※この作品はR-18です。

雄牛牧場   作:錆田缶

27 / 27
お盆中編


雄牛牧場25

「他に運ぶ物はありますか?」

「ありがとうございます、それなら其方の荷運びを手伝って頂けますかな?」

「分かりました。」

 

朝の色々を済ませ何と無しに今夜から始まる盆祭りで使う大櫓の組み立を眺めている内に気が付けば村人に混ざって祭りの準備作業を手伝う事になり、俺はあちこち物を移動させたり机を並べたり砂汚れを拭き取ったりと黙々と作業をこなす。

 

元々俺は狭い田舎育ちの為、町内会などでの行事はほぼ強制参加だった経験もあり集団で作業する事は苦では無い、俺は村人に仕事を聞いたり隙間を手伝ったりと楽しい時間を過ごさせて貰った。

 

「牛飼い様、ありがとうございます、少し休憩にしましょう。」

「はい。」

俺は差し出された麦茶とお新香を貰って空いている場所に座らせてもらう。

 

大櫓の1段目、土台の組み立てが終わり今は安全点検がされている、次は2段目の太鼓場が組み立てられる予定だ。

実家でも見た事が無い大きな土台に完成系を想像してちょっとわくわくしてしまう。

 

大櫓を眺めながらお新香のきゅうりをぽりぽり咀嚼していると祭囃子の音が何処かから聞こえてくる。

今日は真下さん達とは別々で、行事に詳しい誠華君に祭りの詳しいお話しや、大櫓の上で奏でる太鼓の演奏の仕方など祭りを楽しむ為の知識を皆んなで学んでいる最中だ。

 

もし人型牛が俺と同じ様な重労働などをして大きな怪我をしてしまうと抗生物質を使う事になる、そうなれば搾乳は暫く別取りになり出荷は控える事になる。

むぎわら君曰く出荷に付いてはそんなに気にする事では無いらしいが一応人型牛が神の御使として崇められている村だ、仲間達に怪我など負ってしまったらそれはそれで騒ぎになるだろうと、むぎわら君を含めたスケジュール調整チームによって今回の祭りを楽しむ方向へスケジュールが決まった様だった。

 

ので、1人見慣れぬ村人の中に混ざり俺は黙々と祭りの準備を手伝わせて貰っていた。

 

まぁ、正直、さみ、寂しい。

 

組み立てるとか、準備をするとか、作業自体は楽しいのだけど、やっぱり1人って感覚は抜けないんだよなぁ。

 

「牛飼い様、麦茶のおかわりは如何でしょうか?」

「ありがとうございます、いただきます。」

 

ぼんやりお新香をぽりぽり咀嚼していると牛面を外した村の、、、此処に来た時に俺達を引き留めた、、、世話役?えっと、、、。

「晃源さん?であっていますでしょうか?」

「はい。」

 

俺は名前があっていた事にホッとしつつ晃源さんからおかわりの麦茶を貰う、誠華君が信頼を置いている村の取り纏め役の晃源さんはお隣いいでしょうか?と丁寧に聞いて来たので俺は否定する理由も無いので頷く。

 

「牛飼い様は働き者でございますな、このまま村にいて欲しいぐらいです。」

「ありがとうございます、お気持ちだけ受け取らせていただきます、俺の帰る場所は既に決まって居ますので。」

 

俺の居場所は真下さんの隣と、仲間の居る牧場だ、何度もそう確かめ感じて来たからこそ俺はその言葉がすらすらと澱みなく出て来た。

 

「そうでしょうなぁ、、、所で陽久様や誠華様に付いてどの様に過ごされて居るのかお伺いしても?」

「そうですね、普段は、、、」

 

俺は2人が普段どんな生活をしているか気になる晃源さんに2人の日常を話す。

 

陽久さんは牧場の周り、生い茂っている雑木林の山道をよく散歩している、たまに丈雄君達に誘われてボール遊びをしたり、ねだられて昔話をしたりと皆んなを暖かく見守りつつ時に生きるための知識を教え、日々おっとりと過ごしている。

反対に誠華君は牛舎の管理に進んで参加しており陽久さんの身の回りの世話や趣味の刺繍、手芸、読書などを中心に常に何か作業をしている事が多く一人でいる事が多い様に見受けられるが、丈雄君を含め色んな人が誠華君に声を掛け意見を伺い、知識を教えて貰い、時に一緒に遊んだりとそこそこ仲間と打ち解けている様に見え、それに関しては陽久さんも暖かく見守っている状況だ。

 

そんな2人の日常を話し終えると晃源さんは皺を深くして微笑み俺に深々と頭を下げる。

 

「陽久様、誠華様が帰省した際にも健やかな姿を見させていただきました、牛飼い様にはなんとお礼を言ったらよいか。」

「いえ、俺だけと言う訳では無くて、勿論責任を取ると言う意味ではしっかりやっているつもりではあるのですが、、、それでも2人が穏やかに過ごせているのは2人の、仲間達が皆んな優しいからだと思います。」

 

人間関係、バランスが難しいのは実家の狭い田舎で何度も感じて来た事だった、俺が田舎で何時も他人の目に緊張していたと気づいたのは暖かい仲間がいる牧場で過ごした日々があるからだと改めて俺は思う。

 

そう言う所はむぎわら君のお陰なんだろうなぁ。

 

皆んな一癖二癖あるが結局纏まっているというか、酷いズレも見受けられず仲間がいい様に思える。

 

「そう言える貴方様だからこそ、皆安心して過ごせるのでしょう。」

「そう、ですかね、なんかその、ありがとうございます。」

 

晃源さんはニコリと微笑み空になった紙コップを受け取りそのまま自分の仕事へ戻っていった。

 

休憩時間もいい具合に終わり村人達は疎に立ち上がり各々の作業へ取り掛かる。

 

俺も手伝うか。

 

俺は軍手をはめ直し手縫いで汗を拭き取り頭に巻いて仕事を貰いに立ち上がった。

 

 

「楽器を奏でるのは初めてでな、最初は不安だったが思ったりシンプルで安心したよ、太鼓の響く音は体に響いて気持ちがいいものだし、いい音が出るとピタリと自分に収まると言うか、気づけばそれを探す為に夢中になって太鼓を叩いていたよ。」

「へぇ、真下さん太鼓と相性いいのかもしれませんね、今度楽器も揃えて見ましょうか?」

「確かに娯楽として用意してみるのはいいかもしれないな。」

「その内訓練部屋が音楽室になるかも知れませんね。」

「そうだな、あの部屋は防音だから演奏するにはもってこいかも知れないな。」

 

ある程度祭りの準備も終わり、俺はお風呂を借りて汗を流しのんびり縁側で涼んでいると村人が用意してくれた浴衣に着替えた真下さんが隣にやって来て今日の事を話してくれる。

 

「悟史君の方はどうだった?」

「ずっと何か運んだり、掃除したり?とかですかね、大櫓の組み立は流石に経験もない、村人でも無い俺では参加出来ませんでしたけど、かなり大きい櫓なので見ているだけでも楽しいと思いますよ。」

「櫓?」

「あぁ、櫓は高い場所で太鼓を叩いたり踊ったりする場所で、盆祭りでは櫓の周りを囲んで皆んなで盆踊りをするんですよ。」

「成る程、なら今日練習した太鼓もそこで披露されるかも知れないのか。」

「そうですね、そうだと思います。」

 

ただのゆるゆるとした雑談、なんだかその時間が凄く嬉しい。

 

真下さんのゆるりと着こなした浴衣姿を拝みながら俺達は思い思いに会話を続ける。

浴衣の隙間からチラチラと覗く胸筋がさっきから気になって仕方がない、、、真下さんのゴツゴツとした肉厚な大きな手も好きなんだよなぁ、笑顔も好きだし、なんなら横顔もかっこいい、、、。

 

「悟史君?」

「ん?どうしました?」

「、、、いや、所で俺の浴衣姿どう思う?」

「え?凄く似合っていると思いますよ?」

 

真下さんは俺の言葉に満足そうに微笑み俺にお礼を言う。

 

「悟史君の浴衣も用意している様だから時間が有れば一緒に浴衣を着て散歩でもしよう、出店には人型牛でも食べられる物を準備している様だ。」

「いいですね、俺も真下さんと一緒に見て回りたいです。」

 

真下さんと夏祭りデート、そう思ってしまうとお祭りイベントの定番が次々と俺の頭に浮かぶ、、、神社の山道に屋台が並んでいて薄暗い中鳥居で待ち合わせ、色々屋台で遊んだり食べたりして、花火を一緒に見上げる、、、そして神社裏で、、、うん、なんですぐそっち考えちゃうかな俺、、、どちらか的に花火の音と共にキスか、花火より綺麗とか、好きと言ったけど花火の音で聞こえないとか、、、こう夏祭りロマンって定番で色々やってみたい事あるじゃん。

 

「悟史君。」

「えっはいっ!」

祭りに色々期待して考え事をしていると真下さんに名前を呼ばれて俺は慌てて返事をすると真下さんの手が俺の顔に触れる。

 

「捕まえた。」

そうして手のひらに見せてくれたのは潰れた蚊だった。

 

「ありがとうございます。」

 

色々邪な事を考えていた自分にとってそんな事でも真下さんに触れられて手の感触が頬にジンジン残りドンドン顔が熱くなる。

 

「顔赤いぞ悟史君。」

「ちょっとびっくりしたもので、、、。」

「はは、いきなり触ってすまなかった。」

真下さんはそれ以上追及せず俺の熱った顔を竹製の団扇で仰いでくれる。

 

「悟史さん、浴衣の準備が整いました、此方に来ていただいてもよろしいですか?」

「あ、はい。真下さん、行って来ます。」

「いえ、真下さんも、皆着替え終わりましたので真下さんも着替えられますよ。」

 

真下さんは俺と此処でのんびり話していたのは祭り衣装の着替えの順を皆んなに譲り、手持ち無沙汰な時間に偶然俺を見つけたからだったらしい。

 

通りで真下さんだけ1人行動だった訳だ。

 

着替えの順番が来た真下さんと共に俺は誠華君の後をついて行き、着替え部屋への廊下を歩く。

 

「悟史さーん!悟史さんもお着替え?」

「うん、そうだよ、、、丈雄君のその衣装似合ってるね。」

「そーでしょー!へへ、悟史さんありがとう!どう?かっこいい?」

「うん、凄くカッコいいよ。」

 

丈雄くんは藍色の法被、腹掛け、手甲、脚半に足袋、そして紅白の捩り鉢巻きに褌と、しっかりとした祭り衣装に身を包んでいてとても良く似合っていた。

 

法被の背紋には円に栄の一字がプリントされている。

 

祭、では無く栄か、、、栄え、確かにこの宗教と相性の良い漢字だし、神主の富栄栄一さんの文字も栄が使われてたな。

 

「皆んなも同じ衣装なんだよ!」

俺はそう言われて丈雄君が手を掛けていた襖の奥を覗く。

 

「おぉ〜、、、皆んな似合ってるね。」

 

中を覗くと丈雄君と同じ様な服装を着ていて、皆んな俺に気づいてそれぞれ挨拶してくれる。

 

目線を上げると相良さんも同じ衣装でサイズがあった事に一瞬驚くが、元は陽久さんの様な大型人型牛を崇める組織なのだから予備があっても当然かと思い直す。

 

「んだ?ジロジロ見て、陽久の服があんなら俺も着れるだろうが。」

「そうですよね、とてもお似合いです。」

「褒めても絆されねぇからな。」

「はい。」

相変わらずの相良さんになんだかホッとしてしまうのはどうしてだろうか。

 

俺は誠華君に事前に今日の祭りでは来賓席に座る事になる事を聞かされて距離が出来てしまう事に少し不安だったが、仲間思いの相良さんが皆んなの側に入れば何かあっても大丈夫だろうと改めて安心感する。

 

そうして俺は改めて1人1人観察する、逞しく高身長の秋茂君も、細身だけれど男性性はしっかりある達也君も、上品な色気を醸し出す和夫さんも、可愛いながらもしっかりとした逞しさがわかる友伸君も、坊主に小麦側の正勝君もやはりと頷いてしまうほどに和装がピタリとハマっている。

相良さん、陽久さんは特注の衣装で身を包んでいて皆んなより装飾が少し豪華だ、2人揃うと狛犬や仁王像のようにいつもより神聖性が増していて無意識に手を合わせたくなる。

 

「本当、皆んな似合ってるね、、、。」

 

真下さんも今からこの衣装を着るのか、、、俺は真下さんの祭り衣装にそわそわしてしまう、ぜっっっ対に似合うと思う。

 

「さ、気は済みましたか?悟史さんもお着替えを。」

「あ、はい、すみません。」

俺は誠華君に再び声をかけられ真下さんと共にすぐ側にある着替えの間へ案内される。

 

「そう言えば誠華君は今日の祭りはどんな衣装で参加するの?」

今日の誠華君はこの村で初めて会った時の様な女性的な着物を着ていて皆んなと同じ衣装じゃない事に疑問が湧く、最後に着替えるのかな?

 

「私は元々陽久様の慰めとして此処に参りました、記憶がある時から女性物の着物を与えられておりましたし、数ある行事もこの姿で参加しておりました、今回も用意していただいたお召し物で参加する予定です。」

「そう、、、。」

「男性物は着ないのかと村の人にも聞かれた事は何度かありますが、慣れている物で充分でしたし、陽久様の華として添えるには少々派手なくらいが丁度いいとも思っていましたから、悟史さんは余り気にしなくてよろしいですよ。」

 

何より陽久様から可愛いと仰って頂けるのです、これ以上の誉はありません、と嬉しそうに頬を染め満足気に耳を上げるので、本人が嫌ではないならいいか、と俺は誠華君の言葉に納得する。

 

「一度は陽久様を受け入れたいと、同等の身体を望んだ事もありましたが、この様な身でも陽久様は私と言う存在を受け入れてくれました、、、華は華のまま陽久様を支えるのです。」

 

眩しい恋する表情で微笑む誠華君にこの件は誠華君自身が既に陽久さんと2人で納得する答えが出ていている様で、俺はその姿を見て誠華君の生き方が腑に落ちる。

 

「えっと、お幸せに?」

「何時も幸せではありますが、ありがとうございます。」

 

話は切り替わり俺はテキパキと用意された浴衣を誠華君に着付けしてもらいあっという間に姿見の前に浴衣姿の俺が映る。

 

「パリッとしてる。」

 

誠華君に着付けをして貰い背筋が伸びスーツとは違うしっかりとした雰囲気に俺は思わず自分の顔を触る。

 

「悟史さんは和装の似合う顔つきですからね、ちゃんと着こなせばらしくなりますよ。」

「ありがとうございます。」

「どういたしまして、さて、真下さんも着替えますよ。」

「あぁ、よろしく。」

「、、、。」

 

正直着替える所を見たい、絶対に邪な目でしか真下さんを見る事が出来ない自信がある。そんな失礼な事はしたく無いと俺は2人に声を掛け着替え終わっている皆んなの所へ戻ろうと襖に手をかけると廊下から元気な神主、富栄さんの声が耳に届く。

 

「やっぱり陽久の祭り衣装は最高だな!」

「こら、坊、皆の前で行儀が悪いですよ。」

「いや、陽久の特別衣装だぞ?陽久を眺めるならこれが正しい行儀ってもんだろ。」

 

着替え終わっている皆んなの所へ戻ると正座をして座っている陽久さんの前に畳に頭を擦り付け下から懸命に覗いている富栄さんを見つけてしまう。

 

、、、、何やってんの?

 

「はぁ、全く。」

「んだ?摘み出すか?」

相良さんは富栄さんを怪訝な顔で見下ろし陽久さんに摘み出すか聞いている。

 

「俺も神主さんに習って陽久さんにお辞儀した方がいい?」

「、、、成る程。」

「え?こう、ですか?」

富栄さんの真似を丈雄君がし始めると、成る程と友伸君も無言でゆっくりと畳に頭を付け参加し、2人を見て納得した正勝君もそれに混ざる。

 

「、、、。」

「多分儀式とか正しい挨拶とかじゃ無いので参加しなくていいと思いますよ。」

真似した方がいいかそわそわしている秋茂君は冷めた目で畳に頭をつける集団を見ている達也君に止められる。

 

「ふふ、皆んなさん楽しそうですね。」

 

そんな景色を和夫さんが微笑ましく見守っていて俺はどうしようかと突っ立ったまま部屋を眺めていると和夫さんと目が合い微笑まれる。

 

「悟史さんおかえりなさい、浴衣似合ってますね。」

「ありがとうございます。」

俺は和夫さんにお礼を言って和夫さんの側に座る。

 

「和夫さんも祭りの衣装似合ってますね。」

「本当ですか?ありがとうございます、実は太鼓を叩くのもこんな素敵な衣装を着るのも初めてで、既に少し緊張していたんです。」

 

確かに人型牛は保護対象であり、勉学や趣味などを与えるのはそこを管理する牧場主の方針に左右される、和夫さんが経験無いのも頷ける。

 

「そうなんですか、、、でも皆んなと参加ですよね?真下さんも太鼓が初めて見たいですし、楽しむ事を優先していいと思います。」

「楽しむ、ですか。」

「はい、間違っても全然いいと思いますよ。」

 

そもそも練習時間が今日だけだし、そんな難しい事はさせないとも思うので雰囲気を楽しんで貰えれば、と言う村人の気遣いだと俺は思っていた。

本格的にして欲しいなら詳しい陽久さんや誠華君に教えてもらえる様前もってその件について連絡してくるだろうし。

 

「華ちゃんも、しっかり出来ると思っていません、雰囲気を楽しんでいただきたいと思っているはずですよって言ってたよ。」

俺達の話を聞いていた丈雄君は畳から起き上がり、誠華君の意見を教えてくれる。

「だそうなので、皆んなと楽しんでください。」

「はい、ありがとうございます。」

 

「悟史さんも着替え終わったんだね」

「うん、どうでしょうか?」

「似合う!かっこいい!!大好き!」

「ありがとう。」

此方にご機嫌で近寄って来た丈雄君に浴衣姿を褒められ俺は素直に嬉しくなりお礼を言う。

 

「寝巻きとしての浴衣も素敵でしたけど、お洋服としての浴衣も落ち着いた色合いで素敵ですね。」

「、、、ありがとうございます。」

捕食者の色合いが少し滲む眼差しで和夫さんに褒められ俺はお礼言うのに少し戸惑ってしまう。

 

和夫さんも浴衣プレイが、好き?

 

「和夫さんえっち!」

「おや、そんなふうに見えました?」

「和夫さんはとってもえっち!」

「おやまぁ。」

「あ、あはは。」

丈雄君は和夫さんの色気に軽く頬を膨らませてそう言い、和夫さんは困った様に微笑むが、2人のやり取りに険悪な雰囲気は無く俺は困った様に笑う事しか出来ない。

 

「多分今日は真下さんの日だから、俺たちの出番は明日だと思うよ。」

「え?」

 

祭りの出番は今日だよね?

 

俺は丈雄君の言った台詞を不思議に思う。

 

「昨日の真下さんは凄い顔してたから、、、悟史さん頑張ってね。」

「、、、はぃ。」

 

あぁ、真下さんから許可を貰っていると達也君から聞いていたし、達也君もすぐ隣にいる皆んなを置いて此方に来るリスクを負う筈もないと思っていたから布団に招き入れたけど、、、真下さんの事を考えると、そう、だよなぁ。

 

「いい加減俺達は個人では無く集団で管理される側だと真下さんも理解するべきだと思うんですけどね。」

「、、、なんか、ごめんなさい。」

 

達也君が昨日1人で来たのは前回の旅行先で置いてけぼりにしてしまった事も有る、そして真下さんと俺の関係もそれに付随している。

 

何度か2人で話し合ってはいるけど、うん、箱にきっちり綺麗に収まる様な答えは俺自身、未だに出せてはいない。

 

「真下さんは嫉妬したくてしてる感じもあるしなぁ、皆んな悟史さんの事好きなの知っているのも真下さんだもん。」

俺は明確な返事が出来ずフォローをしてくれた感謝を込めて丈雄君の頭を撫でる。

 

「まぁこんだけ人数居れば揉め事なんて当たり前だろ、俺も立場上、陽久だけっつぅのは無理だからな。」

いつの間にか胡座をかいている陽久さんの太ももをベッドにして横たわっている富栄さんはそう言って此方を向く。

 

、、、自由人だなぁ。

 

「神主さんもですか?」

頬に畳の跡をつけた友伸君が富栄さんに質問すると富栄さんは偉そうに頷く。

「そうだぞ、此処はそう言う儀式だらけの村だからな、練習とかも含めて男女問わずだ、俺だって女は抱くし、男も抱くし、掛けまくるぞ。」

「、、、。」

俺は声を出すのを我慢して下唇を噛む、そうだ、そう言う宗教でそう言う村だった、友伸君は続けて質問する。

 

「富栄さんは、嫌じゃないんですか?」

「あぁ、面倒って思う時もあるけど、まぁ、やる方が大きい問題が起きねぇってのもあるからなぁ、、、そもそもこの村じゃ神聖なもの、尊い行為だぞ?その辺のなんか気が合うパコみたいな気軽なもんじゃねぇからな、全員の頭の中は覗けねぇが、真面目に取り組んではいるぞ。」

「始まりは飢餓と子を無事に育てる事を願う事から、根源は子孫繁栄、男女と言う異なる存在が心通わし、1つになり子を産み次代へ続ける、その営みが神聖視されたのです。」

陽久さんはそこへ補足を入れる。

 

「っても、派生して性欲とは異なった存在が混ざるとはなんたるか?みたいに極めに極めていったのが今は主流だから、こっち方面に興味が有れば誰だってこの村に歓迎されるぞ、最近はイけないつって悩みに悩んで此処に来る変な奴も増えたけどな。」

塩顔も入るか?と富栄さんに誘われるが俺は首を振ってお断りする。

 

「なんか難しい話になってる。」

「難しいのかよ、、、まぁ他所から見たらそうだろうな。」

丈雄君以外にも理解をするのが難しいと言う子はちらほらといて富栄さんはその雰囲気に深く追求せず頷く。

 

俺も言葉の意味はわかるけど、なんか、受け入れらないと言うか、、、理解が難しいかも。

 

「どうしたんだ?」

「あ、、、いえ、、、、、、、、、、、、。」

重い空気が漂う中着替えを終えた真下さんが戻って来て俺は真下さんの姿に思考が止まる。

 

別に着崩している訳でもない、ピシッと着こなしている皆んなと同じ紺色の祭り衣装、、、、、、、、、、物凄く、エロい。

 

腹掛けと法被の僅かな隙間、太い腕に巻かれた手甲に、足を引き締めカッコ良さが引き立つ脚半と足袋、褌はしっかり着た法被で隠されていてとても魅惑的だ。

 

座っている俺は襖の近くで立っている真下さんに釘付けになる、、、確かに下から眺めるというのは素晴らしい事かも知れない。

 

俺はさっきまで馬鹿にしていた富栄さんにこっそり心の中で謝っておく。

 

「似合うか?」

「とても、良く似合ってます。」

腕を組み此方に微笑む真下さんに俺は心を鷲掴みにされながらも思わず強く頷く。

「それは良かった。」

 

「んだよ、お前の本命其奴かよ、陽久に手出すなよ。」

「さっきと言っている事矛盾してません?」

「うっさい、とりあえず陽久を取った塩は許せん。」

今だに陽久さんのお膝の上で寛いでいる富栄さんは俺の姿に突っ掛かり達也君に突っ込まれる。

 

「これ、坊、悟史さんへの悪態は許しませんよ。」

「、、、。」

富栄さんは拗ねてしまい陽久さんの方を向いて陽久さんへの返事に沈黙する。

 

「はぁ、全く、伽藍堂の坊は邪魔ですね。」

「華の意地悪!邪悪!!」

「陽久様の為なら喜んで地獄に身を捧げましょう。」

「言っとくけどな!俺の方が陽久好きだからバーカっ!!」

「幾らでも喚いてなさい、陽久様に受け入れられたのは華です。」

「わーんっ、陽久、華が虐めるっ!」

 

正直、どっこいどっこい。

 

誠華君と富栄さんのやり取りを見ていると長い時間を共に過ごして来たのだろうと簡単に想像が付き、幼い時から陽久さんを取り合っていた仲なのだろうと思う。

 

「失礼致します、富栄様、準備が整いましたのでお迎えに上がりました。」

「、、、まだ陽久と居る。」

「富栄様、、、。」

 

富栄さんが子供の様に拗ねていると丁度良く清蒼さんが迎えに来たが富栄さんは陽久さんにベッタリなままで清蒼さんはどうしようかと焦っている所へ陽久さんが困った様に微笑み富栄さんをあやす様にぽんぽんと優しく叩く。

 

「坊、皆に迷惑を掛けてはなりません、初の大仕事、立派になった姿を私に見せてはくれませんか?」

「狡いぞ、、、はぁーーーーーーーったよ、行くよ!!」

陽久さんにあっさりと説き伏せられ富栄さんは清蒼さんを連れて待機室から去っていった。

 

「嵐の様な人でしたね。」

「嵐の様な?風が強い?」

「そう言えばうちにも馬鹿が居ましたね。」

「そう言うの傷ついちゃうでしょ!駄目なんだよ!えいっ!!」

「マジでやめろ、マジでやめろ。」

「お口が悪い子はすりすりの刑!姉ちゃんも躾ける時はこうしてたもん!」

「それが通用すんのは頭お花畑の奴だけだろ。」

「達也君の頭はお花いっぱいって事だね!」

「〜〜っ、そう言うとこ馬鹿っ!」

「馬鹿じゃないもーん!勉強してるもーん!えいえい!!」

 

静まった部屋で秋茂君がボソリと呟き、丈雄君がそれに反応すると達也君が横槍を入れる、そこから丈雄君と達也君のいつもの戯れ付きが始まって俺はのほほんとそれを眺める。

 

「おーい、夕方の搾乳準備出来たよ、今日は少し早めの方がいいでしょ?」

「あら丁度いい所に、ほら、皆さん、行きますよ。」

 

むぎわら君の呼びかけに誠華君も頷いて手を叩き皆んなに呼びかけ、それに応えてそれぞれ立ち上がり待機室から出て行く。

 

「むぎわら君は今日どうしてたの?」

俺は皆んなが部屋を出るのを見守りながら朝から会わなかったむぎわら君に今日は何をしていたのか気になって質問する。

 

「ん?僕?、、、まぁ村の役人さんと話し合ってスケジュール調整とか情報整理とかしてたり、搾乳器の転送してたり?」

「そっか、、、その、大丈夫?」

「バブバブチャージが切れかけてるんで、、、帰宅後速攻バブバブドレインと言うかバキュームコースですね。」

「、、、うん、何それ。」

此処に来る前から落ち込んでいたむぎわら君を心配するとむぎわら君らしい返答が来て俺は呆れ気味に眉を顰める。

 

「僕にとっては命を潤す大事な事なんですぅ〜、悟史君もそんな時が来たら僕の気持ちが分かると思うよ?」

「、、、うん、今回は本当ありがとうむぎわら君。」

「いいえー、自分の出来る範囲内では責任持ちますよ、それが仕事ですし?」

「そうだね、俺も頑張る。」

「期待してますよ。」

 

そんな時、皆んなと、真下さんと長く離れる、、、想像するだけで胸が痛いかも、俺どれだけ皆んなの側に居たいんだ、ちょっと依存気味かも知れない、、、本当、俺はどう生きたいのだろう。

 

搾乳室は着替え部屋と近く、深く考える前に目的の場所に辿り着いてしまう。

 

「じゃ、君もお仕事頑張って、隣の部屋で待機してるから。」

「うん、わかった。」

 

すぐグダグダ考えてしまう俺だけど、今やる事はストレスを最小限に抑えたスマートな搾乳をする事だ、俺は初心に立ち帰り搾乳室の襖を跨いだ。

 

 

ドンドドン、ドンドドン。

 

盆祭りの初日が始まり、神主の挨拶から始まり大櫓で順に催し物が開催される、順当に真下さん達の番が来て俺は来賓席から緊張しつつ皆んなを見守る。

 

大櫓の下には大太鼓が2つあり、陽久さんと相良さんが音を響かせ力強く叩き、櫓上では真下さん達が村人達に混ざって締太鼓を叩くき、誠華君がリズムを取る様に篠笛を手慣れた手つきで奏でる。

 

体の奥が震える太鼓特有の音を浴びていると演奏は3周程で終わり盛大な拍手が演奏者に贈られる。

 

「悟史さん!悟史さん!どうだった!?」

「凄かったよ!皆んな上手だったね!凄くしっかりした音だったよ!!」

櫓から降り来賓席に真っ先に駆け寄って来た丈雄君を受け止め目一杯に褒め称える。

 

「凄く緊張したけど楽しかった!」

「そんな風には見えないぐらい堂々としてたよ、頑張ったんだね。」

 

「丈雄!片付け!」

「今行く!!悟史さんすぐ戻ってくるね!」

「ゆっくりでいいよ、気をつけてね。」

「はーい!」

達也君に呼ばれて丈雄君は皆んなの元へ戻り道具を仕舞いに去っていく。

 

「相変わらず元気でよろしい。」

「そうだね。」

隣に座っていたむぎわら君は和かにうんと頷き煮物の大根を箸で割り口に入れ、のほほんと咀嚼する。

「僕、煮物の出し汁好きなんだよねぇ、悟史君は?」

「好きだよ」

実家でも知り合いの家でも何やかんやガンモとか餅巾着とか、卵とか大根とかおでんの様な煮物をよく食べていた。

 

なんか俺の住んでいた田舎では何時も大鍋でドンと煮物が家に置いてあるイメージがある。

 

後は冬には鮭の粕汁とか?

 

「玉こんにゃくとかも好きでさぁ、なんか、大鍋料理っていいよね。」

「わかるー、豚汁とかも好き。」

「わかるっ、なんか色々混ざってるのに上手い事調和されてて美味しんだよねぇ、僕ごぼうとお揚げが好きだなぁ。」

「あー、豚汁のごぼう美味しいよねぇ、わかる。」

そんな話をしていると片付けを終えた皆んなが戻って来て俺達はむぎわら君に送り出されて出店を周る事になった。

 

「悟史さん!見てみて参加賞で光る腕輪貰った!」

「おぉ、懐かしいなぁ、綺麗だね。」

丈雄君達は参加賞としてサイリウムの光る腕輪をそれぞれ嵌めていて嬉しそうに此方に見せてくる。

 

そう言えば姪っ子も小さい時にそんなにいるか?ってぐらい、両腕に沢山の光る腕輪をしていてとても嬉しそうにドヤ顔で自慢してくるから思わず笑ってしまった記憶がある。

 

その時の微笑ましい景色を思い出し、俺は口角が自然と上がり目を細める、頑張ったご褒美って嬉しいよね、皆んな楽しそうで良かった。

 

「さて、何から見ていこうか?」

「射的でしょ?輪投げでしょ?後くじ引きって言ってたよね?」

「食品は人型牛用に大豆ミートで作った焼きそば、焼き鳥、後焼きとうもろこしに、蛸なしたこ焼き、りんご飴でしたっけ?」

「えぇ、今日の参加賞を見せれば遊戯も楽しめますし、食事も頂けますよ。」

「悟史さん行こう!」

「うん!」

 

食品に関してはむぎわら君のチェックが事前に入っている事を俺も聞いているので素直に伸ばされた丈雄君の手を握り返して皆んなで屋台を周って行く。

 

「、、、難しいものだな、射的と言えば悟史君は猟銃の資格を取っているんだよな?」

「そう、ですけど、此処の射的と仕様は違うので期待しないでくださいね。」

皆、射的の銃にコルクを詰めて的を狙っていてわいわいと意見を交わし合って表情は真剣だ。

 

真下さんは五回打ち終わり俺におもちゃの銃を渡してくる、俺は銃を受け取りコルクをしっかり詰めて的を定める。

 

商品に大掛かりな物はなく、キャラメルの箱や、ラムネの箱など小さな駄菓子や、プラスチック性の小さな人形など当たれば直ぐに貰えるような素朴なものが並んでいる。

 

食べ物、、、うーん、、、そこのソフビの牛?

 

おやつの箱より的は小さいが圧倒的に軽さはソフビの方なので倒れやすいだろうと俺はソフビの牛に狙いを定めて引き金を引く。

 

ポンッと勢いよく銃口からコルクが飛び出しソフビの横を通り抜ける。

「もう少し右ですかね。」

俺はコルクをしっかり銃口に詰めて位置を調節しもう一度狙いを定める、次はコルクが僅かに掠っただけでソフビが少し動いた程度。

「次は少し横修正して、ちょい上狙いですかね。」

考えて狙いを定めるも詰めたコルクが曲がっていた様で狙いより大きく逸れてコルクは飛んでいく。

 

もう少し丁寧に詰めないと何しても意味無いな、、、。

 

俺はコルクがしっかり水平に入っているか確認してから銃口を牛のソフビへ向け一呼吸する。

不意にしっかりと構えたからか、猟師の正夫さんに鹿を撃つ時に教えて貰ったコツを思い出す、緊張して銃口がブレるなら一度深呼吸してから撃てと。

 

そう言えば、初めて鹿を撃ったのはいつだったか、俺はその時の懐かしさを思い出しながら引き金を引く。

 

「おめでとうございます。」

「ありがとうございます。」

 

無事に牛のソフビ人形を手に入れて側にいた真下さんへプレゼントする。

 

「いいのか?」

「一度こう言うのやってみたくて、小さい物だし不満でしたら今度はもうちょっと立派な物をプレゼントしますね。」

自分で取った物をその場でプレゼントしてみたいと言う、そう、これは俺の自己満足、それでも真下さんは目を細め俺に微笑み牛の人形をそっと手に包む。

「いや、嬉しいよ、ありがとう。」

「はい。」

 

て、照れくさーっっ。

 

俺は急に恥ずかしくなって顔を赤くしながら最後のコルクを適当に飛ばして射的を終える。

 

その後も皆んなで輪投げや紐くじ、ボール掬いで遊び、食品を出している出店の人に声を掛けられ皆んな其々食べ物を貰い休憩スペースに座りそれぞれ食べたい物に口をつける。

 

「お好み焼きの時のソースの味だっ」

「焼きそばのソースはちょっと違うと思いますけど、まぁそうですね。」

「これ美味しい。」

 

「とうもろこし塩っぱいソースが美味しいです!」

「香ばしさが食欲を誘いますねぇ。」

「蛸なしたこ焼きも柔らかくて上手いぞ!」

 

「これ肉じゃ無いんですよね?」

「ええ、大豆ミートって言う食感が肉っぽい大豆です、大丈夫ですよ。」

「あちっ!」

「和夫さん大丈夫ですか⁉︎」

「すみません、こんにゃくが想像よりも熱くて。」

「ふーふーして食べないとね。」

「ふふ、そうですね。」

 

全員揃ってわいわい感想を言いながら食事をしている姿を俺は微笑ましく見守る、俺は来賓席で色々食事を出され既に腹はある程度膨れていたので今は大人しくかき氷をしゃくしゃく食べている。

 

「どれも美味しいな、これは悟史君、人間側が食べても遜色ない味なんだろうか?」

「多分?肉は少し違う感じがしますけど、概ねそのまんまって感じがします。」

俺は食べていないので首を傾げる。

「村の人も日々研鑽して陽久様にお出してしておりました、料理人の方曰く遜色ないと言っておりましたので差は少ないでしょうね。」

「成る程。」

俺は改めて真下さんが食べている焼きそばを眺める、大豆ミートとソースが有れば、、、いや麺の油は湯掻いて落とさないと危ないか、、、。

 

「悟史君」

「はい。」

「あーん。」

俺は真下さんに焼きそばを差し出され思わず口を開けてしまうと口の中いっぱいにソースの味が広がる、と共に次第に顔が熱くなる、う、嬉しい、です。

 

「味は如何だろう?」

「、、、ソースは人間が食べている味と変わらないですね、麺は普段よりモチモチしてます、大豆ミートは、、、ソースに絡まってて食感が肉に似てるなぁ、って感じですね。」

「成る程。」

真下さんは焼きそばソースが付いた俺の口元を親指で拭き取る。

「すみません、ありがとうございます。」

「ん?此方こそ感想ありがとう、人型牛と人間、その壁の一つとして食事は大きい壁だとされているからな、、、ここの村で陽久さんが大切にされていたのがよくわかる。」

「まぁ、そうですね、皆良くやってます。」

誠華君は真下さんの意見にゆっくり頷く。

 

「悟史さん!俺もー、はい、あーん。」

「ありがとう、いただきます。」

俺は齧りかけのリンゴ飴を丈雄君から差し出され一口齧る、此方は差異なく普通のリンゴ飴、、、いや?なんかこの林檎シャキシャキしててかなり美味しい林檎だぞ?

よく見ると齧り後、林檎の中心に蜜が入っている事を見つける。

「この真っ赤なリンゴも陽久さんの為に作られたの?」

「そうですね、神に、そして御使の陽久様に献上する為の青果の畑もあります、林檎もその一つ、一つ一つ心を込めて大切に育てられているんですよ。」

「そうなんだ、だからこんなに美味しいんだね。」

嘘偽りない明るい丈雄君の言葉に誠華君は口元を上げ頷く。

 

「悟史さん、もう一口いる?」

「ちょっと欲しいかも。」

「いいよー。」

俺は丈雄君のリンゴ飴をもう少しだけ貰いリンゴ飴の美味しさに浸る。

「悟史君、こっちは如何だろう。」

「え、あ、、、はい。」

「あ!悟史さん綿飴も!」

「はい、、、いただきます。」

気付けば俺はおままごとの人形の様に食べ物を差し出され真下さんと丈雄君に差し出された食べ物をありがたく咀嚼する。

 

「あの、2人のごはんが無くなるので、もう大丈夫デスヨ。」

「そうか。」

「はーい。」

 

食べ物が顔前に差し出される事は止まり俺はホッと息を吐き、周りの目線にじわじわと恥ずかしさが込み上げる、俺は熱を誤魔化す様に溶けかけているかき氷に口を付けた。

 

 

打ち上げ花火が上がる時間が迫り俺達は用意された場所へ向かう、花火を観覧する場所は三階建ての座敷で中は薄暗いが手摺先の窓は大きく開けられており外の灯りでほんのりと照らされ、側には蚊取り線香の煙が漂っていた、そこへ村人から耳栓が差し出される。

「お牛様達には花火の音は大きくてお辛いでしょう、此方をお使い下さい。」

皆んなはお礼を言って一人一人耳栓を受け取る。

「手摺から落ちぬようお気を付け下さい。」

そう言ってスイカと麦茶を差し出して部屋を一礼して去って行く。

 

「ありがたく頂きましょう。」

陽久さんがそう言うと皆んな頷いて各々スイカや麦茶を嗜む。

 

花火の始まる前、薄暗い部屋では皆んな大人しく言葉数も少ない。

 

「そろそろですかね、皆様耳栓をちゃんと付けるんですよ、花火の音はとても大きいですからね。」

「そんなに大きいの?」

誠華君の注意に丈雄君は首を傾げる。

「ええ、それはそれはとても大きいので、私達の様な者は具合が悪くなります。」

ちゃんと付けるのですよ、と注意され各々戸惑いつつも耳栓を取り付ける。

 

皆んなが取り付け終わるのを麦茶を飲みながら眺めているとバンッと大きな音が鳴り外が明るくなる、空を見上げると花火が2発ほど新しいのが打ち上がっていて残火がパラパラと音を立てる。

 

「大きい。」

 

耳を下げている姿から耳栓をしていても聞こえる音に驚いているのがわかり、それぞれ花火の感想を呟いたり頷いて反応はするものの次々に打ち上がっていく花火からは目を離さないでいた。

 

「綺麗だな。」

隣に座っていた真下さんはそっと俺と距離を詰めて俺に聞こえる様に顔を寄せてそう呟く。

「そうですね。」

 

花火が打ち上がるたびに室内が明るくなり、窓際へ集まり前のめりで花火を見上げる皆んなが照らされる。

俺も釣られて彩られる夜空に目線を定めていると真下さんと手が触れ合う、与えられる温度にそわそわしながらそれでも俺は夜空に咲く大輪の花を見つめる。

 

「、、、。」

緊張してきて指を動かしてしまうと、それに応えるかの様に触れている真下さんの指も動く、イタズラ心が湧いて来て真下さんに指を絡めると真下さんも同じ力で俺に指を絡める。

 

「お、違う形の花火だな。」

「しだれ柳ですね。」

丸い牡丹花火と違い金色に輝く火がゆっくり落ち枝垂れ柳が夜空に描かれる、興味深そうに真下さんは身を乗り出し花火を見つめ視線を俺に移す。

 

ほんの一瞬、真下さんが元の姿勢に戻るタイミングで唇が合わさり、パチパチと細かく音を立てる落火より自分の心臓の音が煩い。

 

「、、、真下さん。」

「ふふ。」

真下さんは照れる姿の俺に笑い声を洩らし片手で俺をギュッと抱き寄せる、真下さんの熱が、匂いがグッと強くなり、体の奥にまで真下さんに染まるのを感じる、理想の夏祭り過ぎないか?

 

俺は急に来た恥ずかしさに真下さんの方を見れず、夜空に次々と描かれる大輪の花から目が離せなくなってしまった。

 

 

花見観覧の帰り道、真下さんと皆んなの後ろを歩いていた俺は真下さんに手を引かれ歩道を逸れる。

 

「真下さん?」

「陽久さん達に後を任せてある。」

 

そう言って振り向いた真下さんは熱の篭った瞳で俺を見下ろし頬に触れ顔を近づける、軽い触れ合うキスはすぐに熱の篭ったそれになり林の中、我慢出来ずにいた熱をお互いに舌を絡め混ぜ合う。

 

真下さんの分厚い舌、興奮した姿にクラクラとしていると俺が大好きな頼りになる笑顔を此方に向ける。

「場所を用意してもらった、来てくれるか。」

 

コクリ。

 

俺は無言で頷き真下さんに手を引かれ林の中を歩いて行く。

 

 

「陽久!」

「坊。」

 

皆が帰ろうと道を歩く中、神主の富栄が陽久だけを呼び止める。

 

「明日、儀式の相手は俺だよな。」

 

明日の祭りの見せ場となるこの村で最も大事な儀式、黄昏の命の儀、牛飼い役として自分を選べと迷いを混ぜた富栄の瞳はギラギラと強欲の光を眩くして陽久を凝視する。

 

「坊、話をしよう、華、皆んなを頼めるかい?」

「、、、陽久様のお望みでしたら。」

 

1人で行こうとする陽久に複雑な表情をする誠華に陽久は安心させる様、誠華の頭をそっと撫でる。

 

「お気を付けていってらっしゃいませ。」

「ありがとう、皆さんすみません、少し神主の方と話をして来ます。」

 

皆これまでの2人を見てきたからか、不安そうな雰囲気は醸し出すも、皆反対の意思も無く陽久の意見に頷く。

 

「坊、参りましょう。」

「あぁ、行くぞ。」

 

「、、、大丈夫かな?」

2人が去った後、丈雄が皆んなを代表するかの様に呟く。

「陽久様も、腑抜けの坊も、そう言う時間が必要なのでしょう。」

「そう言う時間?」

誠華は丈雄の質問に答えず皆に帰えるよう促す。

 

「湯船に入り身を清め、明日の儀式の為にもゆっくり休んで英気を取りますよ。」

誠華は不安を隠す様に早足で歩き始めその様に皆慌てて付いて行く、、、が、丈雄はその集団から抜け目的地がわかっている様に林の中を進む。

 

「丈雄。」

それに気付き後をついて来た秋茂は人差し指を口に当て此方を向く丈雄に押し黙り、丈雄の隣に座る。

 

目線の先には古い小さな建物があり、その形は以前皆んなで挨拶をした神社の様に見えた。

 

 

「お待ちしておりました。」

 

俺は真下さんに手を引かれ古いお堂の様な建物の前に連れて来られる、側には牛面和装の方が居て、声音的に晃源さんの様に聞こえた。

 

多分?晃源さんは南京錠の鍵を開けお堂の引き戸に手を掛ける。

 

「此方はお恵み堂と申しまして、子宝を望む方達が営む場となっております。」

 

そう言われて俺は頭を傾げる。

 

真下さんも俺も雄だし、真下さんにそう言う雰囲気で連れて来られたので、何故晃源さんは俺達の前でそんな説明をしたのか分からない。

 

「今夜は気兼ねなくお使いください。」

「ありがとうございます。」

「え?あの、待ってください、俺達男でどちらも子宝は授かれないと思うんですが、、、。」

 

晃源さんも真下さんも此処の由緒正しいお堂を使う前提で話していて俺は慌てて2人を止める。

 

「問題ありません。」

「え?えっと、、、。」

俺は混乱しつつも落ち着いて説明してくれる晃源さんの話を必死に聞く。

 

晃源さん曰く、人型雄牛の精力の強さはお堂に精気を満たして縁起が良くなるそうで、陽久さんのご寵愛を受ける時もこのお堂が使われたらしい。

 

なんと言うか、何でもありと言うか、、、相変わらず凄い村だな。

 

「因みに、殿方役は"おっとう"、姫様役は"よめご"と呼ぶ風習がありますが、まぁ、そこは気兼ねなくご自由に。」

「はい。」

 

仲良くなる為の古くからのコツ?とかそう言う事なのかな?

 

陽久さんからも教えられたが、子孫繁栄、子宝の願いが初期のこの村の概念だった様だし、目の前のお堂の古さからしても昔から子宝に恵まれようと人々があれこれと真剣に考えていた事は容易に想像できる。

 

、、、本当に入って良いのかなぁ?

 

「悟史君」

「はい。」

俺は戸惑いと歴史ある建築物に色々思考を重ね不安を募らせていたが、横から生えてきた真下さんの手を当たり前の様に握ってしまうと色々考えていた思考は止まる。

まぁ、ありがたい程のご都合主義と言う事で、と俺は割り切り真下さんと歴史あるお恵み堂へ足を踏み入れた。

 

「それではごゆるりとお過ごしくださいませ。」

 

そう言って晃源さんは扉を閉め、、、南京錠を取り付ける。

 

「えっ!?あの!?」

「ご安心ください、側についておりますので何かあればお呼び下さい、お二人の大切な時間を守る為の習わしですので、何かあればすぐ駆けつけます。」

 

取り敢えず、万が一は開けてもらえる様だ、監禁と言う事になれば陽久さんが動いてくれるだろうし、体内チップがあるから危ない時はむぎわら君へ助けを求める事も出来る、、、こう言う場面で体内チップはプライバシーどうのこうのよりも助かると言う感情が勝ってしまうのか。

 

「わ、わかりました。」

まぁ、なんとかなるだろうと俺は晃源さんの意見に頷く。

 

「それでは失礼致します。」

晃源さんは頭を下げ、階段を降り姿が見えなくなる。

 

「悟史君。」

「はい。」

俺は真下さんと2人っきりになった事に今更ながらに緊張してしまい視線が泳ぐ。

「なんと言うか、驚かせてすまない。」

「真下さんは南京錠の事聞いてましたか?」

真下さんは首を横に振り今聞いたと言う。

 

「俺も悟史君もチップが有るし、この事について事前にむぎわら君にも伝えてあるから大丈夫だと思う。」

「そう、ですか。」

村人にお願いをするなら、むぎわら君にも話を通しているか、と俺は納得する。

「それにあの扉なら体当たりすれば直ぐに壊せそうだ。」

「、、、真下さん?」

 

本当に出来そうな真下さんとそれによって騒ぎになる村人達を想像する俺に真下さんはいざと言う時はな、と困った様に笑う。

 

「それにしても、流石歴史あるお恵み堂だな、年季は入っているが、色々揃っていそうだ。」

真下さんの目線の先を追うと、ちゃぶ台に茶器、座布団に電動ポット、水道などの水回りも簡易的にある様でそこそこの揃えに俺も驚く。

 

真下さんは折り畳まれた布団へ近づき、俺も手伝う為にそれに伴う。

 

そうだ、今から真下さんとするんだよな、、、布団を敷く真下さんは祭り姿のままで妙にドキドキが止まらない。

 

布団が敷き終わり2人向き合った状態で座ると緊張も更に高まる、、、なんだろう、子宝とか、よめごとか聞いていたからか新婚的な雰囲気を感じる、いやいや、真下さんの前ではよく屈服するメスみたいになるけど、妊娠は流石にしないから、、、プレイの一環なら大歓迎ではあるけど、、、。

 

大歓迎なんじゃん。

 

そこまで考えて猥俗的な自分に行き場を失い俺は徐に両手で自分の顔を隠す。

 

こう言うシュチュエーションも好きですけど!!真下さんが嫁でも夫でも何方でも愛せますけど!!!!

 

「悟史君?」

 

結局俺は雄の本能で真下さんが好きで、守りたいほどこの人を愛しているのだ。

 

逃げる選択なんて初めて出会った日から消滅してしまっている。

 

「ま、真下さん、その、不束者ですが、、、よろしくお願いします。」

「?」

真下さんはこの意味が分かっていない様で、俺は下唇を噛み羞恥心を抑えて今言った台詞の説明をする、真下さんはそれに成る程と頷き少しだけ距離を詰め俺の頬に触れる。

 

「此方こそ、よろしく。」

 

真下さんの顔が近づき俺達はいつもの様に身を寄せ合う。

 

「っんっ、うっむっ、、、。」

真下さんに抱き寄せられ何時もより濃い真下さんの匂いを嗅ぎながら甘い触れ合いが続くせいかトロリと意識が溶けて体の熱がどんどん溜まり敏感な場所にもっと触れて欲しくて体が揺れる。

 

「、、、今日の真下さんは、なんか、ゆっくりですね。」

何時もならお互いに素っ裸になって既に始まっていてもおかしく無い状況、けれど真下さんは丁寧に俺に触れ、俺もそれに戸惑いながら合わせて真下さんに触れていく。

 

「昨日の悟史君を見て考える事があったんだ。」

見上げる真下さんは俺の大好きなゆるりと微笑む顔をして甘い空気を醸し出しながら此方を見つめる。

「しっかり相手の様子を見て味わうのもいいな、と。」

まぁ、昨日の嫉妬も少しある、そう言って真下さんはまた優しく俺の体を撫でる。

 

昨日?達也君の事かな、真下さんの事を丈雄君から聞いていたし、多分その事だろうと俺は謝罪を口にする。

 

「俺達の牧場主だろ?気にしていないし、それに、俺は人間を、悟史君を恋人として愛せる事が嬉しく思う。」

嫉妬なんて贅沢な感情だ。

「真下さん、、、。」

そんな事を言う真下さんに俺はもっと近づきたいと手を伸ばす。

 

「さて、悟史君はどうされたい?」

着ている浴衣はとうに肌け、真下さんの暖かい手が淫蕩の道へ誘う様に俺の皮膚を撫でる、俺はその気持ち良さに朦朧としながら自分の願いを口にする。

 

「真下さんのケツ穴舐めたいです。」

 

 

法被を脱ぎ、腹巻き姿の大きく逞しい剥き出しの背中が目を焼く、布団に四つん這いになり頭を下げ、ケツを此方に突き出し、褌の捻れた線に隠されたケツ穴が少しだけ顔を出して俺の眼前に現れる。

 

えっっっろ、、、デッッカッッ。

 

真下さんの大きなケツから湯気が出ている錯覚を感じながら本能のままに真下さんの尻に手を置いて感動してしまう。

 

ハリのある大きな尻、その弾力ある柔らかさに眩暈を起こし誘われる様に俺は真下さんの尻の割れ目に顔を埋める、真下さんの尻の匂いに興奮して自身の下半身が触れていないのに揺れ動き反応してしまうのは仕方がない。

 

俺は舌を伸ばして褌の捻り線を外側から舐め、真下さんの色付くケツ穴周りを丁寧に舐めていく、、、。

 

俺の舌にくすぐったいだろう真下さんは小さく息を溢し体を跳ねさせる、それにもっとと欲望が募り俺の舌の動きはどんどん大胆になっていく。

 

しょっぱい、うまい。

 

「っ、、、っ、、、。」

 

気持ちいい所を舐めると真下さんのケツ穴がぎゅっと締まり俺はもっと気持ち良くなって貰おうと興奮して淫らに音を立て真下さんのケツ穴を貪る、真下さんのケツ穴にひと満足し今度は褌をずらし指を丁寧にケツ穴に捻り込ませて分かりやすく膨らんだ前立腺を指の腹でよしよしと撫でる。

 

「ふっ、、、〜っっ、、、。」

 

ほんのり赤く染まる真下さんの逞しい背中は身じろぐ度に形を変えうっとりしてしまう。

 

真下さんの体は本当にエロくてカッコいい。

 

「真下さん、気持ちいいですか?」

「きっ、気持ちいいよ、、、っん"んっ、、、。」

「良かった、何時も真下さんの前立腺触っているけど、最近感想聞けていなかったんで、、、もう少し強めに触ってもいいですか?」

「っ、、、あぁ、勿論。」

 

俺はおねだりする様に優しく前立腺を触りながら空いている手で湿った褌に触れる、褌の中でくっきりとカリの形を主張するチンポを中指と人差し指で挟みねっとりと優しく弾くと、真下さんは吐息を漏らし体を揺らす、それに答えて俺は指を増やし前立腺をトントンと強めに刺激し、射精を促す様に褌の膨らみを撫でる。

 

「〜っあっ、、、悟史君っ。」

「気持ち良くなっていいですからね、その為に刺激しているんですから。」

 

俺は真下さんの反応にゾクゾクと興奮し、調子に乗って真下さんの耳元で子供を甘やかす様な声音で囁いてオーガズムへと誘う。

 

「〜っ〜っっつ!!ふ〜〜〜〜ッッ!!!!」

 

真下さんの尻が締まり、俺の指をぎゅゅうっと締め付け中で何度も指をキツく吸われる、俺は真下さんのイった反応に満足しながらぐしょぐしょに精子で濡れた褌から手を離し腹を撫でて真下さんを褒める。

 

「布越しからでもわかるぐらい、いっぱい出ましたね。」

俺は真下さん尻を偉い偉いと誉め撫でグイッと褌をしっかりずらして自身の耐えかねたチンポを真下さんの出来上がったケツマンコに当てがう。

「イったご褒美上げないといけないですよね。」

真下さんはフーフーと息を荒くしながら素直に足を開き俺のチンポと高さを合わせ強請るように腰を動かす、その欲情的な景色に俺の雄が強く反応して俺は思わず口角が上がってしまう。

 

部屋いっぱいに満たされた真下さんの濃い雄の匂いと従順な姿を見せられ耐えられず俺は腰を突き出し真下さんのケツ穴にやる気のあるチンポをズブズブと沈める。

 

「〜っっ、、、はぁ、、、っ。」

 

全てを沈め終え距離を無くし皮膚同士がくっ付いた状態で俺は吸い付き蕩ける様な蠕動運動と満たされる支配欲に喉を逸らし目を細める。

真下さんのケツマンコ熱くてトロトロ、きゅうきゅう締め付けてきて気持ち良すぎる、、、俺は真下さんのケツマンコの誘惑に負けて雄の本能のままに腰を振る。

 

「っ、うっ、ん"っ!ん"ん"ッッ!う"ん"ッッ!!」

久しぶりに聞く真下さんの雄味たっぷりの鳴き声を聴きながら俺は腰をデカ尻に叩きつけ皮膚をパンパンとリズミカルに鳴らす。

 

血がしっかり回って感度良いからか、、、真下さんの前立腺がデカいからか、、、真下さんの気持ちいい所が、何処を突けば良い声で鳴いてくれるのか分かる気がして俺は夢中になって締まりの良い蕩けるデカケツマンコにギンギンチンポをジュポジュポと擦り付ける。

 

「ぅ"う"っっ、ぐっ!ん"っ!ん"ん"っっ!!う"ぅ"っ!!」

 

俺のチンポが気持ちいいのか真下さんの逞しい体はドンドン赤く染まり、普段聞かない真下さんのいやらしい甘い雄声が暗い室内に響き渡る、俺はその光景に興奮して更にチンポが元気になり揺らしていた金玉が重くなっていく、、、そろそろ限界来そう。

 

「真下さん、イク、、、あーーーーっ、、、イクイクっ!!」

「っ!!う"ぉぉぉ"っつつッ!!!」

 

金玉全部絞り切る感覚で俺は真下さんのケツマンコに精子を思いっきり中に解き放つ、、、はぁっ、、、サイッコーに気持ちいい。

ゆっくり腰を引くと艶々と真下さんのケツマンコは美味しそうに輝いていて俺は思わず指を突っ込み俺の精子でドロドロになったケツマンコを触る。

 

「ん"んっっ、ん"っ。」

 

俺は満足して指を引き抜き一呼吸すると真下さんは体を起こし此方を向いて乳で濡れた腹巻を少し上げ胴に巻いていた紐を解き腹巻きを投げ捨て、褌も同じ場所に脱ぎ捨てる。

褌が外れるとムワリと濃い精子の匂いが鼻腔を刺し、荒い呼吸で興奮気味に此方を見下ろす真下さんに思わず自分のケツが疼く。

 

本当俺、躾けられてるな。

 

「次は、悟史君の番だろ?」

そう言って真下さんは精子で濡れたチンポを持ち上げ俺の頬をぺちぺちと叩く。

「、、、はい。」

先程出したばかりなのに俺の下半身が疼いてしまう、俺は真下さんの濃厚精子を頬にベットリ付けたまま真下さんのチンポをお掃除する様に舌で丁寧に舐め取って行く。

 

咽帰る程のしょんべんと特濃精子の混ざった匂い、強い雄の匂いに早く早くと自身のケツが自制出来ずに疼く、既に真下さんのチンポは張りを取り戻し俺はうっとりとパキリと浮き出た裏筋をレロレロと丁寧に舐めカリの隙間に舌を入れ掃除して行く、、、鈴口は赤くぷっくりと膨らんでおり残った精子が朝露の様に座っていた、真下さんの元気な精子、その美味しさに思わず喉奥まで口に含み尿道に残っている精子を啜り取る。

 

「〜っっ、、、本当に悟史君は俺のチンポが好きだな。」

 

頭を撫でられ調子に乗った俺は口内の圧をかけてリズミカルに唇で真下さんのカリを弾きジュポジュポ音を立てながら真下さんを誘惑する、普段の射精量からしてまだ元気いっぱいの精子が出せる筈だ、、、真下さんのぷりぷりで元気いっぱいの精子を沢山腹に詰め込みたい。

容赦無く満たされる性欲に俺は懸命に真下さんのチンポにしゃぶりつき真下さんの射精は今か今かと待ち望む。

 

「本当にいやらしい子だな、、、悟史君っ。」

 

真下さんが俺の頭を掴み射精をする為に欲望のまま腰を振る、それが嬉しくて俺は必死に舌を絡ませチンポを吸い続ける、ドクリと真下さんのチンポが口内で爆ぜその勢いで口端から精子が噴き出るがそれでも残さず飲み切れる様に俺は必死に真下さんのチンポに喰らいつく。

口内で真下さんのぶっといギンギンチンポは何度も跳ね俺は静かに嗚咽しながらも必死に喉を鳴らして真下さんの精子を呑み込み、また掃除を始めようと真下さんのチンポを拭き奥に残った精子を掻き出して鈴口を吸う。

 

「悟史君、、、次は悟史君の番だ。」

「、、、はい。」

俺は手を引かれ立ち上がり反対に真下さんは俺の前にしゃがみ俺のチンポを手に取り舌を絡ませ一気に呑み込む。

「っっっ。」

 

一気にチンポを吸い込まれ血が巡ると真下さんは口を離し今度は丁寧に俺のチンポを舐め嬉しそうに俺を見上げてくる。

俺はそれに心満たされながらも気持ち良さに立っているのに精一杯で腰に手を当て情け無く出さない様に真下さんから与えられる気持ち良さに耐える。

真下さんの分厚くてあったかいぬるりとした舌が何度も気持ちいい所を通り腰が自然と動いてしまう。

 

「気持ちいいか?」

「かなりっ。」

真下さんが俺のチンポに顔を付けて満足そうに微笑み俺の尻の割れ目に手を伸ばす、俺は素直に足を開いて我慢していたケツアナを真下さんに触れてもらう。

 

もー、ダメかも、、、気持ち良すぎて全部持ってかれる、、、。

 

俺は喉を低く鳴らして真下さんから与えられる快楽に体をガクガク震わせながら必死に耐える、ゆっくりケツアナに圧力が来て欲しかった快楽に情け無く足をガニ股に開いて真下さんの指を受け入れる。

 

本当、俺真下さんの前で情け無い姿しか見せていないかも。

 

真下さんは俺のチンポから口を離さず同時にゾワゾワと痺れる様にケツアナを太い指でゆっくりズボズボされ俺は倒れない様真下さんの分厚い肩に手を置き気持ち良さに必死に耐える。

 

「悟史君、おいで。」

胡座をかいた真下さんは手を伸ばし誘惑された俺は素直に真下さんの上にゆっくり屈みケツ穴に真下さんの血管の浮き出た太い雄チンポを当てがう、真下さんの優しい微笑み、瞳の奥は余裕が無い、その熱に浮かされて俺は腰を沈め真下さんの太ももに座る。

 

「〜〜〜〜っっっ!!!!」

中をぐっと広げられ前立腺が圧迫され、メスイキに慣れた自分の体は早くも胸が切なくなり真下さんと言う存在を求める。

 

「っ、、、ふぅっ。」

「あ"っ、真下さんまっっっつ!!!」

真下さんは俺の体を抱き寄せ固定し、それに慌てて真下さんを止めようとするが時既に遅く、下から強い衝撃が来て一瞬で頭が真っ白になる、、、俺は体を丸めていきなりやって来たオーガズムに耐える。

呼吸を整える時間も無く真下さんは敏感になった俺の体を持ち上げ何度も俺のケツマンコにチンポを突き立てる。

 

マジでやばい、、、ケツよわよわになってる、、、だめだ、マジで俺真下さんには弱くなっている、、、。

 

自分の弱さが信じられないがそれでも真下さんの腰の動きは止まらなく俺は真下さんにしがみ付いてチンポの気持ち良さに顔から出る全ての体液を垂れ流し真下さんの肩に顔を埋めありのまま声を漏らし続ける。

 

「あぁ"ぁっ、やばいっ、真下さん、、、やばいっ、、、あ"ぁぁ"あっ、、、イっイ"グッ、、、やばいっ。」

真下さんは俺を抱き直し俺に顔をぴとりと付け、そのまま乱暴に腰を振り俺は耐えきれずにメスイキをかまして腹筋に力が入り何度も腹が波打つ。

 

「しっかり咥えたままだな、偉いぞ。」

俺はゆっくり後ろに倒され頬を撫でられ真下さんに褒められる、呼吸荒く返事が出来ないまま真下さんを見上げるといつも通りのカッコよくギラつく瞳を此方に向ける真下さんがいた。

 

本当なんでこんな素敵な人とセックスしてんの俺?

 

真下さんは俺の膝裏に手を置き、ぐっと持ち上げカエルの様に足を曲げ、腰を浮かせて呼吸するケツマンコを剥き出しにする。

これからガッツリと腰が振られる事に期待してケツが何度もヒクヒクと真下さんの雄チンポを強請ってしまう。

「あ"っっ!う"ぅっっ、ん"っんんぅ"っ、、、あ"ぁ、、、っばっ、、、はぁ、、、気持ちっ良過ぎるっっ。」

再び真下さんのギンギン雄チンポがケツマンコに挿入され、真下さんはテンポよく腰を振り俺の前立腺は真下さん上反りチンポに何度も刺激されて背筋にゾクゾクと気持ち良さが通り、再び快楽が膨らんで行く。

 

「っ、、、ふっ、、、よく鳴くな、悟史君、、、気持ちいいか?」

「がっっ!あ"っ、、、あ"ぁぁぁっ、んぅぅぅう"っ!!」

 

真下さんのチンポの圧倒的良さに負け、与えられる極上の気持ち良さに俺は情け無く声を出す事しか出来ず質問に答えられない。

 

「全くっ、俺の嫁御はっ俺のチンポに弱いっ、、、なっ!」

「んぅ"ぅ"ぅ"ぅぅっっっっっ!!!」

真下さんに前立腺と膀胱をグイッと押されて体全体にビリビリと刺激が走り俺は全身に力を入れガクガクと体を震わす。

 

「ほら、悟史君、、、イッてる場合じゃないぞ、ちゃんと子作り頑張ろう、、、なっ!」

真下さんは俺の足から手を離し此方に倒れて来てピッタリと体をくっつけ、俺は真下さんに唇を吸われる。

「ん"ふぅぅう"ぅ"う"んん"んっ!」

真下さんが腰を大きく引き何度も俺の腸壁を奥までバンバン擦っていく気持ち良さに負け唇の隙間から情け無い声が溢れ出てしまう。

真下さんが腰を振る度に全身に衝撃が来て、重なり合う体が擦れ合い乳首もチンポもその度に気持ち良さが襲ってくる。

 

やばい、、、本当に意識失いそう、、、。

 

何度も真下さんと体を重ねて来たからわかる自身の限界に恐怖を感じていると真下さんは少し体を起こし射精のリズムで激しく腰を振ってくる。

 

「あ"ぁぁぁぁぁぁっ、、、。」

「元気な子供を作ろうな、ほら、しっかり俺の子種を受け止めるんだ。」

 

真下さんも射精が近く擦れるチンポは腸の中で存在感を増し、絶頂に到達した真下さんのチンポは勢いよく俺の中に熱々の精子を注ぎ込む。

 

「〜〜〜〜っっっ!!!!!」

 

俺はその気持ち良さにケツアナを締め、瞳をギュッと閉じ喉を反って真下さんから与えられた快楽を全身で受け止める、快楽の波は高いまま続いて俺の体はガクガクと震え言う事を聞かない、俺は暫く波が低くなるのを待って貰いその間真下さんに時折優しく撫でられ微笑まれる。

 

「ほら、一回だけじゃ子供は出来ないかも知れないだろ?」

まだまだ頑張ろうな、と真下さんは俺の腰をぐっと持ち上げる。

 

、、、デスヨネ。

 

「や、優しくして下さい、、、おっとう?」

 

そう言うと真下さんは花が咲いた様に微笑む。

 

「勿論だとも。」

 

 

秋茂は大変困っていた、皆んなと帰ろうとしていたら丈雄は何処かを目指して1人帰り道を逸れる、それを心配して追いかけて来たは良いものの、、、。

 

「う"ぅっ、あ"ぁ、ぁぁぁ、、、イっイグっ、真下さんやばいっイッッッッっっ!!!!!」

 

古い建物の中何時もの2人が仲良く体を重ねていた、それはまぁ何時もの事だし気にはしないが、それよりも秋茂にとって問題なのはそれを真剣な表情で覗く丈雄の姿である。

四つん這いで此方に尻を突き出す丈雄、祭り衣装、法被から剥き出しになっている尻に秋茂は心臓をバクバクと躍らせていた。

 

声を掛けるにも室内の2人に気付かれるのは駄目だと思い、秋茂は丈雄に近づき小声で話そうとするが、丈雄もそれに気付き秋茂に人差し指で静かにとポーズで示し、再び真剣な表情で2人の様子を引き戸の隙間からじっと覗く。

 

室内の混ざり合う興奮した声、溢れる音、丈雄の横顔、剥き出しの尻、それに秋茂はグラグラと自分の本能と戦う。

正直早く帰りたい、でも心配だからやっぱり丈雄は置いていけない、秋茂は丈雄の耳に口を寄せ帰ろうと囁くが丈雄は引き戸に視線を向けたまま首を振る。

丈雄の柔らかい耳が秋茂にふわりと擦れ、秋茂は堪らずに丈雄に手を伸ばす、傷つけたく無い、風邪を引かない様早く一緒に帰りたい、相手を思う心配と眼前に有る欲望に秋茂は中指でそっと丈雄の尻尾の付け根を撫でてしまう。

 

「っ!」

「声出したらバレる、帰ろう?」

 

優しくそっと秋茂は丈雄を諭す、それでも丈雄は子供の様に嫌々と首を振る、それと同時に秋茂は自分の芯がゾクリと震えた気がした。

秋茂はそっと丈雄の尻を撫で相手の様子を見る、少しずつ自身も体が熱くなり理性の境界線が薄くなっていく。

 

手を這わせるたびに跳ねる振動が指先に伝わりもっと丈雄を感じていたいと秋茂は丈雄を優しく撫で続ける。

 

「いじわるっ。」

 

2人にバレない様小さく呟く丈雄に何故か秋茂は口角が上がってしまう。

 

「帰らない丈雄が悪い。」

 

そう、こんな場所で皆んなと帰らず覗き見をしている丈雄が悪い、理由を見つけてしまった秋茂は等々理性の箍が外れてしまう。

 

「〜っ、、、っ。」

丈雄は秋茂の優しい指使いに尻をゆらゆらと揺らす、背中を撫でられ首筋を撫でられ、頬を撫でられ、頬に唇が触れる。

丈雄はそれでも帰ろうとはしない、丈雄の小さく溢れる甘い声に秋茂の動きはどんどん的確になっていく。

 

「〜っ!」

尻の割れ目、捻られた褌を指で挟み撫で撫でとアナル周りを撫でると分かりやすい程に括約筋は締まり丈雄は分かりやすく尻を突き出し尻尾を揺らす、法被の中に手を入れ腹掛けの上から乳首を撫でれば乳が溢れて染みを作る、刺激し続けると乳首はぷっくり膨らみ厚い生地の腹掛けの上からでも分かるようにコリコリと弾力のある乳首の感触が指に伝わる。

 

「帰ろう。」

丈雄はそれでも声を漏らすのを我慢しながら首を振る。

秋茂は褌に収まった自身に血がドクドクと溜まり苦しく感じ弄りたいのを我慢して丈雄の褌をずらし直にアナルに触れ解す。

「っ!秋茂さんのエッチ!」

尚も小声で抵抗する丈雄は等々しっかりと秋茂の方を見てしまう、秋茂は赤く染まった丈雄の表情に吸い込まれる様に丈雄の唇に触れ割開き舌で歯をなぞる。

「帰るまでやめない。」

「うぅ、やだ。」

「こっちもやめられない。」

「いじわる。」

もうそう言う感じでいいだろう、と秋茂は我慢出来ずに丈雄のアナルに指を押入れゆっくり引き抜き何度もストロークをして刺激を与えていく。

「っ、っ〜。」

丈雄はその気持ち良さに腰を揺らし秋茂は丈雄の前立腺を指の腹で優しく撫で、腹掛けの紐をほどき乳首を強めにつねる、そのビリビリと体内を流れる気持ち良さに丈雄は背中が反ってしまう。

 

「丈雄。」

もう秋茂にはどうやったら一緒に帰る事が出来るかと言う名題は無くなっていた、今あるのは丈雄が如何に気持ち良くなるか、自分が満たされるのか、それだけに変わっていた。

 

丈雄のアナルを刺激しながらもう片方の手で褌に隠れた丈雄のチンポに触れる、上げられた柔らかな陰嚢、我慢出来ずに濡れそぼり布地の上に凹凸がくっきりと現れたチンポを丁寧に撫でていく。

「んんっ。」

褌をずらされボロリと飛び出たチンポを秋茂は丁寧に誘う様に優しく撫で、我慢汁を鈴口に撫でつける、丈雄はそれにガクガク震え始め丈雄にイって貰おうと秋茂は丈雄のチンポをテンポ良く擦る。

 

「〜っ!!!」

秋茂から与えられる甘い刺激に耐えきれず丈雄は引き戸を汚し息荒く秋茂を睨みつけるが、暫くして諦めた様にゴロリとその場で寝転び自身で足を持ち上げる。

秋茂はその姿に自身の褌をずらし蒸れたチンポを丈雄の顔に持って行くと丈雄は眉を顰めたまま秋茂のチンポに舌を絡める。

 

「〜っ、、、つ。」

我慢していたチンポに解放感と刺激が走り秋茂は上を向いて酸素を多く取り入れる、丈雄は自分のアナルとチンポを弄りながら差し出された秋茂のチンポを大人しく舐めていく。

 

お互いが満足すると自然と何時もの体勢になり丈雄は秋茂に解された可愛いアナルを差し出す、秋茂もそれに抵抗無く自身の調子の良いチンポを擦り付け角度を調整する。

秋茂はゆっくりズブズブと丈雄の中に侵入するとその満足感にまるでこれは自分のものだとマーキングする様にゆるゆると腰を振る。

 

「秋茂さんのエッチ。」

「丈雄が悪い。」

丈雄は不満そうにそう溢すも声音は甘く耳に届いて秋茂は正直それどころでは無い、秋茂は馴染ませる様にゆっくりとストローク始める、既に全身が柔らかく解されている丈雄にはそれだけでも気持ち良く頭を下げ秋茂のチンポを欲しがる様にきゅうきゅうと腸が動く。

敏感になった秋茂のチンポは快楽に膨らんだ丈雄の前立腺を見つけ腰の動きを早める。

「〜〜〜っっ!!んっ。」

何時もならもっと甘い声が耳に届くのに、2人に未だ気付かれない様にと丈雄は声を押し殺す、部屋の2人だって声を出しまくりセックスに夢中になって此方には気付かないだろうに。

その状況は秋茂の性欲に更に火を灯し、丈雄の気持ちいい所をギュッと押す様に腰を振り続け、丈雄はその慣れた気持ち良さに声を溢してケツを締めびしゃびしゃと門前を濡らす。

 

「〜〜っ!っ!!!〜〜〜っ!!」

 

それに調子を良くして秋茂の腰振りは止まらず、丈雄は潮をびしゃびしゃと振り撒きながら何度も果てて体をガクガクと揺らす。

「丈雄、、、俺も、いい?」

「ばかっ、は、やくして。」

泣き事を言う丈雄が可愛くて仕方がない秋茂は口角を上げ、わかったと優しく丈雄の頭を撫で姿勢を正す。

 

「んっ、ぅ"っ、ん、んっ!」

秋茂の激しい腰付きにも丈雄は声を出さない様必死に下唇を噛み我慢する、そして秋茂がやっと果て沢山の元気な精子が腹に満たされるとその気持ち良さにまた体が萎縮し震える。

 

ぬっぽりと抜け秋茂の精子が溢れるケツマンコをヒクつかせる丈雄に満足そうに秋茂は囁く。

 

「丈雄、帰ろう?」

「、、、抱っこして。」

 

秋茂は両手を伸ばす丈雄に頷き大切に抱き抱えお堂を離れる。

 

「もっとちゃんと見たかった。」

「1人は危ない。」

「万が一はむぎわら君がいるもん。」

「虫にも刺される。」

「それは、、、やだ、かも。」

ぷーぷー拗ねる丈雄とそれに言葉少なく答える秋茂、2人の顔はピタリとくっついているせいか丈雄は熱が冷めぬままで本能のまま顔を動かし秋茂に唇を寄せる。

 

「ちょっと足りないかも。」

「、、、お風呂入ろう。」

「秋茂さんのせい。」

「場所が無い。」

「むぅ、、、じゃぁ、もうちょっとキスしたい。」

「、、、。」

 

秋茂は丈雄のタダに答える様に首を動かし2人熱の篭ったキスを交わす。

 

「秋茂さんも足りないんじゃん。」

「、、、我慢して帰る。」

「我慢出来る?」

「出来る、多分。」

 

2人は仲良く会話を続け皆の元へ帰り、誠華と達也の冷たい目線に耳を垂れ下げ謝った。

 

 

神の御使と会談する場として設けられている広い座敷にて、その神座に大型人型雄牛、神の御使新旧の並ぶ様を見て、新しく村長となった富栄栄一は真剣な顔をして姿勢を正し恭しく首を垂れる。

 

「御使様に御目通り願えた事、誠に慶賀の至りでございます。」

「とっ富栄さ「此方こそ、厳しい修行を終え神声聞となられた村長に拝顔の栄に浴し光栄に存じます。」

 

新しく引き継ぐ神の御使、清蒼は頭を垂れる富栄に戸惑いを見せるが、陽久はそれに堂々と伝統的なやり取りの言葉を紡ぐ。

 

「おい、清蒼、お前は神の御使、俺より上だぞ、いい加減建前でも良いから挨拶の言葉ぐらい覚えろ、だいだいお前はこの村に来た時からなぁ〜、、、「も、申し訳ありません。」

 

伝統的な挨拶が終わるや否やいつも通りの生意気な富栄の表情に戻り清蒼を指差しネチネチと文句を言う。

 

「私も初めての時はそうでした、そう気を落とさず、まずは胸を張り堂々と、ただゆっくり呼吸をすれば良いのです。」

 

陽久は富栄栄一の祖母、陽久と共に並んで生きたかつての巫女から一番最初に教えられた事を清蒼に伝える。

 

清蒼はそれに素直に頷き胸に手を当て深く何度も呼吸する。

 

「まぁ、建前も終わったし本題行くか、陽久、お前はどうやったら俺の御使になる?どう言えば首を縦に振る?」




次回お盆編後編

次回で陽久さんの村のお話は終わり予定〜無茶悩みながら書いた(真下さんの所)。
溜まり次第更新しまっす!!頑張るーっ

感想が欲しすぎてスタンプや匿名感想が送れるwavebox作りました!!
気が向いたらスタンプください!
https://wavebox.me/wave/eye43gjkcb0gvs00/

二次創作ガイドラインも作りましたのでご興味がある方はご一読ください↓

【挿絵表示】


安心して真下さん達を気楽に描いて欲しい気持ち。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。