※この作品はR-18です。

TSゆりフタ令嬢侍女メイド!   作:min(みならい)R18

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2章 勇者さま御一行
3人がかりで、中途半端に


◆♀◆ 1、滅びた村で ◆♀◆

 

 パカ、ポコ、パカ。

 フターリアです。本日は、馬上にあります。

 

 コシモン村の防衛戦を生き延びた私たち。

 お嬢さまの一声で、先に進むことになりました。

 

 私の前に乗ってるのが、そのお嬢さま。

 侯爵令嬢、テニッサメイズ(13歳)。2つ年下の、私の御主人さま。

 ハーフエルフの美少女です。フワッフワの金髪ポニテが、鼻にくすぐったい。

 

 隊列は、全部で20人弱です。

 先頭を歩くのは、コシモン村の武士。腰に剣を帯びてます。

 2番目が、お嬢さまと私を乗せた馬。

 3番目は、モリーヌとばあやの馬です。

 モリーヌは私の護衛です。女剣士、27歳、独身(美人ですよ。嫁にいかがですか?)。

 ばあやは、テニスお嬢さまの乳母リチャータです。昔は私の乳母でした。乳姉妹というわけですね。

 4番目は、10人ほどの下男。馬番や洗濯奴隷など。

 で、最後尾が騎兵班長。単騎で隊列を守ります。

 『班長』なのに単騎なのは、部下が2人とも戦死したからです。コシモン村防衛戦でね。

 

 正直、頼りないです。戦士の数が少なすぎて。

 何事もなければ良いのですが・・・。

 

「あれは何かしら?」

 午後。

 そろそろ夕方かな、という時刻。

 お嬢さまが、前方を指差しました。

 道端に、黒い荷物が落ちてますね。

「革の・・・カバンですかね?」

「ちょっくら見てきます。馬を止めてくだせえ」

 武士がそう言って駆け出して行ったので、私は手綱を引きました。

 去勢馬は素直に止まってくれました。馬番が来てくれましたが。その必要もないほど素直な子です。

「なんだろね?」

 私が呟くと、去勢馬は目だけでギョロリとこっちを見ました。

「ブヒッ・・・」

「なにかわかった?」

「ブヒ」

「テニスさま! こりゃ大変だ」

 武士が駆け戻って来ました。

「侯爵家の紋章入りの、伝令のカバンです。べっとり血がついてますぜ!」

 

 お嬢さまと騎兵班長が、中身を確認したところ。

 

「大至急応援求む! ──という、走り書きだったわ。村長の印が押してあった」

「おお・・・」

 私たちは、悲劇を予感しました。

 そして、その予感は的中したのです。

 

 グワーッ、グワーッ! カンムリガラスの罵声が響きます。

 野良犬どもが、ギラギラした目でこっちを睨んできます。

 

 ──うっすらと煙を上げる、焼け落ちた村から。

 

「全滅のようです」

 様子を見に行った騎兵班長が、首を振りながら戻って来ました。

「遺体を片付けさせますので、しばらくお待ちください」

 

 今夜は、滅びた村での、野営になりそうです・・・

 

◆♀◆ 2、新たな呪文 ◆♀◆

 

 私たちは、村の中央に天幕を張りました。

 ・・・大丈夫なの? ゾンビが襲ってきたりしない?

 

「ご心配なく」と、モリーヌ。「死体は焼却しましたので」

 

 いや・・・もうその『死体は片付けたから大丈夫♥』って感覚が恐いんですわ。

 前世、日本の男子高校生ですんでね?

 現世、ブレロッケ王国の人たちほど、死体に強くないんですわ・・・。

 

「ファリアは、ヘンなところで繊細ね!」

 テニスお嬢さまが、私の背中を叩きました。

 ぽふっ。

 全然痛くないです。小さくて可愛い手ですね!

「呑馬狼に痴女キック噛ましたあなたはどこに行ったの?」

 ・・・口は可愛くないですが。

「お嬢さま! またそのように、顔に似合わぬ言葉をお使いになって!」

 私は怒るフリをしました。

「俺に言わせれば、」

「あなたもね!」

「・・・私に言わせて頂ければ、この状況でスヤスヤ眠れるほうがおかしいのです」

「そうね」お嬢さまは、ため息をつきました。「宿があって、補給もできると聞いていたのに」

「まったくです。肝試しの一泊になろうとは・・・」

 

 私たちの天幕は、主が死んだ大きな邸宅の、庭に設営しました。

 手入れの行き届いた庭は美しく、過ごしやすいです。

 この庭も、すぐに雑草に占領されるのでしょうが・・・。

 

「・・・まあ、補給はできたようですがね」

 

 生きている者はいませんでしたが、物資はあったんですわ。

 薪とか、干した果実・キノコとかね。

 

 家の中で、料理番が竈を使ってます。シチューを作ってるっぽい。破れた窓やドアから、いい匂いが流れて来ます。

 厩もありました(馬は殺されてましたが・・・)。私たちを乗せてきた馬も、飼い葉にありついてるはずです。

 

「勇者さまが一緒なら良かったのにね?」

 お嬢さまは、私の顔を覗き込んで来ました。

「お誘いしたのに、あんなにキッパリ断るなんて、冷たいわよねぇ?」

「ん・・・む」

 

 勇者さま御一行は、ここにはいません。

 お嬢さまが、同行してもらいたいと、お願いしたのですが。

「私には、他にやることがありますので」と、断られてしまったのです。

 

「あなたとのことは、ちょっとした遊びだったのかも知れないわね」

「うぐっ」

 

 私、胸を押さえてうつむく。

 ちょっと今のはアカンやろ! 言い過ぎだぞ!

 言い返そうとお嬢さまを睨んだところで、

 

 ボコボコボコ・・・! 天幕の外で、鍋が噴きこぼれる音がしました。

 

「おっと、お湯が沸いたようだ」

 私は、入り口の垂れ布を払いのけて、庭に出ました。

 庭にポツンと建ってる竈へ(たぶん、廃材を燃やす焼却炉ですね)。

 ばあやが、火の側で繕い物をしています。

「ばあや、寒くない?」

「少し寒いですねぇ。でも、まだ大丈夫ですよ」

 私は、竈に乗せておいた手鍋を取りました。「天幕の中は、暗いものね」

「ですねぇ。針の穴が見ませんからねぇ」

「そうよねぇ」

 手鍋をグルグル回して、少し湯の温度を下げます。

 で、急須に注いで、お茶を淹れます。

 モリーヌがやって来ました。

「シチューができたそうです。手鍋をお借りできますか?」

「ええ、どうぞ」

 

「やっぱりシチューみたいですよ」

「楽しみね」

「ですねぇ」

 お嬢さまと一服。

 お茶の香りと熱で、少し元気が出てきました。

「お嬢さま」

「なに?」

「なんかもっとメッチャ強い呪文とかないですか? 魔物の軍勢を焼き払えるような」

「そんなのあったら苦労してないわ」

「ですよね」

「けど、カッコいい呪文ならあるわよ」

 お嬢さまは、御自分の荷物から分厚い本を取り出しました。

 革表紙の本です。ページが羊皮紙なせいで、無駄に分厚くてデカい本です。

「母上の魔術書ですな?」

「そうよ」

「・・・またヘンな呪文覚えるんですか?」

「ヘンって何よ! アレはちゃんとした医療呪文よ」

「いや、その用途がヘンというか、最初にそれを覚えるのがヘンというか・・・」

「失礼ね! さんざん楽しんでおいて」

「それは否定できませんね」

 お嬢さまが本を開いたので、私は中を覗いてしまわないよう、正面に回りました。

 ・・・本の角度が低いな。ページめくる時、見えちゃいそう。

 私は寝転がりました。

 仰向けになって、お嬢さまを見上げます。

「・・・何してるの?」

「いえ、別に」

「ネコみたいよ」

「言われてみれば、背中が痒いネコみたいですね」

 私はモゾモゾしました。

「ぷっw」お嬢さまは吹き出して、私のお腹を撫でました。

「にゃーん」

「にゃーリア、にゃーリア」

 お嬢さまはしばらく転がる私を撫でてから、素に戻りました。

「覚えたら手伝ってね」

「どんな呪文か、聞いていいですか?」

「まあいいわよ」

 お嬢さまは本に目を落としたまま、こう言いました。

 

「ドラゴンになる呪文よ」

 

「えっ!? マジで!」私はハネ起きました。「かけて! かけて!」

「いま覚えてるとこよ。それと、私自身で試してからよ」

 お嬢さまは本から目を離して、私を見ました。

「・・・そんなに楽しみなの?」

「メッッッチャ、楽しみです!」

「じゃ、頑張るわ」

「頑張ってください! 呪文名はやっぱり『ドラゴンにな~れ』ですか?」

「いいえ、ちがうわ」

 お嬢さまは胸を張って、こう答えました。

 

「フターリアにドラゴンの力を授ける呪文──『フタゴン』よ!」

「ダッサ!」

 

◆♀◆ 3、呑馬狼だー ◆♀◆

 

「いま私を侮辱した?」

「いえ、フタゴンという単語の語感について思うところを述べたまででして」

「気に入らないなら、フアーゴンでもいいわよ」

「大差ねえ!」

「じゃあフタゴンね」

 私たちが言い合っていると、クスクスと笑い声がしました。

 乳母のリチャータです。

「ごめんなさい。寒くなってきましたのでね」

「それはいけないわ。奥に入りなさい、ばあや」

「ほら、ばあやも笑ってますよ。ねぇ?」

「このリチャータは、お嬢さまの味方ですよ」

「ヌゥ・・・!」私はお茶を一口呑みました。「・・・ま、略称はお好きに付けて頂くとして、」

「そうするわ!」

「ドラゴンになれるって、ホントですか?」

「部分的にね。あなたなら、翼ぐらいは生えてくるかもね!」

「うっそ!?」

 私は飛び上がりました。

「早く覚えてください。この際、名前はダサくてもいいです!」

「侮辱するなら、かけてあげないわよ」

「愚かなフターリアの血迷った発言をお許しください。フタゴンはとてもカッコいい略称です」

「そこまでは言ってないわ」

 

 お嬢さまは、本に意識を戻しました。

 スッと表情が消えて集中した顔になるのが、いかにも頭のいい娘という感じです。

 大きくて、分厚い本。

 どこに行くにも、この本と一緒。

 母上の遺品ですからね。エルフの大魔術師だった、亡き母上の・・・

 

 ・・・と。

 ここで、異変が起きました。

 

「ドンマロウだー!」

「はいはい。呑馬狼呑馬狼!」

 私は立ち上がりました。

 侍女のドレスの帯をゆるめ、頭からスポーンと脱ぎ捨てます。

 下に着ているのは、安物のメイド服です。

 色褪せたオリーブグリーンの亜麻のワンピース。

 スカートに手を突っ込んで・・・

 もそもそ。

 タイツとパンティを半脱ぎにします。

 そして、お嬢さまに背を向けました。

「いつでもオッケーですよ!」

「痴女ね!」

「そっちのオッケーじゃないんですよ!」

「いくわよ」

 お嬢さまは母上の魔術書を閉じて、私の肩に手を当てました。

 

「変容せよ、フターリア。猫の力をその身に宿し、密かに優美に敏捷に。──ネコ娘に、な~れ!」

 

「ニャー!」

 私の頭に、ダークグレイのネコ耳が生えてきました。

 お尻には、黒とダークグレイの縞になった尻尾。

 ビシビシ! その尻尾を左右に振ります。

「うっ」お嬢さまに当たりました。

 空気を吸い込んで、

「おえっ・・・」私はえづきました。

「なに?」

「いえ・・・匂いに敏感になってしまって・・・」

 ちょっと周囲の死体の匂いを知覚してしまっただけです。

 あと、お茶の匂いが目に染みますね。柑橘系の葉がブレンドされてんなこれ!

 天幕の入り口から頭を突き出し・・・

 ネコ耳を動かして、全方位の音を探ります。

「南ですね。あれ? すでに戦闘が始まっている?」

 鋭敏になった私の耳は、呑馬狼の唸り声と・・・

 

「我は変容する。駿馬のごとく、駆け抜ける!」

 

 ・・・勇者さまの声を、聞きつけたのでした。

 

◆♀◆ 4、快勝 ◆♀◆

 

 モリーヌが舞い戻って来ました。私と並んで、天幕の入り口に立ちます。

 騎兵班長と武士も駆けつけてくれました。

 

 呑馬狼どもが突っ込んで来ます。

 戦闘開始!

 

 呑馬狼は、2体。

 1体は、騎兵班長が引き付ける。馬上からの長槍で釘付けにする。

 残る1体が、こちらへ。

 武士とモリーヌが剣で突く。

 呑馬狼は鼻先を激しく振って、目や耳を守る。鼻面や顎には当たるが、ダメージなし。皮にちょっと傷がついただけ。

 反撃。牙を剥きながらの体当たり。武士が飛ばされた。尻餅突いたところに、噛み付き!

「シャー!」

 俺、サイドキック。呑馬狼の下顎を斜めに蹴る。

 手応え、あった!

 狼が「ゲアッ」みたいな変な声を出して、顎を上げた。

 モリーヌが剣を突く。顎の下に刃が少し入った。新鮮な血の匂いがした。

「いいぞ、出血した!」俺は武士を引き起こした。

「かたじけない! ヌオオ!」

 武士は一言叫んで、踏み込んだ。無謀な突撃であったが・・・

 俺のサイドキックがアシストになった。

 あの一蹴りで、狼の顎の関節が横にズレていたのだ。

 噛み付きが出せない狼は、武士を迎撃できなかった。

 ・・・突撃が、決まった。

 顔を背けた狼の首筋に、剣がズブリと、柄まで刺さる。

 暴れる狼。前足で武士を蹴った。

 吹っ飛ぶ武士と入れ替わって、私が前進。四つん這いの低い姿勢から・・・

「フシャッ!」

 もう一度サイドキック。武士の剣の柄を蹴った。

 すでに深々と刺さっていた刃が、ざっくりと喉を裂く。

 オッケー、致命傷だ。

 素早く逃げる。倒れる狼の半端な前蹴りは、俺の背中に届かない。

 

 そして、この時には、騎兵隊長は単騎で呑馬狼を仕留めていた。

 お見事!

 

 呑馬狼、2頭討伐。

 被害、ナシ。快勝である!

 

 ・・・私の耳は、足音を聞きつけました。

 女の足音です。ものすごい速度で接近して来ます。

 耳が、ひとりでにピンとなって、尻尾もキュンと上がりました。

 

「みな、無事か!?」

 

 現れたのは。

 赤毛の美人剣士。

 アスカリアの勇者、ユリでした。

 

「ユリっ♥」

「・・・チッ」

 

◆♀◆ 5、勇者さまに、首輪を付ける ◆♀◆

 

「南に向かった敵がいないか、確認してたんです」

 

 勇者さまは、そうおっしゃいました。

 

「そうしたら、こいつらの足跡を見つけましてね」彼女はニッコリと笑いました。「いやあ、奇遇ですな」

 しかし。

 こちら側は、誰も笑いませんでした(私以外は)。

 騎兵班長は面と向かって疑惑をぶつけます。

「私には、勇者殿が怪物を追い立てて来たように見えましたがね」

「そんな馬鹿げたことをするはずがない」

「しかし、二度目ですぞ」

「なにが」

「呑馬狼の後から、都合良く『助太刀』とやらが現れるのは」

「──班長。そなたは、愚かな勘違いをしておられるようだ」

 勇者さまは冷たい目になりました。

「呑馬狼など、私にとっては、雑魚もいいところ。あなたの手を借りる必要など、サラサラないのです」

「おう! デカい口を叩きよる・・・!」

「お二人とも」

 テニスお嬢さまが、2人をなだめました。

「証拠のないことで争うのはやめませんか? 王国共通の敵を、有利にするだけですわ」

「しかし、お嬢さま・・・!」

「班長殿の懸念はわかりますわ。ですから、そうですね・・・」

 お嬢さまと騎兵班長は、勇者さまを見ました。

「勇者さま。我々に、誠意を見せては頂けませんか?」

「・・・あーあ! 貴族はコレだから!」勇者さまは両手を上げました。「で、何をせよと?」

「まず、私たちに見えないところで敵を追い立てるのは、しばらくのあいだは、お止め下さい」

「しばらくとは、いつまで?」

「私たちと同じ道をゆくあいだ、ずっと」

「・・・。」

「また、このことは、疑う余地なく実行して頂く必要がありますわ」

「と言うと?」

「簡単なことですわ」

 お嬢さまは、にっこり笑いました。

 

「我々に御同行下さい。しばらくのあいだは」

 

 ──というわけで。

 お嬢さまは、勇者さまに首輪を付けることに、成功したのでした。

 

◆♀◆ 6、3人がかりで、中途半端に ◆♀◆

 

 勇者さまは、不満タラタラの御様子で、私たちの正面の家に入りました。

 私は、シチューを3人前用意して、その家を訪ねました。

 

「ああ、リア・・・入って入って!」

「いえ、お邪魔でしょうから」

「いいから」

 ユリに引っ張られて、食堂に入ります。

 ダークエルフの美人が、胸を揺らしながらモップを掛けています。奴隷のダーリン姉ちゃんですね。

 テーブルを拭いているのは、魔術師のローブを着たお姉さん。マレーナさんです。

「お手伝いしましょうか」

「ダメですよ」マレーナさんが、優しくキッパリ断ってきました。「伯爵のお嬢さまが、そんなこと」

「ふだんはやってるんですけどね・・・」

「ダメですよ」

「いやー、おたくのお嬢さまは、ひどいね!」

 勇者さまは、頬をふくらませました。

「私の独立権をなんだと思っておられるのかな? 国王陛下に訴えてやろうか」

「どうか、気をお鎮めくニャさいませ」

 私は、クール美人侍女のモードに切り替えて、ユリさまの相手をしました。

 ユリが私の顔を見て、ニヤニヤします。

 手を伸ばしてきました。耳を触られました。耳がパタッと動いて、彼女の指から逃げます。

「フにゃーリア、可愛い♥」

「そ、それはどうも」

 クール美人侍女(まだネコ娘)は、うろたえました。

 尻尾がピンと伸びてしまいました。

「ネコ娘のまま来てくれたってことは・・・抱いていいってことだよね?」

 ユリの手が、すーっと背筋を滑り降りて、お尻に届きました。

 尻尾の付け根を、逆撫でします。

「ふニャ! そ、それ、やめろって!」

「ふふふ♥」

 ユリは、笑いながら私の首を抱き寄せました。

 ふっくらした唇を、私の唇に近付けながら・・・

「私はさ、野営のときは、絶対に気を抜かないことにしてるんだ」

「・・・それは、御立派なことです」

「けど、こうして廃屋に泊まってるわけだから、完全な野営ってワケでもないよね」

「そ、そうですね・・・」

 目の前で動くユリの唇が気になって、言葉が入って来ません。

 ユリの匂いが・・・ネコ娘の敏感な嗅覚に・・・ユリの匂いが・・・♥

「だから、中途半端に可愛がってあげるね」

「え? あ、ン・・・」

 唇を奪われました。

 首を抱かれて逃走は不可能。尻尾を撫でられてネコ娘の身体に快感がゾクゾク。

 しかも、マレーナさんとダーリンさんが掃除している目の前で・・・

「はっ、はっ・・・だ、ダメです。ユリ。あむッ♥」

 息を整える間もないほど、

「も、もう戻らないと、私──んンン♥」

 しつこくキスで焦らされます。

 

「あ、あっ♥」

 ようやく解放されたとき、ネコ娘・フにゃーリアは、テーブルに突っ伏していました。

「はーっ、はーっ♥」

「今日はずいぶん抵抗するね?」

 愛撫は続きます。

 息切れした私のお尻に、ユリの手が、いやらしく。

「あっ♥ ひっ♥ 尻尾の付け根っ、やめっ♥」

「なんで? 何か気になることでもある?」

「何かって・・・」

 マレーナさんとダーリンさんは、黙って見ているだけです。

 ユリはニヤニヤしています。

「リア、怒ってる?」

「お、怒っては、あっ♥ いませんが・・・私は」私は、マレーナさんを見ました。

「あー、うん。いやぁ・・・」今度は、ユリがうろたえました。「ハハハ」

「う、浮気は、あ・・・ぉン♥」

 クールな美人侍女(だったハズ)の私。

 なんとか言っておくべきことを言おうと、頑張ります。

「わ・・・私は、あなたがたの、邪魔をしたいわけでは、なくて。だから、その・・・」

「うん。なあに?」

「ひぅ♥ ぃン・・・!」

 

 なにを言えばいいのかわからん・・・

 ってか、尻尾さわんな! 考えがまとまらん!

 いま伝えておかないと・・・

 ユリは、別れるときはスパッと別れてしまう人だと、わかったから・・・

 

「その・・・あ、あッ♥」

 悶えていると、ユリの正面にマレーナさんが座りました。

「可愛いネコちゃんですね?」

 彼女も、私に手を伸ばしてきます。

 髪を撫でられました。綺麗に指で梳いてくれて・・・

 それから、肩を撫でられて・・・背中を、腰を・・・お尻を、ねっとりと撫でられて・・・

 尻尾を優しく握られました。

 よりによって、ユリと指をからませて、私の尻尾を逆撫でしてきます。

「これが気持ちいいの? ん?」

「あっ♥ あ、あ、そんな、あっ・・・♥」

 

 ヤバい。なんかヘンなものが上がってきた。

 マレーナさんの声、触っちゃダメなとこ触ってくる。触手みたいに心にサワサワ入ってくる。

 

「私はね・・・、」

 マレーナさんが、私のスカートをめくり上げました。

「私が一番であれば、ガマンできるんですよ」

「ああっ・・・」

 ユリが、私のタイツとパンティを引っ張りました。

 お尻が丸出しになった感覚がしました。

 私の股間に、指が侵入します。

 いまは女の子モード。フタナリのアレは消えていて、指に対抗できるような硬いものは何もありません。

 充血した二枚合わせのふくらみに、這い回られて・・・

 

 クリトリスを、摘まれました。

 

「あ、あっ♥」

 ユリの指が、クリトリスをいじめてきます。

 マレーナさんの指は、合わせ目を押し開いて、内側のヒダを弄んできます。

 そうやって、私を嬲りながら・・・

「君が一番だよ、マリ」

「安心しましたわ、あなた」

 2人は、喘ぐ私の目の前で、楽しそうにキスしやがりました。

 

 ユリの気持ち良さそうな横顔を、見上げながら・・・

 フターリアは、絶頂させられてしまいました。

 

「ひっ♥ く・・・くそっ・・・!」

「おや? 伯爵令嬢とも思えない御言葉」

「うるさい・・・!」

「フターリアだって、私が一番じゃないでしょ?」ユリは笑っています。「おあいこだよね」

「私もガマンしたのです」マレーナさんの声は、やっぱり触手みたいです。「あなただって、ガマンできますよね?」

「う・・・ううっ・・・は、はい・・・」

 私はメソメソ泣きながら、マレーナさんを見上げました。

「その・・・結局、どういうご関係なのですか・・・?」

「第一夫人にして頂く約束です」

「夫人? こ、婚約者・・・?」

 

 ブレロッケ王国にも、どこの侯爵領・伯爵領にも、女同士で結婚って慣習はないハズだが・・・?

 

「約束です。私とユリの」

「・・・。」

 私はユリを見た。ユリはちょっと『重てぇなー』みたいな表情ではあったが、「そうだよ」と認めた。

「マリが第一夫人。ダーリンが第二夫人。家はもう買ってある。問題は、子供をどうするかだね」

「そうですね、あなた」

 

 わーお。

 これじゃ、私が完全に悪者じゃないですか。

 

「先に言えっ・・・!」

「ゴメンネー」ユリは肩をすくめた。このクズ!

「クッソ・・・」

「ダーリン、お客様を綺麗にしてあげて」

「はい」

 ダーリンさんがやってきて、私のお尻の後ろにしゃがみ込みました。

 妖艶な美貌が近付いてきます。綺麗な鼻が、私のお尻の谷間に入って・・・

 

 トロトロの女性器を、舐め始めました。

 

「あっ♥ ウソ、ま、ちょ待っ、あ、あっ♥」

 柔らかい舌で肌と中身をくすぐられ、クリトリスをめくり返されて、可愛がられます。

 フターリアは、2度目の女の絶頂に達しました。

 ダーリンさんに女性器の痙攣を舌で確認されて・・・それが収まってから、絹のハンカチで丁寧に拭き取られました。

「盛り上がったのなら、キスしてもいいよ?」

「ふぇ・・・?」

 私はユリに抱き起こされて、ダーリンさんと向かい合わせに立たされました。

 茶色の肌をした美人が、目の前にいます。

 あ・・・これ、久しぶりかも知れん。

 私より背の高い女。しかも、しっかりと手を回して抱いてくれるのは。

「ユリさまは、お戯れですけども、」とダーリン姉ちゃん。「無理せんとってくださいね? 奴隷とキスなんて」

「い、いや・・・そんなことは、ないよ」

 私は、断れなくなりました。

 唇を近付けます。

 美しいダークエルフの、わずかに緊張したほほえみに吸い込まれるように。

 うわ、これは・・・!

 ネコ娘の鋭敏な嗅覚に、ガンガンにフターリアの女の匂いがする・・・!

 視界の端っこで、ユリがニヤニヤしてるのが見える。コイツ、狙ってたな!?

「ダーリン姉ちゃん・・・」

「ファリアさま」

 

 ダークエルフと唇を合わせました。

 自分の愛液の匂いに、脳をガンガン叩かれながら。

 このひとの唇は、勇者より分厚くて、ちょっと硬め。舌は長くていやらしい。

 あっと言う間に私の舌は囚われの身になり、ヌルヌルと舐め回され、ひっくり返されて、されるがままになってしまいました。

 最後に、唇をぴったり合わせての、強烈な吸い上げ。

 失神寸前になって、ようやくダーリンは私を放してくれました。

 

「どう? 上手でしょ、ダーリン」ユリは嬉しそうです。

「お・・・おまえなぁ・・・!」

「ふふふ♥」

 ユリが立ち上がり、ダーリンと入れ替わりました。

 グイッ! と私を抱き寄せて、お互いの乳房がつぶれるほど腕に力を入れてきます。

 すご。さすが勇者。全然動けねえ。

 し・・・仕上げのキス? 仕上げのキスだよね?

 そっかぁ♥ 2人に私をイジメさせておいて、最後はちゃんとモノにしてくれるのかぁ、なーんだ♥

 ・・・と思っていたら。

 勇者さまは、私を放してしまいました。

「え?」

 私は、フニャフニャと床にへたり込みます。

 見上げると、ニヤーッと笑って、勇者さまが、

「次に宿に泊まったときは、ボクのカラダに、仕返ししていいよ♥」

 

「このバカ。マゾ。変態勇者。ホント覚えてろよ・・・!」

 私は、そんな捨てゼリフを浴びせて、3人のところから逃げ出したのでした。

 

◆♀◆ 7、翌日 ◆♀◆

 

 その夜は、それ以上の襲撃もなく、無事に過ごせました。

 翌朝。天幕をたたんで、ふたたび馬に乗って、出発です。

「おはよう。よろしく」

「・・・。」去勢馬は黙ってウインクするだけです。

 私は鞍に飛び上がりました。

 ちなみに、侍女のドレス姿です。ちょいとスカートがめくれますが、この程度は王国的にオッケーです。

 お嬢さまに手を貸します。彼女は横座りになりました。

「今日は横座りですか?」

「貴婦人の気分なの」

「はぁ」

「夫を妾に取られた貴婦人が、寵愛を取り戻そうと頑張ってる設定よ」

「・・・。」

 冗談っぽいセリフですが、声と表情がまったくもってシリアスです。

「昨日、私も思い知らされまして」

「なにを」

「自分の好きな人が、他人を優先してるのって、気が狂いそうになりますよね」

「私をいじめてるの? じゃあフタゴンはお預けね」

「テニスさま最高。テニスさま世界一の美少女。あなたが私の一番です」

「行動で示して欲しいものだわ!」

「ごもっとも」

 

 ユリは、隊列の先頭にいました。マレーナ・ダーリンも一緒です。

 しばらく見つめていましたが、3人は真面目に打ち合わせをしており、こちらは見てくれませんでした。

 

「ユリの気持ちがわからん・・・」

「私の気持ちもわかって?」

「いや、もしかして私、悪いオトコに引っかかったお嬢さま状態なのか? と、自分で心配してるんですよ」

「・・・。」

「お嬢さまは、そんな人じゃないのわかってますからね」

「あなたをフタナリにしたけどね」

「あ、自覚はあるんですね。マッドサイエンティストかと思ってた」

「それが何かわからないけど、侮辱なのはわかったわ。フタゴンはお預けね」

「ゆるしてぇー」

 

 私たちは出発しました。

 勇者さま御一行が先頭。下男どもが続いて、列の後半が、武士・私たちの馬・騎兵隊長の馬です。

 森の中をゆく街道は、十分に広いのですが、ときどき勇者さまの姿が見えなくなります。

 どっちみち、こっちを見てはくれませんが・・・。

 

 ・・・で。

 馬に揺られながら進んで、そろそろお昼かな、というところで。

 

「止まれ!」

 勇者さまが、全体を停止させました。

 駆けつけた武士に、なにか説明をします。武士はこっちに戻って来ました。

「勇者さまが、狼の足跡を発見なさった由(よし)!」

「ほう」と騎兵隊長。

「斥候を出したいと仰せです」

「・・・。」騎兵隊長はお嬢さまとうなずき合って、「承知した」

「では、そうお伝えします」

「お頼み申す」

 武士が勇者さまのところに戻って、やり取り。

 勇者さまはこっちを見て、うなずく。ダーリンが森に消えました。

 

 まだるっこしいな!

 指揮系統一本化せんかい!

 ・・・ま、そんな簡単に行かんことはわかってますがね。

 

 しばらくして、ダーリンが戻って来ました。

 また武士がこっちに走ってきます。

「敵の補給地点を発見。勇者さまと奴隷で討伐したい由」

「補給地点?」と騎兵隊長。

「へい。呑馬狼に飯を食わす場所だとか」

「なるほど。そこを討てば、呑馬狼の動きを抑えれる、と・・・」

「それとですな・・・」

「なんじゃ?」

「そのぅ・・・戦果確認に1人寄越せ。出さんのなら、戦果にケチは付けるなよ──と、こう言われまして、へぇ」

「どこまでも生意気なヤツ!」

「・・・お嬢さま」

「なに?」

「その役目、このフターリアに、お申しつけください」

「いけませんぞ!」

「冗談はやめなさい、ファリア」

「そうです。出すなら、このモリーヌを」

 

 ありゃ。全員反対ですか。

 でも、強引に立候補する理由が、2つはあるんですよ。

 そのうちの1つを、ここで説明しますね。

 

「森の中です。『ネコ娘』の私が、逃げ足は一番速いと考えます」

「む・・・」

「・・・絶対に生還すると約束できる?」

「はい。約束します」

「いけませんぞ!」「お嬢さま! たまにはこのモリーヌの忠告をお聞きください!」

 

 しばらく言い合いが続きましたが、結局、私が勝ちました。

 班長殿は胃に穴が空きそうな顔をしていましたが。

 

「・・・遊びで行くんじゃないんだぜ? お嬢さん」

「そんなことはわかっておりますわ、勇者さま」

 勇者にも反対されましたが、私が勝ちました。

 出発です。

 

◆♀◆ 8、完勝! 勇者さまの不意討ち戦 ◆♀◆

 

 ダーリンが先頭。私が続きます。

 最後尾は勇者さま。私を守るため・・・なのでしょうが、なんかスカートの中に視線を感じますね。

 ほんとエロ勇者! もう♥

 

 『ネコ娘』をもらった私。ついていけてると思います。

 『鉄身』で、枝や木の葉が顔に当たっても平気だし。結構飛ばせる。

 息が切れる寸前まで走ったところで、ダーリン姉ちゃんが止まりました。

「・・・ここからは、静かぁ~に行きますんで」

「はい」

「ちょっと歩いてもらえます? 忍び歩き」

「はい」

 私は手近な木の周囲をグルッと歩きました。

 時々、前足(ネコ娘の時は『前足』感覚です)をついて、極めて忍びやかに。

「すごいな」とユリ。

「十分ですね。ほな、行きましょか」

 私たちは忍び歩きで森を進み、ふたたび止まりました。

 匂いがしました。新鮮な水と、新鮮でない血肉。

 ダーリンが、複雑な手信号をユリに送ります。

 ユリは1人で左手の草むらに消えました。

 ダーリンは、私のネコ耳の側で、極めて小さな声でしゃべりました。

「・・・敵は、ガイコツです。私らがやりますんで、手出しはせんとってくださいね?」

「はい」

「飛び道具も使いますので、絶対に前に出んように。無理に見んでも、終わってから数確認すりゃええことやし」

「はい。絶対に顔を出さないように注意します」

「そうしてください。ほな、始めます」

 ダーリンは腰の弓袋からショートボウを取り出し、矢を口に咥えました。

 ネコ娘にも負けない静かさで前進。3尋ほど先で膝立ちになり、矢を放ちました。

 カツン! 矢が硬い物に当たる音。

「我は変容する。駿馬のごとく、駆け抜ける」勇者さまが、静かに唱える声。

 2人が飛び出しました。

 私は、ダーリンさんが矢を放った地点の斜め後ろまで前進。下草の陰から先頭を見ます。

 

 そこは森の広場でした。

 ガイコツの馬と、ガイコツの人間が、右往左往しています。

 荷車に、大八車。樽が山積みにされています。ハエがその樽に群がっていました。

 広場の向こうは川です。幅の広い川。たぶん、深緑川ですね。アイメンカ侯爵領を潤す生命の源。

 その川面に、舟が浮かんでおり、ガイコツの船頭が乗っています。舟にも樽が。

 

 川港──ガイコツどもの水揚げ拠点、ということですか。樽の中身は、呑馬狼の食料──生肉でしょうね。

 

 勇者さまがそこに切り込んで、ほとんど武装もしていないガイコツを簡単に切り崩していきます。

 『駿馬』以外の呪文をひとつも使わずに、カコーン、カコーンと、薪割りみたいな音を立ててガイコツを潰します。

 ダーリンは弓を構えてグルグル周囲を見回しています。

 あ、そうか。私も、念のため周囲を見回しました。耳も回します。

 

「グルルルル・・・」

 

 おっと! 呑馬狼の唸り声を感知。

 私の右手側。3体です。

 どうする?

 

 私は声を立てず、手だけ草むらから突き出して、3本指を立てました。で、『右、右』と動かします。

 ダーリンがこれに気付き、呑馬狼の不意討ちに気付きました。

「呑馬狼、3!」叫んで勇者の後ろに回ります。弓を左手に持ったまま、ショートソードでガイコツの相手をします。

「我は変容す! 雷切り裂く剣聖の、剣の妙技よ我にあれ!」

 ユリは唱えて、呑馬狼を迎え撃ちました。

 一振り。先頭の呑馬狼を空中で叩き割ります。

 即死する狼の下をくぐって、二振り。次の狼の前足を2本とも断ち切りました。

 転倒する2匹目を飛び越えた3頭目に、真下から三振り。後ろ足の付け根を深々と斬りました。

 最後に、前足を切っただけの狼にトドメを刺して、呑馬狼3頭、討伐完了です。

 強い・・・!

 

 やがて、森の広場は、散らばった骨と狼の死体だけになりました。

 ダーリンが私を確認し、周囲を確認し、「・・・終わりましたわ」と宣言します。

 

 ──さて、後片付けです。

 

 勇者さまが、呑馬狼とガイコツを河原にまとめました。

 ポケットから粘土を取り出し、クルクルと丸めます。

「離れててね」

「はい」

 私はダーリンさんにかばってもらう形で、広場の隅っこまで離れました。

「此は烈火──」勇者さまは、粘土をポイっと投げつけて、「──焼き討て!」

 

 ボン! 火が噴き上がって、荷車と樽が燃え始めました。

 

「此は烈火。焼き討て!」

 

 ボン! もう一発。積み上げたもの全体が、火に包まれました。

 

「・・・よし。帰ろう」

 火の手が十分に上がるのを確認して、私たちは引き返しました。

 帰り道。勇者さまが、ちょっと嬉しいことを言ってくれました。

「リアは、戦い慣れてないのに、大事なことはわかってるよね」

「指揮に従う──ってこと?」

「そう、それ」

「まあね。強引に立候補した理由の2つ目、それだから」

 

 そう。私が強引に立候補した理由は、2つ。

  1、私は、『変容』が高く、『ネコ娘』『鉄身』の効きがいい。

  2、私は、勇者の指揮に素直に従う。

 ・・・だったのです!

 

「騎兵班長殿も、口で言うほど勇者さまを嫌ってはいないと思うのですが」

「うん」とユリ。「お互い、メンツでしゃべってるだけさ」

「言うても、馬で来られたら困りますで」とダーリン。「うるさいし、藪ン中ァ通ることもできへんし」

「そやな」

 と、私が応じると、ダーリンは面白そうな顔をしました。「御国はダークエルフですか?」

「ちがうんですわ。モノマネですわ」

「ふふふ♥」

 お、ダーリンさんの好感度アップですか?

「もう一つあるな。リアが来てくれた利点」

「なに?」

「ダーリンとふつうにしゃべってる」

「ああ」奴隷ですからね・・・。「人前では冷たくしといて、卑怯だとは思うのですが」

「いえ、それはそのままで結構です」とダーリン。「人前で優しくされたら、逆に私、いじめられますし」

「そやな」

「もー! 可愛いコやわぁ♥」

 ダーリンさんに首を抱かれて、ブチュッと頬キスされました。

 私も抱き返して、首根っこを甘噛みしておきました。

「・・・問題点も1つあるね」

「え?」

「ダーリンを、寝取られそうだ!」

 

 私はユリに捕まって、メチャクチャしつこいディープキスをされました。

 

 呑馬狼3体、ガイコツ20体あまりを討伐。

 被害ナシ。完勝です!




※このページの修正記録

2025/10/31
 まちがって1日早く公開してしまいました・・・。

『1、滅びた村で』~『3、呑馬狼だー』
 文章が荒い状態で、読みづらくなっていました。あちこち修正しました。

2025/10/31 (2度目)
『5、勇者さまに、首輪を付ける』と『6、3人がかりで、中途半端に』
 同じく修正しました。
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