※この作品はR-18です。

金剛心輝シャイニングディオーネ~世界一面倒くさい魔王とヒロインの純愛(?)凌辱バトル~   作:johnny内藤

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第17話-11

 

 

 

 その後、俺は闇のエナジーを使って姫菱の友人たちに記憶処理を施した。

 

 さっきは「クラスメイトに力を使うな」などと言っていた姫菱も、今回ばかりはしょうがない……と、俺の行為を黙認することにしたらしい。

 

 ……まあケツ穴セックスでイキまくった顔だけでなく、おもらししたところまで見られたのだ。一刻も早くそれを忘れてもらいたいと思うのもやむを得ないことだろう。

 

 こうして彼女たちは浅い眠りにつき、今回の出来事を完全に忘れた…………はずだったのだが――

 

 

 

 ◆

 

「――黒河、ちょっと」

「…………はっ?」

 

 ――それから少し経った、ある日の昼休み。

 

 いつものように鞄からパンを取り出し昼食をとろうしていると、いきなりクラスメイトの女子が机の前に立ち、高圧的に俺を見下ろしてきた。

 

 コイツはたしか、昨日の三人のうちのひとり……姫菱に一番執着していた、ショートカットの女だ。

 

 クラスの中でも特に俺を敵視し、反感を抱いていたようだけど……いったい何の用だろう。まさか先日のことを覚えていて、問い詰めに来たとか?

 

 ……などと考え、俺が身構えていると――

 

「…………これ」

 

 女は短くそう言って、俺の目の前に一冊のノートを突き出してきた。

 

 その行為の意味が分からずに、俺がノートと女の顔を交互に見つめていると、やがて痺れを切らしたように向こうのほうから口を開いた。

 

「あんた最近、授業を休みがちだったでしょ? 今度のテストの範囲、まとめてあるから……これ見て予習でもしてきなさいよ」

 

 そう言って俺の胸にノートを押し付けて、女が去っていこうとする。

 

 俺は戸惑いつつもそれを受け取り、彼女の背中に向かって声をかけた。

 

「――おい」

「何よ?」

 

 女は敵意を剥き出しにして、ギロリとこちらを睨んできた。

 

 ……しかし。

 

「…………ど、どうも」

「――っっ!?」

 

 小さく礼を言うと、女は途端に顔を赤くして息を飲んだ。

 

「かっ……勘違いしないでよね、別にあんたのためにやったんじゃないんだから! もしこのクラスから赤点を取る人なんか出てきたら、委員である陽花梨が恥をかくの! わかったらあんたは黙って勉強して、少しでもいい点取りなさい!」

 

 一方的にまくし立てて、女は怒ったように去って行ってしまった。

 

(な、なんだったんだ……?)

 

 俺がそう思いながら、渡されたノートとにらめっこしていると――

 

「あ、あの……黒河くん……?」

「うおぉぉっ!?」

 

 今度は後ろから声をかけられ、俺は跳び上がりそうになりながら振り向いた。

 

 そこにいたのは、同じく姫菱の友人……三人の中でも気弱そうな、メガネの女だった。

 

「く、黒河くん……おうちの人が留守にしてるみたいで、最近パンばっかりですよね……? えと……前まではお弁当だったのに……」

「へっ? あ、ああ、そうだけど……」

「それだけじゃ栄養が偏ると思って、お弁当を作ってきたんですけど……よ、よかったら食べてください!」

 

 女が両手で突きつけてきたのは、ピンク色のクロスで包まれた小さな弁当箱。

 

「手作りだから、味には期待しないでほしいんですけど……そ、それじゃあ失礼しますっ!」

 

 そう言うと彼女は恥ずかしそうに顔を伏せて、一目散に駆けて行ってしまった。

 

 俺は手渡された弁当箱を抱え、その場でポカンと口を開ける。

 

 

 

 ――何事もなく終わったと思っていた先日の一件だが、あれ以来俺の身の回りで明確な変化が起きていた。

 

 

 

 あの時トイレにいた姫菱の友人たちが優しくなった……というか、俺のことを妙に気にかけるようになったのだ。

 

 俺はたしかに三人の記憶を消して、あの日の出来事のことは完全に忘れさせたはずだ。

 

 だけどもしかしたら、闇のエナジーで屈服させた彼女たちの精神……魔王の力に魅(・)了(・)された影響が、心の奥底にまだ残っているのかもしれない。

 

 俺はそんなことを考えながら、ちらりと姫菱のほうに目をやる。

 

 すると――

 

「…………むぅ~~~……」

 

 例の不機嫌そうなへの字口で、姫菱もこちらを睨んでいるところだった。

 

 ……そう。厄介な変化が起きたのは、姫菱の友人たちだけじゃない。

 

 姫菱本人もまた、俺が彼女たちにかまわれるたびに、不満そうなオーラを向けてくるようになったのだ。

 

「……あっ、黒河くん♡ やっほー♡」

 

 その横で、先日ほかの二人と一緒にトイレにいた頭ゆるふわ女が、こちらに向かって手を振り始めた。隣にいる姫菱を見つめていた俺の視線が、自分に向けられたものだと勘違いしたらしい。

 

 すると姫菱はますますむっつりとした顔になり、ついにはプイッと横を向いてしまった。

 

(俺がいったい何をしたって言うんだ……)

 

 ……いやまあ、校舎裏やトイレで姫菱に対してさんざん好き勝手したわけだから、心当たりがないと言えば嘘になるんだけど。

 

 ともかく、毎日これでは落ち着かなくて仕方がない……。

 

 そう思った俺は、生まれて初めて訪れたモ(・)テ(・)期(・)が速やかに過ぎ去ってくれることを祈りつつ、ひとり静かにため息をつくのだった――




ここまで読んでいただきありがとうございます!

第二章の開始からこれまでに何度か戦いを重ねて
主人公とヒロインの関係も少しずつ変わってきたので、
次回からはそろそろエンディングに向けてまとめに入っていこうと思います。
もう少しの間お付き合いいただければ幸いです。

また作者は感想や評価、お気に入り登録や誤字報告などを食べて生きているので
餌を与えていただけるとありがたいです。よろしければお願いします!
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