職員室を出て思案する。
入学式まで時間はある、教室に戻れば面倒くさい事が待っていそうだと思い、ぶらぶらと監視カメラの位置と方向と角度を見て回る事にした。
記録は智慧之王に任せてただ歩き回った。すると、男の声で呼び止められた。
「新入生か、こんな所で何をしている」
「えっと先輩ですか?1B九条承太郎と言います。何って監視カメラの位置と方向と角度を確認してただけだけど、誰?」
「ほう、俺は3Aの堀北学で生徒会会長をしている」
「わたしも3Aの橘茜、生徒会では書記をしています」
「なる程、生徒会の方でしたか」
堀北
「それで、何処まで分かっている」
「Sシステムですか、それなら契約してきましたよさっき」
ノーモーションで拳をスタンドの能力で堀北会長の顔の横をかすめ、堀北先輩は反応出来ずにいた。
「監視カメラが有って良かったですね」
橘
「・・・か、会長!」
堀北
「心配するな橘、初めから当てる気は無かっただろ、九条」
「ですね、失礼しました」
と頭を下げた。
堀北
「端末を貸してくれ、九条」
「へんな事しないで下さいね、堀北先輩」
端末を渡すと慣れた仕草で操作して返してくれると今度は自分の端末を操作し終ると端末に表示されたのは堀北先輩から100万Ptが送られていた。
堀北
「どうだ、生徒会に入る気は無いか」
「折角のお誘いですが、遊びたいので辞退します。それと何ですかこの100万Ptは?」
堀北
「先行投資と俺の連絡先を入れておいた」
橘
「九条くん、私にも端末を貸して下さい」
「いいですけど」
橘に端末を渡すと橘も慣れた手つきで操作して直ぐに返してくれ橘も堀北同様に100万Ptを送ってきた。
橘
「わたしは入学祝いです。それと、わたしの連絡先もです」
「はぁ2人してどうかしてますよ、でも、有り難く頂戴しますけど、後で返せって言わないで下さいね」
堀北
「安心しろ」
橘
「入学祝いですから言いませんよ」
「良かった、では俺はもう行きますね堀北先輩、橘先輩」
堀北
「ああ、遅れるなよ」
「はーい」
堀北と橘と別れて続きを見て回り時間となったので第2体育館に向かいBクラスの列に並び退屈な入学式に参加した。
Dクラスの生徒の中からターゲットを発見した。
そして、全生徒が各クラスへと移動する中ターゲットに近付き身体に触れた。
身体に触れないとこの能力を行使出来ないので致し方ない。
そして、教室に戻るとストロベリー色の髪の女子生徒が机の前で待ち構えていた。
「九条承太郎くんだよね」
「そうだが、あんたは?」
「わたしは、一之瀬帆波。自己紹介しようと思ったのに何処に行ってたのかな」
「ヤボ用」
一之瀬
「でも、同じ中学だった網倉さんがキミの事紹介してくれたからいいけどね」
「あっそ、なら問題無いよな」
一之瀬
「そうだけど、3年間一緒のクラスなんだから、みんなと早く打ち解けようにしてくれないかな」
「面倒くさいからパスで」
一之瀬
「もう、そんな事言っちゃダメだよ。わたしは仲良くしたいからこれからも宜しくね」
「はぁ〜はいはい」
星乃宮が入って来て席に着くように言い、明日の予定を話して解散となった。
絡まれたく無い俺は荷物を持って、一目散に後の扉から教室を出た。
(一之瀬、この世界は甘く無いんだよ、お前が言うみんな仲良くなんてのは、この学校では無理なんだぞ)
下駄箱で靴を履き替えて、図書館に向かった。
図書館の入口には本日は閉館していますの貼り紙がしてあった。
「閉館てか」
踵を返して寮に向おうとした、1人の銀髪の少女とすれ違う。
「図書館に行くなら無駄だぞ、閉館だとさ」
「えっ、ホントですか。残念です」
振り返り頭を下げた。俺が左手で持っていた本が気になったみたいで尋ねてきた。
「あの、わざわざ教えて頂き有難う御座いました。それと左手で持っている本は何ですか?」
「(そうか、この娘椎名ひよりだ)」
「ダン・ブラウンの【ダ・ヴィンチ・コード】の原作本だよ」
「えっ、原作本を読んでいるのですか?翻訳したモノではなく」
「翻訳家が翻訳したヤツはニュアンスの差異が嫌いなんでね、それと12年間海外に居たから読めるよ」
「そうだっのですね、申し訳御座いませんでした。それとまだ名乗っていなかったです、わたしはCクラスの椎名ひよりといいます。名前を聞いてもいいですか?」
「俺はBクラスの九条承太郎だ、宜しくな椎名」
椎名
「はい、宜しくお願いします九条くん」
「じゃあまたな椎名」
椎名
「あっはい、また」
残念な顔をしていたが、本の虫の椎名は普段大人しいがこと本の話しになると我を忘れてしまうとアニメで言っていたのか漫画だったのか忘れたが退散した。
寮へと向かって歩いていると、コンビニの前で赤い髪の生徒と先輩らしい3人の生徒が言い争っていた。
(そうだ、須藤のゴミ箱蹴りだ)
「お前のクラスを当ててやるよ、Dクラスだろ」
須藤
「だったらなんだ」
「これから地獄をみる可哀想なお前に、今日は譲ってやるよ」
「じゃあな」
須藤
「待て、逃げるのか」
「言ってろ、不良品が」
須藤はゴミ箱を蹴り上げ中に入っていたゴミが散乱する、ソレを見ていた黒髪ロングの堀北鈴音と綾小路清隆がいた。
堀北鈴音は知らんぷりでその場から離れ、残った綾小路はゴミ箱を起こしてゴミを集めていた。
俺は駆け寄り、一緒にゴミを集めるのを手伝った。
「なぁさっきのゴミ箱を蹴ったのは友達か」
「イヤ、クラスメイトだ」
「なら、キミもDクラスなんだ」
「何故分かった」
「さっきの先輩達が言っていたからな、悪い俺はBクラスの九条承太郎だ宜しくな」
「俺は綾小路清隆、手伝ってもらって悪いな」
綾小路が店舗に入りチリトリと箒を借りてきてゴミをゴミ箱に入れて掃除は終わった。
「なぁ綾小路、俺と連絡先交換しないか?」
綾小路
「いいのか、俺で」
「イヤか」
綾小路
「そんなことは無い、宜しく頼む」
「ああ、宜しくな」