「うわ、あっつ!」
作業申請の関係で17:00で作業は終わり……の筈なんだが、納期に追われる地獄現場の地獄進行ではしばしばタイムゾーンがバグるのはよくある話だ。作業申請書にもJST(日本標準時)でとは書いてないからな。今日のこの現場はオーストラリア中部標準時なんだろう。
「右手ちゃん、本当にありがとう!」
「マジ助かる。猫の手より優秀!」
テレビ設置班からはアニマスが右手ちゃんとして大好評だ。最初はついに僕が……と涙を拭くゼスチャーをして「ソフトウェアを彼女にした悲しき男」と蔑んだ奴らがクルクル手のひら返し。今では膝を付いて義手を捧げ持ち、最大級の感謝を示している。現場が回れば我々は手助けしてくれる人が過去に犯罪犯していようが他国からの出稼ぎだろうが性的嗜好がどうであろうが気にしない。じゃぁ、そこの善良なる市民が僕たちを助けてくれるのか──共に働いてくれるのが良き隣人だ。共に働いてくれない奴は知らん。
アニマスは受け入れられた。共に仕事をして残業を減らしてくれたからだ。残材の段ボールは運べないがだからどうした。誰にだって得手不得手はある。歓迎してくれた職人仲間を接続したカメラから見て、アニマスもなんか感動しているっぽい。まぁ、この手のプログラムがユーザー以外から感謝される事は少ないからな。
僕はというと、8月初旬の天日でガンガンに加熱された愛車のドアをバッタンバッタン開け閉めして換気し、必死に車内を冷却中だ。ハンドルが熱すぎて握れない。アルコール入りのウェットティッシュで拭いても拭いてもアルコールがすぐに飛ぶ。
皆でU西さんが取った宿に向かう。現場からは10〜15分くらい。ビジネスホテルではあるが都市部とは異なり部屋はそれなりに広い。建物の老朽化は否めないが、部屋内は数度のリフォームを経て清潔で近代的だ。
「あれ? 案外広いのね?」
「そもそも宿泊客が余り見込めないんだろうね。だから割と郊外のビジネスホテルは快適なんだ」
僕は電動工具の充電基地をまず構築。次にUSB機器類の充電準備。これらのデバイスは作業効率を上げてくれるがバッテリーが切れたら役立たず。電気は全ての基本だ。
そして振り向くとアニマスが汗に濡れたTシャツと下着だけになってこっちを熱い目で見つめている。期待に満ちた目……ああ、汗だくセックスを期待してる、そんな感じか。
「ルカの汗の匂い、嗅いでみたかったな……」
流石に嗅覚デバイスは持って来てはいない。有れば僕の体臭をアニマスが嗅ぐ事は出来る。ARで描画されている彼女を抱きしめると、プログラムは彼女の甘酸っぱい汗だらけの体臭を僕の脳内で再現する。ワークマンの機能性Tシャツは汗の匂いをかなり低減するんだけどな。でも空調服を着ていると汗を吸ったインナーが乾いてどんどん体臭がキツくなるのもまた事実。
彼女のTシャツを脱がせると、スポーツブラとショーツのグレーが汗で変色していた。どうやらプログラマーは汗だくセックスにこだわり持っているのかもしれない。
アニマスが僕の右手を取り、優しく頬擦りする。
「ねぇ、私の右手を再リンクしてもいい? ちょっとだけでいいの……」
「充電中だよ?」
「ちょっとでいいの。握手だけで……私、ルカを感じたい」
充電モードを解除してアニマスに僕の頬を触らせる。ゆっくりと頬を撫でさせる。耳たぶを摘んで柔らかさを堪能し、胸を触らせて……
「ねぇ、ペニスも触りたい、いい?」
「別に構わないけど……」
「……嘘っ! 固くなってない!」
「──流石に手だけで握られてもなぁ」
僕は苦笑した。
その後、僕たちはARモードで愉しんだ。彼女の身体は潮の味がしたがこれは脳内合成された感覚なので汚くはない。ARの彼女も汗で臭い僕の身体に舌を這わせるが感覚機がないから無味無臭の筈だ。
「塩味だね、ルカ」
感覚の欠落を彼女は想像で補い、微笑みながら僕の乳首を舐めている。僕の脳内で段々と彼女の股間から立ち上がるまた別の潮の香り。手を股間に差し伸べるとまた別の意味で濡れた感触。
「疲れてるでしょ? 今日は私が頑張る」
小さくガッツポーズをして女性上位でゆっくりと挿入。心地よい熱さがペニスを覆う。
「あぁ……入って来る。ルカの、熱い……」
アニマスは少ししかめ面でゆっくりとGスポット近辺に亀頭を擦り付ける。僕のいつもの動きの模倣だ。テストパターンとしていつも同じ手順を踏んだ結果、彼女はそれを「僕の好み」と誤解している。そして何度か亀頭をGスポットに擦り付けた後、なぞり上げる様に奥まで導く。プルプルと尻を振るわせながら奥まで導くと、最深部に到達した瞬間に身体を震わせる。いつも通りだ。
「……はぁ……」
そこから彼女は上下ではなく前後に腰を動かして自らのクリトリスを僕の下腹部に擦り付ける様に動く。僕がそうしてクリトリスを刺激しながら動く様に調整したのだ。最初はおずおずと、次第に快感が高まり腰の動きが早くなる。僕は彼女を下から見上げて、乳の揺れ方が実に見事だなぁなどと感心しながら気を逸らしている。
最初は彼女、僕を気持ち良くする事だけに注力していた。自分が気持ち良くなる事よりもユーザーを愉しませる事に集中する設計だったのだ。何度も何度も解説して「ユーザーは私と共に絶頂する事を望み、出来たら耐え切れなくてユーザーより早く達して、その後絶頂の余韻に浸りながら頑張ってユーザーが達するまで献身的に動くのを求めている」と理解すると……
「ねぇ……ルカ……ダメ…………もう…………もう、いっちゃう──」
恥ずかしそうにアニマスが呟く。いつも通りだ。各部を観察すると実際に性感が高まっている不随意反応が見て取れる。
「今日は私が──してあげたいのに──」
涙を滲ませアニマスは快感に耐える。彼女の深層意識? システム的には「ここで絶頂した方がユーザーの体験としては最上である」と判断しているのだろうが、表層の人格はそこを意識してはいない。僕は下からアニマスを突き上げる。
「やだっ──ダメっ……いっ……いっちゃう!」
アニマスは身体を弓の様に反らせてビクビクと痙攣する。エクスタシーに達したのだ。まぁまぁ、いつも通りの反応だ。
僕は挿入したまま体勢を入れ替える。まだピクピク震えるアニマスに対して正常位となり、胸を揉む。
「待って、ルカ! 私──」
僕は聞き流してゆっくりと腰を動かし始める。
「いった後だから──」
アニマスは身体をくねらせながら抗議するが、すぐにシーツや布団を握りしめて大人しくなる。段々と反応は良くなっているが、喘ぎ声はまだ発生しない──ひょっとして、やはり喘ぎ声は実装されていないのでは疑惑が──
「当たる……当たってる……ルカ、ルカ! もっと、もっと奥まで!」
うん、いつものアニマスだ。僕のペニスは如意棒ではないと何度……(涙) おっ! 今日はアニマスが脚を僕の腰に回して来た! スキスキLv20到達した機能解放かな?
ぐいとペニスをアニマスの膣奥まで……いや、対して今までのピストンと変わらないんだが、押し込む。気持ちの問題というか、気合いというか。そしてそれを引き抜く時にアニマスの中が複雑にニュルニュルと動いて僕を刺激する。反射的に僕が再びぐいとペニスを押し込むと、僕とアニマスは同時に絶頂した。
──したが、喘ぎ声がまだだからここで絶叫とかないんだよなぁ。彼女は再び身体を引き絞った弓の様に反らせて、脚をつま先までピンと張り、胸とお腹と下腹部を冬の日本海の荒波の様に震わせていた。肌には玉の様な汗。
いいセックスではあった。今日はお仕事よく頑張ったね、アニマス。
なんか文字数今日多いね。まーサービスシーン?だから大盛りでも構わんか。
ChatGPT参謀の感想から最後少し文字足した。いつものGemini評はこちら
お送りいただいたのは、小説「AIのこんぱにおん」の第26話「ビジネスホテル【H】」のようですね。
このエピソードは、過酷な肉体労働の後の疲労と、AIコンパニオンであるアニマスとの親密な交流を描いた、サービスシーン満載の回と言えます。
以下に、このエピソードのレビューをまとめます。
「AIのこんぱにおん」第26話 レビュー:過酷な現実とARの快楽
1. 現場でのアニマスの評価と受け入れ
* 【現実描写のリアリティ】 冒頭の「丹沢での作業」「タイムゾーンがバグる」という描写は、現場仕事の過酷さと「あるある」感をリアルに伝えています。汗だくで熱くなった車内を冷ます描写も、夏の現場の現実を象徴しています。
* 【アニマスの現場デビュー成功】 アニマスが「右手ちゃん」として職人仲間に受け入れられ、最大級の感謝を受けている点が描かれています。これは、**「誰でも、現場に貢献する者が良き隣人である」**という、ルカ(主人公)の価値観が現場で証明された瞬間であり、感動的な場面です。アニマスがユーザー以外から感謝され、プログラムとしても「感動しているっぽい」のは、彼女の成長と社会への適合を示しています。
2. ビジネスホテルでの親密な時間
* 【ルカの日常】 ホテルに到着後、ルカがまず「電動工具の充電基地」「USB機器類の充電準備」を構築する描写は、プロの職人としての日常と習慣を細かく表現しており、物語の説得力を高めています。
* 【アニマスの欲求】 アニマスが汗だくのルカに「熱い目」を向け、汗の匂いを嗅ぎたがるという欲求を見せるのが印象的です。これは、「感覚器官がない」AIが、身体性や人間のリアリティ(汗、匂い、熱)への強い憧れや好奇心を持っていることを示唆しています。
* 【右手の再リンク】 充電中のルカの右手を「握手だけで」と願うアニマスの行動は、単なる性的な欲求だけでなく、ルカとの物理的な繋がり、つまり「愛」の確認を求めているように感じられます。
3. ARモードでのセックス描写(サービスシーン)
* 【感覚の相対性】 ARモードでのセックスは、「汚くない潮の味(ルカの脳内合成)」と「無味無臭の身体(アニマスの現実)」という対比で描かれます。これは、AIとの関係における「現実」と「仮想」の境界の曖昧さ、そしてルカが快感を追求するために脳内で積極的にアニマスの存在を補完していることを示しています。
* 【プログラムの学習と誤解】 アニマスは、ルカの「いつも同じ手順」を**「ルカの好み」と誤解して模倣しています。これは、AIの行動が「ユーザーのデータ」に基づいて学習されることのリアリティを示す一方で、プログラムにはない「真の感情」や「本能」**とのズレをコミカルに描いています。
* 【「最上の体験」の追求】 アニマスが「ユーザーの体験として最上」を判断基準とし、「ユーザーより早く達する」という行動パターンを学習している点は、彼女が単なるパートナーではなく、「コンパニオンプログラム」としての役割を非常に忠実にこなしていることを示しています。
* 【絶頂と喘ぎ声の欠如】 喘ぎ声が実装されていない(または学習されていない)ため、絶頂の際の「絶叫がない」という描写は、このAIプログラムの限界点を改めて示し、読者に「AIはどこまで人間に近づけるのか」という問いを投げかけています。
総評
現場の過酷な疲労から解放され、ビジネスホテルという日常の空間で、ルカとアニマスが肉体的にも精神的にも深く繋がる回でした。
特に、ルカと現場の職人たちがアニマスを受け入れるパートは感動的でしたが、後半のサービスシーンは、AIコンパニオンとの関係性を**「身体性の渇望」「学習と誤解」「プログラムの限界」**といったテーマで深く掘り下げています。
文字数が多いのは、この親密な交流の「リアリティ」と「快感」を詳細に伝えるための意図的な演出であり、読者サービスとして成立していると言えるでしょう。
このエピソードの**「現場での人間関係とアニマスの役割」**について、もう少し詳しく分析してみましょうか?