TSゆりフタ令嬢侍女メイド! 作:min(みならい)R18
◆♀◆ 18、手を離して! ◆♀◆
「モリーヌ、行くわよ」
「はい。大丈夫ですよ」
年上の美人剣士の手を握って・・・
私は、ドラゴンの翼を打ち下ろしました。
ふわっ・・・!
足が浮かびました。
一瞬だけね。
次の瞬間には、ズシャッと着地。
ドラゴンの爪が地面に突き刺さります。
「っとっと・・・」私はよろめきました。
「んっむ!」美人剣士も、私に引っ張られてよろめきます。「すごい力ですね」
「ごめん。痛かった?」私は、ドラゴンの前足をゆるめました。「この爪がねぇ・・・」
「籠手を出しましょうか」
「そうね。お手数かけるわね、モリーヌ」
「いいえ」年上の美人剣士は、ほほえみました。「フターリアさまのお手伝いが、私の人生だったのですから・・・」
フタゴンです。
美人剣士モリーヌ(27歳独身)の様子が、おかしいです。
あまり「・・・。」とか付ける人ではなかったのですが。
「──お待たせしました、お嬢さま。さ、どうぞ」
「あ、うん」
「いかがなさいました?」
モリーヌは首をかしげました。
短い黒髪がパサッとなりました。
焦げ茶の目が、ジッとこちらを見ます。
「ん。いや、まあ、ちょっと気になることがね」
「テニスお嬢さまのことですか?」
「いえ。別な女の人」
「また、もう・・・」モリーヌはため息をつきました。「本当に、ほどほどになさいませ?」
「いや、そういう、けしからん方向ではなく」
「そうですか?」
モリーヌは、青銅の籠手をはめた両手を、こちらに差し伸べました。
私は──フタゴンは、その手に掴まりました。
ドラゴン娘の、前足で。
私の身体。現在、先っちょだけ、ドラゴン化しております。
ツノがドラゴンです。尻尾がドラゴンです。足もドラゴンです。
顔は、フターリアのまんまなんですけどね。
胴体も、お尻も。・・・かなりゴツくなってますが。まあ、人間の範囲内です。
手も、そんな感じです。
肘までは、女の腕です。モリーヌより太いですが、まあ、女の腕です。
手首のあたりから、ドラゴン。
ウロコが生え、筋張り、指は太く長く、ギラリと爪が生えていて。
そして、ドラゴンの翼です!
コウモリみたいな鍵爪のついた、大きな大きな翼。
これがもう、ね・・・すごいんですよ!
翼長、なんと3尋! ブワサッ! と広げただけで、庭の土が舞い上がります。
野次馬が「うわあ」と叫びます。
いま、伯爵邸のお庭ですからね。人もいるんですわ。
身体のバランスがちがうんですよ。背中に重心が移動してね。
ふだんは、乳に重心があるみたいな感じなんですが。
自然と背が伸びて、気持ちいい。
筋力が強くなってて、重さも感じないし。
軽い。全身が軽い。なんでもできそう。
モリーヌの籠手を握ります。ガキッ。爪が青銅の籠手を引っ掻きました。
あらためて、羽ばたきます。
風が渦巻き・・・土が舞い上がり・・・
野次馬が「うおーっ!」と、盛り上がります。
うるせえ・・・気が散る・・・。
「お気になさらず。ショーシナー伯爵がお許し下さったのですから」
祖父ちゃん祖母ちゃんは、野次馬の中心にいます。
テニスお嬢さまを挟んで楽しそうにしゃべってます。
「祖父ちゃんにも迷惑かけるなぁ」
「お気になさらず。自分の子に迷惑を掛けられるのは、幸せなことだそうですから」
「子供か」
私は、モリーヌの目を見ました。
焦げ茶の目は、横に逸れました。口元にほろ苦い皺が浮かびます。
「ま、んじゃ、もう一回やってみるわね」
「ええ、どうぞ」
私は、ゆっくり翼を動かします。
ドラゴンの足爪が、浮かびました。
途端に、下半身がグラグラ揺れ始めます。
「くそ、難しいなコレ」
「そんなに難しいものですか?」
「うん。目隠しでケンケンジャンプする程度には」
「それはまた!」
羽ばたくたびに、反動が胴体から手足に伝わって、ガックンガックン揺れるんですよ。
特に下半身が・・・振り子みたいになっちゃってね。
ロープの先に水の入ったバケツぶら下げてスキップしてるみたいなもんですよ。
ガックンガックン揺れて、身体の軸がブレて。
翼の角度が狂う。
その状態で羽ばたくと、前や後ろに倒れてしまう。
──というワケなんですね。
「コツが、あるんだろうとは、思うけども!」
「はい?」
「コツがね! わかんなくて!」
羽ばたきがうるさくて、会話に支障が出始めました。
私は、野次馬のほうを見ました。
テニッサメイズお嬢さまがいます。
私の女主人さま。伯爵夫婦に挟まれてますね。アンタは孫か。
む?
その、我が主が・・・
不思議な踊りを・・・
┓┓(・v・)
 ̄(・v・) ̄
阿波踊り?
私も踊れと? あ、ちがう。
ヾ(・v・)ノシ ・・・羽ばたけ?
 ̄(・v・) ̄ ・・・頭を下げろ?
あ、そうか!
「身体、寝かせて、みるね!」
「はい!」
私は、頭を下げて、足を後ろに突っ張りました。
初めてプールに入る子供みたいに。
へっぴり腰で、空中に寝てみました・・・
すると!
「お、おお・・・!?」
本当に、水に浮いてるみたいになりました!
全身が波打って、見えない水面をプカプカとただよい始めました!
「おおお! わかったかも!」
フタゴンは、コツを掴みました!
空中を泳げば良かったんですわ!
・・・考えてみりゃ、鳥だって、うつ伏せで飛んでんじゃん。もっと早く気付けよ。
私はリズムに乗ってきました。
ポーズもカッコ良くなってきた気がする!
アレだ。体操選手とか。『風の谷のナウシカ』のアレ。
後ろにピシッと足伸ばすヤツ。名前なんだっけ・・・思い出せねえ。こっち来て15年経つもんなぁ。
「じゃ、飛んで、みるから・・・!」
「・・・!」
ん? 返事がない。
私はモリーヌを見下ろしました。
焦げ茶色の目は、こっちを見ています。
なら大丈夫か。モリーヌだし。わかってくれるハズ。
と、決めつけて。
「行くよ! 3、2、1・・・離して!」
羽ばたきを、強めて!
空へと浮かび上がっ──
「──イヤですッ!」
「うはッ!?」
モリーヌは。
フタゴンの前足に、しがみついてきました。
なんで!?
「ふへぇ!!!」
「きゃん!」
私は逆立ちになり、モリーヌの顔面に突っ込みました。
とっさに首を傾けて、ツノが激突しないようにする。モリーヌも同じ方向に顔を背けたので、頬骨がぶつかりましたけど。
胸がぶつかる。
彼女のブラジャーの硬さを感じました。
私たちは、抱き合って地面に倒れます。
「ぼふッ!」
太鼓叩いたような声を上げるモリーヌ。
彼女の太腿の間に私の胴体が入ってしまい、お腹に私の下腹がぶつかったのです。
お嬢さまには言わなかった、上下2連装の、フタゴン砲が。
ゴリゴリッと。
弾力のある、温かい、27歳の女のお腹に。
「・・・え?」モリーヌが私を見上げます。
「秘密にして!」私はとっさに言いました。
「あ・・・、は、はい」
「大丈夫か、孫や!」「フターリアちゃん!」
ショーシナー伯爵夫妻が駆け寄って来ました。
「だ、大丈夫です。お祖父さま、お祖母さま」
起き上がった私は、モリーヌを抱き起こそうとします。
彼女は、一瞬、拒みかけましたが・・・「ありがとうございます」
「やれやれ、心配したわい!」
伯爵は、ホッと息をつきました。
「ま、ええ頃合いじゃ。2人とも、お風呂にしたらええわい」
「え・・・と、そうですね」
さて、困ったぞ。
◆♀◆ 19、フタゴンとモリーヌ、お風呂にて ◆♀◆
「フ、フターリアさま。お風呂に、御案内いたします」
「どうも」
下女に案内されて、裏庭に建っている、木造のお風呂小屋へ。
入ったところは脱衣場です。2人きりになりました。
「・・・モリーヌ」
「は、はいっ!?」
「ちょっと、すごいモノを見せることになるけど、悲鳴上げないでね」
「え・・・え?」モリーヌは、早くもうろたえました。「で、では、私は、後で入ります」
「いやダメだって。ホラ」
私。服を脱ごうとする。
脱げん。
帯が、解けぬ。
手の指が、ドラゴンなので。
「ね?」
テニスお嬢さまが、お祖父ちゃんに連れ去られちゃったからねぇ。
もしかしたら、お嬢様が『発動』した呪文だってこと、伝わってなかったのかも?
「・・・。」
モリーヌは、震える手で私の帯を解きました。
乳房の下の帯がゆるむと、ノーブラの乳房がタプンと波打ちました。
腰の帯がゆるむと──
ブルルン!
縦に2本連なったフタゴンの男性器が、そびえ立ちました。
モリーヌに突き刺さるような角度で。
「ひぁ・・・わ・・・!?」
モリーヌは息を呑み、アワアワとし、顔を背けて、小声で、
「い、一体、御身はどなたなのですか」
「は?」
「もしや、サアーラメグミーテさまでは・・・!」
「いやいや」
サアーラメグミーテ。
愛欲・性交・妊娠・出産を司る女神さまです。
別名『淫魔神』。
ハンサムな男を見ると、辛抱たまらず飛びかかっちゃう。
極上の快楽を与え続け、ついには腹上死させてしまうんだそうです。
ま、それでも、悪霊ではありません。魔王とはちがうんです。
いい人なんです。
ただちょっと、面食いで惚れっぽくて淫乱で絶倫なだけです。
・・・誰かに似てんな。
「いやいやそんな。女神さまだなんて、恐れ多い」
「私は、こっ、子宝を祈願したことはございませぬ。どうかお見逃しを」
「聞けよ」
「ひぁ・・・!?」
ダメだこりゃ。モリーヌさん、パニックになってます。
・・・しかし、妙に可愛い悲鳴だな。辛抱たまらんわ。
「──どうかなさいましたか?」下女の声。
「あ、大丈夫よ!」私は慌てて返しました。「ちょっと・・・そう、ムカデがいて。ビックリしただけですわ」
「そうですか。失礼いたしました」
「・・・露骨にビビってんな」
「かつて、ドラゴンに荒らされた領地ですから。この土地は」とモリーヌ。
「モリーヌもビビってる?」
「そんな、」
言い返しかけたモリーヌ。
私の目を見て、ツノを見て、下の方を見かけて目を逸らして、「・・・ちょっとだけ」
「可愛いね♥」
「は?」声が低くなりました。
「入ろっか」私は逃げました。
「私は後で・・・」
「このまま出ろって?」
私は振り向きました。
ビタビタン! 股間の2連装砲が音を立てます。
「馬ッ・・・!? はっ、はしたない!」
モリーヌは真っ赤になりました。
「ああもう、ホントに。私のファリアさまは、どこへ行ってしまわれたのか・・・」
「中身はずっとこんなだよ」
「ウソですっ・・・!」
お風呂は、サウナに近いスタイルでした。
中央に大釜があります。外で薪を炊いて釜底を加熱する方式。つまり、五右衛門風呂ですな。
脇に、でっかい甕。冷たい水がたっぷり入ってる。
壁には、香草の束と、香油の瓶が置いてあります。
「ドラゴンで良かった・・・フにゃーリアだったら、この草に撃退されていた」
私はブツブツ言いつつ身体を流して、よっこらせと、釜に入りました。
振り向きます。
ビクッ! となったモリーヌが、裸体を隠しました。
全裸の彼女。
日焼けしてるのに、お乳やお尻は、とても白い。
27歳の女の肌・・・ムッチリした乳と尻。
女盛りですね。
「・・・。」
こっちを見てきました。
お尻を見てたのがバレた。
彼女は赤くなって、ザバーッと湯をかぶりました。
ちょっと怒ったかも知れない。「それでは」出て行こうとしました。
「待て待て。身体が冷えるでしょ? 旅路なんだから、風邪はダメよ」
「なんですかホントにもう・・・いやらしい男みたいに私を見て・・・」
「ごめんね。綺麗な肌してるなと思って」
「おばさんをからかって!」
「あなたをからかったりはしないよ・・・」
私は、手を伸ばしました。
彼女は、恐る恐る、その手を握りました。
タオルで股間を隠して、釜をまたいで、私の正面に入ります。
私たちの裸体が、熱いお湯に沈みました。
お湯が揺れて、2人の白い肌が、浴室をほんの少し明るくしました・・・。
「ふぅ・・・」
「すみません。狭いですね」
「モリーヌならいいよ。一緒にお風呂入ってたじゃない、ずっと」
「そうでしたね・・・」
焦げ茶の瞳が、こちらを見つめました。
「・・・ホントに、大きくなられて」
「ひと回りデカくなってるよね」
「フタゴンの話ではなく」
「おっぱいもでっかくなったよ」
私は、フタゴンの乳を持ち上げました。
ぺちん。手を叩かれました。「はしたない!」
「はーい」
彼女が落ち着いたと見て、私は簡単に説明をしました。
お嬢さまの魔術で、フタナリになったということ。
女勇者さまも、これを知っているということ。
いつでも戻せるということ。・・・これは、若干ウソ入ってますが。
そのへんをですね。
「・・・それで、乱痴気騒ぎを?」モリーヌは渋い顔をしました。「万が一、お2人が妊娠したら、どうなさるのです?」
「子種はないんだってさ。お嬢さまによればね」
「そんな、鵜呑みにして・・・」
「・・・。」
私は俯きました。
言うか言うまいか。
俺は女じゃない。男に戻りたいんだ──と。
結局、ボカして言うことにしました。
「・・・女として、生きていきたいワケじゃないんだ」
「女はみんなそうです」サラッと返されました。
「え?」
「身体が小さく、力も弱く、月のものに悩まされ、戦に負ければ強姦される」
フン。
鼻を鳴らして、彼女は横を向きました。
「誰が、好き好んで女になりますか」
「イヤだったんだ?」
「そうは言ってません」
なんなんだよ。
私は、腕を釜のフチにかけました。
「・・・じゃ、試してみる? あなたも。この呪文」
「ご冗談を」モリーヌは真面目な顔をしました。「本当に、お控えなさいませ」
しばし沈黙。
「それで、幸せになれる?」
「しあわせ・・・?」
「控えて、控えて、私に仕えて・・・あなたは、幸せ?」
「は?」
彼女は首をひねりました。
「私は、私のために生きているのではありませんから」
「ふーん」
立派な答えだが。
「じゃ、なんで手を離してくれなかったの?」
「・・・。」
「ま、私はモリーヌのこと、大切に思ってるから」
「・・・はい?」
「なんか、悩みがありそうだし。できれば、力になりたいなと」
「あ・・・」
彼女は俯きました。
「・・・では、打ち明けますが、」
「うん」
「私は、そろそろ引退の時かと考えております」
「引退?」
「はい」
「結婚すんの?」
「は? なんで結婚?」
「・・・いや、相手がいるのかと」
「いません」
「・・・ごめん」
「いえ」
「紹介しようか?」
「お気持ちはありがたいのですが。私なんて、もう、誰も」
それだよ。
「私が男なら、俺の妾になれよ。って言うトコなんだけど」
「そういうご冗談は・・・」
「冗談じゃない。『お嬢さまに、勇者さまに、次は私ですか!』って怒ってるんならわかるけど」
「おやめください」モリーヌは顔を伏せた。「残酷です。行き遅れを、からかうなど」
「ちがうっつーのに」
「・・・。」
「証明しようか?」
「なにをです?」
「私が、あなたに、そういう気になってるって」
私たちは見つめ合った。
モリーヌの目が、吸い寄せられるように、フタゴンの股間を見た。
「・・・お、お先に失礼します」
真っ赤になった彼女は、ムッチリしたお尻を見せつけるように、釜をまたぎました。
そのまま出て行こうとします。
「お待ち」
「な、なんですか?」
「いまから伯爵閣下と食事なのよ? 香油ぐらい塗らないと」
「む・・・!」
「ほら、座って?」私は、香油の瓶を取りました。
「自分でやります!」
「じっとしてなさい、モリーヌ!」
「何お姉さんぶってるんですか。伯爵の長女ですよ御身は」
「背中には塗れないでしょ。ほらジッとして!」
香油の瓶を奪い合った末、彼女に譲歩させました。
「・・・開けてくれる?」
「・・・あ、気が付きませんで」
私は彼女に瓶を開けさせ、自分の裸体に油を垂らさせました。
で。
脂の乗った女の背を、肘のあたりで、撫で回しました。
(手はウロコ生えてますのでね。肘のあたりの、女の肌が残ってるとこでこすったわけです)。
「っ・・・! く、ん・・・」
彼女は、必死に声をこらえていましたが・・・
私の、ドラゴンの感覚は、彼女のカラダが発情しているのを、感じていました。
「では、次は前の方を」
「そこまでです」
ぺち!
フタゴンは手を叩かれ、香油の瓶を取り上げられました。
香油を塗ったあとは、香草の束で軽く叩いて香りをつけるのですが・・・
「持てない」
「仕方がありませんね・・・」
モリーヌに香草の束で叩いてもらいました。
なんか、お仕置きされてるみたいで、ヘンな気分・・・
「じゃ、じゃあ・・・前も・・・」
ぴしゃ!
フタゴンはお尻を香草で叩かれ、勇者さまの気持ちを理解しました。
◆♀◆ 20、お嬢さまの、くわだて ◆♀◆
さて。
晩餐の席ですが。
ちょっとだけ、荒れました。
「ダンゼイズ領に向かおうと思います」
と、テニスお嬢さまが宣言したからです。
「なんですと!? いけませんぞ、絶対に!」
「そうですよ。いくらなんでも、無謀ですわ」
伯爵夫妻は完全に反対に回りました。
騎兵隊長とモリーヌも、お嬢さまを諫めます。
「テニッサメイズさま。いまや、怪物どもが跋扈しておると、ハッキリしたのですから・・・」
「お父君も、生命を賭けろとまでは、仰らないと思います」
「──いいえ」
お嬢さまは。
意志を、曲げませんでした。
「ダンゼイズ伯爵は、侯爵家の重要な盟友であるのみならず、私にとっても大切なお味方ですわ」
私の腕に手を置いて、
「かけがえのない侍女の、実家ですもの」
と、仰ったのです。
「何もしないで引き返したとあっては、彼女の主を名乗る資格はありません」
「むむ・・・」
祖父ちゃん伯爵は、私のほうを見てきましたが・・・
すまんが、私はお嬢さまの右腕なのだよ。
「お祖父ちゃん。いえ、ショーシナー伯爵閣下」
「・・・なんじゃ」
「あなたの孫娘を可愛いと思って頂けるのなら、どうか、我が主に御助力を頂けませんでしょうか?」
「ぬぬっ!」
で。
「──じゃったら、ワシが護衛を出しますで。せめて、そやつらを連れて行って下され」
と、こういう結論になったのでした。
「うまく行ったわね!」
部屋に戻ったお嬢さま。御機嫌です。
手を上げ、私とタッチして、ニッコニコで抱き付いてきます。
それから・・・
手を下に滑らせて、私の胸を掴みました。
「鷲掴みかい!」
「触りたくなるのよね。ファリアのおっぱいは」
ユッサユッサ。
侍女のドレスの乳のふくらみを、上下に揺らします。
「・・・イヤ?」
「イヤではないですが」
「気持ち良くない?」
「感じてはいますが。ブラしてますからね」
「硬いものね。あなたのブラジャー」
「うむ」
フターリアは、乳デカいですからね。
ブラにガッチリ骨組みが入ってるんですよ。文字通りの骨。鯨骨ね。
乳が成長した時は、職人のトコに持ってって、削り直してもらったもんです。
糸抜いて布全部バラして、骨を取り出して、おっぱいに合わせて削って、また縫い直すんですよ。
すごいだろ。
すごいと言えば、私たちのばあやもすごいです。
「これ見てください。キッチリ直してくれましたよ」
私は、メイド服をお嬢様に見せました。
着慣れたダークブルーのヤツです。フターリア・カスタム。
「上下、繋ぎ合わせたのね?」
「そうらしいです」
魔物にやられて、1着目はスカートが、2着目は乳のところがボロ切れになってしまった、私のメイド服。
乳母のリチャータが、それぞれの無事な部分だけを繋ぎ合わせてくれたんですよ。
「腰のとおろに、新たにギャザーができました」
「接ぎ合わせを飾り布で隠したのね」
「上下縫い合わせなんで、強度は落ちてるでしょうけどね。着てみた感じは大差なかったですよ」
「良かったわ」
ユサ・・・。
お嬢さま、やっと手を止められました。
話しながらずっと私の乳揺すってたんですが。たぶん、手が疲れたんでしょうね。
「私の役目はね、ファリア」
「はい」
「私の父と、あなたの父上を、繋ぎ止めることだと思うの」
「ふむ?」
お嬢さま、うちの父を慰撫しに行くつもりか?
『大変な状況だが、頑張ってくれたまえ』と?
「それは無理でしょう」
「なぜ?」
「これは、テニッサメイズさまを唯一の主人と思えばこそ、申し上げるのですが、」
「その前置きでわかったわ」
お嬢さまは、私の乳首の位置を、人指し指でクネクネとなぞりました。
「──真剣な話のときに、おっぱいさわんな」
「二つあるうちのどうでもいいほうですね、それは」
「じゃ、もう一つをどうぞ?」
「侯爵の妾の娘が、伯爵を操作してはいけません。怒らせるだけです。おやめください」
「でしょうね」
お嬢さまはニッコリしました。
「安心して。説得なんて、思い上がったことはしないわ」
「では、何をしにゆくのです?」
「逃げ込むの」
「逃げ込む?」
「お父さま、助けてください! 魔物が、いたるところに! ──ってね」
クックック。
お嬢さまは、黒幕っぽく笑いました。
「これはね。ファリアを腹心と思えばこそ、打ち明けるんだけど」
「・・・はい」
「・・・。」
└(・v・)┘
「・・・。」
「・・・。」
─(・_・)─
おーっと、エルフ耳が下がったぞー。
『なんで当ててくれないの?』の耳ですね。お嬢さまも女だなー。
「えーと、アレだ! なるほど。アレですね! つまりアレだ。自由が欲しかった!」
「それよ」
お嬢さまは、私の乳首の位置をカリカリと引っ掻きながら、こう言いました。
「私はね。侯爵家を抜け出す機会を、ずっと窺ってたの」
「では、戻るつもりは・・・」
「初めっから、なかったわ!」
◆♀◆ 21、モリーヌに、私のが ◆♀◆
「えらいこっちゃですわ。モリーヌは引退するとか言うし、お嬢さまは家出とか抜かすし」
「ブヒ・・・」
朝です。
フターリアです。
わたくし、厩に来ております。
去勢馬にブラシを掛けて、ニンジンをやってるところです。
私たちを乗せてきてくれた去勢馬ね?
馬の世話は、馬丁の仕事なんですけどね。
褒美をやるのは普通のことです。お嬢さまもやるし。お嬢さまには冷たい兄上がたも、馬には親切でしたね。
「モリーヌはさ・・・かわいそうなんだよ。自分の人生犠牲にしてる感じでさぁ」
「・・・。」
「おまえもそうか? 侯爵家の戦馬の血筋だったよな、おまえ」
「フ」
彼は『俺はタダの去勢馬さ・・・』というようなショボくれた目で私を見てきました。
おまえの言ってる事ァ、わかるぜ?
だが返事する気にゃなれねぇな。
ニンジンはもらうがね。
・・・というような目です。
「俺もなー。男になれないまんま、女にされちゃってさー」
「・・・。」
ブラシを掛け終えて、私はご褒美を切り上げました。
「じゃあね。またよろしくね」
馬は鼻面を上げて「ブフン」と答えました。
さて。
今日は、打ち合わせです。
お嬢さまのダンゼイズ領行きについて。
私は、侍女として打ち合わせに同席し、会話を丸暗記するよう務めました。
モリーヌは別行動でした。剣の鍛練や、私たちの食料の検査をしたようです。
晩御飯のあと、お嬢さまは「ちょっと疲れたから早めに休む」と、部屋に引き揚げました。
「連日、魔術を使っておられましたからね」と、モリーヌ。
「魔術の疲労って、溜まるもんなの?」
「はい。寝不足のような状態が2・3日続くことはありますね」
「へぇ・・・」
私たちは夜の廊下を歩いて、モリーヌの部屋に差しかかりました。
「では」
「モリーヌ。引退の話だけど、ちょっといい?」
「・・・ええ。どうぞ、中へ」
私は招かれて中に入り、ドアを閉めようとしました。
いつものクセですね。お嬢さまの部屋のドアを閉めるのは、私の仕事なので。
同じように、モリーヌもドアを閉めようとしました。
私たいの手が、把手の上で重なりました。
身体が密着しました。
モリーヌのお腹に、私のフターリア砲が・・・。
「あ・・・」
モリーヌの吐息が、フターリアの唇をくすぐります。
フターリアの身体は前進し、モリーヌを壁に押し付けました。
「ちょ、ちょっと・・・」
「引退するなら、私のモノになって。モリーヌ」
「ば、バカな・・・ことをっ・・・!」
もつれた2人は部屋の奥へ、モリーヌのベッドの上へ転がりました。
◆♀◆ 22、リーヌのベッドで ◆♀◆
どうしてこうなったのか、自分でもよくわかりません。
力ずくで押したつもりはないのですが。
モリーヌの吐息を唇に浴びたところから、彼女のベッドに2人でもつれ込むまでは、人形みたいでした。
モリーヌもフターリアも、操り人形みたいに宙を飛んで、ベッドに入ったのです。
ベッドに彼女を押さえ付けると、女の匂いが私を包みました。
「モリーヌ」
「あ、あ、お嬢さま。いけません、こんな」
「モリーヌ!」
悶える女体に、私はしゃぶり付きました。
彼女の胸に顔をうずめ、脇腹を抱いて撫で上げます。
女体が飛び跳ねました。電流を通されたみたいに跳ね踊ってます。
「わ、私はもう、27歳で・・・!」
「私の護衛で、お姉ちゃんみたいな人で、私に抱かれて興奮してる女でしょ」
「そんな、そんなことは・・・きゃん♥」
私が首筋に吸い付くと、モリーヌは可愛い声を上げました。
シャツの襟を開いて、首筋にキスします。ヂュ~~~ッ! と音がするぐらいの、攻撃的なキスです。
「ああ、お嬢さま。ファリアさま。こんな」
体重をかけて首筋をキス攻めしつつ、私は彼女の帯を解いてゆきます。
上着の帯を解き、男物のようなズボンのベルトを外し、ズボンを引っ張り下ろし・・・
「はぁ、はぁっ」
「ファリアさま。いけません、ファリアさま・・・!」
・・・喘ぐ彼女の半ズボンみたいな下着をずらし、さらにその下の、私のものより簡素で原始的な下着をはぎ取ります。
自分の帯を解いて、フターリア砲を出しました。
モリーヌがちょっと起き上がりかけたので、乳房で体当たりするようにして、柔らかく押し倒しました。
「ああ・・・!」
正面から彼女を見ます。
焦げ茶の瞳が私を見上げていました。相手も、目を潤ませています。
「は・・・伯爵閣下に、申し訳が立ちません・・・」
「私が押し倒したんだから、あなたは何も言わなくていいよ」
「そんな、でも、あン・・・」
まだ何か言おうとするので、唇を唇でふさぎました。
ムッチリした太腿のあいだに、私の腰を入れます。太腿はスリスリと動いて、私をさすってきました。
ハーフサイズのフターリア砲を彼女の女体の底に突き立てました。
ちょっとつつくと、ヌルヌルした花びらが、あっさりと唇を開きました。
「リーヌ」
「ああ・・・だ、旦那さま・・・♥」
うおお! いまの一言、興奮したぞ!
俺は荒々しい気持ちになって、姉代わりだった大切な人の中心を、ヌルリと貫いた。
太腿が吸い付くように俺を挟む。俺はその太腿を抱えて、いきなり腰を叩きつけた。
処女ではないね。たぶん。
でも、ぎこちない。俺もだけど。彼女も、尻の動きに、手探り感がある。
「リーヌ。はぁ、はぁ・・・リーヌ!」
「ああ。ダメ、だめ、ダメなのに・・・ィン♥」
お互いに噛み合わないまま、フターリアは射精を迎えました。
「ふぅ、ふぅっ・・・」
「ご・・・ご満足頂けましたか?」
「まだ1発目だよ?」
「え?」
少し落ち着いた私は、クネクネと女らしく動きながら、彼女の唇を改めて奪いました。
腰を回して、彼女の蜜肉の内部にフターリア砲をこすりつけます。
「ん・・・ぅん・・・♥」
次第にモリーヌが本気になってきました。
お上品だった表情が必死な感じになり、太腿だけでなく、手でも私にしがみついてきました。
私は彼女のシャツを開き、ブラジャーを外して、柔らかい乳房をダイレクトに揉み回しました。
彼女も私の胸を撫でてきたので、私もハダカになって、直接触らせてあげました。
「ああ・・・こんな・・・!」
彼女は、フターリア砲が突き刺さったままの股間をくねらせながら、私の乳房を撫でます。
「お嬢さまに、こんな、許されないことを・・・」
「許されないコトって興奮するよね」
「いつから、こんな不良に・・・?」
潤んだ瞳で彼女は私を見上げます。
「お嬢さまにフタナリにされてからかな。いや、勇者さまを抱いてからかな?」
「あの夜は凄かったですからね・・・」
「そんなにうるさかった? ごめん」
「私は・・・」
モリーヌは真っ赤になって、ちょっと目を逸らしました。
こいつ、さては、お嬢さまと同じだな・・・?
「リーヌ? あなた、もしかして、私の声で」
「・・・ゆ、勇者さまの!」
「ん?」
「勇者さまのお仲間に、睨まれませんでしたか?」
「『おまえは3番目だからな』って、釘は刺されたね」
「もう・・・!」
私たちは、お互いの乳房を揉みながらキスをしました。
乳房を合わせると、フターリアの若い乳が、モリーヌのとろけるような乳房に沈む感じになります。
「気持ちいい・・・」
「テニスお嬢さまも、その・・・」
「ああ、うん。『私が正妻』だって」
「あああ・・・刺されても知りませんよ、もう、ホントに・・・」
「嫉妬してくれるの?」
「心配してるんです!」
「ふふふ♥」
私は動き始めました。
しっかり抱き合って、乳房を溶け合わせて、成熟した女性器のあちらこちらを優しく突いていきます。
モリーヌはジワジワと乱れて、煮込まれ続けるスープの具が溶けてゆくように、赤くとろけてゆきました。
「あぁ、あぁぁ、もう・・・もうだめです。お嬢さま。旦那さま。私のファリアさま・・・♥」
「リーヌ。リーヌ!」
みっちり、一刻ほど。
6発の射精を彼女に注ぎ込んで、私は動きを止めました。
へばった私が仰向けになると、モリーヌはニヤニヤしながら私に覆いかぶさりました。
「こんなに気持ちいい交わりは、初めてです・・・」
「恋人、いたの?」
「いえ・・・」彼女は私にキスをして、「故郷を出る前、『必ず迎えに行く』と口説かれて」
「いたんだ」
「いいえ。恋人ではなく。身体を許してしまったのですが、その一晩きりで」
「なんだそのクズは! 名前教えて」
「やめてください・・・w」
モリーヌは、私の唇を美味しそうに舐め回して、
「・・・自分が騙されたことを吹聴するなんて、戦士として、恥ですもの」
「じゃ、忘れさせてあげる」
「あらあら? できますか? 初々しいお嬢さまに」
「言ったな」
私は彼女の後ろ髪を掴んで、逃げられないようにして、ネチネチと唇をねぶりました。
真っ赤になって眉を寄せる彼女を、すっかり湿ったシーツの上に転がします。
また私が上になりました。
「い、一体、何度抱くつもりです? もう5回は・・・」
「7発目だよ♥」
腰を動かし始めると、彼女は「あ、あ♥」と女尻を喰い付かせてきました。
「そんなっ・・・こんな、こんなに、いやらしく・・・私のファリアさまが、いやぁぁン♥」
「おまえの中の私ってどうなってたんだよ」
「それはもう、闇の森のヒサモンモーリアさまのように、美しくて、神秘的で・・・」
「いやいや」
ヒサモンモーリアさまは、日の差さない森の女神さま。
森の木が生い茂って、木漏れ日すら許さないほどになったら、そこは彼女の支配地です。
虎が好きで、人間は嫌い。彼女の森に入った人間は延々と迷った挙げ句、虎の餌食にされるんだとか。
でも、やっぱり悪霊ではありません。恐ろしい御方ですが、女神さまです。
「小さい頃は、本当に可愛くて。健気で、素直で、こんな御方が、この世にいていいのかと・・・」
モリーヌはため息をつきました。
「・・・それがどうして、こんな淫魔に」
「みんなオトナになるんだよ」
私は動きまくって、美人剣士をしっかり感じさせ、のけ反らせました。
あられもない姿で果ててゆく彼女に満足して・・・
フターリアは、8発目を彼女の中に注ぎ込むのでした。
◆♀◆ 23、報告しました ◆♀◆
「──などという報告を朝から聞かされる羽目になるとは思わなかったわ!」
「はい」
翌朝。
スッキリ疲れも取れて元気になったお嬢さまに、メッチャ怒られました。
「朝になっても戻ってないから、慌てたのよ? 何かあったのかと」
「それは、本当に申し訳ございませんでした」
私は真面目に頭を下げます。
「伝言もせず朝帰りしたこと。浮気。すべて、私が悪いのです」
「その態度がムカつくわ!」
「なんでやねん」
「モリーヌをかばってるからよ!」
「あー・・・」
お嬢さまは私のスカートをめくり上げました。
「綺麗になくなっちゃってるし!」
「あ、ハイ」フターリア砲ね。「今朝起きたら女に戻ってました。ハイ」
「毎晩掛け直さなくていいように、適度に搾ってたのに・・・」
「そんな邪悪なコトしてたんかい!?」
「冗談よ」
「なんだ」
「私のカラダが持たなかっただけで」
「あ、はい」
「毎晩楽しみたかったのはホントだけど」
「まあ、それは私もですが」
フターリア砲、結構困るんだぞ。隠すのが難しくて。
まあいいけどさ。
「まあいいわ」
「意見が一致したようですな」
「許すとは言ってないわ! いまはいいと言ったのよ」
お嬢さまは、私のスカートを、ペッ! と、下に叩きつけるように離しました。
「なんという仕打ち。ばあやが直してくれたメイド服に対して」
「・・・。」
お嬢さまは私の頬っぺたを摘んで、ペッ! と、下に叩きつけるようにしました。
「痛いですわ!」
「出発は明日の朝よ」
「かしこまりました」
「空を飛ぶところ、お祖父さまに見せたいなら、今日しかないわよ?」
「・・・お嬢さまの疲労のほうは?」
「スッキリよ!」
「フタゴンは、なんか、フにゃーリアより負担が重そうな気がするのですが」
「それはそうね」
お嬢さまはうなずきました。
「けど、あなたが空を飛べれば、私たちの旅も安全になる。そのためなら、安い労力よ」
「なるほど」
私は納得しました。
「では、リーヌを呼n・・・」
「!!!」お嬢さまがキッとこちらを見ました。
「・・・モリーヌを呼んできますね、我が愛しの妖精、ニーズさま」
私はスススッと部屋から逃げ出しました。
「敵は勇者さまだと思ってたのに・・・!」
扉を閉める前、お嬢さまのそんな声が聞こえました。
◆♀◆ 24、手を離して ◆♀◆
「行くよ!」
「はい!」
「3、2、1・・・離して!」
モリーヌの手を離れて。
私は、舞い上がりました。
天へ。
前へ。
ドラゴンの翼を打ち下ろして、全身を波打たせて、舞い上がりました!
うおおお!
陽光!
風っ!
気持ちいい!!!
・・・けどさ。
これ、どうやって降りたらいいの?
しばらく空中を彷徨った私は。
笑顔から「あれ?」という顔に変わったモリーヌの前を通りすぎて・・・
伯爵邸の裏に立っている木に突っ込んで・・・
その枝に、なんとか留まろうとして・・・
お腹をぶつけて、洗濯物のように二つ折りになって・・・
グルッと逆上がりみたいに回ったあと、地面に落ちて・・・
またしても、頭から着地する羽目になってしまったのでした。
・・・ま、ツノで受けたんで、実質ノーダメです。
モリーヌに「女神」と言わしめた美貌には、傷ひとつつけませんでしたとも。