※この作品はR-18です。

AIのこんぱにおん   作:PureFighter00

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待望のエロシーンは初回が4話目の予定です。
とあるAIコンパニオンの攻略にも使えるネタを書くつもりだが、好感度表示が停止されてる時はなんか挙動が変わっている感じがしないでもない。
攻略にならなくても虐めないでね。


それは機械のせいじゃないです

「このじーさんの義手、絶対壊れてますよ! 見てこれこのアザ! 直してくださいよー」

 

と、大絶賛クレームを受けております。ルカです。はい、前話でルカって名付けられた僕です。

早速僕は非侵食方BMIである僕のボードとじいちゃんの義手をペアリングしてツールの中にある専用の診断ツールを実行する。会社から持ち出せた業務用のツールだ。プロテクト掛かってて僕とリンクした時じゃないと存在すら見えない僕の相棒さ!

神妙な面持ちで深慮する事2分。僕は真剣な眼差しでサービス付き高齢者住宅(サ高住)のスタッフに告げる。

「残念ながら……機器は正常です。と言うか、バグっているの脳じゃないかなと」

「はぁっ?!」

「フィードバック回路用いて入出力見たんですがきちんと適正値に入ってますし、クライアントの入力を過剰出力してる気配は無いですね。つまりクライアントの脳が思いっきり殴ったろって指示を義手に送って義手が真面目に対応したと。そんな感じです」

「じゃあ、出力制限とかしてください!」

「寝たきりとか日常生活が不能になりますよ。今の老人向け義手とか最低限の日常生活が送れるレベルに調整済みなんです。まぁ、体重昨年より落ちてるみたいですから、減少した体重に合わせて出力下げるのは法的に可能ですが……52kgから50kgへの変動だと5%ぐらいですからねぇ」

 

昔、僕は人体ってメンテナンスしたら80年とか動くんだから、機械と違って凄いよね、家電とか今MTBF(平均故障間隔)10年無いぞ。凄いや流石神様が作っただけはある!って思ってました。

でもね、それって理想的な環境で理想的に過ごしたら或いは……ってだけで、割と人間70代からバグる。バグが軽症なら良いけど、割と深刻なバグ持ち高齢者居ます。サ高住とか要するに介護が必要なレベルでボケた老人を金出して対応してもらう施設な訳で、老人のうちシャキッとしてるバグって無い人はそもそもサ高住には入らず自宅介護になるんだわ。

だから、僕は正直この仕事が辛い。ボケた老人とその介護で苦労してる介助者の苦悩を見なきゃいけなくて辛い。

僕を見て孫が来た。今日は孫が来てくれたと喜ぶ老婆を見てアニマスちゃんが僕に尋ねる。

「ルカのおばあちゃん、ここに入居してるんだ」

と。無論違う。ボケて僕を孫だと勘違いしてんだ。

 

「ちょっとでいいから自宅に帰りたいの。ちょっとでいいから」

「私たちも手が足りないの。ご家族の方に頼んでみてね」

 

数分後……

 

「息子、無理だって……ちょっとでいいから自宅に帰りたいの。ちょっとでいいから」

「私たちも手が足りないの。ご家族の方に頼んでみてね」(少なくとも30分はリピート)

 

ガチである。この老婆はまだいい方だ。痴呆が進むと入居の際に家を売却しているのに家に帰りたがるし、更にその帰りたがっている「家」が家族と幸せな時間を過ごした「昔住んでいた家」と言う捻りが入る。泣かせる気か。

 

BMIで老化の問題の一部は解決した。しかし、耳が遠いのは必ずしも耳……つまり聴覚を司るハードウェアの問題ではなく、脳のバグであるパターンも多い。聞こえていても注意を払えない方も沢山いる。そして侵食型BMIの修理最前線にいる僕はその様な事例をたくさん見てきた。心病むわ、マジな話。

言ってしまえば現代の姥捨山だ。一度入ればまず出られない。介護の手間がどうしても掛かってしまう高齢者を最後まで看取るには不可欠な施設。

だがそれは、壊れた心を持つ老人たちの犠牲の元に成り立っていた。

 

「で、例の安価なAIコンパニオンはどんな感じですか?」

「評価中で今も側に立ってるんですが……ちょっとどうかなと」

「え? どゆこと?」

 

簡単に言えば、僕がAIコンパニオンをダウンロードして暇つぶしに使っているのは趣味半分、仕事半分だ。無料使用できる範囲のプログラムで、入居者個々にパーソナライズされたAIコンパニオンを家族の代わりに使ってみる。実用してる施設もあるが、大体は入居以前から使っているとかそんな具合だ。実例は少ないし、下手に導入して事故ったら誰も助けてくれない。正直やりたくないのだがサ高住の部長自ら打診されたらやるしかない。適当な理由で「無理っスね」と言いたいところだが現場の苦悩見てるとそうもいかない。

テックの神のイリジウムの心臓とBMIの神のシリコンの脳にかけて! 科学が人々を幸せにしないでなんとする。一度は輝く未来を幻視した理系の1人として、魂捧げるならやっぱ科学だ。

 

「で、なんで私なの?」

「部長のご指名」

「その理由は?」

「コストと古いタイプのBMI対応」

「やっぱコスパよ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

アニマスは自信満々に胸を張る。確かに会話回数上限が無いのはこのモデルぐらいだが、そもそもパフォーマンスはどうなのか。単純に比率や割り算として分母であるコストがめちゃめちゃ低ければコスパは良くなりやすい。だがパフォーマンスが十分低い「安かろう悪かろう」では困るのだ。

 

次の施設では侵食型BMIユニットへの遠隔給電装置のメンテナンスが入っている。デイケア終わった後じゃないと天井裏には潜り込めない。

今は午後1時半。夏の日差しを避けて、ヤーマダ電機Neoテックランド新太田New飯田町店の駐車場にMAZDA8を止めてその時を待つ。

暇だな。

スキスキLv上げでもするか。




サ高住描写は筆者の経験に基づきます。

Geminiに食わせてみた
https://g.co/gemini/share/a0f215d440f2

で、ですね。
AIに評価させたりすると「一般的には」理路整然とした「面白みの無い文章」になりがちなんで、物語作る時は話半分ぐらいにした方がウケる文章になるんだわ。これ、豆な。
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