※この作品はR-18です。

TSゆりフタ令嬢侍女メイド!   作:min(みならい)R18

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3章 日差さぬ森の眠りの姫
ダンゼイズの姫、フターリア


◆♀◆ 1、ダンゼイズの姫、フターリア ◆♀◆

 

 パカ、ポコ、パカ。

 フターリアです。

 地元を騎行中です。いつもの去勢馬で。お嬢さまと一緒にね。

 

 テニッサメイズお嬢さま。アイメンカ侯爵の、妾腹の娘。

 ハーフエルフの可愛いボディ。

 フワッフワの金髪が、鼻にくすぐったいです。

 だいぶ風が冷たくなってきまして。

 風が直撃する前鞍に座らせておくのは、申し訳ないのですが・・・

「前、代わりましょうか?」と、訊いたら、

「エルフは寒さに強いのよ」と、断られましてね。

 ・・・ま、ケープを羽織った腕で抱き締めたら、喜ばれたので。良しとしているところですが。

 

 で。

 

「フターリアさま。間もなく、ダマルトの町ですぞ!」

「みな、到着を待ちわびておるはずですじゃ!」

 ・・・と、ダンゼイズの戦士たちに言われる頃合いになったのですが。

 

「隊長! 敵です!」

 駆け戻ってきた戦士が、そう叫んで。

 『やっと着いたわい』な空気は、吹っ飛んでしまいました。

「敵じゃと?」

「はい! ダマルト城門前に、髑髏魔人が、数百体! 大鬼も3体! ハァハァ・・・」

 戦士は汗を拭って、

「守備兵と、睨み合っておりまする! とてもとても、入城できる状況では!」

「なんと・・・!」

 ダンゼイズの戦士たちは、腕を組みました。

 険しい山脈の向こうに沈みゆく陽を見やって、

「引き返すには、もう遅い」

「じゃと言うて、この季節。おなごに野営はさせられぬ」

「どうしたものか」

「むむむ・・・」

 と、唸り始めました。

 ──ここで手を上げたのが、赤毛の女剣士でした。

「隊長殿。私に案がある」

「・・・なんですかな? アスカリアの勇者よ」

「うむ」

 アスカリアの勇者・ユリは、ニッコリ笑って・・・

 

「私とフターリア姫で、突破して見せよう!」

 などと、言い放ちました。

「ガイコツどもを蹴散らして、姫の帰還に、花を添えてやりますよ」

 

 ──おいちょっと待て。

 

「いいアイディアね!」

 お嬢さまも、笑顔になって、

「フタゴンの力を、ダンゼイズの人々に見せてあげましょう!」

「そう、それこそ私の言いたかったことです、アイメンカの姫」

 姫と女勇者は、勝手に盛り上がり始めました。

「勇者さまとフタゴンに『鉄身』を重ねて、正面から突っ込むということでよろしい?」

「いいでしょう! 姫の背は、この私が守って見せますよ」

 

 ──ちょっと待てって。

 みんなオロオロしてんじゃねーか。

 ダンゼイズの隊長も、アイメンカの騎兵班長も、ショーシナーの護衛も。

 お互いの顔見て「どうしよう?」「それでええんか?」「責任は誰が取るんじゃ?」ってなってんじゃん。

 

 ・・・あ、だからか?

 指揮権がハッキリしてないんで、自分たちの責任で即決しようとしてる?

 私は、我が護衛・モリーヌの顔を見ました。額に皺寄せてますね。反対のようです。

 

 結果は。

 『アスカリアの勇者』と『アイメンカの姫君』の、名前勝ちでした。

 

「お嬢さまに、そこまで仰られては」

 アイメンカの騎兵班長は、難しい顔をしています。

 危険を冒すので、難しい顔をしてるんだと思ったら・・・

「手柄を逃すのは悔しいことじゃが。ここは、卿らに譲りましょうぞ!」

 自分が突撃できないのを悔しがってるだけでした。

 

「我らは突撃いたしますぞ!」

「当然じゃ! 我ら、フターリアさまの護衛なれば」

 ショーシナー伯領の5騎は、ノリノリです。

「姫には、キズひとつ付けさせんぞ!」

「えいえいおう!」

 

「いやさ、我らこそ先陣に!」

「姫のために血路を開きますぞ!」

 ダンゼイズの戦士たちは、なんか決死の覚悟みたいなこと言い出してます。

 少し落ち着け。前に出たらブレスが当たっちゃうだろ。

 

「さあ! いかがでしょう、フターリアさま!」

 赤毛の美人が、馬上の私に向かって両手を広げてきました。

「このアスカリアの勇者と共に、彼らを率いて下さいますか?」

 

 ・・・こいつぅ。もう選択の余地なくなってんじゃねーか。

 

「いいでしょう!」

 私は、大きく息を吸って、こう言いました。

「ガイコツどもに、示してやりましょう──我らは、『死』などに屈しないと!」

 

 そして、私。

 ダンゼイズの姫、フターリアは。

 木陰で、パンティとタイツと、あとそれ以外も全部、脱いで。

 フルヌードになって・・・

「早く呪文かけて! 寒いから!」

 ・・・と、悲鳴を上げることになったのです。

 

 このストリップシーンがな。

 どうにも締まらねーんだけどもな。

 

「変容せよ、フターリア。幻のドラゴンの力よここに。地を這い火を吐き空を飛べ! ──フタゴンに、な~れ!」

「がおーう!」

 お嬢さまに『フタゴンにな~れ』の呪文をもらって・・・

 

「フターリアよ、変容せよ。御身は鉄のごとく、牙も打撃もはねのける」

 モリーヌに『鉄身』をもらって・・・

 

 フタゴン、テイクオフです!

 

◆♀◆ 2、姫、気炎を吐く ◆♀◆

 

≪ダンゼイズは、ガイコツのモノじゃねぇぞッ──ガオオオオ!!!≫

「大気よ変容せよ。竜の炎を、渦巻かせよ!」

 

 はい、フタゴンです。

 爆炎を吐いたら、マレーナ姉さんがブーストしてくれました。

 

 ドガアアン!!! と、爆発するような音がして、ガイコツどもが吹っ飛びました。

 直撃した地面は深々と抉れ、宙に飛んだ草も、土も、岩すらも、真っ黒に焦げています。

 炎は城壁の基部まで届き、ボオウと恐ろしい音を立てて渦巻きました。

 城壁の戦士がビックリして胸壁に隠れてます。

 

 やり過ぎでは・・・?

 

 ビビりつつ、黒焦げの土に着地します。

 ドチャア! って感じですが、後ろ足から着地できたのでよしとします。

 ズシン、ズシン。

 フタゴン前進します。

 とりあえずそのへんのガイコツに、ドラゴンクロー・ストレート。左、右。

 クルッと回ってドラゴン尻尾・薙ぎ払い。

 半狼半人のガイコツ──髑髏狼人どもを、吹っ飛ばしてやりました。

 ふはは!

 もはや、敵ではないですね! 軽すぎる! お代わり持ってこい!

 ・・・と、調子に乗るフタゴンの後ろに駆け込んでくるのが、アスカリアの勇者さまです。

「見たか! 我が友、フタゴンとマレーナの、ドラゴン魔砲!」

 城壁まで届く声で名乗ります。

「ダンゼイズの姫、フターリア! アスカリアの勇者、ユリ! ダマルトの敵を祓ってやるぞ、さあ見てろ!」

 同士討ちを避けるためでしょうね。

 繰り返し名乗りつつ、突撃。

 どんどん深入り。

 雑魚には構わず、大物に近付きます。

 髑髏大鬼──ガイコツ巨人に駆け寄って・・・!

 敵の巨大な棍棒に、わざと自分の頭を晒して、攻撃を誘って・・・!?

 

「我は変容する。駿馬のごとく、駆け抜ける!」

 ダッシュ!

 

 スカった棍棒。同士討ち!

 グシャア!! 叩き潰された髑髏狼人どもが、バラッバラになりました!

「そいつは任した!」

 ユリは、駆け抜けていきました。

 ──1体目の大鬼を、私に任して。

「え、オレ?」

 ギロリ。

 大鬼に、睨まれました。

 デカい!

 フタゴンの長身をもってしても、腰にも届かん!

 そして・・・

 振り下ろされる棍棒ッ!

 これまた、デカいッ!

 えー・・・具体的には、アレ。金持ちのオッサンが乗ってるバカデカいバイク。アレぐらいデカい。

 あんなモンが、3階か4階ぐらいの高さから、叩きつけられるのです!

 ユリのアホゥ!

 こんなの素人に任すんじゃないよ。

 お代わり持って来いとは言ったけどさぁ!

「ヒギャー!」

 ドラゴン・クライ(悲鳴)を上げて、私は腕でブロックしました。

 ・・・ブロックしちゃった。

 馬鹿ですよねー。

 回避一択でしょ。

 いやー、足がすくんじゃってね? 避けれなかったんスよ。

 

 激突。

 

 脳天から火花。

 ドラゴン足に超負荷。

 爪はめり込み、膝はたわむ。

 ツノにドゴンと、ゴールドウィn──巨大棍棒が当たる。

 

 ・・・以上、被害報告でした。

 

「へへへ」

 私は、笑いました。

「受けれたわ」

 生きてたので。

 巨大棍棒を受け止めて・・・

 押し返すことすら、できたので!

「んじゃ反撃すっぞ!」

 

≪ダンゼイズから、出てけっ! ッパ!!≫

 

 口に貯めた息を、まとめてパッと吐きました!

 イメージ通り!

 火の玉が、ガイコツ巨人の眼窩にヒット。

 うつろな頭蓋骨の暗闇が、炎に明るく照らされて・・・

 巨人はガクンと脱力し・・・

 後ろに傾き・・・

 ・・・・・・・・・ズッシャーン!!! と。倒れてバラバラになりました!

 ついでに、狼人ガイコツも。

 10体ほどが、下敷きに。

 砕けて死んでくれました。

 

「我は変容す! 雷切り裂く剣聖の、剣の妙技よ我にあれ・・・!」

 ユリの声が聞こえます。

 

 見れば、2体目の髑髏大鬼。

 大木のごとくに、刈り倒されるところです。

 ユリが足を切ったよう。

 そいつも仲間を巻き添えに、ズッシャン、バラバラッと、地面に散らばる骨となる。

 ユリと、目が合いました。

 3体目の大鬼に、チラッと彼女の目が走る。

 OK。即座に理解して。

 私はブレスを吐きました。

 

≪オラッ! こっちだ、ンパッ!≫

 

 火の玉はガイコツ巨人の側頭に。

 死にはしないが、ヘイトは私に。

 ガイコツ巨人、終わったな。

 

「──剣の妙技よ、我にあれ!」

 ユリの一閃。

 

 膝の裏を断たれた巨人は、ゆー・・・っくりと傾いて、倒れて仲間を巻き込んだのです。

 

 髑髏大鬼、3体、討伐完了。

 残る敵は、雑魚ばかり。

 ここで味方の登場です。

「ウオーーーッ!!!」

「ショーシナー! ショーシナー!」

 ダンゼイズの戦士と、ショーシナーの5騎が突っ込んできました。

 騎兵が先行。馬の胸でブチかまし、槍で突いて、ガイコツを粉砕。

 乱れた陣に、戦士たち。駆け込み、右に、左にと、重たい剣でカチ割って、ガイコツどもを散らばらす。

 またたく間にバラバラの白骨が地に積み上がる。

 騎兵は、城門の前まで駆けて、そこで反転、再突撃。

 ガイコツの群れをかき分けて、戦士が包囲されぬよう、巧みに分断して回る。

 この突撃が抜けたとき、フタゴンとユリも、戦士の下に。

 火を吐き、剣を閃かせ、戦士と共に大暴れ。

「我らの姫のお帰りぞ!」

「討って出んか、腰抜けめ!」

 ダンゼイズの戦士たち。城壁に向かって叫んだら。

 えっ? あ! ・・・と、守備の戦士も動き出す。

 城門開き、守備兵どもが雪崩出て。

 1体たりとも逃さぬと、ガイコツどもを追い詰める。

 

 ──戦闘、これにて終了です!

 

 髑髏大鬼3体、髑髏狼人300体あまりを討伐。

 こちらの被害はゼロ。

 完勝でした!

 

 私は、ユリと並んで城門をくぐりました。

 フタゴンのままで。

 

「わー!」「わー!」「わー!」

「ドラゴン姫ぇー!」「勇者さまー!」

 野次馬が集まって、大騒ぎです。

 

 ダンゼイズの姫、フターリア。

 里帰りは、ドラゴンスタイルで──と、あいなったわけです。

 

◆♀◆ 3、大広間にて ◆♀◆

 

「よくぞ敵を撃ち払ってくれた。アスカリアの勇者ユリ」

 

 黒い髭をした男が、重い声で言いました。

 ユージュー・ダンゼイズ伯爵。我が父です。

 

 ・・・髭面だったんだね。初めて知ったわ。

 

「そして、フターリア。我が娘よ。耳を疑ったぞ。ドラゴンになるとは」

「お騒がせいたしました」

「いや・・・ま、うん、よくやった」

 

 ・・・あれ?

 歯切れが悪いですね。みんなの前なのに。

 

 フタゴンです。

 お城の大広間に入りました。

 

 戦功のあったメンバーが、勢ぞろいしてます。

 私の隣にユリ。背後にはお嬢さまやモリーヌ。あと、旅の相棒であった去勢馬など。

 ・・・はい。馬も入ってますよ? 大広間ですからね。

 あ、説明しないとダメか。

 この城は、防衛用の城でしてね?

 城門まで一直線に、騎兵が飛び出して行けるようになってるんですよ。

 つまり、騎兵の待機スペース。

 それゆえ、馬に乗ったまま入って来れるのは当然なのです。

 実際、お嬢さまたちは乗ったまんまパカポコと入って来ました。

 そういう場所なので・・・

 メッチャ! 厩舎の臭いがします。

 前世の日本人ならネチネチ陰口叩くだろーな・・・俺はもう慣れたけど。

「ブヒ」

 私の背後にいる去勢馬が、なんぞ呟きました。

 振り向くと、ギョロ目剥いてベローン! してきやがった。

 こいつ、顔芸覚えやがって・・・私はニヤケました。

 

 で。

 

 正面に、ダンゼイズ伯爵。

 その隣に、黒髪の美人おばちゃんと、生意気なツラしたガキんちょがいます。

 このガキ・・・さっきから私をジロジロ見てるんですよね。失礼ですね。親の顔が見たいですわ。

 

「では、各々の戦功じゃ。まずは、アスカリアの勇者から・・・」

 伯爵が戦功を確認していきます。

 戦功1・2位の勇者さまと私が素直にうなずいたので、誰も文句は言いませんでした。

 スムーズに完了。

「明日の昼から、歓迎の宴を用意いたす。今夜は、ゆっくり休むがよい」

 ダンゼイズ伯爵が『今夜はお開き』を宣言。

 私たちは、大広間を出て・・・

 

 『城壁の間』へと、案内されました。

 

◆♀◆ 4、『城壁の間』にて ◆♀◆

 

 そこは、城壁の内側。

 見上げるほど高い、石と土と丸太の壁の、基部です。

 

 この基部から、1フロア分ほど上がった高さのところに。

 小綺麗な玄関がありました。

 

「こちらです」

「ありがとう。後は私が」

 モリーヌがカギを受け取り、案内の下女を帰らせました。

 

 『城壁の間』の、室内は──まるで、坑道でした。

 

 カマボコ型した部屋が、ズドーンと奥に伸びてます。

 入り口の間と、奥の間を仕切るドアも、アーチ型です。

 結構広い、しかし、頭上に城壁の重みを感じずにはおれない空間でした。

 

 『城壁の間』とは。

 城壁を掘り抜くようにして造られた、横穴風の客間のことだったのです。

 

「ダンゼイズでは、これが一級の客間なのです」

 モリーヌが、暖炉を起こします。

「明るい建物に慣れたお嬢さまがたには、御不快かも知れませんが・・・」

「冬が厳しいからでしょう?」と、お嬢さま。

「御明察です。その通りでして、」

 モリーヌはニッコリ笑いました。

「──金持ちの商人も、『城壁の間』に住みたがるのですよ。特に、これからの季節はね」

「なるほどねー」

 ズシン、ズシン。

 フタゴン、入ります。

 ゴチン。ビシン。

 ツノと翼をぶつけました。

「・・・戻す?」と、お嬢さま。

「『も~どれ』は、疲労しないので?」

「少しはするわ。あれも呪文だもの」

「では、このままで」

「いいの?」

「はい。フタゴンのほうが、身体はラクですし」

「ラクなの?」

「はい。乳負担が大幅に軽減されますので」

「乳負担・・・」

 巨乳による肩凝り解消に、ドラゴンモード、いかがですか?

 

 やがて暖炉が温まり、奥の間にも熱が通り・・・

 お嬢さまがあくびをしたので、奥の間で仮眠して頂きました。

 フタゴンとモリーヌが、入り口の間でおしゃべりをしていると。

「お風呂のお知らせに参りました・・・」

 と、下女が知らせにやって来ました。

 

 お嬢さまを起こして、3人でお風呂に向かいます。

 町の奥に向かって、坂道を登ってゆきます。

「めんどうな風呂ですね」

「ええ。ですが、その甲斐はありますよ」

「楽しみね!」

 

 たどり着いた先に、あったのは・・・

 

「温泉!」

「はい。ダマルト名物、サアーラの湯でございます」

 

 湯気立ち込める温泉は、ごく小さなもの。

 しかし、雰囲気は一級品でした。

 黒々とした岩に囲まれた、白くてヌルリとした湯は、見るからに効能がありそうで。

 冷たい風も、岩がちゃんと阻んでくれます。

 

 黒い岩の向こうには、低い位置にある別な温泉が。

 そして、ダマルトの町が見下ろせました。

 

「サアーラ、というのは?」と、お嬢さま。

「サアーラメグミーテさまのことですね」

 

 ・・・淫魔神さまじゃねーか!

 

「この湯に入ると、子宝に恵まれると伝えられております」

「妊娠するの?」

「いいえ。入っただけでは、しませんよ」

 モリーヌは、私をジトーッと見ながら、言いました。

 

◆♀◆ 5、淫魔神の温泉にて ◆♀◆

 

 トローリ・・・

 

 モリーヌが、フタゴンの背中に、お湯をかけてくれました。

 フタゴンの手では桶も持てないし、自分の肌をこすれませんのでね。

 にしても・・・

 トロトロ・・・ヌルリ・・・

 ローションみたいな湯だな・・・

 モリーヌの手が、私の背中を這い回ります。

 やっべ! これゾクゾクすんぞ! フターリアの痴女スイッチ入っちゃうわこれ!

 

「さすがは・・・淫魔神の湯っ・・・! 洗うだけで、いやらしい・・・!」

「失礼ですよ」

 モリーヌ、私の耳元で笑います。

 こら・・・!

 わざと息吹きかけてるだろ、おまえ・・・!

「私も手伝ってあげるわ!」

 お嬢さまが近付いてきました。

 私の正面に座ります。

 

 ハーフエルフの、白いヌード・・・

 小っちゃくて赤い乳首・・・!

 イタズラ妖精みたいに笑ってる灰緑の目・・・っ!

 

 私の乳房を撫で回す、か弱い手・・・

 乳首を起こしては寝転ばせる、繊細な指・・・!

 

「あ・・・あっ・・・♥」

「では、私はこのへんで」モリーヌが逃げようとしました。

「モリーヌ、続けてくれない?」とお嬢さま。「あなたに、話があるし・・・」

「・・・はい」

「あ、あの、お嬢さm──ひっ♥」

 釘を刺そうとしたら、乳首を引っ掻かれました。

 もうダメです。

 ドラゴン太腿のあいだに白湯よりトロトロの粘液がにじみ出てきました。

 フターリア陥落です。

 陥落しすぎです。

 どんだけ守備弱いのフターリア城・・・

「あ、あっ、あっはっ♥」

 お嬢さまの手が遠慮なくなってきました。

 乳房をネットリとこね上げて、乳首をコリコリとマッサージ。

 唇を近付けてキスすると見せかけ、耳に噛みついてフターリアを喘がせる。

 軽くイキかけると乳房を離し、脇腹からお腹を撫で回して、太腿を弄んで、股間に・・・は行ってくれず、また乳房に舞い戻って・・・

「あ・・・あぁン・・・」

 

「私はね、モリーヌ」

「はい」

 

 2人の会話が頭に入ってきません・・・

 耳には一応入ってますが・・・

 

「ファリアが幸せなら、いいかなと思ってるの。大抵のことは」

「はい」

「あなたは口が固い女だと、この10年間で証明してきたし──」

 

「あっはァン・・・♥」

 また手が股間に滑り込──むと見せかけて舞い戻り、脇の下をくすぐってきました。

 フタゴンが手で払いのけようとすると、なんと、モリーヌがその手を押さえやがりました。

「ダメですよ・・・」耳に囁いてきます。「テニスお嬢さまが、ケガをなさるじゃないですか。じっとしててくださいね・・・」

「あ、あっ・・・♥」

 なんか、モリーヌもニヤニヤしてる気配がする・・・っ!

 私が動きを封じられたので、お嬢さまの焦らし愛撫が容赦なくなりました。

 乳首、脇腹、お腹、内腿、お尻にも回り込んで、抱き付くように背中を撫でて、やっとのことで股間──には行ってくれない。

 ガックリ来たところで乳首に鮮烈な責めが浴びせられる。

「ひぃン♥」

 

「──ファリアも、あなたを気に入ってるし」

「身に余る光栄です」

「ただし、私が一番よ?」

「はい。それはもう」

「なら、いいわ。仲良くしましょう」

「喜んで」

「ファリアも、それでいいわね?」

「ふぁい♥」

 私はデレデレしました。

「お嬢さま、愛してます。モリーヌ、一生私についてきて」

「かしこまりました!」

 モリーヌが、くっついてきました。

 柔らかな27歳の乳房が、ローションの湯にまみれて、背中を揉み回ります。

 ヌルヌルするぅーーー!!!

「・・・なんか、私のほうが扱い軽くない?」

「決してそんな」

「テニスさま。ファリアさまを頂くときには、事前に一言?」

「事後でいいわ。そのほうが、私も興奮するし、」

 13歳の美少女は、私を睨みながら、乳首を強烈につねってきました。

「ひッ・・・く・・・♥」

「いやらしい侍女に、お仕置きする楽しみができるもの!」

「テニスさまも、女好きでいらっしゃいますね」

「あなたも?」

「ええ、じつは・・・」

 モリーヌが、私の耳元で、とんでもない告白を始めました。

「フターリアさまのハダカを見ると、たまらない気分になって・・・もう何年も前から、悶々と」

「話がわかるわね!」

「うわーん」私はすすり泣きました。「コイツら変態だぁー。ユリ助けてぇー」

「・・・よりによって、いま、ここで」

「・・・あの間女の名を呼ぶとはね!」

 

 2人が抱き付いてきました。

 ヌルッヌルのヌードで私をサンドイッチにして、手を回して、指を蠢かせます。

 お嬢さまの手は、背中とお尻に。

 モリーヌの手は、乳房とお腹に。

 たまらず崩れ落ちると、2人の足が私の太腿に。

 ヌラヌラとまとわりついて、15歳の白い肌を楽しもうとしてきます。

 

 快感・・・!

 人肌×ローションの快感に、プラスして・・・

 温めてもらうことの快感! ドラゴンでないとわからんぜ、この快感は!

 

「あっ♥ あははっ・・・も、もう、おねがい・・・♥」

「なんのお願いかしら? ハァハァ」

「サービスしているつもりなのですが、御不満でしょうか? ハァ、ハァ」

 2人の唇は、悶える私の耳をずーっと追いかけ回し、欲情した息を吹き込んできます。

 

 そして、股間には、絶対さわってくれないのです。

 

 ああもう・・・!

 フターリア砲があったら、とっくに暴発しまくってるのに・・・!

 いま、ないから、空撃ちもできない・・・っ!

 

「おねがい・・・ですから・・・ぁ♥」

「なあに? クスクス」

「はしたないですわ、お嬢さま。フフフ」

「はっきり言ってくれないと、どうしたらいいかわからないわね?」

「そうですよねぇ。指示は明確にお願いいたしますわ、旦那さま・・・♥」

 ネットネトにサンドイッチ責めにされた挙げ句、

 

「イカせて・・・イカせてぇ・・・♥」

 フターリアは、おねだりさせられて。

 

 2人の指に、トドメの愛撫をヌメり込まされて。

 

 ポン、と、夜空に火を吐いてしまうのでした・・・。

 

◆♀◆ 6、湯上がりのため息 ◆♀◆

 

「あー、死ぬかと思った」

「お楽しみだったではありませんか。火を吹くほど」

「・・・!」

「きゃん♥」

 

 部屋に戻った私たち。

 お嬢さまは、速攻ダウン。今度こそ本当に眠ってしまわれました。

 私は、モリーヌのお尻を指の背で弾いたりして(デコピンみたいな感じにね)、遊んでいました。

 

「明日、きゃん! ・・・早くに、実家に顔を出そうと思っております」

「わかったわ。そうなさい、モリーヌ」

「ありがとうございます」

「あ、引退の話、詰めといたほうがいい?」

「そうできればと思っておりましたが。伯爵にお伺いを立てねばなりませんので・・・」

「そうよねぇ・・・ハァ」

 私は、ため息をつきました。

「抗議いたしましょうか?」

 モリーヌは、正確に私の意を汲んでくれました。

「御家のために、10年も出仕なさったフターリアさまに、ねぎらいの言葉もナシとは・・・」

「ん・・・」

 私は、フタゴンの前足の爪を見ました。

「・・・この姿がダメだったんかね?」

「まあ、初めて見ると、ギョッとする御姿ではありますけどね」

「だよね」

 ハァ。

 と、私がもう一度、ため息をついたところで。

 ドアがノックされました。

 

「──夜分に失礼いたします。伯爵夫人の御来訪です」

 

「母ちゃんだ」

 私はうろたえました。

「やっべ。ドラゴンのままなのに。どうしよう」

「入って頂くしか・・・」と、モリーヌ。

「そ、そうだよな」

 

 モリーヌに、ドアを開けてもらうと。

 黒髪のクール美人おばちゃんが、入って来て。

 

「ぶふっwww」

 私を見て、いきなり吹き出したのでした。

 

◆♀◆ 7、伯爵夫人、クロッカーカ ◆♀◆

 

「フっw フターリアww」

 

 黒髪の、おばちゃん。

 スラッと背が高く、眉は濃く。

 ちょっとキツめの眼差しは、色っぽい唇と、相性バツグン。

 澄ました顔で見つめられたら、女であってもドキッとする。

 クール系美人おばちゃん。

 

 なのですが・・・

 

「ひさっ・・・久しぶ・・・ぶははははwww」

 

 なんだこのゲラゲラ美人。

 人の顔見て吹き出すヤツがあるか。それでも貴族か。

 私は、前足をブラブラとさせ、尻尾を左右に揺らしました。

 これが良くなかった。

 笑いのツボにクリーンヒット。

 黒髪クールおばちゃん、しばらくキャラ崩壊が止まりませんでした。

 

「ごめん。フターリア。あの・・・うぷっw」

「ガマンしなくてもいいけど。なんですか? 母上」

 もう何かあきらめた感じで私が訊くと。

 黒髪美人おばちゃんは、笑いにふるえつつ、近付いて来て・・・

 

「お帰り。10年間、よく務めてくれました」

 

 ・・・私を、ドラゴンの尻尾もまとめて、抱き締めてくれました。

 

「背が高くなったわね。お尻に手が回ってしまったわ」

「いや、いま、ドラゴンだから・・・」

「ふだんは、このぐらいでいらっしゃいます」とモリーヌ。

「そう。──モリーヌ。あなたも、よく仕えてくれましたね。侯爵も褒めておられましたよ」

「ありがとうございます。侯爵閣下が、私をですか?」

「ええ。お手紙でね。『ダンゼイズの姫は従者に恵まれている』と」

「光栄です・・・!」

「姫君は?」

「もう、お休みです」私が答えました。「この『フタゴン』の呪文で、お疲れが溜まったようで」

「まあ。それなら、早めに切り上げなくては」

 伯爵夫人は席を立ちました。

 ・・・立っておいて、重要な命令を投げつけてきました。

 

「──侯爵は、いかがお過ごしでしたか?」

 

 ハイ、来ましたね。

 『侯爵領の状況を知らせよ』の命令です。

 当然ですね。私は、人質であると同時に、侯爵家の内情をうかがう使者でもありますので。

 

 さ、ここは正念場ですよ。

 アイメンカとダンゼイズには、友邦でいてもらわないと。

 万が一、戦にでもなったら・・・真っ先に殺されるの、私ですからねぇ。

「侯爵閣下は、自領が戦場になるとお考えでした。そして、それは正しかった」

「・・・。」

「深緑川沿いに、死霊使いの軍勢が侵入したのです。我々も、たびたび怪物に襲われました」

「まあ・・・! 侯爵領で?」

「はい」

 

 私は、主にコシモン村での防衛戦について、詳しく説明しました。

 特に・・・侯爵家の騎兵2人の討死を。

 彼らの死は、侯爵が私たちを本気で守らせていたことの、証明になるからです。

 

「コシモン村ですか。あの、立派な別荘のある」

「はい。私も歓迎して頂いたのですが・・・」

「私もよ」

「母上も、あの村に?」

「あなたが5歳の時でした。侯爵にお目通りするため、旅をして行って・・・」

 伯爵夫人は、ため息をつきました。

「・・・テニッサメイズさまが、あなたを見初め。私たちは、あなたを差し出したのです」

 

 お嬢さまが寝ていたのは、ラッキーだったかも知れんね・・・。

 

「・・・母上。カクレミ村のことは?」

「聞いたわ。今日と同じように、ドラゴンになったのでしょう?」

「はい。とは言え、殊勲は勇者さまに。彼女がいなければ、村は滅びていました」

「伯爵は、怒っておられましたわ。私の娘を! と」

 

 あ、怒ってくれるんだ・・・。

 

「私の責任です」モリーヌが頭を下げました。「お嬢さまを危険に晒したのは」

「ええ、そうね」

「おっと! それはちがいます! 私が命令して、彼女を待機させたのであって」

「はいはい」

 伯爵夫人は、ほほえみました。

 私は前足をブラブラさせました。

「・・・その手は、フターリア」

「はい?」

「いつまで、ドラゴンのままなの?」

「あ、大丈夫です。お嬢さまに『も~どれ』してもらえば、すぐ元に戻りますので」

「そう・・・」

「はい。お疲れなので、私が遠慮しただけで。触ってみます? ほら、どうぞ」

「フターリア・・・」

 

 伯爵夫人は、私の手を撫でて。

 しばらく撫でていて・・・

 ウロコの感触がツボにハマったのか、また痙攣し始めました。

 

「笑ってもいいですよ」

「こらえてるのに・・・w そんなこと、言わないで・・・ww」

「ところで、母上。お笑いのところ恐縮ですが」

「ぶふっwww な、なあに?w」

「モリーヌのことで、お願いがありまして」

「ん、ん! ええ、言ってごらんなさい」

「彼女が、戦士を引退した後ですが・・・侍女として、もらい受けたいのです」

「侍女に?」

「恐れ多いことです」と、モリーヌ。「ですが、ぜひ、お仕えしたいのです」

「そう・・・」

「この子は、忠誠疑いなく、努力家で、諫めるべき時にはちゃんと諫めてくれ──」

「大人になったのね」

「はい?」

「いいでしょう」

 

「私から伯爵に頼んであげます。きっと、叶えて見せますわ」

 母は、私とモリーヌに、そう約束してくれたのでした。

 

◆♀◆ 8、宴の席にて ◆♀◆

 

「あー・・・、フターリア。モリーヌの件だが」

「はい、父上」

 

 翌日。

 宴の席にて。

 

「認めてやろう。いつでもよい。一報を寄越せ。それで、モリーヌはおまえの部下だ」

「ありがとうございます!」

 

 私の希望は、すんなりと、認められたのでした。

 

 なんだ・・・父ちゃん。あんたツンデレか?

 他人の前では冷たかったけど、お願いしたらダダ甘やんけ。

 

「それで、あー・・・、」

「はい、父上」

「んー・・・、」

「父上っ!」

 

 ア?

 ガキが割り込んで来やがったぞ。

 

 昨日のクソガキですわ。

 ひょろっとした、黒髪に黒目の、元気そうな少年です。

 美男子ですが・・・イラッと来る顔つきですな。

 なんというか・・・

 『俺はクール系美男子だから』とか、自惚れてそうな感じの。

 

「なんじゃ。ナンカヂーノ。何か用か?」

 

 ナンカヂーノね・・・

 

 弟なんだよなぁ・・・!!!

 

「姉う──」

「ナンカヂーノ。あなたですか。久しぶりですね。姉のことを覚えていますか?」

 ニッコリ。

 私は、機先を制しました。

「え」

「覚えていませんか・・・。無理もありません。おまえは、本当に小さかったですもの・・・」

 俺も覚えてねーけどな! 全ッ然!

「また時間があるときで結構ですわ。この姉の相手をしてくださいな。なかなか故郷に顔を出せずにいる、私の相手を」

「ハァ・・・。はーい。姉上。御希望に沿いたく、努力するよ。させて頂きます。・・・チッ」

 

 こいつ横向いて舌打ちしやがった!

 ブン殴るぞクソガキャ。

 

「それより父上、」

 

 それよりだと!?

 

「アスカリアの勇者さまが、明日にも出立なさると仰って・・・」

「なんだと」「なんですって!?」

「おや? 姉上、御存知ありませんでしたか?」

「・・・初耳ですわ」

「あれれ! てっきり、お仲間かと思ってました」

「・・・。」

「そうであったか」父が割り込みました。「では、引き留めてみるか。で、そなたの用件は何じゃ?」

「ああ。ええ」

 

 クソガキは、私と父の間に割り込んで。

 私に、ケツを向けて・・・

 

「私を、旅に出してください!」

 と、父に頭を下げました。

 

「旅にじゃと?」

「勇者さまの、お伴に。このナンカヂーノを御指名下さい」

「なんじゃとォ・・・?!」

「ダンゼイズの名を広めて見せましょう──『ドラゴン女がくっついている』などという、下品な噂ではなく」

 クソガキは胸を張りました。

 

 よし。コイツ、ブン殴るわ。

 いまここで。

 

 と、私がキレた直後でした。

 

「イテテテテ!」

 クソガキは、耳を引っ張られ・・・

 私の手の届かない位置まで、ズリ下がって・・・

「あら、フターリア。父上と歓談中でしたか」

 クール系の黒髪美人おばちゃんが、クソガキと入れ替わりました。

「いや・・・クロッカーカ、そなた・・・」

「あなた。モリーヌの件は?」

「あ、おう。それは、伝えた。伝えたな? フターリア」

「あ、はい。それは。ありがとうございました。母上」

「そうですか。では、私はナンカヂーノと話を・・・」

「イテテテ! 放せクソバb──イデデデデ」

 

 クソガキは退場しました。

 

「・・・あの、父上?」

「・・・なんじゃ、娘よ」

「いつもああなのですか?」

「最近は、ちがったんじゃがのう」

「はぁ」

「おまえが戦功を立てたので、焦ったんじゃろう」

「未成年ですのに」

「うむ。まだ、12歳じゃからと、昨日も言うたんじゃが」

「彼以外に、後継者は居りませんのに」

「う、うむ・・・」

 父は私を見つめました。

「その・・・なんじゃ・・・」

「はい?」

「つまり・・・・・・・・・おっと! 勇者さまがいらっしゃったわい!」

 父は私から目を逸らし、ユリに笑顔を向けました。

 

 よし。コイツもそのうち殴ろっと♥

 私はニコニコしながら父の後頭部を眺めました。

 

「やあ、姫」

 ユリは、ほがらかに笑って、私の心を癒してくれます。

 私がイライラしてたの、ちゃんと気付いてる。

 ユリ・・・好き・・・♥

「母上とお話をしましたよ。本当に、よく似てらっしゃいますね。お二人とも、お美しい!」

「勇者さまこそ、みなの目を、惹き付けてらっしゃいますわ」

「剣を帯びてる女が珍しいだけですよ」

 勇者さまは、両手に飲み物をお持ちでした。

 片方を、私に勧めてくれました。

 果実酒か。

 この子、フターリアを酔わせようとするよなー。

「ありがとう」私は形だけ口をつけました。

「ところで。伯爵閣下と、麗しの姫君に、お伝えせねばならぬことがありまして」

「なんじゃ?」

「私には火急の用があって。どうしても、明日、発たねばならないのです」

 勇者さまは、頭を下げました。

「素晴らしい歓待に、後ろ髪引かれる思いですが・・・早々と姿を消すこと、お許し頂きたい」

 

 ユリはそんな風に言って、『明日でさよならです』を父に呑ませました。

 ってか、父、押しに弱ぇ。大丈夫か伯爵・・・。

 

 その後、ユリは私だけを連れ出しました。

「うーむ。やはり、姫は綺麗ですね」

「またぁ♥」

 ユリに褒められると気分いいわ。

「ホントに時間がなくて、もっとゆっくりしたいんですがね」

「うん・・・?」

「せめて今夜」

「は、はい・・・」

 ドキドキ。

「私たちの『城壁の間』で・・・いかがですか?」

「はいっ♥」

 

◆♀◆ 9、パジャマで・・・ ◆♀◆

 

 その夜。風呂上がりに。

 

「・・・ガッカリしてる?」

「・・・いえ、別に」

 

 お 嬢 さ ま と 一 緒 に、ユリの部屋に向かいますと。

 あちらも3人揃って寝間着で待っていました。

 

 パジャマパーティーってヤツかな!

 

 メンバーは5人──

 

 私。

 大人っぽいブルーのネグリジェ。たぶん母のヤツ。おそらく新品。

 お嬢さま。

 黄繻子のネグリジェにクリーム色のナイトキャップ。

 小さな顔したお嬢さまに、デカすぎるナイトキャップが──可愛い!!!

 スマホ! 俺のスマホ返して! 動画撮っときたいの!

 ユリ。

 バスローブみたいな前合わせの着物です。胸元をかなりゆるめに崩してるのがカッコいいです。

 あー・・・でもこれ、マレーナさんのためにカッコつけてんだろうなー・・・クソぅ・・・。

 マレーナ姉さん。

 ユリとお揃いの着物です。クソクソ。こっちはキチッとしてます。

 ダーリン姉ちゃん。

 簡素な木綿の着物です。子供が着るようなヤツ。女の身体には全然合ってない。

 そのダサい着物のせいで、逆におっぱいが強調され、茶色の肌が、ミルクチョコレートみたいに美味しそうです。

 

 ──以上です。

 なお、モリーヌは今夜は実家で一泊です。こちらには居りません。

 

 私たちは、薄い寝間着一枚になって、ベッドに座りました。

 暖炉は赤々と燃えていて、すでにホカホカです。

 さあ、どうすんのユリ?

 脱げっつーんなら脱ぐけど?

 1on1だと思って期待した私の怒り、受け止めてもらうけど?

 

「私たちの目的を、打ち明けておこうかと思ってね」

「勇者さまの目的ですか?」

 

 ・・・あれ? ガチな会議っぽい?

 

「ええ。ただし、条件があります」

 と、勇者さま。

「フタゴンの力を、お借りしたい」

 

 え?

 

「話を聞きたければ、手伝えと?」

「そう」

「お得な話? 損な話?」

「さーね」

「ンだそれ」

「利益になるかも知れないし、損失になるかも知れないのでね」

「聞くなら、仲間になると誓え──ってコトかしら?」と、お嬢さま。

「ふふンw」

 ユリは笑いました。

 が、返事はしませんでした。

「・・・どうする、ファリア?」

「そうですね」

 私は少し考えをまとめました。

 で、こう返答しました。

「ユリが、私たちの期待を裏切るような女でないなら、力になりたいですね」

「ほう?」

 ユリは、怒ったようです。

 私に額をぶつけて来ました。

「リアちゃんさァ・・・私のコト、舐めてんの?」

 額をゴリゴリ押し付けて、鼻先がくっつくぐらいの距離で睨んできます。

 睨んで・・・っつーか、メンチ切りじゃんコレ。チンピラか。

「ユリ」

「なんだよ」

「俺はさ、お嬢さまの期待を裏切ったことは、ないんだ」

「・・・あるけど?」

「・・・しーっ! ここ重要なとこだから!」

「聞こえてるぞ、リア」

「えーと、つまりだね、」しょうがないので言い直します。「俺は、お嬢さまを裏切らないんだ」

「ふん」

「ユリは、そういうの、ないのかよ」

「あるよ」

「だろ? なら、『手伝えないこと』って、あるだろ。それだけの話だよ」

「・・・クソ。お嬢さまお嬢さまって」

「なにキレてんだよ」

「べつにィ・・・?」

 ユリは、ふくれっ面になりましたが。

「わかった。いいよ。話す」

 そして、こんな打ち明け話をしてくれたのです。

 

「王国の北の果て、日の差さぬ森深く、『眠りの城』があるという・・・」

 

◆♀◆ 10、日差さぬ森の・・・ ◆♀◆

 

 「王国の北の果て、日の差さぬ森深く、『眠りの城』があるという。

  姫は、そこに囚われている。

  眠りの呪いに冒されて。

  姫を見つけ、目覚めさせ、連れ戻してもらいたい。

  これを果たした者には、領地を与えよう」

 

「──陛下の御言葉さ」

「国王陛下?」

「そう。バーシー・ブレロッケ国王陛下が、宣言なさったことさ」

「オマエ、陛下に御目通り叶う立場だったの!?」

「どんな立場だと思ってたんだよw」

 ユリは楽しそうに笑いました。ついでに私のおっぱいを揉みました。

「なぜ揉む」

「揺れてて、可愛いかったから」

「そっちこそ・・・♥」

 私は、ユリの乳房を揉み返しました。ノーブラだ・・・。

 お嬢さまとマレーナ姉さんに睨まれました。

「──で、姫っていうのは?」冷たい声で、お嬢さま。

「──ネムリタロッカ姫ですわ」冷たい声で、マレーナさん。

「王女殿下のことかしら?」

「はい」

「2年前、王都防衛戦の時から、ずっと行方不明と聞きますが・・・?」

「その通りです」

「不敬かも知れないけど、常識的には・・・」

「ええ。生存は絶望的・・・と、私たちも考えていました」

「生きてるんだ」

 私が、ユリの乳房をコネ回すと。

 ユリは、私の乳首を爪で掻いてきました。

「そういう占いが出たらしいよ」

「ひっくッ♥」

「褒美の『領地』だけど。勇者さま、あなたが取るおつもり?」

「ええ、そうですよ」

「虫のいい申し出ね。あなたが代表であることは認めますけど」

 お嬢さまは、首を傾げました。

 ナイトキャップがデカすぎて、可愛すぎます。笑ってしまいそうです。

「私たちを侮らないで頂けます?」

「ぷっw くっww」

「なに笑ってんの?」お嬢さま、反対に首を傾げる。

「すみませw うひゃひゃwww」

 

 ツボに入ってしまった私の笑いは、なかなか収まりませんでした。

 大好きなお嬢さまを笑ってしまうとは・・・。

 まったく、誰に似たんでしょうなぁ。

 

「リアは、もう」ユリが、キスで私を黙らせました。

「うム・・・ン・・・♥」

 ねっとり舐め回されながら、カラダを撫でられて、フターリアは簡単にトロけていきます。

「やれやれ・・・」

 お嬢さまとマレーナさんがため息をついて、私に迫ってきました。

「ファリアは、すぐヨガりだすんだから・・・」

「本当にいやらしい身体をしてらっしゃいますね、伯爵の御令嬢なのに・・・」

 

 ネグリジェの上から、フターリアの身体に手が這い回ります。

 ユリ、テニッサメイズ、マリエレジーナ。

 いずれ劣らぬ美人が、私に群がって・・・

 たまらん・・・!

 

 両手は、ユリに掴まれて押え付けられました。

 悶える太腿は、お嬢さまとマレーナさんにまたがられ、やはり大きく広げられます。

 そして・・・

 

「ダーリン」

「はい」

「この淫乱な御令嬢のさァ・・・期待を、裏切らないであげてくれる?」

「なに揚げ足取って、あ、ちょっ、やめっ♥」

 

 私のパンティに、お嬢さまとマレーナさんの手がかかりました。

 股間に、温かい吐息がかかりました。

 ダーリン姉ちゃんの、吐息が。

 

「え、ちょっと、なんで俺だけ、ちょっと待っ・・・」

「言ったじゃん」

「なにを?」

「倒した数が多い方が、犯す側だ──って」

「それもう終わった話だろ? ッあ、ああっ♥」

 

 お嬢さまが、私のクリトリスをくすぐりながら、パンティを引きずり下ろしました。

 ダーリンの吐息が、まともに・・・すでに半開きの、濡れ始めてる、股の割れ目に・・・

 

「ちょっと待って、待って。女役はイヤだって言って──」

 

 キスされました。

 ダーリンの唇で、股に。

 ユリの唇で、唇に。

 マレーナの唇で、左の乳首に。

 

「この、浮気者♥」

 

 お嬢さまには、かるく歯を立てて、右の乳首に。

 

「いッ・・・・・・・・・!!!」

 フターリアは絶頂しました。

 

 ほんとイキやすいな、この子・・・。

 巨乳で美人で惚れっぽくてイキやすいって。

 これがエロ小説だったらヤバかったよホント・・・。

 

「はっ、はっ、はひっ・・・♥」

「話を戻すけど、」

「ひ・・・ぃっ・・・?」

「話はまとまったということで?」

「そうね・・・私は、ダンゼイズにお世話になるつもりだったんだけど」

 と、お嬢さま。

「領地を得たとして、私を雇ってくださいます?」

「おや? 意外な申し出ですね・・・」ユリは、マレーナを見ました。

「喜んで。できれば、魔術大学は出て頂きたいのですが?」とマレーナ。

「可能ならそうしますわ」

「なら」

「決まりだね」

「ええ。予定通り、ファリアを愛でましょう」

 

 なにが『予定通り』なのか・・・?

 フターリアには、ツッコミ入れる余裕がありませんが・・・。

 

「ひっ・・・ひ、あっ、あはぁン♥」

 ダーリンの唇のせいです。

 燃え上がる股唇の表面だけを優しく舐め回し、クリトリスを舐めて・・・

 フターリアを手玉に取って、のたうち回らせます。

 それでいて、中には入ってきてくれないのです。

 もどかしい・・・!

 それに、マレーナの唇も。

 左右の乳首を交互に吸い上げて、不意に噛みついてきます。

「コシモン村の夜、私たちがどんなに悔しい思いをしたか、わかります・・・?」

「あ、あ゛っ♥」

「私たちのユリを、あんなに淫らに狂わせて・・・」

「あっ、あ゛っ、ああ゛ッ♥」

 のたうつ私ですが、ユリが的確に体重をかけて上半身を殺しに来るので、何もできません。

 下半身は、お嬢さまとマレーナにマウントされてるし・・・

 フタゴンならまだしも、素ターリアでは・・・

「ああっ♥ あーっ、イクっ♥ そこ、そこ・・・ッ♥」

 どうにもならない。

 イカされるしかない状態です。

「勇者さまは、領主になって、何をなさるの?」

「マレーナとダーリンを妻にするね」

「なるほど」

「あと、このコを妾にしたいなぁ・・・♥」

「んム・・・♥」

 ユリに、また唇をふさがれました。

 舌でヌルヌルと口をねぶられます。

 こいつキス上手いんだよなぁ・・・強引で、柔らかくて。

 唇を奪われる屈辱と、愛でられる快感が、ちょうどいい具合にブレンドされるというか。

 ヤバい。コイツがマゾ女でなかったら本当にヤバかった。

 ・・・と、内心で恐怖していた、私の視界に。

 

「じゃ、お嬢さま。これ借りるね」

「どうぞ」

 

 木の張り型を握っている、ユリの手が映りました。

 あ。

 その、木製チンチンは。

 

「処女、コレに捧げたんだって?」

 ユリが、ニターッと笑いながら、私にのしかかってきました。

「じゃあ今夜も、初めての相手とセックスしようね、フターリアちゃん♥」

「あ・・・ひっ・・・!?」

 

 ダーリンにじっくり溶かされたフターリアの秘芯に、なめらかな木の男根がすべり込みました。

 

 あ、ダメだこれ。

 

「イクっ・・・!!!」

「おー、イイ反応じゃん」

 のけ反る私を、ユリは簡単に押さえ込みます。

 コイツ本気だ。

 体術使ってる。

 わりと全力で暴れても、あっさりいなされて、仰向け大の字に戻される。

 そのあいだに、木の張り型が、根元まで埋め込まれる。

 フターリアは釘付けにされました。

 大の字にされて、白い乳房を弾ませ、汗にヌメ光らせて。

 赤毛の女勇者さまに、完全に手玉に取られて。

「あ・・・あ、あっ・・・♥」

 

 イッてる合間に、途切れ途切れに、ユリがヌードになって、腰にベルトを巻いているのに気付きました。

 木の張り型を、ベルトに固定して・・・?

 

 あ・・・ピストン・・・しだした・・・!

 フターリアの、子宮目掛けて、強引で柔らかなピストン・・・!!

 

「わああぁっ・・・う、んむン・・・♥」

 唇の攻め手が交代。

 お嬢さまが、私の黒い髪を掴んで、キスしてきました。

 そんな。

 お嬢さま。私のお嬢さまが。

 乱暴に髪を掴んで、私の唇を犯すなんて。

 フターリアは痙攣して絶頂しました。うねり狂う女性器を、ユリがいやらしくコネくり回します。

 

 くそ・・・!

 こいつら、射精しないから・・・!

 責めがメチャクチャしつこい・・・!!

 

「変容せよ、フターリア。身内に眠る活力を、起こして燃やし、使い切れ・・・あ、半分ぐらいまで、ね」

 

 お嬢さまの呪文が、飛びかけた意識を活性化させました。

 まさか・・・!?

 

「スタミナ回復の呪文よ。どう?」

「正確には、回復というよりも、余力を絞り切る呪文みたいですね」

「そうね! だから、制限を加えておいたわ」

「正解ですね。全部絞っては、明日、立てなくなりそうですし」

 

 いやもう立てないから!

 代わる代わるキスしてくんのやめろ! 息できないから!

 あと、いまキスしてんのダーリン? オマエ私の愛液呑ませようとするんじゃねえ!

 離れろ。放して。そこ突くな! 息させてぇ・・・!

 

 4人に徹底的に責め抜かれて・・・

 うっすらと意識を取り戻したときには。

 フターリアの花びらは、まるで温泉の湯みたいに白い汁でベットリ濡れていました。

 4人は幸せそうな顔して眠ってます。

 鳥の声が聞こえます。

 

 もう朝か・・・。

 

 完全にヤラれたわ・・・。

 

「女役はイヤだって、言ったのに・・・」

 もともと、日常生活では、だいぶ女になじんでたけど。

 セックスでは、俺は男だって思ってたのに・・・

 

 私は、ベッドに放り出されているベルトと張り型を拾い上げました。

 ベルトを、自分の腰につけて。

 狙いを定めて。

 ジーッと、獲物の寝顔を見つめました。

 

「ん・・・?」

 私の気配を察した勇者さまが、目を覚ましました。

「おはようございます、勇者さま♥」

「リア・・・?」

 私は、メイドのスイッチをONにして、愛情たーーーっぷりに、声をおかけしました。

「さすがですね。狙われていると、ちゃんと気付くんですから」

「・・・!」

 ユリは飛び起きようとしました。

 私は、デカパイを彼女の顔に押し付けて、抱き締めて、押し倒して。

「昨夜は、よくもやってくださいましたね」

「ちょっと待って? リア。今朝は時間が──」

 

「心ばかりの御礼ですわ。召し上がれ♥」

 

 ユリの花びらに、ズッポズッポとピストンをブチ込んでやりました。

 

◆♀◆ 11、出発 ◇ 槍の女侯爵 ◆♀◆

 

 その日。

 お昼前に、私たちはダマルトの町を出発しました。

 

 まあ、大騒ぎだったんですけどね。

「おまえが出発するとは聞いとらん!」

「フターリア。せめてあと1日・・・いえ1週間・・・いえ月が巡るまで・・・」

「姉上! ずるいですぞ。勇者のお伴はこのナンカヂ──イデデデデ!」

「姫! 姫!」「どこへゆかれるのです」「せっかくお戻りになられたのに!」

 

 うるさいわ! ダンゼイズの諸君は!

 

「ハァハァ・・・う、恨みますよ、フターリアさま」

 汗だくのモリーヌも、今朝はちょっとうるさいです。

「あんな言葉で、私を酔わせておいて。置いてきぼりにしようとするなんて・・・!」

「ごめんごめん」

「腰が痛い」ユリも御機嫌斜めです。「リアのばか」

「ふわーあ・・・」お嬢さまも、眠たそうです。

 

 なんかガタガタですが・・・

 

 ユリ、マレーナ、ダーリン。

 お嬢さま、私、モリーヌ。

 そして。

 我が相棒たる去勢馬、モリーヌの乗る去勢馬、荷運びのロバ。

 加えて、お嬢さまの護衛の騎兵班長、私に付いて来たダンゼイズの戦士たち。ずーっと同行している下男ども。

 『勇者さま御一行』は、出発したのです。

 ダンゼイズ伯爵の下を発って。

 死の軍団蠢く北方へと。

 『眠りの城』を探す旅に。

 

 その日の、午後のことでした。

 たてがみも厳めしい戦馬が、数十騎の手勢を率いて、我々の前に立ちふさがり・・・

 

「我が名はツクノー! 『南海の女侯爵』とは、身共のこと!」

 

 ・・・先頭の女騎士が、そう名乗りを上げたのは。

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