「では復興計画はそのように。次に新たな試作MSについて──」
ブルーコスモスの盟主アズラエルは、会議の進行を聞き流しながら退屈そうな、だがどこか満足そうにため息をつく。
G兵器は連合に忠誠を誓った──忌々しくも役に立ったコーディネーターの働きで不足なく開発され、完成直後に新兵器が奪われるなどというまさかの事態も起きず、一度ならず二度までも蜂起した宇宙の化け物達を遂には撃滅した。
それ相応に連合もブルーコスモスも痛手は負ったが、蒼き清浄なる世界への障害は確かに取り払われたのだ。
アズラエルを始めとする実業家、軍人、そして政治家等、ブルーコスモスの主要メンバーが一堂に集い、戦後復興のあり方などを話し合っていた。
無論、それらは表の目的でしかなく、その実は、ブルーコスモスによる世界の支配構造をより盤石な物とすべく様々な画策が交わされていた。
だがこの世界では、それらも然程問題なく行われていくだろう。
世界全てに恨みを放つ者。遺伝子によって全てを決めようとする神の代弁者気取り。他にも様々居た、本来火種となった筈の物が存在しない世界。
本来の目的が果たされた以上、戦争が起きないのであれば彼らブルーコスモスとて必要以上の無体をする事など無いのだから。
しかしそれとは別に、アズラエルはある事に考えを馳せては、無聊をほんのわずかに慰めていた。
(あの悪趣味少将殿は何してるんですかね……)
それは己の手足となり第一次、第二次プラント大戦で最も役に立った駒である男が、現在どうしているのかという疑問であった。
大戦前から色々と動いてたらしい、その癖、己より一回りも二回りも年下のアズラエルに躊躇も無く頭を下げ取り入るなどと、何とも小狡いというにふさわしい男。
しかし、それでもその力は確かだった。
先に起こった二度の大戦で、まるで予見していたかのように敵の作戦の多くを看破し、自ら指揮する事で完全な勝利へと導いたのだから。
他の連合将官も、アズラエルを含めたブルーコスモスの主要なメンバーですらも、その男に一目を置いていた。
そして、当の少将自身はブルーコスモスの支持者というわけではないが、プラントやコーディネーターを排除するという意味では熱心な男であった。
ともすればブルーコスモスの人間よりも熱が入る程に。
だからこそアズラエルには不可思議に映っていた。
そんな彼がなぜあんな事を言いだしたのかと。
「それではアズラエル理事、以上ですが他に何か御意見ございますでしょうか?」
進行の声にアズラエルの意識は現実に戻される。
「……ああ、ありませんよ」
アズラエルは短く告げてその意見に賛意を示す。
それを受け、議長を務める老紳士が頷いた。
「それでは本日の会議はこれまでとさせていただきます。青き清浄なる世界のために」
それに合わせて周囲が立ち上がり、アズラエルもまた立ちながらも退屈を覚えつつ口にする。
会合は終わり、会場にはアズラエルだけが何をするでもなく残っていた。
「しかしあの少将殿、いつもあんな調子でしたけど戦後はどうするんでしょうね。あの悪趣味に目を瞑れば扱いやすくていい人材なんですけど……」
思うのはある種の方向において、悪辣で悪趣味な軍人の今後について。
それについて別にアズラエルがどうこうする理由などありもしなかったが、ある種の義理なのか只の気まぐれなのか。どちらにしても彼にしては珍しくそんなことを気にかけていた。
そして出来る事なら余計な事に気を回させないでくれとも。
(ま、ついでに声でも掛けてみますか)
そう思い立つと、早速アズラエルは件の少将に連絡を試みたのだった。
◇
暗く沈んだ雰囲気が漂う、ただ広いだけでベッド以外に何も置かれていない部屋。
その中央で、中年の男が一人何を身に纏うでもなく全裸で椅子に腰かけ、その前に置かれたモノを見ていた。
興味深そうに、そして心底嬉しそうに。望みに望んだ物を手に入れた喜びでその顔に歪んだ笑みを絶やさず、時折それを愛でる様に撫で続けている。
しかしそれは物ではなかった。
男と同様に何一つ身につけていない、少女と言っていい頃合の赤毛の若い女。
だが、それは男に組み敷かれてもいなければ、拘束具で縛られてもいなかった。自らの意思で仰向けとなり、両の脚を男に向けて広げその中心を曝し、自ら指を挿入してかき回しているのである。
そして快楽からだろうか、時折身震いをしてはその口から甘い声を出していた。
かつてルナマリアと呼ばれていた女は、今では人としての権利も何もない肉人形だった。
あろうことか、地球そのものを滅ぼそうともしたコーディネーター。結果としてその命を以て代価を払っていたのだが、彼女の様に若い女達はその命を失う事なく生き永らえていた。
無論、慈悲から生かされたわけではない。
コーディネーター達が世界に与えた害毒をその肉体でもって償わせる為だった。
エイプリル・フール・クライシスに始まり、二度の大戦で減った人口を補わせる為。
ジェネシスを始めとした戦略兵器で人類どころか地球そのものを、人類の未来を消し去ろうとした報いとして。
そして、そんな物を向けられた人間達の憤りを鎮めさせる為、女達は徹底的に穢される事になっていた。
「おお、いいぞルナマリア。それがお前達の本来のあるべき姿よ」
「あっ♡ はぁ♡ はい……っ、ふぁああっ♡♡」
その声を受け、赤い少女は更に激しく己が秘処を弄りまわす。
本来ならばもうそれだけで絶頂を迎えるほどに快楽を躾けられた肉体は、だが、絶対的な調教の所為で、自らだけで絶頂することは絶対にしなかった。
だからこそルナマリアは必死になって男の目を悦ばそうとする。
本来であれば耐え難い屈辱と苦痛でしかない行為も、その先に得る事が出来る極上の悦楽のためには必要不可欠だった。
そして、それが自分達に下された罰であり慈悲である事を、彼女達はその体で教え込まれてしまっていた。
「ちゅぷっ、んはぁ……私の口はいかがですかご主人様」
一方で桃色の髪をした女が舌を伸ばし、男の怒張の先を舐り回していた。
こちらもそこに抵抗や嫌悪はない。ただ主たる男に喜んでもらいたいという思いと若干の怯え。そして、己を貫き狂わせてもらう為に、自身の全霊をかけて奉仕を行っていた。
そんな女たちに満足げな視線を投げつつ男が語る。
「うむ、ミーアも良く出来ているな。よしご褒美だ。こっちに──」
肉の宴を更に続けようとする直前に響く音、それが彼を止めていた。
それは男の下に通信が入った事を告げる呼び出し音だった。こんな時に邪魔する不届きな輩を問いただしたくなったが、そんな無駄に苛立ちを溜める様な事はしなかった。
なぜなら呼び出したのは男にとってそれほどまでに重要な人物だったからだ。
『やあどうも、ティネーツケン少将。お久しぶり』
「これはこれはアズラエル理事。どうなさいましたか」
男──ティネーツケンにとっても、今の世界でその言葉を軽く扱う事はできない相手。
『いやなに、今日は会合であなたが提案した事に口を挟んでくるのが居たから思い出しただけです』
忙しい中の暇つぶしとはアズラエルは言わなかった。それを言ったらまるでこの男に余計な気を配ってるかのようであったからだ。
「おや、理事がご承認されたのにまだ……いえ、あなた方からすれば致し方ありませんか」
少将が手を腹の下にある頭へやり、その目をルナマリアの方へチラリと向ける。
『ま、そいつらに関しては一応、僕からあなたへのご褒美ですからね。安心して使い潰してください』
彼らの話題になっていたのは、コーディネーターの女達についてである。
ブルーコスモスの者たちからすれば、コーディネーター達は一刻も早く処分してほしい存在だった。
そこには戦時にある暴虐や凌辱などの邪な感情すら無く、ただ害虫を、宇宙に棲む化け物を駆除しようという意思しかない。
だが、少将は女達は都合よく孕み穴として、そして人々の鬱憤を晴らすための肉として使う事を提案していた。
当然の事ながら、戦争終結後すぐ行われた会合では賛否両論どころではなく、否一色でしかなかった。
軍人からは最低限の良識を以て、というよりは、自分がそんな提案をする様な下種と同等に堕ちたくはないという否定。
ブルーコスモスの面々からは、人外の化け物を生かすのは間違っているという断固とした拒絶。
功績を鑑みても誰一人として賛成の声は出てこなかったのだから、ティネーツケンという存在とコーディネーターの嫌われ具合が推し量れると言う物だ。
そして感情的な面だけでなく理屈の面からも否定されていた。
いくら人口が減ったとは言え、コーディネーターの女を使ってまでそれを補う必要はないだろう。そんな意見は当然出て、数を増やす程に生かすとなれば、決して小さい負担ではない事も指摘された。
何よりも大半は民間人とは言え、軍人や政治家の女も相当の数が居たのだ。下手に集まれば、またぞろ騒がしい真似をしかねないと言われてしまっては、流石に頷く人間は居なかったのである。
だが、アズラエルの発案でそれは決議される事となった。
ティネーツケンが本来受けられたであろう栄光や栄誉を放棄して、その女達を徹底的に貶めるのであれば、と。
その場にいた者達はこれを好機と捉えていた。
それはそうだろう。彼が成してきた功績を考えれば、軍人としては更に上へ。ブルーコスモスの一員にでもなれば、決して無視できない地位に付けるのが約束されていたのだから。
だが、女のコーディネーターを嬲り者にする為だけにそれを放棄するというのだ。
一度吐かれた言葉を飲みこんでしまえば、もう彼には他に望める物など無い。
故に、アズラエルの提案は満場一致では無いものの採用され、ティネーツケンは戦時中の功績の全てと引き換えに幾人かの女が彼の手元へ置かれたのである。
そしてある程度の数であるが、二人の他にも生かされてしまったコーディネーターの女。
彼女達には、人ではなく穴として、家畜として、孕み袋として、その生涯を終えていく事が約束されたのだった。
『まあ僕自身はそこまで気にしてる事もないんですけどね? あのお姫様が無様な目に遭ってる事自体は悪くないですし』
「ほう? 理事はラクス・クラインがお好みでしたかな?」
『冗談はやめてくださいよ、僕が好きなのは本人じゃなく残党の連中が苦しんでいくのを見る事ですから。……そういう意味では少将の提案も悪くなかったのかもしれないですねえ』
アズラエルの言うお姫様──ラクス・クラインは今、別の場所で人としての尊厳を奪われ、犯され嬲られ、その有様を全世界に向けて放送されていた。
元プラント最高評議会議長の愛娘。そして戦火の中、世界に平和の祈りを届けた歌姫。
そんな美しい少女は、いまや各地にかろうじて逃げ落ちた僅かばかりのコーディネーター達を絶望させるために、そして誘い出すために、その末路を見せつける為だけの存在となっていたのだ。
そして本来彼女の元に居たはずの自由の剣は、ただのプログラミングが得意な一学生。地球連合に表面上は忠実な気弱な若者として、少将の元で働いていた。
かつての婚約者は既に戦死している。助けも彼女が謳う平和も訪れない。
ただひたすらに世界は青かった。
「あっちのお姫様も頂けるなら頂きたかったですがなあ……まぁ同じ顔の雌が居たので問題ありませんでしたが、はっはっは」
愉快そうに笑いながらティネーツケンが更に力を籠めると、粘着質な音と同時に誰かが咳きこむような声が聞こえていた。
「お陰さまで楽しみ通しですよ、理事。今度あなたもいかがですか? いい具合に仕込んで──」
『結構。あなたも変わりない様ですから安心しましたよ。ま、精々楽しんでください』
それだけを言うとアズラエルからの通信はあっけなく途切れた。
「ふぅむ……相変わらずせっかちなお方だ。まあいい、それより今はこいつらの方よ」
押さえつけていた手が桃色の髪を掴み上げて己の身体に引き寄せると、それはされるがままにしがみつくような体勢となった。
その姿に気をよくしながらティネーツケン少将が呟く。
「零すなと言っただろうがミーア。お前もあの女の様になりたいのか? ん?」
その問いに少女の体がビクッと反応すると震えながら首を横に振り始める。
「お、お願いです。どうかご主人様の下に置いてください。わ、私はもう、あの方ではないのです。ただのミーアなんですから……」
「ふん、だがあの女と同じ顔にするまで敬愛しておったのだろう? ならばお前が代わりになってやるくらいでも良かったのではないか?」
甚振るような言葉を掛けながら、少将は部屋で常に映され続けているモニターへ目をやる。
そこには、幾人もの男達によって汚されながらも、かろうじて美貌だけを保った女が涙している姿が映されていた。
だがそれだけではない。他にも映されている録画と思われる動画、あるいは写真には、更に惨い凌辱が記録が残されていた。
体をただ甚振られる物。腕、あるいは更に太いディルドで強引に貫き嬲られる物。
椅子に拘束されては様々な体液を無様に垂れ流し、男達の笑いの的にされている物。中には犬や馬に激しく犯されている物まで映っていた。
ひと時の休む間も無く犯され、常人であればとっくに狂うか死んでいるかも知れない凌辱。
それらを受けても、更に生き永らえさせ屈辱を与える為に、手厚く治療されてはまた凌辱される。
女としての地獄がそこにはあった。
そしてそれが、この世界の平穏を祈りつづけていた少女、ラクス・クラインの末路だった。
「い……いえ……それ、は……。で、でも私はあんな人よりご主人の方がいいんです。だから、だからどうか殺さないで……」
ミーアが涙しながら頭を垂れ懇願していく。歌姫に憧れただけの普通の少女がそこに居た。
ただし、身代わりとなって死ぬ運命にはないし、存在の痕跡を全て消されてはいるものの、確かに生きていた。
ティネーツケンの道具として生きる運命があるだけ幸せなのかもしれない。
少なくとも今の歌姫よりは遥かに。
「ならばしっかり奉仕しろ、その体の全てを使ってな。儂の子を孕めなければ生かしておいてやる義理はないのだぞ」
脅す様に告げていくティネーツケン。しかし実際のところ、彼にミーアやルナマリアを手放す気も処刑させる気もなかった。
かつて視ていた世界の美しい女達。それを己の手で汚し、屈服させる事。
ただそれだけが、コズミック・イラという人が人を絶滅させ合おうとする、狂った世界で五十年近く生きてきた目標だったのだから。
まさかそれが叶う日が来るとは思わず、また、その切っ掛けがアズラエルとは、などと思うところも多々あったようだが、彼にとってそれはもう些細なことだった。
願いは全て成就し、本来あった運命とは違う世界の中で自堕落と淫蕩の日々を過ごす。
ただそれだけだった。
「おいルナマリア、もういいぞ。よく頑張っていたからこいつでイかせてやろう」
怯えるミーアから命令に従っていたルナマリアへ視線を移すと、彼女はまるでご褒美を与えてもらった子犬の如く顔を綻ばせた。
「あぁ♡ ありがとうございます! 早く、早くチンポください!!」
まるで犬猫のように這い寄ると、雄を迎える為に尻を突き上げるルナマリア。
そこには、かつての同輩達を死に追いやった仇への憎悪はなく、代わりにあるのは性の悦びと雄に奉仕する喜びのみ。
「くっくっく……今のをお歴々に聞かせたら案外笑ってくれるかもしれんな。お前の以前の姿と一緒に軍の公報に載せてみるか?」
「あぅ……は、恥ずかしいですけど、ご主人様が望むのなら……」
頬を朱に染める様は生娘のように可愛らしいものの、両手で尻肉を割り広げ秘裂を晒す姿は、娼婦のそれよりも更に淫猥な物だった。
それだけに足らずルナマリアの膣穴からは愛液がツゥ、と垂れ落ち、床をぐっしょりと濡らしている。
そして、彼女に覆いかぶさりながらティネーツケンが囁いていった。
「ふん、恥じらいなどお前には無用だ。さあ、これからたっぷりと犯してやるから精々鳴くがいい。あの世のコーディネーター共に聞こえるようにな!」
言うが早いか、少将が腰を掴んでルナマリアの中へと突き入れていく。
既に蕩け切った状態にある膣壁は待ちかねた雄をその抱擁で歓迎し、ルナマリアも歓喜の声を張り上げていった。
「ふぁ、ぁっ♡ んぃぃいいッ♡♡」
「どうだ? コーディネーター風情が、お前達の未来と希望を奪った儂の子を孕めるかと思うと嬉しくてたまらんだろう?」
「はいっ! どうしようもなかったあたしたちに種付けしていただけるなんて、幸せすぎてどうにかなっちゃうくらい嬉しいですッ!」
もはや理性など吹き飛んだ状態で、ルナマリアは快楽の中で嬉々として答えていった。
これは少将の命令に応えてではなく、今のルナマリアが心の底から出してきた声。そこに快活だった少女も軍人としての姿もない。
あるのは人に戻る事を許されなくなり、快楽と支配に縋らなければ生きられなくなった雌犬。
ティネーツケンの望むままに仕上がった雌奴隷の姿だった。
「ぅあっ! ああんっ! もっと突いて下さい、もっとぐちょぐちょに犯してぇ!」
その言葉に嘘はないとばかりに膣が締まる感触に、ティネーツケンが喉奥から笑いを漏らしていく。
「あはぁッ♡ 奥ぅ……いいっ♡♡♡」
「くっくっく、どうしたルナマリア?」
「あひっ♡ はっ♡ も……もっと欲しいのに……ご主人様に射精してもらったら終わっちゃうのが嫌なんです♡」
「全くしようのない女だ!」
「お、おほっ!? ~~~~ッ!?」
ルナマリアの尻を強く鷲掴むと、激しく腰を叩きつけていくティネーツケン。
その衝撃と快感に、雌が背中を仰け反らせて声にならない声を上げ悶えていく。
しかしそれでもルナマリアは必死に四つん這いの格好を保ったまま、更なる快楽を得ようとしていた。
それに気を良くしながら、しかし今度は動きを緩めゆっくりと抜き差しを続けていった。
「あッ♡ ひあっ!? まっ、待ってくださいご主人さま、今やめられたら狂っちゃいます!」
「儂にねだる? お前如き風情がか?」
「ご、ごめんなさいっ、ごめんなさいぃぃ! だけどもっとしてください! 何でも言う通りにしますから……お願いします、もっとおチンポ下さいっ♡♡」
懇願しながらも尻を動かそうと試みるルナマリア。だが少将が抑え込んでいる以上、彼女の意思で動けはしない。
そんな無駄な足掻きを嘲笑いながら、彼は膣内で軽くペニスを回す様に動かすと、その先端をルナマリアの一番奥に押し付け子宮の入り口を圧迫していく。
その刺激は絶え間ない快感となって少女の胎を襲うものの、決定的なものではない。
もどかしいばかりの感覚に、ルナマリアの美しい顔が苦悩と快楽に歪んでいった。
「おいミーア、それを取ってこい。そうだそれだ」
ルナマリアを責める傍らティネーツケンは横で控えるミーアを使い、記録用のカメラを持ってこさせると自分でそれを構え撮影を開始した。
「ではお前の事をしっかりと記録に残してやるとしようか。まだ逃げておるお前達の仲間に、コーディネーターの女達の未来を教えるためにな」
ティネーツケンがゆっくりと抜け落ちる寸前までペニスを抜こうとすると、すかさずルナマリアが腰を押し付ける。
「あっ……抜かないっ、でぇっ♡ ……あっ♡ んうぅっ♡」
だがティネーツケンによって阻まれ、奥まで突く事は叶わず再び焦燥に苛まれてしまう。
しかしそれも僅かな間だけだった。
「くくっ……ほれ、これを見るだろう連中に向かって言ってやれ。今のお前はなんだ? 誰の物だ?」
「は、はぃッ♡ あたしはご主人様の雌奴隷です♡」
「そんな事は分かっとるわ! もっとちゃんと言わんか!」
再び強烈な腰の一撃が繰り返され、またルナマリアの声が大きくなっていき、ついにはそれを悲鳴混じりに叫んでいった。
「んひっ!? わっ、私、ルナマリア・ホーク……はぁんっ、人間であることを捨てて、ご主人様の為だけの雌豚奴隷になりま、んぅっ……したぁ♡」
「そうだ。お前は儂の子種を受け入れて子を成し続けるための孕み袋だ」
「あっ♡ あっ♡ はいっ! だ、から……コーディネーターの雑魚雄なんかさっさと出てきて降参して死ん……おひっ♡ く、くださいっ……♡ そうしたら、あたしがご主人様からご褒美頂けるからあぁぁっ♡♡」
その姿、その言葉。それはまさにティネーツケンにとって至高の光景。
全てを支配し服従せしめた愉悦を感じながら、今度は一転して激しく腰を動かし、ルナマリアに絶頂への悦楽の波を与えていく。
「よーしよし、よく言えたなルナマリアよ。可愛いペットにはご褒美に種付けしてやろうな」
「はい、はいッ♡ んぅうううッ! ご、主人様のッ♡ 好きにしてくださいぃ♡ はああっ、あうぅ♡ あひっ、は、んッ♡♡ あぁっ!!」
もはやルナマリアには理性などという言葉は存在せず、ただ本能と快楽を貪る雌として喘ぐばかり。
その姿を余すところなく撮り続けるティネーツケン。
そして更にミーアへ向かって、
「おい、尻を舐めろ。待つだけがお前の役割だとでも思ったか?」
言葉を受けたミーアが、男の汚らしい場所へむしゃぶりつくように舌を這わしていくと、その光景も用意されていたカメラによって記録されていく。
それを嬉々として行う雌の股間が、既に濡れそぼって光っていたのは言うまでもないだろう。
その光景を見て、聞いていた者がいたのならどう思うのか。
プラントの、ザフトの残党であれば怒りであろうか。それとも屈辱であろうか。
連合市民であれば、嘲りの感情を浅ましい女達に向けるのだろうか。
どちらにしろこの場にあるのは、ただ肉欲に溺れた人未満の雌と、それを貶め愉しむ支配者のみ。
「出すぞ! 受け止めろルナマリア! 孕め! イキ狂ってしまえ!」
「……ひぐぅっ!? ふあっ、ああああッ♡」
子宮口に突きこまれるように押し当てられ注ぎこまれる精液を、ルナマリアは悦びに打ち震えながら受け入れて行く。
自らもまた膣内を激しく収縮させながら、子宮へと流れこむ精を求めて腰を動かし快感を貪っていた。
それは紛れも無く、人以下の存在へと堕ちた雌奴隷の交わりだった。
射精が終わるまで長く続き、その間も二人は互いの秘部で繋がりあったままであった。荒げた息が整うくらいに時間が過ぎていった後、ようやく肉棒を引き抜いていくティネーツケン。
引き抜かれ、ぽっかりと開いたヴァギナからは大量の白濁が溢れていた。
それを見た男は満足げに鼻息を出していく。
「ふぅー……よく出たわい。頑張ったなルナマリア、雌豚としてよ~く仕上がっているではないか」
「あ……あへ……ありがとうござ……ます」
朧気な意識でルナマリアが礼を口にしていく。絶頂に至る快感はルナマリアから既に意識を半ば以上奪い去りつつあった。
それに満足しつつも、ティネーツケン少将は次いでミーアを呼び寄せていった。
「ほれ、お前もこっちにこい。口で綺麗にしてもらおうかの」
その言葉を聞くと同時にミーアが四つ這いで歩いてくる。
「はい分かりました……。ん……はぷっ……」
ミーアが躊躇いなくティネーツケンのペニスへ顔を寄せていく。
「ああん……すごい臭い♡ ちゅぅっ」
「いいぞミーア……。だが、お前には仮初とはいえ歌姫としての誇りとかが残っているのではないのか?」
「んんっ!? んく、おぼっ!? やめ、やめてくださいっ……そんな物より今の幸せなほうがいいです!」
「そうだ、それでいい。歌姫ではなくただの家畜であるという自覚を持つんだぞ」
ミーアにフェラチオを強要し、汚れたペニスを綺麗にさせながらも更に固くしていくティネーツケン。
この光景もまた映像記録され続け、それは彼次第ですぐにでも全世界へ流されてしまう事だろう。
この世界にはもう、二人の少女が逃れられる場所など存在しなかった。
ジュポッ、ジュプゥッ……。
卑猥な音と共にミーアが必死に肉棒を吸い立てる。
「はぁ……美味しい、もっと欲しいです……もっとぉ♡」
「そうやってプラントの連中も咥えこんでいたのか? んん?」
「そ、そんなことは……。私、ご主人様にしか抱かれたことは──」
「儂に嘘を吐くな。別にお前を捨てよう等とは思っとらんから正直に言えばいいのだ。歌姫の振りをして、あの無様な敗残者共にどれだけ抱かれてきたのかとな」
「そ……れは……」
「言え。儂の命令だ。貴様の主人の命令だ。だが……それが出来るのであればお前は生涯大事に飼ってやろう。あの豚以下の様には決してしてやらんさ」
その言葉でミーアの中の何かが砕けた。それが最後の砦であり、彼女の心を繋ぎとめていた一本の細い糸であった。
それを自ら手折ると共に、彼女は心の中を素直に明かしてゆく。最早躊躇もためらいもなく、己を穢す男に対しての忠誠を誓うが如く。
「そ、その通りです……私はザフト兵の慰みものだったんです! プラントで、ラクス様になり代わり歌う裏側で、私に与えられた使命は誰かの欲求不満を解消すること! 私は歌う為ではなく性処理の為の道具! そう、私は人でなかったのです! 私を守ると言った人たちも、私のことを本当は愛してくれるどころか都合のいい穴としてしか扱わなかったッ……!」
「おお、そうだろうとも。あの連中にとって女は穴程度。孕ませ、数を増やそうとする為の認識しかないのだ。もっともそれこそがお前の価値だが……だが、だからこそ今度は儂の為だけに鳴くといいぞ。お前はもう儂だけの女、そして家畜なのだ」
「はい、嬉しいです……。ラクス様を演じた事もあなた様に会えた事の下準備と思えば感謝しています」
涙を流しながらも幸せそうに微笑む少女の姿があった。
しかし、何処か人として大切な何かが抜け落ちてしまったような虚しさに塗れたものだった。
「ふん、それならばもう少し可愛がってやる事にするか」
「あはぁっ……♡」
少将は立ち上がるとルナマリアとミーアを並べさせていく。
既に意識が飛びかけているルナマリアも含めた二匹の雌豚は、四つん這いで並ぶと互いの秘所を開いて挿入の準備を行い、そして主の肉棒を受け入れていった。
ミーアの秘部を貫いていくと、すぐさま甲高い声が響いた。
既に数え切れない程の回数を少将に仕込まれているミーアの膣壁は、腕程もあろうかという肉棒も難なく受け入れ、だが締りよく吸い付いていく。
「ひっ♡ あ、ああっ……!」
「ああ、いい具合だミーア、次はお前が儂の子を産むのだぞ……」
「んっ♡ はい……! 私たちは子供の出来にくい子宮かもしれませんが、どうか何度でも、孕むまで犯し抜いて下さいませッ……!」
「言われるまでもない」
グプブゥッ、ズチュリュゥゥッ────!!!
「あああッ♡ ひううッ! ……ッ♡♡」
膣奥を突く度にミーアの全身から汗が噴き出し、その雌穴が限界まで拡がっていく。
膣内が蠢動して絞りあげてくる感触に、再び射精の欲求を感じながら、ティネーツケン少将がミーアを貫いては引き抜き、ピストンを続けていく。
やがてそれは更に激しい動きへと変わり、二人の接合部からは愛液とも精液とも分からない液体が溢れてシーツを濡らしていった。
「あひぃっ!? んんッ……くうぅんッ♡♡♡」
「儂の子を孕んだらどうするんだった? 言ってみろ」
「はひっ! そ、それはぁっ♡ わ、私、は……ぁんっ♡ ボテ腹になってもご主人様にご奉仕、しましゅ……ふぁっ♡ 男なら地球の為に働く奴隷にっ♡ んっ♡ あぁっ♡ 女の子なら一緒に、ご主人様の奴隷になって……んっ♡」
「そうだ。コーディネーターだのザフトだのはどうでもよい。このまま一生を儂に尽くすがよいぞ、ミーア」
「はひッ♡ 分かりまひたッ♡ ミーアはぁ、一生あなたの……奴隷ですっ、うぅううんんッ! ♡」
少将が腰を突き入れる毎に大きくなっていく喘ぎを上げて悶えるミーア。それはまさしく彼女の心の中の最後の砦の残滓、僅かばかりに残っていた人格を支えていた柱だった。それを打ち崩し完全に自身の性奴に仕上げられた満足感を覚えながら、ティネーツケンはミーアの膣内へ子種を注いでいく。
「あっあッああぁあああぁあぁああッ────!? ひぎぃいッ!!!」
その熱を受け止め、身体を仰け反らせて絶頂を迎えていったミーア。
だがその後も容赦のないピストン運動を続け、射精しきった後、ようやく落ち着く頃には秘部だけでなく腹部が僅かばかりに膨らみ、まるで早速新たな命が宿っているのではと思えてしまう程だ。
「ああっ♡ ありがとうございます♡ こんなにたっぷりとぉ♡♡」
涙と涎で顔をぐしゃぐしゃに汚しながらミーアが喜んでいた。ティネーツケン少将にとってそれを見るのは初めてではないはずであったのだが、何度見ようともそれは心地よさを感じてしまう光景だった。
遺伝子から美しい物として調整された女と、そうでなかったが故に、整形してまで己の美しさを見せていた少女を完全なる自分の物とする。
それは彼にとって至福の時間だった。
だからこそ、この時を惜しむものかと、少女達を毎夜の如く使い潰していった。
途中で壊れようとも、あるいは壊れずに孕み潰し、本当に人として肉穴としても終わってしまおうとも構わずに。
◇
カツン、と靴音が廊下を響かせる。それが通り過ぎた後、軍人達は誰もが振り返っていた。
ある者は羨望と敬意を、またある者は嫌悪を。そしてまたある者は、傍らに付き従う物への欲望を以て。
そんな視線の先を歩いていたのは地球連合の高官であった。その背後には二人の若い娘が続いていく。
一人は桃色の髪の少女で、今もなおコーディネーターという存在の罪を知らしめる為の、一匹の雌肉とそっくりの顔をしていた。もっともその豊満な体は似ても似つかなかったが。
もう一人は快活そうな印象の赤色の髪を持つ少女。ザフト制服を身に纏いながらも、その肩にある記章にバツを付けられ、その上から連合の記章で塗り潰された物を与えられていた。
何より目を引いたのが、その二人の格好である。
大きくくり貫かれた胸元からは乳房をさらけ出し、股間は食いこむほどのハイレグのレオタード。その尻には、片方に連合の旗と地球、そしてもう片方に番号と家畜の証を刻印されていた。
更には目立つように首輪を嵌めてリードを垂らし、自分達が所有される存在だという事を見せびらかして歩いていく。
当然ながら、二人にはもう人としての尊厳はどこにもない。
事実、周囲から向けられる視線は明らかに人間を見るものではない。ある種、動物に向けるのと同様のものだった。
だが、それでも尚、この二人に価値があるのだと示している姿だった。
そして、少女達はそれを理解した上で、その視線を受け入れても居た。
既に彼女達はその程度で傷つきなどしない。
そんな目に遭わされる事さえ、主に仕える何よりの喜びとして感じているのだから。
それは決して愛ではない。恋慕などでもなければ忠義とも異なっている。
それはただの性欲を満たすためだけに生かされ、犯されるための肉人形の喜びだった。
「おや? 珍しいじゃないですか少将殿。あなたの事だから自宅に閉じこもりきりだと思っていましたが」
ある一団とすれ違ったところで、少女とその主に声が投げかけられた。
それは地球連合を裏から束ねる組織に席を有する男──アズラエルから発せられていた。
「どうもお久しぶりです理事。いやなに、たまにはこうして可愛がってるペットを散歩させに来るのがよいかと思いまして」
その問いに答えたのは地球軍高官の一人であり、ザフト兵とコーディネーターの女を玩具にしていた人物──ティネーツケン少将その人である。
彼の言葉からは誇りと優越感を感じさせる響きがあった。
この数年間で得た全てがこの男にはあった。勿論、失った物もまた多かった。
だが、それもこの男にはもう意味がある事ではなくなっていたが。
「残党狩りの方も順調とお聞きしてますぞ。生憎と儂は今更出張れる人間ではありませんが」
「いえ、確かにあなたの趣味は連中を引きずり出すのに有効でしたよ」
それはラクスを始めとしたコーディネーターの女達が凌辱され、いかに屈辱的に犯されたかの映像を連日公開し、ザフトの残党を挑発していたという物だ。
様々な意味合いで眉を顰める者は多かったが、残党を釣り上げる餌となった事は一度や二度ではなかった。
もっとも、ティネーツケンからすれば只の趣味であったが。
「お陰であなたの事をどうこうという連中も居なくなりました。今度こそお好きな様に。それじゃ……あぁ、そうだ」
アズラエルはそれだけ言うとそのまま立ち去ろうとするかと思えば足を止めていた。
「どうされましたかな? まだ何か懸案がおありか」
「いえ、お礼を言っておこうと思いまして。あなたのお陰もあってこうしてコーディネーターを一掃する事もできましたから。感謝してますよ、人としてはともかく」
そして珍しくティネーツケンへの礼を言うと、今度こそ背中を見せていく。
「儂は自分の仕事をしただけですが、理事に褒めてもらえるとは嬉しいですな。ではこれで。……ミーア、ルナマリア、行くぞ!」
少将はそう言うと再び二人を引っ張るように歩いて行く。
先ほどまでの態度と打って変わり乱暴に歩き出すティネーツケン。
それを少女達はただ嬉々としてそれを受け入れてゆく。それこそが己の役割だとして。
「……ほんと、あれさえなければ英雄なんて人間だったかも知れないんだけどねえ」
そんなティネーツケンを軽く嘲りつつも、アズラエルは歩を進める。
青き清浄なる世界の日常とでも言うべき光景であった。
種付けおじさんはなんだって解決してくれる