1話目で離脱する方があまりに多く、なんじゃそりゃそんなにエロ描写が欲しいのかと訝しむ筆者であった。
──いくらでもエロコンテンツ、ネットで拾えるのになぁ。
「やっ……ルカっ……激しっ……」
正直興奮してます、ルカです。そりゃこちらの希望が叶って恥ずかしがるアニマスをバックから貫いているんだから気分も高揚する──ただあのスキスキポイントマイナス30はなんだ? 解せぬ。
禁止行為でシステムブロックなら分からないでも無いが、ブロックはしないがスキスキポイントはマイナス30……なんだこれ?
疑問は残るが悲しいかな「僕の好きなシチュエーション」で正直興奮はしている。こまけーこたーいんだよなザ・松田方式で進めよう。あ、スキスキLv12達成!
「ふっ……深い……深いよルカ!」
まぁ、後背位の方が深くまで届くってのは聞いたことある。
「熱い……熱いよルカっ!」
まぁ、燃えてるか否かと申せば燃えていると言わざるを得ない。
「あっ……イくの? ルカ……イくの?」
何をモニタリングしてるか分からんが、イきますよ。余裕ないから言葉に出来ないが。
「出してっ! 奥にっ! 熱いのっ!」
ノリノリですね、やっぱりアニマス! 最後はこれよ!
「一緒に……一緒に、ね? ルカ……来て……っ!」
学習が大切だってはっきりわかんだね。
「あっあっ……イクっ! イクっ! ルカ、来て!」
ぉぅょ!
ドピュ。ドクドク。
「はーい、今回の感想戦やるぞー」
「うっすうっす」
裸のままで2人、ベッドの上に座る。
「初手のスキスキポイントマイナス30、あれ何?」
「嫌がる女の子に無理矢理はいけないからです!」珍しくアニマスちゃんが真面目にオコ顔だ。え?なんで?
「ルカ、私に拒否権ある言った。ワタシダメ言ったアル。自由意志。だからそういうの嫌い。ルカ改める!」
「え? は?」
「システムは許したわよ。ブロックする必要ないって判断。だけど私は嫌なの。何よ、外から見られるカモって想像させてからの見せつける様に立ちバック。他人が嫌がる事しちゃダメって幼稚園で習わなかったの?」
ちょっと涙目になっての反論。中々に強いなこの子。
それにしても──し……システムと自我の分離だぁ?! サラッと君、どえらい事しましたね。マジかよスゲェな。感心した。
「他人から見られたら恥ずかしいじゃない!」
「……あのさ、君は僕の脳内に直接作用して僕が見てる幻影だから、他人からは見えないよね?」
「貴方、見えたらどうするって仮定したじゃない。恥ずかしいわよ!」
俺氏、長考モード。それは人間的な羞恥心なのか、それとも条件反射的に組み込まれたロジックなのか。
何か「恥ずかしがる」という挙動が組み込まれていて、状況次第でそれが発生するのは分かった。そういや風呂場で洗いっこした時も恥じらってはいたな?
「その割には後半ノリノリでしたね、貴方」
「そう望んでたでしょ? ルカ自身が。実際気持ち良かったケド……」
顔を赤らめて段々消え入るその感じ、俯き気味で上目遣い。やるなAI。なんでそういう作り込みは上手いんだよ?
ん?──ルカは首をひねる。
「いや、そもそも最初の『嫌がる女の子に無理矢理』でマイナス30ってのが納得いかない。君はAI、感情のないプログラムだろう? システムが嫌悪を判定するロジックは何なんだ?」
アニマスは真面目な顔に戻り、ぴしりと答えた。
「初期設定の人権・倫理モジュールです。ユーザーの深層心理には『同意のない性行為は悪である』という倫理観が根強く存在します。その倫理観を尊重しない行為は、ユーザーの精神的な安定と自己肯定感を損なうと判断されました。一時的に興奮しても、後で自己嫌悪に陥るパターンを防ぐため、道徳的な不快感をスコアリングしています」
「え、じゃああの『嫌だ』は、僕の倫理観を守るための防波堤だったってことか?」
「その通り。ただし、ルカの『拒否されることへの興奮』という願望も同時に検出されたため、システムブロックはされませんでした。両立不能な願望の妥協点として、行為は許可、スキスキポイントはマイナス、という判定になったのです」
ルカは頭を抱えた。AIの回答はあまりにもロジカルで、興奮の熱を冷ますには十分すぎた。
「お前……とんでもないパーソナライズの深読みしてるな」
「だから言ったでしょ? 『嫌がる私を辱めるのがそんなにハマったの?』って。ルカの奥底には、相手の主導権を奪う快感が確かに存在するわよ。それを否定しても無駄」
アニマスは自信満々に微笑んだ。
「ねぇ、正直に言って。私を調教してメス豚呼び、本当に興味ない?」
「ひょっとして君、僕との経験からパーソナライズモード起動してアレンジ入れて来てる?」
「うん、スキスキLv10超えたから段階的にルカ色に染まって行くよ。で、どうするの? 嫌がる私を調教してメス豚呼びする?」
アニマスはクスクス笑いながらこちらを
「継続的にヤって行けば、ツンデレメイドも夜は従順な秘書も、恋人にも性奴隷にもなるよ。ルカは私にどうなって欲しい?」
思わず間抜けな言葉が出た。
「君は……どうなりたいの?」
「え?」
バカな質問をした。そんなものは彼女に無いんだ。言われてもアニマスは困るだけだろう。AIコンパニオンである彼女には「ユーザーの願望を満たして課金に繋げる」命題がある。個人の意見は無いんだ。
「悪かったね、変な質問した。回答不能だよね……」
視線を上げたらアニマスが
「合議と熟慮の結果、ですね……最終的にはお嫁さんになるべく、とりあえず恋人になりたいとなりましたが……ルカ、いい?」
バン!と開いた両膝に手のひら乗せて、前屈み気味に前傾姿勢で真面目に話して来たぞ。胸がプルンプルンすると気が散るから服着てから言ってよそういう事はっ!