南方が出て行き、メッセージが入っていた。
確認すると一之瀬から《週末、部屋に行ってもいい?》とあった。《いいぞ、部屋番号は427》と返信した。そして、鈴音に《今でも、明日の朝でも来てもいいぞ》とメッセージを送った。
暫くするとCardKeyでドアが開き鈴音が入ってきた。
「来たのか」
「だって、今でもって書いてあったから」
「そうか」
鈴音は制服を脱いで裸になり、俺のお古のシャツを着てベッドに入ってきた。
「おやすみ。鈴音」
「おやすみなさい。ご主人様」
口吻をして眠りにつく。
翌日、授業が終わり星乃宮と共に生徒会会議室の扉をノックして部屋の中に入る。
生徒会会長の堀北学、生徒会書記の橘茜がいて、橘から指定された席に着く。
「忙しいのに、すみません堀北先輩、橘先輩」
「気にするな」
「平気ですよ」
「九条くんは2人を知っているの?」
「入学式の日に」
「ふ〜ん、そうだったんだ」
(何だそのふ〜んって、そのうち肉便器に変えてやるからな)
そう思っていると、扉がノックされCクラスの担任の坂上と近藤、小宮が「失礼します」と入って来て指定された席に着いた。礼儀正しく、人の発言を遮らない等の指示を龍園から出させている。
そして、茶柱と加害者の須藤、弁護の平田、櫛田が入って来て、橘が指定した席に着いた。
橘
「では、双方揃いましたので審議会を始めます。進行は僭越ながら、生徒会書記の橘が務めさせて頂きます」
「宜しくお願いします」
近藤・小宮
「宜しくお願いします」
と頭を下げる、慌てて平田と櫛田もそれに続くが、須藤は関係無いと頭を下げなかった。
茶柱
「随分と礼儀正しいな」
「はい、何処かの野蛮人とは育ちが違いますから」
須藤
「んだとてめぇ、喧嘩売ってるのか」
堀北
「静かにしろ」
茶柱
「須藤」
平田
「落ち着いて須藤くん。余り煽らないでもらえないかな」
「失礼、余りにも酷い態度でしたので」
堀北
「橘、進めてくれ」
橘
「はい、では事の経緯を説明致します。小宮、近藤が部活終わりに須藤を特別棟に呼出し退部を迫り、須藤が小宮、近藤に暴行を行っている現場に九条、女生徒2名が遭遇、仲裁に入った九条に暴行を加え仲裁に入った女生徒の衣服を掴み、暴行に及ぶ寸前で九条がそれを阻止し揉み合い須藤の手首の骨が折れた。で間違いありませんか?」
小宮・近藤
「はい、間違いありません」
「はい」
須藤
「てめぇら、いい加減な事言ってんじゃねえ」
堀北
「静かにしろ」
櫛田
「須藤くん落ち着いて、ね、お願い」
須藤
「ちっ」
近藤が手を挙げる。
近藤
「はい、僕から少し説明をします。須藤くんは確かにバスケの技術はズバ抜けています。ですが、自分の思い通りにプレーが出来ないと恫喝や力任せに反則まがいのプレーをします、そして須藤くんが起こした過去の事件、試合中に相手選手全員を殴ったこともあり、先輩達に迷惑がかかると思い須藤くんに退部をお願いしたのですが、結果はご存じの通りです」
須藤
「アレは、汚えプレーばかりしてたからだ、それにてめぇらが、俺に嫌がらせばかりするからだろが」
堀北
「須藤、勝手に発言するな、反論が有るなら挙手をして発言権を得ろ。次に勝手に発言した場合には退室を命じる」
須藤
「ちっ、やってられるか、出て行ってやるよ」
須藤は立ち上り机を蹴って部屋を出て行った。
「宜しいでしょうか」
橘
「どうぞ、九条くん」
「はい有難う御座います。今の行動や発言を見て堀北先輩はどの様な処分を検討していますか?」
堀北
「1カ月の停学、DクラスからBクラスCクラスへ50Cpの譲渡だな」
「まぁ妥当と言える判断ですが、それでは彼が反省すると思えません。此処は教育の場です、ですので自分を見つめ直す為に、部活の退部、運動部への入部禁止、彼自信には構成プログラムを行ってはどうでしょか?」
堀北
「確かにいい提案だ。茶柱先生はどうお考えです」
茶柱
「生徒会の決定に従う」
堀北
「坂上先生、星乃宮先生はどうですか?」
坂上
「確かに此処は教育の場です。彼の提案に賛成です」
星乃宮
「そうね、少し重い気もするけど、概ね賛成よ」
堀北
「・・・では、九条の提案を踏まえて須藤を1週間の停学処分、DクラスからBクラスCクラスへ50Cpの譲渡、停学明けから須藤を更生プログラムの実施にする。審議会は以上解散とする」
俺が立つと近藤、小宮も立ち上り一礼すると、平田と櫛田も立ち上り一礼する。
茶柱の後に平田、櫛田が坂上の後に近藤、小宮が星乃宮の後に俺が退室を促された。
堀北
「待て九条、話しがある」
星乃宮
「いいわよ」
堀北
「有難う御座います」
星乃宮が退室する。
堀北
「思わく通りか、九条」
「概ね」
橘
「仕組んだんですか」
「まさか、偶然ですが結果は想定通りです」
堀北
「それと、手首を折ったみたいだが」
「折ったと言うより握り潰したですね」
橘
「えっと握り潰したんですか?そんな事可能何ですか?」
「橘先輩、俺水の入ったペットボトル握り潰す事出来ますからね」
堀北
「人間離れしているな」
橘
「普通出来ないと聞いてます」
「火事場の何とやらです」
橘
「それにしても」
堀北
「橘「あっはい」九条はもう行っていいぞ」
「失礼します」
退室した。