※この作品はR-18です。

配信しか出来ないと追放された俺、迷惑系エロ配信者になってダンジョンで【通信】スキルで好き勝手する事にしました   作:九凪

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第8話 黒い復讐者

 コメント欄は欲望に満ちたリクエストで溢れかえる。

 

「まずは……そうだな。一番リクエストの多い、耳の飾りからいこうか」

 

 俺は、リンの翡翠色の耳に飾られた、小さな銀のピアスに指を伸ばす。リンは、びくりと肩を震わせたが、アメリアが優しく「大丈夫だよ、リンちゃん」と声をかけると、おずおずと顔を上げた。俺は、躊躇なくピアスを外した。

 

『うおおお! 始まった!』

『ピアスだけでもエロい!』

『次は足の布だろ!』

 

 スパチャの勢いはさらに加速する。俺は、コメント欄をちらりと見て、次のリクエストを拾う。

 

「足の布、か。了解した」

 

 俺は、リンの足元に僅かにまとわりついている粗末な布切れに手をかけた。

 リンは、今度は明らかに抵抗を示した。小さな手が俺の腕を掴もうとするが、その力は弱々しい。

 アメリアが、リンの背中を撫でながら、耳元で何かを囁く。リンは、困惑と恐怖の入り混じった表情で、ゆっくりと抵抗を止めた。俺は、その布を、ゆっくりと、しかし容赦なく剥ぎ取った。

 

 リンの華奢な足が、カメラの前に晒される。翡翠色の肌は、照明に照らされて艶めかしく輝いた。コメント欄は、狂喜乱舞する。

 

『ひょおおおお! リンちゃんの足!』

『これはやばい! モンスターなのに興奮する!』

『緑の肌ってのもそそるなあ!』

『次は胸の布だろ!』

『アメリアちゃん、リンちゃんを抱きしめて!』

『おっぱい! おっぱい! おっぱい!』

 

 新たなリクエストが飛び交う。アメリアとの絡み、という声も散見された。

 

「アメリア、お前も参加しろ」

 

 俺が指示すると、アメリアはにこやかに頷いた。

 彼女は、リンの隣に座り、リンの肩を抱き寄せた。リンは、怯えながらも、アメリアの温もりを求めているかのように、そっと身を寄せた。その姿は、まるで姉妹のようにも見え、しかしその裏には、冷酷な搾取の意図が隠されている。そのコントラストが、視聴者の歪んだ好奇心をさらに刺激する。

 

「次は胸の布か。アメリア、お前が外してやれ」

 

 俺が言うと、アメリアは「はーい!」と元気よく返事をした。彼女は、リンの胸元を覆う布に手を伸ばす。リンは、アメリアの顔を不安げに見上げる。アメリアは、その問いかけるような瞳に、優しく微笑みかけた。

 

「大丈夫だよ、リンちゃん。ちょっとだけ、我慢しようね」

 

 そして、躊躇なく、その布を剥ぎ取った。

 

 リンの小さな胸が、カメラの前に晒される。まだ幼いながらも、その柔らかな膨らみは、視聴者たちの欲望をさらに煽った。コメント欄は、もはや制御不能な状態になっていた。

 

『うおおおおおおお!』

『アメリアちゃん、グッジョブ!』

『リンちゃん、可愛い! もっと見せて!』

『次はアメリアがリンにキスしろ!』

『アメリアとリンでイチャイチャしろ!』

 

「フム……」

 

 山田が、新聞を畳み、静かに口を開いた。彼の視線は、小型端末の画面に向けられている。

 

「予想を上回る盛り上がりですね。特に、アメリアさんが加わったことで、単なる脱衣配信ではなく、より複雑な性的倒錯を刺激している。人間は、純粋なものが汚される光景に、より強い快感を覚えるようです」

「いやそれはお前の性癖だろ」

 

 俺はそう言って、満足げに頷いた。アメリアは、リンの頭を撫でながら、カメラに向かってウインクしてみせた。その無邪気な仕草が、さらにコメント欄を沸かせた。

 

「さて、いよいよ本番といこうか」

 

 俺は、カメラに向かって、静かに告げた。その言葉に、配信画面の空気は一変する。視聴者たちの興奮は最高潮に達し、スパチャの額は、もはや計り知れないほどに積み上がっていた。

 

「高額スパチャのリクエストに応える時間だ。リンを……より深く、より魅力的に見せてやろう」

 

 俺は、リンの前に跪き、その小さな顎を掴んで、カメラの方へと顔を向けさせた。リンの瞳は、恐怖と絶望に揺れている。だが、俺はそれを無視して、コメント欄を読み上げた。

 

「『リンちゃんに、アメリアちゃんの匂いのする服を着させて、恍惚の表情をさせてくれ』……なるほど。これは面白い」

 

 俺は、アメリアが着ていた、少し汗の匂いのするTシャツをリンに渡した。

 リンは、それを着せられると、最初は嫌がったが、やがてその匂いに安心したのか、うっとりとした表情を浮かべた。その姿は、まるで薬に酔ったかのように見え、視聴者たちはさらに熱狂した。

 

『うおおおおおおお! 天才かよ!』

『これはやばい! 運営、絶対消すなよ!』

『もう理性とかないんだがwww』

 

「次。『リンちゃんの敏感なところにキスしてくれ』……これも、アメリアに頼もうか」

 

 俺が言うと、アメリアは「えー! そこまでやるのー?」とわざとらしく声を上げたが、すぐににこやかにリンに近づいた。彼女は、リンの耳元に、そっと唇を寄せた。リンは、びくりと身を震わせ、小さな悲鳴を上げた。その声は、マイクを通して、全世界に響き渡る。

 

『ひょおおおおおお!』

『生きててよかったあああああ!』

『アメリアちゃん、もっと! もっとやってくれ!』

 

 スパチャは止まることを知らない。その額は、瞬く間に跳ね上がっていく。俺は、リンの表情を冷静に観察していた。その瞳の奥に、わずかながらも快楽の色が宿り始めていることに、俺は満足感を覚えた。

 

「人間は、醜い。そして、その醜さこそが、最高のエンターテイメントとなる」

 

 山田が、静かに呟いた。彼の言葉は、俺たちの行動を正当化する、冷酷な哲学そのものだった。

 

 配信は、さらに過激な内容へとエスカレートしていった。

 スパチャの額が跳ね上がるたびに、リンは新たな羞恥と快楽の狭間を彷徨い、その姿は、視聴者たちの欲望を際限なく刺激した。アメリアは、時に優しく、時に挑発的にリンを弄び、その度にコメント欄は狂乱の渦と化した。

 気がつけば、二人は生まれたままの姿になっていた。

 白い肌と緑の肌の絡み合い。

 何にも隠されることなく晒される部位がカメラに映され、多くの視聴者の元に届けられる。

 

 なお、自分の裸を晒して大丈夫なのかと前もってアメリアに効いた所、「でもこれって仮面の力で化けた存在しない人間の姿だからー、ボクの裸じゃないもーん。ボクの裸見せるのはゆーくんだけだよ」と言っていた。裸の着ぐるみをきてるようなもの、らしい。そういうものなのか。

 なお俺はまだアメリア……いやミキの裸は見ていないが、まあそれはどうでもいい。

 

 そして、数時間が経過した頃、俺は静かに画面に表示された数字を確認した。

 

 同時接続数、20万。スパチャ総額、120万。

 

 初動としては、十分すぎる。いや、期待をはるかに上回る結果だった。

 

「……満足したか、クズども」

 

 俺は、カメラに向かって語りかけた。

 

『大満足です』

『まさかアメリアちゃんのロリボディが見れるとか思わなかった』

『こないだのレイーポとは趣違うのもいいよね』

『次は黒井さんと山田さんのBLも視たい』

『↑おいばかやめろこいつらマジでやりかねんぞ』

『次は大手クランのり草原の風のリーダーを犯してほしい!』

『いやAL配信者事務所の優美ちゃんを』

『そういや黒井さんたちのパーティーって何て名前なの』

『クランとか入ってたりするの』

 

 コメント欄は、まだ興奮冷めやらぬ様子で、次なる配信を求める声が溢れていた。

 

「俺たちの名は……」

 

 俺は、一呼吸置いて、はっきりと告げた。

 

「クラン、゜ネーロヴェンデッタ。この大ダンジョン時代が産み落とした――黒い復讐者《ネーロヴェンデッタ》だ」

 

 その言葉は、深淵の底から響く、冷たい宣告のようだった。コメント欄は、一瞬の静寂の後、再び爆発的な盛り上がりを見せた。

 

『クランネーロヴェンデッタ! 覚えた!』

『復讐者だと!? 最高じゃねーか!』

『次は誰を復讐するんだ!?』

『俺たちも復讐者だ! ついていくぜ!』

 

 俺は、満足げに頷いた。俺たちの存在は、確実に地上に刻み込まれた。奈落に突き落とされた時の絶望と、裏切り者たちの嘲笑が、今、最高のコンテンツとして昇華されたのだ。

 

「今日のところは、ここまでだ。次回も、期待して待て。クズども」

 

 俺はそう言って、無慈悲に配信を終了した。画面が暗転すると同時に、俺の【通信】スキルは、チャンネルを無効化する。しかし、この狂宴の記憶は、視聴者の心に深く刻み込まれたことだろう。

 

「お疲れ様、黒井くん。完璧な滑り出しでしたね」

 

 山田が、眼鏡をくいと上げながら言った。アメリアは、リンの頭を撫でながら、満足げな笑みを浮かべている。リンは、まだ少し震えているが、その瞳の奥には、どこか虚ろな光が宿っていた。

 

「ああ。ここからが、本当の復讐の始まりだ」

 

 俺は、ダンジョンの薄暗い廃墟を見渡した。この場所が、俺たちの新たな舞台となる。

 そして、俺たちの復讐は、まだ始まったばかりだ。奈落から這い上がった復讐者たちの狂宴は、これからも続いていく。

 

 この大ダンジョン時代に、俺たちの名を轟かせるために。そして、俺たちを奈落に突き落とした裏切り者たちに、地獄を見せるために。

 

 俺の脳裏には、誠也たちの顔が鮮明に浮かび上がっていた。奴らが、この配信を見て、どんな顔をしているか。想像するだけで、俺の胸には、冷たい炎が燃え盛るのだった。

 

 

 

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