ヤバすぎる悪魔の実を食べたのは、現代日本から転生して天竜人になった男。 作:レルクス
俺の目の前で、水が満たされた樽が置かれている。
天井に備え付けられた滑車から、逆さまにつられたハンコックが、胸から上を水没中だ。
ジタバタもがいているが、両腕を背中側に回して、海楼石の手錠で固めているので、無駄な抵抗だ。
すでにメロメロの実の能力者であるハンコックに、海楼石の手錠をつけた以上、何もできないだろう。
「オランピア。俺は少し思うんだが」
「なんでしょうか」
ハンコックの足首の枷につながる紐を持ったオランピアが、俺のつぶやきに反応する。
「リモコン操作で爆発する首輪があるだろう」
「はい」
「ちょっと応用すれば、首輪の後ろ側に、スイッチ一つで、海楼石を触れさせたり、離したりする機構を組み込めるんじゃないかって思うんだよ」
「実に見事なアイデアです。ムーゲ様」
「だよなぁ、ゲームに使いやすそうっていうか……今度、シャムロックと模擬戦して運動不足を解消するから、その時に話してみるか」
「……ムーゲ様。そろそろ」
「ああ」
オランピアがひもを引っ張ると、ハンコックの顔が水から引き上げられる。
「ごほっ、かはっ、げほっ、げほっ、はぁ、はぁ……」
せき込んでいると、オランピアがハンコックを下ろしていく。
ハンコックは、ギリギリで息を吸って、水の中に頭を沈めていった。
「……思うんだが、本当に12歳か? 思ったより胸が大きくて驚いてるんだが」
「確かに、同年代と比べて、体つきは良いですね」
本編開始時点での爆乳ほどではないが、12歳にしては大きい。
……子供のころのハンコックの姿というと、ワンピ読者としては、セラフィムの一体、Sスネークが頭に思い浮かぶが、あれは確か、外見年齢は8歳だったか。
そこから4年ということになると思うし、16歳のハンコックがフィッシャータイガーによって脱出する場面が描かれたコマでは、胸がしっかり育っていた。
もちろん、12歳と16歳では『大きく異なる』が、そもそも栄養がある物をまともに食べられない環境であれだけ育ったと考えるなら、もともと『そういうもの』なのだろう。
ワンピ世界は、本当に本当に子供以外は、大抵、胸は大きくなるのだ。
「しかし……息を吸って耐えるとは、愚かですね」
オランピアは無表情のまま呟くと、近くの棒で、腹を突いた。
水の中で、ごぼっ! と音がした。
すぐに、ジタバタし始める。
「オランピアから見て、どうだ?」
「まだ反抗する意思がありますね。ただただ、純粋に苦しさを受け入れる段階にならなければ、奴隷として使えません」
「ふーむ、他の家の奴らは、一週間でとても従順になるそうだが、どうやってんだろうな」
「普通の鞭や棒は使わないのですか? 私が持っているこの棒も、傷が残らない特別製ですし」
「綺麗な物は、綺麗なままでめちゃくちゃにしたいんだよ」
「畏まりました。とはいえ、『自分の傷ついていく体』というのは、それそのものが従順の証になる物です。それをしないならば、時間はかかるかと」
「だよなぁ、というか、焼き印は入れたけど、それだけならまだ、心が折れてないのか。素質があるな」
「そうですね」
ハンコックの背中には、おおきな焼き印がある。
天竜人の奴隷の証だ。
「ムーゲ様。そろそろ」
「ああ」
引き上げた。
「げほっ、ごほっ、あっ、あああ……」
虚ろな目になってきた。
「ほう、ん? 今でどれくらいだっけ?」
「死ぬかもしれない。をギリギリで責めて、3時間です」
「ふむ、良い感じに壊れてきたか?」
「そう思います。徹底的に追い込みますか?」
オランピアがそう言うと、ハンコックはビクッと震えた。
だが、反論する元気はないらしく、震えただけだ。
「うーん。雑談ばっかりしてても仕方ないしなぁ。ベッドを用意しろ」
「はい」
★
「ふーっ! ふーっ!」
革張りのベッドで、腕も足も大きく開いた、『X』の形で拘束する。
口は特別なマスクをつけて、声は封じた。
今は、ハンコックの意思はどうでもいい。
両乳首とクリトリスには、クリップがついており、それはベッドの横にある機械とコードでつながっている。
「オランピア。説明」
「はい」
カタカタ震えているハンコックに、オランピアは説明を始めた。
「こちらはあなたが毎日寝るベッドになります。3分に1回。5秒間。こうなります」
スイッチを押すと……。
「ぐっ、ふぐっ! ぐっっ、ううううううううううううううううううっ!」
乳首と股間がブルブル震えた。
端的に言うと、電流だ。
5秒間、たっぷり流すと、電流は止まった。
真冬の静電気を体験したことがある人ならわかるが、一瞬、バチっとなるだけでも普通に痛いのだ。
それを、敏感な部分に5秒間。
子供に耐えられるものではないが、耐えさせる気もない。
「あなたは奴隷ですが、精神はまだ、奴隷にふさわしくありません。満足に寝る権利はないので、こうして電流を流します」
「ふっ、ふぐっ、ううう……」
涙を流すハンコックだが、まぁ、それはそうだ。
初日からしっかり、心を折りにいっているのだから、泣くくらいがちょうどいい。
まぁ、12歳だ。こんなものだろう。
……肉体の年齢はもうちょい上に見えるくらい育っているが、まぁ、未来の女帝だからな。
「今は電流で痛みだけを感じるでしょうが、開発が進めば、胸を揉んだり、膣穴を弄ったりして、快楽も与えていきます。だんだん、自分が痛みを感じているのか、快楽を感じているのか、わからなくなっていきます」
「っ!?」
「では、明日になったらまた来ますね。朝になったら、今日やった水攻めを、今の電流付きで行います」
「!? うううううううううっ! ううううううううううううっ!」
首をブンブン振って拒否の意思を示すが、何の意味もない。
「説明は終わりだな。行こうか。オランピア」
「はい」
俺はオランピアを連れて、部屋を出た。
★
……部屋に残されたハンコックは、カタカタ震えながら、明日の朝に絶望していた。
バチチチチチチチチチチチチチチチッ!
「うっぐっ! うううううううううううううううっ!」
両乳首とクリトリスに電流が流れて、ハンコックは絶叫する。
特殊なマスクのせいで喋ることはできず、そもそも呼吸が難しい。
たっぷり5秒間、電流を浴びた後、全身をガタガタ震わせて、涙を流す。
この電流は終わらない。
明日の朝は、今日の苦しい水攻めが、この電流付きで待っている。
「う、うぐ、うううううううう……」
涙が止まらない。
九蛇の海賊船から攫われて、勝手に能力者にさせられて、聖地に連行され、焼き印を押された。
そこまでされても、まだ希望があったのは、海賊団のみんなが強く、助けてくれると思っていたから。
そして、『人間』というのが、そこまでひどいことができない生き物だと思っているから。
……まぁ、ワンピ読者からすると、『ルフィが飛ばされたばかりのアマゾン・リリーの倫理観もかなりおかしい』というのは事実だが。
いずれにせよ、天竜人のような、平気な顔で『人を飼う』という発想などない。
だが、今日一日だけで、希望はないのだと理解させられた。
理解させられた。ということは、まだまだ自分の意思があるということ。
開発の余地は、まだ、たっぷりある。