通する礼儀作法をマネることにしました。
身を清めるとか、よい音のする楽器で訪問をお知らせするとか、土産物を捧げるとかね。
他の神さまだと『香木を焚く』とかもあるんですが、これはパスで。
森の女神さまは火嫌いそうだし、樹ターリアも焚き火とか無理なので。
で。
メイド服に、下ろしたてのエプロン姿で。
樹ターリア+フにゃーリア状態で。
近付いてみたワケですが。
正座のポーズで、土産物を捧げ持って、しばし待つ。
反応ナシ。
土産物をツタに支えさせ、楽器に持ち替え。
牛皮を張った小太鼓。軽く叩くと、ぽん、ぽこ、ぽこ、と音がします。
反応ナシ。
1人芝居に入ります。
ウロの中に引っ込み、キョロキョロ。
サッと移動して、梢の上へ。頭を下にして、四つん這いでウロまで降りてくる。
サッと移動して、ウロの中へ。ビックリ仰天! のポーズ。
すると。
「・・・アンタ1人で何しとん?」
「うわビックリしたぁ」
樹にゃーリアの母樹の蔭から、突然、女の声が。
振り向けば、キジトラ虎ダークエルフ姉ちゃんが、そこに。
褐色の肌。
黒とダークグレーの髪。キジトラみたいなシマシマです。
身体にピッチリの服は、黒と銀のトラ縞で。
タイトでミニなスカートから出てるシッポは、フにゃーリアより太くて長い。
『日差さぬ森』の女神、ヒサモンモーリアさま(推定)、御降臨です!
「冬に助けて頂いた者です。お礼に参りました」
「・・・。」
虎ダークエルフ姉ちゃんは、非常に厳しい顔で私を見ました。
顔を近づけてきました。
「フンフンフン」
私の顔の匂いを嗅いで。
「フンフン」
首筋の匂いを嗅いで。
パッと、笑顔になりました。
「あー!」
忘れてたんか。
「『次入って来たらコロス』て言うたつもりやねんけど、覚えとぅ?」
「それはもう!」
私は頭を下げました。ツタでお皿を取り寄せ、差し出します。
「こちら、人間界のものですが・・・」
「フンフンフン。なにこれ」
「お魚せんべい(お塩抜き)です」
フンフンフンフン・・・
ペロリ。
ずいぶん慎重に匂いを嗅いでから、虎ダーク姉さんはせんべいを舐めました。
持ち上げて・・・
ぱりっ。噛みます。
「・・・。」
せんべいに噛みついたまま、左右を見回して・・・
ウロの中に入りました。
こっちにお尻を向けて入って、くるっと回って方向転換。
ウロのフチに腕をかけ、パリッポリッパリッ、とせんべいを食べ始めました。
時おり、チラッと私を見上てきます。
「お水とミルクとチーズもありますよ」
「・・・。」
フンフン・・・
ぴちゃぴちゃぴちゃ。
そして。
「ゴロンゴロン・・・ゴロンゴロン・・・」
喉を鳴らしながら、女神さまは自分の手を舐めます。
お皿は、綺麗に空っぽです。ピカピカになるぐらい舐め回されました。
舐めた手で、御自身の髪を撫で付けようとなさる、女神さま。
私は、新品のブラシを見せました。
「・・・。」
女神さま、舌出して手ェ舐めかけた表情のまま、こちらを見ます。
ブラシを嗅いで。
私の前で、横を向きました。
後ろ髪にブラシをかけて差し上げます。
そーっと。
首を押し付けてきました。
強めに。
「ゴロンゴロン・・・」
女神さまはブラッシングに満足すると、ウロにもたれたまま眠ってしまわれました。
ジロジロ見ないよう、片付けなどをしつつ、待つことしばし。
パチッ!
女神さま、突然目を覚ましました。
大あくび。
私を見ます。
「ほんで何しに来たん?」
「実はですね・・・」
私は、儀式とお祭りについて、女神さまに説明をしました。
女神さまは、鼻にちょっとシワを寄せました。
「ウチ人間キライやし、儀式とか、ないんやけどねぇ」
「かしこまりました。今後も近付かないようにします。儀式もナシで・・・?」
女神さまは、ウロに自分の首をこすりつけました。
「まあでもこのウロは気に入ったけどねぇ」
「光栄です」
「・・・アンタのんなん?」
「はい。私の『変容』の一部ですね」
「ふぅん」女神さまは私を見つめて、「ほなね。また」どこかへ消えてしまわれました。
「どうだった?」
「なんとか、お伺いはできましたよ」
戻った私は、テニスお嬢さまに報告をしました。
「ふむ」お嬢さま、うなずく。「あなたは気に入ったけど、人間は来んな! って感じかしら」
「私も人間なんですけどね」
「いま思いついたんだけど」
お嬢さまは、淡々とした口調でこう言いました。
「本番は、あなたフタナリになったらどうかしら」
「・・・はい?」