TSゆりフタ令嬢侍女メイド! 作:min(みならい)R18
◆♀◆ 25、我が祖国、ダンゼイズ ◆♀◆
「おお、祖国よ・・・」
パカ、ポコ、パカ。
フターリアです。
地元に帰ってきました!
ダンゼイズ伯爵領。石橋から見渡す、その景色は──
森、森、山。山。山。
「・・・山しか見えねえ」
「そういう国ですから」モリーヌ。隣の馬から。
「お山の国ですからねぇ」ばあや。モリーヌの後ろから。
「そっかー」
「覚えてないの?」と、テニスお嬢さま。
「はい。なんとなく、ホッとする感じはしますが」
「そういうものかしらね」
お嬢さまは、私の前にチョコンと座っています。
騎手なのですが──お母ちゃんの前に座ってる子供みたいな感じです。言ったら怒られるので言えませんがね。
とか考えてたら、お嬢さまが振り向いてきました。
唇がくっつくぐらいの距離から、ジーッとこっちを見上げてきます。
「・・・なんでしょう?」
「楽しみね。ファリアの故郷」
「そうですね。田舎ですから、がっかりなさるかも知れませんが」
「そんなことはないと思うわ!」
お嬢さまはニッコリして、前を向きました。
パカ、ポコ、パカ。
馬は橋を渡ります。
総勢20人。
騎兵班長。私たち。お祖父ちゃんが付けてくれた護衛が5騎。そして、ずっと付いて来てる下男ども。
小っちゃな大名行列みたいに、ゾロゾロと。
渡り終えました。
ここから、ダンゼイズ伯爵領です!
馬は、丘を登ってゆきます。下男どもも「・・・。」と嫌そうな顔で付いて来ます。
最初の丘を登り切りました。
丘の上から見渡す景色も、森森山山山、です。
・・・地味。
「すいませんね。地味で」
「なに、突然」お嬢さまは笑いました。「風景って、こんなもんでしょ」
「そうでしたわ」
ついつい、航空写真みたいな景色を期待しちゃうんだよなー。
地ベタ歩いてるんだから、そんな視点になるわけないのに。
「それよりファリア」
「あ、はい」
「あれは何かしら?」お嬢さまが、前方を指差しました。「煙が立ち上ってるわ」
前方。わずかに左手。
山山山山山・・・の、2番目ぐらいの山の上空。
青空に、うっすらと煙がたなびいてます。
「・・・狼煙かも知れませんね」と、モリーヌが言いました。
◆♀◆ 26、前方の異変 ◆♀◆
「全体、止まれ!」
騎兵班長の命令で、私たちは停止しました。
みんなで、狼煙のようなものを確認します。
「救援を求める狼煙ではないかと思います」モリーヌが言いました。
「あのあたりに、砦が?」
「川船の宿場村ですね。名は・・・たしか、カクレミ村」
「ふむ」
騎兵班長は馬の上で伸び上がりました。
しかし、すぐに首を振って座りました。
「何も見えぬ。山が邪魔じゃ」
「班長殿、」お祖父ちゃんの付けてくれた護衛が、口を開きました。「我々の任務は、フターリアさまの護衛ですぞ」
「承知しておる。だが、そのフターリアさまは、ダンゼイズの姫じゃ」
そして、班長は私のところにやって来ました。
「フターリアさま。いかがいたしましょう?」
おっと?
いきなり重要そうな選択肢が飛んで来たぞ?
「そうですね」
私は、お嬢さまを見下ろしました。
お嬢さまは、すでに私を見上げていました。
「・・・お願いしても、よろしいでしょうか?」
「いいわよ」
「ありがとうございます」
私は顔を上げました。
「──私が見て参りましょう。ドラゴンになって」
私は、木陰に入って。
ストリップしました。
・・・カッコつけた直後にコレだもんなぁ。
でも、『ネコ娘』とはちがうんで。
パンティずらすだけじゃあ、ダメなんですよ。
ダークブルーのメイド服を脱いで。シャツ脱いで。ブラジャーを外して。
タプン・・・! と波打つおっぱいを、お嬢様に揉まれて。
「揉むな」
「ちょっとぐらいいいでしょ」
「いいけどさ」
ぷりん! とタイツをずり下ろして、パンティも脱いで。
靴も脱いで。
樹木の作る影の中で、フターリアは素っ裸になりました。
「さっぶ・・・」
「鳥肌立ってるわね」お尻を撫でられました。
「ああん♥」感じるからやめろ。
「──地を這い、火を吐き、空を飛べ! フタゴンに、な~れ!」
「がおーぅ!」
フターリア・ドラゴン──フタゴンに『変容』です! ・・・名前ダサっ。
「んじゃ、行ってきます」
「服! 服!」
「っとっと」
ばあやを呼んで、トーガを巻き付けてもらいます。
頑丈な大麻のトーガ。お祖母ちゃんのプレゼントです。
フタゴン用に仕立ててくれました。
「空飛ぶと寒いだろうから」って、襟元の生地を二重にしてくれてる。ありがてぇ。
胸にはショーシナー伯爵家の紋章が入ってます。抜け目ねぇ・・・。
「あー、寒・・・」
トーガを巻き付けてもらうあいだに、身体が冷えてきました。
「だるー・・・」
「どうしたの?」
「ドラゴン的に、寒いと、やる気が出ないようで・・・」
「へー」
装備完了。
木陰を出ます。
「・・・おおお!」
護衛や下男が、私を見て、歓声を上げました。
熱い視線を浴びせてきます。・・・エロい目じゃないよ? 「ドラゴンだぁ!」って視線ね。
おかげで、ちょっと身体が温まりました。
馬も騒いでます。
私たちを乗せてた去勢馬も、ベロンと舌を出して、ギョロ目で私を見ています。
誰だオマエ!? ってか?
「私だよ。行ってくるぜ♥」
ウインクしました。去勢馬は、両目でゆっくりと、まばたきを返してきました。ベロ出したまんまで。
さて。
モリーヌに手を持ってもらって。
羽ばたきます。
モリーヌのブーツが、ズリズリと滑りました。
「力が・・・強くなりましたね!」
「慣れてきた感じはある」
頭を下げて、空中水泳の体勢に。
3、2、1。
手を、離して。
空へ!
・・・こっわ!!!
すんげー恐い!
メッチャメチャ高い!
丘の頂上から離陸したせいで、いきなり足元が・・・
高層ビルからジャンプしたみたいな感じ──って言えばわかる?
これは恐いわ!
あわてて羽ばたきました。
地面がさらに離れてゆきます。
フタゴンのボディはグングン上昇してゆきます。
プールに潜ってから、浮力任せで浮かび上がるように、ラクラクと・・・
「──ふっはははは!」
私は、笑いました。
ドラゴンの翼は、重力に負けない!
それがわかったら、高所の恐怖が『飛べる』という快感に化けたのです。
「気持ちいいー!」
・・・っと、目的を果たさないと。
狼煙(?)を目指して飛びます。
森の上空を飛び、山を越え(ちょっと気流に揉まれてフラついた)、谷を渡って・・・
・・・見えました!
川沿いの村です。
モリーヌが言った通り、川船が停泊しています。
山と森に囲まれた谷間にあって、航空写真の視点からでないと、見ることはできなかったでしょう──
──その村に、ガイコツどもがひしめく、恐ろしい光景を。
◆♀◆ 27、カクレミ村の勇者 ◆♀◆
カクレミ村、でしたっけ。
そこは、ガイコツ軍団に蹂躙されていました。
村は、扇形をしていました。
私から見て右手側の森の中が、扇の要です。そこは崖になっていて、滝が流れ落ちていました。
滝は、村を横切る小川となって流れています。
小川の手前は、ゴミゴミした宿場。低地で、ジメジメしてそうです。
奥は、田畑と住宅地。崖の上から下まで、段々畑のように住宅が重なっています。
そして、小川は大河に合流していました。深緑川ですね。ずーっと西の方まで、森の中を流れています。
合流地点は広い池になっていて、丸太がたくさん浮かべてありました。木材置き場かな。
──そんな村が、動き回るガイコツで、いっぱいになっていたのです。
私は、一瞬迷いました。
いったん報告に戻るか?
それとも、いますぐ助けにゆくか?
その一瞬のあいだにも、フタゴンの身体は村に近付いてゆきます。
空では、『立ち止まって考える』ということはできないのです。
私は見つけてしまいました。
ガイコツどものひしめく中に、たった1人、血と肉をそなえた生者が立っているのを。
彼女は、段々畑式の住宅地の一番上、大きな邸宅の門のところに、立っていました。
赤毛の女剣士。
剣をひらめかせ、ガイコツどもを、斬っている。
「──ユリ!?」
『報告に戻る』選択肢は、消えました。
全力で、彼女のところへ飛びます。
着地は自信ないんだけど・・・それどころじゃねぇしな!
「ユリぃぃぃぃ!!!」
「!?」
私の声が聞こえたか。
──いや。聞こえてないようですね。
女勇者さまは、私を睨んで、剣を構えました。
こっちを指差して、呪文を唱えようとしています。
「待て待て待て! 私! フターリア!」
「は?」
間の抜けた顔になった女勇者──ユリは、ピタッと止まってしまいました。
あぶない! ガイコツの爪が!
ユリは、反射的に剣の柄を上げて、かろうじて、爪を弾きましたが。
私は、激怒しました。
≪ガイコツどもォォォ!!! 私のユリをぉぉぉッ、ウガーーーッ!!!≫
咆哮しながら地面にダイブします。
すると。
私の口から、赤い炎が噴き出して、辺り一面を吹き飛ばしてしまったのです。
◆♀◆ 28、フタゴンブレス ◆♀◆
「えっ」
私の口から、赤い炎がほとばしり。
ガイコツどもは、バラッバラ。
女勇者も、火の中に。
ビックリした私は、減速もできずに、地面に突っ込んでしまいました。
ドガア!!! 顔と乳を強打して、一瞬、意識が飛びます。
「リア! リア!」
「うう・・・?」
気を取り戻せたのは、彼女の声のおかげでした。
「ユリ・・・?」
「ホントにリアなの!? 夢じゃなくて?」
「はい・・・フタゴンです・・・」
私は、立ち上がりました。
焼け焦げた地面の上から、ヨロヨロと。
四つ足で『立って』。
首をグイーンと上げて。彼女を見上げて。
ピロピロッと、舌を伸ばして、周囲の空気を確認して・・・
「・・・誰だオマエ?」
「あ、すみません」
意識のハッキリした私。
自分がトカゲ的な動作をしていたことに気付きました。
後ろ足で立ち上がります。
ニューッ・・・。
まっすぐに立ったフタゴンは、ユリを大きく見下ろす形になりました。
「ポーズが悪かったですね」
「いや、ポーズというか」
「フターリアです。ドラゴンです。略してフタゴンです。すみません。炎は、出すつもりなくて」
「ああ。『妨害』したから、平気だけど・・・」
赤毛の女剣士は、私の姿を上から下まで眺めて、
「・・・ホントにリア?」
「そうだっつってんだろ」
と、ぶっきらぼうに答えてから。
私は、ユリの目元に浮かんだ濃い隈に気付きました。
「・・・おい。大丈夫か?」
「は、はははw その不安定な口調、本物のリアだね。ははは・・・」
カシャカシャッ!
背後に足音が迫って来ました。
私は、ユリをかばって、振り向きました。
突進してくるガイコツ。
頭は狼。足は人間。
「ドックロージン──だっけ」
「そう、髑髏狼人」
走ってくる。
血も肉もないクセに、生きてるみたいに、スムーズに!
「ひッ・・・!?」
私、ひるむ。
ダメだ。やっぱ俺、ガイコツ苦手。
なんで動くんだよ。おかしいだろ。ロボットみたいに軸関節とかちゃんとしろや!
ビビる私を、敵は引っ掻きにくる。
ピョーン・・・! と、跳躍。フタゴンの頭より高く、躍り上がる。
私は──ユリの背中に半分隠れつつ──右手を、突き出した。
ズドン!!!
ドラゴンクロー・ストレート。
竜の爪で打突する、ロボットみたいな一撃です。パイルバンカーみたいな感じね!
太い爪が、敵の頭蓋骨を捉えた。粉砕する。
敵は、バラッバラの骨となって、私たちの足元に散らばりました。
「いいパンチだね」
「本能的に出ちゃった」私はユリにしがみつきます。
「なにビビってんのさw」
「だ、だって、恐いだろ。ガイコツが動いたら」
「大丈夫。オマエのほうが恐いから」
「・・・ア?」
飛び込んでくるガイコツ。
その首を、ユリが斬り落とします。
カラーン! バラバラの骨。
「ほらね? どうってコトないさ」
「おまえヘロヘロじゃん」
「寝てないんだもん」
次々に飛び込んでくるガイコツを、私たちは撃退しました。
3体目を粉砕したあたりで、私も平気になってきた。
ガイコツが動くのは、気持ち悪いけど・・・
勝てるわ。
悲鳴上げるほどじゃなかったわ。
「いつから戦ってんの?」
「昨日の昼から」
「大変だね」
情報交換する余裕も出てきた。
「村の人たちは?」
「避難させた。あそこ」
ユリが指差したのは、滝と洞窟でした。
私たちのいる住宅地から、道を登っていったところ。
道は、崖っぷちの細道となります。手すりも何もない、足踏み外したら終わりの道です。
その道の途中に、洞窟の入り口と、滝があるのです。
「──あの洞窟の中?」
「そ。貯蔵庫なんだってさ。熊を防ぐ岩扉がついてるんだ」
「なるほど」
洞窟の前にも、ガイコツがウヨウヨしているのですが。
右往左往するばかりで、突入できないようです。
「大丈夫そうだね」
「そ。余裕さ!」
ユリはギラギラした目で私を見上げてきました。
「──こっちも、怪物が来てくれたし♥」
「後で覚えてろよ?」
新手のガイコツが押し寄せて来ます。
私は、ズシンズシンと前進しました。
右前足で薙ぎ払います。3体やった。いや、4体か。カスっただけのも死んだわ。
左前足で、もう一度、薙ぎます。今度は3体。
1体だけ飛びのいて回避したので、身体をグルンと回して、リーチの長い尻尾でブン殴りました。
「どうだ!」私が威張ると、
「よし! 勝負しよう」などと、ユリが言い出しました。
「勝負?」
「倒した数が、多い方が──」
「多い、方が?」
「──犯す、側だッ!」
「なに言ってんの?」
「1体、2体、3体! ──4、5、6、7!」
「なにハッスルしてんの!?」
ユリは本気だ。
男として・・・元男として・・・いや、クール美女メイドとして、尊厳の危機を感じる!
≪女役はイヤだァァァァ!!!≫
あ、またブレス出ちゃった。
「ゲホッ」
「背後から撃つなバカッ!」
「・・・ダメなの? 余裕かと」
「『妨害』し損なうとこだったよ!?」
「ゴメンゴメーン。・・・いまので17ね」
「くそっ! 12、13──14ッ! いいぞ、やれ!」
「え?」
「ブレス吹けって!」
「ゲホッ。無理。息が切れて」
「使えない子!」
「うるせえ!」
こうして。
順調に敵を倒してゆく、私たちでしたが・・・
半刻(1時間ぐらいね?)も、戦い続けると。
「ハァハァ。202。・・・なあ、ユリ」
「ハァハァ。300! ・・・なに」
「コイツら、何匹いんの?」
さすがに、腕も上がらなくなってきました。
◆♀◆ 29、種馬にな~れ ◆♀◆
「船で、ハァハァ・・・上がって・・・来るんだ! さんびゃくいち・・・!」
なんと。
ガイコツどもは、船でやって来るのです。
深緑川の上流から、流れに任せて漂って来て、この村の船着場に近付いて。
ピョンコピョンコと、飛び降りて来るのです!
1隻から、何十体ものガイコツが!
「これは・・・ハァハァ、まずくない? にひゃく・・・ええと・・・なな」
「ズルすんな。にひゃくさんだろ、ハァハァ」
「余裕あんなオマエ・・・」
邸宅前は、骨だらけです。
スパッと切られた骨、砕けた骨、炭になった骨。
私のドラゴン足は、グシャグシャと骨を踏み砕けるので、滑ることはないのですが・・・。
「うっ!?」
ユリは、何度も尻餅をついてます。
だんだん起きるのが遅くなって、私が手を貸して立たせてやっている状態。
「ごめん。また足が攣った・・・」
「わかった。回復もらっといで」
それでも、彼女が戦えているのは・・・
「回復行きます!」
・・・館の2階から、支援が飛んでくるからです。
マレーナさん。
ダークグレイの髪をした、魔術師のお姉さん。
彼女も隈を浮かべた顔をして、窓から乗り出し、呪文を唱えます。
「ユリ、変容せよ。口にしたもの、喉通るもの、すべてを力に──死力を、振るえ!」
「ウウウウ」
ユリは狼みたいに呻きながら、ポケットから団子を取り出して、丸ごと口に入れました。
「ングググ・・・!」
口をいっぱいにしたまま、女勇者は戦線に復帰しました。
大丈夫かよ・・・。
状況は、ずっと同じでした。
村いっぱいに、ガイコツ軍団。
倒しても倒しても、船が着いて、ピョンコピョンコ。
足元の骨が増えてゆくだけです・・・。
「どうなってんの? ハァハァ・・・死霊使いだって、疲労は、するんでしょ・・・!?」
「一度『起こした』死体は、魔術をかけなくても動き続けます。従って、」
と、マレーナさん。
「死霊使いに時間を与えると、度を超してクドい戦いになりがちです。現状のように」
「くそっ・・・!」
ホント、クドい!
弱いクセして、クドい!
それが、私とユリの命取りになってゆくのです・・・。
ユリが、何もないところでつまずいて、倒れました。
手を引っ張っても、起きない。
気絶しとる・・・。
私は彼女を抱き上げました。
迫るガイコツを尻尾でブッ飛ばして、玄関の扉を開け、ユリを放り込んで、閉める。
いよいよ、フタゴンの1トップ体制です。
そのフタゴンも、もう、ドラゴンクロー・ストレートが撃てません。
手も翼も、地面に引きずるほど重たくて・・・。
なんか・・・ドラゴン筋力が消えていってるような、イヤーな予感が・・・。
「『変容』が、終わりつつあるのかも知れません」
2階のマレーナさん。
「力を使えば、変身効果も薄れるハズですから」
「ああ・・・そうだったね・・・」
フタナリ呪文も、だんだん縮んでいくもんね・・・!
「完全に切れる前に、中に飛び込んでください。支援しますから」
「了解・・・」
しくじったな。
あの時、引き返すべきだった。
報告はもちろん、1人でも連れて来てれば。
モリーヌ。彼女を抱いて一緒に来てれば、私を守ってくれたろうに・・・。
そう考えた、私の耳に。
「お嬢さまーーーッ!」
「ファリアー・・・!」
モリーヌとお嬢さまの声が、聞こえてきたではありませんか!
見れば、滝の向こうの、山道から!
騎兵たちが、駆け降りて来るところでした!
騎兵班長。槍を構えて。
お祖父ちゃんが着けてくれた護衛のうち、3騎。こちらは剣を抜いて。
そして、モリーヌと、お嬢さまが。
・・・しかし。
その山道には、ガイコツどもがひしめいているのです。
滝をくぐるところまでは良かったのですが。
洞窟のあたりで、ガイコツの大軍に阻まれます。
ピョンコピョンコ飛び回るガイコツは、大柄な戦馬からは、狙いづらい相手。
班長が討ち漏らしたヤツが、モリーヌに。
モリーヌが討ち漏らしたヤツが、お嬢さまに、襲いかかる!
お嬢さまの乗る去勢馬が、イヤそうな顔をして、後退するのが見えました。
「いけません、お嬢さまッ!」私は絶叫しました。「下がってはいけません!! 前に、前に出て!!!」
あんな細い崖の道で後退したら、足を踏み外して・・・!
おおおお・・・!!
「ビビるなッ! おいッ! オマエ、男だろ!」
私は、去勢馬に叫びました。
「前に出ろ! ブチかませッ!! コイツら雑魚だぞ、オマエのほうが強い!」
去勢馬は・・・
ダメです。ズリズリ後退していきます。
お嬢さまは私を見ています。声も聞こえているようです。しかし、馬を御することができません。
まずいまずい! 後退すんなって!
ビビって転落死とか、最低だぞ!?
男になれよ! なあ! おい!
男・・・ん? 男に?
「お嬢さまァ!!!」
「なにーーー!?」
「あの呪文を、そいつにかけてぇ!!!」
「はぁーーー?」
「オトコにしてやってぇ!!!」
っと、いかん。
私もガイコツを討ち漏らしてる。扉を破ろうとしてるヤツがいる。
中に入れたら、ユリが殺される。
私は振り向きもせず、尻尾でそいつを、右手で右のを、左手で左のを、ほとんど同時に潰しました。
正面のは攻撃できなかったので、ツノでブロック。それから、ドラゴン・ビンタで粉砕した。
だが、まだ数がいる。
騎兵たちも苦戦している。
「リアさん!」
マレーナさんから声がかかりました。
「細く吹けませんか?」
「細く?」
「ドラゴンブレス! ロウソクを、吹き消すみたいに!」
「・・・わ、わからん」
「風の呪文で支援します。やってみて!」
「・・・やってみる!」
私は、お嬢さまのほうを見ました。
ドラゴンブレスを、あの滝のところまで届かせる・・・
ただし、先頭の騎兵班長には当てない。崖に当てて、上に散らすッ・・・!
≪お嬢さまにィ、手を、出すなァ・・・・・・・・・ッフゥォォォォ!!!≫
「大気よ変容せよ! 竜の炎を捧げ持ち、髑髏狼人どもを貫かしめよ!」
できました。
細くて長いドラゴンブレス。
巨大な舌のように伸びてゆく炎──それを、マレーナ姉さんが包んで、引っ張って、伸ばしてくれた!
まるで、特撮映画みたい。
シュルシュルシュル・・・って、空中に炎が伸びていく!
山道の上をなぞるように炎が飛んで、ガイコツどもを貫いて、崖に当たって、上空に散った!
バッタバタ倒れるガイコツども!
そして、お嬢さまも。
「変容せよ、我が騎馬よ。失われた性器を、おまえの種を取り戻せ。──種馬に、な~れ!」
呪文を詠唱して。
「ブッヒヒィィィン!!!」
私たちの去勢馬を──種馬に『変容』させました!
いまや雄馬となった彼は、敵に腹を見せつけるように反り返って──いや、見せんでええわ。デカいのはわかったから──いなないたかと思うと、猛然と反撃を開始しました!
前足で、敵を弾き飛ばす!
私のドラゴン・ストレートにも優るその威力! ガイコツは、ピンボールのごとく吹っ飛ばされ、崖に当たって跳ね返り、道から飛び出して転落してゆきました。
胸で、ブチかまし!
ガイコツ3体を蹴散らし、1体目は崖に激突させ、2体目は押し倒して踏み潰し、3体目は落っことす。
それでもしぶとくかわしたヤツも、背後が見える馬の目で捉え、リアキック!
泡を噴いて戦う彼。ものすごい迫力です。
モリーヌの騎馬が気押されて、立ちすくむほどでした。
お嬢さまが心配でしたが、ちゃんと鞍にしがみついてらっしゃいました。さすがはエルフの血を引く私のお姫さま!
「どうやら・・・大丈夫か・・・」
安心した私は、ブッ倒れました。
「リアさん!? リア、だめっ、起きて! 中に・・・──此は烈火、焼き討て! ──焼き討てッ!」
マレーナさんの声を、遠くに聞きながら。
私は、もうどうにも動くことができず、意識を失ってしまうのでした。
◆♀◆ 30、回復しました ◆♀◆
「む・・・」
フターリアです。
気付いたらベッドの上でした。
遠くに、戦闘の音が聞こえます。剣戟、馬のいななき、男の命令、怒号。
私は頭を起こしました。
隣のベッドに、ユリがいます。
ピクリともしません。──あ、「んごー」ってイビキかきました。生きてるみたいです。
私は、静かにベッドを抜け出しました。
身体は・・・人間に戻ってますね。
服はトーガのままです。
「・・・モリーヌ、いる?」
「はい。ただいま」
扉が開いて、モリーヌが顔を見せました。
私は、ドッと安心しました。
「そっち行くわ」
「お身体は?」
「大丈夫」
ユリを起こさないよう、廊下に出て話すことにします。
「お嬢さまは?」
「御無事です。スタミナ回復の呪文が使えるとのことで、補給所で働いておられます」
「スタミナ回復ね・・・」
それ、俺にかけるつもりだったんじゃないかな・・・。
「・・・補給所ってのは?」
「滝のところの、洞窟ですね」
「ああ。んじゃ、ちょっと差し入れ行ってくるか」
「ダメです!」
モリーヌに袖を引っ掴まれました。
「もう夜です。戦闘中ですし、私の目の届く範囲からは絶対に出しませんよ」
「む・・・」
「それとも、私と2人で移動しますか? 愛しのユリさまを放ったらかして」
「それはいけませんわね」
私は素直に従いました。
で、モリーヌのお尻をつねります。「愛しのユリさまって何だ。こいつめ」
「きゃん♥」
「・・・で」
「・・・はい。私たちの後から、ダンゼイズ軍が1部隊到着しまして、」
「あ、来たんだ? ウチの軍」
「ええ。勇者さまの奴隷が、敵中を突破して呼びに行ったとか」
「あー」
ダーリン姉ちゃん!
姿が見えないと思ったら、援軍呼びに行ってたのね。
「現在、ダンゼイズ軍が、川港を封鎖しているところです」
「封鎖?」
「ええ。材木置き場の丸太を、こう、ロープで繋いでですね・・・」
モリーヌは、指を開いて、『並行に繋がれた丸太』を表現しようとしました。
「・・・それを川に浮かべて」
「ああ、船が桟橋に寄りつけないように?」
「そうです」
「なるほど、封鎖か」
「夜が開けたらケリを付ける──と、ダンゼイズの隊長が」
「ほう」
「ですから、お嬢さまはお休みください」
「わかったよ」
私は、モリーヌの側で過ごすことにしました。
椅子と毛布を持って来て、あったかくして、座ります。
「・・・ごめんね」
「何がですか?」
「いったん報告に戻るべきだったなーって」
「ああ」
モリーヌはほほえみました。
「テニスお嬢さまも、『行く』と仰って、いきなり走り始めたんですよ」
「そう」
「本当に、似た者主従ですね」
「いやー・・・ごめんね」
「お嬢さまは戦士ではありませんから。それに・・・」
「それに?」
「・・・。」
モリーヌはしばらく迷ってから、小さな声でこう言った。
「優柔不断な指揮官よりは、マシですよ」
◆♀◆ 31、戦闘終了 ◆♀◆
翌朝。
村には、人間だけが立っていました。
ガイコツどもは、すべてバラバラになって、地面に散らばったのです。
戦闘終了。
カクレミ村の防衛、成功です!
バラバラの骨は、うんざりするほどの量ですが・・・
もはや、ただの遺骨。牙を剥くことはありません。
「やれやれだねー」
「まったくですわ」
ユリと私は、明るい陽光の中、その洞窟へと歩いてゆきます。
途中、落ちている骨を拾いながら。
「この骨は・・・人間かな?」
「だね」
「では、こちらへ」
後ろを歩くマレーナ姉さんが、袋を広げてくれました。
私は、火箸で拾ったお骨を、丁寧に袋の底に収めました。
人間のお骨は、後で葬式をするんだそうです。
「どこの誰なんだろうね」
「モターズ伯領の方々じゃないかな」
「ああ・・・『領主もろとも殺してやった』とか言ってたもんなぁ・・・」
「お、これは狼の前足だな」
「どうぞ、ご主人さま」
ダーリン姉ちゃんの袋に、ユリが狼の骨をポイッと。
洞窟に着きました。
滝の音がすごい。冷たい空気が気持ちいい・・・ちょっと寒いけど。
中で働く村人の声が、反響して聞こえて来ます。ザワザワ、ザワザワ・・・と、波が打ち寄せる音のようです。
「おはよう・・・」
お嬢さまが出てきました。
「おはようござ──大丈夫ですか?」
「ええ。魔術の疲れで、眠いだけよ・・・」
私はお嬢さまを抱き寄せました。
フワッフワの金髪が、ふにゃー・・・と、フターリアのデカパイの上に広がります。
「失礼。フターリアお嬢さまでいらっしゃいますか?」
ダンゼイズ軍の隊長が、私に頭を下げて来ました。
「ええ」
「おお・・・! 御無事で何よりでした。まさか、このような場所で、お目にかかるとは」
私はモードを切り替えました。
メイド:off
侍女:off
伯爵令嬢:ON!
「皆さんの活躍は、モリーヌから聞きました。見事、魔王の残党を撃退なさいましたね」
尊敬を込めて、うなずきます。
「さすが、ダンゼイズの勇敢な戦士ですわ」
「ははー! ありがたい御言葉」
・・・などと、隊長相手にやっていると。
戦士たちがキラキラした目をして集まって来て、すっかり囲まれてしまいました。
「フターリアさま!」「我らの姫が、お戻りじゃ!」「母君にそっくりですぞ・・・!」
「久しぶりです」
「本当ですか!? 姫!」
「何がでしょう?」
「ドラゴンになって、空から舞い降りたというのは」
「あー。ええ、それは、私のことでしょう」舞い降りたってか、墜落だけどな!
「おお・・・姫は、『変容』の天才でいらっしゃったか!」
ずいぶん騒いだので、村人も当然やって来ます。
しかし、遠慮して名乗れない様子。
私から声を掛けてあげました。
「代表の方ですか?」
「はい。カクレミ村を預かる、村長でございます。お姫さま。勇者さま。まことに、まことに・・・!」
「よく村人を守り、生き残られましたね」
「勇者さまのおかげ。ダンゼイズの戦士のおかげ。姫君の・・・つまり・・・」
なんや。
フタゴンか? おまえもフタゴンに言及したいんか?
いやー、ダメダメ! いまは時機が悪い!
お嬢さまが寝ぼけてるからね。
フタゴンの話題は、母上の魔術書の話につながる。
アレは寝ぼけて話題にしていいブツじゃない。
ここはブロックですわ。侍女として──
「──皆様、今朝は、お忙しいでしょう。アイメンカの姫君もお疲れですし、今は失礼いたしますわ」
私は、逃げを打つことにしたのでした。
「やれやれだぜ」
「伯爵令嬢さんw」ユリが笑いました。
「仕方がないんですわ」私は弁解しました。「伯爵令嬢は、5歳の頃から休業中でして。錆び付いてるんですわ」
「虐げられてるんだね。かわいそうに。ウチ来る?」
「・・・ダメよ!」お嬢さまが顔を上げました。
「私は、お嬢さまの侍女ですから」
「そうよ!」
「そっかー」
「Zzz・・・」お嬢さまは私のデカパイでお休みになられました。
「いやー、それにしても、人望あるね。リアは」
「中身がバレてませんからね。彼らには」
「モリーヌさんが苦労するわけだよ」
「・・・モリーヌと言えば!」お嬢さまが頭を上げました。
「どうなさいました? アイメンカの姫」
「聞いてくださいませ、間女の才能豊かな御方」お嬢さまは暴言を吐きました。
「それは誰の事ですか? 変態魔術の専門家さん」ユリもやり返しました。
2人はちょっと睨み合ってから・・・
お嬢さまが、手招きをして。
ユリが、耳を貸しました。
「ファリアがね・・・ゴニョゴニョ・・・今度はモリーヌと・・・ゴニョゴニョ・・・」
「なんだってぇ・・・!?」
あいやー、ダメダメ。この状況良くないね!
「──皆様、今朝は、お疲れでしょう。ダンゼイズの娘としての仕事もありますし、今は失礼いt」
「「待て」」
「ぐえ」
戦闘終了。
フターリアの敗北です!
◆♀◆ 32、フターリア、2人に挟まれる ◆♀◆
「さて。説明してもらおうか?」
「そうよ」
えー、こちらフターリア。
お嬢様と勇者さまに挟撃されております。
現在地点は、ベッドの上。ダブルベッドの上です。村長宅。客間。
現地時間は、宵の口。夕食は終了済みで、えー、逃げる口実がありません・・・
「キョロキョロしてもダメよ!」
「私もお嬢さまも、朝とはちがうからね。もう『お疲れ』じゃないぞ?」
メイド服の、右の袖をお嬢さまが。左の袖を勇者さまが。
それぞれしっかり掴んで、体重をかけてきます。
やめろ。伸びる。ばあやが直してくれたメイド服が伸びる。
「かしこまりました」
私はベッドの上で土下座しました。
「このフターリア、お二人のお望みのままに。なんなりとお申し付けくださいませ・・・」
「・・・。」「・・・。」
2人が顔を見合わせる気配がしました。
「いつもこうなの?」
「そうよ! どう思います?」
「『こう言っとけば許してくれるだろ』って感じかな」
「でしょ! 誠意がないのよね!」
手強い・・・。
「まあ、浮気したのは私が悪かったですけどもね」
私は開き直ることにしました。
「勇者さま」
「なんだよ」
「御身は、正妻1号・2号をお持ちのハズ。私を責める資格がありますか?」
「うっ」
「お嬢さま」
「なに」
「色んな相手と恋愛してみたい、ファリアもそうしろ──などと、仰っておられましたよね?」
「むっ」
「つまり、そういうコトです」
私は、ふんぞり返りました。
「私たちは、似た者同士。どんぐりの背比べ。私だけが責められるいわれはないのです」
「わかった!」
ユリがパンと手を叩きました。
「時間がもったいない。責めるのはやめよう。ね? お嬢さま」
「どうするの?」
「私に考えがある。ゴニョゴニョ・・・」
「・・・なるほど!」
ハーフエルフの美少女と、赤毛の美人剣士。
耳打ちで相談して、私を見て、ねっとりした笑いを浮かべました。
「・・・何をなさるおつもりで?」
「変容せよ、フターリア。女性器/クリトリスよ、疑似男根に。──ふたなりに、な~れ!」
お嬢さまは、私をフタナリにしました。
「うっ!?」
私の股間に、長さ1尺のフターリア砲がニュルニュルと勃起します。
パンティにこすれて、切羽詰まった快感が流れ込んできます。
ヤバいって!
元気な時にこれやられると射精しそうになるんだって!
フターリアは早いんだから! 配慮してよね!
私はあわててスカートに手を入れ、パンティとタイツを下ろしました。
お嬢さまとユリの目が、ネトーッと、私の股間を見つめます。
一応、まだ、スカートに隠れてはいるのですが・・・
1尺もあるフターリア砲ですから、先端の位置はバレバレです。スカート突き上げてますからね。
「次行くわよ」とお嬢さま。
「は?」
「フタゴンになってもらうわ。脱いで?」
「・・・えーと」
「脱がなくても唱えるわよ? 変容せよ、フター・・・」
「わあああ! ぬ、脱ぎます、脱ぎます!」
私は慌ててエプロンを脱ぎました。
背中に手をやって、メイド服の胸元を締めている紐を解きます。
このポーズしてると、お嬢さまの目はフターリア・デカパイの膨らみに吸い寄せられます。可愛いね。
ユリはヨダレ垂らしそうな顔で股間を凝視してます。オマエは飢えすぎだ。
・・・くそ。手がふるえてきた。
「あれ? 感じてるの?」とユリ。
「うるせえ・・・」
「ファリアは、見られるだけで濡れるのよ」とお嬢さま。「もうヌルヌルよ!」
「痴女なんだね、リアちゃん?」
「ううっ・・・」
ベッドに膝立ちになって、濃紺のワンピースを脱ぐフターリアですが。
お嬢さまの言う通り・・・太腿に、トロッと、牝の蜜が垂れてます。
フターリアちゃんマジ痴女・・・中に入ってる俺の身にもなれ・・・。
ワンピースを脱ぎ終えるころには、もう胸がドッキバックドッキバックしてました。
「早く脱いでくれない? それとも、途中で唱えていいのかしら」
「リアは見られてキモチイイかも知れないけど、私たちは焦らされてるだけだもんねぇ」
「そうよね! 主人を焦らすなんて、悪いメイドだわ」
「ああン・・・♥ お、お待ちください」
「待てないわ!」
「早く見せてよ、ファリアのいやらしいとこ。どれだけ濡れてるか、2人で見てあげるから」
「そ、そんな・・・ハァハァ」
ワンピースを、私の横、ベッドの上に。
シャツを──ふるえる指で、ボタンを外して。ブラジャーを2人に見られながら──その上に、重ねます。
これで、フターリア砲は丸見えになってしまいました。
黒髪は、まだ結い上げたまま。メイド用の髪飾りも乗ったままです。
火照った頬は、2人に見られて、燃え上がりそうです。
高級品のブラジャーにしっかり支えられた乳は、白くて、つややか。お二人に、ご満足頂けることでしょう。
そして、脱ぎかけのタイツとパンティが絡む、長い脚──
中心にそそり立つ、ほっそりと長い、男性器。
その下には、可愛らしい割れ目があって、女の蜜汁を垂らしているのに。
刀のように反り返ったフターリア砲は『オレはオンナじゃないぞ』と、主張しています。
「はぁ、はぁ・・・♥」
私は、フラフラしながら片足を上げました。
ブルンと揺れるフターリア砲に、2人の視線が浴びせられます。
タイツを、脱ぎます。
脱ぎ終わってから、お尻を突き出すようにして、パンティを脱ぎました。
2段階で脱いだのは、サービスです。パンティ1枚の姿も、お見せしようと思って。
チロッと目を上げて確認したら、2人とも夢中でした。フフフ、チョロい女どもよ。
私は、タイツでパンティをくるんで、メイド服の下に入れ──
「隠しちゃダメだよ?」
「全部見えるようにしなさい」
「え・・・」
「パンティは一番上に置くんだよ、痴女ちゃん」
「・・・!」
ブレスを噴いてしまいそうなほど、赤くなって。
フターリアは、タイツをメイド服の上に、パンティをタイツの上に、置きました・・・。
太腿に垂れる愛液は、もう滴ではなく、糸になっていました。
ブラジャーを、外します。
これも『よく見えるように』、パンティの側に置きます。
呼吸が乱れて、苦しいほどです。乳房がタップンタップン揺れて、自分自身を責め立てます。
「フターリアはエロいよね」ユリに笑われました。「身も心も、エロすぎでしょ」
「ホントよ。この歳まで待ってあげた私を褒めてほしいわ!」
おまえ年下じゃん。毎日、いやらしい目で見てたじゃん。
まあ確かに、フターリアが成人するまで手出しはしてこなかったけど。
(※ブレロッケ王国は、15歳で成人です。)
最後に、白い髪飾りを外して。
それを右手に握ったまま、黒い髪を解きました。
丸裸の背を、髪の毛が撫でてゆきます。
もう、これだけでゾクゾクする・・・。
髪飾りと髪留めを・・・置く場所が、パンティの側しかないんだよなぁ・・・。
「ぬ・・・脱ぎました・・・♥」
「足、開いてみてくれる?」
「え・・・?」
「どれだけ濡れてるか見てやるって、言っただろ? もう忘れたのか、リア?」
ユリの手が伸びてきました。
顎を持ち上げられました。
お嬢さまと2人、ちょっと高い位置から、喘ぐ私を見下ろしてきます。
「またをひらけよ。フターリア」
「う・・・あ・・・♥」
フターリアは、ベッドにお尻をつけて、Mの字に足を開かされました。
「はッ、恥ずかしッ・・・♥」
「キモチイイくせに」
「少し暗いわね。ランプの方に向いてくれる?」
「うああ・・・!」
ランプの明かりに、股を向けます。
「まだ暗いわね」
「お尻上げろよ、リア」
「ひぃぃ・・・!」
「よく見えるようになったわ! ドロドロね!」
「上げすぎじゃない? お尻の穴まで見えてるよw」
「ひ、ひどい・・・♥」
指一本も触れてもらえないまま、さんざんに視線と言葉で嬲られて・・・
「あ、あ、あ・・・!」
フターリアは、射精してしまいました。
「もうw タリアは出したがり屋さんねぇ」
「自分にかけちゃって・・・しょうがない子だなぁ」
「う・・・はっ・・・♥」
粘っこい疑似精液が、揺れる乳房からブランブランと垂れ下がります。
唇からも・・・
フターリア砲は長いので、不用意に撃つと簡単に自分の顔にかかってしまうので・・・
「じゃ、始めましょうか」
「やっと本番か。焦らしてくれるんだから、リアは」
射精してしまって惚けている私に、2人はそんな言葉をかけて。
「変容せよ、フターリア。幻のドラゴンの力よここに。地を這い火を吐き空を飛べ! ──フタゴンに、な~れ!」
私を、ドラゴンにしました。
◆♀◆ 33、フタゴン射精する ◆♀◆
「・・・(グビリ)」
生唾を呑む音がしました。
今度は私じゃないぞ。2人のほうです。両方かな?
「すごいわね・・・」
「昨日も、こんなだったの?」
「いいえ。昨日より、ずっとすごいわ!」
2人が、私の股間を見てしゃべっています。
「な・・・なんの話です?」
「あなたのオチンチンの話よ!」と、お嬢さま。「昨日、ブッ倒れてる時に見たんだけどね」
「倒れてる人の股間を見るんじゃないよ」
「見えたのよ。あなた、ノーパンで足広げるんだもの」
「・・・待て」
私は素に戻りました。
「それ、ダンゼイズ軍の戦士には」
「見られてないわ! マレーナさんが毛布をかぶせてくれたから」
「マレーナさんありがとう・・・!」
「そのマレーナが教えてくれたんだ」と、ユリ。「2本ついてましたよ、って♥」
「マレーナさん覚えてろ・・・!」
フタゴンの、男性器は。
1尺のフターリア砲が、縦に2本連なった形。
2連装砲になっているんですね。これは前にも言いましたけど。
「これ、初めて見せた相手は、モリーヌなのよ」
「ふざけてるよねー」
「まったくだわ! 私の呪文なのに」
・・・お嬢さまには言ってませんけど。
「ご・・・ごめんなさい・・・」
私は体育座りみたいなポーズになって、股間を隠しながら謝りました。
「お嬢さまに言ったら、絶対イタズラされると思って・・・」
「失礼ね!」
「こらこら、誰が隠していいって言ったの?」
ユリに膝を掴まれました。
「ああっ・・・♥」
「またをひらけ、って言ってるんだよ」
ガバッと股を開かされます。
こういうアクションをさせられるたびに、ビタンビタンとペニスに肌が叩かれるのが、すごい恥ずかしい。
フターリアは、デカパイだから・・・乳房にも先端が当たるんですよ。
恥ずかしい・・・!
胡座座りみたいなポーズに押さえ込まれました。
前に屈もうとしたら、お嬢さまにおっぱいを掴まれて、押し戻されました。
「ふぁ・・・♥」
「私の呪文なのに、私に報告しないなんて。お仕置きが必要ね?」
「ああ・・・ニーズ・・・」
「あ、そんな呼び方するんだ? 私は『ユリ』だけなのに」
「オマエ縮めようがないだろ」
「なんだよー・・・」
「はいはい。可愛いユーリ。ユリ、ユリ、ユーリア」
適当に呼んでやったら、ユリはふわーっと笑顔になりました。
「それイイ。ユーリアって、フターリアの姉妹みたいで」
「私の乳姉妹よ!」
「ボクも仲間に入れてよー」
「しょうがないわね。特別に、歓迎するわ!」
「やったー! じゃ、頂きまーす」
ユリが私にキス──しようとするのを、お嬢さまが押しのけました。
お嬢さまと、キスします。
ユリは笑って許しました。
が、お嬢さまが離れた途端、私の後ろ髪を掴んで、犯すようなキスをしてきました。
「ん、ん、んんッ♥」
「勝った方が・・・犯すって約束だろ・・・?」
「ぷは・・・♥ そ、それは、ユリア、先に倒れたじゃん」
「いいや、私の勝ちだね。マレーナもそう言ってる」
「マレーナさんも数えてたのか」
「私の第一夫人になる人だぞ? 私の功績を数えてるのは当然だろ」
「・・・くそっ」
「なに嫉妬してるの! あなたは私の旦那さまよ!」
お嬢さまに二度目のキスを仕掛けられました。ユリの影響なのか、髪を掴まれて、乱暴に吸い立てられます。
「ひ・・・はっ・・・!」
ガクガクしながら喘ぐ私に、ユリがまたキスをしに来ます。
息ができない・・・♥
フターリアは痙攣して、2発目の射精を空撃ちしてしまいました。
憎たらしいことに、ユリはサッとかわして、ノーダメージです。
仰向けに倒れた私は、また、1人むなしく自分の乳房と顔をベトベトにしてしまいました。
「うあ・・・あぅぅ・・・」
「予想どおりね! 2本とも同時に射精したわ」
「2本ある意味ないよねw いや、2人で遊ぶには、この方がいいか」
「置いてきぼりにならないのはいいわね!」
「そうだね。ニーズ、どっちにする?」
「私が正妻よ! 先に抱かれたいわ!」
「はいはい。じゃ、上は讓るよ。私は下ので・・・リアの中をいじりながらヤッちゃおっと」
2人が服を脱いで、私に襲いかかってきました・・・!
◆♀◆ 34、vs お嬢と勇者 ◆♀◆
「はぁ、はぁっ、タリア、タリアっ♥」
「あー・・・! リア、これっ、これイイ、これが欲しかったの♥」
ハーフエルフの美少女と、赤毛の美人が、獣みたいにフタゴンの女体をむさぼります。
仰向けにされた私に、ハーフエルフの裸体がまたがってきました。
小さな小さな花唇に、ドラゴンのペニスが突き刺さります。
抱きついてくる身体も華奢で、ドラゴンの爪のついた手では抱くのをためらうほどです。
私は、爪がお嬢さまに当たらないよう、自分の手同士を組み合わせた上で、肘のあたりで彼女を抱き締めました。そのへんなら女の腕のままですからね。だいぶごっつくはなってますが。
お嬢さまは、そのごっついフタゴンの腕に抱かれるのがお気に召したようです。
「ああ。タリア。ギュッとして? もっとギュッとしてぇ♥」
「こうですか・・・?」
「ああ・・・!」
身悶えるお嬢さま。内側も身悶えて、可愛いヒダ肉でフタゴン砲(1)に抱きついてきます・・・
「じゃ、私もお邪魔するよー♥」
赤毛の美人もまたがってきました。
2人乗りです!
お嬢さまは私にしがみつく感じでうつ伏せになっていますが、ユリは逆に後ろに反る感じ。一見、私に抱きつくお嬢さまに、後ろから挿入するような感じの角度です。
この角度で、巧みに自分の腰をコントロールしながら、私のフタゴン砲(2)を呑み込んでゆきます。
「オマエのほうが・・・ドロドロじゃないか・・・!」
私は喘ぎました。
ユリの果肉はグッチョグチョで、私を締め上げてジュルジュル泡を噴くほどでした。
「しょうが・・・ないだろ・・・♥ あんな、あんな抱き方されて、そのあとお預けで・・・!」
ユリは、声をかすれさせながら、突き出した腰を上下させました。
体術の得意な彼女だけあって、騎乗位の制御もじつに上手です。
「オマエ、男とヤッたコトあんの?」
「してないっ・・・!」ユリは私を睨んできました。「はっ、初めてだっただろッ、ボク・・・オマエが・・・!」
「そうだったねw」
私がニヤニヤ笑うと、ユリは真っ赤になって、ギュッと内腿を絞ってきました。
「え? な、なに!?」
「ゆるさないからな・・・!」
吸い込まれる。
ユリの内側に、吸い上げられる・・・!
「あ、ああっ、あ・・・!」
フターリアは3発目を射精しました。
その射精の真っ最中に・・・
「なにイッてるの? まだ、こっち触ってないのに」
・・・ユリの指が、フターリアの女性器に入ってきました。
ニュルリ。円を描くように、内側を撫でられて・・・
「ボク、こっちは経験豊富だからね? 覚悟しろよ、リアぁw」
・・・ユリの指に、私は犯され始めました。
「あっ♥ あっ、あっ、あああああッ、待ッ、ちょ待ッあああああ♥♥♥」
2本のペニスは、美少女と美人のヴァギナに包まれて。
女の割れ目は、レズハーレムのご主人さまに、結構本気で責めたてられて。
フターリアは射精しました。射精しました。射精しました。
真っ白に燃え上がりながら射精しました。
≪イッ・・・く・・・ムムムム!?」
「こら! ブレス吹くな。村長の家が燃えちゃうだろw」
・・・気が付くと、唇をユリの手でふさがれていました。
私の愛液でドロッドロになった手で。
「ボクが『妨害』しなかったら、大事件だぞ?」
「むー・・・ッ・・・♥」
「ごめんなさいは?」
ユリはその手を私の唇に突き入れてきました。
舐めろ。と、指の動きで命令してきます。
私は涙をにじませながら、自分の愛液をしゃぶりました。
「ごめんなひゃい・・・♥」
「ふふふ・・・」
ユリは、手を私の唇から抜いて。
お嬢さまに、両手を回しました。
「ふぁ・・・?」
お嬢さまはすでに夢見心地のようで、ユリに抱かれてもボーッとしています。
ユリは、そんなお嬢さまを抱きすくめて・・・
私を見ながら、お嬢さまの唇を、奪いました。
「あ」私は素に戻りました。「オマエ、コラ」
「なんだよ?」
ユリは、ニヤニヤして。
キスをやめるどころか、もう一度、私のお嬢さまの唇に吸い付いて・・・
しなやかで可愛らしい裸体に、レズビアンの手を這い回らせて・・・
小さくて敏感な乳首を、指で転がして・・・
「ニーズ」
「ふぁ・・・♥」
「キスしよ? 私のニーズ」
「ん・・・ん・・・♥」
・・・私のお嬢さまの唇に、舌をネジ込んで、ねぶり始めました。
「おおおおおオマエぇぇぇ! 私のお嬢さまにィィィ!」
私はハネ起きました。
2人はベッドに倒れて、悲鳴を上げます。
が、すぐにお互いの裸体を求めて、抱き合って・・・またキスを始めるではありませんか!
「う・・・ウソでしょ? お嬢さま?」
「ん・・・ん・・・♥ なあに?」
ユリと抱き合いながら、お嬢さまは笑ってこちらを見やりました。
笑って・・・
私が見たことのない、冷たい笑いを浮かべて・・・
「どう? タリア」
「ど、どうって」
「どんな気持ち・・・?」
お嬢さまは、自分からユリを抱き寄せて、自分でユリの唇に吸い付きました。
「勇者さま・・・♥」
「ニース・・・♥」
2人は喘ぎながらキスを続けます。
まだ私とつながったままの2人の体内も、気持ち良さそうにうねっています。
どう見ても、演技ではなく・・・楽しんでキスしてて・・・
私は・・・
「おおおおお俺のお嬢さまが、よそのオンナとキスしてるぅぅぅぅ!!!」
・・・狂ったドラゴンになって、2人の女性器を犯し始めました!
◆♀◆ 35、フタゴン叱られる ◆♀◆
翌朝。
「・・・あのさ。加減ってモンがあるよね?」
「・・・。」
えー、こちらフターリア。
現在、床の上。床の上です。全裸で、正座させられております。
私の前には、勇者さま。バスローブ一枚で。あー、割れ目とか見えてますが。真顔で。御立腹で。
救援求む・・・。
「ボクは頑丈だし、激しいの好きだから、まだいいけどさぁ・・・」
ユリはため息をついて、髪をかき上げました。
隈の浮かんだ顔で、背後を見やります。
ベッドに突っ伏したまんま、気を失っているお嬢さまの、裸体を。
「・・・ヤリ過ぎでしょ」
ピロッ。
私は、舌を走らせて空気を探りました。
「ピロッじゃないんだよ」
「はい・・・」私はうなだれました。「反省してます・・・」
「うん。次からは、アレだね」
ユリは屈んで、私の顔に近付いてきました。
私の顎を持ち上げて・・・
「フタゴンは、縛り上げてヤらないと、ダメかもね?」
「そんな・・・あン・・・♥」
ユリに唇を奪われた私は、喜んで舌を絡めにいきました。
◆♀◆ 36、勇者さま御一行! ◆♀◆
数日後。私たちは、カクレミ村を出発しました。
「わー!」「うおおお」「勇者さまー」「ダンゼイズのお姫さまー」
村人が、手を振って見送ってくれます。
小っちゃな子供が、お父さんに抱き上げられて手を振ってくるのが可愛らしいです。
「どうぞお気を付けて!」
「勇者さま御一行に、神々の加護と、武運のあらんことを!」
「・・・勇者さま御一行にされてしまったわね」
お嬢さまが笑いました。
「あれ? 私たちも入ってるんですか?」
「私が認めたんだもの」
「・・・あれは、エロい意味の『お姉さま』的なアレでは?」
「・・・仲間ってコトでしょ?」
私たちが、囁き交わしていると。
すぐ前を歩く女勇者さまが、ちらっとこっちを振り向いて、ニヤーッと笑って、うなずきました。
「フタゴンさまー!」「火ィ吹いてぇー!」「勇者のドラゴンさまー」
子供たちにも、そう言われて・・・
「勇者さま御一行、かぁ」
RPGみたいな展開になってきたなー。
と、私は笑ってしまうのでした。