超越機神グランダーザ 作:朧Ω
食堂でご飯を食べている四人はいつものようにだべっていた。
「ここってさぁ、TVもゲームもねぇからやることつったら体を鍛えるくらいしかなくて暇なんだよなぁ」
「暇なのは平和な証拠でしょ、アタシ達が戦わないってのはそういうことなんだし」
「でも、今僕達以外に戦っている人達がいるのは事実だからそれが何とか出来ればいいんだけどね」
「例えそうだとしても私達はここから離れられない、もしここを突破されでもしたら私達がいる意味が無くなっちゃうから」
「そうだな・・・まぁでもそんなことを俺達が必死こいて考えてたって仕方ねぇ!俺達は俺達に出来ることをするしかねぇんだから」
「そうね・・・とは言っても何もすることがないのよね本当に」
「プロフェッサーに聞いてみるか?何か遊べるものないですかるって」
「プロフェッサーに聞くって・・・遊ぶ暇があれば鍛えろって言われそうだけど」
そんな話をしていると急に四人の会話に入ってくる者がいた。
「そんなことは無い、休める時に休む、遊べる時に遊ぶのはとても大事な事だ」
「プ、プロフェッサー!?」
「そんなに驚くことは無いだろう、ここは食堂だ。様々な人が集う場所なのだから」
そう言うとプロフェッサーは四人と少し離れた場所の席に座り、持ってきた食事を食べ始めた。
「えぇっと・・・遊んでもいいってのは分かったんですけど、一体何があるんです?」
「そうだな、ここにはTVゲームなどはない。だから必然的に肉体を動かす遊びにはなってしまう。一応、ボールはあるからな。他だと使わなくなった紙などを使えば折って遊ぶことも出来るだろう。幼少期を振り返って紙飛行機などで遊んでみるのも一興だろう。そして、もし遊ぶのであれば、少し小さいが体育館がある。そこで遊ぶといい」
「ありがとうございます、プロフェッサー」
「いや、いいさ。むしろ、暇潰しの道具がほとんど無いことに関して申し訳ない。知っての通り、旧支配者達と戦うことが優先でそういった娯楽の物を置く余裕がなかったのだ。次からは余裕があるときに用意させよう」
「それじゃみんな、飯食ったら早速体育館に行ってみようぜ!」
「喉に詰まらせない程度に早く食べなきゃね!」
四人は急いで食べてぞろぞろと体育館に向かった。その背中をプロフェッサーは優しい目で見ていた。体育館に着いた四人は倉庫を漁っていた。
「確かに色んなボールがあるな、サッカーボールにバスケットボールに野球のボールなどなど」
「一応テニスラケットもあるわよ」
「道具もそれなりにはあるんだな」
「とりあえず一通り遊んでみるか!」
四人は交代ごうたいに二組になって遊び始めた。テニスやPKサッカーなど五時間ほど遊んで休憩することにした。
「ふぅ、疲れた。いい疲労感だぜ、ちょっと休憩しようぜ」
「賛成、てかさ、休憩するならせっかくだし紙貰ってきて紙飛行機でも作って遊ぶ?」
「それいいな、やるか!みんなはここで待ってろよ、俺が取ってきてやる」
「兄さん僕も行くよ」
「いいって、三人で休んでろ、それじゃぱぱっと行ってくるわ」
旭はそう言うとどこかへと走っていった。そして、数分後、小さな紙を数十枚程持って帰ってきた。
「数十枚あればいいかと思って持ってきたけど持ってきすぎたか?」
「何も紙飛行機だけ作って遊ぶわけじゃないんだしいいんじゃない?それと、お疲れ様」
旭は全員に紙を渡してどかっとその場に座り込むと早速紙を折り始めた。他の三人も紙を折り始め、四人同時に紙飛行機を完成させた。
「よし!誰が一番飛ぶか決めようぜ!」
「いいわよ、それじゃ行くわよ〜せーの!」
全員同時に投げたが、一人だけ速度と飛び方がおかしかった。
「ちょっと旭!アンタの紙飛行機だけおかしくない?それ飛ばすって言うか投げてるじゃない、しかも紙飛行機っていうかほぼ槍だし」
「俺のエアクラッシュ号は伊達じゃねぇってことさ」
「何その名前ダサッ」
「ダサくねぇよ!かっこいいとは言わねぇけどよぉ」
すると、紫亜がボソッと呟いた。
「あ、落ちた」
見てみると、紫亜の作った紙飛行機がゆっくりと高度を下げて落ちていった。それを見た恭子は紫亜の勝ちだと言った。
「なんでだよ!俺のエアクラッシュ号だろ!」
「アンタのは論外、嫌なら作り直して紫亜より飛ばせばいいでしょ」
「仕方ねぇなぁ・・・まぁ、時間はまだあるし作り直すかぁ・・・」
そして、作り直した紙飛行機は何度作っても途中でストンと落ちたり、変な方向に回転しながら落ちたりなどして上手くいかなかった。そうして、時間が来て、就寝の時間となった。
「今日は楽しかったな!またやろうぜ!今度は絶対俺が勝つからな!」
「はいはい、それじゃまた明日ね」
兄弟と姉妹は分かれ、自分達の部屋へと帰っていった。その帰宅途中四人全員が、ずっここんな日が続けばいいのにと願った。