「そう言えば達也君最近暖かくなって来たけど調子どう?」
「寒い時もまだありますし、ちょっと気温調整が難しいですね。」
俺は牛舎のセカンドリビングで真下さんを待つ間、達也君は俺の前に潜り込み一緒に新しく来る仲間の写真を眺めて雑談をしていた。
達也君も甘える事に慣れて来たかな、でも暖かくなって来たからまた離れてしまうかも知れない、自分は案外寂しがり屋では?と思いつつ達也君のストレス冷えをチェックする。
「ちょっと手先冷たいかなぁ。」
「まぁ、他の奴と比べたら冷たいですかね?」
「酷い時と比べれば全然良いと思うんだよね、血色も良いし。」
俺は抵抗しない達也君の手をにぎにぎ触診しつつ体温の確認をする。
「以前貸した服は冬用の厚手の物だったから薄手の物も用意しておこうか、暖かいって言っても暑い時もあるし体温調節難しいよね。」
実際俺は天気のいい日は汗をかきながら半袖で畑作業や庭整備を行なっている、脱水予防もそろそろ本格的に考えて行かないとなぁ。
「、、、悟史さんって薄手のパーカーとか、持ってます?」
「んー、UV系の薄手パーカーならあった様な?、、、クローゼットに入れっぱだから俺の匂い薄いと思うよ?」
「、、、。」
達也君は分かりやすく唇を尖らせ押し黙る、拗ねてる?考えてる?
「悟史さんのお下がりは魅力的なんですよねぇ。」
「はぁ。」
達也君は丈雄君とこっそり?一方的に張り合っているので牧場主の俺の服を着る事は達也君にとって戦略の一つなんだと思う。
俺は相変わらず頑張ってるなぁ、と可愛くなって達也君の頭をガシガシ両手で撫でておく、達也君の短髪は触り心地がいい。
「まぁ、今度着なさそうなの持って来ますので、欲しいのあったら上げるよ。」
「ありがとうございます。」
照れているのか拗ねているのか唇を尖らす達也君が可愛いので達也君の唇を摘んでフニフニ遊んでいると一仕事終えた真下さんがセカンドリビングに入室して来た。
「待たせてすまない、さて新しい牛だな。」
「はい。」
「俺移動した方がいいですよね。」
「ん?そのままでも構わないぞ、それに最後は皆んなに通達して意見を聞くからな。」
「、、、それじゃお言葉に甘えて、此処にいます。」
達也君は俺達の会議に参加する事になりそのまま真下さんは資料を読み上げる。
「1人は俺達と同じホルスタイン型、和夫さん牛年齢56歳、もう1人はジャージー型、友伸くん牛年齢27歳。」
「気になる点としては和夫さんは人年齢100越え、友伸君はジャージー型なので個別搾乳と言う所ですかね。」
真下さんは俺の考えに頷く。
「そして、和夫さんは前の牧場では雄牛達の世話をしているベテランだ、穏やかな性格とあるし馴染むのも早いだろう、経験がある分、此方が学ぶ事も多いだろうな。」
「そうですね」
書類に記載されている和夫さんの経歴に"雄牛の世話"と書いてあり繁殖を防ぐ為に隔離して育てている雄牛の世話を真下さんの様に手伝っていたのだろうと考える。
「そしてこっちは、性格は穏やか、今の牧場では食事制限をされていた様だ、消化器官の様子を見ながら必要量を摂取できる様見守る必要がある。」
「食事制限ですか、、、。」
ジャージー型の友伸君は写真を見る限りお肌プルプルもっちりとした見た目をしておりとても食事制限をしている様な見た目には見えない。
「俺達は見た目と言う点でも改良を重ねられ作られて来た、この友伸君もその中の1人、肥満と言う事では無くそう言う体型として出来ている、が、今の牧場では肥満と捉えて食事制限をしていると考えられる。」
「実際の健康リスクとしてはどうなんですか?」
達也君は気になった様で真下さんに質問する。
「栄養不足が見られる為、無気力、集中力の低下などが見られている、実際の健康検査は此方に来る前に一度精密検査をすると共に定期的に検査内容を確認しつつ食事内容を変えていく必要がある。」
「成る程、取り敢えず不健康デブかどうかはこっちに来て検査しつつ要対応って事ですね。」
「そうなる、、、分かりやすいが、もう少し柔らかく言ってくれると助かる。」
「すみません。」
達也君のチクチク言葉に真下さんは眉を下げ嗜め、直ぐに謝る達也君を俺は撫でておく。
自分の身を守る為にチクチクする癖がある子だからなぁ、根っこから安心させるにはまだまだ時間がかかるだろう。
そう考えると秋茂君もかなりのトラウマ持ち、今の所フラッシュバックの様なパニック症状は出ていないが傷は直ぐに塞がらないものだ、俺は今以上に皆んなをよく見てサポートできる様改めて気合を入れる、本当はこんなに緊張せずに脱力して向き合うのがいいんだろうけど、バランスを取るのは難しい。
「兎も角、今の印象では管理が難しいとは感じられないな。」
「そう、ですね。」
実際に会ってみないとわからない所はあるがこの書類を見る限り心身に深刻な傷が有り慎重に関わらなければならない、と言う様な事は無さそうだ。
「後は皆んなと共有して迎える準備を整えて行きましょうか。」
真下さんは俺の言葉に頼もしく頷いてくれる。
「俺も、手伝える事があったら手伝います、気軽に声掛けてください。」
「達也君もありがとう、その時はよろしくね。」
初めて来た頃よりも歩み寄ってくれるその優しさが俺は何よりも嬉しい、新しく迎える人達も安心して過ごせるだろうと俺は達也君の様子で確信に近い感情を抱いた。
「十の位やっと慣れて来た、、、一から数えるのは出来るのにまだ足し算慣れない、、、特に6と2、4と3が間違えやすいかも。」
丈雄は秋茂の机で唇を尖らせ2桁の足し算、筆算の復習プリントを睨みつける。
「俺も、6と2は苦手、あと6と3?」
秋茂も筆が止まる部分を思い出して丈雄の採点し終えたプリントを覗きながら頭を捻る。
「ね、それと十の位に移動した数を数え忘れる。」
たった1を出すだけなのに混乱してしまう繰り上がりに丈雄は首を傾げ秋茂もつられて同じ方向に首を傾げる。
「、、、確かに。」
「でも結構慣れて来たと思う!秋茂さん付き合ってくれてありがとう!」
「俺も勉強になったと思う、ありがとう?」
丈雄は借りた机に散らばった消しゴムのカスを片付けながら真下から新しく迎える仲間について話していた事を秋茂に聞く。
「わかんないけど、多分大丈夫?」
男性らしい男性、女性らしい女性が怖い秋茂はリビングでみた新しく迎える仲間の画像を思い出しながら自分の心と相談する。
大人しそうなメガネをかけた人、俺より小さいらしい丸っこい可愛らしい人、多分、怖く無い、、、多分。
「何かあったら手伝うから、辛くなったらいつでも言ってね。」
「うん。」
こう言う時丈雄は頼もしい、優しいとわかっている陽久と誠華、真下もやはり見えない壁があるかの様に心が拒絶して丈雄の様に側には近づけない、最近此処に来た相良はもっと男性的で声を聞くたびに耳が下がってしまう。
丈雄はそんな中、自然と前に出て対象と距離を取らせてくれる、申し訳なさも感じるが、それより安堵の方が強く出た。
そんな丈雄に何かしたくなり目で追ってしまう癖があるのは当然の事だろう、と秋茂は思っている。
「新しい仲間どんな感じかな?仲良くなれるといいなぁ、2人とも優しそうな顔つきだったよね。」
「うん。」
勉強道具を片付けた丈雄は当然の様に秋茂のベッドへ座り背伸びをする、その隣におずおずと秋茂も座る、丈雄の隣に座るとどうしても軽く緊張してしまう、恐怖とは違うこの現象に名前をつけられないまま秋茂はいつもの様に丈雄の雑談に相槌を打つ。
「俺もっと色々出来る様になりたいなぁ。」
雑談の合間合間に丈雄はそう言って皆んなの凄い所真似したい所、手伝いたい所を話していく、丈雄の見つめる先は常に明るく秋茂はそれを直視出来ないまま感覚のみでついて行く。
「うん。」
俺は?俺は何がしたい?何をしていい?
深く考えると足を引っ張られる感覚がある、それは前に住んでいたボロ部屋に住んでいた時の感覚とよく似ていた。
「もっと一緒に勉強頑張って、いっぱい遊ぼうね!」
「うん。」
丈雄の引っ張る力は強い、秋茂は抵抗せずに丈雄に手を引かれる。
気付けば丈雄に近づきそっと腕を回して丈雄を自分の中にしまっていた、丈雄は嫌がらずに頭を優しく擦り付けてくる、丈雄の匂いに秋茂は揺らぐ。
この感情はなんだろうか、俺を傷つけたアイツらと同じ物なのだろうか?分からないけれど、どうしても止められない、丈雄が触りたい、秋茂も丈雄と同じ様に頬擦りをして考える。
「今日は気分?」
「、、、ん。」
言葉少なくとも丈雄はわかってくれる、拒絶しないでくれる、だから、、、だから秋茂は丈雄の唇に自身の唇を付ける。
自分は、嫌だった、だからこそ、尚の事、それを当たり前の様に受け入れてくれる丈雄を傷つけたく無い、秋茂は丁寧に慎重に丈雄に触れていく。
丈雄を傷つけたくは無い。
「秋茂さん擽ぐったい。」
「ごめん。」
「いいよー、俺もう脱いでいい?」
「うん。」
「あ、ちょっと手加減してね、達也君にこの前うるさいって怒られたちゃったから。」
「わかった、気をつける。」
煌が去り一部屋開いているにも関わらず丈雄の声は達也の部屋に届いていたらしい、前回はどんなだったか、丈雄の気持ちよさそうな声を思い出して秋茂は頭が熱くなる。
「うん!」
丈雄は秋茂の考えて静止した姿もある程度無視して慣れた様に秋茂のベッドの上でパジャマを脱ぎ捨てる。
丈雄にとってこの行為はどんな意味があるのか、どんな気持ちでいるのか、俺にとってこれは、何なのだろう?
秋茂は勝手に動く自分の体を眺めながら考える、丈雄が気持ち良く反応してくれる所に手を動かし丈雄の様子に集中していていても何処か別の所で違う事を考えている自分が居る。
「秋茂さんも脱いで。」
「、、、うん。」
仰向けで寝そべっている丈雄に服を脱がされる、それだけでも体はビリビリと熱を持ち丈雄に心が強く向く。
肌を合わせるだけでも心地が良い、秋茂は唇で丈雄の体をなぞり時に歯を立て痣が残らぬ程度に甘噛みし、優しく吸う。
「秋茂さん擦り合いっこしよう。」
「ん。」
丈雄はお互いの半立ちを優しく握り秋茂は腰を振りお互いのちんこを擦り合う、時折漏れる丈雄の吐息と下半身の気持ちよさに酩酊仕掛けて思わず丈雄の首筋を吸う。
大事で繊細な場所をお互いに擦り合っていると血が巡り張りが出て来て鈴口から我慢汁がチロと流れ出、丈雄の腹が混ざり合った我慢汁で濡らされる。
「うー、秋茂さん舐めてー。」
「うん。」
丈雄に望まれ抵抗も無いままに体の位置を下げ秋茂は丈雄のちんぽを咥え吸い刺激を与える、秋茂は自分がされるのは嫌だが、丈雄はこれを嫌がる所か気持ち良さそうにするし、秋茂ものその姿に興奮する。
不思議に思う気持ちは何度も出てくるが、それよりも口の中でピクピクと動く丈雄のちんぽや、気持ち良さそうに小さく漏らす声、そっちの方が圧倒的に秋茂の頭の中を占領する、秋茂は咥えたまま丈雄を見上げてその様子を目に焼き付けようとじっと見る、丈雄の感じている仕草に脳がグツグツと煮立ち下半身がドクドクと熱を持つ。
「あっ、それ、気持ちいい。」
「、、、ん。」
秋茂はぷくりと膨らんだ丈雄の乳首に手を伸ばし、中指で乳首をクリクリと優しく刺激する、少し刺激するだけでも丈雄の乳首からは乳が溢れ滑りを良くして丈雄の声も少し変わってくる、それに勢いづいた秋茂は吸う刺激を強くし舌で、唇で丈雄のカリを裏筋を弾く様に刺激する。
「っ、、、イク、、、。」
「ん。」
秋茂は口を離さずそのまま丈雄の精子を口の中に溜め込み呑み込む、これも自分がされるのは嫌だが丈雄は気持ち良さそうにクタリと柔らかくなり、目が合うと恥ずかしそうに笑う、秋茂はその景色に満たされる。
「次秋茂さんの番ね」
「うん。」
両足を持ち此方にアナル向ける丈雄に秋茂は頷き誠華に貰った安眠様の香油を丈雄に塗り付ける、安眠の効果は正直分からない、けれどその匂いは嫌いでは無く、丈雄の匂いと混じりもっと丈雄を貪りたいと言う欲求が強くなる。
傷つけたく無い、怖い思いはさせたく無い、けれど自分の今感じている感情は壊す行為に喜びを感じるものと似ているんじゃ無いだろうか?何処か悲しみに似た感情が秋茂の奥に潜むがそれでも目の前の光景に興奮したまま体は欲望のままに動く。
せめて、せめて痛く無い様、嫌な気持ちにならない様、そう自分に言い聞かせ秋茂は丈雄のアナルを解しながら丈雄と口を合わせる。
水音も匂いも嬌声もグッと近くなり、指にきゅうと締まる感触が、愛おしく自分の根本を揺らす、分からないけれどこのままがいい、そのままがいい、ずっとこうであったらいいと秋茂は興奮の中に悲しさを混ぜる。
「秋茂さん、俺も無理ぃ、早く欲しいかも。」
「うん。」
丈雄は俺の複雑な気持ちなど分からないだろう、だからこそ安心して純粋に気持ち良さを求める丈雄と体を重ねられる、秋茂は自身のちんぽを丈雄のアナルに合わせゆっくり自身を沈める、自分の亀頭がにゅるりと丈雄のアナルに吸い込まれるのを見てゾクリとこの後の気持ち良さを想像する。
「丈雄、痛く無い?」
「うん、あ、ゆっくりね、声出ちゃうから。」
「うん、、、こうでいい?」
「ん、んぅ、、、大丈夫だと思う。」
秋茂は自分の熱がこのまま治らないだろう事を思い以前悟史から貰ったうさぎの抱き枕を丈雄に握らせる、それに顔を埋めれば少しは声が籠るだろう、環境が整った事で秋茂は腰を振る事に集中する。
ゆっくり、打ちつける様に体を動かすと畝る様に吸い付く丈雄の腸に刺激され小さな射精感に金玉が上がり、亀頭裏筋が痺れる程に気持ち良い、激しく腰を振りたいのを我慢して丈雄が馴染むのを待つ様に秋茂は己の欲と戦いながら慎重に腰を振りグリグリと押し付ける。
「っ、うぅっ、んっ、、、あっ、、、ん。」
丈雄の声が甘くなって来た所で体勢を変え横になり丈雄の片足を上げ後ろから逃げぬ様もう片方の手で押さえて腰を突く。
「っ〜〜!!あ"っ、んっんっ。」
「丈雄っ、声。」
「んっむっ、、、んぐっ、っ、むぅっ。」
秋茂の勢いに飛び出た声を丈雄はうさぎの抱き枕に顔を埋めて必死に声を抑える、体が震えて中の締まりもいい、わかりやすく先程果てた丈雄のちんぽは反りを戻している。
秋茂は時折丈雄のちんぽを拭きながら己の欲を丈雄に押し付ける、搾り取られる様な気持ちよさ、出せばスッキリする事がわかっている、その直前の登り詰める様な気持ち良さに腰が止められない、、、果ては直ぐ側に来ていた。
「丈雄、出る」
「んっ、あっ、、、んん"っっ。」
前立腺によく当たる様に体を逸らす丈雄に秋茂は覆い被さり欲望のままに口を開け舌を混ぜわせ丈雄を貪り、ドクリと丈雄の中に精子を注ぎ込む、ドクドクと腹は鳴りきゅうと金玉は精子を搾り出す。
スッキリした気持ちのままに秋茂は甘いキスを丈雄に続ける。
「声我慢するの大変。」
「ごめん。」
「気持ち良かったからいーよ」
丈雄はふにゃりと笑って秋茂の頭に手を伸ばす。
「怖く無い?」
「うん。」
丈雄に頭を優しく撫でられ、胸の奥暴れたい程の絶望感は静かに眠る、秋茂はしがみ付く様に丈雄を抱き寄せ丈雄の生を味わう。
誠華の柔らかくなった表情を言葉をふと思い出す、後ろから丈雄を抱きしめ目を閉じていても瞼に丈雄の笑顔が見える、この気持ちは、この感覚は恋なのだろうか?秋茂は依然この気持ちが分からない。
「丈雄。」
「なに?」
「もっかいしていい?」
「えぇ〜いいよー。」
「友伸ジャージー型、牛年齢27、人年齢52です。」
「和夫です、皆様今日からよろしくお願いします、牛年齢は53、人年齢は106になります。」
4月下旬、スイカの種植準備が終えた頃、俺達はジャージー型の友伸君、ホルスタイン型の和夫さんを迎える事となった。
「この牧場を、管理をしている悟史です、よろしくお願いします、此方は牛舎をメインにサポートして貰っています、真下さんです。」
「真下です、牛年齢36、人年齢72、2人共、今日からよろしくお願いします。」
「よ、よろしくお願いします。」
「此方こそよろしくお願いします。」
2人は丁寧に挨拶をしてくれてその雰囲気の柔らかさに俺は思わずホッとしてしまう、そのまま2人は真下さんと施設案内へと挨拶の場から離れる。
友伸君、確かに、じゃ、ジャージーっぽい、人型牛ではあるので決して丸々ジャージー牛では無いのだが耳が、雰囲気がジャージーそのもので俺は2人去った後も友伸君のぴこりと動く耳を思い出してそわそわしてしまう。
憧れのジャージーが俺の牧場に、、、人型牛だけど、つ、角も小さく有った、、、ジャージー型は品種も少なく、改良もホルスタイン型と比べて緩やかな為だろう、小さな角もまた可愛く少し痛みを感じる心臓の高鳴りに俺は胸に当て深呼吸する。
「悟史さん?」
俺はジト目で見てくる丈雄君に焦ってしまう。
「え?いや、その、本当その、大学の頃からその飼ってみたいって思ってて、、、ごめん、戻って来るまでにはちゃんと人として見るから、ちょっと、あの、、、待ってて下さい。」
何これ、浮気現場??すれ違う魅力的な人から目が離せない姿を見られた時みたいな?恥ずかし過ぎる。
「悟史さん、どっち気になってたの?」
「いやその、違くて、俺、ジャージー大好きで、実家でも飼ってみたくて憧れてて、小さくて可愛くて、愛嬌あって、、、本当人に対して失礼だよね、祖牛と重ねて見るなんて、、、本当ごめん、頭ではわかってるんだけど、あの牛耳が本当ジャージーそのままの色で、、、本当あの、ごめんなさい。」
俺は必死に丈雄君に喋れば喋るほどに慌てる自分が恥ずかしくなり益々顔が火照ってしまう。
「ふーん、俺の耳は?」
丈雄君は頬を膨らませ俺に牛耳を擦り付けてくる。
「うぅ、、、好きです。」
慣れ親しんだ丈雄君の牛耳、無意識に触れたくなるぐらいにはとても好きである。
「本当?」
「うん、ふわふわしてて柔らかくて癒される。」
本当、それは本当、俺に抵抗なく飛びついて来て擦り擦りしてくれる丈雄君はぽかぽかとお日様を浴びている様な癒しをくれる。
「、、、俺の事好き?」
「大好きだよ。」
未だ頬を膨らませて眉を顰める丈雄君はとても可愛い、真っ直ぐ感情を表現する丈雄君は何時も眩してかっこよくて可愛い子だ。
「、、、悟史さんが皆んなを大切にしてるのは知ってるけど、俺も寂しくなっちゃうから、ちゃんとこっちも見てね。」
「うん、なんか心配させてごめんね、本当、すみませんでした。」
俺はジリジリ側に寄る丈雄君に安心して貰おうと頭を撫でる、丈雄君が心配になるくらいに俺が心揺らしているのなら真下さんはどんな事になっているのだろうかと今までの真下さんの行動を振り返り不安が過ぎる。
ま、まぁ、とりあえず今は冷静になる為に気になっていた雑草でも抜こうと思う、心頭滅却、心頭滅却、火もまた涼し。
無心で鎌を片手に目につく雑草を黙々と刈り、引き抜き、俺は雑草の山を作っていく、暫くして真下さんの呼び掛けに答えて軋む体で立ち上がり周りを見渡すと随分前から気になっていた場所以上に広く雑草が抜かれて景観が良くなった気がしてスッキリと気持ちがいい、今度は枝が気になって来たな、次の機会に切り揃えるか。
俺が高枝挟みは何処に仕舞ったか考えていると真下さんが側に来たので意識を戻す。
「随分綺麗になったな。」
「えぇ、元々気になってた場所で、、、これからもっと暖かくなるので又茂とは思うんですが、ね。」
4月が終わるとどんどん夏が加速していく、暖かさに比例して植物も良く育つ、これだけ綺麗にしても雑草は容赦無く地面を緑色に染めるだろう。
「お疲れの所悪いが、そろそろ搾乳の時間だ。」
「はい、急いで着替えて来ますね。」
ずっと草刈りをしていたので軍手を通して爪に土が入っている、俺は軍手を脱いで汗ばむ手を軽く振って乾かす。
「それじゃ、俺は皆んなを集めて来る。」
「はい、よろしくお願いします。」
俺は真下さんと別れ急いで手を洗い泥と草の付いた服から新しい服に着替えて消毒の準備をする。
「順番はどうしましょうか?」
皆んなも揃い俺はゴム手袋を装着しながら真下さんに搾乳の順番を確認する。
「それも2人に話してみたが番号順でいいみたいだ。」
俺は新しく来た2人の方を見るとそれぞに頷いてくれる。
「それでは真下さんから始めましょうか。」
「あぁ。」
真下さんは繋ぎを脱いで搾乳場所に立つ、いつ見ても綺麗で唆る肉体に俺は感動しながもゴム手袋を消毒してストリップカップを握り前絞りから始める、順調に作業を進めていき新しい2人の順番が来て友伸君の前に立つ。
「改めて、よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
友伸君はジャージーという別種なのでバケットミルカーで個別取りだ、友伸君はぽっちゃりしていて胸も大きく乳頭がしっかり前に出ていて絞りやすそうだ、俺は力加減に気をつけながら乳頭に触れ前絞りをしっかりする、ストリップカップに溜まった乳は問題がなさそうなので通常通りセロトニンが増え膨らんだ乳頭にミルカーを取りける。
「痛く無い?」
「大丈夫です。」
「良かった。」
バケットミルカーのタンクに続く透明な管はジャージー特有の黄色を帯びたミルクが通る。
ジャージーはホルスタインの乳と比べFAT(乳脂肪)、SNF (無脂固乳形分)、PRO(乳タンパク質)が高く、LAC(乳糖)はホルスタインと大差がない。
又乳脂肪とβカロテンにより黄色味を帯びているのが特徴で、そのままは勿論、バターなどの加工品もコクがあって美味しい乳だ。
俺の世界の方では、乳牛で1番活躍しているホルスタインの雄牛は種牛か肥育素牛に分かれるが、ジャージーの雄牛は子牛のまま殺処分される事が多かった。
繁殖は人工で行う為自然交配はほぼ無く、そして小柄なジャージーは可食部分が少ない、赤身が多いという特徴も霜降りが良いとされる風潮の中では経済的に価値が無いとされるからだ。
俺はペット的な感覚で飼いたかったのが本音なので雄雌は余り気にしていないが、酪農として招くなら雌牛を招いただろうし、ホルスタインの雄牛が売られる度に心痛めた俺はジャージーの雄牛の存在に今よりもっと心を痛める事は容易に想像出来る。
こんなに可愛くて需要があると言うのに現実は経済優先で残酷だ、、、悲しい。
「あ、あの。」
「あっ、はい、ごめん、どうした?」
俺は可愛い子牛の雄ジャージーを思いバケットミルカーを見つめていたが友伸君に声をかけられて我に帰る。
「搾精、お願い出来ますか?」
「うん、大丈夫だよ、消毒するからずらしてもらってもいいかな?」
真っ赤な顔で申し訳なさそうに小さな声で搾精を願い出た友伸君に少し焦りながらも俺はノンリターンディッパーを握りしめる、今は乳牛の事を考えている暇はない、目の前に集中っ。
友伸君のジャージー色のパンツがずらされるとぷるりと美味しそうで可愛い皮の被ったちんぽが現れる。
ジャージーってちんこも可愛いんだな、焦っていた俺は友伸君のちんぽの形に癒され自我を取り戻し丁寧にそっと皮を剥いて消毒液をつけ時間が経ったら拭き取る。
自己申告している事からも刺激は必要無い様なので友伸君の確認を取ってから搾精用のライナーを取り付け様子を見守る。
「あ、あの。」
「うん?大丈夫?痛く無い?」
音的には空気は入っていない様だが、ズレや真空圧によっては痛みも出るだろう、俺は立ち上がり真っ赤になって言いづらそうにしている友伸君と視線を合わせる。
「じっと見られているのは、恥ずかしくて、、、すみません。」
「え!?あっ、こっちこそすみません。」
「あ、いや、その、、、ごめんなさい、、、んんぅ。」
友伸君は申し訳なさそうに俯いて柵をギュッと握る、ジャージーって仕草も可愛いんだなぁ、と思いつつもこの状態で目を離すのは心配でどうしようと悩んでいると搾精のパイプラインを白い液体が通る、搾乳時間もいいだろうと俺は俯いている友伸君の頭を撫でる。
「お疲れ様、直ぐに外すね。」
深く話してしまったらそれこそ傷付いてしまうかも知れない、俺は真空管のスイッチを切りミルカーをテキパキと外す。
「ありがとうございました。」
「此方こそ、お疲れ様でした。」
友伸君は無事?に終わったので次は新しく来たもう1人、真下さん、陽久さんよりも年上の和夫さんの搾乳に取り掛かる。
「よろしくお願いします。」
「此方こそ、よろしくお願いします。」
和夫さんの丁寧な挨拶に俺も思わず挨拶をし返す、和夫さんの空気は柔らかく、搾乳慣れもあるのか緊張しておらず緩やかな空気を纏っていた。
和夫さんの繋ぎのジッパーを下げる音と仕草に何故かドキドキして目が離せない。
相良さん用に薬は飲んでいるはずだし、和夫さんがフェロモン体質である事は書類には記載されていなかった。
「よろしくお願いします。」
「はい。」
俺はドキドキする心臓に疑問を持ちながらもストリップカップを手に持ち前絞りを丁寧にする、、、和夫さんの乳頭は柔らかく乳も良く出る、プレディッピングした乳頭はセロトニンが分泌され更にふっくらと膨らむ。
思わず唾を飲み込んでそれを見入ってしまい頭を振り邪念を払う、搾乳!俺が今するのは搾乳!!俺は殺菌済みタオルを手に持ち和夫さんの乳頭を丁寧に拭き取りミルカーを取り付ける。
「んっ。」
和夫さんの声に痛かっただろうかと焦り頭を上げるが大丈夫と言われ慎重に搾乳の様子を見ながらパイプが絡まっていないか確認する。
「悟史さん、私も搾精をお願いします。」
「、、、はい。」
そっと和夫さんは牛柄ビキニパンツを下ろして年齢にしては元気そうで魅力的なちんぽを空気に晒す。
「消毒しますね。」
俺は痛みが出ない様丁寧に皮を腹側に押しやりノンリターンディッパーで和夫さんのちんぽを消毒する。
「悟史さん、刺激を頼んでもよろしいでしょうか?」
「はいっ。」
俺は和夫さんの後ろに周り突き出された熟れた大きめなお尻を触らせてもらう、和夫さんのアナルは俺が解す必要も無い殆どふっくらと柔らかく、にゅるりと俺の中指を呑み込み奥からきゅうっと指を吸われ驚くと共にゆっくり指を引き抜き刺激を与えていく。
「っ、んっ。」
「痛くないですか?」
「っ、はぁ、、、大丈夫です、続けてください。」
「、、、はい。」
いやに艶っぽい声を出されて俺の耳はじんわり熱くなる、この人、一つ一つの動作が色っぽい。
流石大人だな、と体の熱を無視して俺は和夫さんの前立腺を優しく撫でる。
「ふっ、ふっ、、、悟史さん、取り付けて貰っていいですか?」
「はい。」
俺は和夫さんのアナルから指を抜き手袋を変えて消毒液を拭き取りライナーを取り付ける。
「んっ、、、。」
赤く染まる背中と声しか聞いていなかったけど、柵を握り眉を八の字にしてライナーの気持ち良さに目をギュッと瞑る和夫さんはとても色っぽくて俺はその衝撃に動きが止まってしまう。
「んぅ、、、はっ。」
和夫さんの体が震えそっと目を開け此方を見る。
「取り外し、お願いします。」
「はっ、はい!」
思わず裏返った声で返事をしてしまい情けなくなるが、それよりも和夫さんの体に負担をかけない事の方が大切、真空管のスイッチを切り丁寧にミルカー達を外し、最後にポストディッピングして拭き取る。
「ありがとうございました。」
「いえ、此方こそありがとうございましたっ、つっ。」
微笑む和夫さんにお礼を言われて俺は反射で頭を下げて軽く柵に頭を打つ。
「おや、大丈夫ですか。」
「あっ、はい、大丈夫です、全然、お疲れ様でした。」
俺は急足でその場を離れ消毒剤などの片付けをする。
は、恥ずかしすぎるっっ。
「悟史さん」
「な、何でしょ、、、ごめんなさい。」
使用済みタオルが入ったバケツから顔を上げると目を細め呆れた様な表情で此方をじっと見る丈雄君と真下さんと目が合い思わず謝ってしまう。
「手伝うよ。」
「ありがとうございます。」
「悟史君、2人はどうだった?」
「大変、搾乳し易いと、、、思います。」
「、、、はぁ。」
真下さんは俺の耳元でため息を吐いて乱暴に俺の頭を撫でる。
「悟史君はスケベだからな、しょうがない。」
「そうだねぇー。」
「すみませんでした。」
何やってんだろ俺、情けない所を見られて俺は2人の顔がしっかり見れないまま片付けの作業に取り掛かった。
中々顔の熱が治らない。
「んだぁ?なーに落ち込んでんだよ。」
「落ち込んでるって言うか、むーん、なんかね、うーん、なんか、嫉妬してる。」
機嫌の悪い丈雄を見て仲間想いの相良は丈雄を持ち上げゆらゆらとその辺を歩き出す、いつもの丈雄ならば相良のもふもふとした髪の毛に頬擦りして角を触らせて貰いご機嫌だったが、今日の丈雄は相良の頭に顔を埋めて低く唸る声をだす。
「だってさ、うーん、悟史さんが、、、むーん、、、俺皆んなと仲良くしたいし、悟史さんが仲良くしてるの好き何だけど、、、なんか、モヤモヤしてる、何だろ、不安?寂しい?」
「はぁ、だから人はやめとけって言っただろう。」
牧場主は誰かの1人にはなれない、それは管理する側で有り、1人に一頭と言う管理の仕方は現実的に難しいからだ。
だからこそ、人型牛の心は捩れる、相良はいくら説得しても言う事を聞かず壊れた雌牛達を嫌と言う程見て来た。
人型牛は自然と人に惹かれる。
「なんかさ、なんかさ、俺、悟史さんが俺に手を広げて待っててくれるの好きで、笑った顔も凄く心がぽかぽかして好きで、、、今日のスケベな顔の悟史さんはちょっと、なんか、、、なんかヤダ。」
「はぁ、そうかい。」
特定の誰かを見てしまう、気にかけてしまうのは人も人型牛も同じくらい見て来た、そして努力しても与えられぬ気持ちにどんどん自分を壊していく仲間を相良は止められなかった。
なぜ自分は人を惹きつけるフェロモンを持つのか、欲しかったのは仲間を惹きつけるフェロモンだ、そうしたら幾らでも救える命があっただろうに。
相良は何度も同じ場所で悩む、悩み続ける。
「俺もっとカッコよくなりたい、大人っぽくなりたい!真下みたいになりたいーっ!!」
「へーへー、背伸びしてんな、いい加減諦めて俺にしたらどうだ?」
俺の方を向けば幾らでも気持ちに応えてやる、欲しいものを与えてやれる、ストレスで弱る事なく寂しさの中早死にしないで済む。
「相良さん俺の事好きなの?」
「あ?お前が求めたら幾らでも甘い言葉を囁いてやるし、満足いくまで抱いてやる。」
「??よくわかんないけど、俺、悟史さん好き。」
「本当にお前はなぁ〜。」
大柄な相良を怖がらず親しんで駆け寄ってくる丈雄とよくよく話して見ると丈雄の頭の軽さに相良は最近になって漸く気づいた、相良はそんなふわふわ頭の丈雄にわかりやすく溜息を吐く。
「ふふ、俺皆んな好き!大好き!でもね、俺、悟史さんに受け止めて貰える時がいっちばん好きなんだ!」
馬鹿だ、こんなに明るく純粋な子を沢山見て来た、そして与えられぬ優しさに顔を濡らし死んでいくのだ。
「お前なぁ、い「あっ!相良さん!降ろして降ろして!」
ふわふわな頭をペシペシ叩かれて顰めっ面で丈雄をゆっくり降ろすと丈雄は一目散に前を走りしゃがみ込む。
「綿毛いっぱい有る!」
丈雄は直様振り返り何処かへ駆けていく。
「ったくよぉ。」
丈雄の軽さに相良は溜息を吐く、元気なのはいいが、その軽さはどうなのだと、如何にもうまくいかない相良は腕を組み丈雄の背中を眺めた。
「悟史さーんっ!!」
「はいはい、如何したの丈雄君。」
今日の搾乳分を送転し、ミルクタンクの掃除もひと段落して納屋から出ると猛スピードで丈雄君が飛び込んで来るので両手を広げ腰を低くして受け止める。
「綿毛あった!沢山あったから遊ぼ!」
「うん、いいよ?」
綿毛、4月下旬、たんぽぽが目立つ様になり綿毛もちらほら窺える様になって来た、如何やら丈雄君はたんぽぽの群生地を見つけたらしい。
そう言えば転々とたんぽぽの群生地はあったけど、丈雄君の見つけた群生地は何処かな、と俺は考えながら丈雄君に手を引かれる。
「あっ!友伸君!一緒に綿毛飛ばそう!」
「う、うん。」
丈雄君が牛舎近くに居た友伸君を見つけ、此方を見つけて貰おうと思いっきり手を振り友伸君に呼びかける。
「秋茂さんも綿毛飛ばそーっ!!」
友伸君の隣にいた秋茂さんは俺達を見て頷き友伸君と一緒に此方に来る。
「綿毛飛ばしって何ですか?」
「たんぽぽの種を吹いて遠くまで飛ばす事?」
「そう!いっぱいあったからいっぱい飛ばせる!」
「僕たんぽぽの種飛ばすの好きです。」
「俺もーっ!」
秋茂君の質問に答え、友伸君と丈雄君が意気投合してにっこり笑い合う、丈雄君の周りは何時も賑やかだ。
「あぁ、この白い奴ですか?」
たんぽぽ群生地に到着した俺達は早速しゃがんで綺麗なまん丸綿毛を探して摘む。
「そうだよ、はい秋茂君の分。」
「どうも。」
「不思議だよねぇ、黄色いたんぽぽがこんなふわふわな綿毛になるの。」
え?たんぽぽ??と首を傾げる秋茂君に微笑んで俺はふぅと綿毛を吹く、しっかりと乾いてふわふわな綿毛はふわりと風に乗り遠くへ飛んで行く。
「秋茂さんも吹こう!風向き的にあっちね!」
ご機嫌に採取が終わった丈雄君と友伸君も来て風の吹く方へ一斉に綿毛を吹くと大量の綿毛がふわりと舞う。
「秋茂さん、どう?面白いよね!」
「、、、うん。」
丈雄君の言葉に秋茂君はゆっくり頷いて綺麗な綿毛を探す為にしゃがむ。
「悟史さんこれね!綺麗なの見つけた!」
「ありがとう丈雄君。」
「一緒に吹こう!」
「いいよ。」
丈雄君と風向きを探して綺麗なまん丸をお互いに吹いて種を遠くへ飛ばす、俺は陽が傾く中、沢山飛んで行く種を見守る、来年はもっと沢山たんぽぽが咲いているだろう。
「悟史さん。」
「んー?なに?」
「俺の事もっと構ってね。」
「え?あぁごめんね。」
俺は先程の搾乳で取り乱した事を思い出し反省する。
「俺皆んなと仲良くなりたいのに寂しくなったから、悟史さんと遊びたくなったんだ。」
耳を下げ、お仕事の邪魔してごめんなさい、まで言われた俺は笑うしか無い、何で君はこんなに真っ直ぐで眩しいのか、俺は思いっきり丈雄君の頭をワシワシ両手で撫で回し丈雄君の腰を抱きしめてくるくる回る。
「心配させてごめんね、丈雄君、綿毛もっと飛ばそうか?」
「うん!あ、でももう一回回す奴やって!」
「いいよ。」
俺は秋茂さんや友伸君と少し距離を取り後ろから腕を通して丈雄君を抱きしめてぐるぐる回る、やはり成人男性、俺と同じぐらいの身長の丈雄君だから甥っ子姪っ子よりも重力が掛かりあまりぐるぐる回して上げられない。
俺は丈雄君を地面に付け、目が回って少しよろける。
「如何でしょう。」
「ふふ、ありがとう!」
「如何いたしまして。」
俺達は笑いあってからまた綿毛を飛ばす遊びに戻る、真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる丈雄君、その有り難さと反面に気持ちを伝えるのが苦手な仲間は今どんな気持ちでいるだろうかと考える。
真下さん、、、真下さんなぁ、、、ちゃんと向き合わないとなぁ。
「和夫さんについて先程話していたんだが。」
俺は夕飯後、真下さんに牛舎のセカンドリビングに招かれる、会議には和夫さんも参加しており俺達は軽い会釈で挨拶する。
口を開いた真下さんから俺達がたんぽぽの綿毛で遊んでいる間和夫さんと話をしていたらしい事を聞く。
資料では人型雄牛の世話をしている、と書いてあった為牛舎をメインに作業をしている真下さんとしてはどの様に生活したいか、良ければ生活関係の仕事を分業するのもいいと考えていた様だった、が。
「すみません、もう少し詳しく書いてあると思ったのですが、何分繊細な内容だったのでしょう、敢えてそう記入したのだと思います。」
「はぁ。」
如何やら人型雄牛の世話、とは主に性欲処理の方を指していたらしく失礼ながらにも和夫さんの色気に納得してしまう。
世話って、あぁ、まぁ、そっちも世話って書ける、よなぁ?
「前の牧場では雄牛もある程度数が居まして、メインで育てている大切な雌牛は繁殖の管理が徹底されて厳しいですし、人も予算が掛かります、ならば同じ人型雄牛であれば、その、繁殖のリスクもありませんし、、、丈夫ですから。」
蠱毒?
一瞬失礼な言葉が浮かんでしまう、人型牛の存在理由は人型雌牛の存在から始まる、需要は勿論雌牛、繁殖も好みの見た目、性格を作り出す為に繁殖には様々な取り組みがされていた。
人型牛は二次性徴期から雄雌関係なく乳が出る、その為祖牛の乳牛と違い繁殖の時期を見計らう事は無く、乳の為に雄牛と番わせて繁殖する事はしない、繁殖するにしても人工繁殖の方がメインであり自然繁殖は珍しい方だ。
自然繁殖が珍しいのは祖牛の乳牛もなんだけど。
そして、狂った研究者が作った人型牛、性欲を強く誘発させる存在は主に人側である。
そうなると人型雌牛と人の繋がりは強く管理を務める牧場主はそうそう人型雌牛を人型雄牛に差し出さないだろう。
これは真下さんの牧場でも起きたケースで、牧場主は人型雄牛に自然と警戒し雌牛と距離を取らせる、現に真下さんは雌牛を大切にする牧場主に変わり居場所が無くなって此処に来ている。
「まぁ、厄介小屋だな。」
真下さんがそう苦笑いするので俺は心がチクリと痛む。
「此処は需要のある牧場です。」
主に俺が、と恋人で居てくれる真下さんに言っていいような、悪い様な、俺は続きは言わず真下さんを見る。
「ありがとう。」
「はい。」
「話を続けると、性欲の強い人型牛、その雄牛だけを集め処理が適切に行われなければヒートを起こし最悪雌牛を傷付ける事件にもなるし、雄牛達も無傷とは行かないだろう。」
「ですよね。」
人型牛は性欲が強い、そして我慢し続けるとヒートを起こし自己制御が難しくなる。
軽いヒート状態になった真下さんと丈雄君を知っている為、此処はすんなりと受け入れられた。
「そこで雄牛の牛舎から数名性処理担当として選ばれた中の1人が和夫さんだったという訳だ。」
「成る程。」
「性処理の世話と言いましても身の回りの事も皆んなと協力して暮らして居ました、必要あればそちらの世話もお手伝い出来ますよ。」
「それはありがたいです。」
和夫さんはお世話以外にも日常のお世話も出来るそうで真下さんは耳を上げて明るい表情で喜ぶ。
「後程、此処の洗濯をメインにしてもらっている誠華君を紹介します。」
「よろしくお願いします。」
真下さんは一人一人の食事や体調管理も含めてこの牛舎を取り仕切っているので仕事量は俺に比べてまだまだ多い、和夫さんもベテランの様だし安心して仕事を任せられるだろう。
「それと自分は開発訓練が不得手でして、和夫さんから色々学びたいのですが。」
「えぇ、そちらの方が私としましても教えられる事は多くあると思います、まぁ、個体差はやはりあると思いますが、、、。」
真下さんが和夫さんから学ぶのか、、、物凄くスケベな景色になるんだろうな。
「では早速行こうか悟史君。」
「あ、はい。」
え?何処?俺は邪な考えをしていて真下さんが何を喋っていたのかわからないまま頷く。
3人セカンドリビングから立ち上がり移動する、真下さんが訓練室を開けた所で見学出来るのか、と得した気分でいたのだが何故か俺が部屋の真ん中に立ち目の前に和夫さんが立つ。
真下さんと和夫さんじゃ無くて、俺と和夫さんってコト?
それは、それで藪坂では無い、えっ!?いや、真下さん!?真下さんは今の状況如何思っているの!?と焦りが吹き出し俺は慌て真下さんの方を見ると真下さんは腕を組んで力強く頷いてくれる。
仕事熱心って事でいいんだろうか、、、俺は少し不安を残しつつも目の前の和夫さんを見る。
「悟史さん、あの、大丈夫でしょうか。」
「え?はい、あの、自分で大丈夫でしょうか?」
心配する和夫さんに質問を質問で返す、幾ら性処理の世話をして来たからと言ってその行為自体が好きと言う訳では無いだろう、人型雄牛の牛舎ではランダムにある日突然選ばれたと言っていたし。
無理強いさせるのだけは如何してもしたく無い。
「優しいんですね、大丈夫ですよ、あった時から悟史さんは可愛いと思ってました。」
そう言って俺は子供の様に優しく和夫さんに微笑まれる。
牛年齢、人年齢どちらも年上、そんな人から見れば28のおっさんでも可愛く見えるのだろうか?、、、自分でおっさんって言ってて年上に怒られる奴だな、自重しよう。
それに和夫さんは甘さのある紳士的な見た目をしていて甘えたくなる様な抱擁感がある、目が合うと更にニコリと微笑んでくれて目尻の皺がとても可愛い。
「それじゃ、失礼します。」
「はい。」
特に甘い触れ合いも無く俺はするっと和夫さんに下着ごとスウェットズボンを脱がされ、足の真ん中で垂れているふにゃふにゃをそっと持ち上げられる。
「和夫さん?」
「大丈夫ですよ。」
まるで子供に注射を打つ優しい医者の様に和夫さんは微笑み俺のふにゃちんをぱくと咥え、優しくリズミカルにちゅうちゅうと舌を動かしながら吸ってくる。
服を脱がされてからあっという間にちんぽを咥えられ呆気に取られながらも刺激を与えられ続け次第に熱心に俺のちんぽを咥える和夫さんの絵面と共に興奮に体の血が回っていき下半身がドクドクと脈を打つ。
「ふふぁ、悟史君のちんぽ、じゅるっ、おいひぃですよ。」
「ど、如何も。」
メガネが少しずれていても、俺のちんぽから口を離さずいやらしく音を立てながら必死にちんぽをしゃぶる和夫さんの姿に興奮しない訳は無く巻き取り畝る舌の気持ちよさに炙られ俺のちんぽどんどん硬く充血していく。
「大きく育ちましたね、良かった、それじゃぁこのままご奉仕させて貰いますね。」
「は、はいっ、うっ、、、。」
和夫さんの口の中からしっかり立つ俺のちんぽが現れ唾液でぬるぬるとしたちんぽを和夫さんは絶妙な力加減で拭き唇を尖らせ鈴口をちゅうと吸いぬらぬらと柔らかく暖かい舌で舐め回す。
その気持ちよさに情け無くも俺のちんこは正直にピクリピクリと跳ねてしまう。
「悟史君のちんぽ美味しいですね。」
和夫さんの舌でツルツルに亀頭は磨かれながらそんな事を言われ恥ずかしさに益々体が赤くなり感度が上がる。
じゅっ、じゅぽっつ!じゅるっるっ。
「ゔっっ。」
充血し亀頭が真っ赤に染まり、張りが出て敏感になったちんぽを和夫さんは奥まで呑み込みじゅぽじゅぽと音を立てて首を動かす。
和夫さんの口まんこやばいっ、凄く吸い付いてきてちんぽ全体が気持ちいいぃ。
俺は競り上がる射精感を我慢して腰に手を当て本当に美味しそうに俺のちんぽを吸う和夫さんのスケベな顔を見る。
息を短くして和夫さんを眺めていると和夫さんと目が合い微笑まれる。
「!?あっ、、、んぐっっ、、、まっっっ!!!」
目があった瞬間ちんぽがぎゅうと締められ余りの気持ち良さにちんぽが情け無く爆発する。
あ?これ、、、喉フェラ!?!?
した事はあってもされた事の無い暖かく強い刺激に俺はブルブルと体を震わす、和夫さんはそのまま俺の精子を呑み込みその喉の刺激も気持ちがいい。
「ご馳走様でした、、、どうでしょうか。」
俺のちんぽを口元からぬるりと抜いて垂れる体液を拭き取りながら和夫さんは照れる様に微笑む。
「す、凄かったです。」
凄かったです、しか言いようがない。
俺は余韻に息荒いまま和夫さんに感想を言う。
「成る程、和夫さんそれはコツがあったりしますか?」
「そうですね、説明は難しいかと、、、そうだ、真下さん指を貸してくれますか?」
和夫さんはそう言って近づいてきた真下さんの中指を咥えてフェラをする様に吸う。
「!?成る程、、、失礼します。」
何か閃いている真下さんの近くに和夫さんが手を出し真下さんは和夫さんの指を吸う。
え?何このスケベな光景、、、。
俺はスッキリしている筈なのに目の前のいやらしい光景に目が離せない、ま、真下さんの口、、、いいなぁ。
「上手だと思いますよ。」
「ありがとうございます、このぐらいの力の入れ方なんですね、確かに気持ちよさそうです。」
真下さんは何か得られた様で明るい顔で此方を向く。
「少し試してみても良いだろうか?」
「は、はい、、、でも一回出してるので期待に応えられないかも、、、。」
人型雄牛の皆んなは何処に収納されているだ?と言うぐらい精子を飛ばせるが、俺は頑張っても3回位、真下さんにして貰うのは凄く嬉しいけど先程出し終わった自分が役に立つのか正直不安だ。
「まぁ、物は試しだ。」
「はい。」
真下さんはそんな事気にしない様で一回出して、くてりと柔らかくなった俺のちんぽを咥える。
なれ親しんだ体温、腹にある真下さんの顔、それだけでも俺は嬉しくてじっと真下さんを眺めてしまう。
「っつ。」
刺激を与えられ続け次第にゆっくりと俺のちんぽもむくむくと膨らんで刺激が強くなる、真下さんの舌は俺のちんぽを絡め取る様にぴとりとくっ付いてストロークの動きがとても気持ちいい。
「どうだろう悟史君。」
「す、すごい、良いですっ、、、。」
口を尖らせ俺の亀頭を吸う真下さんの顔を拝みながら俺は余りの気持ち良さに息が荒くなる。
「良かった。」
「!?まっ、真下さん?」
真下さんは俺の金玉に触れそっと優しく揉みながら俺のちんぽを喉の奥まで呑み込む。
「っぐぅぅっ、、、あ"っ!ま、真下さん、それ凄っ、やばっ、出る、やばいっ、搾り取られるっっ。」
喉を開閉してぎゅうと刺激されれば堪らず俺は二度目の精子を吹き出させ真下さんの胃に精子を注ぐ。
やばい、恋人の胃に直接精子注ぎ込んじゃった、、、やっばっっっ。
気持ち良さに汗を流して呆けていると真下さん顔がゆっくり離れ俺の精子と真下さんの体液が混ざった物が足元にポタポタとこぼれ落ちる。
「2回目でも充分に濃いな。」
「っ、、、はい。」
真下さんは満足そうに俺の柔らかちんぽを精子を掻き出すように優しく拭き、鈴口からぷくりと飛び出した精子をチロチロと舐め取り、吸う。
「今日はこれぐらいかな、和夫さん、また色々教えて貰ってもいいでしょうか?」
「こんな自分で良ければいつでもどうぞ。」
「ありがとうございます。」
真下さんは満足そうに立ち上がり和夫さんに礼を言う。
「悟史君、今日はありがとう。」
「あ、はい。」
何時もの真下さんならそのまま襲いそうだけど、目の前の真下さんはカラッと笑っていてこのまま今日を終えられそうだなと少し呆気なく思う。
まぁ、こんな日もあって良いだろう。
俺達は軽く訓練室を片付け和夫さんとは訓練室前で別れ俺は暗闇の中真下さんと手を繋ぎ自宅に送って貰う。
俺も手を繋ぐ事だけは慣れてきたなぁ、真下さんの暖かく無骨でカッコいい手を堪能しながら何処か安心している自分に軽く目を閉じる。
「さて、悟史君。」
「はい。」
「お風呂に軽く入ったら、相手して貰えるかな?」
「え?はい、、、。」
もう答えは分かりきっているのに俺はどっちだろうと悩んでしまう。
会議?セックス?話し足りない事があった?やっぱりセックス?確認し忘れた事でもあったかな?いや真下さんならセックス、、、。
「えっと、あの、、、。」
真下さんにこの後セックスしますか?なんて直接言えず俺は言葉尻が萎んでしまう、いい加減真下さんを信じて自信の無い俺とおさらばするべきじゃ無いだろうか、俺は意を決して真下さんを見上げ口を開ける。
「き、期待しても、良いでしょうか?」
馬鹿ーーーーっ!!中途半端な俺の馬鹿ーーーーっ!!
自分の弱さに俺はぎゅっと目を閉じてしまう、本当なんでこんなに俺は自分の意識が弱いんだっ!!
今日あった情け無いアレコレを思い出し俺は俯く、28でこれはキツイだろ俺、乙女かっ!
「本当に悟史君は可愛いな。」
真下さんはふふと笑い、俺の頭を撫でる。
「揶揄わないで下さい、俺、今情け無くて恥ずかしいんですから。」
「そうなのか?」
「そうです。」
真下さんみたいに堂々としていたい、断られても慌てずにいたい、もっと、もっと真下さんの様に余裕のある大人感が出せる人間になりたい。
「悟史君は色々考えてるな、、、よっと、」
色々考え込んでいた俺を真下さんは軽々と抱き上げてしまう、俺は慌てて落ちない様に真下さんの首に手を回す。
「さぁ、帰ろう、そうしたらセックスしようか。」
「う、はい。」
あぁ、如何して俺はこんな堂々と出来ないのだろう、真っ直ぐに此方を求めてくれる真下さんに泣きたくなる程胸の奥が温かくなる。
この温かみは前の寂しい人生を経験したからこそ、こんなにじんわりと心の奥から大切に感じるのだろう、案外どんな経験も自分の為になっているのかも知れない、なら俺が今情け無く感じている感情はこの先どんな感情を与えてくれるだろうか。
俺は真下さんに抱えられながら帰宅してその後コッテリ抱き潰された、まぁ、何時もの事といいますか、ね。
「あの、、、む、むぎわらさん?」
秋茂は悟史がよく会話しているむぎわら君にダメ元で呼びかけてみる、偶にグループで会話していると参加しているので呼びかけたら応えてくれる気がしたからだ。
「はいはい?如何したの秋茂君、呼んだ?」
「!?」
諦めの中むぎわら君が応えてくれ、秋茂は驚きに耳を上げながらも恐る恐る口を開く。
「俺、、、前居た所の、、、アキって子に会ってみたい、です。」
次回秋茂さんのお話?
続きは溜まり次第更新予定。